JPH0559890A - 礫破砕用のシールド掘削機 - Google Patents
礫破砕用のシールド掘削機Info
- Publication number
- JPH0559890A JPH0559890A JP4028342A JP2834292A JPH0559890A JP H0559890 A JPH0559890 A JP H0559890A JP 4028342 A JP4028342 A JP 4028342A JP 2834292 A JP2834292 A JP 2834292A JP H0559890 A JPH0559890 A JP H0559890A
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- Japan
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- cone
- gravel
- rotary shaft
- partition wall
- shield excavator
- Prior art date
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シールド掘削機を常に前方へ押圧せずとも、
確実かつ効率良く礫を破砕できるシールド掘削機を提供
する。 【構成】 シールド殻1内の隔壁2に支承される回転軸
4の前端に、隔壁2に向かって大径となり、かつ回転軸
4に直交する方向の断面形状が楕円をなす截頭円錐形状
のコーン7を取り付ける。これに対向するシールド殻1
のフード11に、隔壁2に向かって小径となり、かつ回
転軸4に直交する方向の断面形状が円形をなす截頭円錐
形状の開口面12を形成する。
確実かつ効率良く礫を破砕できるシールド掘削機を提供
する。 【構成】 シールド殻1内の隔壁2に支承される回転軸
4の前端に、隔壁2に向かって大径となり、かつ回転軸
4に直交する方向の断面形状が楕円をなす截頭円錐形状
のコーン7を取り付ける。これに対向するシールド殻1
のフード11に、隔壁2に向かって小径となり、かつ回
転軸4に直交する方向の断面形状が円形をなす截頭円錐
形状の開口面12を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、礫破砕機構を有するシ
ールド掘削機に関する。
ールド掘削機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、埋設管の推進工法などに用いられ
る礫破砕機構を備えたシールド掘削機としては、例えば
特開昭60−215996号公報に記載のものが知られ
ている。このシールド掘削機は、シールド本体の前端に
後方に向かって大径となる円錐形状のコーン部材を回転
可能に取り付ける一方、このコーン部材の外周面に対向
するシールド殻のフード部を後方に向かって小径となる
円錐形状の凹部に形成して、上記コーン部材を偏心回転
させながらコーン部材の外周面とフード部の凹部との間
に礫を食い込ませるように送り込んで破砕するようにな
っている。
る礫破砕機構を備えたシールド掘削機としては、例えば
特開昭60−215996号公報に記載のものが知られ
ている。このシールド掘削機は、シールド本体の前端に
後方に向かって大径となる円錐形状のコーン部材を回転
可能に取り付ける一方、このコーン部材の外周面に対向
するシールド殻のフード部を後方に向かって小径となる
円錐形状の凹部に形成して、上記コーン部材を偏心回転
させながらコーン部材の外周面とフード部の凹部との間
に礫を食い込ませるように送り込んで破砕するようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
シールド掘削機では、コーン部材外周面とフード部凹部
とで形成される前端に向かって拡がる断面V字状の環状
空間に礫が入っても、シールド掘削機を常に前方へ押圧
して、切羽地盤に反力をとらない限り、礫が前方へ飛び
出してしまいこれを効率良く破砕できないという欠点が
ある。また、コーン部材が回転しているとき、入り込ん
だ礫が上記環状空間内で共回りするのを防ぐため、コー
ン部材を前述の如く偏心回転させているが、それでも共
回り防止効果が充分でなく、破砕効率が悪いという欠点
がある。さらに、シールド掘削機を常に前方へ押圧する
と、上記環状空間が礫で充満して、コーン部材の回転に
大きなトルクが必要になるかあるいはトルク不足で回転
が停止するという問題がある。
シールド掘削機では、コーン部材外周面とフード部凹部
とで形成される前端に向かって拡がる断面V字状の環状
空間に礫が入っても、シールド掘削機を常に前方へ押圧
