JPH055886Y2 - - Google Patents

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JPH055886Y2
JPH055886Y2 JP1985171622U JP17162285U JPH055886Y2 JP H055886 Y2 JPH055886 Y2 JP H055886Y2 JP 1985171622 U JP1985171622 U JP 1985171622U JP 17162285 U JP17162285 U JP 17162285U JP H055886 Y2 JPH055886 Y2 JP H055886Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は釣用リールのベールアーム反転装置、
詳しくは、リールボデイに対し回転自由に支持す
る回転枠の第1及び第2取付腕のうち、第1取付
腕に支持アームを枢着し、該支持アームと前記第
2取付腕との間にベールアームを釣糸巻取位置と
釣糸開放位置とに反転可能に設けた反転装置に関
する。
(従来の技術) 従来、ベールアームの反転位置を維持する場
合、実公昭51−12389号公報に示されている通り、
線材の長さ方向中間を巻回した巻回部と、この巻
回部の両端から接線方向外方に延びる1対の直線
部とから成るトーシヨンばねを用い、このトーシ
ヨンばねの一端を前記第1取付腕に係止し、他端
を前記支持アームに係止して、前記ベールアーム
を釣糸巻取位置と釣糸開放位置との二位置に選択
的に付勢する如く構成している。
(考案が解決しようとする問題点) 所が、以上の如くトーシヨンばねを用いた場
合、ベールアームを釣糸開放位置に反転する毎に
トーシヨンばねにおける中間コイル部の両端部分
に曲げ応力が集中的に作用して、該コイル部の両
端部分が疲労し易いため、前記ばねの寿命が短か
く、ベールアームの反転位置を長期間に亘つて正
確に維持することができなかつたのであり、又、
トーシヨンばねは、小さなスペースに組込む小形
のものであるから、押圧力の調整を正確に設定し
たものが作りにくゝ、そのため押圧力が強すぎ
て、ベールアームの反転操作が重くなつたり、或
いは押圧力が弱すぎて、反転状態を確実に維持で
きなかつたりする問題があつた。
本考案の目的は、ベールアームの反転位置を維
持するためのばねの疲労を小さくでき、該ばねの
寿命を長くすることができると共に、このばねと
して、押圧力の調整を正確に設定したものを容易
に作ることができ、更に、ベールアームの反転を
スムーズにできるようにするものである。
(問題点を解決するための手段) しかして、本考案は、回転枠に設ける1対の第
1及び第2取付腕4,5のうち、第1取付腕4に
支持アーム8を枢着し、該支持アーム8と前記第
2取付腕5との間にベールアーム6を釣糸巻取位
置と釣糸開放位置とに反転可能に設けた反転装置
であつて、前記第1取付腕4に、ばね受入口をも
つたばね受筒13を、ばね受入口側において揺動
自由に支持し、前記支持アーム8に、前記ばね受
筒13内に突入して該ばね受筒13に対し進退移
動するばね受ロツド16を揺動自由に支持すると
共に、前記ばね受筒13の内径を、該ばね受筒1
3とばね受ロツド16との間に介装するコイルば
ね15の外径よりやや大径とし、また前記ばね受
ロツド16の外径を、前記コイルばね15の内径
よりやや小径として、前記コイルばね15の長さ
方向一端側を前記ばね受筒13内に挿嵌し、他端
側を前記ばね受ロツド16の外周に套嵌して前記
コイルばね15を、前記ばね受筒13の内周とば
ね受ロツド16の外周とで径方向の変位を抑制可
能に支持する一方、前記ばね受ロツド16の支持
位置を、前記ばね受筒13の支持位置中心と前記
支持アーム8の枢着位置中心とを結ぶ直線に対し
偏位と、前記ベールアーム6の反転時、前記コイ
ルばね15の前記支持アーム8に対する作用方向
が逆転する位置に設けると共に、前記第1取付腕
4に、前記回転枠の回転に連動し、前記ベールア
ームを釣糸開放位置から釣糸巻取位置に反転させ
る復帰レバー17を枢支して、この復帰レバー1
7に、前記ばね受筒13のばね受入口と反対側外
面を当接させたものである。
(作用) 釣糸巻取位置にあるベールアーム6を釣糸開放
位置に反転するとき、該ベールアーム6の反転に
伴なつて支持アーム8が回転し、この支持アーム
8の回転により、前記コイルばね15が圧縮され
て撓むと共に、ばね受ロツド16が前記直線に対
し近接する側に変位し、このばね受ロツド16が
前記直線を越えると、前記コイルばね15の支持
