JPH0559470U - トナーカートリッジ用回転羽根 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】電子複写機等の画像形成装置のトナーカートリ
ッジの改良に関し、さらに詳しくは、トナーを滞留する
ことなく、確実に供給することができるトナーカートリ
ッジに関するものである。 【構成】被供給部へトナーを供給する手段を底部に有す
るトナーカートリッジの内部に装着される回転羽根であ
って、両端の回転リングと中央のリングとを数本のシャ
フトで繋いで円筒形状とし、このシャフトの中央部が回
転する反対方向にシャフトが傾斜していることを特徴と
するトナーカートリッジ用回転羽根。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電子複写機等の画像形成装置のトナーカートリッジ用回転羽根の改 良に関し、さらに詳しくは、トナーを滞留することなく、確実に供給することが できるトナーカートリッジに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、電子複写機、プリンター、ファクス等の画像形成装置へトナーを供給 するものとしては、ボトル式またはカートリッジと呼ばれるトナー内蔵容器を装 置の現像装置に装着する方式および本体に設けられたトナーホッパー部にトナー のみを補給する方式がある。

【０００３】 そして、いずれの方式においても、トナーホッパーは被供給部へトナーを供給 する供給手段を底部に設けられており、トナーの自重で底部に集積されトナーは 、前記供給手段により現像装置へ供給される。

【０００４】 すなわち、従来のトナーカートリッジは一般に筒状のカートリッジ本体の底部 に供給用の窓部が開閉自在に設けられ、この窓部が開口すると内部に設けられた 金属製線を折り曲げて作られたかきとり用の回転羽根により攪拌されて前記窓部 より排出される。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、上述した従来のトナーカートリッジにおいては、攪拌用の回転羽根 が横方向の線のみであるため、筒状のカートリッジ本体の両サイドの隅にトナー が滞留して前記排出用の窓部への導入に支障をきたすという問題点があり、特に は湿度などの影響でトナーが塊状化した場合に現像装置への供給が不均一になっ て、画質が低下するという問題点があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記問題点を解決したもので、被供給部へトナーを供給する手段を底 部に有するトナーカートリッジの内部に装着されるかきとり用回転羽根であって 、両端の回転リングと中央のリングとを数本のシャフトで繋いで円筒形状とし、 このシャフトの中央部が回転する反対方向にシャフトが傾斜していることを特徴 とするトナーカートリッジの回転羽根である。

【０００７】

【作用】

上記本考案のトナーカートリッジ用回転羽根は、カートリッジ本体の内側に取 り付けられた円筒状の回転羽根を回転させると、前記シャフトがカートリッジの 内面に沿って回転し、傾斜したシャフトによりトナーを中央よりに寄せながらか きとり、前記排出用の窓部から排出される。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案に係わるトナーカートリッジ用回転羽根を、実施例により説明す る。

【０００９】 図１は本考案のトナーカートリッジ用の回転羽根１の一実施例を示す説明斜視 図であり、一点鎖線で示す筒状のカートリッジ本体２の下方に位置する底部にあ たる所には、開閉自在な窓部３を有し、このカートリッジ本体２の内側には、回 転羽根１が回転自在に設けられている 。

【００１０】 この回転羽根１図に示すように、両端および中央にリング４、５、６を有し、 この三つのリング４、５、６は数本のシャフト７により連結されていて、このシ ャフト７は両端のリング４、６から中央のリング５に向かって、傾斜していて、 その傾斜の方向は、この回転羽根１が回転する方向（矢印）とは反対方向に傾斜 させている。

【００１１】 ここで、前記リング４、５、６の外径は、トナーカートリッジの内面壁と同一 または若干小さい大きさとし、また、シャフト７の断面形状は円が好ましく、そ の太さはトナーカートリッジの大きさにもよるが、ほぼ２〜７ｍｍにすることが 好ましい。

【００１２】 また、本考案の回転羽根１の一方のリング６にはこの回転羽根３を回転させる ため、トナーカートリッジ本体２の外側の駆動部と連結させるための係止孔９が 連結片８を介して設けられている。

【００１３】 この係止孔９の形状は実施例では十字状としたが使用される装置により、四角 あるいは三角でもよく、要は駆動部の回転軸（図示せず）の回転が伝達される形 状であればよい。

【００１４】 ここで、上記回転羽根１はリング４、５、６およびシャフト７をそれぞれ別に 成形してもよいが、組立て易さを考慮して、一方のリング４と中央のリング５と それに繋がれているシャフト７を一つの部品として成形し、また図２に示すごと く、係止孔９を有するリング６とシャフト７をヒンジ部１０を介して一体に成形 して、リング６とシャフト７のヒンジ部１０から折り曲げ可能としておき、シャ フト７の先端を中央のリング５に設けられた孔に嵌合して止めるようにして容易 に組立てができる。

【００１５】 本考案の回転羽根の素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ レンその他の熱可塑性樹脂を使用することができる

【００１６】 本考案のトナーカートリッジ用回転羽根は上記の如き構成であり、回転羽根１ 外部の力で回転すると、予め開口していた窓部からトナーが自重で落下するだけ でなく、前記シャフト７がカートリッジ本体２の内面に沿って、回動するので、 トナーが攪拌され、塊化するのを防ぎ、かつシャフト７が回転方向にたいして反 対方向に傾斜しているのでカートリツジの両端の隅にあるトナーも中央によせら れる。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は上記の如くの構成であり、カートリッジ本体の内側に取り付けられた 円筒状の回転羽根かごを回転させると、前記シャフトがカートリッジの内面に沿 って回転し、傾斜したシャフトによりトナーを中央よりに寄せながらかきとり、 前記排出用の窓部から排出されるので、この回転羽根をトナーカートリッジに使 用すれば、トナーの滞留がなるべくなくなり、トナーカートリッジ本体内のトナ ーを全て装置に供給することが可能となり、特には湿度などの影響でトナーが塊 状化した場合に現像装置への供給が不均一になって、画質が低下するという問題 点が解消された。

【００１８】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のトナーカートリッジ用回転羽根の説明
斜視図である。

【図２】本考案のトナーカートリッジ用回転バネのリン
グとシャフトが一体に成形されている部品の説明図であ
る。

【符号の説明】

１．回転羽根 ２．カートリッジ本体 ３．窓部 ４．リング ５．リング ６．リング ７．シャフト ８．連結片 ９．係止部 １０．ヒンジ部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岡本 宏司 東京都台東区台東一丁目５番１号 凸版印 刷株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】被供給部へトナーを供給する手段を底部に
   有するトナーカートリッジの内部に装着されるトナーか
   きとり用の回転羽根であって、両端の回転リングと中央
   のリングとを数本のシャフトで繋いで円筒形状とし、こ
   のシャフトの中央部が回転する反対方向にシャフトが傾
   斜していることを特徴とするトナーカートリッジ用回転
   羽根。