JPH0558405U - ホイールアッシー - Google Patents

ホイールアッシー

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JPH0558405U
JPH0558405U JP664892U JP664892U JPH0558405U JP H0558405 U JPH0558405 U JP H0558405U JP 664892 U JP664892 U JP 664892U JP 664892 U JP664892 U JP 664892U JP H0558405 U JPH0558405 U JP H0558405U
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Japan
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tire
chain
wheel assembly
belt
groove
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喜雄 松本
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喜雄 松本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チェーン等の滑り止め具を取り付けた状態で
非積雪路面や非凍結路面を走行することができ、且つ積
雪路面等においては、その滑り止め具をタイヤの外周表
面に固定して、スリップしないようにして走行する。 【構成】 タイヤ12と車輪14から成るホイールアッ
シー10において、タイヤ12の外周表面に溝30を設
けるとともに、車輪14のディスク32に孔34を設
け、且つこのタイヤ12の溝30部と孔34を結ぶ全周
にチェーン部16及びワイヤーロープ18を輪状に連結
してなるチェーンベルト20を配設し、さらにチェーン
ベルト20をタイヤ12に密着固定させる引張具26を
設けた。かかる構成により、非積雪路面等の走行時は、
タイヤ12の溝30の中にワイヤーロープ18を嵌め込
んで、タイヤ12の接地側表面に突出部が出ないように
した。一方、積雪路面等の走行時は、チェーン部16が
溝30の上部を覆う状態に固定し、そのチェーン部16
によりスリップしないようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はタイヤと、そのタイヤの内周に嵌合された車輪とから構成されるホイ ールアッシーに関し、特に詳しくは積雪路面等を走行するためのホイールアッシ ーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のタイヤの種類には通常の路面走行用のノーマルタイヤの他、積雪路面又 は凍結路面の走行用のスノータイヤ、或いはスノータイヤよりも積雪路面等での 制動性能が高いスタッドレスタイヤ等がある。そして、タイヤがノーマルタイヤ である場合、積雪路面等における自動車の走行はタイヤチェーンをホイールアッ シーに取り付けて行われている。
【0003】 この一例として図6に、タイヤチェーン1が取り付けられたホイールアッシー 2を示す。タイヤチェーン1はチェーン3と、弾性部材から形成されたリング4 とから構成されていて、また、ホイールアッシー2はタイヤ5と車輪6とから構 成されている。このタイヤチェーン1のホイールアッシー2への取り付けは、自 動車本体をジャッキアップしてホイールアッシー2を地上に浮かし、チェーン3 をタイヤ5の外周表面に巻いて覆い、チェーン3の両端をジョイントフック7に より連結し、チェーン3のリング用フック8にリング4を掛けてチェーン3をタ イヤ5の外周表面に固定させることにより行われている。また、他の取付け方法 は、チェーン3を路面に敷き、自動車本体を移動させてホイールアッシー2をチ ェーン3の上に載置し、チェーン3をタイヤ5の外周表面に巻いてジョイントフ ック7により両端を連結し、リング4を掛けて固定させることにより行われてい る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、自動車本体のジャッキアップは非常に危険な作業であり、しかも積雪 路面等でのジャッキアップはジャッキが滑るため困難な作業であった。また、チ ェーン3の両端のジョイントフック7による連結はホイールアッシー2の裏側で も行う必要があるが、ホイールアッシー2の裏側の連結部が見えないため大変困 難であった。また、雪上にチェーン3を敷いて自動車本体を移動させてホイール アッシー2をチェーン3の上に載置する作業は、タイヤ5が滑るため大変危険で あった。
