JPH0557958A - 画像ヘツド - Google Patents

画像ヘツド

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JPH0557958A
JPH0557958A JP23695391A JP23695391A JPH0557958A JP H0557958 A JPH0557958 A JP H0557958A JP 23695391 A JP23695391 A JP 23695391A JP 23695391 A JP23695391 A JP 23695391A JP H0557958 A JPH0557958 A JP H0557958A
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JP
Japan
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lens array
base plate
image head
substrate
warp
Prior art date
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Application number
JP23695391A
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English (en)
Inventor
Shunji Murano
俊次 村野
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像ヘッドの組立精度を向上させると共に、
サイドカバーを単純化する。 【構成】 剛体のベースプレート上に受発光素子を搭載
した基板を搭載し、ベースプレートに剛体のサイドブロ
ックを結合し、サイドブロックでレンズアレイを固定す
る。レンズアレイの先端を残して、他の部分を熱収縮フ
ィルムで被覆して保護する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明は、LEDヘッド、液晶シ
ャッタヘッド、PLZT光シャッタヘッド等のプリンタ
ヘッドや、イメージセンサ等の画像ヘッドに関する。
【0002】
【用語法】この明細書での上下左右とは、レンズアレイ
を上、ベースプレートを下とする座標系を基準に示す。
またこの明細書では、高さとは上下方向の高さを言い、
厚さとは上下の厚さを言う。
【0003】
【従来技術】LEDや液晶、PLZT素子等の発光素子
とレンズアレイとを組合わせた、プリンタヘッドが広く
用いられている。またフォトダイオードや光電池等の受
光素子とレンズアレイとを組み合わせた、イメージセン
サも広く用いられている。これらのものを総称して画像
ヘッドと呼ぶと、画像ヘッドでは受発光素子やレンズア
レイをいかにして精密にヘッドに組み付けて保持するか
が問題となる。またヘッドの組立に要する工数や熟練度
を減らし、ヘッドの構造を単純化して原価を削減するこ
とも重要となる。
【0004】受発光素子やレンズアレイの問題点を列挙
すると、(1) 受発光素子の表面高さのばらつき、(2)
受発光素子を搭載した基板の厚さのばらつき、(3) 基
板の反り、(4) レンズアレイの厚さのばらつき、(5)
レンズアレイの反り、が有る。受発光素子の表面高さの
ばらつきとは、受発光素子の厚さが均一でないため、画
像ヘッドでの受発光素子の表面の高さが不均一となるこ
とを意味する。レンズアレイはガラスや合成樹脂等の棒
状レンズを接着剤で結束固定したものであるため、元々
形状精度が低く、厚さにはばらつきがある。更にレンズ
アレイは軟らかいため、反りが大きい。これらの問題の
内、受発光素子の表面高さのばらつきや基板の厚さのば
らつきは、適当な厚さのものを選別して用いることで除
くことができる。またLEDアレイのように、基板に受
発光素子を接着剤で固定する場合、接着剤の厚さを変え
て受発光素子の表面高さの変動を補正することもでき
る。更に基板に透明基板を用い、LEDの発光面を基板
