JPH0558064A - 帯電防止性に優れた感熱転写記録用受像シート - Google Patents
帯電防止性に優れた感熱転写記録用受像シートInfo
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- JPH0558064A JPH0558064A JP3220339A JP22033991A JPH0558064A JP H0558064 A JPH0558064 A JP H0558064A JP 3220339 A JP3220339 A JP 3220339A JP 22033991 A JP22033991 A JP 22033991A JP H0558064 A JPH0558064 A JP H0558064A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 帯電防止性に優れ、複数枚給紙の防止、画像
形成時における走行安定性、ゴミ(異物)付着等による
白抜け防止、画像記録体作製直後のべたついた受像層面
に対する付着防止等を著しく増進し、各種の画像記録体
の作製に有利に用いることができる感熱転写記録用受像
シートの提供。 【構成】 支持体の片面に、熱拡散性色素に対して染着
性を有する樹脂を含有する受像層を設け、かつ少なくと
も受像層とは反対の支持体面に、アニオン性高分子物質
及び/又は導電性粒子を含有する帯電防止層を設けたこ
とを特徴とする感熱転写記録用受像シート。
形成時における走行安定性、ゴミ(異物)付着等による
白抜け防止、画像記録体作製直後のべたついた受像層面
に対する付着防止等を著しく増進し、各種の画像記録体
の作製に有利に用いることができる感熱転写記録用受像
シートの提供。 【構成】 支持体の片面に、熱拡散性色素に対して染着
性を有する樹脂を含有する受像層を設け、かつ少なくと
も受像層とは反対の支持体面に、アニオン性高分子物質
及び/又は導電性粒子を含有する帯電防止層を設けたこ
とを特徴とする感熱転写記録用受像シート。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱転写記録用受像シー
トに関し、更に詳しくは帯電防止性に優れた感熱転写記
録用受像シ−トに関する。
トに関し、更に詳しくは帯電防止性に優れた感熱転写記
録用受像シ−トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カラーハードコピーを得る方
式として、インクジェット、電子写真、感熱転写記録等
によるカラー記録技術が検討されている。これらのう
ち、特に感熱転写記録方式は、カラー記録の場合に限ら
ず、操作や保守が容易であること、装置の小型化、低コ
スト化が可能であること等の利点を有している。
式として、インクジェット、電子写真、感熱転写記録等
によるカラー記録技術が検討されている。これらのう
ち、特に感熱転写記録方式は、カラー記録の場合に限ら
ず、操作や保守が容易であること、装置の小型化、低コ
スト化が可能であること等の利点を有している。
【0003】この感熱転写記録方式には、熱溶融転写方
式と熱拡散転写方式があり、前者は、支持体上に熱溶融
性インク層を有する熱溶融性インクシートをレーザーあ
るいは感熱ヘッドによりイメージワイズに加熱して、該
熱溶融性インク層を感熱転写記録用受像シート上に溶融
転写する方式であり、後者は、支持体上に昇華性色素を
含むインク層を有する昇華型熱転写記録用インクシート
を用いて、感熱転写記録用受像シートに前記昇華性色素
を拡散転写する方式である。なお、熱拡散転写方式は昇
華転写方式とも呼ばれている。
式と熱拡散転写方式があり、前者は、支持体上に熱溶融
性インク層を有する熱溶融性インクシートをレーザーあ
るいは感熱ヘッドによりイメージワイズに加熱して、該
熱溶融性インク層を感熱転写記録用受像シート上に溶融
転写する方式であり、後者は、支持体上に昇華性色素を
含むインク層を有する昇華型熱転写記録用インクシート
を用いて、感熱転写記録用受像シートに前記昇華性色素
を拡散転写する方式である。なお、熱拡散転写方式は昇
華転写方式とも呼ばれている。
【0004】これらの中でも熱拡散転写方式は、感熱ヘ
ッドの熱的エネルギーの変化に応じて色素の転写量を変
化させて画像の階調をコントロールすることができるの
で、例えばシアン、マゼンタ、イエロー等の3原色の重
ね記録を行うことによって、色の濃淡に連続的な変化を
有する多色刷りのカラー画像を容易に形成することがで
きるという極めて特徴的な利点を有していることから、
近年特に注目されている。
ッドの熱的エネルギーの変化に応じて色素の転写量を変
化させて画像の階調をコントロールすることができるの
で、例えばシアン、マゼンタ、イエロー等の3原色の重
ね記録を行うことによって、色の濃淡に連続的な変化を
有する多色刷りのカラー画像を容易に形成することがで
きるという極めて特徴的な利点を有していることから、
近年特に注目されている。
【0005】即ち、この熱拡散転写方式の開発によって
多色の諧調性カラー画像(例えば、カラー顔写真等)の
形成にも利用できるようになった。しかも、これらの異
なる性格の画像は熱転写プリンターという簡単な装置を
用いて適宜インクシートを選択するという簡単な操作で
極めて効率よく行うことができる。
多色の諧調性カラー画像(例えば、カラー顔写真等)の
形成にも利用できるようになった。しかも、これらの異
なる性格の画像は熱転写プリンターという簡単な装置を
用いて適宜インクシートを選択するという簡単な操作で
極めて効率よく行うことができる。
【0006】こうした利点を有するがゆえに、最近、熱
拡散転写方式を用いる感熱転写記録方法を、例えばカラ
ー写真画像等の諧調性カラー画像を有する画像記録体の
作製に利用することが盛んに行われ始めた。
拡散転写方式を用いる感熱転写記録方法を、例えばカラ
ー写真画像等の諧調性カラー画像を有する画像記録体の
作製に利用することが盛んに行われ始めた。
【0007】しかしながら、こうした感熱転写記録方法
による各種のプリンター用受像シートやIDカード類等
の画像記録体の作製(発行)においては、なお、種々の
改善すべき点がある。その一つは、各種受像シートの支
持体あるいはカード基材等の受像シートの表側(受像面
側)に関する点である。もっとも、この点に関しては、
特に熱拡散転写方式による画像特性のより一層の改善を
目指して種々の有効な試みがなされてきており、例えば
受像層の組成や構成の改善、適当な保護層の形成などに
よって、技術的にかなり高いレベルにまで到達している
と言える。
による各種のプリンター用受像シートやIDカード類等
の画像記録体の作製(発行)においては、なお、種々の
改善すべき点がある。その一つは、各種受像シートの支
持体あるいはカード基材等の受像シートの表側(受像面
側)に関する点である。もっとも、この点に関しては、
特に熱拡散転写方式による画像特性のより一層の改善を
目指して種々の有効な試みがなされてきており、例えば
受像層の組成や構成の改善、適当な保護層の形成などに
よって、技術的にかなり高いレベルにまで到達している
と言える。
【0008】ところが、受像シート支持体(基材)の背
面(受像面とは反対の面)の特性の改善については、従
来、下記に示すような幾つかの試みがなされてはいる
が、未だ十分な改善が行われていないのが現状である。
面(受像面とは反対の面)の特性の改善については、従
来、下記に示すような幾つかの試みがなされてはいる
が、未だ十分な改善が行われていないのが現状である。
【0009】この背面特性の改善に関する技術として、
従来、重ねて保管された多数枚の受像シートを1枚1枚
ローラで取り出して画像記録体作製装置内の搬送路に受
像シートを供給する際に、複数枚の受像シートが互いに
付着したまま搬送路中に供給されることを防止すること
(複数枚給紙の防止)、画像記録体の作製後に画像記録
体を重ねて保存する際に、重ねられた画像記録体の背面
に他の画像記録体の受像層面が固着してしまうことを防
止すること(画像記録体作製直後のべたついた受像層面
に対する付着防止)、画像記録体作製装置内の搬送路を
ジャミングを起こすことなく円滑にしかも安定に走行す
ることができるようにすること(走行安定性の確保)等
を目的として、受像層とは反対側のシート面に帯電防止
層を所謂バッキング層として設けることが提案されてい
る。
従来、重ねて保管された多数枚の受像シートを1枚1枚
ローラで取り出して画像記録体作製装置内の搬送路に受
像シートを供給する際に、複数枚の受像シートが互いに
付着したまま搬送路中に供給されることを防止すること
(複数枚給紙の防止)、画像記録体の作製後に画像記録
体を重ねて保存する際に、重ねられた画像記録体の背面
に他の画像記録体の受像層面が固着してしまうことを防
止すること(画像記録体作製直後のべたついた受像層面
に対する付着防止)、画像記録体作製装置内の搬送路を
ジャミングを起こすことなく円滑にしかも安定に走行す
ることができるようにすること(走行安定性の確保)等
を目的として、受像層とは反対側のシート面に帯電防止
層を所謂バッキング層として設けることが提案されてい
る。
【0010】この帯電防止層の形成方法として、帯電防
止剤の内部練込み型と称する方式と表面塗布型と称する
方式が、又、その際、帯電防止層に用いる帯電防止剤と
して、各種の界面活性剤(非イオン系界面活性剤、アニ
オン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性イオン
界面活性剤)や導電性高分子(例えば、ポリビニルベン
ジル型カチオン、ポリアクリル酸型カチオン等)などが
提案されている。これらの帯電防止剤の中でも、導電性
高分子は内部練込み型として使用することができること
から、界面活性剤に比べて、その帯電防止効果を比較的
長時間に亘って持続することができるという利点がある
ことも知られている。
止剤の内部練込み型と称する方式と表面塗布型と称する
方式が、又、その際、帯電防止層に用いる帯電防止剤と
して、各種の界面活性剤(非イオン系界面活性剤、アニ
オン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性イオン
界面活性剤)や導電性高分子(例えば、ポリビニルベン
ジル型カチオン、ポリアクリル酸型カチオン等)などが
提案されている。これらの帯電防止剤の中でも、導電性
高分子は内部練込み型として使用することができること
から、界面活性剤に比べて、その帯電防止効果を比較的
長時間に亘って持続することができるという利点がある
ことも知られている。
【0011】しかしながら、これらの導電性高分子等を
用いて形成した帯電防止層をバッキング層として有する
従来の受像シートにおいては、その背面特性(帯電防止
効果等)が未だ十分とは言い難く、複数枚給紙の防止、
画像記録体作製直後のべたついた受像層面に対する付着
防止、走行安定性、ゴミ付着等による白抜け防止などの
点で更に大幅な改善が望まれていた。
用いて形成した帯電防止層をバッキング層として有する
従来の受像シートにおいては、その背面特性(帯電防止
効果等)が未だ十分とは言い難く、複数枚給紙の防止、
画像記録体作製直後のべたついた受像層面に対する付着
防止、走行安定性、ゴミ付着等による白抜け防止などの
点で更に大幅な改善が望まれていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、帯電
防止性に優れ、複数枚給紙の防止、画像形成時における
走行安定性、ゴミ(異物)付着等による白抜け防止、画
像記録体作製直後のべたついた受像層面に対する付着防
止等を著しく増進しており、各種のプリンター用受像シ
ートやIDカード類を初めとする種々の画像記録体の作
製に有利に用いられる感熱転写記録用受像シートを提供
することにある。
防止性に優れ、複数枚給紙の防止、画像形成時における
走行安定性、ゴミ(異物)付着等による白抜け防止、画
像記録体作製直後のべたついた受像層面に対する付着防
止等を著しく増進しており、各種のプリンター用受像シ
ートやIDカード類を初めとする種々の画像記録体の作
製に有利に用いられる感熱転写記録用受像シートを提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、感熱転写記録
用受像シートの背面にバッキング層として、帯電防止性
に優れたアニオン性高分子物質及び/又は導電性粒子を
含有する層を設けることによって、上記課題を解決でき
ることを見い出した。又、それらより詳細に検討した結
果、中でも特定のアニオン性高分子物質及び/又は特定
の平均粒子径を有する導電性粒子が、より一層有効であ
ることなどを見い出し、これらの知見に基づいて本発明
を完成するに至った。
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、感熱転写記録
用受像シートの背面にバッキング層として、帯電防止性
に優れたアニオン性高分子物質及び/又は導電性粒子を
