JPH0559401B2 - - Google Patents

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JPH0559401B2
JPH0559401B2 JP58155451A JP15545183A JPH0559401B2 JP H0559401 B2 JPH0559401 B2 JP H0559401B2 JP 58155451 A JP58155451 A JP 58155451A JP 15545183 A JP15545183 A JP 15545183A JP H0559401 B2 JPH0559401 B2 JP H0559401B2
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JP
Japan
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lens
coating
film
cured film
parts
Prior art date
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Application number
JP58155451A
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English (en)
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JPS6046501A (ja
Inventor
Junji Kawashima
Takao Mogami
Mikito Nakajima
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP58155451A priority Critical patent/JPS6046501A/ja
Publication of JPS6046501A publication Critical patent/JPS6046501A/ja
Publication of JPH0559401B2 publication Critical patent/JPH0559401B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/10Optical coatings produced by application to, or surface treatment of, optical elements
    • G02B1/14Protective coatings, e.g. hard coatings
    • G02B1/105

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、表面硬度と耐擦傷性に優れ、且つ、
レンズ表面の反射防止したプラスチツクレンズに
関する。 1972年の米国のFDA規格(眼鏡の安全性に関
する規格)の制定により眼鏡レンズの安全性が見
直され、レンズ材料としてより安全性の高い合成
樹脂材料が無機ガラスに代つて使用されるように
なつてきた、我国においても年々プラスチツクレ
ンズのシエアが拡大し、既に30%を越えたといわ
れている。それは、プラスチツク材料が持つ安全
性、軽さ、フアツシヨン性、被染色性、易加工性
といつた長所が生かされた為で、現在、視力矯正
用眼鏡レンズ材料として主流の位置にあるジエチ
レングリコールビスアリルカーボネート樹脂(以
後CR−39と呼ぶ)レンズの市場占有率は、30〜
40パーセントと言われている。 さらには、プラスチツクレンズの欠点である傷
つき易さの改良がなされ、幾つかの製品が市販さ
れている。また、一方では、表面反射の少ないレ
ンズに対する消費者の要望が年々強まつており、
プラスチツクレンズに多層の反射防止コートを施
したレンズが、数種市販されている。しかし、こ
の反射防止加工は、無機材料を真空蒸着法により
レンズ上に薄膜として形成させるものである為、
プラスチツクと無機物質との界面の密着力の向上
