JPH0560281A - コネクタ及び雄部材の製造方法 - Google Patents

コネクタ及び雄部材の製造方法

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JPH0560281A
JPH0560281A JP22027891A JP22027891A JPH0560281A JP H0560281 A JPH0560281 A JP H0560281A JP 22027891 A JP22027891 A JP 22027891A JP 22027891 A JP22027891 A JP 22027891A JP H0560281 A JPH0560281 A JP H0560281A
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Toshihiro Kumagai
俊博 熊谷
Tsutomu Kodama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】雄部材1の挿入端部10の外周面にシール溝1
2cと係合溝14cを形成しているにもかかわらず、挿
入端部10の流路面積を確保したコネクタ及び雄部材の
製造方法を提供すること。 【構成】コネクタは、挿入端部10と本体部11とから
なる雄部材1と、ロックリング26をもつ雌部材2とで
構成されている。雄部材1の挿入端部10は、その先端
から、本体部11の外径よりも大きな外径をもつ中径外
周面12bとシール溝12cとシールリング12dとを
もつ中径筒部12と、ロックリング26を径外方向に弾
性変位させる円錐外周面13bをもつ円錐筒部13と、
中径筒部12の外径よりも大きな外径をもつ大径外周面
14aをもちロックリング26が係合される係合溝14
cをもつ大径筒部14とからなる。挿入端部10は、円
筒パイプの端部を拡径した後、その先端のみを縮径して
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水や空気等の流体を移送
するホースやパイプを連結するためのコネクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、コネクタとして、図13に示
す様に、拡径した挿入端部101と挿入端部101より
も後方の未拡径の本体部102とからなる雄部材100
と、雄部材100の挿入端部101が挿入される受入開
口201とシール内周面202とをもつナット部材20
3の螺子部204を螺着した筒状の雌部材200とで構
成されたものが知られている(米国特許 413356
4号)。ナット部材203と雌部材200との境界域に
はリング状の係合溝205が形成されている。また挿入
端部101の外周面のシール溝104にはリングシール
105が嵌め込まれ、挿入端部101の外周面のリング
状の係合溝107にはC形状のロックリング108が嵌
め込まれている。そして、雄部材100の挿入端部10
1を雌部材200の受入開口201から挿入すると、リ
ングシール105がシール内周面202に密着するとと
もに、ロックリング108が係合溝205に係合し、こ
れにより雄部材100と雌部材200とを連結する。
【0003】他のコネクタとして、図14に示す様に、
先端部に形成された挿入端部301をもつ雄部材300
と、雄部材300の挿入端部301が挿入される受入開
口401とシール内周面402とシール溝403とをも
つ筒状の雌部材400とで構成されたものが知られてい
る(米国特許 3871691号)。挿入端部301の
外径は全長にわたりほぼ同径である。このコネクタで
は、挿入端部301の外周面に形成された係合溝302
にC形状のロックリング303が嵌め込まれており、雌
部材400のシール溝403にリングシール404が嵌
め込まれている。そして、雄部材300の挿入端部30
1を雌部材400の受入開口401から挿入し、雄部材