【0005】 一方、このタイヤチェーン1は、非積雪路面又は非凍結路面等を走行する場合 には路面との衝撃によるチェーン3の切断を防止するため、或いは路面の損傷を 防止するために、タイヤ5から取り外して自動車のトランクルームに収納してお く必要があった。このため、トランクルーム内のスペースが狭くなったり、或い はトランクルーム内がタイヤチェーン1に付着した泥により汚れたりした。
【0006】 そこで、本考案者は非積雪路面等の走行用のホイールアッシーを容易に積雪路 面等の走行用のホイールアッシーにすることができるとともに、非積雪路面等を 走行する場合はチェーンをトランクルームに収納しておく必要のないホイールア ッシーを提供するべく鋭意研究を重ねた結果、本考案に至ったのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るホイールアッシーの要旨とするところは、タイヤと、該タイヤの 内周に嵌合させられ、駆動用車軸に支持されて回転させられる車輪とから成るホ イールアッシーにおいて、回転方向とほぼ直角を成す方向に2以上の溝が外周表 面にほぼ等間隔で設けられたタイヤと、前記タイヤに設けられた溝に対応して孔 が設けられた車輪と、前記タイヤの溝に嵌まり込むベルトと、該タイヤの溝の上 部から突出させられて路面との抵抗を高める滑り止め部材とが前記車輪の孔に貫 通させられて輪状に連結されて成る滑り止めベルトと、前記滑り止めベルトを前 記タイヤの溝部外周に密着固定させる固定手段とを備えて構成したことにある。
【0008】
【作用】 本考案に係るホイールアッシーが取付けられた自動車により非積雪路面又は非 凍結路面等の通常の路面を走行する場合、滑り止めベルトの滑り止め部材を車輪 の孔側に配設する一方、この滑り止めベルトのベルトをタイヤの溝内に嵌め込ん だ状態に配設して、固定手段によって滑り止めベルトをタイヤ及び車輪に固定す る。タイヤの溝に嵌め込まれて固定された滑り止めベルトのベルトはそのタイヤ の外周表面から突出することはなく、かかる状態で非積雪路面等を走行したとき 、ベルトが路面と接触することがないため、滑り止めベルトが路面との衝撃によ り切れたり或いは路面を損傷することがない。また、タイヤの外周表面上に突起 物がないため、自動車の走行中に振動や騒音を発生させることもない。
【0009】 次に、積雪路面等を走行する場合には、固定手段による滑り止めベルトの固定 状態を解除し、滑り止めベルトを車輪の孔に貫通させた状態でタイヤの回りを移 動させ、滑り止めベルトの滑り止め部材がタイヤの溝の上部を覆い突出する位置 に配置した後、その滑り止めベルトを固定手段によりタイヤに固定する。このよ うにして、全ての滑り止めベルト或いは一部の滑り止めベルトの滑り止め部材が タイヤの外周表面の溝を覆い突出する位置で固定するのである。かかる状態で積 雪路面等を走行したとき、タイヤの外周表面から突出した滑り止め部材が雪面等 の中に食い込んで抵抗が大きくなり、タイヤが滑ることなく安全に積雪路面等を 走行することができる。
【0010】
【実施例】
次に、本考案に係るホイールアッシーの実施例を図面に基づいて詳しく説明す る。
【0011】 図1において符号10は本考案に係るホイールアッシーである。このホイール アッシー10は、図1(a)に示すように、タイヤ12と、タイヤ12の内周に 嵌合された車輪14と、チェーン部(滑り止め部材)16及びワイヤーロープ( ベルト)18が輪状に連結されてなる8本のチェーンベルト(滑り止めベルト) 20と、ワイヤーロープ22及び締め付け具24が輪状に連結されてなる8個の 引張具(固定手段)26とから構成されている。
【0012】 タイヤ12の外周表面には駆動用の車軸28と平行な方向、すなわちタイヤ1 2の回転方向とほぼ直角を成す方向に、溝30がほぼ等間隔で8個設けられてい る。また、車輪14のディスク32には8個の孔34がタイヤ12に設けられた 溝30に対応する位置である、車軸28を中心としてほぼ等距離の位置に設けら れている。
