JPH0558457A - 育苗箱段積供給装置 - Google Patents

育苗箱段積供給装置

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JPH0558457A
JPH0558457A JP24826091A JP24826091A JPH0558457A JP H0558457 A JPH0558457 A JP H0558457A JP 24826091 A JP24826091 A JP 24826091A JP 24826091 A JP24826091 A JP 24826091A JP H0558457 A JPH0558457 A JP H0558457A
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seedbed
nursery
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孝 小村
Yukio Araya
幸雄 荒谷
Michio Tezuka
道夫 手塚
Kazunori Suzuki
和典 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 段積育苗箱を底から積みおろし移送する装置
において、上方の育苗箱の重量を支持し下方の育苗箱は
確実に自重落下させる。 【構成】 育苗箱Aの移送装置2の始端部上方の横四角
枠状フレームの四隅に育苗箱Aの段積空間を形成する縦
支柱10を設ける。段積空間の下方には交互に出入して
育苗箱Aを1個づつ下方に供給する前後または左右一対
の上段爪15および下段爪16を設ける。縦支柱10に
は、上方の育苗箱Aを案内する縦支柱10に対して位置
調節自在の上部案内ガイド体55と、その下方に位置し
て前記縦支柱10に対して位置調節自在の下部案内ガイ
ド56を設ける。上部案内ガイド体55は育苗箱Aの側
縁に弾接するように育苗箱Aの幅より狭い間隔に、下部
案内ガイド体56は育苗箱Aの側縁に接触しないように
育苗箱Aの幅より僅かに大きな間隔に調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、育苗箱段積供給装置に
関するものである。
【0002】
【従来技術】従来公知ではないが、同一出願人による本
願の先願の特開平3−63928号明細書には、育苗箱
を移送する育苗箱移送台の始端部上方位置に横四角枠状
を呈するフレーム体を設け、該フレーム体の四隅に前記
育苗箱を収容しうる段積空間を形成する縦支柱を設け、
前記段積空間の下方には交互に出入して前記育苗箱を1
個づつ下方に供給する前後または左右一対の上段爪およ
び下段爪を設けたものにおいて、前記縦支柱には、前記
段積空間内に段積した育苗箱を案内する案内ガイドを設
けたものについて提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記先願のものは、縦
支柱に段積空間内に段積した育苗箱を案内する案内ガイ
ドを設けた構造のため、上段爪上に育苗箱を支持したと
き、上段爪に段積した育苗箱の重量が掛り、上段爪の出
入に影響するという課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって本発明は、育苗箱
Aを移送する育苗箱移送台1の始端部上方位置に横四角
枠状を呈するフレーム体4を設け、該フレーム体4の四
隅に前記育苗箱Aを収容しうる段積空間9を形成する縦
支柱10を設け、前記段積空間9の下方には交互に出入
して前記育苗箱Aを1個づつ下方に供給する前後または
左右一対の上段爪15および下段爪16を設けたものに
おいて、前記縦支柱10には、前記段積空間9内に段積
した育苗箱Aを案内する案内装置54を設け、該案内装
置54は、上方の前記育苗箱Aを案内する前記縦支柱1
0に対して位置調節自在の上部案内ガイド体55と、該
上部案内ガイド体55と一体または別体であって該上部
案内ガイド体55の下方に位置して前記縦支柱10に対
して位置調節自在の下部案内ガイド56とにより形成
し、前記上部案内ガイド体55は前記育苗箱Aの側縁に