側に向けてフリップチップ方式で固定することにより、
LEDの表面高さのばらつきを除くこともできる。しか
し基板自体の反りや、レンズアレイの厚さのばらつきや
反りを除くことは困難である。
【0005】これらの問題のため、従来知れられている
画像ヘッドの構造は複雑である(例えば特開平1−19
0,470号、同2−273,258号、同2−10
6,362号、特開昭60−48,384号、同63−
104,858号、実開平−22,840号、同2−1
2,845号、同2−88,752号、同1−139,
548号、同1−57,762号、実開昭61−89,
845号、米国特許4653,894号参照)。
【0006】
【発明の課題】この発明の基本的課題は、画像ヘッドの
ハウジング構造を簡単化することにある(請求項1)。
この発明の副次的課題は、基板やレンズアレイの反りを
簡単な構造で矯正することにある(請求項2)。この発
明の更に他の課題は、レンズアレイの厚さのばらつきを
単純な構造で補正することにある(請求項3)。この発
明の更に他の課題は、受発光素子やレンズアレイへのト
ナーやほこりの付着や、これらのものの機械的損傷を、
単純なカバーで防止することにある(請求項4)。
【0007】
【発明の構成】この発明は、受発光素子とレンズアレイ
とを組み合わせた画像ヘッドにおいて、受発光素子を基
板に搭載すると共に、該基板を長尺状のベースプレート
上に支承し、かつベースプレートの両端に一対のサイド
ブロックを配設し、各サイドブロックには、レンズアレ
イ差し込み用の凹部を形成して、該レンズアレイの両端
をこれらの凹部に差し込んで固定したことを特徴とす
る。
【0008】ここで好ましくはベースプレートやサイド
ブロックを剛性材料で構成する。また好ましくは、サイ
ドブロックのレンズアレイ差込み用の凹部には、レンズ
アレイと凹部との間に上下に隙間を持たせ、この隙間に
上下対称に保持部材を差し込んで、レンズアレイを固定
する。更に好ましくは、レンズアレイの側面から基板ま
での間を合成樹脂フィルムで覆い、合成樹脂フィルムで
画像ヘッドの側面カバーを構成する。ここにベースプレ
ートやサイドブロックの剛性材料としては、例えばAl
やステンレス等の金属材料、あるいはABS樹脂等の硬
質合成樹脂、またエンジニアリングプラスチック等を用
いる。更に側面カバーの合成樹脂フィルムには、熱収縮
チューブや熱収縮シート等の熱収縮プラスチックフィル
ムが好ましい。
【0009】
【発明の作用】この発明では、画像ヘッドのハウジング
の基本的構成要素は、ベースプレートとサイドブロック
で、ハウジングが極めて単純になる。ベースプレートは
単純な平板状の形状で良く、安価で精度の高いものを容
易に得ることができる。サイドブロックはレンズアレイ
の両端を保持できれば良く、その構造は単純である。こ
のためサイドブロックも安価に高精度のものを得ること
ができる。
【0010】ここで受発光素子を搭載した基板をベース
プレートの表面に沿わせて支承すれば、基板の反りをベ
ースプレートで矯正し、基板の反りの問題を解決でき
る。基板の反りを確実に解消するために、ベースプレー
トには剛性のものを用いることが好ましい。次にサイド
ブロックにレンズアレイ差込み用の凹部を設け、この凹
部とレンズアレイとの間に隙間を持たせ、隙間に上下対
称に保持部材を取り付ければ、レンズアレイは凹部に上
下対称に保持される。この結果、レンズアレイの高さ方
向の中心を凹部の中心に配置することができ、レンズア
レイの厚さのばらつきの問題が解決する。このようなこ
とが問題となるのは、レンズアレイの位置において重要
なのは、レンズアレイの底面や上面ではなく高さの中心
で、レンズアレイの高さの中心を割り出すことが難しい
ためである。
【0011】好ましくは、ベースプレートとサイドブロ
ックとを共に剛性材料で構成し、サイドブロックにベー
スプレート差込み用の凹部を形成して、この凹部にベー
スプレートを差し込んで固定する。するとベースプレー
トとサイドブロックが共に剛性が高く、ベースプレート
の端部は凹部に差し込んで固定されているため、ベース