【0013】 また、チェーンベルト20は、チェーン部16の長さが少なくともタイヤ12 の幅よりも長く設定されていて、一方、ワイヤーロープ18の長さはこのワイヤ ーロープ18に輪状に連結されたチェーン部16を含む長さがタイヤ12の外面 と車輪14の孔34を結ぶ全周の長さより長くなるように設定されている。すな わち、輪状のチェーンベルト20はタイヤ12の外面と車輪14の孔34を結ぶ 回りを自由に移動し得るように構成されているのである。更に、チェーン部16 はタイヤ12に設けられた溝30よりも十分大きく、その溝30の中に嵌まり込 まないものが用いられ、一方、ワイヤーロープ18は溝30の中に十分嵌まり込 んで溝30の上部に突出しないものが用いられる。したがって、たとえば同図( a)に示すように、チェーン部16が孔34に貫通させられて孔34内からタイ ヤ12の裏側までの間に配置されるとともに、ワイヤーロープ18が溝30に嵌 め込まれ、タイヤ12に巻かれるように構成されている。
【0014】 更に、引張具26のワイヤーロープ22はチェーンベルト20と交差させられ ていて、その途中部分はディスク32に設けられた固定部36に固定させられ、 締め付け具24により輪状に連結されている。引張具26の締め付け具24は図 1(b)に示すように、ワイヤーロープ22の一端部が係止された雌螺子38と 、ワイヤーロープ22の他の一端部が係止され且つ雌螺子38に螺入された雄螺 子40と、雄螺子40に締結されることにより雌螺子38と雄螺子40とを固定 できるロックナット42とから構成されている。したがって、この締め付け具2 4によりワイヤーロープ22が絞られ、ワイヤーロープ22と交差させられたチ ェーンベルト20がタイヤ12の中心の方向へ引っ張られて、チェーンベルト2 0がタイヤ12に密着固定させられるように構成されている。
【0015】 なお、このようなホイールアッシー10は駆動輪に用いられる他、駆動輪と遊 動輪の両方に用いられても良い。また、チェーン部16の材質は特に限定される ものではなく、積雪路面又は凍結路面との衝撃により切断されないものであれば 良い。さらに、チェーンリング20のワイヤーロープ18及び引張具26のワイ ヤーロープ22を構成する針金の本数や材質は特に限定されるものではなく、チ ェーンベルト20に張力を与えてタイヤ12に固定させるのに十分な強度を有す るものであれば良い。
【0016】 このようなホイールアッシー10が備えられた自動車による非積雪路面又は非 凍結路面の走行は、図1(a)に示すようにチェーンベルト20のワイヤーロー プ18が溝30内に嵌め込まれ、チェーン部16がタイヤ12の外周表面以外の たとえば孔34内からタイヤ12の裏側までの間に配置され、チェーンベルト2 0が引張具26によりタイヤ12に固定させられた状態に設定されて行われる。 したがって、ワイヤーロープ18が溝30内に嵌め込まれてタイヤ12の外周表 面から突出するものがないため、ワイヤーロープ18が路面に接触することがな く、路面との衝撃によりワイヤーロープ18が切れたり、或いは路面を損傷する ことがない。しかも、突出物がないため、タイヤ12の回転が円滑で衝撃音が発 生したり、振動が発生したりすることはなく、快適に走行することができる。
【0017】 次に、積雪路面等を走行する場合は、締め付け具24の締結を緩めてワイヤー ロープ22を弛ませ、ワイヤーロープ22に交差させられているチェーンベルト 20の固定状態を解除し、チェーンべルト20を孔34に貫通させながらタイヤ 12の回りを移動させ、図1(c)に示すようにチェーン部16がタイヤ12の 外周表面に設けられた溝30の上部を覆う位置に配置する。次いで、締め付け具 24によりワイヤーロープ22を絞り、ワイヤーロープ22に交差させられてい るチェーンベルト20を引っ張って、チェーン部16をタイヤ12に密着固定さ せる。このようにしてチェーン部16をタイヤ12の外周表面の溝30部を覆っ て密着固定させる作業を8本のチェーンベルト20の全てについて行い、タイヤ 12の外周表面の接地面全体に渡って8個のチェーン部16を固定させる。
