JPH0557990A - 熱転写記録装置 - Google Patents

熱転写記録装置

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Publication number
JPH0557990A
JPH0557990A JP24500091A JP24500091A JPH0557990A JP H0557990 A JPH0557990 A JP H0557990A JP 24500091 A JP24500091 A JP 24500091A JP 24500091 A JP24500091 A JP 24500091A JP H0557990 A JPH0557990 A JP H0557990A
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JP
Japan
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thermal head
head
platen roller
shaft
pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP24500091A
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English (en)
Inventor
Naomi Osada
尚省 長田
Toshiro Kono
俊郎 河野
Satoshi Kanbe
聡 神戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーマルヘッドの圧着・離間を行なう作動機
構を2つの駆動源で行なうことにより、高品質の転写画
像が得られるようにした熱転写記録装置を得る。 【構成】 サーマルヘッド51がプラテンローラ50に
圧着・離間する際、圧着駆動を第1の駆動源であるプラ
テンモータ53で行ない、圧着保持及び離間駆動を第2
の駆動源であるソレノイドで行なうようにした熱転写記
録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、カラープリン
タ装置等の熱転写記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にカラープリンタ装置等の熱転写記
録装置にあっては、記録紙と転写紙が用いられており、
それぞれは、所定枚数、所定回数使用されることにより
交換する必要上、例えば上部フレームユニットが開閉蓋
自在に構成されているものである。ところで、上部フレ
ームユニットには、通常、サーマルヘッドが取り付けら
れており、このサーマルヘッドと下部フレームユニット
に取り付けられたプラテンローラとからなる記録機構か
ら最適な転写画像を得るために、両者は所定の押圧力で
当接している必要があり、その押圧力を得るために両者
は出来るだけ接近するよう配置構成されているものであ
る。
【0003】
【発明が解決すべき課題】従来この種のカラープリンタ
装置にあって、サーマルヘッドの圧着機構としては、主
としてモータの回転力で行なうものと、ソレノイドの吸
引力又は押出し力を利用するものとがあった。モータの
回転力を用いるものとしては、例えば、特開昭62-26867
0 号公報の如くの構成のものがあるが、この従来構成に
よれば、モータの回転力を偏心カムに与え、このカムの
偏心力によりサーマルヘッドが載置され、常時バネによ
り一方向に付勢された押板をプラテン方向に押圧して両
者を圧着後、モータを停止することにより圧着力を保持
し、記録を行なうようにしているものである。そして、
サーマルヘッドの押圧力は、前記バネの弾発力によって
得ており、バネ定数を変えることによって押圧力を変え
るようにしているものである。このモータの回転力をサ
ーマルヘッドの圧着力にする従来方法にあっては、一定
の圧着力を保持するすることができ、省電力化に際し有
利なものであるが、押圧後、停電等でこれが停止した場
合、圧着が解除されず、プラテンローラが永久変形を起
してしまう欠点がある。
【0004】一方、ソレノイドの吸引力又は押出し力を
利用するものとしては、例えば、特開昭63-41160号公報
の如くの構成のものがある。これによると、ソレノイド
の吸引力を押圧レバーの回動力に変え、この回動力を、
前記押圧レバーと連結しており、スプリングにより常時
一方向へ附勢力が付与されているサーマルヘッドに伝達
して、このサーマルヘッドの押圧力を得、これをプラテ
ンローラに当接させて所定の記録を行なうようにしてい
るものである。このソレノイドの吸引力又は押出し力を
利用してサーマルヘッドの圧着を行なうものは、停電
時、ソレノイドへの吸引力が解除されるので安全性が高
いが、圧着中、常時ソレノイドに通電していなければな
らないので、加熱による圧着力の低下現象が発生する欠
点がある。また、圧着力を十分に得るためには、大きな
ソレノイドが必要でコストアップになると共に重量が大
になり、上部フレームユニットの開閉動作が円滑に行わ
れにくくなる欠点につながるものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる従来例