プレートとサイドブロックは一体となり変形することが
できない。このためベースプレートとサイドブロックの
位置関係を精密に保つことができる。なおベースプレー
トをサイドブロックの凹部に差し込む代わりに、サイド
ブロックをベースプレートの両端に設けたサイドブロッ
ク差込み用の凹部に差し込んでも、同等の結果が得られ
る。
【0012】ベースプレートとサイドブロックとを共に
剛体とし、サイドブロックの凹部にベースプレートを差
し込んで固定すると、ベースプレートと両端のサイドブ
ロックとを3片とする剛体が得られる。ここでサイドブ
ロックのレンズアレイ差込み用の凹部にレンズアレイの
両端を差し込んで保持し、最初にレンズアレイの両端に
張力が加わるように反りの無い状態で固定する。すると
レンズアレイ以外の部分が剛体なため、レンズアレイは
変形できなくなる。この結果レンズアレイの反りを解消
できる。ここで問題としているのは、レンズアレイの特
に中央部での反りで、単に両端を位置決めするだけで
は、解消が難しいものである。このような反りでも、レ
ンズアレイに両端への張力を加え、他の3片を剛体とし
て変形を許さない状態で保持すれば、レンズアレイは直
線状にまっすぐになるしかなく、中央での反りも解消で
きる。
【0013】従前の画像ヘッドでは、ヘッドの側面を、
金属を機械加工したものや、プラスチック成型品のカバ
ーで被覆している。このカバーは、レンズアレイの保持
と、トナーやほこりの侵入の防止及びレンズアレイや受
発光素子の機械的保護との、2つの目的を持っている。
しかしレンズアレイをサイドブロックで保持すれば、側
面のカバーは単にトナーやほこり等の侵入を防止し、レ
ンズアレイや受発光素子を機械的に保護できるだけで良
い。そこで合成樹脂のフィルムでレンズアレイの側面か
ら基板までを覆い、レンズアレイの底面や受発光素子を
外部から遮断すれば、側面カバーとしての役割が得られ
る。このようにすれば極めて安価にかつ単純に、レンズ
アレイや受発光素子を保護できる。
【0014】
【実施例】実施例1 図1〜図7に、実施例1とその変形例とを示す。図1に
おいて、1は長尺状のベースプレートで、材質には金属
Alやステンレス、あるいはエンジニアリングプラスチ
ック等の剛性が高く、狂いの少なく反りが発生しにくい
ものを用いる。ベースプレート1は少なくともレンズア
レイや基板よりも剛性の高い材料とし、単なる平板状等
の単純な形状とする。ベースプレート1は形状が平板状
で単純なため、長尺状のものでも安価に高精度なものが
得られる。2は基板で、例えばセラミックやガラス等を
用い、3はLEDアレイで例えば40チップ程度基板2
上に直線状に配置する。4は矯正板で、ベースプレート
1と密着、あるいは間隔を置いて平行に配置し、材質に
は剛性の高い金属Alやステンレス、エンジニアリング
プラスチック等を用いる。画像ヘッドの制御回路を基板
2上に搭載できない時は、例えば図示しないフレキシブ
ルプリント基板を用い、矯正板4上に搭載した制御回路
と接続する。5は燐青銅等の板バネで、図の白抜き矢印
のように、ベースプレート1を矯正板4の側に引き寄せ
る作用を持つ。6はネジで、図の黒抜き矢印のように、
ベースプレート1を上向きに押し上げる力を加えるため
のものである。
【0015】10はレンズアレイで、例えばセルフフォ
ーカシングレンズアレイを用いる。レンズアレイ10
は、ガラスやプラスチック等の棒状レンズを2列等に直
線状に配置して接着剤で固めて結束し、両側面をガラス
繊維強化プラスチック等で固めたものである。
【0016】11,12はサイドブロックで、材質には
金属Alやステンレス、エンジニアリングプラスチック
等を用い、レンズアレイ10よりも剛性の高いものを用
いる。サイドブロック11,12は、例えば長方形の板
状や台形状とする。13はベースプレート差込み用の凹
部、14はレンズアレイ差し込み用の凹部で、各凹部1
3,14は図の上下の両端面を面出し基準面とする。1
5は断面がコの字状の保持部材である。なおベースプレ
ート1の両端にサイドブロック11,12の差込み用の