【0018】 そして、かかる作業を少なくとも両輪について行った後、積雪路面等を走行す るのである。その際、タイヤ12の外周表面にはほぼ等間隔にチェーンベルト2 0のチェーン部16が突出させられていて、そのチェーン部16が雪面に食い付 くため、タイヤ12が滑ることなく安全に積雪路面等を走行することができるこ とになる。
【0019】 なお、このように8本のチェーンベルト20のチェーン部16をタイヤ12に 固定させる作業は、タイヤ12の外周表面の溝30が設けられていない部分を路 上に接地させて行えば、自動車を移動させることなく地面に邪魔されないで8本 のチェーンベルト20の全てについて行うことができる。また、チェーン部16 をタイヤ12に固定させる作業は、必ずしも8本のチェーンベルト20全てにつ いて行わなくても良い。例えば、路面の雪が滑る危険性の少ない雪質の場合は、 点対称位置にある4本のチェーンベルト20についてのみチェーン部16をタイ ヤ12に固定させて走行しても良い。
【0020】 このようなホイールアッシー10によれば、非積雪路面又は非凍結路面等の通 常の路面を走行する場合には、チェーンベルト20のワイヤーロープ18を溝3 0内に嵌め込み、チェーン部16を孔34内からタイヤ12の裏側までの間に配 置した状態で、引張具26によりチェーンベルト20をタイヤ12に固定させて おくことができる。このため、トランクルームにタイヤチェーンを収納しておく 必要がなく、トランクルーム内のスペースが狭くなったり、或いはトランクルー ム内がタイヤチェーンに付着した泥により汚れたりすることがない。また、チェ ーン部16が孔34内からタイヤ12の裏側までの間に隠されるため外観上も好 ましい。
【0021】 一方、積雪路面等を走行する場合には、引張具26によりタイヤ12に固定さ れているチェーンベルト20の固定状態を解除し、チェーンべルト20を孔34 に貫通させながら回動させ、チェーン部16をタイヤ12の外周表面の溝30を 被覆する位置に配置し、引張具26によりチェーン部16をタイヤ12の外周表 面に固定させることにより、非積雪路面等の走行用のホイールアッシーを積雪路 面等の走行用のホイールアッシーにすることができる。このため、タイヤチェー ンをトランクルーム等から取り出し、自動車本体をジャッキアップしてタイヤチ ェーンを取り付ける必要がなく、容易に積雪路面等の走行用のホイールアッシー にすることができる。
【0022】 以上、本考案の一実施例について説明したが、本考案に係るホイールアッシー はその他の態様でも実施し得るものである。
【0023】 例えば、チェーンベルト20の代替として、図2に示すようなトレッドベルト (滑り止めベルト)44を備えたホイールアッシー46で構成しても良い。ここ で、トレッドベルト44は硬質の合成樹脂製等のトレッド部(滑り止め部材)4 8とワイヤーロープ18が輪状に連結されて構成されている。また、トレッド部 48は帯板50の表面にたとえば3個の凸部52が設けられて構成されている。 このホイールアッシー46はトレッド部48がタイヤ12の外周表面の溝30を 覆う状態で、トレッドベルト44を引張具26によりタイヤ12に固定すること により、積雪路面等の走行用のホイールアッシーにすることができる。
【0024】 このホイールアッシー46によれば、トレッド部48が合成樹脂製で弾性を有 するため、雪上等の走行時の自動車本体の振動が少なくて済む。また、トレッド 部48が合成樹脂製で軽量であるため、走行時のエンジンへの負担が少なくて済 む。なお、トレッド部48の帯板50は強度を高めるために長手方向に複数本の 針金が内蔵されていることが望ましい。また、凸部52の表面にスパイクを設け てタイヤ12がより滑り難くなるように構成しても良い。
【0025】 次に、図3に示すように、トレッドベルト(滑り止めベルト)54を備え、4 個の孔34が点対称位置に設けられた車輪55を備えたホイールアッシー56で 構成しても良い。ここで、トレッドベルト54は合成樹脂製等のトレッド部(滑 り止め部材)58とワイヤーロープ18が輪状に連結されて構成されたものであ る。また、トレッド部58は図3(b)に示すように、帯板60の表面に凸部6 2が設けられ、帯板60の裏面にタイヤ12の溝30に嵌合される裏面凸部64 が設けられている。このホイールアッシー56は、図3(a)に示すように、1 個の孔34に2本のトレッドベルト54を貫通させ、トレッド部58がタイヤ1 2の外周表面の溝30を覆う状態でトレッド部58をタイヤ12の外周表面に密 着固定させて積雪路面等の走行用のホイールアッシーにすることができる。そし て、トレッド部58がタイヤ12の外周表面に固定させられた時に、裏面凸部6 4が溝30に嵌合されるため、トレッド部58のタイヤ12への固定状態が強固 となり、トレッド部58がタイヤ12の表面でスリップすることはない。
