JPH0557267A - 焼却灰の固化方法 - Google Patents

焼却灰の固化方法

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JPH0557267A
JPH0557267A JP3219837A JP21983791A JPH0557267A JP H0557267 A JPH0557267 A JP H0557267A JP 3219837 A JP3219837 A JP 3219837A JP 21983791 A JP21983791 A JP 21983791A JP H0557267 A JPH0557267 A JP H0557267A
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裕昭 原田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 都市ごみ焼却設備から排出される焼却灰を、
低コストで容易に固化する。 【構成】 焼却灰に3〜20重量%の水を加えて、非加
熱下、100〜500kg/cm2 で1秒〜30分加圧
して固化させる。 【効果】 加圧時に加熱を必要としない。結合のための
薬剤が不要。このため、材料コスト、エネルギーコス
ト、設備コストの低廉化が図れる。固化体容積の減容化
にも有効。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼却灰の固化方法に係
り、特に都市ごみ焼却設備から排出される焼却灰を低コ
ストで固化させることができ、低容量の固化体を得るこ
とができる焼却灰の固化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ焼却設備から排出される焼却灰
(焼却残渣及び飛灰)は、これをそのまま埋立地に廃棄
すると、風による灰の飛散、含有される有害物質の浸出
水への溶出等の問題が生起する。このため、焼却灰は適
当な固化処理を施し、固化体として投棄されている。
【0003】従来、焼却灰の固化方法としては、次のよ
うな方法がある。 コンクリート固化法 焼却灰にセメントを結合材として混練し、成形する。 アスファルト固化法 焼却灰の表面をアスファルトで被覆して加圧成形する。 プラスチック固化法 焼却灰と廃プラスチックとを混練、成形する。 焼結固化法 焼却灰と廃水処理汚泥とともに焼結する。
【0004】 溶融固化法 焼却灰を加熱溶融した後、冷却固化する。 岩石固化法 焼却灰にNaOH等のアルカリ水溶液を加えて加熱加圧
する。
【0005】上記固化法のうち、現在、最も多く採用さ
れている固化法はセメント固化法であり、セメント固化
法のうちでもパンペレタイザー成形法が主流を占めてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の固化法のう
ち、セメント固化法以外の方法は加熱、焼成のためのエ
ネルギーコスト及び設備コストが高くつくという欠点が
ある。また、セメント固化法、アスファルト固化法、岩
石固化法は、固化のための結合剤等として、セメント、
アスファルト、アルカリ等の薬剤を必要とするため、材
料コストが高くつくという欠点がある。また、セメント
固化法では、セメントを配合することから、その分固化
体の容積の増大を招くという欠点がある。因みに、セメ
ント固化法は、一般に、焼却灰に対して10〜30重量
%のセメント及び10〜30重量%の水を加え、常温、
40〜50kg/cm2 の加圧下固化させる。このよう
に、多量のセメントを混ぜることから、固化体の容積は
相当に大きくなる。また、岩石固化法では、焼却灰に対
して10〜15重量%のNaOH水溶液を加えて250
〜300℃、200〜300kg/cm2 で加熱加圧す
る。この方法では、固化体の容積は比較的小さいものの
設備コスト、エネルギーコスト、薬剤コストの面で難が
ある。
【0007】このように、従来の固化法は、いずれもコ
スト面或いは固化体容積の面などで欠点を有し、その改
良が望まれている。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決し、エネ
ルギーコスト、薬材コスト等の低廉化、固化体の減容化
を可能とする焼却灰の固化方法を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の焼却灰の固化
方法は、都市ごみ焼却設備から排出される焼却灰に、水
を該焼却灰に対して3〜20重量%加えて混練し、混練
物を非加熱下、圧力100〜500kg/cm2 で1秒
〜30分間加圧することにより固化させることを特徴と
する。
【0010】以下に本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明において固化処理対象とする焼却灰
は、都市ごみ焼却灰であって、特に、燃焼ガスに同伴し
て排出され、排ガス処理装置にてサイクロン、バグフィ
ルター、電気集塵機(EP)等の捕集手段で捕集された
飛灰(粉末状)が好適である。
【0012】本発明においては、このような焼却灰に、
焼却灰重量の3〜20重量%の水を加えて混練する。こ
の水の量が3重量%未満でも20重量%を超えても、十
分な強度を有する固化体は得られない。
【0013】焼却灰に所定量の水を加え混練して得られ
た混練物は、加熱を行なうことなく、常温にて、100
〜500kg/cm2 の圧力で1秒〜30分加圧して固
化体とする。この加圧力が100kg/cm2 未満或い
は加圧時間が1秒未満では、十分な強度を有する固化体
が得られず、加圧力が500kg/cm2 を超えたり、
加圧時間が30分を超えても強度向上効果に差異はな
く、処理コストの高騰、処理時間の増大を招き、好まし
くない。
【0014】本発明の方法に従って混練物を加圧する
際、焼却灰が水を添加することにより発熱するものであ
る場合には、 (1) 当該混練物を冷却する或いは混練しながら徐々
に冷却するなどして外気温度+10℃以下に冷却した
後、加圧する。 (2) 焼却灰を水を添加する前にあらかじめ400℃
