JPH0559067B2 - - Google Patents

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JPH0559067B2
JPH0559067B2 JP63247367A JP24736788A JPH0559067B2 JP H0559067 B2 JPH0559067 B2 JP H0559067B2 JP 63247367 A JP63247367 A JP 63247367A JP 24736788 A JP24736788 A JP 24736788A JP H0559067 B2 JPH0559067 B2 JP H0559067B2
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JP
Japan
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tin
mgo
tio
tic
sintering
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JP63247367A
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JPH0297458A (ja
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Hiroshi Hagya
Yukio Nagayama
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Tokin Corp
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Tokin Corp
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  • Magnetic Heads (AREA)
  • Thin Magnetic Films (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明はコンピユーターの周辺装置であるフロ
ツピーデイスク装置や、ハードデイスク装置に組
み込まれる磁気ヘツドの基板材料に関し、特に薄
膜磁気ヘツドの非磁性基板材料及びその製造方法
に関するものである。 [従来の技術] 従来この種の材料には高強度かつ良好な耐薬品
性を示すA2O3−TiCセラミツクスが用いられ
ている。 [発明が解決しようとする課題] しかしながら、この種のA2O3−TiCセラミ
ツクスは高硬度なために記録媒体の摩耗を引き
起す、焼結製が悪いために基板材料として必要
な緻密なものを得るためには1850〜1900℃の高温
焼結が不可欠な事、機械加工性が悪いために小
型化の要求に対応できない事、等の欠点があつ
た。 本発明はこれらの欠点を除去するため研究した
もので焼結性、機械加工性、媒体との潤滑性に優
れた薄膜磁気ヘツド用基板材料及びその製造方法
を提供する事にある。 [課題を解決するための手段] 本発明はA2O3−TiCセラミツクスの欠点を
除去する様構成したものでA2O3−TiCとから
成る主成分に対しCr2O3,TiO2,Y2O3,MgOの
少なくとも一種とTiとを同時に添加しN2雰囲気
中において焼結及びHlP処理を行うことを特徴と
する。 本発明によれば、TiCを15〜60wt%含み、残
部A2O3よりなる主成分100重量部に対し、Cr2
O3,TiO2,Y2O3,MgOの少くとも一種を1〜
5wt%、TiNを0.1〜1wt%含むことを特徴とする
薄膜磁気ヘツド用基板材料が得られる。 本発明によれば、TiCを15〜60wt%含み、残
部A2O3よりなる主成分100重量部に対し、Cr2
O3,TiO2,Y2O3,MgOの少なくとも一種を1
〜5wt%、TiをTiNに換算して0.1〜1wt%含む原
料粉末をバインダーを添加して、成形し、脱脂し
てN2雰囲気中において焼結し、続いて熱間静水
圧プレス処理を行うことを特徴とする薄膜磁気ヘ
ツド用基板材料の製造方法が得られる。 ここで、本発明において、主成分のTiCを15〜
60wt%と限定したのは、15wt%未満では、ピツ
カース硬度Hvが2000以下になり、また60wt%を
越えると焼結性が著しく減少するからである。 また、本発明において、Cr2O3,TiO2,Y2O3
MgOの少なくとも一種を1〜5wt%と限定した
のは、1wt%未満の場合は、焼結性は改善され
ず、切断等の加工時にチツピングが多発するため
であり、一方5wt%を越えると、Cr2O3,TiO2
Y2O3,MgOの有する粒成長効果が顕著になり、
焼結性は低下し、加工時にチツピングが多発する
からである。 更に、本発明において、Tiの添加量をTiNに
換算して0.1〜1wt%と限定したのは、TiがTiN
に換算して0.1wt%未満であると、自己潤滑性が
みられず、媒体の磨耗量が改善されないからであ
り、一方TiがTiNに換算して1wt%を越えるとTi
の窒化反応が完結しにくくなり、気孔が残存する
ので、焼結密度が低く、更に脱粒も生じ易くな
り、チツピングの発生率が高くなるからである。 [実施例] 以下、本発明を実施例に従つて詳細に説明す
る。 平均粒径0.1〜0.5μm、純度99%以上のA2O3
TiC,Cr2O3,TiO2,Y2O3,MgO,Tiの各粉末
原料を第1表に示す組成比となる様に秤量しNo.1
〜15の各試料とした。ここでTiについてはTiN
に換算した秤量値である。 各試料を上述の様に秤量後、エタノールを溶媒
としボールミルにて20〜40時間混合した。これを
濾過・乾燥後、有機系バインダーを添加し30×30
×10mmのブロツクに加圧成型した。 次に1750℃の温度で2時間、9Kg/cm2のN2