の欠点に鑑がみなされたものであり、第1の発明とし
て、制御回路からの制御信号に基づいて作動するサーマ
ルヘッドと、このサーマルヘッドが転写紙及び記録紙を
介して圧着、離間することにより、所望の転写記録を行
なうプラテンローラと、前記サーマルヘッドをプラテン
ローラに圧着、離間させるサーマルヘッド作動機構とを
具備してなり、前記サーマルヘッド作動機構は、圧着駆
動を第1の駆動源で行ない、圧着保持及び離間駆動を第
2の駆動源で行なうようにした熱転写記録装置を、ま
た、第2の発明として、前記第1の駆動源をモータ、第
2の駆動源をソレノイドとした請求項1記載の熱転写記
録装置を、更に第3の発明として、前記第1の駆動源を
プラテンローラ駆動用モータと共用した請求項1記載の
熱転写記録装置をそれぞれ提供するものである。
【0006】
【実施例】図1は、本発明になる熱転写記録装置10の
平面図、図2は、同側面図、図3は、カラープリンタ装
置の全体斜視図、図4は、上部フレームユニットの概略
斜視図、図5は、上部フレームユニットの一部拡大斜視
図、図6は、プラテンローラとサーマルヘッドの当接状
態を示す側面図、図7は、プラテンローラ駆動系の説明
図、図8は、プラテンローラ駆動系の一部とウォーム駆
動系との関連部分の説明図、図9は、ヘッド圧着メカニ
ズムの説明図、図10は、サーマルヘッドとプラテンロ
ーラとの当接状態を示す側面図、図11〜図13は、そ
れぞれヘッド圧着メカニズムの動作説明図、図14は、
サーマルヘッドとプラテンローラとの当接状態を示す拡
大側面図、図15は、ニップ厚算出模式図、図16は、
ヘッド当り調整状態を示す説明図である。本発明になる
熱転写記録装置10は、従来の如く、上部フレームユニ
ットに設けたソレノイドを駆動源としてサーマルヘッド
を駆動するものではなく、下部フレームユニットに設け
たプラテンローラ50よりの回転駆動力をギヤ,リンク
機構等を介してサーマルヘッド51に伝達させ、所望の
熱転写記録を行なうようにしたものである。これによ
り、十分な圧着力が得られると共に低コスト化が図れ
る。また、下部フレームユニットに設けたソレノイドは
記録状態を確実に保持するために用いるものであり、こ
れにより上部フレームユニットの軽量化を図り、もって
メインテナンス性の向上を図ると共に、低コスト化を可
能ならしめたものである。以下、カラープリンタ装置の
概略について図3を参照して説明する。図3のカラープ
リンタ装置20中、21は、外部装置と信号の授受を行
うための汎用インターフェース部、10は、このインタ
ーフェース部21の上部に載置された熱転写記録装置
で、その内部には機構制御回路、記録信号処理回路、電
源等が内蔵されており、図示されていない下部フレーム
ユニットに一般的な手段により固定されているものであ
る。23は、熱転写記録装置10の上部に回転自在に配
置された前方外装部、24は、前記プリンタエンジン部
22の上部で、かつこの前方外装部23と図示しないピ
ンで接続された摺動自在の後方外装部である。なお、こ
の後方外装部24は下部フレームユニットには固定され
ていなく、単にプリンタエンジン部22上に載置されて
あるのみのものであり、その後部には図示しない滑り部
材が設けられている。また、25,26は、それぞれイ
ンターフェース部21、プリンタエンジン部22に設け
られた設置足である。なお、図1に示す如く、上部フレ
ームユニット30及び図示しない下部フレームユニット
はダンパー29により連結されている。このダンパー2
9は、前記した上部フレームユニット30と下部フレー
ムユニットの一部との間にそれぞれ図示しないピンを介
して連結されていて、すなわち、前方外装部23の開閉
蓋動作に連動して作動するよう構成されており、例え
ば、サーマルヘッド等の交換に際し、前方外装部23を
開蓋した際、前記したピンを回動中心として、ダンパー
29内の筒体が所定範囲に亘って摺動するよう構成され
ている。なお、このダンパー29は、上部フレームユニ
ット30、下部フレームユニット間に左右2個取付けら
れているものである。
【0007】ここで、上部フレームユニット30につき
主として図4を参照して説明する。31は、略箱状の上
部フレームで、この上部フレーム31の底面部31a、
斜め側方部31bには、操作パネル32、右ステー3
3、左ステー35と、これら両ステー33,35間には
図示しないサーマルヘッドとこのサーマルヘッドを冷却
するための冷却ファン37等が配置されている。36
は、サーマルヘッド圧着用のジンバル軸である。なお、
341 ,342 は、それぞれに設けた透孔391 ,39
2 に後述する軸44が挿通され、そこを支軸に上部フレ
ームユニット30が作動するための、右ステー33,左
ステー35にそれぞれ設けられたヒンジ部である。ま
た、38は右ステー33、左ステー35間に固設したヘ
ッドステー40に設けられたサーマルヘッド圧着用のジ
ンバル軸36の軸部である。略箱状の板金製の上部フレ
ーム31は、上部側が開口しており、そこには、従来の
ようにサーマルヘッドに押圧力を付与するためのソレノ
イド等の重量部品が取り付けられてはいなく、必要最少
限の部品が載置されるよう構成されているので、上部フ
レームユニット30そのものの軽量化が可能となるもの
