JPH0557564A - 薄肉リング状ワークの切削加工方法 - Google Patents

薄肉リング状ワークの切削加工方法

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JPH0557564A
JPH0557564A JP21972491A JP21972491A JPH0557564A JP H0557564 A JPH0557564 A JP H0557564A JP 21972491 A JP21972491 A JP 21972491A JP 21972491 A JP21972491 A JP 21972491A JP H0557564 A JPH0557564 A JP H0557564A
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JP
Japan
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work
advance
cutting
machining
thin
Prior art date
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Pending
Application number
JP21972491A
Other languages
English (en)
Inventor
Hotaka Shibata
穂隆 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
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Publication of JPH0557564A publication Critical patent/JPH0557564A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄肉リング状ワークの切削加工における真円
度、寸法精度を向上させる。 【構成】 変形後のワーク1の外径線S1は、変形前の
外径線S0に対して、チャック2の爪2aがあたってい
る部分では外径側に、爪2a間では内径側に歪んでい
る。まず、加工に先立って、ワーク1をチャッキングし
た状態で回転させ、ゲージGにより外径線S1を測定す
る。この時のゲージGの測定値をr(ワーク1の回転中
心0をr=0とする。)をθの関数として求めておく。
そして、このrとθとの関係を制御盤に記憶させる。加
工が始まると、制御盤は先に記憶したrとθとの関係デ
ータ、切削条件、および予め設定した必要切削量等に基
づいてバイト5の進退位置xを逐次決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄肉ベアリングの軌道
輪等のようにチャッキングによる変形が生じやすい薄肉
リング状ワークを切削加工する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄肉のリング状ワークは剛性が小さいた
めにチャッキングすると、図3に誇張して示すように、
チャック2の握持力によって変形する。カムシャフト等
の非円形部品の加工は従来より一般的に行なわれている
が、このように非円形に変形したワーク1を狙い真円寸
法に加工する技術は未だ確立されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、ワーク1が変
形した状態で外径旋削を行なうと、外径側に変形した部
分は大きく削り取られ、逆に、内径側に変形した部分は
小さく削り取られるため、加工後にチャックから取外し
た状態では、図4に誇張して示すように、ワーク1は歪
んだ形状になってしまう。このように、肉厚が薄い場合
にはチャッキングによる変形が必然的に生じ、この変形
に起因して切削量にバラツキが生じるため、薄肉のリン
グ状ワークを所定の真円寸法に加工することは困難であ
った。そのため、従来は、切削加工を終えたのち、ワー
クの歪みを研削加工等で少しづつ修正していたが、この
修正は大変に手間と時間のかかるものであった。
【0004】そこで、本発明の目的は、薄肉リング状ワ
ークの切削加工における真円度、寸法精度を向上させる
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、チャッキング
によるワークの変位量および変位の周方向位相を検出
し、この検出データに基いて、工具をワークの回転に同
期させながら逐次進退させて、ワークを所定の真円寸法
に加工することを特徴とする。
【0006】
【作用】ワークが工具方向に変位した部分に対しては工
具を後退させ、ワークが反対方向に変位した部分に対し
ては工具を前進させると、ワークの全周にわたって切削
量を一定にすることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0008】図1は、薄肉リング状ワーク1の外径旋削
