JPH0557150A - スラリーからの溶媒の除去方法 - Google Patents

スラリーからの溶媒の除去方法

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JPH0557150A
JPH0557150A JP21731991A JP21731991A JPH0557150A JP H0557150 A JPH0557150 A JP H0557150A JP 21731991 A JP21731991 A JP 21731991A JP 21731991 A JP21731991 A JP 21731991A JP H0557150 A JPH0557150 A JP H0557150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solvent
polymer membrane
slurry
powder
polymer
Prior art date
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Pending
Application number
JP21731991A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Taguchi
教夫 田口
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】目詰まりによる作業性の悪化及び結合剤の変質
を生じることのないスラリーからの溶媒の除去方法を提
供する。 【構成】溶媒8により膨潤する高分子からなる高分子膜
6に、溶媒と粉体とからなるスラリー7を接触させ、高
分子膜6を通して吸引する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶媒と粉体とからなる
スラリーから溶媒を除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば陶磁器製品を製造する場
合、粉体としての鉱物原料粉末と、溶媒としての大量の
水とを混合することによりスラリーを調整し、しかる後
にフィルタープレスでそのスラリーから水を除去するこ
とにより水分調整する。この場合、初期吸水性能に優れ
たフィルターとして、アクリルニトリル系重合体からな
る所定粒径の粉体を焼結成形してなる樹脂多孔質焼結体
を採用することも考えられる(特開昭56−11073
6号公報)。また、スラリーから水を蒸発除去すること
により水分調整する方法も知られている。そして、水分
調整後の混合材料は、混練を経て成形、焼成に供され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フィルタープ
レスにより溶媒を除去する方法では、溶媒の移動ととも
に粉体も移動し、フィルター上面に移動した粉体がフィ
ルターの気孔を塞ぐため、フィルターの目詰まりを起こ
し、作業性を悪化させてしまう。樹脂多孔質焼結体をフ
ィルターに採用した場合であっても、やはり樹脂多孔質
焼結体の気孔が塞がれ、同様に目詰まりを生じてしま
う。
【0004】また、蒸発により溶媒を除去する方法で
は、通常結合剤として添加される有機バインダーが蒸発
時の熱により変質し、混合材料を焼成する際に有機バイ
ンダー本来の性能を発揮しない場合がある。同様に溶媒
が複数種からなる場合もその沸点が異なるため蒸発する
際に、その組成が変化するおそれがある。本発明は、上
記従来の不具合に鑑みてなされたものであって、目詰ま
りによる作業性の悪化及び溶媒又は結合剤の変質を生じ
ることのないスラリーからの溶媒の除去方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のスラリーからの
溶媒の除去方法は、溶媒により膨潤する高分子からなる
高分子膜に、該溶媒と粉体とからなるスラリーを接触さ
せ、該高分子膜を通して吸引することを特徴とするもの
である。溶媒により膨潤する高分子からなる高分子膜と
しては、溶媒に水を採用する場合には水に溶解しにくい
又は不溶なセルロース、たんぱく質、アセテート、ナイ
ロン、ビニロンからなるもの、溶媒にアセトンを採用す
る場合にはアセトンに溶解しにくい又は不溶なトリアセ
テート、ポリ塩化ビニルからなるものを用いることがで
きる。
【0006】高分子膜を通して吸引する手段としては、
真空ポンプ等で圧力差を生じさせる手段、重力を利用し
た手段等を用いることができる。
【0007】
【作用】本発明のスラリーからの溶媒の除去方法では、
スラリーを高分子膜に接触させれば、その高分子膜はス
ラリー中の溶媒により膨潤する。つまり、その高分子膜
は、溶媒と粉体との大きさの差により、各分子間の間隙
に溶媒のみを取り込み、各分子間の間隙に粉体を存在さ
せない。そして、その高分子膜を通して吸引すれば、高
分子膜の各分子間の間隙から溶媒のみが吸引される。こ