含有する層を設けることによって、上記課題を解決でき
ることを見い出した。又、それらより詳細に検討した結
果、中でも特定のアニオン性高分子物質及び/又は特定
の平均粒子径を有する導電性粒子が、より一層有効であ
ることなどを見い出し、これらの知見に基づいて本発明
を完成するに至った。
【0014】即ち、本発明の感熱転写記録用受像シート
は、支持体の片面に、熱拡散性色素に対して染着性を有
する樹脂を含有する受像層と、少なくとも前記支持体の
受像層側とは反対の面上に、アニオン性高分子物質及び
/又は導電性粒子を含有する層を設けたことを特徴とす
る。
は、支持体の片面に、熱拡散性色素に対して染着性を有
する樹脂を含有する受像層と、少なくとも前記支持体の
受像層側とは反対の面上に、アニオン性高分子物質及び
/又は導電性粒子を含有する層を設けたことを特徴とす
る。
【0015】以下、本発明をより詳細に説明する。
【0016】(1)感熱転写記録用受像シート 本発明における感熱転写記録用受像シート(以下、受像
シートと記す)は、支持体と受像層と帯電防止層とを備
えている。
シートと記す)は、支持体と受像層と帯電防止層とを備
えている。
【0017】本発明の受像シートにおいては、帯電防止
層は通常、支持体の一方の面に設けられ、受像層がその
反対の面に設けられることが好ましい。又、帯電防止層
は、支持体の両面に、支持体を中心にして対象に設ける
ことも好ましい。この場合には、帯電防止層は支持体と
受像層との間に、即ち、支持体上に帯電防止層を設けた
後、受像層を設けることになる。大きな面積の受像層に
画像を形成する場合には、支持体の両面に帯電防止層を
設けることにより、走行安定性、ゴミ(異物)付着等に
よる白抜け防止、画像記録体作製直後のべたついた受像
層面に対する付着防止等を著しく増進する。
層は通常、支持体の一方の面に設けられ、受像層がその
反対の面に設けられることが好ましい。又、帯電防止層
は、支持体の両面に、支持体を中心にして対象に設ける
ことも好ましい。この場合には、帯電防止層は支持体と
受像層との間に、即ち、支持体上に帯電防止層を設けた
後、受像層を設けることになる。大きな面積の受像層に
画像を形成する場合には、支持体の両面に帯電防止層を
設けることにより、走行安定性、ゴミ(異物)付着等に
よる白抜け防止、画像記録体作製直後のべたついた受像
層面に対する付着防止等を著しく増進する。
【0018】受像シートの帯電防止層は、帯電防止性に
優れたアニオン性高分子物質及び/又は導電性粒子を含
有する。
優れたアニオン性高分子物質及び/又は導電性粒子を含
有する。
【0019】上記アニオン性高分子物質としては、カル
ボキシル基、スルホン酸基、ヒドロキシル基を含有する
ポリマー、例えば、ポリアクリル酸、ポリメタクリル
酸、塩化ビニル-マレイン酸モノ(2-エチルヘキシル)
共重合体、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルアルコ
ール、セルロース、ヒドロキシメチルセルロース及びそ
れらの変成物などが挙げられ、それぞれに対応する官能
基の部分あるいは全てがアルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩、遷移金属塩などになったものなどが挙げられ
る。その中でもポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポ
リスチレンスルホン酸のアルカリ又はアルカリ土類金属
塩が好ましく、特にポリスチレンスルホン酸のナトリウ
ム塩が後述する他の樹脂との相溶性、帯電防止性能、溶
解性及び溶液にした場合の粘度の面から好ましい。
ボキシル基、スルホン酸基、ヒドロキシル基を含有する
ポリマー、例えば、ポリアクリル酸、ポリメタクリル
酸、塩化ビニル-マレイン酸モノ(2-エチルヘキシル)
共重合体、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルアルコ
ール、セルロース、ヒドロキシメチルセルロース及びそ
れらの変成物などが挙げられ、それぞれに対応する官能
基の部分あるいは全てがアルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩、遷移金属塩などになったものなどが挙げられ
る。その中でもポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポ
リスチレンスルホン酸のアルカリ又はアルカリ土類金属
塩が好ましく、特にポリスチレンスルホン酸のナトリウ
ム塩が後述する他の樹脂との相溶性、帯電防止性能、溶
解性及び溶液にした場合の粘度の面から好ましい。
【0020】又、導電性粒子としては、各種金属、Zn
O,TiO2,SnO2,Al2O3,In2O3,MgO,CoO,CuO,Cu2O,
CaO,SrO,BaO,BaO2,PbO,PbO2,MnO3,SiO2,ZrO2,
Ag2O,Y2O3,Bi2O3,La2O3,Ti2O3,Sb2O3,Sb2O5,K2T
i6O13,NaCaP2O18,MgB2O5などの酸化物、CuS,ZnSなど
の硫化物、SiC,TiC,ZrC,VC,NbC,MoC,WCなどの炭
化物、Si3N4,TiN,ZrN,VN,NbN,TaN,Cr2Nなどの窒
化物、TiB2,ZrB2,NbB2,TaB2,CrB,MoB,WB,LaB6な
どの硼化物、TiSi2,ZrSi2,NbSi2,TaSi2,CrSi2,MoS
i2,WSi2などの珪化物、BaCO3,CaCO3,SrCO3,BaSO4,
CaSO4などの金属塩、Si3N4-SiC,9Al2O3-2B2O3などの複
合体或はそれらをドープしたものなどが挙げられ、その
中でもZnO,TiO2,SnO2,In2O3,ZrO2,Y2O3,Sb2O3,S
b2O5,CuS,ZnS,TiC,WC,TiN,TiB2,ZrB2,MoSi2,W
Si2,CaCO3,BaSO4などが好ましく、これらを1種単独
あるいは2種以上を併用して用いることができる。
O,TiO2,SnO2,Al2O3,In2O3,MgO,CoO,CuO,Cu2O,
CaO,SrO,BaO,BaO2,PbO,PbO2,MnO3,SiO2,ZrO2,
Ag2O,Y2O3,Bi2O3,La2O3,Ti2O3,Sb2O3,Sb2O5,K2T
i6O13,NaCaP2O18,MgB2O5などの酸化物、CuS,ZnSなど
の硫化物、SiC,TiC,ZrC,VC,NbC,MoC,WCなどの炭
化物、Si3N4,TiN,ZrN,VN,NbN,TaN,Cr2Nなどの窒
化物、TiB2,ZrB2,NbB2,TaB2,CrB,MoB,WB,LaB6な
どの硼化物、TiSi2,ZrSi2,NbSi2,TaSi2,CrSi2,MoS
i2,WSi2などの珪化物、BaCO3,CaCO3,SrCO3,BaSO4,
CaSO4などの金属塩、Si3N4-SiC,9Al2O3-2B2O3などの複
合体或はそれらをドープしたものなどが挙げられ、その
中でもZnO,TiO2,SnO2,In2O3,ZrO2,Y2O3,Sb2O3,S
b2O5,CuS,ZnS,TiC,WC,TiN,TiB2,ZrB2,MoSi2,W
Si2,CaCO3,BaSO4などが好ましく、これらを1種単独
あるいは2種以上を併用して用いることができる。
【0021】本発明において、導電性粒子は少なくとも
粒径の異なる2種以上の混合物であることが好ましく、
導電性粒子全量に対して、平均粒子径0.01〜0.5μmの粒
子と平均粒子径0.5〜3μmの粒子との混合物であること
が好ましく、それらの重量比は前者を50〜95重量%、後
者を5〜50重量%で添加するのが好ましい。
粒径の異なる2種以上の混合物であることが好ましく、
導電性粒子全量に対して、平均粒子径0.01〜0.5μmの粒
子と平均粒子径0.5〜3μmの粒子との混合物であること
が好ましく、それらの重量比は前者を50〜95重量%、後
者を5〜50重量%で添加するのが好ましい。
【0022】平均粒子径0.01〜0.5μmの粒子のみで帯電
防止層を形成すると、帯電防止や白抜けに対しては有効
であるが、複数枚給紙の防止、走行安定性や画像記録体
作製直後のべたついた受像層面に対する付着防止に対し
てトラブルを生じる場合があり、又、平均粒子径0.5〜
3μmの粒子のみで帯電防止層を形成すると、帯電防
止、複数枚給紙の防止、走行安定性及び画像記録体作製
直後のべたついた受像層面に対する付着防止に対しては
有効であるが、白抜けを発生する場合があった。
防止層を形成すると、帯電防止や白抜けに対しては有効
であるが、複数枚給紙の防止、走行安定性や画像記録体
作製直後のべたついた受像層面に対する付着防止に対し
てトラブルを生じる場合があり、又、平均粒子径0.5〜
3μmの粒子のみで帯電防止層を形成すると、帯電防
止、複数枚給紙の防止、走行安定性及び画像記録体作製
直後のべたついた受像層面に対する付着防止に対しては
有効であるが、白抜けを発生する場合があった。
【0023】このように粒径の異なる2種の導電性粒子
を存在させると、帯電防止のみならず、複数枚給紙の防
止、走行安定性、白抜け防止、画像記録体作製直後のべ
たついた受像層面に対する付着防止に対して有効に働
く。
を存在させると、帯電防止のみならず、複数枚給紙の防
止、走行安定性、白抜け防止、画像記録体作製直後のべ
たついた受像層面に対する付着防止に対して有効に働
く。
【0024】なお、上記アニオン性高分子物質及び/又
は導電性粒子の帯電防止層形成組成物中の含有量は、全
量に対して5〜80重量%が好ましく、10〜60重量%がよ
り好ましい。
は導電性粒子の帯電防止層形成組成物中の含有量は、全
量に対して5〜80重量%が好ましく、10〜60重量%がよ
り好ましい。
【0025】本発明においては、アニオン性高分子物質
及び/又は導電性粒子を樹脂の中に混合したり、或は分
散させて帯電防止層を形成する。
及び/又は導電性粒子を樹脂の中に混合したり、或は分
散させて帯電防止層を形成する。
【0026】帯電防止層形成する樹脂としては特に制限
はなく、公知のバインダー樹脂など各種のものを適宜選
択して使用することができる。バインダー樹脂の代表例
としては、例えばポリメタクリル酸メチル等のアクリル
系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル等の塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン等の塩
化ビニリデン系樹脂、ポリエチレンテレフフタレート等
のポリエステル系樹脂、酢酸セルロース等のセルロース
系樹脂、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセター
ル系樹脂、エポキシ系樹脂、アミド系樹脂、ウレタン系
樹脂、メラミン系樹脂、アルキッド系樹脂、フェノール
系樹脂、弗素系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリカーボネ
ート、ポリビニルアルコール、カゼイン、ゼラチンなど
を挙げることができる。又、電離放射線硬化樹脂や熱硬
化樹脂などのように、帯電防止層形成後に電離放射線あ
るいは熱により硬化できるものも併用することができ
る。
はなく、公知のバインダー樹脂など各種のものを適宜選
択して使用することができる。バインダー樹脂の代表例
としては、例えばポリメタクリル酸メチル等のアクリル
系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル等の塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン等の塩
化ビニリデン系樹脂、ポリエチレンテレフフタレート等
のポリエステル系樹脂、酢酸セルロース等のセルロース
系樹脂、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセター
ル系樹脂、エポキシ系樹脂、アミド系樹脂、ウレタン系
樹脂、メラミン系樹脂、アルキッド系樹脂、フェノール
系樹脂、弗素系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリカーボネ
ート、ポリビニルアルコール、カゼイン、ゼラチンなど
を挙げることができる。又、電離放射線硬化樹脂や熱硬
化樹脂などのように、帯電防止層形成後に電離放射線あ
るいは熱により硬化できるものも併用することができ
る。
【0027】本発明では、目的を損なわない範囲で、そ
の他の添加剤、例えば可塑剤、フィラー、熱安定剤、U
V吸収剤、光安定剤及び蛍光増白剤などを添加すること
ができる。
の他の添加剤、例えば可塑剤、フィラー、熱安定剤、U
V吸収剤、光安定剤及び蛍光増白剤などを添加すること
ができる。
【0028】本発明での帯電防止層の厚みは通常0.5〜2
0μmの範囲であり、好ましくは1〜10μmである。
0μmの範囲であり、好ましくは1〜10μmである。
【0029】本発明において、帯電防止層中に含有され