である。また、必要最少限の部品しか上部フレームユニ
ット30には配置されていないので、メインテナンス
時、他部品を破損する虞れもない。
【0008】次に、ヒンジ部341 ,342 の具体的構
造を、図4,図5を参照して説明する。これらヒンジ部
341 ,342 の回動中心は、前記した如くサーマルヘ
ッド圧着用の軸44の回動中心となるよう構成されてい
る。それぞれヒンジ部341 ,342を有する右ステー
33,左ステー35内にそれぞれ設けられた透孔3
1 ,392 には、それぞれ図示しないローラベアリン
グが圧入されており、前記した軸44は、ローラベアリ
ングが圧入された透孔391 ,392 内に挿通される。
従ってこの軸44は、ローラベアリングのすべりで回動
することになるので、上部フレームユニット30の荷重
に関係なくスムーズに回動することができる。
【0009】次に、上部フレームユニット30と他の関
連機構との結合状態につき、図2,図4,図5を参照し
て説明する。前記した如く、上部フレームユニット30
は、ダンパー29と連結されている。一方、上部フレー
ムユニット30の上部フレーム31には、右ステー3
3,左ステー35がそれぞれ固設されており、これら右
ステー33,左ステー35の一部であるヒンジ部3
1 ,342 に設けた内部にローラベアリングが圧入さ
れた透孔391 ,392 には軸44が挿通されている。
41は、略U字状に形成された加圧レバーで、上方であ
る開口部側には、図示しない透孔が設けられ、そこに前
記した軸44が挿通され、一方、開口部と対向する側に
は、前記した軸44と略平行になる如く軸42が固設さ
れているものである。従って、軸44と加圧レバ−41
とは一体的に連結されていることになる。そして、この
軸42には、サーマルヘッド圧着用のジンバル軸36の
テーパ状の先端部36aがバネ43により常時時計方向
の押圧力が付与された状態で当接するよう構成されてい
る。
【0010】記録時、図4〜図6に示す如く、図示しな
い下部フレームユニットに配置されたプラテンローラ5
0が回転することにより、その回転駆動力がそれに連結
されている後述するレバー等によりこの軸44に伝達さ
れ、この軸44が例えば、時計方向に回動する。この軸
44の時計方向の回動により、これと連結している加圧
レバー41も同方向に回動する。これにより、上部フレ
ームユニット30の上部フレーム31の底面部31aに
設けられたバネ43により軸42に常時当接されている
サーマルヘッド圧着用のジンバル軸36の先端部36a
が、バネ43の時計方向の押圧力に抗して軸部38を中
心に反時計方向に回動する。このジンバル軸36の反時
計方向の回動力により、この先端側に取着されているサ
ーマルヘッド51も反時計方向に回動し、サーマルヘッ
ド51が転写紙52を介してプラテンローラ50に当接
圧着することにより所望の転写記録が行われるものであ
る。なお、サーマルヘッド51のプラテンローラ50へ
の圧着時、所望の転写記録を行なう為には、サーマルヘ
ッド51に所定の押圧力を付与する必要があり、そのた
めに上部フレームユニット30及びこのサーマルヘッド
51の支点となる部分の強度を所定の強度のものとする
必要がある。
【0011】そこで、本発明になる熱転写記録装置で
は、上部フレームユニット30を、上部フレーム31の
底面部31a上に、右ステー33,左ステー35及びこ
れら両ステー33,35間に固設したヘッドステー40
等により構成したものであり、かつ、このヘッドステー
40に、軸部38を設けたものであるから、従来の如く
上部フレーム31上に支点となる軸が設けてあるものに
比しはるかに撓みが少なくて済み、その結果、軸部38
がズレるようなこともなく、良好な転写画像が得られる
ものである。また、この記録時のサーマルヘッド51と
プラテンローラ50との圧着の際、圧着軸となる軸部3
8は、上方への反力を受けるが、その反力も左右のステ
ー33,35及びヘッドステー40並びに上部フレーム
31で受けることになるので上部フレーム31の強度は
それ程強いものである必要はなく、この上部フレーム3
1の軽量化、低コスト化が図れる。更に、従来の如く重
量がかなりあるソレノイドが上部フレームユニット30
に取付けられていないので、その分上部フレームの強度
を増やす必要もなく、従って、上部フレームユニットの
軽量化が図れるので、メインテナンス時の開閉蓋動作が
スムーズに行なえるものである。
【0012】ここで、プラテンローラ50駆動系につい
て図7,図8を参照して説明する。53は、プラテンモ
ータで、これは、エンコーダを内蔵したDCモータであ
りエンコーダの出力を元にこのモータ53の回転速度を
サーボ制御すると共に印字タイミングを決定している。
このプラテンモータ53は、フレーム54にネジ55に
て固定されたモータベース56に片持ち状態で止めネジ
57にて固定されている。プラテンモータ53の出力軸
58には、タイミングベルト用プーリ59が固定されて
おり、モータ53の回転力は、タイミングベルト60を
介してウォーム61と同軸に固定されたプーリ62に減
速して伝えられる。ウォーム61は、軸63と一体で形
成されており、プーリ62は、その軸端に固定されてい
る。ウォーム軸63は、モータベース56とウォームベ
ース64にてウォーム61の両側をベアリング65,6