弾接するように前記育苗箱Aの幅より狭い間隔に、前記
下部案内ガイド体56は前記育苗箱Aの側縁に接触しな
いように前記育苗箱Aの幅より僅かに大きな間隔を有し
てそれぞれ配置した育苗箱段積供給装置の構成としたも
のである。
【0005】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
1は育苗箱Aを移送する公知の育苗箱移送台であり、前
記育苗箱移送台2は育苗箱Aを移送する移送装置2を有
し、前記移送装置2の上方位置には土供給装置、播種装
置、潅水装置等の全部または一部が設けられる。前記育
苗箱Aは合成樹脂等により上面を開放した引出し形状の
四角箱に形成される。
【0006】前記育苗箱移送台1の始端部側上部には育
苗箱段積供給装置3を設ける。4は育苗箱段積供給装置
3のフレーム体であり、左右方向の前フレーム5および
後フレーム6と、前後方向の左フレーム7および右フレ
ーム8とからなる平面視底抜けの四角枠形状を呈して形
成する。フレーム体4の四隅には育苗箱Aを段積し得る
段積空間9を形成する4本の縦支柱10を立設する。縦
支柱10は、各フレーム5、6、7、8に着脱自在に取
付けられ、かつ、作業する側の縦支柱10はその高さを
低く形成して育苗箱Aの挿入を容易にしているが、前記
低い縦支柱10の位置を変更することにより、育苗箱移
送台1のいずれの側からでも作業環境に応じて育苗箱挿
入作業を可能として、作業性の向上を図っている。
【0007】11はモータを収納したモータボックス、
12はモータにより回転するカム円盤13等を収納した
カムボックス、14はリンク機構を収納したリンクボッ
クス、15は前後フレーム5、5に設けた前後一対の上
段爪、16は同下段爪である。
【0008】つぎに、前記育苗箱Aの供給機構について
具体的に説明すると、図2はカムボックス12の断面図
であり、前記ボックス12内に左右方向のモータの出力
軸17を突出させ、該モータの出力軸17には該出力軸
17と直交する円板形状のカム円盤13を固定し、カム
円盤13には、前記出力軸17と平行の上段用突起18
および下段用突起19を設ける。上下段用突起18、1
9はカム円盤13の対角線状に表裏別々に設けられる。
20は上段用突起18との係合により軸21を中心に揺
動するL型上段リンクで、一端には前方に伸びるロッド
22の後端を連結する。23は下段用突起19との係合
により軸24を中心に揺動する下段L型リンクで、一端
には前方に伸びるロッド25の後端を連結する。ロッド
22、25はバネ等により後方に(図2において右方向
に)付勢する。
【0009】前記軸21、24は前記L型リンク20、
23と共に揺動するように固定連結され、軸21、24
の他端側は前記後フレーム6内を貫通して前記左フレー
ム7側で軸支される。前記後フレーム6内を貫通してい
る軸21、24にはレバー26、27をそれぞれ固定
し、各レバー26、27の回動端には、前後方向に伸び
る移動軸28、29の中程に形成した連結ピン30、3
1を係止させる。
【0010】しかして、移動軸28、29は、その前後
両端部が前記後フレーム6に前後動自在に軸支されてお
り、前記移動軸28の前端部は前記後フレーム6より前
方に突出させ、該前方突出部には、前後一対の上段爪1
5のうち、後方のものを着脱自在に固定する。前記上段
爪15は略垂直の取付板32の下縁に前側に突出する爪
部33を一体または別体に取付けて形成し、爪部33は
取付板32に対して先端に至るに従い低くなるように傾
斜させて形成する。好適には、前後一対の上段爪15の
それぞれの爪部33の中央位置Xに向けて傾斜するよう
に形成し、上段爪15より育苗箱Aが落下するとき、中
央位置に案内する作用を期待している。
【0011】また、前記上段爪15は育苗箱Aの鍔部3
4の下面に係合して支持するが、前記鍔部34の形状お
よび高さ位置に応じて上段爪15自体の形状および相対
的高さ位置等を変更し得る様に各種形状のものを用意
し、前記取付板32の部分を前記移動軸28の先端にネ
ジ35等の所望の手段で着脱自在に固定して、適宜交換
使用する。
【0012】しかして、前記移動軸29の前方突出部