が難しく、またレンズと無機薄膜では柔軟性、弾
力性そして熱膨張率がかなり異なる為、いくつか
の欠点が発生する。すなわち、高温と低温の熱サ
イクルによる密着力の低下が激しく、また、砂等
によるすり傷の発生をきつかけとして反射防止コ
ート薄膜の剥離がおこる等の欠点を有する為、実
用的ではない。 一方、特開昭55−110126、特開昭55−110127に
はこれらの欠点を抑え、消費者の要求を満たす手
段として、無機蒸着物質として、SiO2やAl2O3
成分とする無機質のハードコート層を0.5〜3.0μ
mの厚さで施し、薄膜の強度の向上をはかる方法
が開示されている。しかし、この方法は、密着力
を向上させるのに限界があり問題の根本的解決に
至らないのみでなく、副作用として耐衝撃性が極
度に低下し、割れ易くなるという欠点を生み出し
ているのが実状である。 また一方、市販のハードコートレンズまたはハ
ードコート用に開発された組成物の硬化膜の上に
反射防止加工を施す方法によると考えられる商品
もある。しかし、これらは何れも反射防止コート
薄膜と、レンズ材料あるいはハードコートレンズ
材料との密着力が不充分であり、耐久性、品質の
(長期)信頼性において、不満足な欠点を露呈し
ている。即ち、発汗や風呂場のような高湿度条件
下で発生するブリスター現象(表面がふくれるこ
と)や、深い傷をきつかけとして次々に剥離が進
行する等の欠点を有し、有機物と無機物の密着性
耐久性を向上させるという解決に至つていないば
かりか、逆に耐衝撃性の低下や、密着力の低下を
ひきおこす例もある。例えば、表面硬化の方法と
して開示されている例として、特開昭52−112698
特公昭57−2735、特公昭57−42665等が挙げられ
る。しかし、開示例は各々エポキシ化合物、多価
カルボン酸を含み、硬化被膜に染色性、可撓性を
もたせ、加工性の向上をはかつているが、その反
面、本発明の目的である無機物質からなる反射防
止加工を行うと、硬化被膜と反射防止層の密着性
が不充分な為、耐摩傷性が極度に低下し、また耐
久試験では、ブリスター現象が発生し表面の平滑
性が失われたり、膜ハゲ、クラツクが発生し満足
できるものはひとつも無かつた。 一方、特公昭52−39691には、コロイダルシリ
カとメチルトリメトキシシランからなる組成物が
開示されている。しかし、このものは光学材料に
必要な均質性に欠けると同時に、プラスチツク材
料に該硬化被膜をもうけ、更に無機物質を蒸着し
た時、該硬化被膜とプラスチツク材料の間に、剥
離が発生し、蒸着被膜にクラツクを生ずる。この
現象は、コーテイング組成物中に多量の存在する
メチルトリメトキシシランと、プラスチツクの相
容性が悪いために密着力が小さく、そこに無機蒸
着膜の応力が部分的に集中し、クラツクと剥離が
発生したものと考えられる。以上の二点から、本
発明の目的とする光学材料としてのプラスチツク
レンズに応用することは困難である。 このようにみると、機能として非常に重要な因
子であるにも拘らず、反射防止加工を施したプラ
スチツクレンズにおいて、無機物からなる反射防
止膜と有機物材料の界面の密着性を向上し、耐久
性を増す試みに成功した例は皆無で、消費者は現
状のレベルのものを甘受しているのが実情であ
る。 すなわち、本発明は従来の密着不良という欠点
を除去し、本発明を達成する為の方法として、生
地材料に適度な硬さを付与しつつ、同時に蒸着物
質と生地との間に強い密着力を発生させ、その結
果として、蒸着膜の耐摩耗性を向上させ、すぐれ
た耐久性を生みだす組成物について鋭意検討した
結果、得られたものである。 すなわち、本発明は、下記A、BおよびCを主
成分とするコーテイング組成物よりなる硬化被膜
の表層に、無機物質からなる反射防止コート薄膜
をもうけたことを特徴とするプラスチツクレンズ
に関するものである。 (A) 粒径1ないし100ミリミクロンのコロイダル
シリカ (B) 一般式 R1 a−Si−(OR24-a (式中、R1はエポキシ基を含む有機酸、R2
炭素数1ないし4の炭化水素基、アルコキシア
ルキル基、または水素原子を表わし、またaは