6を介して支持されている。また、モータベース56側
にはスラストベアリング67が設けてあり、このスラス
トベアリング67はウォーム減速に伴う軸方向の力を受
けウォームの回転をスムーズにすると共にベアリング6
5,66の寿命を延ばしいてる。ベアリング65は、プ
ーリ62,モータベース56間に配置されており、プー
リ62は、ネジ68にてウォーム軸63に固定されてい
る。また、ウォーム軸63とウォームベース64間には
ベアリング66が配置されており、ウォームベース64
は、フレーム54にネジ69にて固定されている。
【0013】ウォーム減速は、プラテン軸70に固定さ
れたウォームホイール71にて行われる。プラテンロー
ラ50,ウォームホイール71,後述するヘッド圧着ギ
ヤ76,クランパ開閉カムギヤ77等によりプラテンユ
ニットが形成される。一方、ウォーム61は、前記した
フレーム54等にて構成された図示しないフレームユニ
ットに形成されているので、図7中、上方よりこのプラ
テンユニットをフレーム54に設けた凹溝54a内に落
とし込めば、容易にウォームホイール71とウォーム6
1とのギヤ噛み合いが得られる。ウォームホイール71
は、プラテン軸70とキー72にて回り止め固定され、
更に、ネジ73にて抜け止めされている。プラテン軸7
0は、ベアリング74を組込んだベース材75にて支持
されている。ベース材75は、前記したプラテンユニッ
トに形成され、このプラテンユニットを固定する際、ベ
ース材75とフレーム54に図示されない手段にて固定
される。76,77は、それぞれ前記したヘッド圧着ギ
ヤ及びクランパ開閉カムギヤである。この様に、プラテ
ンローラ駆動系を構成することにより、少ない減速段で
大きな減速比が得られ、かつ、構成が簡単で組立性が良
く、ギヤムラの発生しにくいプラテンローラ駆動系が得
られるものである。
【0014】次に、本発明になる熱転写記録装置におけ
るヘッド圧着機構につき、図4〜図6及び図9〜図13
を参照して説明する。本発明のヘッド圧着機構における
基本動作は、ヘッド圧着動作の駆動源としてプラテンロ
ーラの回転力を用い、その圧着保持にソレノイドを用い
ていることである。プラテンローラ50の軸70に固定
されたヘッド圧着ギヤ76は、全周の内、一部に歯78
を有しているものである。ヘッド圧着ギヤ76に噛み合
うアイドルギヤ79は、軸80との間にワンウエイクラ
ッチ81を組込まれており、このアイドルギヤ79は、
図中時計方向しか回転しないよう構成されている。軸8
0は軸82を回動中心とするヘッド保持レバー83の一
側に固定されている。このヘッド保持レバー83は、略
「L」字型をしており、軸82の一方側にギヤ79が他
側には、ヘッド圧着保持用のソレノイド84の可動鉄心
85を介してネジ等の固定手段により回動自在に連結さ
れている。
【0015】一方アイドルギヤ79は、フレーム54に
固定された軸86を回転中心とする加圧ギヤ87と噛合
うよう構成されている。アイドルギヤ79は、通常、一
端が保持レバー83に固定され、他端が後述する軸90
に連結された復帰バネ88にて反時計方向に付勢されて
おり、この状態では、アイドルギヤ79はヘッド圧着ギ
ヤ76に設けられた歯78及び加圧ギヤ87とも噛合わ
ない。保持ソレノイド84に通電され、可動鉄心85が
図中左(L)方向に吸引されると、ヘッド保持レバー8
3は、復帰バネ88に抗して時計方向へ回動し、これに
よりアイドルギヤ79と加圧ギヤ87は噛合う。加圧ギ
ヤ87と一体に固定された円板89上には軸90が固定
されており、この軸90と後述する軸91間に加圧リン
ク92が連結されている。軸91は、後述する加圧アー
ム94に固定された軸であり、この加圧アーム94はヘ
ッド圧着軸93を中心に回動自在に構成されている。ま
た、ヘッド圧着軸93は、前記した上部フレームユニッ
ト30開閉用軸44と共用の軸構成とされている。
【0016】加圧アーム94は、略「コ」字状に形成さ
れており、コの字内側に加圧リンク92が、更にその内
側には、ヘッド圧着軸93に取付けられた加圧受けアー
ム95が配置されている。そして、加圧アーム94と加
圧受けアーム95間には、強力な弾発力を有する圧縮バ
ネ96が配してあり、この圧縮バネ96により常時2つ
のアーム94及び95は、開く方向(O1 ,O2 方向)
に付勢力が付与されているものである。なお、その開口
量は、バネ96の中心を貫通するボルト97とナット9
8で規制されている。ヘッド圧着軸93は、図示しない
フレーム間にこれ又図示しない軸受にて回動自在に支持
されており、このヘッド圧着軸93の図示しないフレー
ム間の略中央部には、前記した加圧レバー41が固定さ
れており、この加圧レバー41の先端部に設けた軸42
には、前記した如く軸36が当接している。
【0017】次に、サーマルヘッド51の具体的構成及
びその前後方向の調整方法につき図5,図10,図14
等を参照して説明する。従来のサーマルヘッドの調整方
法としては、例えば、特開平2-112954号公報記載の如く
の構成のものがあるが、この構成によれば、サーマルヘ
ッドの調整が、前後方向と左右の傾き調整の2段階で行
なうものであり、調整が難しいという欠点がある。本発
明になる熱転写記録装置のサーマルヘッドの調整方法に
