JPH05598Y2 - - Google Patents

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JPH05598Y2
JPH05598Y2 JP1986153486U JP15348686U JPH05598Y2 JP H05598 Y2 JPH05598 Y2 JP H05598Y2 JP 1986153486 U JP1986153486 U JP 1986153486U JP 15348686 U JP15348686 U JP 15348686U JP H05598 Y2 JPH05598 Y2 JP H05598Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は自動変速機の変速制御装置に関し、と
りわけ、変速制御が2個のシフト弁の切換えによ
り行なわれ、かつ、これら2個のシフト弁の一方
が特定のマニユアルレンジで固定されるようにな
つた変速制御装置に関する。 従来の技術 従来の自動変速機としては、たとえば日産自動
車株式会社発行の1984年版整備要領書「オートマ
チツクトランスアクスル」(RN4F02A型、
RL4F02A型)に示されているように、この自動
変速機は1速から4速の計4種類の前進変速段が
得られるようになつており、変速時に締結又は解
放されるクラツチ、ブレーキ等の複数の摩擦係合
要素を、1−2速用、2−3速用、3−4速用の
各シフト弁の切換えで作動させるようになつてい
る。従つて、シフト弁を3個必要とし部品点数の
増大につながることから、特願昭60−241166号に
提案されているようにシフト弁を2個とし、これ
ら2個のシフト弁の切換え組合わせにより、4種
類の前進変速段が得られるようにして部品点数の
削減を図るようにしたものがある。 即ち、第5図に示すようにかかる特願昭60−
241166号の液圧制御装置に用いられる第1、第2
シフト弁1,2は、ON−OFF式の第1、第2ソ
レノイドバルブ3,4を介して回路3a,4aか
ら供給されるパイロツト圧で作動されるようにな
つている。つまり、前記第1、第2ソレノイドバ
ルブ3,4はONされるとドレンポート3b,4
bを閉止して各シフト弁1,2にパイロツト圧を
供給し、各スプール1a,2aを図中右半部位置
即ち上方位置に設定し、かつ前記第1、第2ソレ
ノイドバルブ3,4がOFFされると前記ドレン
ポート3b,4bを開放して回路3a,4a内の
パイロツト圧を排除し、前記スプール1a,2a
を図中左半部位置、即ち下方位置に設定するよう
になつている。 次に示す第1表は、前記第1、第2ソレノイド
バルブ3,4のON、OFFおよび第1、第2シフ
ト弁1,2の上下位置(同表中スプール1a,2
aの上方位置は↑、下方位置は↓の矢印で示す)
と、変速段との関係を示す。
【表】 即ち、同表から第1速では第1、第2ソレノイ
ドバルブ3,4が共にONになると共に、第1、
第2シフト弁1,2が共に上方位置となる。この
とき、第4図中回路5から供給されるライン圧
は、前記第1、第2シフト弁1,2を通過するこ
となく前記回路5に連続した回路5aから前進段
締結圧として供給される。第2速ではかかる第1
速状態から第1ソレノイドバルブ3がOFFとな
つて第1シフト弁1が下方位置となり、前記ライ
ン圧は更に回路5bから2速圧として供給され
る。第3速ではかかる第2速状態から第2ソレノ
イドバルブ4がOFFとなつて第2シフト弁2が
下方位置となり、前記ライン圧は更に回路5cか
ら3速圧として供給される。第4速ではかかる第
3速状態から第1ソレノイドバルブ3がONとな
つて第1シフト弁1が上方位置となり、前記ライ
ン圧は更に回路5dから第4速圧として供給され
るようになつている。 尚、マニユアルレンジであるエンジンに設定し