凹部を設けて、ベースプレート1にサイドブロック1
1,12を差し込んで固定しても良い。
【0017】実施例の作用を説明する。ベースプレート
1は単なる平板状の形状のため、形状が単純で反りの無
いものを容易に得ることが出来る。これに対して例えば
従来例のように、画像ヘッドの側面カバーやレンズアレ
イ10の保持具を兼ねたベースプレートでは、構造が複
雑なため製造が困難で、しかも精度の低いものしか得る
ことができない。ベースプレート1は反りが少ないた
め、基板2をベースプレート1に当接させれば基板2の
反りを矯正でき、この状態で接着剤等で固定する。また
ベースプレート1に、矯正板4やバネ5、ネジ6をセッ
トする。なお矯正板4やバネ5,ネジ6は、ベースプレ
ート1の反りを更に除くためのものであり、元々反りを
小さくできるため、矯正板4等を設けなくても良い。サ
イドブロック11,12のレンズアレイ差込み用の凹部
14に、保持部材15を固定する。例えば左側のサイド
ブロック11の、ベースプレート差込み用の凹部13に
ベースプレート1等の端部を差し込んで接着剤等で固定
し、レンズアレイ差込み用の凹部14にレンズアレイ1
0の端部を差し込んで接着剤等で固定する。次いで右側
のサイドブロック12の、ベースプレート差込み用の凹
部13にベースプレート1等の右側の端部を差し込んで
接着剤で固定し、レンズアレイ差込み用の凹部14にレ
ンズアレイ10の右側の端部を差し込んで接着剤等で固
定する。差込み時には、適宜の治具等を用いてレンズア
レイ10に引っ張り張力が加わり、反りが生じない状態
で固定する。この後、ネジ6を用いてベースプレート1
の反りを矯正し、後述する合成樹脂熱収縮フィルムの側
面カバーでレンズアレイ10やベースプレート1等の側
面や底面を覆い、ほこりやトナー等の侵入を防止し、機
械的にもレンズアレイ10やLEDアレイ3を保護す
る。
【0018】レンズアレイ10の両端をサイドブロック
11,12のレンズアレイ差込み用の凹部14に固定し
たので、画像ヘッドの全体は平行四辺形を構成する。ベ
ースプレート1やサイドブロック11,12は剛性が高
いので、レンズアレイ10に上下左右の反りが発生しよ
うとしても、他の部分が変形せず、反りは発生できな
い。従って極く容易に、レンズアレイ10の上下や左右
の反りを防止できる。レンズアレイ10とLEDアレイ
3との間隔は、凹部13,14の間隔で定まる。そこで
これらの凹部13,14を正確に設ければ、両者の間隔
を所望の値に保つことができる。これらの結果、容易に
レンズアレイ10の反りを解消し、かつLEDアレイ3
とレンズアレイ10との間隔を容易に正しく保つことが
できる。
【0019】これ以外の細かな問題について検討する。
なお以下に説明する事項は実施上の細部に関する問題で
あり、採用しなくても良い。実際に必要なのは、レンズ
アレイ10の高さ方向の中心位置とLEDアレイ3の表
面との間隔を、レンズアレイ10の共役長Tcの1/2
に揃えることである。しかしレンズアレイ10の高さZ
oには±400μm程度のばらつきがある。高さZoの
ばらつきは、レンズアレイ10をレンズアレイ差込み用
の凹部14に差し込む際のがたつきの原因ともなる。そ
こで図2に示すように、断面がコの字状の保持部材15
を用いる。レンズアレイ10を高さZoに応じて選別
し、上下左右が対称な保持部材15を用いて、レンズア
レイ差込み用の凹部14に差し込む。このようにすれ
ば、レンズアレイ10の高さ方向の中心位置Aは、常に
レンズアレイ差込み用の凹部14の中心に現れる。この
結果、レンズアレイ10の高さ方向の中心位置Aを、レ
ンズアレイ差込み用の凹部14の中心に位置決めでき
る。なお保持部材15はスペーサとし、レンズアレイ1
0の上下に同じ厚さのスペーサを挟み込むようにしても
良い。
【0020】図3に、図2の変形例を示す。ここではレ
ンズアレイ10の両端面を研磨し、両端部の厚さ(図の
上下の厚さ)がレンズアレイ差込み用の凹部14の幅に
合致し、レンズアレイ10の中心位置Aがレンズアレイ
差込み用の凹部14の中心と合致するようにする。