よれば、かかる従来の欠点は悉く解消されるものであ
る。以下、本発明になるサーマルヘッドの具体的構成お
よびその調整方法を説明する。サーマルヘッド51は、
放熱と支持を兼ねた支持部材99に固定されている。こ
の支持部材99の幅方向の中央部にはブロック部100
が固定されており、このブロック部100には、一端に
調整ネジ101が形成され、他端にはジンバル軸36を
形成する軸部が貫通している。ジンバル軸36は、上部
フレームユニット30を構成する左右のメイン骨材とな
る右ステー33,左ステー35に軸38に回動自在に支
持されたヘッドステー40の幅方向の中央部をベアリン
グ103104を介して貫通している。この結果、サー
マルヘッド51は、支持部材99と共にヘッドステー4
0に対して回動することができる。更に、ジンバル軸3
6の先端部36aは、前記した如くバネ43の付勢力に
より、常に加圧レバー41の軸42に当接している。ジ
ンバル軸36の左端側は、調整ネジ101とこの調整ネ
ジ101を固定するネジ105にて固定されている。一
方、ヘッドステー40側は、Eリング106にて規制さ
れているので、ジンバル軸36とサーマルヘッド51
は、ヘッドステー40に対して前後には固定で、ヘッド
幅方向には回動することになる。
【0018】次に、サーマルヘッドの調整方法につき説
明する。まず、ネジ105をゆるめ、次に調整ネジ10
1を回す。調整ネジ101が右ネジならば右回転でサー
マルヘッド51は前(図中左方向)へ移動し、左回転す
ることにより後(図中右方向)へ移動する。最適位置ま
で回転したら、再びネジ105を締めそこに固定する。
以上によって容易に前後位置に調整することが出来る。
なお、ネジ101のピッチが例えば、1mm等の整数ピ
ッチであるならば、1回転でサーマルヘッドは1mm等
の整数ピッチ移動するので、定量的に調整することも可
能である。この調整装置は、前記したサーマルヘッドの
圧着機構、ジンバル機構を有するもののみならず、プラ
テンローラに常時圧着状態にある、例えば、ファックス
装置の記録部においても有効に使用できるものである。
【0019】ここで、本発明になる熱転写記録装置のサ
ーマルヘッドのプラテンローラへの圧着動作について図
5,図9,図11〜図13等を参照して説明する。図9
は、サーマルヘッドとプラテンローラの圧着機構の静止
状態を示す平面図である。この状態は、ソレノイド84
へは通電がされていないので、アイドルギヤ79は加圧
ギヤ87とは噛み合っていない。給紙後、まず、プラテ
ンローラ50が図中反時計方向に回転を始める。その
後、ソレノイド84が通電されると、可動鉄心85が吸
引され、ヘッド保持レバー83が時計方向に回動する
(図11の状態)。ヘッド保持レバー83が時計方向に
回動することにより、アイドルギヤ79は加圧ギヤ87
に噛み合う。この時、ヘッド圧着ギヤ76の歯78は、
アイドルギヤ79とは噛み合っていないので、プラテン
ローラ50が回転してもアイドルギヤ79は回転しな
い。プラテンローラ50が更に反時計方向に回転し、ヘ
ッド圧着ギヤ76の歯78とアイドルギヤ79とが噛み
合うと、加圧ギヤ87が反時計方向に回転し、加圧リン
ク92がM1 方向に移動する。
【0020】加圧リンク92のM1 方向への移動に伴っ
て、加圧アーム94が時計方向に回転すると、バネ96
を介して加圧受けアーム95も時計方向(O1 方向)に
回動する。その結果、ヘッド圧着軸93すなわち、前記
した軸44に固定された加圧レバー41が時計方向に回
動し、この加圧レバー41の軸42に当接しているジン
バル軸36はバネ43の附勢力に抗して反時計方向に回
動し、ヘッドステー40は軸38を中心に反時計方向に
回動し、サーマルヘッド51がプラテンローラ50に当
接する(図12)。プラテンロラ50が更に反時計方向
に回転すると、加圧ギヤ87も同様方向に回転し、加圧
リンク92に連結している加圧アーム94は時計方向に
回転するが加圧受けアーム95はすでにサーマルヘッド
51がプラテンローラ50に当接しているので回転され
ず、その結果、加圧アーム94によりバネ96は圧縮方
向へ押圧される(図13)。
【0021】この結果、サーマルヘッド51の圧着力
は、バネ96の弾発力に基づいて得られる。この状態で
プラテンローラ50が更に反時計方向に回転すると、ヘ
ッド圧着ギヤ76の歯78とアイドルギヤ79との噛み
合いが外れる。この状態以降、バネ96の弾発力が加圧
アーム94,加圧リンク92等を介して加圧ギヤ87に
加えられると共に、この加圧ギヤ87と噛合しているア
イドルギヤ79に加えられる。そして、その力は反力と
してアイドルギヤ79を反時計方向に回動するよう作用
するが、前記した如くアイドルギヤ79には、ワンウエ
イクラッチ81が組込まれているので、反時計方向へは
回転しない。一方、加圧ギヤ87には時計方向の力が作
用するが、アイドルギヤ79は回転しないので加圧ギヤ
87も時計方向には回転することが出来ず、その回転力
は、ヘッド保持レバー83を図13中においてP方向に
押圧する方向に作用するので、ソレノイド84から可動
鉄心85を離す方向への力は殆ど掛からない。従って、
ソレノイド84の吸引力が弱くてもサーマルヘッド51
は圧着した状態で安定に保持され、プラテンローラ50