る導電性粒子が着色(例えば、CuS,TiCなどは黒色、Ti
Nなどは褐色)している場合には、帯電防止層上に更に
白色隠蔽層を設けるのが好ましい。
る導電性粒子が着色(例えば、CuS,TiCなどは黒色、Ti
Nなどは褐色)している場合には、帯電防止層上に更に
白色隠蔽層を設けるのが好ましい。
【0030】白色隠蔽層は、基本的には白色の微粒子と
樹脂により形成することができる。この白色の微粒子
は、有機微粒子、無機微粒子のいずれも使用可能であ
り、各種のものを適宜選択して使用することができる。
その代表例としては、無機粒子としては、例えば酸化珪
素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マ
グネシウム等の金属酸化物、炭酸カルシウム、炭酸バリ
ウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミ
ニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等の金
属塩、窒化硼素、アルミナホワイト、コロイダルシリ
カ、珪酸アルミニウム、珪酸ジルコニウム、硼酸アルミ
ニウム、クレー、タルク、カオリン、合成雲母などが挙
げられる。又、有機微粒子としては、弗素樹脂粒子、グ
アナミン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒
子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子などを挙げることが
できるが、いずれもこれらに限定されるものではない。
樹脂により形成することができる。この白色の微粒子
は、有機微粒子、無機微粒子のいずれも使用可能であ
り、各種のものを適宜選択して使用することができる。
その代表例としては、無機粒子としては、例えば酸化珪
素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マ
グネシウム等の金属酸化物、炭酸カルシウム、炭酸バリ
ウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミ
ニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等の金
属塩、窒化硼素、アルミナホワイト、コロイダルシリ
カ、珪酸アルミニウム、珪酸ジルコニウム、硼酸アルミ
ニウム、クレー、タルク、カオリン、合成雲母などが挙
げられる。又、有機微粒子としては、弗素樹脂粒子、グ
アナミン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒
子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子などを挙げることが
できるが、いずれもこれらに限定されるものではない。
【0031】無機及び/又は有機微粒子を添加する場
合、白色隠蔽層中における含有量は、通常5〜90重量%
に選定するのが好ましく、10〜75重量%がより好まし
い。
合、白色隠蔽層中における含有量は、通常5〜90重量%
に選定するのが好ましく、10〜75重量%がより好まし
い。
【0032】無機微粒子及び有機微粒子の平均粒径は、
通常0.01〜10μmであり、好ましくは0.02〜3μmであ
る。
通常0.01〜10μmであり、好ましくは0.02〜3μmであ
る。
【0033】白色隠蔽層に用いられる樹脂は、上述の帯
電防止層の項で記載した樹脂のものの中から適当に組み
合わせ、そのまま適用できる。
電防止層の項で記載した樹脂のものの中から適当に組み
合わせ、そのまま適用できる。
【0034】白色隠蔽層の形成に際して、上記の他に本
発明の目的を阻害しない範囲で、それぞれの目的に応じ
て帯電防止層の項で記載した各種添加剤を適宜含有させ
て使用することができる。
発明の目的を阻害しない範囲で、それぞれの目的に応じ
て帯電防止層の項で記載した各種添加剤を適宜含有させ
て使用することができる。
【0035】なお、本発明での白色隠蔽層の厚みは通常
0.05〜10μmの範囲であり、好ましくは0.1〜5μmであ
る。
0.05〜10μmの範囲であり、好ましくは0.1〜5μmであ
る。
【0036】本発明の受像シートの支持体としては特に
制限はなく、使用目的等に応じて種々の材質、層構成及
びサイズのものを適宜に選定して使用することができ
る。例えば紙、コート紙、及び合成紙(ポリプロピレ
ン、ポリスチレン又は、それらを紙と貼り合わせた複合
材料)等の各種紙類、塩化ビニル系樹脂シート、ABS
樹脂シート、ポリエチレンテレフタレートベースフィル
ム、ポリブチレンテレフタレートベースフィルム、ポリ
エチレンナフタレートベースフィルム、ポリアリレート
ベースフィルム、ポリカーボネートベースフィルム、ポ
リエーテルエーテルケトンベースフィルム、ポリスルホ
ンベースフィルム、ポリエーテルスルホンベースフィル
ム、ポリエーテルイミドベースフィルム、ポリイミドベ
ースフィルム等の単層あるいはそれらを2層以上に積層
した各種プラスチックフィルム又はシート、各種の金属
で形成されたフィルム又はシート、各種のセラミックス
類で形成されたフィルム又はシート、或は上記のものの
中から適当に組み合わせ積層した複合材料等を挙げるこ
とができる。
制限はなく、使用目的等に応じて種々の材質、層構成及
びサイズのものを適宜に選定して使用することができ
る。例えば紙、コート紙、及び合成紙(ポリプロピレ
ン、ポリスチレン又は、それらを紙と貼り合わせた複合
材料)等の各種紙類、塩化ビニル系樹脂シート、ABS
樹脂シート、ポリエチレンテレフタレートベースフィル
ム、ポリブチレンテレフタレートベースフィルム、ポリ
エチレンナフタレートベースフィルム、ポリアリレート
ベースフィルム、ポリカーボネートベースフィルム、ポ
リエーテルエーテルケトンベースフィルム、ポリスルホ
ンベースフィルム、ポリエーテルスルホンベースフィル
ム、ポリエーテルイミドベースフィルム、ポリイミドベ
ースフィルム等の単層あるいはそれらを2層以上に積層
した各種プラスチックフィルム又はシート、各種の金属
で形成されたフィルム又はシート、各種のセラミックス
類で形成されたフィルム又はシート、或は上記のものの
中から適当に組み合わせ積層した複合材料等を挙げるこ
とができる。
【0037】支持体中には、後述する画像の形成で形成
される画像の鮮明性を高めるために、白色顔料、例えば
チタンホワイト、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、硫酸バ
リウム、シリカ、タルク、クレー、炭酸カルシウム等が
添加されていてもよい。
される画像の鮮明性を高めるために、白色顔料、例えば
チタンホワイト、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、硫酸バ
リウム、シリカ、タルク、クレー、炭酸カルシウム等が
添加されていてもよい。
【0038】支持体の厚みは通常20〜1000μm、好まし
くは20〜800μmであり、このような範囲の中から適宜に
選定される。
くは20〜800μmであり、このような範囲の中から適宜に
選定される。
【0039】本発明の受像シートの受像層としては特に
制限はなく、使用目的等に応じて、各種の材質で、各種
の組成を以て、各種の層構成に形成することができる。
例えば、従来この種の受像シートについて提案されてい
る種々の材質、組成、層構成等を有する受像層と同様の
ものとしてもよいし、それらに適宜の改善を加えてもよ
い。
制限はなく、使用目的等に応じて、各種の材質で、各種
の組成を以て、各種の層構成に形成することができる。
例えば、従来この種の受像シートについて提案されてい
る種々の材質、組成、層構成等を有する受像層と同様の
ものとしてもよいし、それらに適宜の改善を加えてもよ
い。
【0040】受像層に用いられる樹脂としては、例えば
ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニルと他のモノマー(例え
ばアルキルビニルエーテル、アリルグリシジルエーテ
ル、プロピオン酸ビニル等)との共重合体樹脂、ポリ塩
化ビニリデン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル酸エ
ステル、メタクリル酸エステル、エポキシ樹脂、フェノ
キシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリド
ン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリアリレー
ト、ポリパラバン酸、三酢酸セルロース、スチレン-ア
クリレート樹脂、ビニルトルエン-アクリレート樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、尿素樹脂、ポリカ
プロラクトン樹脂、スチレン-無水マレイン酸樹脂、ポ
リアクリロニトリル樹脂等を挙げることができる。な
お、これらの樹脂は1種を単独に用いることもできる
し、2種以上を混合するなどして併用することもでき
る。
ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニルと他のモノマー(例え
ばアルキルビニルエーテル、アリルグリシジルエーテ
ル、プロピオン酸ビニル等)との共重合体樹脂、ポリ塩
化ビニリデン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル酸エ
ステル、メタクリル酸エステル、エポキシ樹脂、フェノ
キシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリド
ン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリアリレー
ト、ポリパラバン酸、三酢酸セルロース、スチレン-ア
クリレート樹脂、ビニルトルエン-アクリレート樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、尿素樹脂、ポリカ
プロラクトン樹脂、スチレン-無水マレイン酸樹脂、ポ
リアクリロニトリル樹脂等を挙げることができる。な
お、これらの樹脂は1種を単独に用いることもできる
し、2種以上を混合するなどして併用することもでき
る。
【0041】上記各種の樹脂は新たに合成して使用して
もよいが、市販品を使用することもできる。なお、受像
層の形成に際しては、上述した各種の樹脂はその反応活
性点を利用して(反応活性点が無い場合は、それを樹脂
に付与する)、放射線、熱、湿気、触媒等により架橋も
しくは硬化してもよい。その場合には、エポキシ、アク
リル化合物の如き放射線活性モノマーや、イソシアナー
トの如き架橋剤を用いることができる。
もよいが、市販品を使用することもできる。なお、受像
層の形成に際しては、上述した各種の樹脂はその反応活
性点を利用して(反応活性点が無い場合は、それを樹脂
に付与する)、放射線、熱、湿気、触媒等により架橋も
しくは硬化してもよい。その場合には、エポキシ、アク
リル化合物の如き放射線活性モノマーや、イソシアナー
トの如き架橋剤を用いることができる。
【0042】又、受像層を形成するに際して、後述する
金属イオンとキレート化反応することによりキレート色
素画像を形成する色素を用いた場合においては、上記樹
脂に必要に応じて金属イオン含有化合物等を含有させて
もよい。
金属イオンとキレート化反応することによりキレート色
素画像を形成する色素を用いた場合においては、上記樹
脂に必要に応じて金属イオン含有化合物等を含有させて
もよい。
【0043】この種の金属イオン含有化合物としては、
米国特許4,987,049号に例示されたものを挙げることが
できる。この金属イオン含有化合物を添加する場合の添
加量は、受像層に対して0.5〜20g/m2が好ましく、1〜1
5g/m2 がより好ましい。
米国特許4,987,049号に例示されたものを挙げることが
できる。この金属イオン含有化合物を添加する場合の添
加量は、受像層に対して0.5〜20g/m2が好ましく、1〜1
5g/m2 がより好ましい。
【0044】受像層には、必要に応じて、剥離剤、酸化
防止剤、UV吸収剤、光安定剤、フィラー(無機微粒
子、有機樹脂粒子)、顔料等の添加剤を添加してもよ
い。又、増感剤として可塑剤、熱溶融性物質などを添加
してもよい。
防止剤、UV吸収剤、光安定剤、フィラー(無機微粒
子、有機樹脂粒子)、顔料等の添加剤を添加してもよ
い。又、増感剤として可塑剤、熱溶融性物質などを添加
してもよい。
【0045】剥離剤は、感熱転写記録用インクシートと
受像シートとの剥離性を向上させるためのものであり、
本発明の場合には最外層に含有させることが好ましい。
このような剥離剤としては、シリコーンオイル(シリコ
ーン樹脂と称されるものも含む。);ポリエチレンワッ
クス、アミドワックス、テフロンパウダー等の固型ワッ