た時には、回路6を介して第2シフト弁2に導入
されたIレンジ圧は、第1速状態で回路6aから
排出されIレンジ第1速時に特定の摩擦係合要素
(ローリバースブレーキ)を締結するようになつ
ている。 ところで、かかる第1、第2シフト弁1,2を
用いた液圧制御装置は、前記Iレンジに設定した
時には過渡的に設定される第2速と本来の第1速
との2つの変速段のみを必要とし、前記第1表か
ら明らかなように、第2シフト弁2は上方位置だ
けで下方位置への切換えを必要としない。このと
き、第2ソレノイドバルブ4はON状態に保持さ
れることになる。そこで、該第2ソレノイドバル
ブ4が断線等によりONされない場合のフエール
セーフとして、第6図に示すようにスプール2a
の上端部に受圧面積の異なる上、下ランド2b,
2c(受圧面積は上方ランド>下方ランド)を形
成し、これら上、下ランド2b,2c間にIレン
ジ圧を導入することにより、Iレンジ設定時には
第2表に示すように前記スプール2aを液圧力で
上方位置に保持するようにしたものが提案されて
いる。 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、一般に電子制御されるようにな
つた自動変速機では、レンジ位置を検出するイン
ヒビタースイツチ等が故障して、正確なレンジ信
号が入力されなくなつた場合、たとえば、2ケ以
上のインヒビタースイツチ信号が入力された場合
とか、インヒビタースイツチ用ヒユーズが切れた
場合等の無信号時には、その安全上レンジ信号を
Dレンジ信号として扱うように工夫されている。 このため、Iレンジへの設定時にインヒビター
スイツチが故障した場合とかインヒビタースイツ
チの故障を知らずにIレンジに設定した場合等に
はDレンジの変速パターンに沿つて制御され、第
2表に示すように第2シフト弁2が上方位置に固
定されてしまう一方、インヒビタースイツチ故障
によりDレンジと判断されて第1、第2ソレノイ
ドバルブ3,4には通常の車両走行条件に沿つた
ON、OFF信号が出力されることになる。
【表】 このため、Iレンジ状態で低速から高速へと移
行していくと、同表中に示すようにDレンジに沿
つた出力信号が第1速→第2速→第3速→第4速
と変化していくと、第2シフト弁2固定によつて
現われる真のギヤ位置は第1速→第2速→第2速
→第1速と変化し、特に高速側では車両走行要求
に逆行して第2速から第1速にシフトダウンされ
てしまうという現象が現われてしまう。従つて、
このときの変速シヨツクは著しく大きなものとな
り、車両乗心地性が大幅に損われてしまうという
問題点があつた。 そこで、本考案はレンジ信号の異常時およびマ
ニユアルIレンジに設定されている時には、車両
走行要求に逆行した変速が行なわれないようにし
た自動変速機の変速制御装置を提供することを目
的とする。 問題点を解決するための手段 かかる目的を達成するために本考案の自動変速
機の変速制御装置にあつては第1図に示すよう
に、2個の第1、第2シフト弁a,bの切換え組
合せにより複数の摩擦係合要素cが適宜締結、解
放されて複数の変速段が得られると共に、特定の
マニユアルレンジで前記第1、第2シフト弁a,
bの一方が固定されるようになつており、かつフ
エイルセーフとしてレンジ信号に異常を来たした
時にDレンジでの変速が行なわれ、前記一方のシ
フト弁の固定状態で他方のシフト弁が変速パター
ンに沿つて切換えられていくと、車両走行要求に
逆行する変速段に設定されるようになつた自動変
速機dにおいて、レンジ信号に異常を来たしてい
るかどうかを判断する手段eを設け、かつこの異
常判断手段eでレンジ信号異常と判断された場合
は、前記他方のシフト弁の前記車両走行要求に逆
行する変速段への切換えを禁止する禁止手段fを
設けることにより構成してある。 作 用 以上の構成により本考案の自動変速機の変速制