は、前記下段爪16となるが、該下段爪16は育苗箱A
の底部36に係合するだけであるから、そのまま丸棒状
に形成すれば足り、上段爪15の様に着脱自在にする必
要はない。即ち、前記上段爪15を交換使用することに
より下段爪16との距離を育苗箱Aの高さに応じて変更
する。
【0013】前記ロッド22、25の前端は、右フレー
ム8内を通ってリンクボックス14内の回動リンク3
7、38の先端にそれぞれ連結する。39、40は回動
リンク37、38に固定の回動軸であり、その他端は前
記軸21、24と同様に前記前フレーム5内を貫通して
左フレーム7側で軸支される。前フレーム5内を貫通し
ている回動軸39、40には、レバー41、42をそれ
ぞれ固定し、各レバー41、42の回動端には前後方向
の移動軸43、44の連結ピン45、46を係止させ
る。移動軸43、44は前フレーム5に前後動自在に軸
支されており、移動軸43の後方突出部には前記移動軸
28と同様に前後一対の上段爪15のうち前方のものを
取付ける。移動軸44の後方突出部は前記移動軸29と
同様に丸棒状に形成し、前後一対の下段爪16のうち前
側の下段爪16を構成する。
【0014】47は左フレーム7の前方位置の設けられ
る育苗箱検出部であり、回動レバー48、バネ49、お
よびスイッチ50から構成される。育苗箱検出部47は
育苗箱段積供給装置3から育苗箱移送台1の移送ベルト
51上に育苗箱Aが供給されると、回動レバー48が育
苗箱Aに当接してバネ49に抗して回動し、スイッチ5
0をオンにし、該育苗箱Aが前方に移送されて図6の様
に育苗箱検出部47を通過するとオフになる。なお、育
苗箱検出部47は前後取付位置を調節自在にしてあり、
詳細は後述するが、これにより連続して供給される後続
の育苗箱Aの供給タイミングの微調節が行える。
【0015】しかして、図2において、カムボックス1
2内のカム円盤13の近傍には、回転する下段用突起1
9が当接してオンとなるスイッチ52を取付ける。前記
スイッチ50およびスイッチ52は、モータボックス1
1内のモータをオンオフ制御するもので、基本的には、
スイッチ50が育苗箱Aを非検出でオフのときには、モ
ータは回転し、育苗箱Aを移送ベルト51上に供給して
カム円盤13の回転により下段用突起19がスイッチ5
2に当接すると、モータを停止させる。53は節動部材
であり、図2の様に上段用突起18と係合することによ
りモータへの通電停止後の慣性による余回転を防止す
る。
【0016】しかして、高く形成した前後一対の縦支柱
10の内側には、案内装置54を設ける。案内装置54
は、上部案内ガイド体55と下部案内ガイド56により
構成する。上部案内ガイド体55はL型形状の縦杆によ
り形成され、軸57により前記縦支柱10に取付け、前
記軸57にはバネ58を巻回して常時上部案内ガイド体
55を内側に移動するように付勢する。前記軸57の端
部は前記縦支柱10の外面より外側に突出させ、ナット
59を螺合させる。したがって、前記上部案内ガイド体
55は前記縦支柱10に対して位置調節自在に取付けら
れ、前記ナット59を回転させることにより育苗箱Aの
大きさに応じて出入して、育苗箱段積供給装置3の段積
空間9の大きさを調節する。
【0017】前記上部案内ガイド体55の下端部は、前
記上段爪15よりも所定高さ上方に位置させ、上部案内
ガイド体55の下端部より下方には下部案内ガイド56
を設ける。下部案内ガイド56は逆コの字形状またはL
型形状等の任意の形状により上下方向に長く形成され、
軸60により前記縦支柱10および低い前記縦支柱10
のそれぞれに前後および左右に一対ずつ計4個設ける。
各軸60にはバネ61を巻回して常時上部案内ガイド体
55を内側に移動するように付勢する。前記軸60の端
部は前記縦支柱10の外面より外側に突出させ、一対の
下部案内ガイド56に対応する軸60および軸60の端
部は横軸62により連結し、横軸62にはカム体兼用の
調節体63を取付ける。調節体63は前記横軸62に対
して回転自在に取付け、調節体63を回転させてカム面
64を前記縦支柱10に当接させることにより、前記軸
60を出入させて、前記下部案内ガイド56の位置を調
節する。
