JPH0560475A - 低温液化ガスの冷熱回収装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】熱交換率の向上 【構成】低温液化ガス配管１に冷媒との熱交換器２を設
けて冷熱を回収する装置において、上記熱交換器２内に
冷媒の流速を増す仕切板５を設けたことを特徴とするも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は低温液化ガスの冷熱回収
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、低温液化ガスの冷熱回収装置とし
て、低温液化ガス配管に、周方向で分割した冷媒管を抱
かせたもの（特開平３−７０９５９号）、及び低温液化
ガス配管の外側に冷媒流路を形成する外管を設けたもの
（実開平３−３４５７８号）等がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来技
術では、熱伝達率を上げるために冷媒の流速を上げるた
め、大型の冷媒ポンプを必要とする。また熱交換器内の
流れが一様でなく、入口から出口への流れが短絡しやす
く、効率が低下する等の問題がある。本発明は、上記の
ような問題点を解消できるようにした低温液化ガスの冷
熱回収装置を提供することを課題とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の低温液化ガスの
冷熱回収装置は、低温液化ガス配管に冷媒との熱交換器
を設けて冷熱を回収する装置において、上記熱交換器内
に冷媒の流速を増す仕切板を設けたことを特徴とするも
のである。

【０００５】

【作用】熱交換器内に冷媒の流速を増す仕切板を設けた
ことにより、冷媒の流速を上げ、かつ仕切板にフィン効
果を持たせることで、低温液化ガスからの冷熱回収能力
を上げる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。

【０００７】図１は、低温液化ガス配管１に、内管３と
外管４とで構成される２つ割りの熱交換器２を設けたも
のにおいて、軸方向に切り欠き５ａが交互に形成された
複数の仕切板５を設けたものである。この際、低温液化
ガス配管１と熱交換器２の内管３との間に伝熱セメント
６が充填され、熱交換効率を高めるようにしてある。そ
して、展開図（ｃ）で示したように、冷媒は仕切板５で
区切られた隙間を軸方向に往復する。

【０００８】半径方向の一断面を考えると、従来の仕切
板が無い場合に比べ、同一冷媒流量で、仕切板５により
区切られた流路の数分を掛けた流速となるため、伝熱面
と冷媒との間の熱伝達率が上がると共に、仕切板自体が
フィンとしての役割をして伝熱面積を増し、熱交換量が
増加する。図２は、図１と同様な２つ割りの熱交換器２
において、周方向に切り欠き７ａが交互に形成された複
数の仕切板７を設けたものである。

【０００９】図３は、低温液化ガス配管１に、端板８と
外管４とで構成される熱交換器２を直接設けたものにお
いて、軸方向に切り欠き５ａが交互に形成された複数の
仕切板５を設けたものである。４ａは、熱収縮歪み吸収
部である。

【００１０】図４は、図３と同様に、低温液化ガス配管
１に、熱交換器２を直接設けたものにおいて、周方向に
切り欠き７ａが交互に形成された複数の仕切板７を設け
たものである。図５は、図３と同様に、低温液化ガス配
管１に、熱交換器２を直接設けたものにおいて、螺旋状
の仕切板９を設けたものである。

【００１１】

【発明の効果】本発明の低温液化ガスの冷熱回収装置は
上記のようなもので、冷媒の流速が仕切板がない場合に
比べ速くなるため、熱交換器内側板から冷媒への熱伝達
率が良くなり、更に仕切板によるフィン効果も加わって
熱交換率を格段に向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す説明図。

【図２】本発明の一実施例を示す説明図。

【図３】本発明の他の実施例を示す説明図。

【図４】本発明の他の実施例を示す説明図。

【図５】本発明の異なる実施例を示す説明図。

【符号の説明】

１…低温液化ガス配管、２…熱交換器、５、７、９…仕
切板

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉留 正七 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 福原 二一 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 低温液化ガス配管に冷媒との熱交換器を
   設けて冷熱を回収する装置において、上記熱交換器内に
   冷媒の流速を増す仕切板を設けたことを特徴とする低温
   液化ガスの冷熱回収装置。