御装置にあつては、第1、第2シフト弁a,bの
一方が固定される特定のマニユアルレンジ時に、
異常判断手段eでレンジ信号が異常と判断された
場合は、禁止手段fで他方のシフト弁が車両走行
要求に逆行する方向に切要えられるのが防止され
るため、速度変化に伴つて大きな変速シヨツクが
発生されるのが防止されることになる。 実施例 以下、本考案の実施例を図に基づいて詳細に説
明する。 即ち、第2図は本考案の一実施例を示す自動変
速機の変速制御装置10の要部構成で、12は第
1シフト弁、14は第2シフト弁で、これら第
1、第2シフト弁12,14はスプリング12
a,14aにより夫夫図中左半部位置(以下左位
置と称す)に押圧されるスプール12b,14b
を有している。前記第1、第2シフト弁12,1
4の下方室12c,14cにはOFFドレン式に
構成された第1、第2ソレノイドバルブ16,1
8のON時に回路20,22を介してパイロツト
圧が供給されるようになつており、このパイロツ
ト圧供給時には前記スプール12b,14bは前
記スプリング12a,14aの付勢力に抗して図
中右半部位置(以下右位置と称す)にセツトされ
るようになつている。 尚、図中24は4−2リレー弁、26は4−2
シーケンス弁、28はオーバーランクラツチコン
トロール弁である。 ここで、かかる液圧制御装置10が用いられる
自動変速機のギヤトレーンの概略を示すと第3図
のようになつている。 即ち、このギヤトレーンは、エンジン出力軸3
0からの回転を入力軸32に伝達するトルクコン
バータ34、第1遊星歯車組36、第2遊星歯車
組38、出力軸40、及び後述の各種摩擦係合要
素により構成する。 第1遊星歯車組36はサンギヤ36S、リング
ギヤ36R、これらの噛合するピニオン36P及
びピニオン36Pを回転自在に支持するキヤリア
36Cよりなる通常の単純遊星歯車組とし、第2
遊星歯車組38もサンギヤ38S、リングギヤ3
8R、ピニオン38P及びキヤリア38Cよりな
る単純遊星歯車組とする。 次に前記の各種摩擦係合要素を説明する。キヤ
リア36CはハイクラツチH/Cを介して入力軸
32に適宜結合可能とし、サンギヤ36Sはバン
ドブレーキB/Bにより適宜固定可能とする他、
リバースクラツチR/Cにより入力軸32に適宜
結合可能とする。キヤリア36Cは更に多板式の
ローリバースブレーキLR/Bにより適宜固定可
能にすると共に、ローワンウエイクラツチLO/
Cを介して逆転(エンジンと逆方向の回転)を阻
止する。リングギヤ36Rはキヤリア38Cに一
体結合して出力軸40に駆動結合し、サンギヤ3
8Sを入力軸32に結合する。リングギヤ38R
はオーバーランクラツチOVR/Cを介して適宜
キヤリア36Cに結合可能とする他、フオワード
ワンウエイクラツチFO/C及びフオワードクラ
ツチF/Cを介してキヤリア4Cに相関させる。
フオワードワンウエイクラツチFO/Cはフオワ
ードクラツチF/Cの結合状態でリングギヤ38
Rを逆転方向(エンジン回転と逆の方向)におい
てキヤリア36Cに結合させるものとする。ハイ
クラツチH/C、リバースクラツチR/C、ロー
リバースブレーキLR/B、オーバーランクラツ
チOR/C及びフオワードクラツチF/Cは
夫々、油圧の供給により作動されて前記の適宜結
合及び固定を行なうものであるが、バンドブレー
キB/Bは特に2速サーボアプライ室、3速サー
ボリリース室および4速サーボアプライ室を有す
るバンドサーボで駆動されるようになつている。
そして、2速サーボアプライ室に2速選択圧が供
給されるとバンドブレーキB/Bは締結され、こ
の状態で3速サーボリリース室にも3速選択圧が
供給されるとバンドブレーキB/Bは解放される
ようになつており、更に、4速サーボアプライ室
にも4速選択圧が供給されると、バンドブレーキ
