JP2002239803A - 加工装置及び加工方法 - Google Patents

加工装置及び加工方法

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JP2002239803A
JP2002239803A JP2001040360A JP2001040360A JP2002239803A JP 2002239803 A JP2002239803 A JP 2002239803A JP 2001040360 A JP2001040360 A JP 2001040360A JP 2001040360 A JP2001040360 A JP 2001040360A JP 2002239803 A JP2002239803 A JP 2002239803A
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Japan
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workpiece
processing
peripheral
force
ring
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JP2001040360A
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English (en)
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Akifumi Horiie
章史 堀家
Katsuhisa Tonooka
勝久 殿岡
Takashi Kuwano
孝史 桑野
Original Assignee
Nsk Ltd
日本精工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マグネットチャックに保持された加工物に工
具を当てて、迅速かつ正確に所定の加工を行える加工装
置及び加工方法を提供する。 【解決手段】 マグネットチャック11に端面80aを
保持されたリング形状の加工物80に工具71を当てて
所定の加工を施す加工装置40であって、ブラケット4
1と、該ブラケットに回転自在に取り付けられて加工物
80の内周面又は外周面を支持するバックアップローラ
42と、ブラケット41を移動することでバックアップ
ローラ42を加工物80に対して移動させる移動手段と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネットチャッ
クに保持されたリング形状の加工物に工具を当てて、切
削や研削等の加工をする加工装置及び加工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、軸受の製造工程においては、軌道
輪となるリング素材(加工物)を、旋盤に搭載した3爪
チャック等によって、リング外周や内周が変形しないよ
うに把持した状態で、リング素材の旋削加工を施してい
た。このように注意深くリング素材を把持することで、
旋削後のリング素材の真円度を所定範囲内にキープして
いた。しかし、そのような把持作業には熟練を要し、ま
た、前加工として数回にわたる荒加工が必要であった。
【0003】そこで、旋盤に搭載したマグネットチャッ
クによって、軌道輪となる磁性体リング素材(加工物)
を保持して、そのリング素材に旋削加工を施す場合があ
る。マグネットチャックによってリング素材の端面を保
持して旋削を行えば、爪による把持に伴う真円度悪化を
招くことがなく、この方法は原理的には理想的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マグネットチ
ャックを用いた加工では、マグネットチャックによるリ
ング素材の吸着力が十分でない場合がある。この場合、
切削力の大きさによってはリング素材端面とチャック面
との間ですべりが生じるため、十分な加工精度を確保す
ることが難しい。特に、リング素材が薄肉(例えば1m
m〜5mm)である場合、吸着面積が狭くなるため、吸
着力が不十分となる傾向がある。リング素材とチャック
面との間ですべりが生じないように、微小切込み、微小
送りで加工したのでは、膨大な加工時間が必要となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、そ
の目的は、マグネットチャックに保持された加工物に工
具を当てて、迅速かつ正確に所定の加工を行える加工装
置及び加工方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は下記
構成(1)〜(9)によって達成される。 (1)マグネットチャックに端面を保持されたリング形状