【0026】 また、本考案に係るホイールアッシーは図4に示すようなトレッドベルト66 を備えたホイールアッシー68であっても良い。ここで、トレッドベルト66は 第1のトレッド部(滑り止め部材)70及び第2のトレッド部(滑り止め部材) 72とワイヤーロープ18が輪状に連結されて構成されている。ここで、第1の トレッド部70は帯板74の表面の半分の部分に5個の凸部76が設けられてお り、第2のトレッド部72は帯板74の表面の他の部分に凸部76より低い5個 の凸部78が設けられている。このホイールアッシー68は第1のトレッド部7 0及び第2のトレッド部72のどちらか一方を選択して、タイヤ12の外周表面 の溝30の上部を覆ってタイヤ12に密着固定させることができる。このため、 路面の状況に応じてトレッド部の凸部の高さを変えることができる。例えば、平 地の積雪路面の走行時は第2のトレッド部78をタイヤ12の外周表面に固定さ せ、坂道の積雪路面の走行時はより高い凸部76を有する第1のトレッド部70 をタイヤ12の外周表面に固定させることができる。なお、第1のトレッド部7 0の凸部76にのみスパイクを設けて、スパイク付きの第1のトレッド部70及 びスパイクの無い第2のトレッド部72のどちらか一方を選択できるようにして も良い。
【0027】 また、本考案に係るホイールアッシーは図5に示すようなホイールアッシー8 0であっても良い。このホイールアッシー80はタイヤ82と、車輪14と、ト レッドベルト(滑り止めベルト)84と、トレッドベルト84のワイヤーロープ 18の途中に設けられた締め付け具(固定手段)24とから構成されている。こ こで、タイヤ82は図5(a)に示すように、回転方向とほぼ直角をなす方向に 溝86が設けられ、その溝86の中間部に凹部88が設けられている。そして、 トレッドベルト84のトレッド部90の裏側には図5(b)に示すように、突起 部92を有する裏面凸部94が設けられており、トレッド部90が溝86の上部 を覆うとき、突起部92が溝86の凹部88内に嵌入されるように構成されてい る。また、締め付け具24は第1の実施例において述べた図1(b)に示す締め 付け具24であり、両端に係止されたワイヤーロープ18を絞めることができる ように構成されている。このような構成のホイールアッシー80はトレッド部9 0によりタイヤ82の溝86を覆い、締め付け具24によりワイヤーロープ18 を絞めることにより、トレッド部90がタイヤ82の外周表面に密着固定させら れる。さらに、裏面凸部94の突起部92が溝86の凹部88内に嵌入されるた め、トレッド部90のタイヤ82への固定状態が強固になる。
【0028】 以上、本考案に係るホイールアッシーの実施例について、図面に基づいて種々 説明したが、本考案に係るホイールアッシーは図示したホイールアッシーに限定 されるものではない。例えば、タイヤは空気が圧入されたチューブを有するタイ ヤ12又は82に限定されるものではなく、チューブレスタイヤやソリッドタイ ヤ等であっても良い。また、車輪はディスクにリムが周設された車輪14又は車 輪55に限定されず、皿形状に成形された2個の部材の底面同士を重合した2つ 割りリムからなるものであっても良い。さらに、滑り止めベルトの本数は8本に 限定されるものではなく、9本以上であっても8本未満であっても良い。また、 本考案に係るホイールアッシーは積雪路面又は凍結路面の走行用に限定されるも のではなく、河原や砂漠等のオフロードの走行用として使用しても良いなど、本 考案はその主旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正 、変形を加えた態様で実施できるものである。
【0029】
【考案の効果】