300と雌部材400とをリングシール404でシール
するとともに、ナット部材408を雌部材400の螺孔
406に螺着し、ナット部材408の先端と係止壁面4
07とでロックリング303の外れを抑止し、これによ
り雄部材300と雌部材400とを連結している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで図13に示す
コネクタでは、シール溝104や係合溝107を形成す
るために雄部材100の挿入端部101の周壁に内方突
出部110、111が形成されている。内方突出部11
0、111は雄部材100の流路面積を減少化させると
いう欠点をもたらす。特に、雄部材100の内径自体が
小さな場合には、内方突出部110、111による流路
面積の減少化は、大いに不利である。図13に示すコネ
クタでは、この流路面積の減少化に対処すべく、雄部材
100の挿入端部101は拡径されている。しかし図1
3に示すコネクタでは、挿入端部101には円錐外周面
は形成されていない方式である。
【0005】また図14に示すコネクタでは、雄部材3
00の挿入端部301の外周面に係合溝302を形成す
る関係で、挿入端部301のうち係合溝302に背向す
る内周面部分が内方に突出し、内方突出部304が形成
される。そのため前述同様に内方突出部304が流路面
積の減少化という欠点をもたらす。故に、雄部材1の流
路面積の確保に不利である。
【0006】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、その目的は、流路面積の減少化に寄与するリン
グ状のシール溝や係合溝を雄部材の挿入端部の外周面に
形成するにもかかわらず、雄部材の流路面積の確保に有
利なコネクタ、及びそのコネクタに使用する雄部材の製
造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のコネクタは、先
端部に拡径して形成された挿入端部と挿入端部よりも後
方の本体部とからなり、金属製の薄肉円筒パイプから構
成された雄部材と、雄部材の挿入端部が挿入される受入
開口と受入開口に連通した受孔と受孔を区画するととも
に該挿入端部の外周面を覆うシール内周面とをもつ筒状
の雌部材と、雄部材の受入開口側に保持され径外方向に
弾性変位可能な保持部材とで構成され、雄部材の挿入端
部は、挿入端部の先端から、雄部材の本体部の外径より
も大きな外径をもつ中径外周面と、中径外周面に同軸的
に形成されリング状にのびるシール溝と、シール溝に被
着されたシールリングとをもち、軸芯と平行な直円筒状
の中径筒部と、中径筒部の後方に連設され、雄部材の先
端から遠ざかるにつれて内径が円錐面状に拡径する円錐
内周面及び外径が円錐面状に拡径しかつ保持部材を径外
方向に弾性変位させる円錐外周面とをもつ円錐筒部と、
円錐筒部の後方に連設され、中径筒部の外径よりも大き
な外径をもつ大径外周面をもち、該大径外周面に同軸的
に形成されたリング状にのび保持部材が係合される係合
溝をもち、軸芯と平行な直円筒状の大径筒部とからなる
ことを特徴とするものである。
【0008】本発明の雄部材の製造方法は、内径及び外
径がそれぞれ全長にわたり同一で均一厚みの金属製の薄
肉の円筒パイプを用い、円筒パイプの先端部の周壁を全
周にわたり拡径加工し、内径及び外径が他の周壁部分よ
りも大きな直円筒状の拡径筒部をもつ2次円筒パイプを
得る拡径工程と、2次円筒パイプの拡径筒部のうち先端
部分の周壁を絞って縮径し、外径が拡径筒部の外径より
も小さい直円筒状の縮径筒部と、拡径筒部のうちの絞ら
れていない周壁からなる直円筒状の未縮径筒部と、縮径
筒部と未縮径筒部との間に介在し未縮径筒部から縮径筒
部に向かうにつれて外径が円錐面状に縮径する円錐外周
面とをもつ3次円筒パイプを得る絞り工程と、外周面に
複数個のリング突部をもつ転造ロール型を用い、転造ロ
ール型のリング突部を3次円筒パイプの外周面に宛てが
い、3次円筒パイプの縮径筒部の外周面と未縮径筒部の