アーム8に対する作用方向が逆転し、前記ベール
アーム6は、釣糸開放位置に付勢され、この反転
位置に維持することができるのであつて、前記ベ
ールアーム6の反転時、前記コイルばね15は圧
縮されて撓むだけであるから、このばねの疲労を
小さくできるのであり、又、コイルばねを用いる
から、押圧力の調整が正確に設定されたばねを容
易に作ることができるのである。
しかも、前記コイルばね15は、該コイルばね
15の外径よりやや大径の内径としたばね受筒1
3の内周と、前記コイルばね15の内径よりやや
小径としたばね受ロツド16の外周とで径方向の
変位が抑制されるから、前記ベールアームの反転
時、ばね受筒13及びばね受ロツド16はともに
揺動することになるが、このときの前記ばね受ロ
ツド16のばね受筒13に対する揺動を最小にで
き、従つて、前記ばね受ロツド16のばね受筒1
3への進退移動を円滑に行うことができ、前記ベ
ールアームをスムーズに反転させることができる
のである。
更に、前記ベールアームの反転時、ばね受筒1
3内周はコイルばね15外周と接触し、ばね受ロ
ツド16外周はコイルばね15内周と接触するこ
とになるが、この接触は、部分接触になるから、
ベールアーム反転時における摺動抵抗を小さくで
きるのであり、従つて、ベールアームをよりスム
ーズに反転させることができるのである。
また、前記ばね受筒13は、そのばね受入口側
において第1取付腕4に揺動自由に支持するか
ら、このばね受筒13及びばね受ロツド16が揺
動して該ばね受ロツド16がばね受筒13内を進
退移動するときの前記ばね受入口における揺動方
向へ移動量を少なくでき、従つて、ベールアーム
反転時における前記ばね受筒支持位置中心とばね
受ロツド支持位置中心とを結ぶ直線に対する前記
ばね受筒13及びばね受ロツド16の変位量を少
なくでき、ばね受筒のばね受入口側内面とばね受
ロツドの先端側外面とに作用する圧接抵抗を小さ
くできるのである。
この結果、前記各構成が相俟つて前記ばね受ロ
ツド16を円滑に進退移動させることができるの
であり、ベールアームの反転をスムーズにできる
のである。
又、回転枠の回転により復帰レバー17がばね
受筒13のばね受入口と反対側外面に当接して、
ばね受筒13にテコ作用を働かせることができ、
更に、そのテコ比を大きくとることができるか
ら、ベールアームの釣糸開放位置から釣糸巻取位
置への反転を容易に、かつ円滑にできるのであ
る。
(実施例) 第6図に示した釣用リールは、スピニングリー
ルであつて、このスピニングリールは、リールボ
デイ1の前方に、ハンドル2を含む駆動機構によ
り回転駆動される回転枠3が回転自由に支持さ
れ、この回転枠3には、180度の位相をずらせて
1対の第1及び第2取付腕4,5が設けられ、こ
れら取付腕4,5間には、ベールアーム6を釣糸
巻取位置と釣糸開放位置とに反転可能に支持する
と共に、前記回転枠3の前方にスプール7を保持
したものである。
前記第1取付腕4の前端部には、前記ベールア
ーム6の一端を支持する支持アーム8が、第1軸
体9を介して回転自由に枢着されている。
又、前記第1取付腕4における前記支持アーム
8の枢着位置より前方側に変位した位置で、前記
取付腕4の側面には、前記第1軸体9と直交する
方向の第2軸体11を介して反転レバー12を枢
着している。この反転レバー12は、第1取付腕
4の側面に沿う軸着部12aと、この軸着部12
aから前記第1取付腕4の上方に屈曲し、前記支
持アーム8の頂面に重合する重合部12b及びこ
の重合部12bの先端部から前方に延びる操作部
12cとを備え、前記重合部12bに、前記支持
アーム8の頂面に突設する係合突起81と接触
し、前記反転レバー12の反転操作で、前記支持
体8に釣糸開放位置への回転力を与える押圧面1
2dを設けている。
しかして、第1〜6図に示した実施例では、ば
ね受入口をもつた筒状のばね受筒13を形成し、
このばね受筒13のばね受入口側を、前記第1取
付腕4における前記支持アーム8の枢着位置より
後方側に変位した位置に、前記第1軸体9と平行
なピン14を介して揺動自由に支持すると共に、
前記支持アーム8の底面に、前記ばね受筒13内
に突入するばね受ロツド16を揺動自由に支持し
て、前記ばね受筒13の内径を、該ばね受筒13
とばね受ロツド16との間に介装するコイルばね
15の外径よりやや大径とし、また前記ばね受ロ
ツド16の外径を、前記コイルばね15の内径よ
りやや小径として、前記コイルばね15の長さ方
向一端側を前記ばね受筒13内に挿嵌し、他端側
を前記ばね受ロツド16の外周に套嵌して前記コ