B/Bは再度締結されるようになつている。 かかるギヤトレーンは、摩擦係合要素B/B、
H/C、F/C、OVR/C、LR/B、R/Cを
次表に示す如く種々の組合せで作動させることに
より、摩擦係合要素FO/C、LO/Cの適宜差動
と相俟つて、遊星歯車組36,38を構成する要
素の回転状態を変え、これにより入力軸2の回転
速度に対する出力側6の回転速度を変えることが
でき、次表に示す通りに前進4速、後退1速の変
速段を得ることができる。なお、次表中○印が作
動(油圧流入)を示すが、〓印はエンジンブレー
キが必要な時に作動させるべき摩擦係合要素を示
す。そして、〓印の如くオーバーランクラツチ
OVR/Cが作動されている間、これに並置した
フオワードワンウエイクラツチFO/Cは非作動
となり、ローリバースブレーキLR/Bが作動し
ている間これに並置したローワンウエイクラツチ
LO/Cが非作動になるようになつている。
【表】 ところで、前記第1、第2シフト弁12,14
には回路42およびこの回路42に環状のポート
12dを介して連通される回路44を介してDレ
ンジ圧が導入され、この導入されたDレンジ圧
は、第1、第2ソレノイドバルブ16,18がマ
イクロコンピユータ46からの駆動信号で前記第
1表に沿つてON−OFFされることにより、各摩
擦係合要素へ供給する液圧の切換えが行なわれ
る。 即ち、第1速時に第1、第2ソレノイドバルブ
16,18が共にONされると、下方室12c,
14cにパイロツト圧が供給されてスプール12
b,14bは共に右位置にセツトされる。する
と、前記Dレンジ圧供給用の回路42,44が通
ずるポート12d,14dは共に閉止され、Dレ
ンジ圧を遮断する。尚、この第1速時には図外の
Dレンジ圧回路を介してフオワードクラツチF/
CにDレンジ圧が供給され、該フオワードクラツ
チF/Cは締結されている。 次に、第2速となつて第1ソレノイドバルブ1
6がOFFされると、第1シフト弁12は左位置
になり前記ポート12dと回路48に通ずるポー
ト12eが連通され、Dレンジ圧は前記回路48
を介して2速圧としてバンドサーボの2速サーボ
アプライ圧室に供給され、バンドブレーキB/B
を締結する。 次に、第3速となつて第2ソレノイドバルブ1
8もOFFされると、第2シフト弁14は左位置
となり前記ポート14dと回路50,52に通ず
るポート14eが連通され、該回路50を介して
3速圧としてハイクラツチH/Cおよびバンドサ
ーボの3速サーボリリース圧室に供給され、ハイ
クラツチH/Cを締結すると共にバンドブレーキ
B/Bを解放する。 次に、第4速となつて第1ソレノイドバルブ1
6が再度ONされると、第1シフト弁12は右位
置になり、ポート12e,12fを連通して回路
52のDレンジ圧を回路48に2速圧として継続
して供給すると共に、前記回路52のDレンジ圧
は環状の前記ポート12fを介して回路54にも
供給される。また、この回路54に通ずるポート
12gとオーバーランクラツチコントロール弁2
8に接続される回路56に通ずるポート12hと
が連通されている。前記オーバーランクラツチコ
ントロール弁28は、第4速時には回路58を介
して供給される切換信号圧によりスプール28a
が右位置にセツトされており、前記回路56に通
ずるポート28bと回路60に通ずるポート28
cとが連通されて、該回路60を介して4速圧と
してバンドサーボの4速サーボアプライ圧室に供
給され、バンドブレーキを再度締結する。 ところで、前記第2シフト弁14の図中上端部
には、Iレンジ圧が供給される回路62に通ずる
ポート14fが形成される一方、スプール14b
には前記ポート14fに臨んで上、下ランド14
g,14hが形成されている。これら上、下ラン
ド14g,14hの受圧面積は下方ランド14h