クス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活性剤等が挙げ
られ、中でもシリコーンオイルが好ましい。このシリコ
ーンオイルには、単に添加するタイプ(単純添加型)
と、硬化もしくは反応させるタイプ(硬化反応型)とが
ある。
受像シートとの剥離性を向上させるためのものであり、
本発明の場合には最外層に含有させることが好ましい。
このような剥離剤としては、シリコーンオイル(シリコ
ーン樹脂と称されるものも含む。);ポリエチレンワッ
クス、アミドワックス、テフロンパウダー等の固型ワッ
クス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活性剤等が挙げ
られ、中でもシリコーンオイルが好ましい。このシリコ
ーンオイルには、単に添加するタイプ(単純添加型)
と、硬化もしくは反応させるタイプ(硬化反応型)とが
ある。
【0046】単純添加型の場合には、前記樹脂との相溶
性を向上させるために、変性シリコーンオイル(例えば
ポリエステル変性シリコン樹脂、ウレタン変性シリコン
樹脂、アクリル変性シリコン樹脂等)を使用するのが好
ましい。単純添加型のシリコーンオイルの添加量は、そ
の種類に応じて様々に変化することがあるから一律に決
定することができないが、通常、受像層用樹脂に対して
0.1〜50重量%であり、好ましくは0.5〜20重量%であ
る。
性を向上させるために、変性シリコーンオイル(例えば
ポリエステル変性シリコン樹脂、ウレタン変性シリコン
樹脂、アクリル変性シリコン樹脂等)を使用するのが好
ましい。単純添加型のシリコーンオイルの添加量は、そ
の種類に応じて様々に変化することがあるから一律に決
定することができないが、通常、受像層用樹脂に対して
0.1〜50重量%であり、好ましくは0.5〜20重量%であ
る。
【0047】硬化反応型のシリコーンオイルとしては、
反応硬化型(例えばアミノ変性シリコーンオイルとエポ
キシ変性シリコーンオイルとを反応硬化させたもの
等)、光硬化型、触媒硬化型等が挙げられる。硬化型シ
リコーンオイルの添加量は、受像層用樹脂の0.5〜30重
量%が好ましい。
反応硬化型(例えばアミノ変性シリコーンオイルとエポ
キシ変性シリコーンオイルとを反応硬化させたもの
等)、光硬化型、触媒硬化型等が挙げられる。硬化型シ
リコーンオイルの添加量は、受像層用樹脂の0.5〜30重
量%が好ましい。
【0048】なお、受像層の表面の一部に、上記剥離剤
を含有する組成物を適当な溶媒に溶解又は分散させて塗
布した後、乾燥させる等によって剥離剤層を設けること
もできる。
を含有する組成物を適当な溶媒に溶解又は分散させて塗
布した後、乾燥させる等によって剥離剤層を設けること
もできる。
【0049】酸化防止剤としては、特開昭59-182785
号、同60-130735号、特開平1-127387号等に記載の酸化
防止剤、及び写真その他の画像記録材料における画像耐
久性を改善するものとして公知の化合物を挙げることが
できる。
号、同60-130735号、特開平1-127387号等に記載の酸化
防止剤、及び写真その他の画像記録材料における画像耐
久性を改善するものとして公知の化合物を挙げることが
できる。
【0050】UV吸収剤及び光安定剤としては、特開昭
59-158287号、同63-74686号、同63-145089号、同59-196
292号、同62-229594号、63-122596号、同61-283595号、
特開平1-204788号等に記載の化合物、及び写真その他の
画像記録材料における画像耐久性を改善するものとして
公知の化合物を挙げることができる。
59-158287号、同63-74686号、同63-145089号、同59-196
292号、同62-229594号、63-122596号、同61-283595号、
特開平1-204788号等に記載の化合物、及び写真その他の
画像記録材料における画像耐久性を改善するものとして
公知の化合物を挙げることができる。
【0051】フィラーとしては、無機微粒子や有機樹脂
粒子を挙げることができる。この無機微粒子としては、
シリカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸性白土、
活性白土、アルミナ等を挙げることができ、有機微粒子
としては、弗素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリ
ル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子を挙げるこ
とができる。これらの無機・有機樹脂粒子は比重により
異なるが、0〜30重量%の添加が好ましい。
粒子を挙げることができる。この無機微粒子としては、
シリカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸性白土、
活性白土、アルミナ等を挙げることができ、有機微粒子
としては、弗素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリ
ル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子を挙げるこ
とができる。これらの無機・有機樹脂粒子は比重により
異なるが、0〜30重量%の添加が好ましい。
【0052】顔料としては、代表例としてチタンホワイ
ト、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリ
カ、タルク、クレー、カオリン、活性白土、酸性白土な
どを挙げることができる。
ト、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリ
カ、タルク、クレー、カオリン、活性白土、酸性白土な
どを挙げることができる。
【0053】可塑剤としては、フタル酸エステル類、ト
リメリット酸エステル類、アジピン酸エステル類、その
他飽和あるいは不飽和カルボン酸エステル類、枸櫞酸エ
ステル類、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エ
ポキシステアリン酸エポキシ類、正燐酸エステル類、亜
燐酸エステル類、グリコールエステル類などが挙げられ
る。
リメリット酸エステル類、アジピン酸エステル類、その
他飽和あるいは不飽和カルボン酸エステル類、枸櫞酸エ
ステル類、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エ
ポキシステアリン酸エポキシ類、正燐酸エステル類、亜
燐酸エステル類、グリコールエステル類などが挙げられ
る。
【0054】又、熱溶融性物質としては、テルピネオー
ル、メントール、1,4-シクロヘキサンジオール、フェノ
ール等のアルコール類、アセトアミド、ベンズアミド等
のアミド類、クマリン、桂皮酸ベンジル等のエステル
類、ジフェニルエーテル、クラウンエーテル等のエーテ
ル類、カンファー、p-メチルアセトフェノン等のケト
ン類、バニリン、ジメトキシベンズアルデヒド等のアル
デヒド類、ノルボルネン、スチルベン等の炭化水素類、
マルガリン酸等の高級脂肪酸、エイコサノール等の高級
アルコール、パルミチン酸セチル等の高級脂肪酸エステ
ル、ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、ベヘニ
ルアミン等の高級アミンなどに代表される単分子化合
物、カルナバ蝋、蜜蝋、パラフィンワックス、エステル
ワックス、モンタン蝋、アミドワックスなどのワックス
類、エステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフェ
ノール樹脂等のロジン誘導体、フェノール樹脂、ケトン
樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、テルペ
ン樹脂、脂肪族系炭化水素樹脂、シクロペンタジエン樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコールなどのポリオレフィンオキサ
イドなどに代表される高分子化合物などを挙げることが
できる。
ル、メントール、1,4-シクロヘキサンジオール、フェノ
ール等のアルコール類、アセトアミド、ベンズアミド等
のアミド類、クマリン、桂皮酸ベンジル等のエステル
類、ジフェニルエーテル、クラウンエーテル等のエーテ
ル類、カンファー、p-メチルアセトフェノン等のケト
ン類、バニリン、ジメトキシベンズアルデヒド等のアル
デヒド類、ノルボルネン、スチルベン等の炭化水素類、
マルガリン酸等の高級脂肪酸、エイコサノール等の高級
アルコール、パルミチン酸セチル等の高級脂肪酸エステ
ル、ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、ベヘニ
ルアミン等の高級アミンなどに代表される単分子化合
物、カルナバ蝋、蜜蝋、パラフィンワックス、エステル
ワックス、モンタン蝋、アミドワックスなどのワックス
類、エステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフェ
ノール樹脂等のロジン誘導体、フェノール樹脂、ケトン
樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、テルペ
ン樹脂、脂肪族系炭化水素樹脂、シクロペンタジエン樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコールなどのポリオレフィンオキサ
イドなどに代表される高分子化合物などを挙げることが
できる。
【0055】本発明においては、上記熱溶融性物質の融
点あるいは軟化点が10〜150℃のものが好ましい。
点あるいは軟化点が10〜150℃のものが好ましい。
【0056】なお、本発明では、添加剤全体の添加量は
通常、受像層用樹脂に対して0.1〜30重量%の範囲に選
定するのが好ましい。
通常、受像層用樹脂に対して0.1〜30重量%の範囲に選
定するのが好ましい。
【0057】なお、受像層の厚みは、通常3〜30μm、
好ましくは5〜20μmの範囲に選定するのが適当であ
る。
好ましくは5〜20μmの範囲に選定するのが適当であ
る。
【0058】又、受像層は単層としてしてもよく、或は
必要に応じて組成等が同一の、又は相違する2層以上の
多層構造としてもよい。
必要に応じて組成等が同一の、又は相違する2層以上の
多層構造としてもよい。
【0059】更に、受像層と支持体との間に、断熱性、
バリアー性、クッション性、接着性等の性質を付与する
目的として中間層(下引層)を設けてもよい。又、受像
層の表面には、インクシートと受像シートとの融着防止
等を目的として、オーバーコート層が積層されてもよ
い。この中間層やオーバーコート層を設ける場合、それ
ぞれの厚みは、通常、0.1〜20μmの範囲に選定するのが
好適である。
バリアー性、クッション性、接着性等の性質を付与する
目的として中間層(下引層)を設けてもよい。又、受像
層の表面には、インクシートと受像シートとの融着防止
等を目的として、オーバーコート層が積層されてもよ
い。この中間層やオーバーコート層を設ける場合、それ
ぞれの厚みは、通常、0.1〜20μmの範囲に選定するのが
好適である。
【0060】(2)受像シートの製造 本発明の受像シートは、基本的には支持体の一方の面上
に前記受像層を設け、他方の面上に帯電防止層、更には
白色隠蔽層の順に積層することによって製造することが
できる。又、支持体の両面に、対称に帯電防止層、更に
は白色隠蔽層の順に積層し、その片方の面に受像層を積
層して受像シートを製造してもよい。
に前記受像層を設け、他方の面上に帯電防止層、更には
白色隠蔽層の順に積層することによって製造することが
できる。又、支持体の両面に、対称に帯電防止層、更に
は白色隠蔽層の順に積層し、その片方の面に受像層を積
層して受像シートを製造してもよい。
【0061】帯電防止層は、その形成成分を溶媒に溶
解、或はサンドミル、ボールミル、アトライター、超音
波分散機などを用いて分散して帯電防止層形成用塗工液
を調製し、この塗工液を支持体表面に塗布・乾燥する塗
工法や、前記帯電防止層の形成成分を有する混合物を溶
融押し出し、支持体の表面にラミネートするラミネート
法等により形成することができる。
解、或はサンドミル、ボールミル、アトライター、超音
波分散機などを用いて分散して帯電防止層形成用塗工液
を調製し、この塗工液を支持体表面に塗布・乾燥する塗
工法や、前記帯電防止層の形成成分を有する混合物を溶
融押し出し、支持体の表面にラミネートするラミネート
法等により形成することができる。
【0062】ラミネート法を採用する時には、支持体が
樹脂の場合には支持体との共押出し法を採用することも
できる。支持体形成成分と帯電防止層形成成分との溶融
同時押出しにより形成する場合は、通常のシート共押出
し機を適宜に利用して好適に行うことができる。例え
ば、同時押出しの場合には、支持体用の樹脂又は樹脂組
成物及び各種添加物等の成分を一つの押出し機に供給