【0021】ベースプレート1の反りは一般に小さい
が、ベースプレート1に反りが有ると、レンズアレイ1
0にもこれと平行の反りが生じる。そこで図4に示すよ
うに、ベースプレート1の長さ方向の中心部に溝16,
16を設け、ここにバネ5の両端を係止する。バネ5は
ベースプレート1を矯正板4の側に引き戻す力が働くよ
うにし、一方ネジ6でベースプレート1と矯正板4との
間隔を調整する。このようにすれば、ベースプレート1
の図の下側への反りはネジ6を進め、矯正板4をベース
プレートに当接させることで矯正し、図の上側への反り
はネジ6を戻し、バネ5の力で矯正する。このようにす
ればベースプレート1の図の上下いずれへの反りも、ネ
ジ6で矯正できる。
【0022】図5に、図4への変形例を示す。ベースプ
レート1に図の上向きの(凸の)反りが生じないよう
に、事前に矯正しておき、ネジ6で図の下向き(凹の)
反りを矯正する。なおここでネジ6を、頭部をベースプ
レート1に固定したボルトとし、矯正板4の側にはボル
トと係合したナットを設けても良い。するとナットの送
りで、矯正板4とベースプレート1の間隔を上向きにも
下向きにも自由に調整でき、上下いずれの反りもナット
で矯正できる。
【0023】図6,図7に実施例の原理を示す。レンズ
アレイ10は軟らかく反りが発生し易いが、ベースプレ
ート1やサイドブロック11,12は剛性が高く、反り
は発生し難い。ここで図6のように、サイドブロック1
1,12に設けた、ベースプレート差込み用の凹部13
にベースプレート1の両端を差し込んで固定し、レンズ
アレイ差込み用の凹部14にレンズアレイ10を差し込
んで固定する。ベースプレート1やサイドブロック1
1,12は剛性が高く、変形しにくい。このためレンズ
アレイ10が変形しようとしても、変形することはでき
ない。そこで図6のように、ベースプレート1に反りが
なければ、レンズアレイ10にも反りは発生せず、図7
のようにベースプレート1に反りがあれば、レンズアレ
イ10にもこれと平行の反りが発生する。即ちレンズア
レイ10の反りの有無はベースプレート1の反りの有無
に従い、レンズアレイ10の反りはベースプレート1の
反りと平行になる。剛性の高いベースプレート1やサイ
ドブロック11,12の反りを小さくすることは容易
で、レンズアレイ10の反りを小さくできる。レンズア
レイ10とベースプレート1の間隔は、サイドブロック
11,12の凹部13,14で定まる。そこでこれらの
凹部13,14を高精度に形成すれば、レンズアレイ1
0とベースプレート1の間隔を高精度で一定にできる。
【0024】ここではLEDプリンタヘッドを例に実施
例を示したが、LEDアレイ3を受光素子アレイ等に変
えれば、密着型イメージセンサが得られる。またLED
アレイ3に変えて液晶素子やPLZT素子等を用いても
良い。更に矯正板4等によるベースプレート1の反りの
矯正や、保持部材15等によるレンズアレイ10の高さ
Zoのばらつき補正は、行わなくても良い。
【0025】実施例2 図8,図9に、第2の実施例を示す。図8において、0
2は感光ドラムで、図1〜図7と同一の符号は同一のも
のを表す。ここで重要なことはレンズアレイ10の中心
(図での上下の中心)と、感光ドラム02やLEDアレ
イ3の発光面との間隔を共に共役長Tcの1/2とする
ことである。このことによって、LEDアレイ3からの
光が、感光ドラム02に結像する。
【0026】20はサイドブロックで、例えば金属やエ
ンジニアリングプラスチック、あるいはABS樹脂等の
硬質樹脂を用い、21はサイドブロック20の取り付け
ネジ、22はサイドブロックにキー24で固定したバネ
ハウジングで、23はバネハウジング22に設けた凹部
である。25は金属等の板バネで、上下から対称にレン
ズアレイ10を押圧する。バネハウジング22の凹部2
3は、上下対称とする。
【0027】図9に、板バネ25を示す。図10に、上
下だけでなく左右からも対称にレンズアレイ10を保持
するようにした板バネ26を示す。
【0028】実施例の機能を説明する。レンズアレイ1