の加工物に工具を当てて所定の加工を施す加工装置にお
いて、ブラケットと、該ブラケットに回転自在に取り付
けられて前記加工物の内周面又は外周面を支持するバッ
クアップローラと、前記ブラケットを移動することで前
記バックアップローラを前記加工物に対して移動させる
移動手段とを備えたことを特徴とする加工装置。 (2)前記加工物から前記バックアップローラに作用する
力を検知するセンサを備えた前記(1)に記載の加工装
置。 (3)マグネットチャックに端面を保持されたリング形状
の加工物に工具を当てて所定の加工を施す加工方法にお
いて、移動手段によりブラケットを移動することで該ブ
ラケットに回転自在に取り付けられたバックアップロー
ラによって、前記加工物の内周面又は外周面を、該加工
物が前記マグネットチャックに対してすべり始める時の
押圧力であるすべり力の1/3〜2/3となるように設
定されたバックアップ力で押圧支持し、その状態で該加
工物に前記工具を当てて所定の加工を施すことを特徴と
する加工方法。 (4)マグネットチャックに端面を保持されたリング形状
の加工物に工具を当てて所定の加工を施す加工方法にお
いて、移動手段によりブラケットを移動することで該ブ
ラケットに回転自在に取り付けられたバックアップロー
ラによって、前記加工物の内周面及び外周面の一方を、
該加工物が前記マグネットチャックに対してすべり始め
る時の押圧力であるすべり力の1/3〜2/3となるよ
うに設定されたバックアップ力で押圧支持し、その状態
で該加工物の内周面及び外周面の他方に前記工具を当て
て所定の加工を施した後、該加工物の内周面及び外周面
の他方を前記バックアップローラによって前記バックア
ップ力で押圧支持し、その状態で該加工物の内周面及び
外周面の一方に前記工具を当てて所定の加工を施すこと
を特徴とする加工方法。 (5)前記移動手段としてNCスライド又はエアシリンダ
を用いた前記(3)又は(4)に記載の加工方法。 (6)前記バックアップローラによる前記加工物の支持箇
所を、前記工具による前記加工物の加工箇所に追従させ
る前記(3)〜(5)のいずれかに記載の加工方法。 (7)前記工具を前記加工物に当てたことにより該加工物
に作用するモーメントを打ち消して最小とするように、
前記バックアップローラにより前記加工物を支持する前
記(3)〜(6)のいずれかに記載の加工方法。 (8)前記加工物から前記バックアップローラに作用する
力を検知して、その検知結果に基づいて前記バックアッ
プ力が前記すべり力の1/3〜2/3となるように制御
する前記(3)〜(7)のいずれかに記載の加工方法。 (9)前記バックアップ力が前記すべり力の1/3〜2/
3となった状態で、前記ブラケットの押圧方向における
位置を固定する前記(3)〜(7)のいずれかに記載の加工方
法。
【0006】以上のような加工装置及び加工方法におい
ては、マグネットチャックにリング形状の加工物の端面
を吸着させた後、その加工物の内周面又は外周面をバッ
クアップローラによって押圧支持する。この状態で、加
工物の内周面、外周面及び端面のうち、バックアップロ
ーラによって支持されていない面に工具を当てて、切削
や研削等の加工を行う。なお、バックアップローラによ
って押圧支持する加工物の面は、予め、微小切込み、微
小送りで加工しておくことが好ましい。作用を説明す
る。加工物の内周面及び外周面の一方をバックアップロ
ーラによってバックアップ力F1で押圧支持し、加工物
の内周面及び外周面の他方を工具で旋削する場合を考え
る。バックアップ力F1は、マグネットチャックの吸着
性能と加工物の吸着面積とから決定されるすべり力F2
の1/3〜2/3に設定される。旋削する切込み量a
(mm)と送り量f(mm/回転)と加工物材質から決
定される切削抵抗K(N/mm2)とから予想される切
削背分力F3(=K×a×f)は、本発明によれば、す
べり力F2にバックアップ力F1を足した値、即ちF2
+F1(=F2×4/3〜F2×5/3)未満であれば
よい。従来方法では、切削背分力F3はすべり力F2未
満でなければならなかった。本発明によれば、切削背分
力F3を大きく取れるので、切込み量aと送り量fとを
大きく取れ、迅速な加工を行える。そして、バックアッ
プローラによる押圧支持のおかげで、加工物の弾性変形
量も抑えられるため、高精度の加工を行える。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。マグネットチャックにリング
形状の加工物の端面を保持させる作業は、例えば、図1
に示す加工物保持装置10を用いて自動的に行うことが
できる。加工物保持装置10は、旋盤(CNC旋盤)の
一部をなしている。加工物保持装置10は、マグネット