し、それらを混練して支持体形成用材料を該押出機から
押し出し、他方の押出し機に帯電防止層用の樹脂又は樹
脂組成物及び各種添加剤等の成分を供給し、それらを混
練して帯電防止層形成用材料を該押出し機から押し出
し、これらの別々に押し出された支持体形成用材料と帯
電防止層形成用材料を、更に別の共押出し機に供給し、
該押出し機から同時押出し(共押出し)して帯電防止層
付き支持体(未延伸フィルム)を得る方法などを好適に
使用することができる。なお、支持体の両面に帯電防止
層を設ける場合は、帯電防止層形成用材料/支持体形成
用材料/帯電防止層形成用材料の順になるように共押出
しすればよい。押出し機における押出し温度は、樹脂が
十分に溶融し、かつ分解等の不都合な反応が起こらない
温度範囲内で行えばよい。
樹脂の場合には支持体との共押出し法を採用することも
できる。支持体形成成分と帯電防止層形成成分との溶融
同時押出しにより形成する場合は、通常のシート共押出
し機を適宜に利用して好適に行うことができる。例え
ば、同時押出しの場合には、支持体用の樹脂又は樹脂組
成物及び各種添加物等の成分を一つの押出し機に供給
し、それらを混練して支持体形成用材料を該押出機から
押し出し、他方の押出し機に帯電防止層用の樹脂又は樹
脂組成物及び各種添加剤等の成分を供給し、それらを混
練して帯電防止層形成用材料を該押出し機から押し出
し、これらの別々に押し出された支持体形成用材料と帯
電防止層形成用材料を、更に別の共押出し機に供給し、
該押出し機から同時押出し(共押出し)して帯電防止層
付き支持体(未延伸フィルム)を得る方法などを好適に
使用することができる。なお、支持体の両面に帯電防止
層を設ける場合は、帯電防止層形成用材料/支持体形成
用材料/帯電防止層形成用材料の順になるように共押出
しすればよい。押出し機における押出し温度は、樹脂が
十分に溶融し、かつ分解等の不都合な反応が起こらない
温度範囲内で行えばよい。
【0063】前記2軸延伸も、通常、公知の樹脂フィル
ム等に対して常用される装置及び方法により好適に行う
ことができる。その際、延伸倍率としては、縦横共に、
通常2.5〜4.0倍程度の範囲になるように設定するのが好
ましい。延伸温度は、使用する樹脂の種類等それぞれの
形成用材料の組成及び組合せ等に応じて適宜に選定すれ
ばよい。
ム等に対して常用される装置及び方法により好適に行う
ことができる。その際、延伸倍率としては、縦横共に、
通常2.5〜4.0倍程度の範囲になるように設定するのが好
ましい。延伸温度は、使用する樹脂の種類等それぞれの
形成用材料の組成及び組合せ等に応じて適宜に選定すれ
ばよい。
【0064】このように同時押出し法によって帯電防止
層を形成することにより、支持体と帯電防止層との密着
性に優れた受像シートの製造工程を著しく簡略化するこ
とができる。
層を形成することにより、支持体と帯電防止層との密着
性に優れた受像シートの製造工程を著しく簡略化するこ
とができる。
【0065】上記塗工法に用いる溶媒としては、例えば
水、アルコール類(例えばエタノール、プロパノール
等)、セロソルブ類(例えばメチルセロソルブ、エチル
セロソルブ等)、芳香族類(例えばトルエン、キシレ
ン、クロロベンゼン等)、ケトン類(例えばアセトン、
メチルエチルケトン等)、エステル系溶剤(例えば酢酸
エチル、酢酸ブチル等)、エーテル類(例えばテトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等)、塩素系溶剤(例えば塩化
メチレン、クロロホルム、トリクロルエチレン等)など
が挙げられる。
水、アルコール類(例えばエタノール、プロパノール
等)、セロソルブ類(例えばメチルセロソルブ、エチル
セロソルブ等)、芳香族類(例えばトルエン、キシレ
ン、クロロベンゼン等)、ケトン類(例えばアセトン、
メチルエチルケトン等)、エステル系溶剤(例えば酢酸
エチル、酢酸ブチル等)、エーテル類(例えばテトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等)、塩素系溶剤(例えば塩化
メチレン、クロロホルム、トリクロルエチレン等)など
が挙げられる。
【0066】塗工には、従来から公知のグラビアロール
による塗布法、押出し塗布法、ワイヤーバー塗布法、ロ
ール塗布法等を採用することができる。
による塗布法、押出し塗布法、ワイヤーバー塗布法、ロ
ール塗布法等を採用することができる。
【0067】この塗工後、適宜に乾燥することにより所
定の乾燥膜厚の帯電防止層が形成される。なお、帯電防
止層は単層構造に限られず、2層以上の構成にすること
もできる。又、帯電防止層は支持体表面全体に亘って形
成されているのが好ましい。
定の乾燥膜厚の帯電防止層が形成される。なお、帯電防
止層は単層構造に限られず、2層以上の構成にすること
もできる。又、帯電防止層は支持体表面全体に亘って形
成されているのが好ましい。
【0068】白色隠蔽層、受像層及びその他の層に関し
ても、前記帯電防止層と同様、塗布・乾燥する塗工法
や、溶融押出しし、それぞれの接する表面にラミネート
するラミネート法や共押出し法等により、形成すること
ができる。
ても、前記帯電防止層と同様、塗布・乾燥する塗工法
や、溶融押出しし、それぞれの接する表面にラミネート
するラミネート法や共押出し法等により、形成すること
ができる。
【0069】(3)熱転写記録用インクシート 熱転写記録用インクシート(以下、インクシートと記
す)は、基本的には支持体上にインク層を積層すること
によって形成することができる。
す)は、基本的には支持体上にインク層を積層すること
によって形成することができる。
【0070】インクシート用支持体としては、寸法安定
性がよく、感熱ヘッドでの記録の際の熱に耐えるものな
ら何でもよいが、コンデンサー紙、グラシン紙のような
薄葉紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネー
ト、ポリスルホン、ポリビニルアルコールセロファン、
ポリスチレンのような耐熱性のプラスチックフィルムを
用いることができる。支持体の厚さは、2〜10μmが好
ましい。
性がよく、感熱ヘッドでの記録の際の熱に耐えるものな
ら何でもよいが、コンデンサー紙、グラシン紙のような
薄葉紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネー
ト、ポリスルホン、ポリビニルアルコールセロファン、
ポリスチレンのような耐熱性のプラスチックフィルムを
用いることができる。支持体の厚さは、2〜10μmが好
ましい。
【0071】支持体の形状については特に制限がなく、
例えば広幅のシートやフィルム、細幅のテープやカード
など任意の形状がある。
例えば広幅のシートやフィルム、細幅のテープやカード
など任意の形状がある。
【0072】インク層は、熱拡散転写方式によって受像
シートに転写する場合には、必須成分として熱拡散性色
素とバインダーとを含有する。
シートに転写する場合には、必須成分として熱拡散性色
素とバインダーとを含有する。
【0073】熱拡散性色素としてはシアン色素、マゼン
タ色素、イエロー色素を挙げることができる。シアン色
素としては、特開昭59-78896号、同59-227948号、同60-
24966号、同60-53563号、同60-130735号、同60-131292
号、同60-239289号、同61-19396号、同61-22993号、同6
1-31292号、同61-31467号、同61-35994号、同61-49893
号、同61-148269号、同62-191191号、同63-91288号、同
63-91287号、同63-290793号等に記載されているナフト
キノン系色素、アントラキノン系色素、アゾメチン系色
素等が挙げられる。
タ色素、イエロー色素を挙げることができる。シアン色
素としては、特開昭59-78896号、同59-227948号、同60-
24966号、同60-53563号、同60-130735号、同60-131292
号、同60-239289号、同61-19396号、同61-22993号、同6
1-31292号、同61-31467号、同61-35994号、同61-49893
号、同61-148269号、同62-191191号、同63-91288号、同
63-91287号、同63-290793号等に記載されているナフト
キノン系色素、アントラキノン系色素、アゾメチン系色
素等が挙げられる。
【0074】マゼンタ色素としては、特開昭59-78896
号、同60-30392号、同60-30394号、同60-253595号、同6
1-262190号、同63-5992号、同63-205288号、同64-159
号、同64-63194号等に記載されているアントラキノン系
色素、アゾ色素、アゾメチン系色素等が挙げられる。
号、同60-30392号、同60-30394号、同60-253595号、同6
1-262190号、同63-5992号、同63-205288号、同64-159
号、同64-63194号等に記載されているアントラキノン系
色素、アゾ色素、アゾメチン系色素等が挙げられる。
【0075】イエロー色素としては、特開昭59-78896
号、同60-27594号、同60-31560号、同60-53565号、同61
-12394号、同63-122594号等に記載されているメチン系
色素、アゾ系色素、キノフタロン系色素、アントライソ
チアゾール系色素が挙げられる。
号、同60-27594号、同60-31560号、同60-53565号、同61
-12394号、同63-122594号等に記載されているメチン系
色素、アゾ系色素、キノフタロン系色素、アントライソ
チアゾール系色素が挙げられる。
【0076】これら熱拡散性色素として特に好ましいの
は、開鎖型又は閉鎖型の活性メチレン基を有する化合物
とp-フェニレンジアミン誘導体の酸化体又はp-アミノ
フェノール誘導体の酸化体とのカップリング反応により
得られるアゾメチン色素、及びフェノール又はナフトー
ル誘導体とp-フェニレンジアミン誘導体の酸化体又は
p-アミノフェノール誘導体の酸化体とのカップリング
反応により得られるインドアニリン色素である。インク
層に含有される熱拡散性色素は、形成しようとする画像
が単色であるならば、イエロー色素、マゼンタ色素及び
シアン色素の何れであってもよい。
は、開鎖型又は閉鎖型の活性メチレン基を有する化合物
とp-フェニレンジアミン誘導体の酸化体又はp-アミノ
フェノール誘導体の酸化体とのカップリング反応により
得られるアゾメチン色素、及びフェノール又はナフトー
ル誘導体とp-フェニレンジアミン誘導体の酸化体又は
p-アミノフェノール誘導体の酸化体とのカップリング
反応により得られるインドアニリン色素である。インク
層に含有される熱拡散性色素は、形成しようとする画像
が単色であるならば、イエロー色素、マゼンタ色素及び
シアン色素の何れであってもよい。
【0077】熱拡散性色素と金属イオンによるキレート
色素画像を形成させる場合には、受像層中に金属イオン
含有化合物が含まれ、熱拡散性色素としては、該金属イ
オン含有化合物とキレートを形成することのできる色素
化合物を用いる。金属イオン含有化合物とキレートを形
成する色素化合物としては、公知の各種の化合物を適宜
に選定して使用することができる。具体的には例えば、
特開昭59-78893号、同59-109349号、特願平2-213303
号、同2-214719号、同2-203742号に記載されているシア
ン画像形成色素(以下、シアン色素と記す)、マゼンタ
画像形成色素(以下、マゼンタ色素と記す)、イエロー
画像形成色素(以下、イエロー色素と記す)などを挙げ
ることができる。
色素画像を形成させる場合には、受像層中に金属イオン
含有化合物が含まれ、熱拡散性色素としては、該金属イ
オン含有化合物とキレートを形成することのできる色素
化合物を用いる。金属イオン含有化合物とキレートを形
成する色素化合物としては、公知の各種の化合物を適宜
に選定して使用することができる。具体的には例えば、
特開昭59-78893号、同59-109349号、特願平2-213303
号、同2-214719号、同2-203742号に記載されているシア
ン画像形成色素(以下、シアン色素と記す)、マゼンタ
画像形成色素(以下、マゼンタ色素と記す)、イエロー
画像形成色素(以下、イエロー色素と記す)などを挙げ
ることができる。
【0078】これら色素の中でも、少なくとも前記記載
の金属イオン含有化合物と2座のキレートを形成するこ
とができる色素化合物を使用するのが好ましい。そのよ
うな色素として、例えば下記一般式(I)で表される色
素などを挙げることができる。
の金属イオン含有化合物と2座のキレートを形成するこ
とができる色素化合物を使用するのが好ましい。そのよ
うな色素として、例えば下記一般式(I)で表される色
素などを挙げることができる。
【0079】
【化1】
【0080】式中、X1は少なくとも一つの環が5〜7
個の原子から構成される芳香族の炭素環又は複素環を完