【0018】しかして、前記上部案内ガイド体55と下
部案内ガイド56の関係は、前記上部案内ガイド体55
は前記育苗箱Aの側縁に弾力的に当接するように配置し
て育苗箱Aの落下を支持し、前記下部案内ガイド56は
育苗箱Aの幅より僅かに大きな間隔を有して配置して育
苗箱Aの自重落下に干渉しないように構成する。したが
って、本実施例では、上部案内ガイド体55と下部案内
ガイド56は別体に形成しているが、一体的に形成して
もよい。なお、前記上段爪15および下段爪16の出入
方向は、本実施例では前後方向であるが、左右方向にす
ることも可能である。
【0019】
【作用】本発明は以上の構成であり、フレーム体4の四
隅に縦支柱10を立設し、縦支柱10により形成された
段積空間9内に、低い縦支柱10側より育苗箱Aを段積
状態に供給すると、最下段の育苗箱Aが上段爪15に係
合して載置され、この状態で全体の電源をオンにする
と、育苗箱移送台1の始端部の移送ベルト51上に育苗
箱Aがないため、スイッチ50は育苗箱Aの無感知状態
であるから、直ちにモータに通電し、カム円盤13が図
2において反時計回転する。
【0020】すると、最初に下段用突起19が下段L型
リンク23と係合して、下段L型リンク23を回転さ
せ、軸24は時計回転し、軸24に固定されたレバー2
7も回転して、移動軸29を後方に移動させ、後方の下
段爪16を引っ込め、同時に、前方の下段爪16はロッ
ド25、回動リンク38、回動軸40およびレバー42
を介してを前方に移動して、同様に引っ込む。(なお、
この作動においては、作業開始時で下段爪16上に育苗
箱Aがないため、空振りとなるが、連続作業中では、下
段爪16の引っ込みにより、育苗箱Aが移送ベルト51
に1個だけ落下して供給される。)
【0021】更にモータの回転によりカム円盤13が回
転すると、下段L型リンク23は下段用突起19から離
脱して復帰し、下段爪16が突出し、今度は、上段用突
起18がL型上段リンク20に当接して回転させ、軸2
1は時計回転し、軸21に固定されたレバー26も回転
して、移動軸28を後方に移動させ、同時に、移動軸4
3もロッド22、回動リンク37、回動軸39およびレ
バー41を介してを前方に移動し、移動軸28および移
動軸43は同時に引っ込み、移動軸28および移動軸4
3の先端に固定された上段爪15はそれぞれ最下段とな
る育苗箱Aの鍔部34から離脱し、育苗箱Aは下方に落
下する。この時、下方の下段爪16は、前述のようにす
でに内側に突出しているため、移送ベルト51に直接落
下せず、いったん下段爪16上に載置される。
【0022】しかして、モータはまだ回転しているの
で、カム円盤13が回転し、L型上段リンク20は上段
用突起18から離脱して復帰し、上段爪15も内側に突
出して最下段から2個目の育苗箱Aの鍔部34に係合
し、この状態で、下段用突起19がスイッチ52に当接
し、モータへの通電を切る。
【0023】しかして、この状態は、前記同様始動時で
あるため、未だ、移送ベルト51には育苗箱Aがなく、
スイッチ50がオフのため、一旦停止したモータは再び
回転を開始して、前記作業を継続して繰り返し、上段爪
15が開かない状態で、最初に下段爪16が開き、上段
爪15より上の育苗箱Aは落下しないが、下段爪16上
に載置された育苗箱Aは単独で移送ベルト51上に落下
し、つぎに、下段爪16が閉じて、上段爪15が開いた
状態で、育苗箱Aは全体的に一段だけ落下して下段爪1
6により支持し、上段爪15が最下段から2個目の育苗
箱Aの鍔部34に係合すると、この状態で、下段用突起
19がスイッチ52に当接してモータへの通電を切り、
移送ベルト51上の育苗箱Aの後端部がスイッチ50か
ら離脱すると、モータに通電して次の育苗箱Aを落下さ
せる。
【0024】この場合、スイッチ52がオンになるとモ
ータへの通電が停止されるが、慣性で回転しているカム
円盤13は、上段用突起19が節動部材53に係合して
所定位置で停止する。そして、育苗箱Aの供給タイミン
グは、以上の説明から判明するように、スイッチ50が
オフになった時点が起点となるため、育苗箱検出部47
を全体として、前方位置に移動させると、先行育苗箱A