イルばね15を、前記ばね受筒13の内周とばね
受ロツド16の外周とで径方向の変位を抑制可能
に支持する一方、前記ばね受ロツド16の支持位
置を、前記ばね受筒13の支持位置中心O1と前
記支持アーム8の枢着位置中心O2とを結ぶ直線
Xに対し一方側に偏位し、前記ベールアーム6の
釣糸巻取位置から釣糸開放位置への反転時、前記
コイルばね15の前記支持アーム8に対する作用
方向が逆転する位置に設けている。
以上の構成において、前記ばね受筒13は、中
空内部を断面円形に、又、外面を断面角形に形成
して、その下面に前記ピン14を突設し、このピ
ン14を前記第1取付腕4に設ける嵌合孔4aに
回転自由に嵌合している。
又、前記ばね受ロツド16は、その基端に、前
記第1軸体9と平行なピン部16aをもち、この
ピン部16aで前記コイルばね15を受止めると
共に、前記ピン部16aの上端部分を、前記支持
アーム8に設ける嵌合孔8aに回転自由に支持し
ている。
又、前記第1取付腕4に、前記ばね受筒13の
支持位置中心O1に対しばね受ロツド16と反対
側端部に当接可能な第1当接部17aと、前記リ
ールボデイ1に設ける当り18に当接可能な第2
当接部17bとをもつた復帰レバー17を枢支す
ると共に、この復帰レバー17と前記第1取付腕
4との間に、前記復帰レバー17を、前記第1当
接部17aがばね受筒13に当接する方向に付勢
するスプリング19を介装し、前記ベールアーム
6が釣糸開放位置にあるとき、前記第2当り部1
7bが前記当り18に対し離反するようにしてい
る。
又、前記当り18は、リールボデイ1の前端
で、前記回転枠3内への突入部分に設けるのであ
つて、回転枠3の正回転方向に向つて径方向外方
に傾斜している。
本考案は以上の如く構成するもので、前記ベー
ルアーム6を第1,2図及び第6図で示した釣糸
巻取位置から釣糸開放位置に反転するには、前記
反転レバー12の操作部12cを、釣竿を握る手
の人差指で第2,6図矢印方向に操作するのであ
つて、この操作により、前記レバー1の押圧面1
2dは、前記支持アーム8の係合突起81を押圧
し、前記支持アーム8を、第1軸体9を中心とし
て第1図時計方向に回転させるのであつて、この
支持アーム8の回転に伴ない、前記コイルばね1
5が圧縮されて撓むと共に、ばね受ロツド16の
支持位置中心が前記直線Xに対し近接する側に変
位し、このばね受ロツド16の支持位置中心が前
記直線Xを越えるのである。そして、このばね受
ロツド16の支持位置中心が直線Xを越えること
により、前記コイルばね15の支持アーム8に対
する作用方向が逆転し、前記ベールアーム6は、
釣糸開放位置に付勢され、この反転位置に維持さ
れるのである。又、このベールアーム6が反転す
るとき、前記ばね受筒13は、ピン14を中心と
して第1図反時計方向に回転するのである。
しかして、前記ベールアーム6を反転すると
き、前記コイルばね15は、圧縮されて撓むだけ
であるから、換言すると、コイルばね15には、
曲げ応力が作用しないので、該コイルばね15の
疲労を小さくでき、それだけコイルばね15の寿
命を長くでき、このコイルばね15による反転位
置の維持を長期間に亘つて確実にできるのであ
り、又、コイルばね15を用いるから、押圧力の
調整を正確に設定したものを容易に作ることがで
きるのである。また、前記コイルばね15は、該
コイルばね15の外径よりやや大径の内径とした
ばね受筒13の内周と、前記コイルばね15の内
径よりやや小径としたばね受ロツド16の外周と
で径方向の変位が抑制されるから、前記ベールア
ームの反転時、ばね受筒13及びばね受ロツド1
6はともに揺動することになるが、このときの前
記ばね受ロツド16のばね受筒13に対する揺動
を最小にでき、従つて、前記ばね受ロツド16の
ばね受筒13への進退移動を円滑に行うことがで
き、前記ベールアームをスムーズに反転させるこ
とができるのである。
また、前記ベールアームの反転時、ばね受筒1
3内周はコイルばね15外周と接触し、ばね受ロ
ツド16外周はコイルばね15内周と接触するこ
とになるが、この接触は、部分接触になるから、
ベールアーム反転時における摺動抵抗を小さくで
きるのであり、従つて、ベールアームをよりスム
ーズに反転させることができるのである。また、
前記ばね受筒13は、そのばね受入口側において
第1取付腕4に揺動自由に支持されているから、
前記ばね受ロツド16がばね受筒13内を進退移
動するときにおける前記ばね受筒13のばね受入
口の揺動方向への移動量を少なくでき、従つて、
ベールアーム反転時における前記ばね受筒支持位
置中心とばね受ロツド支持位置中心とを結ぶ直線