して、切羽地盤に反力をとらない限り、礫が前方へ飛び
出してしまいこれを効率良く破砕できないという欠点が
ある。また、コーン部材が回転しているとき、入り込ん
だ礫が上記環状空間内で共回りするのを防ぐため、コー
ン部材を前述の如く偏心回転させているが、それでも共
回り防止効果が充分でなく、破砕効率が悪いという欠点
がある。さらに、シールド掘削機を常に前方へ押圧する
と、上記環状空間が礫で充満して、コーン部材の回転に
大きなトルクが必要になるかあるいはトルク不足で回転
が停止するという問題がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、シールド掘削機
を常に前方へ押圧しなくても、確実かつ効率良く礫を破
砕することのできるシールド掘削機を提供することにあ
る。
を常に前方へ押圧しなくても、確実かつ効率良く礫を破
砕することのできるシールド掘削機を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の礫破砕用のシールド掘削機は、シールド殻
内の隔壁に支承され、前端にカッターを有し、後方の駆
動装置で回転せしめられる回転軸の隔壁より前方に、上
記隔壁に向かって次第に大径となり、かつ上記回転軸に
直交する方向の断面形状が楕円をなす截頭円錐形状のコ
ーン部材を取り付ける一方、このコーン部材の外周面に
対向する上記シールド殻のフード部に、上記隔壁に向か
って次第に小径となり、かつ上記回転軸に直交する方向
の断面形状が円形をなす截頭円錐形状の開口を形成した
ことを特徴とする。
め、本発明の礫破砕用のシールド掘削機は、シールド殻
内の隔壁に支承され、前端にカッターを有し、後方の駆
動装置で回転せしめられる回転軸の隔壁より前方に、上
記隔壁に向かって次第に大径となり、かつ上記回転軸に
直交する方向の断面形状が楕円をなす截頭円錐形状のコ
ーン部材を取り付ける一方、このコーン部材の外周面に
対向する上記シールド殻のフード部に、上記隔壁に向か
って次第に小径となり、かつ上記回転軸に直交する方向
の断面形状が円形をなす截頭円錐形状の開口を形成した
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】コーン部材を駆動装置で回転させながらシール
ド殻を前進させて礫地盤を掘削すると、回転するコーン
部材の外周面とこれに対向するフード部の開口との間の
前端に向かって拡がる断面V字状の環状空間に礫が入り
込む。入り込んだ礫は、コーン部材の横断面が楕円形
で、外側のフード部の開口の横断面が円形なので、コー
ン部材の回転に伴って強弱に圧縮され、適切に共回りを
抑えられて旋回させられる。そして、開口面に沿って円
滑に後方の狭い隙間へ送られるにしたがって次第に細か
く破砕され、効果的な破砕が行なわれる。なお、上記コ
ーン部材の外周面またはフード部の開口面に母線に略沿
って羽根板を突設し、この羽根板を例えば前端に向かっ
てT字状断面をなすように形成すれば、上記環状空間に
入り込んだ礫の共回りを一層効果的に防止でき、かつ前
方への飛び出しを防止できる。また、上記コーン部材の
外周面, フード部の開口面,羽根板の表面に線状の肉盛
突起を適宜設ければ、入り込んだ礫を一層効果的に破砕
することができる。
ド殻を前進させて礫地盤を掘削すると、回転するコーン
部材の外周面とこれに対向するフード部の開口との間の
前端に向かって拡がる断面V字状の環状空間に礫が入り
込む。入り込んだ礫は、コーン部材の横断面が楕円形
で、外側のフード部の開口の横断面が円形なので、コー
ン部材の回転に伴って強弱に圧縮され、適切に共回りを
抑えられて旋回させられる。そして、開口面に沿って円
滑に後方の狭い隙間へ送られるにしたがって次第に細か
く破砕され、効果的な破砕が行なわれる。なお、上記コ
ーン部材の外周面またはフード部の開口面に母線に略沿
って羽根板を突設し、この羽根板を例えば前端に向かっ
てT字状断面をなすように形成すれば、上記環状空間に
入り込んだ礫の共回りを一層効果的に防止でき、かつ前
方への飛び出しを防止できる。また、上記コーン部材の
外周面, フード部の開口面,羽根板の表面に線状の肉盛
突起を適宜設ければ、入り込んだ礫を一層効果的に破砕
することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図1(A),(B)は、礫破砕用のシールド掘削機
の一実施例を示す軸方向断面図および正面図であり、1
は先導管1aと後続管1bを連結してなるシールド殻、2
は上記先導管1aの前端のフランジ30に内嵌,固定した
隔壁、3はこの隔壁2の中央に固定した軸受、4はこの