1ないし3である。)で示される有機シラン化
合物の1種または2種以上およびまたはその加
水分解縮合物。 (C) 過塩素酸マグネシウム 続いて、本発明で用いるコーテイング組成物の
構成成分および反射防止コート薄膜について述べ
る。 A成分の粒径1ないし100ミリミクロンのコロ
イダルシリカとは分散媒たとえば水、アルコール
系、セロソルブ系分散媒に高分子量無水ケイ酸を
分散させたものを言い、周知の方法で製造され市
販されているものである。本発明の実施に当つて
は粒径5〜40mμのものがとくに有用である。こ
の成分は、硬化被膜の硬直性、耐湿性、そしてこ
の上に施す反射防止コート層との親和性を増し、
反射防止コート膜を構造的に強化し、耐久性を向
上させる為に不可欠の成分である。この中でも分
散媒としては、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノールが特に償用できる。それ以外にも、水
分散コロイドも使用できるがこの時は乾燥を充分
行う必要がある。その他の分散媒を用いた場合も
沸点が低く蒸発速度が許容できるものであれば使
用に差障りはない。また、コロイダルシリカの使
用量は、加熱硬化した段階で硬化被膜構成成分の
35重量%から75重量%、より好ましくは50重量%
から75重量%を用いるとより良い効果が得られ
る。このA成分の使用量が75重量%以上である
と、硬化被膜にクラツクを生じさせる原因となり
好ましくない。また35重量%以下であると、反射
防止コート薄膜との密着性が不良となる為、本発
明の効果が期待できない。また、A成分の分散媒
中に占めるシリカ濃度は、20〜35重量%のものが
安定で使用に際して便利である。 次にB成分を構成するエポキシ基を有機鎖とし
て有するシラン化合物の有機鎖とは、下記のもの
である。 または
【式】 (但し、p、qは1ないし6、γは0ないし2で
ある。) かかる化合物の具体例としては、γ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルトリエトキシシラン、ビス(γ−グ
リシドキシプロピル)ジメトキシシラン、トリス
(γ−グリシドキシプロピル)ジメトキシシラン、
β(34−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン等が挙げられる。また、このアルコ
キシ基は、使用時に加水分解される為、実質的に
加水分解可能であり、ヒドロキシ基と置換する官
能基、例えば、水素、クロル、アセトキシ等のも
のも本質的に同等である。これらは、コロイダル
シリカの分散媒中、或いは別途、アルコールやケ
トン、エステル、オキシトール、カルビトール等
のアルコールエーテル等、水と自由混合する溶媒
中で水、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、酢酸の酸触
媒下、加水分解を行い使用する。ただし、この
時、加水分解されやすい遊離基をもつ化合物を用
いた時は、塗布後、乾燥硬化時に空気中の水分に
よる加水分解に委ねるか、或いは少量の水を触媒
的に作用させ、加水分解と脱水縮合をくり返させ
ることによつて、Si−O−Si結合を生じさせても
差しつかえない。以上の操作で得られるB成分
は、一部脱水縮合したポリマーを含んだ均質な溶
液として存在する。 このB成分は、硬化被膜そのものの耐久性を得
る為に必要である。即ち、B成分である有機シラ
ン化合物が無機微粒子のカツプリング剤として機
能することは公知の事であるが、本発明の特徴
は、エポキシ残基の開環反応に伴う硬化による収
縮の緩和効果にあり、一般のカツプリング剤の使
用とは大きく異なる事である。推定するところに
よれば、本成分使用により、約50%の残留応力が
軽減されると考えられる。更にあとひとつの効果
は、得られた硬化被膜と基材プラスチツク特に
CR−39との密着力が高く、硬化被膜の上層に更
に無機物質からなる薄膜をもうけても、何れの層
とも強い密着性を保つ事である。これはエポキシ
部が基材プラスチツク表面に配向し、開環反応を
し一部基材、表面の水酸基と反応し、共有結合が