は所定方向へ回転することができる。この状態で記録機
構の所定部分へ通電を開始すれば、所定の記録が行なえ
るものである。
【0022】プラテンローラ50が更に回転し、記録が
終了した場合、ソレノイド84への通電を止めればヘッ
ド保持レバー83は、復帰バネ88にて反時計方向に回
転しアイドルギヤ79と加圧ギヤ87との噛み合いが外
れる。この結果、バネ96及びバネ88の復元力で加圧
アーム94は反時計方向(O2 方向)に回転し、同様に
ジンバル軸36は、バネ43の附勢力により時計方向に
回転する。この結果、サーマルヘッド51はプラテンロ
ーラ50より離間する。このサーマルヘッド51のプラ
テンローラ50との離間はソレノイド84への通電終了
と共に短時間で行われることになる。
【0023】前記したように、サーマルヘッド51の圧
着力は、大きな力を必要とするが、本発明によれば、プ
ラテンローラ50の回転力で容易に得ることが出来、ま
た、その圧着力の保持は、パワーの小さなソレノイド8
4で行なうことが出来る。また、記録中に停電が起こっ
た場合でもソレノイド84への通電が切れるのでプラテ
ンローラ50にサーマルヘッド51が圧着した状態で長
時間保持される心配がなく、プラテンローラ50の変
形、サーマルヘッド51の破損を容易に防止することが
出来る。更に、プラテンローラ50上に設けられたヘッ
ド圧着ギヤ76上の歯78は限定した部分にしか設けら
れていないので、正規の位置以外で圧着動作が行われる
虞れはない。そして、サーマルヘッド51の圧着動作
は、プラテンローラ50上の記録紙印字領域外中におい
て行われ、それ以外の場所でギヤの噛み合いが行われる
ようなことはないので、印字中のプラテンローラ50の
回転に不要な外乱を与えるようなことはなく、プラテン
ローラ50の回転が一定し、転写画像にムラが生じるよ
うなことはない。
【0024】ところで、図10に示すように、プラテン
ローラ50内に配置されたクランパ107の上面は、サ
ーマルヘッド51等との関係より図示しない記録紙を把
持していない状態では、プラテンローラ50外周面より
突出しており、記録紙を把持した状態すなわち、プラテ
ンローラ50内に閉じられた状態では、プラテンローラ
50外周面より内側に配されるよう構成されている。こ
のため、後述するサーマルヘッド51の過圧着防止機構
を用いれば、サーマルヘッド51のプラテンローラ50
への圧着はクランパ107が記録紙を完全に把持した状
態で行なうことができ、従って、記録開始位置に無駄が
なくなるものである。以下、図5,図14,図15等を
参照して説明する。
【0025】図14は、本発明になるサーマルヘッドの
過圧着防止機構の側面図である。支持部材99の両側面
には、板金109が設置され、ボールベアリング等のコ
ロ部材108が回動自在に支持されている。この板金1
09には、転写紙の走行をガイドするローラ110が設
けられている。なお、111はローラ110の軸であ
る。一方、前記した上部フレームユニット30のステー
33,35には、圧着した際、コロ部材108を受ける
ストッパ112が固定されている。ストッパ112は、
コロ部材108と当接する位置が斜面113を有してお
り、ネジ114と長孔115にて図14中、左右方向に
移動調整可能に構成されている。この調整において、コ
ロ部材108と斜面113とが当接する位置は、印字中
のプラテンローラ50とサーマルヘッド51との圧着時
では、コロ部材108と斜面113が僅かに浮く状態に
調整されている。このため、印字中は、正常なニップ厚
(サーマルヘッド51がプラテンローラ50に当接した
際のプラテンローラ表面が凹む量)が得られ、クランパ
107部の通過時は、コロ部材108と斜面113とが
当接してサーマルヘッド51がクランパ107に当接す
る虞れはない。
【0026】ニップ厚λは、図15で示す方法で算出す
ることができる。プラテンローラ50の径をDo ,プラ
テンローラの心金径をDi ,ゴム厚さをt,サーマルヘ
ッド51の部分グレーズ部径をDb ,サーマルヘッド5
1とプラテンローラ50とが当接する長さをl、E
(∞)をゴムの実効弾性率とすれば、次のような数式1
で表せる。
【0027】
【数1】
【0028】これは、静的ニップ厚であるが、熱転写記
録においては、プラテンローラ50の回転数が数rpm
以下の為、静的に近似できる。なお、サーマルヘッド5
1が全面グレーズの場合、Db =∞であるので、次のよ
うな数式2で表わしたものでも良い。
【0029】
【数2】
【0030】上式に基いた調整をストッパ112に対し
て行なえば、記録紙長さに対して記録領域を広くするこ
とができる。
【0031】次に、サーマルヘッドとプラテンローラと
の当接状態について説明する。前記した如く、この種熱
転写記録装置において、良好な転写画像を得るためには
サーマルヘッドとプラテンローラとは所定の圧着力を持
って当接している必要があり、例えば特開平2-13624 号
公報記載の如くの構成のものが知られている。しかしな
がら、かかる従来の構成にあっては、往々にして生じる
サーマルヘッドが取付けられているアルミベース材の撓
みによる変形を対象としているもので4次曲線の撓みを
解決する方法としては有効なものであるが、グレーズ変