成するのに必要な原子群を表し、アゾ結合に結合する炭
素原子の隣接位の少なくとも一つが、窒素原子又はキレ
ート化基で置換された炭素原子である。X2 は少なくと
も一つの環が5〜7個の原子から構成される芳香族複素
環又は芳香族炭素環を表す。Gはキレート化基を表す。
個の原子から構成される芳香族の炭素環又は複素環を完
成するのに必要な原子群を表し、アゾ結合に結合する炭
素原子の隣接位の少なくとも一つが、窒素原子又はキレ
ート化基で置換された炭素原子である。X2 は少なくと
も一つの環が5〜7個の原子から構成される芳香族複素
環又は芳香族炭素環を表す。Gはキレート化基を表す。
【0081】いずれの色素化合物を採用するにしても、
形成しようとする画像の色調によっては、前記3種の色
素のいずれか2種以上もしくは他の熱拡散性色素を含ん
でいてもよい。
形成しようとする画像の色調によっては、前記3種の色
素のいずれか2種以上もしくは他の熱拡散性色素を含ん
でいてもよい。
【0082】熱拡散性色素の使用量は、通常、支持体1
m2 当たり0.1〜20g、好ましくは0.2〜5gである。
m2 当たり0.1〜20g、好ましくは0.2〜5gである。
【0083】インク層のバインダーとしては、セルロー
ス付加化合物、セルロースエステル、セルロースエーテ
ル等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルホルマール、ポリビニルアセトアセタール、ポリ
ビニルブチラール等のポリビニルアセタール樹脂、ポリ
ビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミ
ド、スチレン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系エステ
ル、ポリ(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸共重
合体などのビニル系樹脂、ゴム系樹脂、アイオノマー樹
脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられ
る。
ス付加化合物、セルロースエステル、セルロースエーテ
ル等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルホルマール、ポリビニルアセトアセタール、ポリ
ビニルブチラール等のポリビニルアセタール樹脂、ポリ
ビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミ
ド、スチレン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系エステ
ル、ポリ(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸共重
合体などのビニル系樹脂、ゴム系樹脂、アイオノマー樹
脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられ
る。
【0084】上記各種のバインダーは、その1種を単独
で使用することもできるし、又その2種以上を併用する
こともできる。
で使用することもできるし、又その2種以上を併用する
こともできる。
【0085】バインダーと熱拡散性色素との重量比は
1:10〜10:1が好ましく、2:8〜7:3の範囲が特
に好ましい。
1:10〜10:1が好ましく、2:8〜7:3の範囲が特
に好ましい。
【0086】インク層には、更に各種添加剤を適宜に添
加することができる。添加剤としては、シリコン樹脂、
シリコンオイル(反応硬化タイプも可)、シリコン変性
樹脂、弗素樹脂、界面活性剤及びワックス類等の剥離性
化合物、金属微粉末、シリカゲル、金属酸化物、カーボ
ンブラック及び樹脂微粉末等のフィラー、バインダー成
分と反応可能な硬化剤(例えばイソシアナート類やアク
リル類やエポキシ類等の放射線活性化合物)などを挙げ
ることができる。更に、添加剤として転写を促進するた
めの熱溶融性物質、例えばワックスや高級脂肪酸エステ
ルなどの特開昭59-106997号記載の化合物を挙げること
ができる。
加することができる。添加剤としては、シリコン樹脂、
シリコンオイル(反応硬化タイプも可)、シリコン変性
樹脂、弗素樹脂、界面活性剤及びワックス類等の剥離性
化合物、金属微粉末、シリカゲル、金属酸化物、カーボ
ンブラック及び樹脂微粉末等のフィラー、バインダー成
分と反応可能な硬化剤(例えばイソシアナート類やアク
リル類やエポキシ類等の放射線活性化合物)などを挙げ
ることができる。更に、添加剤として転写を促進するた
めの熱溶融性物質、例えばワックスや高級脂肪酸エステ
ルなどの特開昭59-106997号記載の化合物を挙げること
ができる。
【0087】なお、インクシートは、支持体とインク層
とからなる2層構成に限られず、その他の層が形成され
ていてもよい。例えば、受像シートとの融着や熱拡散性
色素の裏移り(ブロッキング)を防止する目的で、イン
ク層の表面にオーバーコート層を設けてもよい。
とからなる2層構成に限られず、その他の層が形成され
ていてもよい。例えば、受像シートとの融着や熱拡散性
色素の裏移り(ブロッキング)を防止する目的で、イン
ク層の表面にオーバーコート層を設けてもよい。
【0088】又、支持体には、バインダーとの接着性の
改良や色素の支持体側への転写、染着を防止する目的で
下引層を有していてもよい。更に支持体の裏面(インク
層と反対側)には、ヘッドの支持体に対する融着やステ
ィッキング、インクシートの皺が発生するのを防止する
目的でバッキング層を設けてもよい。
改良や色素の支持体側への転写、染着を防止する目的で
下引層を有していてもよい。更に支持体の裏面(インク
層と反対側)には、ヘッドの支持体に対する融着やステ
ィッキング、インクシートの皺が発生するのを防止する
目的でバッキング層を設けてもよい。
【0089】上記のオーバーコート層、下引層及びバッ
キング層の厚みは、通常0.1〜1μmである。
キング層の厚みは、通常0.1〜1μmである。
【0090】(4)インクシートの製造 インクシートは、インク層を形成する前記各種の成分を
溶媒に分散又は溶解してなるインク層形成用塗工液を調
製し、これを支持体の表面に塗工し、乾燥することによ
り製造することができる。
溶媒に分散又は溶解してなるインク層形成用塗工液を調
製し、これを支持体の表面に塗工し、乾燥することによ
り製造することができる。
【0091】なお、前記バインダーは、1種又は2種以
上を溶媒に溶解もしくはラテックス状に分散させて用い
る。
上を溶媒に溶解もしくはラテックス状に分散させて用い
る。
【0092】溶媒としては、水、エタノール、テトラヒ
ドロフラン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレ
ン、クロロホルム、ジオキサン、アセトン、シクロヘキ
サン、酢酸ブチル等を挙げることができる。
ドロフラン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレ
ン、クロロホルム、ジオキサン、アセトン、シクロヘキ
サン、酢酸ブチル等を挙げることができる。
【0093】塗工には、従来から公知のグラビアロール
による面順次塗別け塗布法、押出し塗布法、ワイヤーバ
ー塗布法、ロール塗布法等を採用することができる。
による面順次塗別け塗布法、押出し塗布法、ワイヤーバ
ー塗布法、ロール塗布法等を採用することができる。
【0094】インク層は、支持体の表面の全面或は一部
の表面に、単色の熱拡散性色素を含有する層として形成
されてもよいし、又、バインダーとイエロー色素とを含
有するイエローインク層、バインダーとマゼンタ色素と
を含有するマゼンタインク層及びバインダーとシアン色
素とを含有するシアンインク層が、平面方向に沿って一
定の繰り返しで支持体の表面の全面あるいは一部の表面
に形成されていてもよい。又、平面方向に沿って配列さ
れた前記3層のインク層に加えて、黒色画像形成物質を
含む黒色インク層が介在していてもよい。
の表面に、単色の熱拡散性色素を含有する層として形成
されてもよいし、又、バインダーとイエロー色素とを含
有するイエローインク層、バインダーとマゼンタ色素と
を含有するマゼンタインク層及びバインダーとシアン色
素とを含有するシアンインク層が、平面方向に沿って一
定の繰り返しで支持体の表面の全面あるいは一部の表面
に形成されていてもよい。又、平面方向に沿って配列さ
れた前記3層のインク層に加えて、黒色画像形成物質を
含む黒色インク層が介在していてもよい。
【0095】なお、黒色インク層については、熱拡散転
写型でも、熱溶融転写型でも鮮明な画像が得られる。
写型でも、熱溶融転写型でも鮮明な画像が得られる。
【0096】かくして形成されたインク層の膜厚は、通
常0.2〜10μmであり、好ましくは0.3〜3μmである。
常0.2〜10μmであり、好ましくは0.3〜3μmである。
【0097】なお、インクシートにパーフォレーション
を形成したり、或は色相の異なる区域の位置を検出する
ための検知マークなどを設けることによって、使用時の
便を図ることもできる。
を形成したり、或は色相の異なる区域の位置を検出する
ための検知マークなどを設けることによって、使用時の
便を図ることもできる。
【0098】(5)画像の形成 画像を形成するには、インクシートのインク層と受像シ
ートの受像層とを重ね合わせ、インク層と受像層との界
面にイメージワイズに熱エネルギーを与える。インク層
中の熱拡散性色素は、加えられた熱エネルギーに応じた
量だけ気化あるいは昇華し、受像層側に移行され受容さ
れて受像層に色素画像(キレート色素画像)が形成され
る。
ートの受像層とを重ね合わせ、インク層と受像層との界
面にイメージワイズに熱エネルギーを与える。インク層
中の熱拡散性色素は、加えられた熱エネルギーに応じた
量だけ気化あるいは昇華し、受像層側に移行され受容さ
れて受像層に色素画像(キレート色素画像)が形成され
る。
【0099】熱エネルギーを与える熱源としては、サー
マルヘッドが一般的であるが、この他にレーザー光、赤
外線フラッシュ、熱ペンなどの公知のものを使用するこ
とができる。
マルヘッドが一般的であるが、この他にレーザー光、赤
外線フラッシュ、熱ペンなどの公知のものを使用するこ
とができる。
【0100】熱源としてサーマルヘッドを用いる時は、
サーマルヘッドに印加する電圧あるいはパルス巾を変調
することにより、与える熱エネルギーを連続的に或は多
段階に変化させることができる。
サーマルヘッドに印加する電圧あるいはパルス巾を変調
することにより、与える熱エネルギーを連続的に或は多
段階に変化させることができる。
【0101】熱源としてレーザー光を用いる時は、レー
ザー光の光量や照射面積を変化させることにより与える
熱エネルギーを変化させることができる。この場合、レ
ーザー光を吸収し易くするため、レーザー光吸収材料
(例えば半導体レーザーの場合、カーボンブラックや近
赤外線吸収物質など)をインク層中もしくはインク層近
傍に存在せしめるとよい。なお、レーザー光を用いる時
は、インクシートと受像シートとを充分に密着させて行
うと良い。
ザー光の光量や照射面積を変化させることにより与える
熱エネルギーを変化させることができる。この場合、レ
ーザー光を吸収し易くするため、レーザー光吸収材料
(例えば半導体レーザーの場合、カーボンブラックや近
赤外線吸収物質など)をインク層中もしくはインク層近
傍に存在せしめるとよい。なお、レーザー光を用いる時
は、インクシートと受像シートとを充分に密着させて行
うと良い。
【0102】又、音響光学素子を内蔵したドットジェネ
レーターを用いれば、網点の大小に応じた熱エネルギー
を与えることもできる。
レーターを用いれば、網点の大小に応じた熱エネルギー
を与えることもできる。
【0103】熱源として赤外線フラッシュランプを用い
る時は、レーザー光を用いる場合と同様に、加熱を黒色
などの着色層を介して行うと良い。あるいは黒色など
の、画像の濃淡を連続的に表現したパターン又は網点パ
ターンを介して加熱を行ってもよいし、又、一面の黒色
などの着色層と前記のパターンのネガに相当するネガパ
ターンを組み合わせて加熱を行ってもよい。
る時は、レーザー光を用いる場合と同様に、加熱を黒色
などの着色層を介して行うと良い。あるいは黒色など
の、画像の濃淡を連続的に表現したパターン又は網点パ
ターンを介して加熱を行ってもよいし、又、一面の黒色
などの着色層と前記のパターンのネガに相当するネガパ
ターンを組み合わせて加熱を行ってもよい。
【0104】熱エネルギーの与え方としては、インクシ
ート側から行っても、受像シート側から行っても、或は
両側から行ってもよいが、熱エネルギーの有効利用を優
先させるならインクシート側から行うのが望ましい。
ート側から行っても、受像シート側から行っても、或は
両側から行ってもよいが、熱エネルギーの有効利用を優
先させるならインクシート側から行うのが望ましい。