以上で1分以上加熱処理した後、混練し加圧する。のい
ずれかの方法によることが望ましい。これにより、固化
体は発熱による固化体の強度低下を防いで、高強度で安
定した固化体を得ることができる。
【0015】なお、水を添加することにより発熱する焼
却灰としては、CaO及び/又はCaCl2 を多量、例
えば5重量%以上含有する焼却灰、具体的にはバグフィ
ルター灰が挙げられる。因みに、消石灰噴霧をしていな
いEP灰などはCaO、CaCl2 分が少なく、発熱が
起きることはない。
【0016】
【作用】焼却灰に所定量の水を加えて、所定の加圧条件
で加圧するのみで、加熱を行なうことなく、十分に実用
レベルの固化体を得ることができる。本発明では、水を
加えるのみで、結合のための薬剤が不要である。その
上、セメント固化法のように、固化のための添加物を加
えないため、得られる固化体の減容化が図れる。
【0017】因みに、従来の固化法と、本発明による固
化法について、固化性能やコスト等を良い方から○○,
○,△,×,××の5段階で評価すると下記表1の通り
であり、本発明の方法が工業的に最も有利な方法である
ことが明らかである。
【0018】
【表1】
【0019】ところで、CaOを多量(例えば、10重
量%以上)に含む焼却灰は、水の添加により、CaO+
2 O→Ca(OH)2 の反応で発熱する。このよう
に、水を添加することにより発熱する焼却灰について
は、これをそのまま加圧すると、圧縮により更に水分と
の反応が促進され、固化後においても反応熱でより一層
温度が上昇し、固化体の膨潤、水分蒸発によるクラック
発生が起き、著しい場合には固化体が崩壊する。このた
め、このような焼却灰は、水を添加して混練した後、外
気温度+10℃以下になるまで温度を低下させてから加
圧を行なう。これにより、安定した強固な固化体を得る
ことができる。
【0020】
【実施例】以下に本発明を実施例及び比較例を挙げて更
に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り以下の実施例に限定されるものではない。
【0021】実施例1 表2に示す組成の都市ごみ焼却灰1.0kgに水道水を
0.1kg(10重量%)添加し、混練機で混練した
後、0.16kgを分取し、300kg/cm2の圧力
で3分間、加圧し、固化体とした。得られた固化体の寸
法は直径5.0cm、高さ4.4cmであり、圧縮強度
は75kg/cm2 であった。この固化体を蒸留水中に
30日間浸漬した時のイオン溶出量は表3に示す通りで
あった。
【0022】また、この固化体を水道水中に1ケ月間浸
漬した後、空気中に取り出し、自然乾燥させた。このと
きの固化体の強度は175kg/cm2であった。
【0023】
【表2】
【0024】比較例1,2 成形時の加圧圧力を50kg/cm2 (比較例1)、7
5kg/cm2 (比較例2)としたこと以外は実施例1
と同様にして焼却灰のプレス成形を行なった。これによ
り得られた成形体の圧縮強度はいずれも10kg/cm
2 以下であった。
【0025】比較例3 実施例1で用いたものと同一の焼却灰1.0kgにセメ
ント粉末0.2kg(20重量%)及び水道水0.15
kg(15重量%)を添加し、混練した後0.16g分
取し、130kg/cm2 の成形圧でプレス成形した。
この成形体の寸法は、直径5.0cm、高さ4.8cm
であり、圧縮強度は100kg/cm2であった。この
成形体を水道水中に1ケ月間浸漬した後、空気中に取り
出し、自然乾燥させたときの強度は211kg/cm2
であった。また、この成形体を蒸留水中に30日間浸漬
した場合のイオン溶出量は表3の通りであった。なお、
上記の強度データを表4にまとめて示す。
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】表3,4より次のことが認められる。 実施例1では、セメントを添加していないものの、
相当に高い圧縮強度を有した固化体が得られている。 実施例1の固化体は、水中に浸漬した場合でも、そ
の圧縮強度は低減せず、逆に増大する。水中に浸漬した
場合の圧縮強度は、セメントを添加した場合(比較例
3)の80%以上にも達し、極めて高強度である。 実施例1の固化体のイオン溶出量は、比較例3に比
べると若干多いものの、十分に実用に耐える低レベルの
値となっている。以上より、本発明の焼却灰の固化方法
によれば、低コストにて、十分に実用レベルの強度及び
固化性能を有し、しかも容量の小さい固化体を得ること
ができることが明らかである。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の焼却灰の固
化方法によれば、従来のセメント固化法等に比べて著し
く廉価な設備コスト及びエネルギーコスト、材料コスト
にて容易に焼却灰を固化することができる。しかも、得
られる固化体は、従来のセメント固化法等ほぼ同等の、
固化性能を示す上に、その容積は非常に小さく、廃棄量
の減容化にも有効である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 都市ごみ焼却設備から排出される焼却灰
    に、水を該焼却灰に対して3〜20重量%加えて混練
    し、混練物を非加熱下、圧力100〜500kg/cm
    2 で1秒〜30分間加圧することにより固化させること
    を特徴とする焼却灰の固化方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105235260A (zh) * 2015-10-08 2016-01-13 同济大学 超高压液压压制大比重飞灰模块的方法

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CN105235260A (zh) * 2015-10-08 2016-01-13 同济大学 超高压液压压制大比重飞灰模块的方法

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