外周面とにそれぞれリング状の溝を転造する転造工程
と、を順に実施することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明のコネクタでは、雄部材の挿入端部は雌
部材の受入開口から受孔に挿入される。このとき雌部材
の保持部材は雄部材の挿入端部の円錐筒部の円錐外周面
に当接して半径方向外方に弾性変位され、その後、保持
部材が半径方向内方に復元するので、保持部材が大径筒
部の大径外周面の係合溝に係合され、これにより雄部材
と雌部材とが連結される。
【0010】本発明の雄部材の製造方法では、円筒パイ
プの先端を拡径して拡径筒部を形成する拡径工程を実施
した後に、拡径筒部の先端部を絞る絞り工程を実施する
ので、保持部材を弾性変位させる機能をもつ円錐外周面
を備えた円錐筒部は、容易に製造される。
【0011】
【実施例】本発明のコネクタの実施例を図面を参照して
説明する。 実施例の構成 このクイックコネクタでは、雄部材1は、アルミニウム
系合金製の市販されている円筒パイプを塑性加工して構
成したものであり、挿入端部10と挿入端部10よりも
後方の本体部11とからなる。
【0012】雄部材1を図1、図6を参照して説明す
る。雄部材1の挿入端部10は、挿入端部10の先端か
ら、直円筒状の中径筒部12と、円錐筒部13と、直円
筒状の大径筒部14とからなる。中径筒部12は、雄部
材1の軸芯Pと平行に形成されている。中径筒部12
は、雄部材1の本体部11の内径A0よりも大きな内径
B2をもつ中径内周面12aと、本体部11の外径Aよ
りも大きな外径C2をもつ中径外周面12bと、中径外
周面12bに同軸的に形成されリング状にのびる2個の
シール溝12cと、シール溝12cに被着されたゴム製
のシールリング12dとをもつ。シール溝12cを形成
する周壁部分は内方に突出し、リング状の内方突出部1
2eとされている。
【0013】円錐筒部13は中径筒部12の後方に同軸
的に連設されている。円錐筒部13は、雄部材1の先端
から遠ざかるにつれて内径が円錐面状に拡径する円錐内
周面13aと、外径が円錐面状に拡径する円錐外周面1
3bとをもつ。大径筒部14は円錐筒部13の後方に軸
芯Pと平行に連設されている。大径筒部14は、中径筒
部12の外径Cよりも大きな外径Dをもつ大径外周面1
4aと、中径筒部12の外径C2よりも大きな外径Fを
もつ第2大径外周面14bと、大径外周面14aと第2
大径外周面14bとの境界域に同軸的に形成されたリン
グ状にのびる係合溝14cと、中径筒部12の内径B2
よりも大きな内径E2をもつ大径内周面14eとをも
つ。係合溝14cを形成する周壁部分は内方に突出し、
リング状の内方突出部14fとされている。
【0014】次に図8を参照して雌部材2について説明
する。雌部材2は、アルミニウム系合金製であり、雄部
材1の挿入端部10が挿入される受入開口20と、受入
開口20を区画する前方内周面21と、前方内周面21
に連続する円錐内周面22と、受入開口20に連通した
受孔23と、受孔23を区画するシール内周面24とを
もつ。図8、図11に示す様に雌部材2の前方内周面2
1には、リング状の保持溝25が形成されている。保持
溝25に隣接して規制溝27が形成されている。規制溝
27は、保持溝25の溝底面25aの内径M1よりも小
さな内径M2でかつ軸芯Pと平行なリング状規制平行面
27aを保持溝25との境界域にもつ。
【0015】更に、図1、図2に示す様に、保持溝25
には、保持部材としての、ばね線材からなる拡径及び縮
径可能な断面円形状のロックリング26が装備されてい
る。ロックリング26の全体形状はほぼC形状をなす。
ロックリング26の一端に形成された突部26aは雌部
材2のピン孔状の係止孔2iに係止され、ロックリング
26の他端に形成された操作突部26bは雌部材2のス
リット状の係止孔2kに係止されている。 次に、雄部
材1の製造方法について説明する。先ず、拡径工程で