に対する前記ばね受筒13及びばね受ロツド16
の変位量を少なくでき、ばね受筒のばね受入口側
内面とばね受ロツドの先端側外面とに作用する圧
接抵抗を小さくできるのである。
この結果、前記各構成が相俟つて前記ばね受ロ
ツド16を円滑に進退移動させることができるの
であり、ベールアームの反転をスムーズにできる
のである。
又、以上の如くベールアーム6を釣糸開放位置
に反転した場合、前記ばね受筒13の第1図反時
計方向への回転により、該ばね受筒13のばね受
入口と反対側外面と第1当接部17aとを介して
前記復帰レバー17が第3図時計方向に回転し、
該復帰レバー17の第2当接部17bが、第5図
の如くリールボデイ1の当り18と当接可能な状
態になる。
又、釣糸開放位置に反転したベールアーム6を
釣糸巻取位置に反転する場合、前記ハンドル2を
回転操作し、前記回転枠3を正回転させるのであ
つて、この回転枠3の回転により、前記復帰レバ
ー17の第2当接部17bが前記当り18に当接
し、回転枠3の回転力により前記復帰レバー17
が第5図反時計方向に回転して、第1当接部17
aとばね受筒13のばね受入口と反対側外面とを
介して前記ばね受筒13を、ピン14を中心とし
て第4図時計方向に強制的に回転させるのであ
る。そして、このばね受筒13の回転が、コイル
ばね15を介してばね受ロツド16に伝わり、前
記支持アーム8を第4図反時計方向に強制的に回
転させ、前記ベールアーム6を釣糸巻取位置に反
転させるのである。
尚、以上説明した実施例において、ばね受筒1
3は、該ばね受筒13に設けるピン14を介して
第1取付腕4に枢支したが、その他第1取付腕4
に設ける軸部材を介して枢支してもよい。
又、反転レバー12を用いてベールアーム6を
反転させるように構成したが、前記反転レバー1
2は必らずしも必要でない。この場合、前記ベー
ルアーム6を持つて該ベールアーム6を反転させ
るのである。
(考案の効果) 以上の如く本考案は、ベールアーム6の反転位
置を維持する手段として、ばね受筒13と、該ば
ね受筒13内に突入するばね受ロツド16とコイ
ルばね15を用い、前記ばね受筒13を、支持ア
ーム8を枢着した第1取付腕4に揺動自由に支持
すると共に、前記支持アーム8に、前記ばね受ロ
ツド16揺動自由に支持して、前記コイルばね1
5を、前記ばね受筒13の内周とばね受ロツド1
6の外周とで支持する一方、前記ばね受ロツド1
6の支持位置を、前記ばね受筒13の支持位置中
心と前記支持アーム8の枢着位置中心とを結ぶ直
線に対し偏位し、前記ベールアーム6の反転時、
前記コイルばね15の前記支持アーム8に対する
作用方向が逆転する位置に設けて、前記ベールア
ーム6の反転時、前記コイルばね15が圧縮され
て撓むようにしたから、ベールアーム6の反転位
置を維持する前記コイルばね15の疲労を小さく
でき、このコイルばね15の寿命を長くできるの
であり、又、コイルばね15を用いるから、押圧
力の調整を正確に設定したばねを容易に作ること
ができるのである。
しかも、前記コイルばね15は、該コイルばね
15の外径よりやや大径の内径としたばね受筒1
3の内周と、前記コイルばね15の内径よりやや
小径としたばね受ロツド16の外周とで径方向の
変位が抑制されるから、前記ベールアームの反転
時、ばね受筒13及びばね受ロツド16はともに
揺動することになるが、このときの前記ばね受ロ
ツド16のばね受筒13に対する揺動を最小にで
き、従つて、前記ばね受ロツド16のばね受筒1
3への進退移動を円滑に行うことができ、前記ベ
ールアームをスムーズに反転させることができる
のである。
更に、前記ベールアームの反転時、ばね受筒1
3内周はコイルばね15外周と接触し、ばね受ロ
ツド16外周はコイルばね15内周と接触するこ
とになるが、この接触は、部分接触になるから、
ベールアーム反転時における摺動抵抗を小さくで
きるのであり、従つて、ベールアームをよりスム
ーズに反転させることができるのである。
また、前記ばね受筒13は、そのばね受入口側
において第1取付腕4に揺動自由に支持するか
ら、このばね受筒13及び前記ばね受ロツド16
が揺動して該ばね受ロツド16がばね受筒13内
を進退移動するときにの前記ばね受入口における
揺動方向への移動量を少なくでき、従つて、ベー
ルアーム反転時における前記ばね受筒支持位置中
心とばね受ロツド支持位置中心とを結ぶ直線に対
する前記ばね受筒13及びばね受ロツド16の変
位量を少なくでき、ばね受筒のばね受入口側内面
とばね受ロツドの先端側外面とに作用する圧接抵
抗を小さくできるのである。