囲気下で焼結を行つた。さらに焼結後N2ガスを
圧力媒体として用い圧力1000Kg/cm2、温度1650
℃、保持時間2時間の条件でHIP処理を行つた。 焼結、HIP処理をN2雰囲気下で行つたのはTi
の窒化反応を起させるためで、HIP処理後の試料
を粉砕しX線回析による分析を実施した所TiN
のピークは現れていたがTiのピークは存在せず
Tiの全量がTiNに変化している事が確認された。 以上の工程により得られた試料の材料特性の評
価として、相対密度、結晶粒子径、ビツカース硬
度Hv、抗折強度Fの測定を行つた。 また各試料より5×5×20mmの角柱を切り出し
た後、これらの角柱の隣接する5×20mmの2面を
鏡面加工し陵部に生じた2×2μm以上のチツピン
グ数を1000倍の倍率を有する光学顕微鏡を用いて
カウントして1cm当りの発生率に換算し加工性の
評価とした。 さらに各試料よりヘツド形状のチツプを切断加
工し、これを金属系の媒体に一定圧力で接触させ
回転数3600rpmで一定時間摺動させた後媒体の重
量減少量を測定し、摺動性の評価とした。なお評
価は添加物未使用の試料No.11の時の値を100とし
た相対評価とした。
【表】
【表】 試料No.1〜10の本発明適用例と試料No.11〜15の
比較例から分る様にCr2O3,TiO2,Y2O3,MgO
の少なくとも一種を1〜5wt%TiをTiNに換算し
て0.1〜1wt%これらを同時に添加する事により無
添加例(No.11)に比較しHvは300〜400の著しい
向上を示し、組織的にも小粒径となつている。ま
た従来より100℃以上低い1750℃で焼結し1650℃
でHIP処理をしているにもかかわらず相対密度は
99.69〜99.98%と高くFの値も2倍以上の上昇を
示している。 以上、密度の上昇、機械強度の向上、粒組織の
微細化のためにチツピング発生率も低く加工性が
改善されている。また同時に媒体との潤滑性も改
善され摩耗テストにおける媒体の摩耗量は無添加
例の1/2に低下している。これに対しCr2O3
TiO2,Y2O3,MgOの少なくとも一種の添加量が
1wt%未満の場合(No.11,12)焼結性は改善され
ず、よつて相対密度も92%程度と低く、またチツ
ピングも多発している。一方、Cr2O3,TiO2
Y2O3,MgOの少なくとも一種の添加量が5wt%
を越えると(No.13)Cr2O3,TiO2,Y2O3,MgO
の有する焼結促進効果と粒成長整合効果のうち粒
成長整合効果、即ち粒成長を抑制しながら粒子の
大きさを揃える効果、が顕著になり逆に焼結が抑
制され、粒界に析出するので、強度低下をもたら
し、チツピングも多発している。 さらにTiの添加量がTiNに換算し0.1wt%未満
の時(No.14)TiNの自己潤滑性は見られず媒体
の摩耗量は改善されない、また1wt%を超えると
(No.15)Tiの窒化反応が完結しにくくなり、よつ
て気孔が残存し焼結密度も低く、さらに脱粒も生
じやすくなるためチツピング発生率も高い。従つ
てCr2O3,TiO2,Y2O3,MgOの少なくとも一種
を1〜5wt%TiをTiNに換算して0.1〜1wt%これ
らを同時に添加しN2雰囲気下において焼結、
HIP処理を行う事で高硬度にもかかわらず媒体と
の潤滑性に優れ、かつ機械加工性が良好な高密度
2O3−TiCセラミツクス基板材料が得られる
事が分つた。 これは上記添加物の添加量が上述の範囲内の時
にCr2O3,TiO2,Y2O3,MgOの焼結促進かつ粒
成長整合効果とTiNの自己潤滑効果が最大とな
るためである。 なお、主成分に関してはTiCとA2O3の合計
に対するTiCのwt%が15未満ではHvが2000以下
になり、また60を超えると焼結性が著しく低下す
るため主成分のTiC量を15〜60wt%に限定して
いる。 またTiを添加し窒下反応焼結でTiNとしたの
は、混合時からTiをTiNとして添加した場合に
は、TiNの難焼結性による焼結性が低下するか
らである。 [発明の効果] 以上の結果から明らかな様に本発明によれば、
小粒径組織から緻密で機械加工性に優れ、高硬度
にもかかわらず媒体との潤滑性に優れた薄膜ヘツ
ド用高密度A2O3−TiCセラミツクス基板が得
られるとともに、容易に製造する事ができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 TiCを15〜60wt%含み、残部A2O3よりな
    る主成分100重量部に対し、Cr2O3,TiO2,Y2
    O3,MgOの少くとも一種を1〜5wt%、TiNを
    0.1〜1wt%含むことを特徴とする薄膜磁気ヘツド
    用基板材料。 2 TiCを15〜60wt%含み、残部A2O3よりな
    る主成分100重量部に対し、Cr2O3,TiO2,Y2
    O3,MgOの少なくとも一種を1〜5wt%、Tiを
    TiNに換算して0.1〜1wt%含む原料粉末にバイン
    ダーを添加して、成形し、脱脂してN2雰囲気中
    において焼結し、続いて熱間静水圧プレス処理を
    行うことを特徴とする薄膜磁気ヘツド用基板材料
    の製造方法。
JP63247367A 1988-10-03 1988-10-03 薄膜磁気ヘッド用基板材料及びその製造方法 Granted JPH0297458A (ja)

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JPH0297458A JPH0297458A (ja) 1990-04-10
JPH0559067B2 true JPH0559067B2 (ja) 1993-08-30

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