のとき、スラリーには、従来のフィルターを用いた物理
的吸引力は作用せず、高分子膜が膨潤する化学的吸引力
のみが作用するため、高分子膜の上面へはほとんど溶媒
のみが移動し、粉体はほとんど高分子膜の上面へ移動し
ない。このため、高分子膜の上面には粉体がほとんど堆
積せず、また高分子膜には各分子間の間隙があるのみで
粉体により塞がれる大きさの気孔が存在しないため、高
分子膜は目詰まりを起こさない。
【0008】また、この除去方法では、混合材料の調整
の際に熱を加えることはないので、結合剤として添加さ
れる有機バインダーが変質することはない。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面を参
照しつつ説明する。まず、この実施例に供した装置につ
いて説明する。この装置は、図1に示すように、下方に
採集口11が設けられ、この採集口11の上方に多数の
採集穴12aをもつ仕切り板12が設けられたロート1
と、このロート1の下方で採集口11を支持する採集器
2と、採集器2の側面でパイプ3によって接続された真
空ポンプ4とからなる。仕切り板12の上には保持フィ
ルター(フィルタ穴φ1μm)5が載置され、保持フィ
ルター5の上にはポリアクリル酸ナトリウム架橋体から
なる高分子膜(日本触媒製アクアリックCA、厚さ1
m)6が載置されている。なお、保持フィルタ5は高分
子膜6を保持するためにのみ用いられるものであって、
仕切り板12の採集穴12aの大きさによっては省略す
ることもできる。
【0010】そして、窒化珪素960g、酸化イットリ
ウム20g、アルミナ20g、結合剤(メチルセルロー
ス)30gに水500gを添加し、混合することによ
り、粉体の平均粒径が0.2μmのスラリー7を用意し
た。このスラリー7をロート1内に注ぎ込み、真空ポン
プ4で採集器2内の圧力を1KPaにすることにより吸
引した。これにより、5分間で170gの水8を採集し
た。このとき、高分子膜6の上面には粉体がほとんど堆
積せず、また高分子膜6は目詰まりを起こさなかった。
【0011】水分調整後の混合材料を押出成形機により
φ25、長さ50mmの円柱状の成形体とした。この成
形体を50℃で24時間乾燥させた後、20℃/時間の
昇温速度で最高温度500℃に5時間保持し、脱脂を行
った。この後、脱脂後の成形体を最高温度1760℃に
5時間保持し、N2 中、常圧で焼結し、焼結体を得た。
この焼結体は、直径が両端、中央の3点でそれぞれφ2
0.2、φ20.3、φ20.2、長さが40.5mm
であり、均一な収縮性を示した。また、この焼結体には
気泡、クラックは見られなかった。よって、この実施例
の方法では、混合材料の水分調整の際に熱を加えること
はないので、均一な収縮性が得られかつ焼結体に欠陥が
生じず、メチルセルロースが変質していないことがわか
る。
【0012】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のスラリー
からの溶媒の除去方法では、上記高分子膜にスラリーを
接触させ、この高分子膜を通して吸引するため、目詰ま
りを生じることがない。また、この除去方法では、混合
材料の調整の際に熱を加えることはないので、溶媒又は
結合剤の変質を生じることもない。
【0013】したがって、この除去方法を採用すれば、
目詰まりがないため、作業性の悪化を生じることはな
い。また、この除去方法を採用すれば、混合材料を焼成
する際に結合剤の本来の性能を発揮させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の方法に供した装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
8…水(溶媒) 6…高分子膜 7
…スラリー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶媒により膨潤する高分子からなる高分子
    膜に、該溶媒と粉体とからなるスラリーを接触させ、該
    高分子膜を通して吸引することを特徴とするスラリーか
    らの溶媒の除去方法。
JP21731991A 1991-08-28 1991-08-28 スラリーからの溶媒の除去方法 Pending JPH0557150A (ja)

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JP21731991A JPH0557150A (ja) 1991-08-28 1991-08-28 スラリーからの溶媒の除去方法

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JPH0557150A true JPH0557150A (ja) 1993-03-09

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