JPH0557019U - 分割ブロック - Google Patents

分割ブロック

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JPH0557019U
JPH0557019U JP76492U JP76492U JPH0557019U JP H0557019 U JPH0557019 U JP H0557019U JP 76492 U JP76492 U JP 76492U JP 76492 U JP76492 U JP 76492U JP H0557019 U JPH0557019 U JP H0557019U
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lateral groove
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groove portion
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運治 諸橋
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北日本ブロック工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 護岸壁として外観意匠に優れ、施工性の向上
を図ることができる分割ブロックを提供する。 【構成】 上部用ブロック2の下面10に、先端に凸状円
弧面12を有する突起部11を突設する。下部用ブロック3
の上面13に突起部11より高さ寸法が短く該突起部11を一
側から遊挿可能な横溝部14を形成する。また横溝部14の
長手方向他側には垂直な壁部を有するストッパ部16Aを
形成する。さらに、上部用ブロック2の頭部9を自然石
に模して成型する。 【効果】 横溝部14に突起部11を挿入し、上部用ブロッ
ク2の傾斜および位置を調整して上部用ブロック2間を
隙間なく敷設する。また突起部11がストッパ部16Aに当
接することにより、上部用ブロック2が位置決めされた
状態で安定して施工を行うことができる。また、敷設し
た後は頭部9が表面に現れ、天然石に似た自然な外観が
得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は上部用ブロックと下部用ブロックとからなる分割ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
河川や海岸の浸蝕を防止する護岸には、各種コンクリートブロックが用いられ 、河川等の法面に定形のコンクリートブロックを隙間なく張り詰めて護岸壁を構 築している。ところでこのような護岸壁は、人工的な定形のコンクリートブロッ クを整然と敷き詰める構造であるため、周囲の自然景観と不釣合な印象を与えが ちであり、このため周囲の自然景観に合わせるように自然石を積んでなる巨石護 岸が知られている。しかしながらこの種の巨石護岸には大量の天然石が必要であ るため、その採取は近年益々困難になると同時に採取場所が護岸構築場所から遠 く離れている場合が多く、かつ、運搬車両が侵入できないような場所が多い。し たがって、まずこのような採取場所まで、工事用車両が通行可能な仮設道路を設 置する必要がある上に、採取される巨石の中でも護岸に使用可能なものは限られ るため、天然石を集めることが非常に困難になっている。また実際の施工におい ては、河川等の法面に巨石を組み積みする際に、通常ワイヤーロープを十字掛け して積み上げ据え付けを行っているが、据え付け時の微妙な角度調整や据え付け 後のワイヤーロープの取り外しが前記十字掛けでは難いために、ワイヤーロープ を一本掛けする場合が多い。またワイヤーロープの一本掛けによる吊り上げ方法 では吊り上げ時の安全性に問題があった。さらに巨石護岸では、積み上げた巨石 は、単に護岸としての機能が必要であるだけではなく、周囲の自然景観にあった 護岸を構築することが重要であり、採取した巨石から、大きさ,形状および外観 を考慮しながら積み上げを行わなければならないため作業者の熟練が必要となり 、また一旦積み上げた後も、下段との噛み合わせや、まわりとのバランスが悪け れば、再度使用する巨石の大きさ、形状等を検討して積み直しを行うという手間 の掛かる作業であるため施工性に劣るという問題がある。そこでこのような巨石 の採取が困難な点と煩雑な施工作業を考慮して、例えば図23に示すように上部 Aを天然石に模すとともに、下部Bを定形に形成したコンクリートブロックCに より護岸を構築することが考えられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来技術のコンクリートブロックCを法面に敷設することにより、その表 面に天然石に模した上部Aが現れ、周囲の景観にあった護岸を構築することがで きる。しかしながら、上部Aを天然石に模したためその上部Aは不定形となり、 隣り合ったコンクリートブロックC,C相互の上部A,A間を密着して設置する ことが難しく、該上部A,A間に隙間Dが生じて護岸の一部に局部的な荷重が集 中し易いために、護岸の全体構造が不安定になり易いという問題がある。また下 部B上に一体に上部Aを設けた構造であるため、コンクリートブロックCの重量 が増加して吊り下ろしおよび据え付け作業が煩雑になるといる問題があった。