チャック11と、ローディングアーム15とを備えてい
る。マグネットチャック11は、旋盤の回転主軸70に
取り付けられている。マグネットチャック11の、回転
主軸70側とは反対側のチャック面11aには、嵌合部
としての円形の嵌合穴12が設けられている。嵌合穴1
2の中心軸線は、回転主軸70の中心軸線と一致してい
る。チャック面11aには、嵌合穴12の周りに、チャ
ック面11aから突出するチャック座13が設けられて
いる。チャック座13は、マグネットチャック12の磁
極をまたがないように、また、加工物である磁性体リン
グ素材(軸受軌道輪)80の径に対応して交換もしくは
調整可能なように設けられている。
【0008】一方、移送手段であるロボットローダのロ
ーディングアーム15には、その先端に、求心性チャッ
ク16が設けられている。求心性チャック16は、リン
グ素材80の外径をチャックする爪16aを備えてい
る。求心性チャック16としては、2個ないし4個の爪
を有するものや、3個の爪を有する三方締めチャック、
5個の爪を有する五方締めチャック等、公知のものを採
用できる。外径チャックのほか、内径チャックを用いて
もよい。求心性チャックとは、1箇所を締めると中心に
対し均等に径が変化するチャックのことである。
【0009】ローディングアーム15には、更に、求心
性チャック16を介して段付円柱状のガイドバー18が
取り付けられている。ガイドバー18は、その中心軸線
が求心性チャック16の中心軸線と一致している。ガイ
ドバー18は、リング素材80の径が変化しても、常に
その中心軸線が求心性チャック16の中心軸線と一致し
た状態に保たれる。ガイドバー18の一端(基端)は、
求心性チャック16をほぼ貫通している。ガイドバー1
8の他端(先端)は爪16aによってチャックされたリ
ング素材80を貫通しており、そのガイドバー18の先
端は、リング素材80のマグネットチャック11側の側
面(端面)80aから突出している。ローディングアー
ム15は、適当に剛性が弱められている。例えば、ロー
ディングアーム15と図示しない駆動源との間に適宜な
間接部を設けることで、このようにローディングアーム
15のみかけ上の剛性が弱められる。ローディングアー
ム15に、弾性変形可能な部材を用いることで、実際に
剛性を弱めてもよい。
【0010】マグネットチャック11にリング素材80
を保持させる手順を説明する。先ず、求心性チャック1
6によってリング素材80を保持するとともに、求心性
チャック16の中心軸線上にガイドバー18を配置し
て、図1に示す状態とする。リング素材80の、マグネ
ットチャック11に対向する側面80aは、予め端面削
りされていなくてもよいが、予め端面削りをして仕上げ
面としておくことが好ましい。
【0011】次に、ローディングアーム15をマグネッ
トチャック11に接近させて、ガイドバー18の先端
を、マグネットチャック11の嵌合穴12内に嵌合して
いく。すると、リング素材80の側面80aが、図2に
示すようにマグネットチャック11のチャック座13に
当接される。リング素材80は、予め設定された力でチ
ャック座13に押し付けられる。この時、剛性が適当に
弱められたローディングアーム15は、適宜位置調整さ
れる。こうして、リング素材80の芯出しが自動的にな
される。この状態で、マグネットチャック11を励磁し
て、マグネットチャック11にリング素材80を保持
(チャック)させる。
【0012】次に、求心性チャック16の爪16aをリ
ング素材80から離し、ローディングアーム15を初期
位置に戻す。こうして、マグネットチャック11にリン
グ素材80を保持させる作業が完了する。
【0013】以上のような加工物の保持装置10及び方
法によれば、求心性チャック16によりリング素材80
を加工前に保持した際に、リング素材80の中心軸線と
求心性チャック16の中心軸線とが一致する。そして、
求心性チャック16からマグネットチャック11へリン
グ素材80を取り付ける際に、求心性チャック16の中
心軸線上に配置されたガイドバー18の先端がマグネッ
トチャック11に備えられた嵌合穴12に嵌合される。
この時、マグネットチャック11に対するリング素材8
0の芯出しがなされる。そして、その芯出しをした状態
で、マグネットチャック11を励磁してマグネットチャ
ック11にリング素材80を保持させる。こうして、手
作業に頼ることなく、リング素材80を迅速かつ正確に
マグネットチャック11に保持させることができる。
【0014】マグネットチャック11にリング素材80
を保持させる作業は、図3に示す加工物保持装置30に
よっても行える。この加工物保持装置30においては、
マグネットチャック11に設けられた嵌合穴12に、介
在体としてのガイドブッシュ31が装着されている。ガ