0の両端には、板バネ25から上下対称に押圧力が加わ
る。一方凹部23も上下対称である。このためレンズア
レイ10は凹部23に上下対称に保持され、レンズアレ
イ10の中心高さは凹部23の中心高さに合致する。図
10の板バネ26の場合には、レンズアレイ10の上下
だけでなく左右の中心も凹部23の中心と合致する。そ
こでバネハウジング22の中心が所定の高さに表れるよ
うに取り付けネジ21で定めれば、レンズアレイ10の
中心を正しい高さに保持できる。なおここで上下対称と
いうのは、レンズアレイ10に加わる重力等も加味した
後に対称という意味である。例えば図8のように、レン
ズアレイ10を文字通りに上下に配置すると、板バネ2
5の下側の押圧片にはレンズアレイ10の重力が加わ
り、上側の押圧片とは対称ではない。そこで下側の押圧
片は上側の押圧片よりも重力の分だけ硬くし、レンズア
レイ10の中心が凹部23の中心に一致するようにす
る。またサイドブロック20の取り付けには、ネジ止め
の他に、ベースプレート1へのキー止め等も用い得る。
ここでネジ止めを用いたのは、基板3やLEDアレイ3
の厚さに合わせ、凹部23の中心位置を上下動できるよ
うにするためである。
【0029】図11に、対称なバネ片29,30を一体
化した、バネハウジング28を示す。図12に、スペー
サ31,32,33を上下対称に挟んだ変形例を示す。
一般にレンズアレイ10の高さZ0のばらつきは±0.
4mm程度であり、これに応じた厚さのスペーサ31,
32,33を用意する。例えばスペーサの厚さは、0.
1mm、0.05mm、0.025mm等とする。これ
らのスペーサを組合せ上下対称に差し込めば、レンズア
レイ10の中心を凹部23の中心に一致させることがで
きる。図13に、サイドブロック34をバネハウジング
に兼用した実施例を示す。
【0030】図14に、基板2からの配線構造を示す。
図において、35はシフトレジスタ等のLEDアレイ3
の制御回路、36は基板2をベースプレート1に固定す
るための接着剤層、37はベースプレート1の裏面に固
定した基板で、画像ヘッドの制御回路の大部分を搭載し
ている。38は金属フレームで、元々は基板37側の基
部を相互に結合したリードフレームで、基板2と基板3
7の接続後に基部を切断し、金属フレーム38とする。
金属フレーム38は、ベースプレート1との接触部を絶
縁し、途中でピッチを変更して基板2の側と基板37の
側のピッチの差を吸収する。40は熱収縮合成樹脂フィ
ルムからなる側面カバーで、レンズアレイ10の両側面
からベースプレート1の底面を覆い、レンズアレイ10
やLEDアレイ3、基板37へのトナーやほこりの付
着、外部との接触による損傷を防止する。熱収縮合成樹
脂フィルム40はレンズアレイ10やLEDアレイ3の
保護を目的とするので、ベースプレート1の底面を必ず
しも被覆しなくても良い。熱収縮合成樹脂フィルム40
については、図18〜図21の実施例で更に詳述する。
【0031】実施例3 レンズアレイ10には反りがあり、好ましくは画像ヘッ
ドの中央に反りの矯正部材を設けて、ヘッド中央での反
りを解消する。図8の実施例についてのこのような例
を、図15〜図17に示す。図15にヘッドの長さ方向
での中心部を示す。レンズアレイ10の両端を正しく保
持しても、中央に反りがあると、中央部でのレンズアレ
イ10の中心高さがずれる。このずれは反りによるもの
で、反りを矯正するだけの力を加える必要がある。この
ため板バネ25による矯正では、反りを抑えることは難
しい。各図において、40はレンズアレイ10の右側面
を保護するための金属や合成樹脂のカバー、41は調整
用ネジ、42,43,44は3枚の板バネ、44はレン
ズアレイ10の左側の金属や合成樹脂のカバーである。
カバー40,44は例えばベースプレート1やサイドブ
ロック20に取り付ける。レンズアレイ10を下げるに
は、調整ネジ41を押し下げる。調整ネジ41は図16
に示すように、板バネ42を押圧し、板バネ42による
上からの押圧力を定める。一方板バネ43,43は、図
17に示すように、下からレンズアレイ10を押圧す
