JPH0558476U - 自動車用ハイマウントストップランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハイマウントストップランプを車輌に取り付
けるに際し、ハイマウントストップランプへの配線、ひ
いてはストップランプの取り付けを容易とする。 【構成】 ハイマウントストップランプ本体４０とは別
個に送信ユニット２０を設け、該送信ユニット２０をブ
レーキランプ１５の配線に結線し、ハイマウントストッ
プランプ本体４０には受信ユニット５０及び受信ユニッ
ト５０からの導通信号によりオン状態となるスイッチ素
子４３を設け、受信ユニット５０は、前記送信ユニット
２０の発信する特定信号を受信したときに導通信号を出
力するものとしておく。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は車輌に補助灯として取り付けられるストップランプに関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

今日、自動車等の車輌後部に取り付けるランプ類に、正規の車輌灯とは異なる ハイマウントストップランプと称される補助灯がある。 このハイマウントストップランプは、正規のブレーキランプとは別にオプショ ンで車体の後部上方に取り付けられるカーアクセサリーであるも、後続車輌に対 して当該車輌の動きを明瞭に知らせ、自車のより高い安全性を確保する為にも用 いられるものであり、正規のブレーキランプと連動してランプ素子を点灯させる 様に配線され、ブレーキペダルを踏むとオン状態とされるブレーキスイッチがエ ンジンルーム等のブレーキペダル位置近傍に設けられており、図３に示す様に、 ブレーキスイッチ１１がオン状態とされると点灯信号がブレーキランプ１５及び ハイマウントストップランプ４０の両者に送られる様に結線されており、ハイマ ウントストップランプ４０の点灯表示部に設けたランプ素子４１をブレーキラン プ１５と同期させて点灯させる様にしている。

【０００３】 即ち、従来のハイマウントストップランプ４０は、正規のブレーキランプ１５ と並列に結線を行うものであるも、このブレーキスイッチ１１から正規のブレー キランプ１５への配線は、ブレーキスイッチ１１のタイプがブレーキペダルの機 械的操作を検知する形式のものであれば、ブレーキペダル位置からルームフロア に沿ってブレーキランプ１５の位置に迄配線されており、又、ブレーキスイッチ １１が油圧を検知する形式のものであれば、マスシリンダの位置からトランクル ーム内等の配線によりブレーキランプ１５の位置へ結線されており、このブレー キランプ１５の配線に接続するハイマウントストップランプの電源線は、トラン クルーム内を適宜に引き廻して配線し、床又は床近くに配置されている正規のブ レーキ配線とハイマウントストップランプの電源線とを接続している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述の様に、ブレーキランプへの配線は通常ルームの床等に沿って配線されて おり、ハイマウントストップランプをルーフ後端に取り付ける場合、特にハッチ バック車輌の様に、ハイマウントストップランプの取り付け位置がリヤウインド の上方に制限される場合は、正規のブレーキランプの配線からハイマウントスト ップランプに結線する為の配線はリヤピラーに沿って配置することとなり、極力 配線を目立たせない様にしているも、リヤウインドの近辺に配線が見えてしまう 欠点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、特定周波数信号を受信したときに導通信号を出力する受信ユニット と該受信ユニットからの導通信号によりオン状態となるスイッチ素子をハイマウ ントストップランプの本体に組み込み、該スイッチ素子をランプ素子と直列にし ておくと共に、ハイマウントストップランプ本体とは別体の送信ユニットを車輌 に取り付け、該送信ユニットの電源端子をブレーキスイッチに接続することによ り、ブレーキランプの点灯信号によって該送信ユニットから特定周波数信号を出 力させる様にする。

【０００６】

【作 用】

本考案に係るハイマウントストップランプは、ハイマウントストップランプ本 体に受信ユニットを有し、ハイマウントストップランプ本体とは別に点灯信号に より特定周波数信号を発信する送信ユニットを設ける故、ハイマウントストップ ランプへの配線をブレーキランプへの配線に接続することなくハイマウントスト ップランプのランプ素子をブレーキランプに同期させて点滅させることができる 。

【０００７】

【実施例】 本考案の実施例は、図１に示す様に、送信ユニット２０及び適宜の送信アンテ ナ３１と、受信アンテナ４７及び受信ユニット５０とスイッチ素子４３とを用い るものであり、車輌のトランクルーム等に取り付ける送信ユニット２０は、発振 器２１、波形形成回路２３、変調回路２５及び電力増幅回路２７で構成し、スト ップランプ本体４０に組み込む受信ユニット５０は、受信回路５１、検波回路５ ３、電圧増幅回路５５、波形確認回路５７、駆動回路５９で構成している。

【０００８】 上記送信ユニット２０に組み込む波形形成回路２３は、図２のＢ信号に示す様 に、発振器２１の出力する基準周波数信号を分周することにより一定の周波数と したパルス信号を形成し、且つ、このパルス信号と他の分周信号とを合成して前 記パルス信号の所要個数を出力しては所定時間だけパルス信号の出力を停止させ た変調信号を出力するものであり、例えば分周回路とアンドゲートとを組み合わ せ、分周回路により分周した基準信号の各周波数に基づいて、変調信号における パルス信号の周波数、該パルス信号の出力停止間隔、及び１サイクル中に出力す るパルス信号のパルス数を自存に組み合わせることができるものである。

【０００９】 又、変調回路２５は、発振器２１から出力された基準周波数信号を搬送信号と して該基準周波数信号に前記変調信号を合成するものであり、この合成信号を電 力増幅回路２７で増幅して送信アンテナ３１に出力することとしている。 尚、発振器２１として水晶発振器を用い、波形形成回路２３を適宜の分周回路 と論理ゲートにより形成し、且つ、変調回路２５を論理ゲートにより形成し、更 に電力増幅回路２７としてオペレーショナルアンプを用いれば、送信ユニット２ ０は極めて小型のユニットとして形成することができる。