と後続育苗箱Aとの間隔が広くでき、反対に後方に移動
させると狭く(零も可)できる。
【0025】しかして、育苗箱Aは、種々の高さのもの
が市販され、上段爪15と下段爪16と育苗箱Aの高さ
が合わないと、上段爪15は下から2個目の育苗箱Aを
受け止められない。即ち、最下段の育苗箱Aはその底面
36が下段爪16により支持されるが、上段爪15は下
から2個目の育苗箱Aの鍔部34に係合するため、下か
ら2個目の育苗箱Aの鍔部34の形状が相違するだけ
で、上段爪15と下段爪16との間隔と、育苗箱Aと育
苗箱Aの鍔部34との間隔は合わないことになり、上段
爪15が下から2個目の育苗箱Aの鍔部34を支持可能
になるには、上段爪15の突出するタイミングをも調節
する必要が生じるが、上段爪15は、別途形状の相違す
るものを数種類用意し、これを移動軸28、43に対し
て着脱交換自在に取付けるから、上段爪15を、交換す
るのみで、高さの相違(鍔形状の相違するものを含む)
する多種の育苗箱Aに容易に対応できるばかりでなく、
上段爪15の突出するタイミングの変更調節等の煩わし
い調節も不要となる。
【0026】しかして、上段爪15が引込むと、最下段
から2個目の育苗箱Aの鍔部34から離脱して、これを
落下させるが、育苗箱Aが垂直に落下しないと、上方に
積んである育苗箱Aが崩れることがあるが、本発明で
は、前記上段爪15は略垂直の取付板32の下縁に前側
に突出する爪部33を一体または別体に取付けて形成
し、爪部33は取付板32に対して先端に至るに従い低
くなるように傾斜させて形成しているから、上段爪15
は育苗箱Aの鍔部34から円滑に離脱し、確実に育苗箱
Aを垂直落下させる。また、本実施例では、上段爪15
の爪部33の傾斜は、前後一対の上段爪15のそれぞれ
の爪部33の中央位置Xに向けて傾斜するように形成し
ているから、上段爪15より育苗箱Aが落下するとき、
中央位置に案内する作用も期待できる。
【0027】しかして、高く形成した前後一対の縦支柱
10の内側には、出入自在の上部案内ガイド体55を設
け、前記上部案内ガイド体55の下端部は前記上段爪1
5よりも所定高さ上方に位置させ、上部案内ガイド体5
5の下端部より下方には下部案内ガイド56を前後左右
4箇所設け、前記上部案内ガイド体55と下部案内ガイ
ド56の関係は、前記上部案内ガイド体55は前記育苗
箱Aの幅より狭い間隔にて配置して側縁に弾力的に当接
させ、前記下部案内ガイド56は育苗箱Aの幅より僅か
に大きな間隔を有して配置しているから、上段爪15よ
り上方に段積された育苗箱Aの側面に前記上部案内ガイ
ド体55は弾力的に当接して該育苗箱Aの落下するのを
摩擦により支持するので、前記上段爪15に掛る荷重が
減少して、前記上段爪15の出入を円滑にかつ確実に行
なわせ、前記上部案内ガイド体55より下方に落下した
育苗箱Aは、該育苗箱Aの幅より僅かに大きな間隔を有
して配置した下部案内ガイド56により、育苗箱Aの自
重落下を干渉することなく案内されて確実に上段爪15
上に案内される。したがって、前記段積空間9内に多数
の育苗箱Aを供給しても、供給した育苗箱Aの数に関係
なく、最初から最後まで、育苗箱Aを案内し、かつ、上
段爪15および下段爪16を円滑かつ確実に作用させ、
作業能率を向上させる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明は、育苗箱Aを移
送する育苗箱移送台1の始端部上方位置に横四角枠状を
呈するフレーム体4を設け、該フレーム体4の四隅に前
記育苗箱Aを収容しうる段積空間9を形成する縦支柱1
0を設け、前記段積空間9の下方には交互に出入して前
記育苗箱Aを1個づつ下方に供給する前後または左右一
対の上段爪15および下段爪16を設けたものにおい
て、前記縦支柱10には、前記段積空間9内に段積した
育苗箱Aを案内する案内装置54を設け、該案内装置5
4は、上方の前記育苗箱Aを案内する前記縦支柱10に
対して位置調節自在の上部案内ガイド体55と、該上部
案内ガイド体55と一体または別体であって該上部案内
ガイド体55の下方に位置して前記縦支柱10に対して
位置調節自在の下部案内ガイド56とにより形成し、前