本考案に係るホイールアッシーによれば、非積雪路面又は非凍結路面等を走行 する場合には、滑り止めベルトのベルトを溝内に嵌め込みタイヤの外周表面から 突出しないようにして、固定手段により滑り止め部材をタイヤに固定しておくこ とができる。このため、トランクルームにタイヤチェーンを収納しておく必要が なく、トランクルーム内のスペースが狭くなったり、或いはトランクルーム内が タイヤチェーンに付着した泥により汚れたりすることがない。また、ベルトはタ イヤの溝内に埋設されているため、路面との衝撃により切れたり、或いは路面を 損傷することがない。しかも、滑り止めベルトのベルト等が路面と衝突したりす ることはないため、衝撃音が発生したり振動が生じたりすることはないため、快 適に走行することができる。
【0030】 また、積雪路面等を走行する場合には、固定手段によりタイヤに固定されてい る滑り止めベルトの固定状態を解除し、滑り止めベルトを車輪の孔に貫通させな がらタイヤの溝に沿って移動させ、滑り止め部材を溝の上部を覆う位置に配置し て固定手段により密着固定させることにより、非積雪路面等の走行用のホイール アッシーを積雪路面等の走行用のホイールアッシーにすることができる。このた め、タイヤチェーンをトランクルーム等から取り出し、自動車本体をジャッキア ップしてタイヤチェーンを取り付ける必要がなく、女性でもすることができる。 また、ジョイントフックをホイールアッシーの裏側で連結することなく容易に滑 り止め部材をタイヤに密着固定することができる。さらに、積雪路面等にチェー ンを敷いて自動車本体を移動させてホイールアッシーをチェーンの上に載置する 必要がないため、安全に非積雪路面等の走行用のホイールアッシーを積雪路面等 の走行用のホイールアッシーにすることができる等、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るホイールアッシーの実施例を示す
説明図であり、同図(a)は正面図、同図(b)は締め
付け具の拡大断面図、同図(c)は要部拡大断面側面図
である。
【図2】本考案に係るホイールアッシーの他の実施例を
示す要部斜視図である。
【図3】本考案に係るホイールアッシーの更に他の実施
例を示す図であり、同図(a)は要部正面図、同図
(b)は要部正面断面図である。
【図4】本考案に係るホイールアッシーの更に他の実施
例を示す図であり、同図(a)は要部平面図、同図
(b)はA−A線の要部断面図である。
【図5】本考案に係るホイールアッシーの更に他の実施
例を示す図であり、同図(a)は要部破砕平面図、同図
(b)はA−A線の要部断面図である。
【図6】従来のホイールアッシーを示す要部破砕正面図
である。
【符号の説明】
10,46,56,68,80;ホイールアッシー 12,82;タイヤ 14,55;車輪 16;チェーン部(滑り止め部材) 18;ワイヤーロープ(ベルト) 20;チェーンベルト(滑り止めベルト) 26;引張具(固定手段) 30,86;溝 34;孔 48,58,90;トレッド部(滑り止め部材) 44,54,66;トレッドベルト(滑り止めベルト) 70;第1のトレッド部(滑り止め部材) 72;第2のトレッド部(滑り止め部材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤと、該タイヤの内周に嵌合させら
    れ、駆動用車軸に支持されて回転させられる車輪とから
    成るホイールアッシーにおいて、 回転方向とほぼ直角を成す方向に2以上の溝が外周表面
    にほぼ等間隔で設けられたタイヤと、 前記タイヤに設けられた溝に対応して孔が設けられた車
    輪と、 前記タイヤの溝に嵌まり込むベルトと、該タイヤの溝の
    上部から突出させられて路面との抵抗を高める滑り止め
    部材とが前記車輪の孔に貫通させられて輪状に連結され
    て成る滑り止めベルトと、 前記滑り止めベルトを前記タイヤの溝部外周に密着固定
    させる固定手段とを備えて構成されることを特徴とする
    ホイールアッシー。
JP664892U 1992-01-21 1992-01-21 ホイールアッシー Withdrawn JPH0558405U (ja)

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Legal Events

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