生じるものと考えられる。実際、開環反応性のな
い基をもつシランカツプリング剤では、充分な硬
さと密着力が得られないことからも明かであろ
う。 C成分で加えるマグネシウム化合物は、本コー
テイング溶液の安定性を向上する為に必須の成分
である。すなわち、常温ではエポキシやシラノー
ル基の開環や脱水縮合を抑制し、加熱硬化時には
上記反応を加速するか、または、阻害しない性質
を有するものである。更に、あと一つの特徴は硬
化被膜形成後、蒸着膜との密着性の低下を招かな
いという重要な性質を有することである。しかし
それでも蒸着膜との密着性に影響を与えるようで
あれば、水やアルコール等の溶剤で簡単にリンス
する方法をとることも良い結果を与える。以上の
ように重要な性質を示す物質の具体例としては、
マグネシウムの塩化物、塩素酸塩、過塩素酸塩、
および前記化合物の塩素のかわりに臭素であるも
の、前記化合物の塩素のかわりにヨウ素であるも
の、またはマグネシウムのアセチルアセトネート
等が挙げられる。それ以外でも、マグネシウムの
アルコラート、有機酸の塩類、チオシアネートや
硫酸の塩、リン酸塩、硝酸塩等を用いても、使用
時組成物の系中でマグネシウムイオンを発生する
ものならば、同等の効果が期待できるが、カウン
ターイオンの影響を除くことに注意すべきであ
る。 C成分の使用量は、塗液中の固形分に対し0.01
〜2重量%、さらに好ましくは0.01〜0.5重量%
の範囲で使用すると良い。即ち、0.01重量%以下
であると効果が充分でなく、また、0.5重量%以
上は、加えても特に効果の上昇はなく、2重量%
以上では、硬化膜の黄ばみや硬化不良が発生す
る。 本発明の硬化被膜の必須成分は、以上である。 この他に、コーテイング方式に応じて、A成分
の分散媒の他に、アルコール、エステル、ケト
ン、オキシトール、ミネラルスピリツト、トルエ
ン、フロン等の溶剤を加えることもできる。また
更に硬化被膜の平滑性を得る為に、界面活性剤や
チキソ剤も、取捨選択し、使用できる。ここで述
べたコーテイング方式は、フローコート、スプレ
ー法、デイツピング法、スピンナーコート等、レ
ンズ基材の形状、大きさ、生産量に応じて選択す
るべきである。 また、追加の機能を添加する為に、紫外線吸収
剤や染料を適宜添加し、紫外線カツト、着色レン
ズを製造する事が可能である。また、フオトクロ
ミツク性材料を含ませる等の手段で、高機能化が
可能である。 基材となるレンズ材料は、ケミカルエツチング
やドライエツチングを施すことにより、基材との
密着性が期待できる為、基材はCR−39に限らず
各種プラスチツクに広く応用する事が可能であ
る。 このようにして得られた硬化被膜を有するプラ
スチツクレンズに、以下に述べる反射防止コート
薄膜をもうける事により本発明が達成できる。即
ち、真空蒸着法、イオンスパツタリング法により
SiO、SiO2、Si3N4、TiO2、ZrO2、Al2O3
MgF2等の誘電体よりなる単層あるいは多層の薄
膜を積層することにより、大気との界面の反射を
低く抑えることができる。この時の光学的薄膜
は、膜厚がλ/4(λ=450〜650nm)の単層、
あるいはλ/4−λ/2−λ/4またはλ/4−
λ/4−λ/4の屈折率の異なる三層よりなる多
層コートあるいは、一部等価膜でおきかえた多層
コートによる反射防止コート薄膜からなるものが
有用である。また、このようにして得られるレン
ズは、さらにその表面に既に市販の帯電防止剤、
曇り止め剤、撥水撥油性の汚れ防止剤、出荷用保
護コート等を施すことが可能である。 このようにして得られるプラスチツクレンズは
優れた耐擦傷性、密着性、耐熱性、耐水耐油性を
有し、表面反射が少ない為、チラツキがなく、透
過性の良い実用度の高い改善された眼鏡レンズと
して重要である。更に、この特性を利用して、カ
メラや望遠鏡、光ビーム集光器、測定機器の窓板
や透過用グラス、ウオツチガラス用としても有用
である。 以下、実施例に基づいて、本発明を詳しく説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 尚、実施例中の部は重量部を表わす。 実施例 (1) コーテイング組成物の調整と塗布、硬化 硬化撹拌装置を備えたフラスコ中に、室温