この結果、前記各構成が相俟つて前記ばね受ロ
ツド16を円滑に進退移動させることができるの
であり、ベールアームの反転をスムーズにできる
のである。
又、前記第1取付腕4に、前記回転枠の回転に
連動し、前記ベールアームを釣糸開放位置から釣
糸巻取位置に反転させる復帰レバー17を枢支し
て、この復帰レバー17に、開放側を揺動自由に
支持した前記ばね受筒13のばね受入口と反対側
外面を当接させたから、この復帰レバーからの力
により、前記ばね受筒13にテコ作用を働かせて
前記ベールアームを反転させることができ、更
に、そのテコ比を大きくとることができるから、
ベールアームの釣糸開放位置から釣糸巻取位置へ
の反転を容易に、かつ円滑にできるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案反転装置の一実施例を示す平面
図、第2図は一部切欠正面図、第3図は側面図、
第4図はベールアーム反転時の第1図に対応した
平面図、第5図は同じくその側面図、第6図は釣
用リールに組付けた正面図である。 4……第1取付腕、5……第2取付腕、6……
ベールアーム、8……支持アーム、13……ばね
受筒、15……コイルばね、16……ばね受ロツ
ド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転枠に設ける1対の第1及び第2取付腕4,
    5のうち、第1取付腕4に支持アーム8を枢着
    し、該支持アーム8と前記第2取付腕5との間に
    ベールアーム6を釣糸巻取位置と釣糸開放位置と
    に反転可能に設けた反転装置であつて、前記第1
    取付腕4に、ばね受入口をもつたばね受筒13
    を、ばね受入口側において揺動自由に支持し、前
    記支持アーム8に、前記ばね受筒13内に突入し
    て該ばね受筒13に対し進退移動するばね受ロツ
    ド16を揺動自由に支持すると共に、前記ばね受
    筒13の内径を、該ばね受筒13とばね受ロツド
    16との間に介装するコイルばね15の外径より
    やや大径とし、また前記ばね受ロツド16の外径
    を、前記コイルばね15の内径よりやや小径とし
    て、前記コイルばね15の長さ方向一端側を前記
    ばね受筒13内に挿嵌し、他端側を前記ばね受ロ
    ツド16の外周に套嵌して前記コイルばね15
    を、前記ばね受筒13の内周とばね受ロツド16
    の外周とで径方向の変位を抑制可能に支持する一
    方、前記ばね受ロツド16の支持位置を、前記ば
    ね受筒13の支持位置中心と前記支持アーム8の
    枢着位置中心とを結ぶ直線に対し偏位し、前記ベ
    ールアーム6の反転時、前記コイルばね15の前
    記支持アーム8に対する作用方向が逆転する位置
    に設けると共に、前記第1取付腕4に、前記回転
    枠の回転に連動し、前記ベールアームを釣糸開放
    位置から釣糸巻取位置に反転させる復帰レバー1
    7を枢支して、この復帰レバー17に、前記ばね
    受筒13のばね受入口と反対側外面を当接させた
    ことを特徴とする釣用リールのベールアーム反転
    装置。
JP1985171622U 1985-11-06 1985-11-06 Expired - Lifetime JPH055886Y2 (ja)

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JP1985171622U JPH055886Y2 (ja) 1985-11-06 1985-11-06

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JPS6280570U JPS6280570U (ja) 1987-05-22
JPH055886Y2 true JPH055886Y2 (ja) 1993-02-16

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ID=31107417

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JP2514526Y2 (ja) * 1990-07-26 1996-10-23 株式会社シマノ スピニングリール
JP2537908Y2 (ja) * 1990-11-07 1997-06-04 株式会社シマノ スピニングリール

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