イドブッシュ31の形態は限定されないが、ここでは有
底円筒状にされている。ガイドブッシュ31の底部の肉
厚Tは、例えば5〜15mm程度にすることができる。
ガイドブッシュ31の材質も限定されないが、ダイス鋼
等の鋼やオーステナイトステンレス鋼のSUS304お
よび真鍮等を採用できる。なお、マグネットチャックの
磁極ループの影響を小さくするには、非磁性材が望まし
い。
【0015】この加工物保持装置30においては、ガイ
ドバー38の先端が、ガイドブッシュ31を介して、マ
グネットチャック11の嵌合穴12に嵌合される。ガイ
ドブッシュ31が、所定の肉厚Tの底部を有しているの
で、図1及び図2に示したものと比較して、ガイドバー
38と嵌合穴12との嵌合深さは浅くなる。換言すれ
ば、図1及び図2に示したものより、よりリング素材8
0の近くで、ガイドバー38と嵌合穴12との嵌合によ
るリング素材80の芯出しがなされる。マグネットチャ
ック11にリング素材80を保持させた後、求心性チャ
ック16の爪16aをリング素材80から離し、ローデ
ィングアーム15を初期位置に戻す。
【0016】次に、マグネットチャック11に側面80
aを保持されたリング素材80に工具71を当てて旋削
を行う、本発明の実施形態を説明する。図4に、加工装
置40を用いた加工方法の第1実施形態を示す。加工装
置40は、ブラケット41と、ブラケット41に回転自
在に取り付けられたバックアップローラ42と、ブラケ
ット41を移動する図示しないNCスライド又はエアシ
リンダとを備えている。バックアップローラ42の回転
中心軸線は、リング素材80の中心軸線に対して平行に
なっている。
【0017】図4に示すように、本実施形態では、リン
グ素材80の内周面をバックアップローラ42によって
バックアップ力F1で押圧支持している。バックアップ
力F1は、マグネットチャック11の吸着性能とリング
素材80の吸着面積とから決定されるすべり力F2(図
示せず)の1/3〜2/3に設定される。例えば、ブラ
ケット41を図示しないNCスライダ又はエアシリンダ
によって適宜移動することで、所定のバックアップ力F
1をバックアップローラ42に与えることができる。バ
ックアップ力F1は、リング素材80からバックアップ
ローラ42に作用する力に等しい。このリング素材80
からバックアップローラ42に作用する力を検知するセ
ンサ(図示せず)を備えておき、そのセンサ出力に基づ
いて、バックアップ力F1がすべり力F2の1/3〜2
/3となるように、例えばNCスライダをフィードバッ
ク制御してもよい。センサは、例えばブラケット41と
NCスライダとの間に設けてもよく、ブラケット41に
作用する力からバックアップローラ42に作用する力を
求めるようにしてもよい。センサを用いることで、バッ
クアップ力F1の設定が容易になる。
【0018】そして、リング素材80の内周面をバック
アップローラ42によってバックアップ力F1で押圧支
持した状態で、リング素材80の外周面をタレット72
に取り付けられた工具71によって旋削する。背分力F
3が、F1+F2未満となる範囲で、切込み量a(m
m)と送り量f(mm/回転)とを設定する。工具71
をリング素材80の外周面に対して相対移動させてその
外周面を削っていく際に、バックアップローラ42も同
様に、リング素材80の内周面に対して相対移動させて
いくのが好ましい。つまり、バックアップローラ42に
よるリング素材80の支持箇所が、工具71によるリン
グ素材80の加工箇所の裏側(反対側)となるように、
バックアップローラ42を工具71に追従して移動す
る。こうして、工具71をリング素材80に当てたこと
によりリング素材80に作用するモーメントを打ち消し
て最小とすることができる。以上のようなリング素材外
周面の加工方法により、従来よりも4/3〜5/3倍、
加工効率を向上できる。
【0019】工具71によるリング素材80の外周面の
旋削が済んだら、バックアップローラ42によってリン
グ素材80の内周面を押圧支持した状態のまま、図5に
示すように、リング素材80のマグネットチャック11
側とは反対側の側面(端面)80bを旋削できる。以上
のようなリング素材端面の加工方法によれば、やはり従
来よりも4/3〜5/3倍、加工効率を向上できる。
【0020】図6に、加工装置40を用いた加工方法の
第2実施形態を示す。図6に示すように、本実施形態で
は、リング素材80の外周面をバックアップローラ42
によってバックアップ力F1で押圧支持している。バッ
クアップ力F1は、第1実施形態のときと同様に設定す
ることができる。そして、リング素材80の内周面をタ
レット72に取り付けられた工具74によって旋削す
る。背分力F3が、バックアップ力F1とすべり力F2