軸受3に支承され、上記隔壁2の後方のシールド殻1内
に設置した減速機5を介して駆動電動機6で回転せしめ
られる回転軸、7はこの回転軸4の前端に同軸をなして
取り付けられ、隔壁2に向かって次第に大径となる截頭
円錐形状のコーン、8はこのコーン7の外周面の径方向
対称位置に母線に沿って突出するように固定され、先端
に向かってT字状断面を有する羽根板、9,9,…はこの
羽根板8の先端面に固定したカッター板10に突設さ
れ、地盤を掘削するカッター、11は上記先導管1aと
同一外径を有し、コーン7および羽根板8を覆うように
上記フランジ30に固定したフード、12はこのフード
11の内周に上記羽根板8およびコーン7から隙間D1,
D2(図2参照)をあけて形成され、隔壁2に向かって次
第に小径となる截頭円錐形状の中空の開口の開口面であ
る。
明する。図1(A),(B)は、礫破砕用のシールド掘削機
の一実施例を示す軸方向断面図および正面図であり、1
は先導管1aと後続管1bを連結してなるシールド殻、2
は上記先導管1aの前端のフランジ30に内嵌,固定した
隔壁、3はこの隔壁2の中央に固定した軸受、4はこの
軸受3に支承され、上記隔壁2の後方のシールド殻1内
に設置した減速機5を介して駆動電動機6で回転せしめ
られる回転軸、7はこの回転軸4の前端に同軸をなして
取り付けられ、隔壁2に向かって次第に大径となる截頭
円錐形状のコーン、8はこのコーン7の外周面の径方向
対称位置に母線に沿って突出するように固定され、先端
に向かってT字状断面を有する羽根板、9,9,…はこの
羽根板8の先端面に固定したカッター板10に突設さ
れ、地盤を掘削するカッター、11は上記先導管1aと
同一外径を有し、コーン7および羽根板8を覆うように
上記フランジ30に固定したフード、12はこのフード
11の内周に上記羽根板8およびコーン7から隙間D1,
D2(図2参照)をあけて形成され、隔壁2に向かって次
第に小径となる截頭円錐形状の中空の開口の開口面であ
る。
【0008】また、13はロッド先端13aを補強材1
4を介して上記先導管1aに連結し、基部13bを後続管
1bの内周に固定して周方向に等間隔をおいて3台配置
した方向修正ジャッキ、15は上記開口面12の後端と
隔壁2で囲まれる環状空間16に水を供給する送水管、
17は上記環状空間16の内の掘削土を含む泥水を排出
する排泥管、18は回転軸4に取り付けられ、上記環状
空間16内の泥水を撹拌する撹拌羽根である。
4を介して上記先導管1aに連結し、基部13bを後続管
1bの内周に固定して周方向に等間隔をおいて3台配置
した方向修正ジャッキ、15は上記開口面12の後端と
隔壁2で囲まれる環状空間16に水を供給する送水管、
17は上記環状空間16の内の掘削土を含む泥水を排出
する排泥管、18は回転軸4に取り付けられ、上記環状
空間16内の泥水を撹拌する撹拌羽根である。
【0009】図2〜図4は、上記実施例の先端部の詳細
図および図2のIII-III線ならびにIV-IV線矢視図であ
る。截頭円錐状の上記コーン7は、回転軸4(図1参照)
に直交す方向の断面形状が楕円をなすとともに(図4参
照)、截頭頂部7aに軸方向に設けたボルト穴21(図4
参照)に挿入した図示しないボルトで回転軸4に固定さ
れ、外周面7bには、母線方向に伸びる線状の突起22,
22,…が周方向に適宜間隔をおいて肉盛溶接で形成さ
れている。一方、コーン7に対向する上記開口面12
は、回転軸4に直交する方向の断面形状が円形をなして
いる(図4参照)。上記羽根板8は、図2の如くコーン7
の外周面7bの両側から夫々略法線方向に突出し、かつ
図3の如く先端に向かって拡大する一対の四角錐形状部
8a,8aを中央の細径柱状部8bで連結してなり、各四角
錐形状部8aの表面には、法線方向に伸びる線状の突起
23,23,…が適宜間隔をおいて肉盛溶接で形成されて
いる。また、羽根板8は、図2にも示すように、コーン
7の外周面7bとフード11の開口面12とで形成され
る環状空間CのV字状の軸方向断面形状に略等しい形状
の平面をなしている。
図および図2のIII-III線ならびにIV-IV線矢視図であ
る。截頭円錐状の上記コーン7は、回転軸4(図1参照)
に直交す方向の断面形状が楕円をなすとともに(図4参
照)、截頭頂部7aに軸方向に設けたボルト穴21(図4
参照)に挿入した図示しないボルトで回転軸4に固定さ
れ、外周面7bには、母線方向に伸びる線状の突起22,
22,…が周方向に適宜間隔をおいて肉盛溶接で形成さ
れている。一方、コーン7に対向する上記開口面12
は、回転軸4に直交する方向の断面形状が円形をなして
いる(図4参照)。上記羽根板8は、図2の如くコーン7