下、窒素気流中、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン108部、メタノール分散コロ
イダルシリカ(触媒化成工業(株)製”OSCAL−
1432”固形分濃度30%)300部およびメタノー
ル300部を順に加え、0.05規定塩酸52部を冷却
し、25℃を越えないようにし撹拌しつつ30分間
かけて滴下した。つづいてフローコントロール
剤(日本ユニカー(株)製“L−7604”)0.1部を添
加し、均一な透明液体を得た。この溶液を20℃
で24時間、熟成を行つた。つづいてこの液に過
塩素酸マグネシウム0.20部を加え、よく撹拌し
たのち1μmのメンブランフイルターで3回漏
過を行い塗液とした。この塗液の粘度はB型粘
度計で、7.0CPS(20℃)であつた。 この液に予め0.4%水酸化ナトリウム水溶液
で脱脂洗浄したのち、水洗を行い充分乾燥させ
たCR−39レンズにデイツピング方式による塗
布を行つた。この時の引上げ速度は、20cm/
minで行つた。このレンズを加熱乾燥炉にて80
℃で1時間、130℃で1時間加熱硬化させた。 (2) 反射防止コート薄膜の形成 このレンズを弱アルカリ製の洗剤で洗浄した
のち水洗を行い、乾燥させたのち、真空蒸着法
で、第1図に示すようにレンズ基材L1上に設
けられた硬化被膜層A1の上に反射防止コート
薄膜層B1を設けた。尚B1は、A1側から順
にSiO211、ZrO212、SiO213、ZrO2
4、SiO215からなる五層からなる反射防止
膜であり、最初のSiO211、ZrO212、SiO2
13の合計光学膜厚が約λ0/4、次のZrO2
4がλ0/4、最上層のSiO215がλ0/4であ
る。なおλ0は510nmである。 このようにして得られたレンズの反射特性
を、第2図に示す。 (3) 試験と結果 得られたレンズは、次に述べる方法で試験を
行い、その結果を第1表に示す。 (a) 耐摩耗性:#0000スチールウールで1Kgの
荷重をかけ、10往復、表面を摩擦し、傷のつ
いた程度を目視で次の段階に分けて評価し
た。 A:1cm×3cmの範囲に全く傷がつかない B:上記範囲内に1〜10本の傷がつく C:上記範囲内に10〜100本の傷がつく D:無数の傷がついているが、平滑な表面が
残つている。 E:表面についた傷のため平滑な表面は残つ
ていない (b) 耐水、耐薬品性:水、アルコール、灯油中
に48時間浸漬し、表面状態を調べた。 (c) 耐酸、耐洗剤性:0.1N塩酸および1%マ
マレモン(ライオン油脂(株)製)水溶液に12時
間浸漬し、表面状態を調べた。 (d) 耐候性:キセノンランプによるサンシヤイ
ンウエザーメーターに400時間暴露した後の
表面状態を調べた。 (e) 密着性:硬化被膜あるいは、反射防止コー
ト薄膜とレンズの密着性は、LISD−0202に
準じてクロスカツトテープ試験によつて行つ
た。即ち、ナイフを用い、レンズ表面に1mm
間隔に切り目を入れ、1mm2のマス目を100個
形成させる。次に、その上へセロフアン粘着
テープ(日東化学(株)製“セロテープ”)を強
くおしつけた後表面から90°方向へ、急に引
つぱり剥離したのち、コート被膜の残つてい
るマス目をもつて密着性指標とした。 (f) 耐久性:耐久性は本質的に密着性の持続で
あると考え、(a)から(d)の試験を行つたものに
ついて、上記のクロスカツトテープ試験を行
い評価した。 (g) 耐熱性(冷熱サイクル性):レンズを70℃
の温風中に1時間保存し外観を調べた。 更に−5℃15分、60℃15分のサイクルを5
回くり返し、外観およびクロスカツトテープ
試験を行いコート膜の剥離のないものを良と
した。 (h) 耐衝撃性:FDA規格に基づき、鋼球落下
試験を行つた。即ち、約16.4gの鋼球を127
cmの高さから、レンズ中心部へ向かつて自然
落下させ、レンズの割れをチエツクした。こ
の試験を三回繰り返し、外観の異常のないも
のを良とした。尚、本試験レンズの中心厚