より上方ランド14gの方を大きくし、特定のマ
ニユアルレンジとしてのIレンジに設定した場
合、前記上、下ランド14g,14g間にIレン
ジ圧が供給されて、スプール14bが右位置に保
持されるようになつている。 ここで、本考案は前記マイクロコンピユータ4
6に、Iレンジ設定時に図外のインヒビタースイ
ツチからのレンジ信号に異常が発生したかどうか
を判断する異常判断手段70と、第4速を禁止す
る禁止手段72とを設けてある。 以上の構成により本実施例の自動変速機の変速
制御装置10の作用を第4図のフローチヤートを
用いて以下述べる。 即ち、本実施例ではIレンジ設定時には第2シ
フト弁14のポート14fにIレンジ圧が供給さ
れてスプール14bは右位置に保持されると共
に、第1ソレノイドバルブ16はマイクロコンピ
ユータ46からの駆動信号でONされ、第1シフ
ト弁12は右位置にセツトされる。尚、第3速以
上の高速状態から前記Iレンジでエンジンブレー
キを作動させる場合は、前記第1ソレノイドバル
ブ16が一旦OFFとなつて第1シフト弁12を
左位置にセツトして第2速状態で過渡的に減速
し、その後第1速に対応する車速に低下したとこ
ろで第1ソレノイドバルブ16がONされるよう
になつている。 ところで、このようにIレンジ状態でインヒビ
タースイツチが故障してレンジ信号に異常を来た
した場合には、前述したように安全上の問題から
マイクロコンピユータ46はDレンジであると判
断して、第1、第2ソレノイドバルブ16,18
にDレンジでの変速パターンに沿つたON−OFF
信号を出力しようとする。 ここで、本実施例では前記第4図のフローチヤ
ートに示すように、先ず前記異常判断手段70で
ステツプ100とステツプ101の処理を行なう。ステ
ツプ100はインヒビタースイツチ信号が無信号に
なつたかどうかを判断し、無信号状態の時
(YES)はステツプ102に進み、信号が出力され
ている時(NO)は前記ステツプ101に進む。こ
のステツプ101ではインヒビタースイツチ信号が
2ケ以上出力されているかどうかを判断し、2ケ
以上出力されている場合(YES)は前記ステツ
プ102に進む。このステツプ102での処理は禁止手
段72で行なわれ、第1ソレノイドバルブ16に
出力される信号のうち第3速若しくは第2速、第
1連から第4速に移行する信号を禁止する。即
ち、前記第2表に示すようにインヒビタースイツ
チ信号異常時にIレンジ設定状態で車速を高くし
て行くと、第1ソレノイドバルブ16はシフトア
ツプ信号に基づいてON→OFF→OFF→ONと変
化されるが、最後のONとなる信号を禁止する。
尚、この第1ソレノイドバルブ16のONを禁止
する手段としては、インヒビタースイツチのヒユ
ーズとマイクロコンピユータ46を内蔵するコン
トロールユニツトのヒユーズとを共通とし、イン
ヒビタースイツチのヒユーズ切れ(無信号)時に
はコントロールユニツトの電源がカツトされ、全
ソレノイドバルブをOFFとするようになつてい
る。また、無信号時やインヒビタースイツチの多
重信号が入力された時の対処手段としては、4速
を禁止するソフトをマイクロコンピユータ46に
内蔵することにより達成される。 一般のインヒビターSWは接点がアンダーラツ
プしており、レンジの切り替え時に一瞬無信号に
なる為、無信号がある時間続いた時に4速を禁止
する様なソフトが考えられるが、後述する様に、
インヒビターSW信号が一ケだけになつた時に正
常復帰する場合は、異常検知するのに特にタイマ
ーを設ける必要は無い。 すなわち、D→2、2→Dもレンジ切り替え中
に4速は必要ない。 又、接点がオーバーラツプしているインヒビタ
ーSWのレンジ切り替え時の多重信号についても
同様に、特にタイマーを設ける必要は無い。従つ
て、真のギヤ位置は第3速出力信号に対応する第