の外周面7bの両側から夫々略法線方向に突出し、かつ
図3の如く先端に向かって拡大する一対の四角錐形状部
8a,8aを中央の細径柱状部8bで連結してなり、各四角
錐形状部8aの表面には、法線方向に伸びる線状の突起
23,23,…が適宜間隔をおいて肉盛溶接で形成されて
いる。また、羽根板8は、図2にも示すように、コーン
7の外周面7bとフード11の開口面12とで形成され
る環状空間CのV字状の軸方向断面形状に略等しい形状
の平面をなしている。
【0010】上記羽根板8の先端面8c(図4参照)に
は、図1(B)に示すような形状のカッター板10をT字
状に固定し、このカッター板10の中央に細長いセンタ
ービット24を、その周囲に8個のカッター9を夫々突
設している。また、截頭円錐形状の中空の上記開口面1
2には、図2,図3に示すように、その表面に母線方向
に伸びる線状の突起25,25,…を周方向に適宜間隔を
おいて肉盛溶接で形成する一方、後端に図示しない導管
を経て上記環状空間16(図1(A)参照)に連なる複数の
給水口26を設けるとともに、先端付近に複数の噴水口
27を設けている。
は、図1(B)に示すような形状のカッター板10をT字
状に固定し、このカッター板10の中央に細長いセンタ
ービット24を、その周囲に8個のカッター9を夫々突
設している。また、截頭円錐形状の中空の上記開口面1
2には、図2,図3に示すように、その表面に母線方向
に伸びる線状の突起25,25,…を周方向に適宜間隔を
おいて肉盛溶接で形成する一方、後端に図示しない導管
を経て上記環状空間16(図1(A)参照)に連なる複数の
給水口26を設けるとともに、先端付近に複数の噴水口
27を設けている。
【0011】上記構成の礫破砕用のシールド掘削機の動
作について次に述べる。発進立坑側からシールド殻1に
後続する管体28(図1(A)参照)を押圧して、シールド
殻1を地盤中前方へ推進させるとともに、駆動電動機6
を駆動してコーン7のカッター板10を回転させ、さら
に送水管15を経て(矢印A参照)前方の環状空間16お
よび開口面12内の空間29に水を供給する。カッター
板10の回転に伴いカッター9,9,…で掘削され、シー
ルド殻1の前進で殻内に取り込まれた土砂は、回転する
コーン7の外周面とフード11の開口面12との間の先
細りのV字断面の環状空間Cに入り込む。入り込んだ土
砂中の礫は、コーン7に突設され、開口面12との間の
環状空間CのV字状断面を殆んど覆う羽根板8により、
適切に共回りを抑えられて旋回させられ、外側に移動し
て開口面12との間で挾まれ、大粒径の礫は小粒径の礫
に破砕される。次いで、小粒径の礫は、土砂と共に開口
面12に沿って後方へ送られ、コーン7と開口面12間
の隙間D2を通過するとき全部が細かく破砕される。こ
のとき、コーン7と開口面12には母線方向に伸びる硬
質金属からなる多数本の突起22,25が、また羽根板
8にはコーンの法線方向に伸びる同様の突起23が夫々
形成されているので、礫の破砕が容易かつ迅速に行なわ
れる。また、コーン部材7の横断面が楕円形状なので、
入り込んだ礫が、コーン部材7の回転の伴って強弱に圧
縮されて、後方へ一層円滑に送られるとともに、一層効
果的に破砕される。
作について次に述べる。発進立坑側からシールド殻1に
後続する管体28(図1(A)参照)を押圧して、シールド
殻1を地盤中前方へ推進させるとともに、駆動電動機6
を駆動してコーン7のカッター板10を回転させ、さら
に送水管15を経て(矢印A参照)前方の環状空間16お
よび開口面12内の空間29に水を供給する。カッター
板10の回転に伴いカッター9,9,…で掘削され、シー
ルド殻1の前進で殻内に取り込まれた土砂は、回転する
コーン7の外周面とフード11の開口面12との間の先
細りのV字断面の環状空間Cに入り込む。入り込んだ土
砂中の礫は、コーン7に突設され、開口面12との間の
環状空間CのV字状断面を殆んど覆う羽根板8により、
適切に共回りを抑えられて旋回させられ、外側に移動し
て開口面12との間で挾まれ、大粒径の礫は小粒径の礫
に破砕される。次いで、小粒径の礫は、土砂と共に開口
面12に沿って後方へ送られ、コーン7と開口面12間
の隙間D2を通過するとき全部が細かく破砕される。こ
のとき、コーン7と開口面12には母線方向に伸びる硬
質金属からなる多数本の突起22,25が、また羽根板
8にはコーンの法線方向に伸びる同様の突起23が夫々
形成されているので、礫の破砕が容易かつ迅速に行なわ
れる。また、コーン部材7の横断面が楕円形状なので、
入り込んだ礫が、コーン部材7の回転の伴って強弱に圧
縮されて、後方へ一層円滑に送られるとともに、一層効
果的に破砕される。