は、2mmのものを用いた。 (i) 液寿命:塗布調整後、適宜、塗布した硬化
レンズを得、反射防止加工を施し、(a)〜(h)の
試験を行い、性能や評価結果が全く同一であ
る期間を表示した。 参考例 1 硬化撹拌装置を備えたフラスコ中に、室温下、
窒素気流中で、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン108部、イソプロパノール分散コロ
イダルシリカ(触媒化成工業(株)製“OSCAL−
1432”固形分濃度30%)230部およびイソプロパ
ノール220部を順に加え、0.05規定塩酸52部を冷
却し、25℃を越えないようにし撹拌しつつ30分間
かけて滴下した。つづいてフローコントロール剤
(日本ユニカー(株)製“L−7604”)0.1部を添加し、
均一な透明液体を得た。この溶液を20℃で24時
間、熟成を行つた。つづいてこの液に塩化マグネ
シウム0.15部を加え、よく撹拌したのち1μmのメ
ンブランフイルターで3回漏過を行い塗液とし
た。この塗液の粘度はB型粘度計で、4.5CPS(20
℃)であつた。 この液に予め0.4%水酸化ナトリウム水溶液で
脱脂洗浄したのち、水洗を行い充分乾燥させた
CR−39レンズにデイツピング方式による塗布を
行つた。この時の引上げ速度は、20cm/minで行
つた。このレンズを加熱乾燥炉にて80℃で1時
間、130℃で1時間加熱硬化させた。得られたレ
ンズの硬化被膜の厚さは2.1μmであつた。 得られたレンズに対し、反射防止コート薄膜層
B3として、第3図に示すようにA3側から順に
SiO231、ZrO232、SiO233、ZrO234、
SiO235からなる五層からなる反射防止膜であ
り、最初のSiO231、ZrO232、SiO233の合
計光学膜厚が約λ0/4次のZrO234がλ0/4、
最上層のSiO215がλ0/4である薄膜を構成し、
試験を行つた。結果を第1表に示す。 参考例 2 撹拌装置を備えたフラスコ中に、γ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン70部、イソプロ
パノール分散コロイダルシリカ225部(固形分30
%)およびエタノール100部を加え、撹拌し均一
な溶液とした。そののち、室温下24時間放置熟成
し、得られた液にL−7604を0.01部、臭化マグネ
シウム0.05部を加え、1μmのメンブランフイルタ
ーで漏過を行い塗液とした。この液に、予めAr
プラズマ処理(400Wで30秒間)を行つたCR−39
レンズを浸漬し、8cm/minの速度で引き上げ
て、乾燥後80℃で1時間キユアを行い硬化させ
た。この硬化膜の膜厚は2μmであつた。 得られたレンズは参考例1と同様に、反射防止
コート薄膜を施し、試験を行つた。結果を第1表
に示す。 参考例 3 参考例1において、反射防止コート薄膜層とし
て、実施例と同様の構成を有する薄膜を構成する
こと以外は、参考例1と同様にして得られたレン
ズの反射特性を第4図に、また評価結果を第1表
に示す。 参考例 4 塗液の調整、塗布、硬化方法は、参考例1と同
様に行い、エタノール分散コロイダルシリカ230
部、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラ
ン127部、塩素酸マグネシウム0.15部を使用した
場合を示す。またこのようにして得られた硬化膜
を有するレンズは実施例と同様の膜構成で反射防
止膜を施した。その評価結果を第1表に示す。 参考例 5 塗液の調整、塗布、硬化方法は、参考例1と同
様に行い、エタノール分散コロイダルシリカ230
部、トリス(γ−グリシドキシプロピル)メトキ
シシラン108部、マグネシウムアセチルアセトネ
ート0.15を用いた場合を示す。またこのようにし
て得られた硬化膜を有するレンズは実施例と同様
の膜構成で反射防止膜を施した。その評価結果を
第1表に示す。
【表】 参考例 6 スチレン55部、2,2−ビス〔3,5−ジブロ
モ−4−(2−メタクリロイルオキシエトキシ)