は、図3に示す様な内径A0(8.4mm)及び外径A
(12.0mm)がそれぞれ全長にわたり同一で均一厚
みt(t=1.8mm)の金属製の薄肉の円筒パイプW
を用いる。そして、図4に示す様にダイス孔40を区画
する型面41をもつ拡径ダイス型42と、リング状の肩
部47及び径小部49をもつポンチ型48とを用い、ダ
イス孔40に円筒パイプWを配置して状態で、ポンチ型
48を円筒パイプWに矢印T1方向に挿入し、円筒パイ
プWの先端部の周壁を全周にわたり拡径処理し、これに
より内径B及び外径Cが他の周壁部分よりも大きな円筒
状の拡径筒部70をもつ2次円筒パイプW2を得る。こ
こで、図4において拡径筒部70の内径Bは12.2m
m、外径Cは15.8mmとされている。
【0016】次に絞り工程を実施する。絞り工程では、
図5に示す様にダイス孔50を区画する型面51をもつ
絞りダイス型52を用い、2次円筒パイプW2の拡径筒
部70のうち先端部分の周壁を絞って縮径する。これに
より、外径が拡径筒部70の外径よりも小さい縮径筒部
73と、拡径筒部70のうちの絞られていない周壁から
なる未縮径筒部74と、縮径筒部73と未縮径筒部74
との間に介在し縮径筒部73から未縮径筒部74に向か
うにつれて外径が円錐面状に拡径する円錐外周面75と
をもつ3次円筒パイプW3を得る。この場合、絞り工程
により、円錐外周面75は自然に形成される。ここで、
図5において縮径筒部73の内径B1は10.6mmで
あり、本体部11の内径A0よりも大きくされている。
また縮径筒部73の外径C1は14.0mmであり、本
体部11の外径Aよりも大きくされている。
【0017】次に転造工程を実施する。転造工程では、
図7に示す様に外周面に複数個のリング突部80、8
1、82をもつ3個一組の転造ロール型83と、マンド
レル85とを用いる。そして、3次円筒パイプW3内に
マンドレル85を挿入した状態で、3個一組の転造ロー
ル型83の中央部に転造ロール型83の軸芯と平行に3
次円筒パイプW3を配置する。この状態で、転造ロール
型83を回転駆動させ、これによりリング突部80、8
1、82を3次円筒パイプW3の外周面に宛てがう。そ
の結果、縮径筒部73の外周面と未縮径筒部74の外周
面とにそれぞれリング溝を転造で成形する。これによ
り、シール溝12cをもつ中径筒部12と係合溝14c
をもつ大径筒部14とを備えた挿入端部10が得られ
る。ここで、図6に転造した後の状態を示す。図6にお
いて、中径筒部12の内径B2は10.6mmであり、
転造前の内径B1と実質的に同じ値とされている。また
中径筒部12の外径C2は14.0mmであり、転造前
の外径C1と実質的に同じ値とされている。更に、図6
において、大径筒部14の大径内周面14eの内径はE
2で示され、第2大径外周面14bの外径はFで示され
ている。また、大径外周面14aの外径Cは15.8m
mであり、転造前と変わらない。
【0018】実施例の作用 次に雄部材1と雌部材2とを連結する場合について説明
する。図8に示す様に、シール溝12cにシールリング
12dを装備した状態で、雄部材1を雌部材2の受入開
口20に対面させ、その状態で雄部材1と雌部材2とを
軸方向において相対移動させて嵌合する。このときほぼ
C形状のロックリング26は円錐筒部13の円錐外周面
13bに当接しつつ、半径方向外方つまり矢印Y1方向
に拡径する。その後、図9に示す様に、拡径したロック
リング26が係合溝14cに至ると、ロックリング26
は自身の復元性により縮径して係合溝14cに自然に嵌
まり、仮保持される。この状態では、図9に示す様に、
雄部材1の大径筒部14の大径外周面14aと雌部材2
の受入開口20を区画する前方内周面21とは嵌合し、
また、雄部材1の円錐筒部13の円錐外周13b面と雌
部材2の円錐内周面22とは嵌合し、また、雄部材1の
中径筒部12の中径外周面12bと雌部材2のシール内
周面24とは嵌合する。この状態では、図9に示す様