2速状態から、車両走行要求に逆行する変速段、
つまり第1速に切換えられるのが禁止されること
になり、大きな変速シヨツクを生ずるのを防止す
ることができるようになる。 また、前記ステツプ101でインヒビタースイツ
チ信号が1ケのみ入力されていると判断された場
合(NO)は、インヒビタースイツチは正常であ
ると見做してステツプ103に進み、通常のコンピ
ユータ制御つまり第1ソレノイドバルブ16を
ON状態に保持する。 ところで、本実施例では特定のマニユアルレン
ジとしてIレンジの場合を示し、かつ車両走行要
求に逆行する変速段として第4速出力信号時の第
1速を示したが、もちろんこれに限ることなく第
1、第2シフト弁の構造とかシフトパターンが異
なるものにあつては、他のマニユアルレンジを特
定レンジとしてもよく、また車両走行要求に逆行
する変速段として他のギヤ位置を設定するように
できることはいうまでもない。 更に、インヒビターSWの異常検知を判断して
4速を禁止する場合、Dレンジ4速で走行中に異
常が発生した場合には、急に4→3ダウンの変速
が発生して、フイーリングが良くない。これを防
止する為、異常検知した時のソレノイド出力が、
4速であれば、4→3ダウン点まで4速を禁止を
せず、前記の4→3ダウン変速を防止する。 考案の効果 以上説明したように本考案にかかる自動変速機
の変速制御装置にあつては、特定のマニユアルレ
ンジに設定して第1、第2シフト弁の一方が固定
された状態で、レンジ信号が異常を来たしている
場合にあつて、他方のシフト弁がDレンジ制御で
切換えられる際、真のギヤ位置が車両走行要求に
逆行する場合は、禁止手段により前記他方のシフ
ト弁の切換えを禁止することにより、走行中に著
しく大きな変速シヨツクが発生されるのが防止さ
れ、車両乗心地性の大幅な悪化が来たされてしま
うのを避けることができるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる自動変速機の変速制御
装置の概念を示すブロツク図、第2図は本考案の
一実施例の要部を示す構成図、第3図は本考案に
かかる自動変速機のギヤトレーンの一実施例を示
す概略構成図、第4図は本考案の変速制御装置を
制御するためのプログラムの一処理例を示すフロ
ーチヤート、第5図は従来の自動変速機の変速制
御装置を示す要部構成図、第6図は従来の他の実
施例を示す要部断面図である。 10……変速制御装置、12……第1シフト
弁、14……第2シフト弁、16……第1ソレノ
イドバルブ、18……第2ソレノイドバルブ、4
6……マイクロコンピユータ、70……異常判断
手段、72……禁止手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2個の第1、第2シフト弁の切換え組合せによ
    り複数の摩擦係合要素が適宜締結、解放されて複
    数の変速段が得られると共に、特定のマニユアル
    レンジで前記第1、第2シフト弁の一方が固定さ
    れるようになつており、かつフエイルセーフとし
    てレンジ信号に異常を来たした時にDレンジでの
    変速が行なわれ、前記一方のシフト弁の固定状態
    で他方のシフト弁が変速パターンに沿つて切換え
    られていくと、車両走行要求に逆行する変速段に
    設定されるようになつた自動変速機において、レ
    ンジ信号に異常を来たしているかどうかを判断す
    る手段を設け、かつこの異常判断手段でレンジ信
    号異常と判断された場合は、前記他方のシフト弁
    の前記車両走行要求に逆行する変速段への切換え
    を禁止する禁止手段を設けたことを特徴とする自
    動変速機の変速制御装置。
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