(図示せず)との和よりも小さくなる範囲で、切込み量
a(mm)と送り量f(mm/回転)とを設定する。第
1実施形態のときと同様に、バックアップローラ42に
よるリング素材80の支持個所を、工具74によるリン
グ素材80の加工箇所に追従させることができる。以上
のようなリング素材内周面の加工方法によれば、やはり
従来よりも4/3〜5/3倍、加工効率を向上できる。
【0021】次に、図4〜図6に基づいて、加工装置4
0を用いた加工方法の第3実施形態について説明する。
本実施形態では、先ず、図4及び図5に示したようにリ
ング素材80の内周面にバックアップローラ41を押圧
するか、図6に示したようにリング素材80の外周面に
バックアップローラ41を押圧する。そして、バックア
ップ力F1がすべり力F2の1/3〜2/3となった状
態で、バックアップローラ41の押圧方向における位置
を固定する。すなわち、バックアップローラ41の、リ
ング素材80半径方向への移動を停止する。
【0022】例えば、図示しない移動手段としてNCス
ライドを用いた場合、サーボモータのトルクが、バック
アップ力F1に対応する所定値になった時点で、そのN
Cスライドの位置をキープするように位置制御に切り換
えればよい。また、移動手段としてエアシリンダを用い
た場合、バックアップ力F1が所定値となった時点で、
そのピストン位置をキープするように、機械的にロック
すればよい。このように、バックアップローラ41の押
圧方向における位置を固定した上で、工具71,74に
より旋削を行えば、リングの肉厚に偏りが生じるのを防
止でき、高精度な加工を行える。
【0023】次に、図4〜図6に基づいて、加工装置4
0を用いた加工方法の第4実施形態について説明する。
本実施形態では、先ず、図4又は図6に示したようにリ
ング素材80の内周面及び外周面の一方にバックアップ
ローラ41をバックアップ力F1で押圧する。その状態
で、リング素材80の内周面及び外周面の他方に工具7
1又は工具74を当てて旋削を施す。次に、旋削が施さ
れたリング素材80の内周面及び外周面の他方に、バッ
クアップローラ41をバックアップ力F1で押圧する。
この時バックアップローラ41によって支持されるリン
グ素材80の面は、既に旋削が施されて高精度の平滑面
になっているので、バックアップローラ41によってそ
の面を均一に押圧支持できる。その状態で、リング素材
80の内周面及び外周面の一方に工具71又は工具74
を当てて旋削を施す。以上のような加工方法によれば、
高度な真円度を得ることができる。
【0024】次に、図4〜図6に基づいて、加工装置4
0を用いた加工方法の第5実施形態について説明する。
本実施形態では、図4又は図6に示したようにリング素
材80の内周面及び外周面の一方にバックアップローラ
41を押圧する。そして、バックアップ力F1がすべり
力F2の1/3〜2/3となった状態で、バックアップ
ローラ41の押圧方向における位置を固定する。その状
態で、リング素材80の内周面及び外周面の他方に工具
71又は工具74を当てて旋削を施す。次に、旋削が施
されたリング素材80の内周面及び外周面の他方に、バ
ックアップローラ41を押圧する。そして、バックアッ
プ力F1がすべり力F2の1/3〜2/3となった状態
で、バックアップローラ41の押圧方向における位置を
固定する。その状態で、リング素材80の内周面及び外
周面の一方に工具71又は工具74を当てて旋削を施
す。以上のような加工方法によれば、リングの肉厚に偏
りが生じるのを防止しつつ、高度な真円度を得ることが
できる。
【0025】なお、本発明は前述した実施形態に限定さ
れるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、旋削工具を砥石軸に置き換えて、研削加工を行
ってもよい。本発明でいう「加工」には、軸受軌道面等
のコンタリング加工(NC加工機を用いて行う倣い加
工)なども含まれる。加工物として用いられる磁性体リ
ングの熱処理の有無は任意である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
切込み量及び送り量の限界値が上昇されるため、仕上げ
加工時間を短縮できるとともに、リング弾性変形量が抑
えられるため、高精度に加工面を仕上げることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】加工物をマグネットチャックに保持させる方法
を示す図である。
【図2】加工物をマグネットチャックに保持させる方法
を示す図である。
【図3】加工物をマグネットチャックに保持させる方法