形ムラ特に部分グレーズの変形ムラに対しては何等の対
策も施していなく、従って、細かいヘッド当たり調整が
出来ず、良好な転写画像が得られない欠点があった。
【0032】本発明は、かかる調整方法につき有効な解
決手段を講じたものであり、以下、その点につき説明す
る。まず、サーマルヘッド51の支持部材につき、図
5,図10,図14及び図16を参照して説明する。サ
ーマルヘッド51は、アルミニゥム製の熱電導性の良い
支持部材99に例えばネジ116にて固定されている。
支持部材99は、サーマルヘッド51の発熱体列方向に
複数の穴117が貫通したアルミ押し出し材又はアルミ
引き出し材から作られ、サーマルヘッド51の幅と略同
等の長さに切断され、かつ、中央のブロック部100の
取り付けと、冷却ファン37取付け部を例えばフライス
加工して落としてある。冷却ファン37は、ブロック部
100の両側の支持部材99にネジにて固定され、冷却
ファン37の回転により空気を図5の上方向へ送り出す
よう構成されている。冷却ファン37の空気は、支持部
材99の両側に開口した複数の穴117から吸引され
る。一方118は、サーマルヘッド51と支持部材99
の間に設けたシート状のヒータであり、サーマルヘッド
51内にある図示しないサーミスタの温度に応じて適宜
加熱されるものである。また、図16中119はセット
ネジであり、これは、支持部材99に設けてある。この
セットネジ119を回すことによって、サーマルヘッド
51のアルミベース120が押され、サーマルヘッド5
1の上下調整をすることが出来る。
【0033】この結果、プラテンローラ50に対するサ
ーマルヘッド51の当たりを均一に調整することが出来
る。このセットネジ119は、サーマルヘッド発熱体部
121の真上にあり、かつ、支持部材99の穴部117
ではなくアルミ部に設けてあるため剛性が強く、セット
ネジ119を回した際、支持部材99側が逆に反るよう
なことはない。一方、セットネジ119は中空であるた
め、この中空部にヘッド固定ネジ116が設けてあり、
セットネジ119を支持部材99から突出させないで固
定ネジ116を締め込めば、サーマルヘッド51のアル
ミベース120は密着状態になる。通常、アルミベース
120のたわみは4次曲線であり、発熱体の凹凸レベル
がこれより細かいと調整できない。このため、アルミベ
ース120の発熱体列直交方向にスリット状の溝117
が各調整ネジ間に設けてある。このため、4次曲線のた
わみは発生せず、スリット端単位の撓みとなるので、調
整ネジとスリット数を増すことによって、細かい単位で
の当り調整が可能となる。特に、部分グレーズ凸ムラに
有効である。セット調整ネジ119は、頭部がカニ目と
なっているので、固定ネジ116を外さなくともそれを
ゆるめるだけでカニ目ドライバで回して調整することが
出来る。調整後は、固定ネジ116を締めるだけで良
い。又、その調整は、上方より行なうことが出来るの
で、例えば、外装カバーを外すだけで組み立て後の調整
も可能である。更に、セットネジ119にてサーマルヘ
ッド51を押すと、支持部材99とアルミベース120
間に空間が生じるが、その間は、通常熱伝導性の良いペ
ーストで充填してあるので、効果は低下しないものであ
る。
【0034】サーマルヘッド51の加熱、冷却動作は、
以下説明する如くのものである。サーマルヘッド51内
には、本出願人が先に提案した実願平2-33674 号明細書
に記載の如くのサーミスタが設けてあり、このサーミス
タの抵抗値から温度データが得られる。得られた温度デ
ータが所定の温度より低い場合、シート状ヒータ118
に通電が行なわれ、サーマルヘッド51を加熱する。所
定の温度に達すると、ヒータ118への通電が断たれ記
録可能状態となる。記録を開始するとサーマルヘッド5
1は発熱し、サーマルヘッド51の温度が上昇し、更
に、支持部材99へと伝熱する。サーミスタが所定温度
以上になると、冷却ファンが37が回り始め、支持部材
99内にある複数の穴117内の暖められた空気を上部
へ放出する。サーミスタが所定温度内に戻れば冷却ファ
ン37は回転を停止する。
【0035】次に、冷却動作について図5,図16を参
照して説明する。従来のこの種熱転写記録装置の冷却機
構としては、本出願人が先に提案している特願昭64-315
27号明細書の如くの構成のもがある。この構成による
と、サーマルヘッドの支持部材には副走査方向に冷却フ
ィンが多数設けられ、その前方にクロスフローファンが
サーマルヘッド幅方向全面に亘って設けられている。そ
して、このサーマルヘッド内に設けたサーミスタが所定
温度以上になると、ファンが回転し、冷却フィン間にた
まった熱気を上部後方へ排出するものである。しかる
に、サーマルヘッドは、その幅方向全体を均一に冷却す
る必要があるため、一般にクロスフローファンが使用さ
れているものである。しかしながら、このファンはコス
ト的に高い割に風量が少なく、かつ、騒音もかなり大き
い。そこで、軸流ファンを多数並べて解決する方法が考
えられるが、その場合、組立て工数が多くなってしまう
欠点がある。
【0036】本発明になる熱転写記録装置は、かかる従
来における冷却動作の欠点を次のようにして解決したも
のである。すなわち、図16に示す如く、複数の穴11
7は、支持部材99に対して多数しかも表面積が大きく