【0105】以上の熱転写記録により、受像シートの受
像層に1色の画像を記録することができるが、下記の方
法によると、各色の掛合せからなるカラー写真調のカラ
ー画像を得ることもできる。
像層に1色の画像を記録することができるが、下記の方
法によると、各色の掛合せからなるカラー写真調のカラ
ー画像を得ることもできる。
【0106】例えばイエロー、マゼンタ、シアン及び必
要に応じて黒色のインクシートを順次取り換えて、各色
に応じた熱転写を行うと、各色の掛合せからなるカラー
画像を得ることもできる。
要に応じて黒色のインクシートを順次取り換えて、各色
に応じた熱転写を行うと、各色の掛合せからなるカラー
画像を得ることもできる。
【0107】上記のように各色のインクシートを用いる
代わりに、予め各色に塗り分けて形成した区域を有する
インクシートを用いる方法も有効である。即ち、まずイ
エローの区域を用いてイエローの分色画像を熱転写し、
次にマゼンタの区域を用いてマゼンタの分色画像を熱転
写し、以下、順次に繰り返すことによりイエロー、マゼ
ンタ、シアン、及び必要により黒色の分色画像と順に熱
転写する方法である。この方法でも、カラー写真調のカ
ラー画像を得ることが可能であるが、更に好都合なこと
に、この方法には前記のようなインクシートの交換が不
要になるという利点がある。
代わりに、予め各色に塗り分けて形成した区域を有する
インクシートを用いる方法も有効である。即ち、まずイ
エローの区域を用いてイエローの分色画像を熱転写し、
次にマゼンタの区域を用いてマゼンタの分色画像を熱転
写し、以下、順次に繰り返すことによりイエロー、マゼ
ンタ、シアン、及び必要により黒色の分色画像と順に熱
転写する方法である。この方法でも、カラー写真調のカ
ラー画像を得ることが可能であるが、更に好都合なこと
に、この方法には前記のようなインクシートの交換が不
要になるという利点がある。
【0108】更に上記方法で画像を形成した後に、画像
保存性の向上の目的で、上記方法で加熱処理を施しても
よい。例えば、画像形成面全面に亘って、サーマルヘッ
ドでインクシートのインク層を設けていない部分を用い
て、加熱処理したり、あるいは新たにヒートロール等の
加熱処理を行ってもよい。又、近赤外線吸収剤を含有し
ている場合には、赤外線フラッシュランプを用いて画像
形成面を露光させてもよい。いずれの場合も、加熱手段
は問わないが、受像層内部に色素を更に拡散させるのが
目的であるので、加熱方向は受像層の支持体側から加熱
するのが効果的で好ましい。
保存性の向上の目的で、上記方法で加熱処理を施しても
よい。例えば、画像形成面全面に亘って、サーマルヘッ
ドでインクシートのインク層を設けていない部分を用い
て、加熱処理したり、あるいは新たにヒートロール等の
加熱処理を行ってもよい。又、近赤外線吸収剤を含有し
ている場合には、赤外線フラッシュランプを用いて画像
形成面を露光させてもよい。いずれの場合も、加熱手段
は問わないが、受像層内部に色素を更に拡散させるのが
目的であるので、加熱方向は受像層の支持体側から加熱
するのが効果的で好ましい。
【0109】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明の実施態様がこれに限定されるもので
はない。なお、以下において「部」は「重量部」を表
す。 実施例1 (受像シートの製造)まず、下記組成からなる帯電防止
層形成用塗工液を超音波分散することにより調製した。
明するが、本発明の実施態様がこれに限定されるもので
はない。なお、以下において「部」は「重量部」を表
す。 実施例1 (受像シートの製造)まず、下記組成からなる帯電防止
層形成用塗工液を超音波分散することにより調製した。
【0110】 帯電防止層形成用塗工液 ポリ塩化ビニル[信越化学工業(株)製:TK600] 8部 炭化チタン 2部 [平均粒子径:1.2μm,日本新金属(株)製:TiC-01] メチルエチルケトン 40部 ジオキサン 80部 シクロヘキサノン 10部 次に、上記塗工液を、無機充填剤を含有しコロナ処理し
た厚み125μmのポリエチレンフタレートフィルム[ダイ
アホイル(株)製:W400#125]上に、ワイヤーバーコ
ーティング法により塗布・乾燥して厚み5μmの帯電防
止層を形成した。
た厚み125μmのポリエチレンフタレートフィルム[ダイ
アホイル(株)製:W400#125]上に、ワイヤーバーコ
ーティング法により塗布・乾燥して厚み5μmの帯電防
止層を形成した。
【0111】続いて、下記組成からなる受像層形成用塗
工液を調製した。
工液を調製した。
【0112】 受像層形成用塗工液 ポリ塩化ビニル樹脂[信越化学工業(株)製:TK-600] 5部 塩化ビニル系樹脂[BASF社製:ラロフレックスMP25] 4.5部 ポリエステル変性シリコン樹脂 0.5部 [信越化学工業(株)製:X-24-8300] メチルエチルケトン 80部 シクロヘキサノン 10部 そして、前記帯電防止層とは反対の面に、上記塗工液を
ワイヤーバーコーティング法により塗布・乾燥して、厚
み10μmの受像層を形成し受像シートを得た。
ワイヤーバーコーティング法により塗布・乾燥して、厚
み10μmの受像層を形成し受像シートを得た。
【0113】(インクシートの製造)支持体として厚み
6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東レ
(株)製:ルミラーF53N]のコロナ処理された表面
に、下記組成のインク層形成用塗工液をワイヤーバーコ
ーティング法により、乾燥後の厚みが1μmになるよう
に塗布・乾燥すると共に、コロナ処理されていない裏面
にシリコーン樹脂[大日精化(株)製:SP-2105]を含
有するニトロセルロース溶液をスポイトで1、2滴垂ら
して全面に広げ、背面処理コートを行いインクシートを
得た。
6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東レ
(株)製:ルミラーF53N]のコロナ処理された表面
に、下記組成のインク層形成用塗工液をワイヤーバーコ
ーティング法により、乾燥後の厚みが1μmになるよう
に塗布・乾燥すると共に、コロナ処理されていない裏面
にシリコーン樹脂[大日精化(株)製:SP-2105]を含
有するニトロセルロース溶液をスポイトで1、2滴垂ら
して全面に広げ、背面処理コートを行いインクシートを
得た。
【0114】 インク層形成用塗工液 熱拡散性色素[日本化薬(株)製:カヤセットブルー714] 4.0部 ポリビニルブチラール 5.0部 [積水化学(株)製:エスレックBX-1] メチルエチルケトン 81部 シクロヘキサノン 10部 (画像形成)得られたインクシートと前記受像シートと
を、前者のインク層表面と後者の受像層表面とが接する
ように重ね合わせ、インクシートの支持体側よりサーマ
ルヘッドを用いて出力0.4W/ドット、パルス幅0.3〜10
msec、ドット密度6ドット/mmの条件で加熱することに
より画像記録を行った。
を、前者のインク層表面と後者の受像層表面とが接する
ように重ね合わせ、インクシートの支持体側よりサーマ
ルヘッドを用いて出力0.4W/ドット、パルス幅0.3〜10
msec、ドット密度6ドット/mmの条件で加熱することに
より画像記録を行った。
【0115】そして、下記の方法により受像シートの帯
電防止層面の表面電気抵抗値、複数枚給紙防止、白抜け
の有無及び受像層と受像シート背面とのべたつきを評価
した。その結果を表1に示す。
電防止層面の表面電気抵抗値、複数枚給紙防止、白抜け
の有無及び受像層と受像シート背面とのべたつきを評価
した。その結果を表1に示す。
【0116】《表面電気抵抗値》受像シートの帯電防止
層面の表面電気抵抗値(Ω/□)を温度22℃・湿度53%
の条件下で測定した。
層面の表面電気抵抗値(Ω/□)を温度22℃・湿度53%
の条件下で測定した。
【0117】《複数枚給紙防止》200枚重ねて連続印字
した際に、複数枚給紙があったかどうかで判断した。
した際に、複数枚給紙があったかどうかで判断した。
【0118】○・・・複数枚給紙が全く発生しなかった ×・・・複数枚給紙が発生した 《白抜け》形成した転写画像を目視で判断し、評価し
た。
た。
【0119】○・・・ゴミなど付着による白抜けが全く
認められない △・・・ゴミなど付着による白抜けが若干認められる ×・・・ゴミなど付着による白抜けが認められる 《べたつき》受像層面と帯電防止層が重ね合わさるよう
に10枚重ね合わせ、10g/cm2の荷重を掛けて60℃・48時
間放置した後、手で引き剥がし評価した。
認められない △・・・ゴミなど付着による白抜けが若干認められる ×・・・ゴミなど付着による白抜けが認められる 《べたつき》受像層面と帯電防止層が重ね合わさるよう
に10枚重ね合わせ、10g/cm2の荷重を掛けて60℃・48時
間放置した後、手で引き剥がし評価した。
【0120】○・・・べたつきが全く認められず、スム
ーズに剥がすことができる △・・・僅かにべたつきが認められる ×・・・べたついてしまって剥がすのに力を要する 実施例2 支持体として、150μmのコロナ処理された白色ポリエチ
レンテレフタレートフィルム[ダイアホイル(株)製:
W900#150]を用い、実施例1の帯電防止層の代わりに
下記組成のものを用いた以外は実施例1と同様にして受
像シート及びインクシートを作製し、実施例1と同様に
画像形成を行い評価した。結果を表1に示す。
ーズに剥がすことができる △・・・僅かにべたつきが認められる ×・・・べたついてしまって剥がすのに力を要する 実施例2 支持体として、150μmのコロナ処理された白色ポリエチ
レンテレフタレートフィルム[ダイアホイル(株)製:
W900#150]を用い、実施例1の帯電防止層の代わりに
下記組成のものを用いた以外は実施例1と同様にして受
像シート及びインクシートを作製し、実施例1と同様に
画像形成を行い評価した。結果を表1に示す。
【0121】 帯電防止層形成用塗工液 ポリビニルアルコール 6.5部 [日本合成化学(株)製:ゴーセノールGL-05] アニオン性高分子物質 3.5部 [ポリスチレンスルホン酸ナトリウム主成分, 三洋化成工業(株)製:ケミスタッドSA-9] 蒸留水 90部 実施例3 支持体として、150μmのコロナ処理された合成紙[王子
油化合成紙(株)製:ユポFPG150]を用い、実施例1の
帯電防止層の代わりに下記組成のものを用いた以外は実
施例1と同様にして受像シート及びインクシートを作製
し、画像形成、評価を行った。結果を表1に示す。
油化合成紙(株)製:ユポFPG150]を用い、実施例1の
帯電防止層の代わりに下記組成のものを用いた以外は実
施例1と同様にして受像シート及びインクシートを作製
し、画像形成、評価を行った。結果を表1に示す。
【0122】 帯電防止層形成用塗工液 ポリビニルアセタール系樹脂 5.0部 [積水化学工業(株)製:エスレックKW-1] アニオン性高分子物質 3.5部 [ポリスチレンスルホン酸ナトリウム主成分, 三洋化成工業(株)製:ケミスタッドSA-9] 酸化チタン 1.5部 [平均粒径:0.04μm,出光興産(株)製:出光チタニアIT-PB] 蒸留水 90部 実施例4 支持体として、100μmのコロナ処理されたポリエチレン
テレフタレートフィルム[ダイアホイル(株)製:S10
0]を用い、実施例1の帯電防止層の代わりに下記の組
成のものを用いた以外は実施例1と同様にして受像シー
ト及びインクシートを作製し、画像形成、評価を行っ
た。結果を表1に示す。
テレフタレートフィルム[ダイアホイル(株)製:S10
0]を用い、実施例1の帯電防止層の代わりに下記の組
成のものを用いた以外は実施例1と同様にして受像シー
ト及びインクシートを作製し、画像形成、評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0123】 帯電防止層形成用塗工液 ポリアクリル酸[アルドリッチ社製:平均分子量25万] 5.0部 アニオン性高分子物質 4.9部 [ポリスチレンスルホン酸ナトリウム主成分, 三洋化成工業(株)製:ケミスタッドSA-9] 酸化チタン 0.1部 [平均粒径:0.02μm,出光興産(株)製:出光チタニアIT-S] 蒸留水 90部 実施例5 支持体として、350μmのコロナ処理された白色ポリ塩化
ビニルフィルム[住友ベークライト(株)製:スミライ
トVSS-3101]を用い、実施例1の帯電防止層の代わりに
下記組成のものを用いた以外は実施例1と同様にして受
像シート及びインクシートを作製し、画像形成、評価を
行った。結果を表1に示す。 帯電防止層形成用塗工液 ポリ塩化ビニル[信越化学工業(株)製:TK600] 9部 炭酸カルシウム 0.5部 [平均粒径:1.85μm,日東粉化工業(株)製:NS#200] 酸化錫(酸化アンチモンドープ) 0.5部 [平均粒径:0.02μm,三菱マテリアル(株)製:導電粉T-1] メチルエチルケトン 40部 ジオキサン 80部 シクロヘキサノン 10部 実施例6 実施例1の帯電防止層の代わりに下記組成のものを用い