フエニル〕プロパン45部、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフエノン0.5部、ラウロイルパー
オキシド1.5部を混合し、レンズ形成用ガラスモ
ールドへ注入し、80℃で6時間鋳型重合させ得ら
れたレンズを、Arプラズマ処理(400Wで30秒
間)を行つた。このレンズを参考例4で得られた
塗液に浸漬し、20cm/minで引き上げ、80℃で1
時間、120℃で2時間硬化させた。反射防止加工
および評価を参考例4と同様に行つた結果を第1
表に示す。 参考例 7 参考例5において、得られた塗料溶液に1,
3,3−トリメチルインドリノ−8−ブロモ−
6′−ブロモベンゾピリロスピラン15部、1,3,
3−トリメチルインドリノ−7′−ニトロベンゾピ
リロスピラン5部、1,3,3−トリメチルイン
ドリノ−5′−ニトロ−8′−メトシキベンゾピリロ
スピラン10部を加え、更に2時間撹拌を続けて、
フオトトロピー性のある塗液とした。この液に、
中性洗剤を行つたCR−39レンズを浸漬し、40
cm/minで引き上げ、乾燥後、参考例1と同様に
硬化および反射防止加工を行つた。このレンズ
は、太陽光で即座にブラウンに着し暗所または、
70℃で透明となり、10回のリサイクル後も同じ着
消色がおこり、耐摩耗性のすぐれたフオトクロミ
ツク性レンズが得られた。 参考例 8 参考例1において、透明なCR−39レンズのか
わりに、染色されたカラープラスチツクレンズ
((株)諏訪精工舎“セイコーブラツクスブラウンハ
ーフ35”)を用いること以外は、実施例と同様に
して反射防止レンズを得た。このレンズは、コー
テイング・熱・蒸着・洗浄の履歴をうけたため染
色濃度が1%低下したのみで、良好なものであつ
た。評価結果を第1表に示す。 比較例 1 塗液の調整、塗布、硬化方法は、参考例1と同
様に行う。イソプロパノール分散コロイダルシリ
カ230部、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン108部を用い、また触媒成分は添加しな
い場合を示す。 またこのようにして得られた硬化膜を有するレ
ンズには実施例と同様の膜構成で反射防止膜を施
した。その評価結果を第1表に示す。 比較例 2 参考例1のコーテイング組成物の調整において
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
108部のかわりに70部、0.05規定塩酸52部のかわ
りに20部を用いること以外は、参考例1と同様に
行い、硬化被膜を有するCR−39レンズを得た。
このレンズに真空蒸着により反射防止加工を施す
と、レンズ生地にクラツクが発生し、試験不能で
あつた。 比較例 3 参考例1のコーテイング組成物の調整において
イソプロパノール分散コロイダルシリカ230部の
かわりに90部、イソプロパノール220部のかわり
に90部を用い、比較例2と同様に反射防止コート
薄膜を形成すること以外は、参考例1と同様に浸
漬、硬化、反射防止加工を行い、試験レンズを得
た。この評価結果を第1表に示す。 比較例 4 フラスコに粒径10〜30μmのSiO2を含む水性ゾ
ル(日産化学(株)製“スノーテツクス”固形分20
%)263部を用い、NaO2を0.01重量%としPHが
3.1とした後、氷酢酸を5.3部加え、メチルトリメ
トキシシラン96部をゆつくりと加えた。この後、
イソプロパノール132部を加え24時間熟成を行い
塗液を得た。これを参考例1と同様にレンズに塗
布硬化後、反射防止加工を行つた。このレンズ表
面に、粘着テープを貼りつけ90°方向に引張りテ
ープを剥したところ、反射防止被膜は残つていな
かつた。 比較例 5 参考例1において、コーテイングによる硬化被
膜形成のかわりに、SiO2からなる無機ハードコ
ート層を1μmもうけ、その上に反射防止コート
薄膜をもうけたレンズを作製した。評価結果を第
1表に示す。 尚、実施例、参考例1〜8、比較例1〜5の透
過率は、98〜98.5%を示し、良好な透過性を示し
た。 更に、実施例の硬化触媒に過塩素酸マグネシウ
ムを用いた場合と、比較例1の硬化触媒を用いな
