JPH0559221U - 被検出体の回転角度検出装置 - Google Patents

被検出体の回転角度検出装置

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JPH0559221U
JPH0559221U JP112792U JP112792U JPH0559221U JP H0559221 U JPH0559221 U JP H0559221U JP 112792 U JP112792 U JP 112792U JP 112792 U JP112792 U JP 112792U JP H0559221 U JPH0559221 U JP H0559221U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円柱状をなす被検出体を所望の回転角度に位
置決めする。 【構成】 円柱状をなす被検出体1の周面の一部に、中
心を通る線と直交する方向に延びる平面状の切欠部1a
を所定の深さで形成し、この被検出体1を駆動源5に連
結される回転台2上に装着して、駆動源5の作動により
軸線を中心として回転可能とする。一方、被検出体1の
法線上に、上下方向に所定の間隔をおいて発光素子3と
受光素子4とを設ける。回転状態にある被検出体1に発
光素子3から光6を発すると、その光6は被検出体1の
周面の形状に応じた方向に反射するので、発光素子3か
ら光6を発した際の受光素子4の受光量を検出すれば、
被検出体1の回転角度を検出することができることにな
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は被検出体の回転角度検出装置に関し、特に、円柱状をなす金属ダイ アフラム上に所望の形状の配線パターンを形成する際の金属ダイアフラム上への マスクの位置決め等に有効な被検出体の回転角度検出装置に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
一般に、圧力センサに用いられる金属ダイアフラム上に所望の形状の配線パタ ーンを形成するには、金属ダイアフラム上にスパッタ、蒸着等の薄膜形成法によ り絶縁膜、ゲージ膜、配線膜を形成した上で、その上に配線パターンの形状に形 成したマスクを位置して、このマスクを介してフォトエッチング法により露光・ エッチングを行うことで、所望の形状の配線パターンを形成するようになってい る。
【0003】 この場合、マスクの金属ダイアフラム上への位置決め精度が品質に大きく影響 を及ぼすため、金属ダイアフラムとマスクをカメラで拡大して捕らえた上で、作 業者が金属ダイアフラム上の所定の位置にマスクを位置決めするようになってい た。
【0004】 しかしながら、上記のようにカメラを使用して作業者が金属ダイアフラム上の 所定の位置にマスクを位置決めする作業は、カメラの視野が非常に狭いために非 常に手間がかかってしまい、したがって、生産性が著しく低下してしまうという 問題点があった。
【0005】 この考案は前記のような従来のもののもつ問題点を解決したものであって、金 属ダイアフラム上の所定の位置にマスクを位置決めする作業を容易化することに よって、生産性を大幅に向上させることのできる被検出体の回転角度検出装置を 提供することを目的とするものである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】
この考案は前記の問題点を解決するために、円柱状をなす被検出体の周面の一 部に、中心を通る線と直交する平面状の切欠部を所定の深さで形成するとともに 、この被検出体を駆動源に連結される回転台に装着して、駆動源の作動により軸 線を中心として回転可能とし、さらに、前記被検出体の法線上に、上下方向に所 定の間隔をおいて発光素子と受光素子とを設け、発光素子から発した光が回転状 態にある被検出体の周面に入射すると、その光は被検出体の周面の形状に応じた 方向に反射し、このとき受光素子に入射する受光量を検出することにより、被検 出体の回転角度を検出するという手段を採用したものである。
【0007】
【作用】
この考案は前記のような手段を採用したことにより、回転状態にある被検出体 に発光素子から光を発すると、その光は被検出体の周面の形状に応じた方向に反 射することになるので、受光素子が受光した光の量を検出することによって、被 検出体の回転角度を検出することができることになる。
【0008】
【実施例】
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。 図1〜図4には、この考案による被検出体の回転角度検出装置の一実施例が示 されていて、図1は全体を示す概略図、図2は図1に示すものの部分拡大図、図 3は図2の側面図、図4は図2の上面図である。
【0009】 すなわち、この被検出体の回転角度検出装置は、円柱状をなす被検出体1を回 転可能に支持する回転台2と、回転台2に支持される被検出体1の法線上に上下 方向に所定の間隔をおいて設けられる発光素子3と受光素子4とを具えている。
【0010】 前記回転台2はパルスモータ等の駆動源5に連結されて、駆動源5の作動によ り水平方向に回転可能、かつ、所望の回転角度に停止可能となっている。
【0011】 前記発光素子3は、前記被検出体1にその法線方向からレーザ光等のスリット 光6を発するようになっているとともに、前記受光素子4は前記発光素子3から 発して前記被検出体1の周面で反射した光6のうち、被検出体1の法線方向に反 射した光6のみを受光するようになっている。
【0012】 前記被検出体1としては円柱状をなす種々のものがあるが、例えば前記従来と 同様に圧力センサに用いられる金属ダイアフラム1を用いて説明すると、金属ダ イアフラム1上に所望の形状の配線パターンを形成する際の金属ダイアフラム1 上へのマスクの位置決め作業にこの実施例による被検出体の回転角度検出装置が 特に有効となるものである。
【0013】 すなわち、まず、円柱状をなす金属ダイアフラム1の周面の一部に、中心を通 る線と直交する方向に延びる平面状の切欠部1aを所定の深さで形成するととも に、このように周面の一部に切欠部1aを形成した金属ダイアフラム1を前記回 転台2上に装着する。