【0012】また、羽根板8の一対の四角錐形状部8a,
8aが前方に向かって拡大し、その前端にT字状をなす
ようにカッター板10が固定されているので、上記環状
空間Cに入り込んだ土砂は、これらに遮ぎられて、シー
ルド殻1を常に前方へ押圧せずとも前方へ飛び出すこと
がない。さらに、四角錐形状部8dが傾斜しており、コ
ーン7が回転することによって隔壁方向へ礫を送り込む
ので、礫が環状空間C内に充満することがない。こうし
て、細かく破砕された礫を含む土砂は、環状空間16に
流入し、撹拌羽根18によって供給水と混合・撹拌され
た後、排泥管17を経て(矢印B参照)坑外へ排出され
る。また、開口面12の噴水口27から噴射される供給
水は、粘土層などを掘削する際、羽根板8と開口面12
間の隙間D1に固着する粘土を溶かして流動化し、掘削
トルクの軽減と固着粘土の除去に貢献する。
8aが前方に向かって拡大し、その前端にT字状をなす
ようにカッター板10が固定されているので、上記環状
空間Cに入り込んだ土砂は、これらに遮ぎられて、シー
ルド殻1を常に前方へ押圧せずとも前方へ飛び出すこと
がない。さらに、四角錐形状部8dが傾斜しており、コ
ーン7が回転することによって隔壁方向へ礫を送り込む
ので、礫が環状空間C内に充満することがない。こうし
て、細かく破砕された礫を含む土砂は、環状空間16に
流入し、撹拌羽根18によって供給水と混合・撹拌され
た後、排泥管17を経て(矢印B参照)坑外へ排出され
る。また、開口面12の噴水口27から噴射される供給
水は、粘土層などを掘削する際、羽根板8と開口面12
間の隙間D1に固着する粘土を溶かして流動化し、掘削
トルクの軽減と固着粘土の除去に貢献する。
【0013】上記実施例の羽根板8は、必ずしも必要で
なく、省略することもできる。また、上記実施例のコー
ン,羽根板,開口面の突起は、必ずしも肉盛溶接で形成す
る必要はなく、鋳造等で一体に形成してもよい。なお、
本発明のコーン部材は、上記実施例のような厳密な截頭
円錐形状に限られず、例えば半割りのラグビーボールの
如き形状であってもよい。
なく、省略することもできる。また、上記実施例のコー
ン,羽根板,開口面の突起は、必ずしも肉盛溶接で形成す
る必要はなく、鋳造等で一体に形成してもよい。なお、
本発明のコーン部材は、上記実施例のような厳密な截頭
円錐形状に限られず、例えば半割りのラグビーボールの
如き形状であってもよい。
【0014】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
礫破砕用のシールド掘削機は、シールド殻内の隔壁に支
承される回転軸の前端に、隔壁に向かって大径となり、
かつ上記回転軸に直交する方向の断面形状が楕円をなす
截頭円錐形状のコーン部材を取り付ける一方、これに対
向するシールド殻のフード部に、上記隔壁に向かって小
径となり、かつ上記回転軸に直交する方向の断面形状が
円形をなす截頭円錐形状の開口を形成しているので、コ
ーン部材の外周面とフード部の開口で形成される断面V
字状の先細りの環状空間に、回転軸先端のカッターで掘
削された大粒径の礫を取り込み、回転する楕円形横断面
のコーン部材と円形横断面の開口の間で、礫を共回りを
抑えつつ適度に旋回させ、開口面に沿って円滑に後方の
狭い隙間へ送って細かく破砕することができ、シールド
掘削機を常に前方へ押圧せずに、従って小さい駆動トル
クでもって確実かつ効率良く破砕を行なえ、礫を含む地
盤の掘削に顕著な効果を奏する。
礫破砕用のシールド掘削機は、シールド殻内の隔壁に支
承される回転軸の前端に、隔壁に向かって大径となり、
かつ上記回転軸に直交する方向の断面形状が楕円をなす
截頭円錐形状のコーン部材を取り付ける一方、これに対
向するシールド殻のフード部に、上記隔壁に向かって小
径となり、かつ上記回転軸に直交する方向の断面形状が
円形をなす截頭円錐形状の開口を形成しているので、コ
ーン部材の外周面とフード部の開口で形成される断面V
字状の先細りの環状空間に、回転軸先端のカッターで掘
削された大粒径の礫を取り込み、回転する楕円形横断面
のコーン部材と円形横断面の開口の間で、礫を共回りを
抑えつつ適度に旋回させ、開口面に沿って円滑に後方の
狭い隙間へ送って細かく破砕することができ、シールド
掘削機を常に前方へ押圧せずに、従って小さい駆動トル
クでもって確実かつ効率良く破砕を行なえ、礫を含む地
盤の掘削に顕著な効果を奏する。
【図1】 本発明のシールド掘削機の一実施例を示す軸
方向断面図および正面図である。
方向断面図および正面図である。
【図2】 上記実施例の先端部の詳細断面図である。
【図3】 図2のIII-III線矢視図である。