る。そこで板バネ42,43の押圧力の組合せでレンズ
アレイ10の中心高さを定め、板バネ42の押圧力を調
整ネジ41で加減して、レンズアレイ10の中心を正し
い高さに保持する。
【0032】実施例4 図18,図19に、最初の実施例についての熱収縮合成
樹脂フィルム40を用いた側面カバーを示す。熱収縮合
成樹脂フィルム40には、熱収縮チューブや熱収縮フィ
ルムを用い、好ましくは黒色、あるいはLEDアレイ3
の発光波長の光を吸収する色とする。フィルム40はレ
ンズアレイ10の上部を除いて画像ヘッドの周囲に貼付
け、オーブンや赤外線、半田ごて等で加熱して、ヘッド
に密着させる。フィルム40は、レンズアレイ10の底
面やLEDアレイ3に、トナーやほこりが付着したり、
これらのものが外部と接触して損傷するのを防止するた
めのものである。フィルム40は、図のようにサイドブ
ロック11,12や矯正板4の裏面にも付着させても良
いが、これらの部分は被覆せず、レンズアレイ10の側
面から基板2の上面や側面までだけを被覆したものでも
良い。なおフィルム40が透明の場合、レンズアレイ1
0の上面(上面でのレンズの露出面)をも被覆しても良
い。但しこの場合には、フィルム40の屈折率が周囲の
空気と異なるので、フィルム40の厚さを均一にし、フ
ィルムによる光路差の変化が均一に表れるようにする。
またフィルム40は熱収縮性のものに限らず、例えばポ
リエチレンやポリ塩化ビニル等のフィルムを接着剤で貼
付けても良い。
【0033】図20,図21に、図8の実施例について
の、熱収縮合成樹脂フィルム40を示す。
【0034】熱収縮合成樹脂フィルム40で側面カバー
を構成できるのは、サイドブロック11,12等でレン
ズアレイ10を固定し、側面の部分ではレンズアレイ1
0の位置決めを行わないためである。このようにするこ
とによって、安価な熱収縮フィルム40で、側面の保護
やトナー等の侵入の防止ができる。また熱収縮フィルム
40の取り付けは、オーブンや半田ごて等で単に加熱す
るだけで良い。これに対して従来例のように、側面の部
分を金属やプラスチック等のカバーで被覆する場合、長
尺状のカバーを高精度で製造すること自体が困難であ
る。また従来例では、カバーの取り付け時に、カバーと
レンズアレイ10とが正しい位置に配置されるように、
取り付け位置に注意しながら組み立てる必要がある。こ
れに対して熱収縮フィルム40を用いれば、このような
注意は不要である。側面カバーの問題について補足する
と、実施例ではサイドブロック11,12,20等をレ
ンズアレイ10の保持に用いる。サイドブロック11,
12,20等は画像ヘッドの両端面にあるだけで、レン
ズアレイ10を側面では保持しない。このためサイドブ
ロック11,12,20等の形状は簡単で、安価に高精
度のものを製造することができる。これに対して、従来
例のようにレンズアレイ10を側面で保持するカバーで
は、カバーが長尺状で、精度の高いカバーを製造するこ
とが困難である。特にカバーにはレンズアレイ10の位
置決めの基準面が必要なため、長尺状のカバーの製造は
特に困難となる。
【0035】
【発明の効果】この発明では、画像ヘッドのハウジング
構造を簡単化し、しかも精密に受発光素子を搭載した基
板やレンズアレイを保持することができる(請求項
1)。またこの発明では、基板やレンズアレイの反りを
簡単な構造で矯正することができる(請求項2)。更に
この発明では、レンズアレイの厚さのばらつきを単純な
構造で補正できる(請求項3)。この発明では、受発光
素子やレンズアレイへのトナーやほこりの付着や、これ
らのものの機械的損傷を、単純なカバーで防止すること
ができる(請求項4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例の画像ヘッドの正面図
【図2】 第1の実施例の要部断面図
【図3】 第1の実施例の変形例の要部断面図
【図4】 第1の実施例の要部断面図
【図5】 第1の実施例の他の変形例の要部断面図
【図6】 第1の実施例での、ベースプレートとサイ
ドブロックによる、レンズアレイの反りの矯正を示し