【0014】 そして、駆動源5の作動により回転台2と一体に前記金属ダイアフラム1を回 転させるとともに、前記発光素子3から光6を発して、金属ダイアフラム1の周 面に法線方向から入射させる。
【0015】 この場合、発光素子3から発した光6が図5に示すように、金属ダイアフラム 1のアール面1bに入射すると、その光6は金属ダイアフラム1の法線方向に反 射して法線上に位置している受光素子4に入射し、このときの受光素子4の受光 量は図9の(A)のようになる。
【0016】 また、発光素子3から発した光6が図6に示すように、金属ダイアフラム1の アール面1bと切欠部1aとの境界部に入射すると、その光6は金属ダイアフラ ム1の法線と所定の角度をなす方向、すなわち切欠部1aの面と直交する方向に 反射することになり、このときの反射光6は受光素子4に入射しないので、受光 素子4の受光量は図9の(B)のようになる。
【0017】 また、発光素子3から発した光6が図7に示すように、金属ダイアフラム1の 切欠部1aに入射すると、その光6は金属ダイアフラム1の法線方向に反射して 法線上に位置している受光素子4に入射し、このときの受光素子4の受光量は図 9の(C)のようになる。
【0018】 さらに、発光素子3から発した光6が図8に示すように、金属ダイアフラム1 のアール面1bと切欠部1aとの境界部に入射すると、その光6は金属ダイアフ ラム1の法線と所定の角度をなす方向、すなわち切欠部1aの面と直交する方向 に反射することになり、このときの反射光6は受光素子に入射しないので、受光 素子4の受光量は図9の(D)のようになる。
【0019】 このように、回転状態にある金属ダイアフラム1の周面に発光素子3から光6 を発すると、その光6は金属ダイアフラム1の周面の形状に応じた方向に反射す ることになるので、発光素子3から光6を発した際の受光素子4の受光量を検出 すれば、金属ダイアフラム1の回転角度を検出することができることになる。
【0020】 したがって、この受光素子4の受光量を検出して処理するとともに、この受光 素子4の受光量に応じて回転台2の回転角度を制御すれば、回転台2上に装着し た金属ダイアフラム1を所望の回転角度に停止させることができることになるの で、金属ダイアフラム1と金属ダイアフラム1上に位置決めされる図示しないマ スクとを、回転台2の上方に位置しているカメラ7で拡大して捕らえて、マスク を金属ダイアフラム1上の所定の位置に確実に位置決めすることができることに なる。
【0021】 したがって、上記のように構成した被検出体の回転角度検出装置を用いること によって、金属ダイアフラム1上へのマスクの位置決め作業を容易化することが できるので、生産性を著しく向上させることができることになる。
【0022】
【考案の効果】
この考案は前記のように構成して、円柱状をなす被検出体の周面の一部に、中 心を通る線と直交する切欠部を所定の深さで形成するとともに、この被検出体を 駆動源に連結される回転台に装着して、駆動源の作動により軸線を中心として回 転可能とし、さらに、被検出体の法線上に上下方向に所定の間隔をおいて発光素 子と受光素子とを設けて、発光素子から発した光が回転状態にある被検出体に法 線方向から入射して、被検出体の周面の形状に応じた方向に反射するようにした ことにより、発光素子から光を発した際の受光素子の受光量を検出することで、 被検出体の回転角度を検出することができることになる。したがって、受光素子 の受光量を検出して処理して、その受光量により駆動源を制御するようにすれば 、被検出体を所望の回転角度に位置決めすることができることになる等の優れた 効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による被検出体の回転角度検出装置の
一実施例を示した概略図である。
【図2】図1に示すものの部分拡大図である。
【図3】図2に示すものの側面図である。
【図4】図2に示すものの上面図である。
【図5】発光素子から被検出体に光を発した状態を示し
た説明図である。
【図6】発光素子から被検出体に光を発した状態を示し
た説明図である。
【図7】発光素子から被検出体に光を発した状態を示し
た説明図である。
【図8】発光素子から被検出体に光を発した状態を示し
た説明図である。
【図9】図5〜図8に示す状態における受光素子の受光
量を示した説明図である。
【符号の説明】
1……被検出体 1a……切欠部 1b……アール面 2……回転台 3……発光素子 4……受光素子 5……駆動源 6……光 7……カメラ 8……露光装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状をなす被検出体(1)の周面の一
    部に、中心を通る線と直交する平面状の切欠部(1a)
    を所定の深さで形成するとともに、この被検出体(1)
    を駆動源(5)に連結される回転台(2)に装着して、
    駆動源(5)の作動により軸線を中心として回転可能と
    し、さらに、前記被検出体(1)の法線上に、上下方向
    に所定の間隔をおいて発光素子(3)と受光素子(4)
    とを設け、発光素子(3)から発した光(6)が回転状
    態にある被検出体(1)の周面に入射すると、その光
    (6)は被検出体(1)の周面の形状に応じた方向に反
    射し、このとき受光素子(4)に入射する受光量を検出
    することにより、被検出体(1)の回転角度を検出する
    ことを特徴とする被検出体の回転角度検出装置。
JP112792U 1992-01-16 1992-01-16 被検出体の回転角度検出装置 Expired - Lifetime JP2563830Y2 (ja)

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JPH0559221U true JPH0559221U (ja) 1993-08-06
JP2563830Y2 JP2563830Y2 (ja) 1998-02-25

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