を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す概略断面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示す概略断面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
11 マグネットチャック 40 加工装置 41 ブラケット 42 バックアップローラ 71,74 工具 80 リング素材(加工物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑野 孝史 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3C016 AA01 AA02 CA07 CB06 CB11 CE03 GA01 3C034 AA01 AA05 BB77 CA16 CB11 DD07 3C045 CA15 DA06 HA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネットチャックに端面を保持された
    リング形状の加工物に工具を当てて所定の加工を施す加
    工装置において、 ブラケットと、該ブラケットに回転自在に取り付けられ
    て前記加工物の内周面又は外周面を支持するバックアッ
    プローラと、前記ブラケットを移動することで前記バッ
    クアップローラを前記加工物に対して移動させる移動手
    段とを備えたことを特徴とする加工装置。
  2. 【請求項2】 前記加工物から前記バックアップローラ
    に作用する力を検知するセンサを備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載の加工装置。
  3. 【請求項3】 マグネットチャックに端面を保持された
    リング形状の加工物に工具を当てて所定の加工を施す加
    工方法において、 移動手段によりブラケットを移動することで該ブラケッ
    トに回転自在に取り付けられたバックアップローラによ
    って、前記加工物の内周面又は外周面を、該加工物が前
    記マグネットチャックに対してすべり始める時の押圧力
    であるすべり力の1/3〜2/3となるように設定され
    たバックアップ力で押圧支持し、その状態で該加工物に
    前記工具を当てて所定の加工を施すことを特徴とする加
    工方法。
  4. 【請求項4】 マグネットチャックに端面を保持された
    リング形状の加工物に工具を当てて所定の加工を施す加
    工方法において、 移動手段によりブラケットを移動することで該ブラケッ
    トに回転自在に取り付けられたバックアップローラによ
    って、前記加工物の内周面及び外周面の一方を、該加工
    物が前記マグネットチャックに対してすべり始める時の
    押圧力であるすべり力の1/3〜2/3となるように設
    定されたバックアップ力で押圧支持し、その状態で該加
    工物の内周面及び外周面の他方に前記工具を当てて所定
    の加工を施した後、該加工物の内周面及び外周面の他方
    を前記バックアップローラによって前記バックアップ力
    で押圧支持し、その状態で該加工物の内周面及び外周面
    の一方に前記工具を当てて所定の加工を施すことを特徴
    とする加工方法。
  5. 【請求項5】 前記移動手段としてNCスライド又はエ
    アシリンダを用いたことを特徴とする請求項3又は4に
    記載の加工方法。
  6. 【請求項6】 前記バックアップローラによる前記加工
    物の支持箇所を、前記工具による前記加工物の加工箇所
    に追従させることを特徴とする請求項3〜5のいずれか
    に記載の加工方法。
  7. 【請求項7】 前記工具を前記加工物に当てたことによ
    り該加工物に作用するモーメントを打ち消して最小とす
    るように、前記バックアップローラにより前記加工物を
    支持することを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記
    載の加工方法。
  8. 【請求項8】 前記加工物から前記バックアップローラ
    に作用する力を検知して、その検知結果に基づいて前記
    バックアップ力が前記すべり力の1/3〜2/3となる
    ように制御することを特徴とする請求項3〜7のいずれ
    かに記載の加工方法。
  9. 【請求項9】 前記バックアップ力が前記すべり力の1
    /3〜2/3となった状態で、前記ブラケットの押圧方
    向における位置を固定することを特徴とする請求項3〜
    7のいずれかに記載の加工方法。
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