【００１０】 この様に送信ユニット２０は小型のパーツとして形成することが可能である故 、テールランプ近くの適宜位置に前記送信ユニット２０を固定し、該送信ユニッ ト２０の電源端子へブレーキランプ１５の端子からダイオード３３を介して配線 を行っておけば、ブレーキランプ１５へ点灯信号を送るランプ点灯時に送信ユニ ット２０にも電力が供給され、発振器２１の基準周波数を搬送周波数として波形 形成回路２３で形成された変調信号成分を有する電波を送信ユニット２０から発 信させることができる。

【００１１】 そして受信ユニット５０は、前記送信ユニット２０の搬送周波数に共振する受 信回路５１、変調信号を抜き出す検波回路５３、検波した変調信号を増幅する電 圧増幅回路５５、検波した信号が所定の周波数及びパルス間隔を有しているか否 か等を検出する波形確認回路５７、及び波形確認回路５７からの出力によりスイ ッチ素子４３へ導通信号を出力する駆動回路５９で形成し、この受信ユニット５ ０をスイッチ素子４３やランプ素子４１と共にハイマウントストップランプ本体 ４０内に組み込み、スイッチ素子４３はハイマウントストップランプ本体４０の ランプ素子４１と直列に接続し、適宜の保護抵抗器４５とダイオード４９とを介 してハイマウントストップランプ本体４０からの電源線に接続して電源線を引き 出す様にしている。

【００１２】 従って該受信ユニット５０は、図２に示した様に、ブレーキランプ１５の点灯 信号により前述の如く送信ユニット２０から所定のパルス信号を形成する電波が 発信されると、波形確認回路５７により当該受信ユニット５０と対を為す送信ユ ニット２０の出力であるか否かを検出し、所定の送信ユニット２０からの出力で ある場合には駆動回路５９から導通信号を出力させてスイッチ素子４３を導通状 態とし、ハイマウントストップランプ本体４０のランプ素子４１を点灯させるこ とができる。

【００１３】 尚、スイッチ素子４３は適宜の無接点スイッチを用いれば足りるものであり、 又、受信ユニット５０に組み込む波形確認回路５７は、送信ユニット２０の波形 形成回路２３及び発振器２１と同一の発振器及び波形形成回路を用いると共に比 較回路を組み合せ、送信ユニット２０の変調信号と同一波形の信号を波形確認回 路５７内で形成し、この確認用波形と変調信号とを同期させつつ比較することに より容易に所定の送信ユニット２０からの電波であるか否かを確認することがで き、当該受信ユニット５０と対を為す送信ユニット２０からの電波のみによって ランプ素子４１を点灯し、ノイズ、その他の電波によってランプ素子４１が点灯 する誤動作を防止することができる。

【００１４】 本実施例は、上述の様にブレーキランプ１５の点灯信号に基づいて特定の信号 を発信する送信ユニット２０をハイマウントストップランプ本体４０とは別体と して有し、この送信ユニット２０の電波によりランプ素子４１を点灯させる制御 回路としての受信ユニット５０を有している故、ハイマウントストップランプは 電源線を車輌のバッテリー１７に接続すれば足り、送信ユニット２０をブレーキ ペダル位置又はブレーキランプ１５の近傍に取り付けておけば、ハイマウントス トップランプ本体４０の電源線をブレーキランプ１５の配線に接続する必要がな い為、ルームランプ用配線等、任意の車体内配線に電源線を接続すれば足りるこ ととなり、ハイマウントストップランプの取り付け及び配線を容易とすることが できる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、ブレーキランプの配線に接続される送信ユニットをハイマウントス トップランプ本体とは別個に有している故、ハイマウントストップランプは車輌 のバッテリーコードからの適宜の電源線にハイマウントストップランプの電源線 を接続するのみで足り、ブレーキランプの配線から引き出し線を設けることが困 難な箇所であってもハイマウントストップランプを取り付けることができ、ハイ マウントストップランプの配線を含む取り付けを容易にすることができるのもで ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るハイマウントストップランプの実
施例回路を示す図。

【図２】本考案い係るハイマウントストップランプにお
ける信号を示す図。

【図３】従来のハイマウントストップランプの回路例を
示す図。

【符号の説明】 １１ ブレーキスイッチ １５ ブレーキ
ランプ １７ バッテリー ２０ 送信ユニ
ット ２１ 発振器 ２３ 波形形成
回路 ２５ 変調回路 ２７ 電力増幅
回路 ３１ 送信アンテナ ４０ ハイマウントストップランプ本体 ４１ ランプ素子 ４３ スイッチ
素子 ４７ 受信アンテナ ５０ 受信ユニ
ット ５１ 受信回路 ５３ 検波回路 ５５ 電圧増幅回路 ５７ 波形確認
回路 ５９ 駆動回路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハイマウントストップランプ本体と別体
   の送信ユニットを有し、該送信ユニットはブレーキラン
   プの配線に接続されてブレーキランプ点灯信号により特
   定周波数信号を発信するユニットとし、この送信ユニッ
   トの特定周波数信号を受信したときに導通信号を出力す
   る受信ユニットと、ランプ素子及びランプ素子と直列に
   接続され、且つ、前記受信ユニットからの導通信号によ
   りオン状態となるスイッチ素子とをストップランプ本体
   に有することを特徴とする自動車用ハイマウントストッ
   プランプ。