記上部案内ガイド体55は前記育苗箱Aの側縁に弾接す
るように前記育苗箱Aの幅より狭い間隔に、前記下部案
内ガイド体56は前記育苗箱Aの側縁に接触しないよう
に前記育苗箱Aの幅より僅かに大きな間隔を有してそれ
ぞれ配置した育苗箱段積供給装置としたものであるか
ら、 上部案内ガイド体55は弾力的に当接して該育苗箱
Aの落下するのを摩擦により支持するので、前記上段爪
15に掛る荷重が減少して、前記上段爪15の出入を円
滑にかつ確実に行なわせる。 下部案内ガイド体56は育苗箱Aの幅より僅かに大
きな間隔を有して配置しているので、育苗箱Aの自重落
下を干渉することなく案内して確実に上段爪15上に案
内する。 したがって、段積空間9内に多数の育苗箱Aを供給
しても、最初から最後まで育苗箱Aを案内し、かつ、上
段爪15および下段爪16を円滑かつ確実に作用させ、
作業能率を向上させる。 という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体の斜視図。
【図2】 カムボックスの断面図。
【図3】 リンクボックスの断面図。
【図4】 育苗箱検出部の断面図。
【図5】 上段爪の斜視図。
【図6】 要部の断面図。
【符号の説明】
1…育苗箱移送台、2…移送装置、3育苗箱段積供給装
置、4…フレーム体、5…前フレーム、6…後フレー
ム、7…左フレーム、8…右フレーム、9…段積空間、
10…縦支柱、11…モータボックス、12…カムボッ
クス、13…カム円盤、14…リンクボックス、15…
上段爪、16…下段爪、17…出力軸、18…上段用突
起、19…下段用突起、20…L型上段リンク、21…
軸、22…ロッド、23…下段L型リンク、24…軸、
25…ロッド、26…レバー、27…レバー、28…移
動軸、29…移動軸、30…連結ピン、31…連結ピ
ン、32…取付板、33…爪部、34…鍔部、35…ネ
ジ、36…底部、37…回動リンク、38…回動リン
ク、39…回動軸、40…回動軸、41…レバー、42
…レバー、43…移動軸、44…移動軸、45…連結ピ
ン、46…連結ピン、47…育苗箱検出部、48…回動
レバー、49…バネ、50…スイッチ、51…移送ベル
ト、52…スイッチ、53…節動部材、54…案内装
置、55…上部案内ガイド体、56…下部案内ガイド、
57…軸、58…バネ、59…ナット、60…軸、61
…バネ、62…横軸、63…調節体、64…カム面。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手塚 道夫 栃木県宇都宮市平出工業団地44番地3 株 式会社スズテツク内 (72)発明者 鈴木 和典 栃木県宇都宮市平出工業団地44番地3 株 式会社スズテツク内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 育苗箱Aを移送する育苗箱移送台1の始
    端部上方位置に横四角枠状を呈するフレーム体4を設
    け、該フレーム体4の四隅に前記育苗箱Aを収容しうる
    段積空間9を形成する縦支柱10を設け、前記段積空間
    9の下方には交互に出入して前記育苗箱Aを1個づつ下
    方に供給する前後または左右一対の上段爪15および下
    段爪16を設けたものにおいて、前記縦支柱10には、
    前記段積空間9内に段積した育苗箱Aを案内する案内装
    置54を設け、該案内装置54は、上方の前記育苗箱A
    を案内する前記縦支柱10に対して位置調節自在の上部
    案内ガイド体55と、該上部案内ガイド体55と一体ま
    たは別体であって該上部案内ガイド体55の下方に位置
    して前記縦支柱10に対して位置調節自在の下部案内ガ
    イド56とにより形成し、前記上部案内ガイド体55は
    前記育苗箱Aの側縁に弾接するように前記育苗箱Aの幅
    より狭い間隔に、前記下部案内ガイド体56は前記育苗
    箱Aの側縁に接触しないように前記育苗箱Aの幅より僅
    かに大きな間隔を有してそれぞれ配置した育苗箱段積供
    給装置。
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