加工を模式的に示す。ワーク1は内径部を3爪チャック
2でチャッキングされて矢印方向に回転する。また、ワ
ーク1の外径にはゲージGが当てられている。刃物台3
はワーク1に対してx方向に進退自在なテーブル4上に
固定されており、刃物台3に装着されたバイト5はテー
ブル4の進退移動に追随してx方向に進退する。尚、テ
ーブル4の進退制御は制御盤6により行なう。
【0009】ワーク1はチャック2の握持力を受けて変
形するが、変形後のワーク1の外径線S1は、図2に示
すように、変形前の外径線S0に対して、チャック2の
爪2aがあたっている部分では外径側に、爪2a間では
内径側に歪んでいる。まず、加工に先立って、ワーク1
をチャッキングした状態で回転させ、ゲージGにより外
径線S1を測定する。この時のゲージGの測定値をr
(ワーク1の回転中心0をr=0として設定してあ
る。)とすると、rはワーク1の回転に伴って刻々と変
化する。そこで、ワーク1の外径線S1上に基準位置を
設定し、この基準位置から回転方向に位相角θを設定し
(基準位置を位相角θ=0とし、θ=0〜2πとす
る。)、rをθの関数として求めておく。そして、この
rとθとの関係を制御盤6に記憶させる。尚、ワーク1
の基準位置は、例えば主軸を回転させる直前のゲージG
の接点位置とし、位相角θは主軸の回転角から求める。
加工が始まると、制御盤6は先に記憶したrとθとの関
係データ、切削条件、および予め設定した必要切削量等
に基づいて、バイト5の進退位置xを逐次決定してゆ
く。例えば、同図に示す瞬間では、バイト5の先端vに
達したワーク部分の位相角はθ1であり、このθ1に対
応するrはr1であるから、このr1から所定の切込み
量分だけ先端Vがワーク1側に進出した位置がバイト5
の進退位置xになる。制御盤6はこの位置信号xをテー
ブル4の駆動制御機構(図示省略)に送り、バイト5を
逐次進退させながら加工を行なわせ、必要切削量の切削
が終った時点で加工を完了させる。このようにすると、
バイト5はワーク1の回転と同期して逐次進退しなが
ら、必要量の切削を行なう。
【0010】以上は、一定切削量制御すなわち一定の切
削量を予め設定しておき、この切削量に基づいて加工終
了点を設定する制御方法についての説明であるが、次
に、一定寸法制御すなわち狙い寸法に基づいて加工終了
点を設定する方法について説明する。まず、マスターワ
ーク(必要とする寸法精度に加工したワーク)をチャッ
ク2にチャッキングした状態でゲージGにより外径測定
を行ない、マスターワークについてのrとθとの関係を
予め制御盤6に記憶させておく。これが終わると、マス
ターワークに代えて加工すべきワーク1を同じ握持力で
チャッキングし直し、ワーク1についてのrとθとの関
係を求め、制御盤6に記憶させる(尚、上述した基準位
置は両ワークとも、例えば爪2aのあたっている部分と
する等、統一しておく必要がある。)。制御盤6はこれ
らのデータから、マスターワークに対するワーク1の位
相角θごとの変位量Δrを計算し、このΔrと切削条件
に基づいてバイト5の進退位置xを決定する。そして、
Δrだけ切削が進んだ時点で加工を完了させる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、チャッキングによるワ
ークの変位量に応じて工具を逐次進退させながら加工を
行なうようにした。したがって、本発明によれば、ワー
クの真円度、寸法精度が向上し、従来の修正加工が不要
となるため、生産効率を大幅に向上させることができ
る。また、チャッキングによるワークの変位量を補正す
るので、チャックの握持力を高め重切削を行なった場合
でも高い精度を維持することができる。このことも、生
産効率の向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】薄肉リング状ワークの外径旋削加工を模式的に
示す図である。
【図2】ワークの変位状態を模式的に示す図である。
【図3】チャッキング時のワークの変位状態を示す図で
ある。
【図4】従来の加工方法により切削加工を行ったワーク
を示す図である。
【符号の説明】
1 薄肉リング状ワーク 2 チャック 5 バイト 6 ゲージ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャッキングによるワーク加工面の変位
    量および変位の周方向位相を検出し、この検出データに
    基いて、工具をワークの回転に同期させながら逐次進退
    させて、ワークを所定の真円寸法に加工することを特徴
    とする薄肉リング状ワークの切削加工方法。
JP21972491A 1991-08-30 1991-08-30 薄肉リング状ワークの切削加工方法 Pending JPH0557564A (ja)

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