た以外は実施例1と同様にして受像シート及びインクシ
ートを作製し、画像形成、評価を行った。結果を表1に
示す。
ビニルフィルム[住友ベークライト(株)製:スミライ
トVSS-3101]を用い、実施例1の帯電防止層の代わりに
下記組成のものを用いた以外は実施例1と同様にして受
像シート及びインクシートを作製し、画像形成、評価を
行った。結果を表1に示す。 帯電防止層形成用塗工液 ポリ塩化ビニル[信越化学工業(株)製:TK600] 9部 炭酸カルシウム 0.5部 [平均粒径:1.85μm,日東粉化工業(株)製:NS#200] 酸化錫(酸化アンチモンドープ) 0.5部 [平均粒径:0.02μm,三菱マテリアル(株)製:導電粉T-1] メチルエチルケトン 40部 ジオキサン 80部 シクロヘキサノン 10部 実施例6 実施例1の帯電防止層の代わりに下記組成のものを用い
た以外は実施例1と同様にして受像シート及びインクシ
ートを作製し、画像形成、評価を行った。結果を表1に
示す。
【0124】 帯電防止層形成用塗工液 ポリエステル[東洋紡(株)製:バイロン290] 7部 硫化銅/硫化亜鉛 0.5部 [平均粒径:3.0μm,三井金属(株)製:導電性粉末Sacon TYPE-III] 硫酸バリウム(酸化錫をコート) 2.5部 [平均粒径:0.2μm,三井金属(株)製:導電性粉末Sacon TYPE-IV] メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部 シクロヘキサノン 10部 実施例7 坪量64g/m2、ベック平滑度200秒の上質紙の両面に、平
均粒径0.4μmの二酸化チタンを10重量%含むメルトフロ
レート7g/10minの低密度ポリエチレン樹脂を十分に溶
融・混錬し、30g/m2の塗布量で溶融押出しラミネート
後、スーパーカレンダー処理を施したものを支持体とし
て用い、その表面をコロナ放電処理し、実施例1の帯電
防止層の代わりに下記組成のものを用いた以外は実施例
1と同様にして受像シート及びインクシートを作製し、
画像形成、評価を行った。結果を表1に示す。
均粒径0.4μmの二酸化チタンを10重量%含むメルトフロ
レート7g/10minの低密度ポリエチレン樹脂を十分に溶
融・混錬し、30g/m2の塗布量で溶融押出しラミネート
後、スーパーカレンダー処理を施したものを支持体とし
て用い、その表面をコロナ放電処理し、実施例1の帯電
防止層の代わりに下記組成のものを用いた以外は実施例
1と同様にして受像シート及びインクシートを作製し、
画像形成、評価を行った。結果を表1に示す。
【0125】 帯電防止層形成用塗工液 ポリ塩化ビニル[信越化学工業(株)製:TK600] 7部 酸化亜鉛 0.3部 [平均粒径:1.0μm,三井金属(株)製:導電性粉末Sacon TYPE-II] 酸化錫(酸化アンチモンドープ) 2.7部 [平均粒径:0.02μm,三菱マテリアル(株)製:導電粉T-1] メチルエチルケトン 40部 ジオキサン 80部 シクロヘキサノン 10部 実施例8 実施例1で設けた帯電防止層の上に、下記組成の白色隠
蔽層形成塗工液をワイヤーバーコーティング法により、
乾燥膜厚3μmとなるように塗布・乾燥した後、実施例
1と同様にして受像シート及びインクシートを作製し、
画像形成、評価を行った。結果を表1に示す。
蔽層形成塗工液をワイヤーバーコーティング法により、
乾燥膜厚3μmとなるように塗布・乾燥した後、実施例
1と同様にして受像シート及びインクシートを作製し、
画像形成、評価を行った。結果を表1に示す。
【0126】 白色隠蔽層形成用塗工液 ポリビニルアルコール 5部 [日本合成化学(株)製:ゴーセノールGL-05] 炭酸カルシウム 5部 [平均粒径:2.0μm,三共精粉(株)製:エスカロン#1500] 蒸留水 90部 実施例9 実施例1で設けた帯電防止層の上に、下記組成の白色隠
蔽層形成塗工液をワイヤーバーコーティング法により、
乾燥膜厚3μmとなるように塗布・乾燥した後、実施例
1と同様にして受像シート及びインクシートを作製し、
画像形成、評価を行った。結果を表1に示す。
蔽層形成塗工液をワイヤーバーコーティング法により、
乾燥膜厚3μmとなるように塗布・乾燥した後、実施例
1と同様にして受像シート及びインクシートを作製し、
画像形成、評価を行った。結果を表1に示す。
【0127】 白色隠蔽層形成用塗工液 ポリビニルアルコール 7部 [日本合成化学(株)製:ゴーセノールGL-05] 酸化チタン 2部 [平均粒径:0.02μm,出光興産(株)製:出光チタニアIT-S] 合成雲母 1部 [平均粒径:3.0μm,コープケミカル(株)製:MK-100] 蒸留水 90部 実施例10 実施例6で設けた帯電防止層の上に、下記組成の白色隠
蔽層形成塗工液をワイヤーバーコーティング法により、
乾燥膜厚3μmとなるように塗布・乾燥した後、実施例
1と同様にして受像シート及びインクシートを作製し、
画像形成、評価を行った。結果を表1に示す。
蔽層形成塗工液をワイヤーバーコーティング法により、
乾燥膜厚3μmとなるように塗布・乾燥した後、実施例
1と同様にして受像シート及びインクシートを作製し、
画像形成、評価を行った。結果を表1に示す。
【0128】 白色隠蔽層形成用塗工液 アクリル系樹脂[東亜合成(株)製:A-1001] 3部 クレー 6部 [平均粒径:1.0μm,土谷カオリン工業(株)製:シルカライト] 合成雲母 1部 [平均粒径:3.0μm,コープケミカル(株)製:MK-100] 蒸留水 90部 実施例11 実施例2の帯電防止層を、実施例2で使用した支持体の
両面に設けた以外は実施例1と同様にして受像シート及
びインクシートを作製し、画像形成、評価を行った。結
果を表1に示す。
両面に設けた以外は実施例1と同様にして受像シート及
びインクシートを作製し、画像形成、評価を行った。結
果を表1に示す。
【0129】実施例12 実施例6の帯電防止層を、実施例6で使用した支持体の
両面に設けた以外は実施例1と同様にして受像シート及
びインクシートを作製し、画像形成、評価を行った。結
果を表1に示す。
両面に設けた以外は実施例1と同様にして受像シート及
びインクシートを作製し、画像形成、評価を行った。結
果を表1に示す。
【0130】実施例13 実施例8の帯電防止層、白色隠蔽層を、実施例8で使用
した支持体の両面に設けた以外は実施例1と同様にして
受像シート及びインクシートを作製し、画像形成、評価
を行った。結果を表1に示す。
した支持体の両面に設けた以外は実施例1と同様にして
受像シート及びインクシートを作製し、画像形成、評価
を行った。結果を表1に示す。
【0131】比較例1 実施例1の帯電防止層の代わりに下記組成のものを用い
た以外は、実施例1と同様にして受像シート及びインク
シートを作製し、画像形成、評価を行った。結果を表1
に示す。
た以外は、実施例1と同様にして受像シート及びインク
シートを作製し、画像形成、評価を行った。結果を表1
に示す。
【0132】 帯電防止層形成用塗工液 ポリエステル[東洋紡(株)製:バイロン290] 9部 カチオン界面活性剤[日本油脂(株)製:カチオンAB] 1部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部 シクロヘキサノン 10部 比較例2 実施例2の帯電防止層の代わりに下記組成のものを用い
た以外は、実施例1と同様にして受像シート及びインク
シートを作製し、画像形成、評価を行った。結果を表1
に示す。
た以外は、実施例1と同様にして受像シート及びインク
シートを作製し、画像形成、評価を行った。結果を表1
に示す。
【0133】 帯電防止層形成用塗工液 ポリビニルアルコール 6.5部 [日本合成化学(株)製:ゴーセノールGL-05] カチオン性高分子物質 3.5部 [三洋化成工業(株)製:ケミスタッド6300H] 蒸留水 90部 表 1 表面電気抵抗 複数枚給紙 白抜け べたつき [Ω/□] 防 止 実施例1 1×1010 ○ ○ ○ 実施例2 1×109 ○ ○ △ 実施例3 1×108 ○ ○ ○ 実施例4 1×108 ○ ○ ○ 実施例5 1×109 ○ ○ ○ 実施例6 1×109 ○ ○ ○ 実施例7 1×108 ○ ○ ○ 実施例8 1×108 ○ ○ ○ 実施例9 1×108 ○ ○ ○ 実施例10 1×108 ○ ○ ○ 実施例11 1×108 ○ ○ ○ 実施例12 1×108 ○ ○ ○ 実施例13 1×108 ○ ○ ○ 比較例1 1×1011 × × × 比較例2 1×1010 ○ △ △
【0134】
【発明の効果】本発明の帯電防止性に優れた感熱転写記
録用受像シートによれば、複数枚給紙の防止、画像形成
時におけるゴミ(異物)付着による白抜け防止、画像記
録体作製直後のべたついた受像面への付着防止等が著し
く向上した。
録用受像シートによれば、複数枚給紙の防止、画像形成
時におけるゴミ(異物)付着による白抜け防止、画像記
録体作製直後のべたついた受像面への付着防止等が著し
く向上した。
Claims (5)
- 【請求項1】 支持体の片面に、熱拡散性色素に対して
染着性を有する樹脂を含有する受像層を設け、かつ少な
くとも受像層とは反対の支持体面に、アニオン性高分子
物質及び/又は導電性粒子を含有する帯電防止層を設け
たことを特徴とする感熱転写記録用受像シート。 - 【請求項2】 前記アニオン性高分子物質及び/又は導
電性粒子の含有量が、帯電防止層形成組成物の全量に対
して10〜60重量%であることを特徴とする請求項1記載
の感熱転写記録用受像シート。 - 【請求項3】 前記アニオン性高分子物質が、ポリスチ
レンスルホン酸ナトリウムであることを特徴とする請求
項1記載の感熱転写記録用受像シート。 - 【請求項4】 前記導電性粒子が、少なくとも粒径の異
なる2種以上の混合物で、導電性粒子全量に対して、平
均粒子径0.01〜0.5μmの粒子が50〜95重量%、平均粒子
径0.5〜3μmの粒子が5〜50重量%であることを特徴と
する請求項1記載の感熱転写記録用受像シート。 - 【請求項5】 前記帯電防止層の上に、更に白色隠蔽層
が積層されたことを特徴とする請求項1記載の感熱転写
記録用受像シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3220339A JPH0558064A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 帯電防止性に優れた感熱転写記録用受像シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3220339A JPH0558064A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 帯電防止性に優れた感熱転写記録用受像シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558064A true JPH0558064A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=16749602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3220339A Pending JPH0558064A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 帯電防止性に優れた感熱転写記録用受像シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0558064A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH071845A (ja) * | 1992-12-23 | 1995-01-06 | Eastman Kodak Co | 感熱色素転写用色素受容素子 |
JP2008127303A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-06-05 | Suntory Ltd | 外分泌腺の機能障害改善剤及び機能障害改善用飲食物 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP3220339A patent/JPH0558064A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH071845A (ja) * | 1992-12-23 | 1995-01-06 | Eastman Kodak Co | 感熱色素転写用色素受容素子 |
JP2008127303A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-06-05 | Suntory Ltd | 外分泌腺の機能障害改善剤及び機能障害改善用飲食物 |
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