JPH055996Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、主として水栓類に直接取付ける型
式の浄水器を確実かつ安定強固にしかも比較的容
易に取付けられるようにした浄水器取付装置に関
するものである。

（従来の技術） 従来、水道水の消毒に使われている塩素の臭気
（カルキ臭）やその他の薬液、或いは井戸水の鉄
分（かな気）などを吸着除去する水栓（蛇口）直
接取付型式の浄水器がいろいろ知られている。

（考案が解決しようとする問題点） しかるに従来の浄水器取付装置では、強固な取
付けには複雑な構造の取付アダプターなどを使用
してたいへん面倒な操作が必要であり、かつ着脱
が容易に行えないため、濾過助剤カートリツジ交
換式浄水器の場合には不向きであつた。また浄水
器の弾性材料でなる取付キヤツプの挿入口を、そ
の弾性を利用して水栓の吐水管部に押し嵌め挿通
して取付けるワンタツチ取付方式のものでは、操
作が簡単で着脱も容易であるが安定した正確な取
付けが得られないため、故障やトラブルを生じ易
く、長期の安定使用は望めなかつた。

（問題点を解決するための手段） この考案は上記問題点を解決するためになされ
たもので、次のように構成してある。

この考案の浄水器取付装置を以下図面実施例に
ついて説明すると、先ず３は、金属またはプラス
チツク材などでなる馬蹄形の保持板で、該保持板
３の弯曲板部３ａの中央部内周縁下面にゴム、皮
革などでなるライナ６が、また同両端部３ｂ，３
ｂ間に中央の弯曲受部４ａ内面に同上材のライナ
５が介入された支持金具４がそれぞれ設けられて
いる。なお４ｂは支持金具４両側のフランジであ
る。そこでこの考案では、上記保持板３を、支持
金具４の弯曲受部４ａが流出管１の水平直管部１
ｂ（第１図の自在水栓実施例の場合）または流入
管２（第２図の胴長横水栓実施例の場合）の下面
に嵌合支承されると共に弯曲板部３ａの中央部内
周縁が流出管１の弯曲部１ａに係接するよう水栓
類に第１〜３図のように係嵌させ、弯曲板部３ａ
に螺嵌した複数本の止ビス８の螺締で流出管１の
管端１ｃに衝合させた浄水器７を螺着固定してな
るものである。

（考案の効果） この考案装置は上述のように構成したから、複
数の止ビス８を螺締する時、保持板３が支持金具
４を支点としたてこのような作用をして流出管１
の管端１ｃに衝合させた浄水器７をこじ上げるよ
うにして強固に固定でき、しかもこの固定は止ビ
ス８を螺締すれば螺締する程、てこ作用で強固と
なり浄水器７の確実な安定した強固な取付けが保
証される卓抜した効果がある。

また支持金具４の弯曲受部４ａ内面及び保持板
３の弯曲板部３ａの中央部内周縁下面にライナ５
及びライナ６が、それぞれ介入されているから、
該各部において滑りを生じることなく、保持板３
の安定化した機能によつて操作上のトラブルや故
障など生じなく、長期の安定使用が保証されるも
のであると共に浄水器７の着脱も比較的容易に行
えるなどの優れた効果がある。さらに各ライナ
５，６は吐水時における保持板３の衝撃を吸収す
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の浄水器取付装置の実施例を示
すもので、第１図は自在水栓に取付けた場合の斜
視図、第２図は胴長横水栓に取付けた場合の斜視
図、第３図は第１図の場合の一部を欠截した側面
図である。 １……流出管、１ａ……弯曲部、１ｂ……直管
部、１ｃ……管端、２……流入管、３……保持
板、３ａ……弯曲板部、３ｂ……両端部、４……
支持金具、４ａ……弯曲受部、４ｂ……フラン
ジ、５，６……ライナ、７……浄水器、８……止
ビス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 馬蹄形保持板３の弯曲板部３ａの中央部内周縁
   下面にライナ６を、また同両端部３ｂ，３ｂ間に
   弯曲受部４ａ内面にライナ５が介入された支持金
   具４をそれぞれ設け、該保持板３を、支持金具４
   の弯曲受部４ａが流出管１の直管部１ｂまたは流
   入管２の下面に嵌合支承されると共に弯曲板部３
   ａの中央部内周縁が流出管１の弯曲部１ａに係接
   するよう水栓類に係嵌させ、弯曲板部３ａに螺嵌
   した複数の止ビス８の螺締で流出管１の管端１ｃ
   に衝合させた浄水器７を螺着固定するようにして
   なる浄水器取付装置。