なる如く設けてあるため、穴内を通風させることによっ
て冷却は速やかに行われる。又、この冷却ファン37
は、ヘッド幅方向両側より吸引され中央上部に送出され
るため、サーマルヘッド51全体を均一に冷却すること
が出来る。又、従来の如く、放熱フィンが開口したタイ
プでは、ヒータ加熱による熱の発散が大きく加熱に長時
間を要していたが、本発明の冷却方式によれば冷却ファ
ン37が停止している間、穴の空気は止まっているの
で、熱の発散が少なく加熱も速やかに行なわれ、その結
果ヒータ118の小型化,省電力化が図れる。更に、支
持部材99は、アルミ押し出し、引き抜き材で形成され
ているためヒータ取り付けの凹部も型にて容易に行なう
ことができる。更に又、支持部材はアルミ材の為アルマ
イト処理を行なえば穴内部の表面積が増し、放熱効果が
更に向上する。
【0037】
【発明の効果】本発明になる熱転写記録装置は、以上詳
述した如く、制御回路からの制御信号に基づいて作動す
るサーマルヘッドと、このサーマルヘッドが圧着、離間
することにより、このサーマルヘッドとの間に配置され
た転写紙及び記録紙を介して所望の転写記録を行なうプ
ラテンローラと、前記サーマルヘッドをプラテンローラ
に圧着、離間させるサーマルヘッド作動機構とを具備し
てなり、前記サーマルヘッド作動機構は、圧着駆動を第
1の駆動源で行ない、圧着保持及び離間駆動を第2の駆
動源で行なうようにしたものであるから、回転ムラが発
生するようなことがなく、従って、高品質の転写画像が
得られる。また、第1の駆動源をモータ、第2の駆動源
をソレノイドとし、ヘッド圧着力を第1の駆動源である
モータで行なったので十分な圧着力が得られると共に圧
着保持を第2の駆動源であるソレノイドで行なったの
で、ソレノイドは小型で良く低コスト省電力化が図れ
る。更に、本発明構成によれば、停電時には、サーマル
ヘッドが離間するのでプラテンローラ、サーマルヘッド
の破損を防止することができる等の特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる熱転写記録装置の平面図である。
【図2】本発明になる熱転写記録装置の側面図である。
【図3】カラープリンタ装置の全体斜視図である。
【図4】上部フレームユニットの概略斜視図である。
【図5】上部フレームユニットの一部拡大斜視図であ
る。
【図6】プラテンローラとサーマルヘッドの当接状態を
示す側面図である。
【図7】プラテンローラ駆動系の説明図である。
【図8】プラテンローラ駆動系の一部とウォーム駆動系
との関連部分の説明図である。
【図9】ヘッド圧着メカニズムの説明図である。
【図10】サーマルヘッドとプラテンローラとの当接状
態を示す側面図である。
【図11】ヘッド圧着メカニズムの動作説明図である。
【図12】ヘッド圧着メカニズムの動作説明図である。
【図13】ヘッド圧着メカニズムの動作説明図である。
【図14】サーマルヘッドとプラテンローラとの当接状
態を示す拡大側面図である。
【図15】ニップ厚算出模式図である。
【図16】ヘッド当り調整状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 熱転写記録装置 30 上部フレームユニット 50 プラテンローラ 51 サーマルヘッド 53 プラテンモータ 52 転写紙 76 ヘッド圧着ギヤ 78 歯 81 ワンウエイクラッチ 83 ヘッド保持レバー 84 ソレノイド 92 加圧リンク 94 加圧アーム 95 加圧受けアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 25/304 8604−2C B41J 25/30 U

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御回路からの制御信号に基づいて作動す
    るサーマルヘッドと、このサーマルヘッドが転写紙及び
    記録紙を介して圧着、離間することにより、所望の転写
    記録を行なうプラテンローラと、前記サーマルヘッドを
    プラテンローラに圧着、離間させるサーマルヘッド作動
    機構とを具備してなり、前記サーマルヘッド作動機構
    は、圧着駆動を第1の駆動源で行ない、圧着保持及び離
    間駆動を第2の駆動源で行なうようにしたことを特徴と
    する熱転写記録装置。
  2. 【請求項2】前記第1の駆動源をモータ、第2の駆動源
    をソレノイドとした請求項1記載の熱転写記録装置。
  3. 【請求項3】前記第1の駆動源をプラテンローラ駆動用
    モータと共用した請求項1記載の熱転写記録装置。
JP24500091A 1991-08-30 1991-08-30 熱転写記録装置 Pending JPH0557990A (ja)

Priority Applications (1)

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JP24500091A JPH0557990A (ja) 1991-08-30 1991-08-30 熱転写記録装置

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