【図4】 図2のIV-IV矢視図である。
1…シールド殻、2…隔壁、3…軸受、4…回転軸、6
…駆動電動機、7…コーン、9…カッター、10…カッ
ター板、11…フード、12…開口面。
…駆動電動機、7…コーン、9…カッター、10…カッ
ター板、11…フード、12…開口面。
Claims (1)
- 【請求項1】 シールド殻内の隔壁に、この隔壁の後方
に設けた駆動装置によって回転せしめられる回転軸を支
承し、この回転軸の前端にカッターを有するシールド掘
削機において、 上記隔壁の前方の上記回転軸に、隔壁に向かって次第に
大径となり、かつ上記回転軸に直交する方向の断面形状
が楕円をなす截頭円錐形状のコーン部材を取り付ける一
方、このコーン部材の外周面に対向する上記シールド殻
のフード部に、上記隔壁に向かって次第に小径となり、
かつ上記回転軸に直交する方向の断面形状が円形をなす
截頭円錐形状の開口を形成したことを特徴とする礫破砕
用のシールド掘削機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4028342A JPH0791944B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 礫破砕用のシールド掘削機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4028342A JPH0791944B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 礫破砕用のシールド掘削機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8200087A Division JPS63247497A (ja) | 1987-04-02 | 1987-04-02 | 礫破砕用のシ−ルド掘削機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0559890A true JPH0559890A (ja) | 1993-03-09 |
JPH0791944B2 JPH0791944B2 (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=12245928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4028342A Expired - Lifetime JPH0791944B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 礫破砕用のシールド掘削機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0791944B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003041890A (ja) * | 2001-08-02 | 2003-02-13 | Shoji Makino | 掘進機 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60215996A (ja) * | 1984-04-11 | 1985-10-29 | 株式会社イセキ開発工機 | シ−ルド推進方法及び装置 |
JPS6217297A (ja) * | 1985-07-16 | 1987-01-26 | 満田工業株式会社 | 回転クラッシャ |
-
1992
- 1992-02-14 JP JP4028342A patent/JPH0791944B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60215996A (ja) * | 1984-04-11 | 1985-10-29 | 株式会社イセキ開発工機 | シ−ルド推進方法及び装置 |
JPS6217297A (ja) * | 1985-07-16 | 1987-01-26 | 満田工業株式会社 | 回転クラッシャ |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003041890A (ja) * | 2001-08-02 | 2003-02-13 | Shoji Makino | 掘進機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0791944B2 (ja) | 1995-10-09 |
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