に、ゴム製のリングシール12dが圧潰され、雄部材1
の中径外周面12bと雌部材2のシール内周面24との
間は液密的にシールされる。
【0019】図9に示す状態において、雌部材2及び雄
部材1につながれているホースに流体が流れると、流体
圧により雌部材2及び雄部材1は軸方向において互いに
遠ざかる方向に相対変位する。そして、図10及び図1
2に示す様に、かかる相対変位に伴い、係合溝14cに
仮保持されていたロックリング26の外周端は規制溝2
7の溝底面27bで覆われてロックされる。したがっ
て、軸直角方向におけるロックリング26の拡径化は規
制溝27の溝底面27bで確実に抑えられる。しかも本
実施例では、図12に示す様に、規制溝27はリング状
規制平行面27aをもち、このリング状規制平行面27
aは雌部材2の軸芯Pと平行であるため、ロックリング
26の外れる方向への変位に対して距離を確保でき、ロ
ックリング26の外れを一層抑制できる。
【0020】なお、雄部材1を雌部材2とを分離する場
合には、ロックリング26の外周側に保持溝25が位置
する様に、雄部材1と雌部材2とを軸方向へ相対移動さ
せる。そして、図2に示すロックリング26の操作突部
26bを矢印S1方向(図2参照)に拡径操作してロッ
クリング26を拡径させ係合溝14cから外し、その状
態で雄部材1と雌部材2とを互いに遠ざける方向へ相対
移動させる。
【0021】実施例の効果 ところでシール溝12cや係合溝14cを雄部材1の挿
入端部10の外周面に形成する場合には、図1から理解
できる様に、それだけ、挿入端部10を形成する周壁の
うち、シール溝12cの裏側の周壁部分や係合溝14c
の裏側の周壁部分が内方に突き出て内方突出部12e、
14fが形成される。そのため、そのぶん挿入端部10
の流路面積が減少するおそれがある。この点本実施例の
コネクタによれば、シール溝12cは雄部材1の本体部
11よりも外径が大きな中径筒部12に形成され、ま
た、係合溝14cは雄部材1の本体部11及び中径筒部
12よりも外径が大きな大径筒部14に形成されている
ので、挿入端部10の流路面積を減少させる傾向にある
内方突出部12e、14fが形成されるにもかかわら
ず、挿入端部10の流路面積を確保できる。
【0022】また本実施例にかかる雄部材1の製造方法
によれば、外周面にシール溝12c及び係合溝14cを
もち、しかも流路面積を大きめに確保できる挿入端部1
0を雄部材1に容易に製造できる。更に本実施例にかか
る雄部材1の製造方法によれば、円筒パイプWを先端を
拡径して拡径筒部70を形成する拡径工程を実施した後
に、拡径筒部70の先端部のみを絞る絞り工程を実施す
るので、ロックリング26を拡径する作用を果たす円錐
外周面13bをもつ円錐筒部13を、切削加工を施さず
とも、中径筒部12と大径筒部14との間に容易に製造
できる。殊に、シール溝12c及び係合溝14cを形成
するにあたり、価格の高騰をまねきがちの切削加工を必
要としないので、コストダウンに有利である。
【0023】更に本実施例にかかる雄部材1の製造方法
によれば、円筒パイプWを先端を拡径して拡径筒部70
を形成する拡径工程を実施した後に、拡径筒部70の先
端部のみを絞る絞り工程を実施し、挿入端部10を形成
するので、挿入端部10の加工度が高く、加工硬化によ
る挿入端部10の強度増加も期待できる。
【0024】
【発明の効果】本発明にかかるコネクタによれば、シー
ル溝は雄部材の本体部よりも外径が大きな中径筒部に形
成され、また、係合溝は雄部材の本体部及び中径筒部よ
りも外径が大きな大径筒部に形成されているので、雄部
材の挿入端部の流路面積を確保するのに有利である。
【0025】本発明にかかる雄部材の製造方法によれ
ば、外周面にシール溝及び係合溝をもち、しかも流路面
積を確保できる挿入端部を雄部材の中径筒部と大径筒部
との間に容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】雌部材と雄部材と連結している状態の要部の断