い場合とで、液寿命と粘度および膜品質との関係
を第2表に示す。第2表の結果から、硬化触媒に
過塩素酸マグネシウムを用いた場合は粘度変化は
殆どみられず、その結果、レンズ表面の外観、耐
摩耗性等の膜品質が、液が1カ月経過しても、建
浴時の場合と同じ品質が得られることが解る。こ
れに対して、硬化触媒なし場合は粘度変化が著し
く、1週間経過するといのに較べて、レンズ表面
の外観、耐摩耗性等の膜品質が劣化したものにな
つてしまう。 第1表、第2表中、○、△、×は、○は良好、
△はやや悪い、×は悪いを意味する。 以上の如く、本発明のプラスチツクレンズは、
透明樹脂基材上に、 (A) 粒径1ないし100ミリミクロンのコロイダル
シリカ、 (B) 一般式 R1 a−Si−(OR24-a (式中、R1はエポキシ基を含む有機酸、R2
炭素数1ないし4の炭化水素基、アルコキシア
ルキル基、または水素原子を表わし、またaは
1ないし3である。) で示される有機シラン化合物の1種または2種
以上およびまたはその加水分解縮合物。 (C) 硬化触媒 を主成分とするコーテイング組成物よりなる硬化
被膜を設けたプラスチツクレンズにおいて、該硬
化被膜のコーテイング組成物を構成する硬化触媒
は過塩素酸マグネシウムであり、さらに、該硬化
被膜の表層に無機質からなる反射防止層を設けた
ことにより、下記の特有の硬化を有するプラスチ
ツクレンズの提供を可能にしたものである。 すなわち、 本発明による硬化被膜は硬化触媒として過塩素
酸マグネシウムを用いたことにより、 硬化被膜の組成物が常に一定のものが得ら
れ、硬化被膜が無機質からなる反射防止膜との
密着性が良好かつ安定したものとなる。 更に、硬化被膜の塗膜液のポツトライフが長
くなり、塗膜液の調整直後と1ケ月後でも、得
られるハードコート層のレンズ表面の外観、膜
品質(耐摩耗性)は殆ど変わらないという特異
な効果を見い出したものである。 このように、塗膜液のポツトライフが長くなる
ということは、同一の製造条件で常に一定の品質
を有する硬化被膜が得られることになり、このこ
とは量産する上において、非常に重要なことであ
る。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例、参考例3、4、5、および
比較例4におけるレンズの膜構成を示す。A3は
硬化被膜層、B3は反射防止層であり、薄膜層3
1はSiO2、層32はZrO2、層33はSiO2、層3
4はZrO2、層35はSiO2である。第2図は、実
施例のレンズの分光反射率特性を示す図であり、
横軸は光の波長、縦軸は一つの面の光の反射率で
ある。第3図は、比較例1、2、6、7、8、お
よび比較例1、2、3におけるレンズ膜構成を示
す図。A1は硬化被膜層、B1は反射防止層であ
り、薄膜層11はZrO2、層12はAl2O3、層13
はZrO2、層14はSiO2である。第4図は、参考
例1のレンズの分光反射率特性を示す図であり、
横軸は光の波長、縦軸は一つの面の光の反射率で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 透明樹脂基材上に、 (A) 粒径1ないし100ミリミクロンのコロイダル
    シリカ、 (B) 一般式、 R1 a−Si−(OR24-a (式中、R1はエポキシ基を含む有機酸、R2
    炭素数1ないし4の炭化水素基、アルコキシア
    ルキル基、または水素原子、aは1ないし3の
    整数である。) で示される有機シラン化合物の1種または2種
    以上及び/またはその加水分解縮合物、 (C) 硬化触媒 を主成分とするコーテイング組成物よりなる硬化
    被膜を設けたプラスチツクレンズにおいて、 前記(A)成分は、硬化した段階で該硬化被膜中35
    重量%〜75重量%含有されてなり、 かつ前記硬化触媒は過塩素酸マグネシウムであ
    り、 さらに該硬化被膜の表層に無機質からなる反射
    防止層を設けたことを特徴とするプラスチツクレ
    ンズ。
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