た、断面図
【図7】 第1の実施例での、ベースプレートの反り
がレンズアレイに伝達されることを示した、断面図
【図8】 第2の実施例の画像ヘッドの断面図
【図9】 第2の実施例で用いるバネの斜視図
【図10】 第2の実施例で用いる他のバネの斜視図
【図11】 第2の実施例での、バネハウジングにバネ
を一体化した変形例の要部断面図
【図12】 第2の実施例での、バネに変えてスペーサ
を用いた変形例の要部断面図
【図13】 第2の実施例での、バネハウジングをサイ
ドブロックと一体化した変形例の断面図
【図14】 第2の実施例での熱収縮フィルムを示す切
り欠き面付き斜視図
【図15】 第3の実施例の画像ヘッドの中央部の平面
【図16】 第3の実施例の画像ヘッドのA−A方向断
面図
【図17】 第3の実施例の画像ヘッドのB−B方向断
面図
【図18】 第4の実施例の画像ヘッドの正面図
【図19】 第4の実施例の画像ヘッドの側面図
【図20】 第4の実施例を変形した画像ヘッドの断面
【図21】 第4の実施例を変形した画像ヘッドの側面
【符号の説明】
1 ベースプレート 2 基板 3 LEDアレイ 4 矯正板 5 バネ 6 ネジ 10 レンズアレイ 11,12 サイドブロック 13 ベースプレート差込み用の凹部 14 レンズアレイ差込み用の凹部 15 保持部材 16 溝 20 サイドブロック 21 ネジ 22 バネハウジング 23 凹部 24 キー 25 板バネ 26 板バネ 28 バネハウジング 29 バネ片 30 バネ片 31 スペーサ 32 スペーサ 33 スペーサ 34 サイドブロック 40 熱収縮合成樹脂フィルム
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/14 33/00 8934−4M H04N 1/028 Z 9070−5C 1/036 A 9070−5C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受発光素子とレンズアレイとを組み合わ
    せた画像ヘッドにおいて、 受発光素子を基板に搭載すると共に、該基板を長尺状の
    ベースプレート上に支承し、 かつベースプレートの両端に一対のサイドブロックを配
    設し、 各サイドブロックには、レンズアレイ差し込み用の凹部
    を形成して、該レンズアレイの両端をこれらの凹部に差
    し込んで固定したことを特徴とする、画像ヘッド。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像ヘッドにおいて、 上記のベースプレートと各サイドブロックとを剛性材料
    で構成し、 かつ各サイドブロックにベースプレート差込み用の凹部
    を形成して、ベースプレートの両端をこれらの凹部に差
    し込んで固定したことを特徴とする、画像ヘッド。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の画像ヘッドにおいて、 各サイドブロックのレンズアレイ差込み用の凹部とレン
    ズアレイとの間には上下に隙間を設けて、上下の各隙間
    に対称に保持部材を配置したことを特徴とする、画像ヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の画像ヘッドにおいて、 上記のレンズアレイの側面から上記の基板までの間を合
    成樹脂フィルムで覆い、該合成樹脂フィルムで画像ヘッ
    ドの側面カバーを構成したことを特徴とする、画像ヘッ
    ド。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62265098A (ja) * 1986-05-14 1987-11-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 舶用二重反転プロペラ用軸受潤滑装置
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