面図である。
【図2】雌部材の正面図である。
【図3】円筒パイプの要部の断面図である。
【図4】拡径部をもつ2次円筒パイプを得る拡径工程を
示す断面図である。
【図5】3次円筒パイプを得る絞り工程を示す断面図で
ある。
【図6】転造工程を実施して製造した雄部材の挿入端部
の断面図である。
【図7】転造工程を実施している状態を示す断面図であ
る。
【図8】雄部材を雌部材に挿入する直前の要部の断面図
である。
【図9】雄部材を雌部材に挿入した後、ロックリングで
仮保持している状態の要部の断面図である。
【図10】雄部材を雌部材に挿入した後、ロックリング
でロックしている状態の要部の断面図である。
【図11】図9の主要部の拡大断面図である。
【図12】図10の主要部の拡大断面図である。
【図13】従来のコネクタの断面図である。
【図14】従来のコネクタの断面図である。
【符号の説明】
図中、1は雄部材、10は挿入端部、11は本体部、1
2は中径筒部、12cはシール溝、13は円錐筒部、1
4は大径筒部、14cは係合溝、2は雌部材、20は受
入開口、26はロックリングを示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部に拡径して形成された挿入端部と該
    挿入端部よりも後方の本体部とからなり、金属製の薄肉
    円筒パイプから構成された雄部材と、 該雄部材の該挿入端部が挿入される受入開口と該受入開
    口に連通した受孔と該受孔を区画するとともに該挿入端
    部の外周面を覆うシール内周面とをもつ筒状の雌部材
    と、 該雄部材の受入開口側に保持され径外方向に弾性変位可
    能な保持部材とで構成され、 該雄部材の該挿入端部は、該挿入端部の先端から、 該雄部材の該本体部の外径よりも大きな外径をもつ中径
    外周面と、該中径外周面に同軸的に形成されたリング状
    にのびるシール溝と、該シール溝に被着されたシールリ
    ングとをもち、軸芯と平行な直円筒状の中径筒部と、 該中径筒部の後方に同軸的に連設され、該雄部材の先端
    から遠ざかるにつれて内径が円錐面状に拡径する円錐内
    周面及び外径が円錐面状に拡径しかつ該保持部材を径外
    方向に弾性変位させる円錐外周面とをもつ円錐筒部と、 該円錐筒部の後方に連設され、該中径筒部の外径よりも
    大きな外径をもつ大径外周面をもち、該大径外周面に同
    軸的に形成されたリング状にのび該保持部材が係合され
    る係合溝をもち、軸芯と平行な直円筒状の大径筒部とか
    らなることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】内径及び外径がそれぞれ全長にわたり同一
    で均一厚みの金属製の薄肉の円筒パイプを用い、 該円筒パイプの先端部の周壁を全周にわたり拡径加工
    し、内径及び外径が他の周壁部分よりも大きな直円筒状
    の拡径筒部をもつ2次円筒パイプを得る拡径工程と、 該2次円筒パイプの拡径筒部のうち先端部分の周壁を絞
    って縮径し、外径が該拡径筒部の外径よりも小さい直円
    筒状の縮径筒部と、該拡径筒部のうちの絞られていない
    周壁からなる直円筒状の未縮径筒部と、該縮径筒部と該
    未縮径筒部との間に介在し該未縮径筒部から該縮径筒部
    に向かうにつれて外径が円錐面状に縮径する円錐外周面
    とをもつ3次円筒パイプを得る絞り工程と、 外周面に複数個のリング突部をもつ転造ロール型を用
    い、該転造ロール型の該リング突部を該3次円筒パイプ
    の外周面に宛てがい、該3次円筒パイプの該縮径筒部の
    外周面と該未縮径筒部の外周面とにそれぞれリング状の
    溝を転造する転造工程と、 を順に実施することを特徴とする雄部材の製造方法。
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