【0004】 そこで本考案は外観意匠に優れ、施工性の向上を図ることができる分割ブロッ クを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上部用ブロックの下部と下部用ブロックの上部にそれぞれ対向して 設けられた対向面と、前記一方の対向面に突設され先端に凸状円弧面を有する突 起部と、前記他方の対向面に前記突起部より高さ寸法が短く形成され前記突起部 を遊挿可能な横溝部と、この横溝部の底面に形成され前記凸状円弧面が摺動可能 な凹状円弧面と、前記横溝部に形成され前記突起部の横方向の移動を規制するス トッパ部とを具備するものである。
【0006】
【作用】
上記構成により、敷設後の下部用ブロックの側部から、上部用ブロックの突起 部を下部用ブロックの横溝部に遊挿して下部用ブロックに上部用ブロックを揺動 自在に連結し、かつ上部用ブロックの位置および傾斜を調整して隣り合う上部用 ブロックの側部間を隙間なく組み立てる。また突起部がストッパ部に当接するこ とにより、側部から遊挿した突起部が横溝部から抜け出すことがなく、下部用ブ ロックに対して上部用ブロックが位置決めされた状態で上部用ブロックの施工を 安定して行うことができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。図1ないし図6は本考 案の第1実施例を示し、コンクリートから成型された分割ブロック1は、上部用 ブロック2と下部用ブロック3とからなり、この下部用ブロック3は平面六角形 のベース部4の上に台座部5が一体に設けられ、そのベース部4の左右にはそれ ぞれ連結用鉄筋6を挿通する挿通孔7が穿設されている。前記上部用ブロック2 は六角形の胴部8の上に頭部9が一体に形成され、また前記胴部8の対向面たる 下面10には、その中央に位置して略円筒状の突起部11が突設され、この突起部11 の先端は拡大して略球面の一部をなす凸状円弧面12が形成されている。前記下部 用ブロック3の台座部5は上面13を有し、この対向面を構成する上面13が、前記 下面10に対向して設けられる。前記下部用ブロック3の上面13には、図3に示し たように前記突起部11が該下部用ブロック3の一側側部から遊挿可能な横溝部14 が形成され、この横溝部14は、前記突起部11より高さ寸法が短く形成されるとと もに、その横溝部14の底部には前記凸状円弧面12が摺動可能な凹状円弧面15が形 成され、この凹状円弧面15は前記凸状円弧面12より大きな曲率を有する。また図 1に示すように前記横溝部14の上縁両側には、前記突起部11の先端に係合して該 突起部11の上方への抜け止めを行う抜け止め部16が形成され、この抜け止め部16 は上部用ブロック2が前後左右に揺動可能なように前記突起部11と間隔を置いて 形成されている。さらに前記横溝部14の長手方向他側には垂直な壁部を有するス トッパ部16Aが形成され、このストッパ部16Aにより前記突起部11の横溝部14内 の横方向の移動を規制するようにしている。また前記上部用ブロック2の頭部9 は不定形の天然石を模して形成され、玉石あるいは割石等の適宜形状に形成され る。
【0008】 次に前記分割ブロック1を用いた護岸の構築について説明する。まず河川等に 沿って基礎ブロック17を構築して法面18を成形し、ストッパ部16Aが傾斜側下方 すなわち基礎ブロック17側になるようにして法面18に平面六角形の下部用ブロッ ク3を隙間なく敷設する。一個の下部用ブロック3を敷設したら横溝部14内に、 上部用ブロック2の突起部11を挿入配置し、下部用ブロック3と上部用ブロック 2とを交互に敷設して順次法面18の上部に分割ブロック1を敷設し、かつ各挿通 孔7に連結用鉄筋6を挿通して下部用ブロック3相互を連結する。この施工にお いて、上部用ブロック2は下部用ブロック3に揺動自在に連結され、横溝部14内 の突起部11の位置を調整するとともに、凹状円弧面15に凸状円弧面12を摺動して 上部用ブロック2の位置および前後左右の傾斜を調整し、隣り合う上部用ブロッ ク2の側部間を隙間なく組み立てていく。また、横溝部14にはストッパ部16Aが 形成されているため、多少傾斜の急な法面等に分割ブロック1を敷設する場合で も、突起部11がストッパ部16Aに当接して連結した上部用ブロック2がむやみに ずれたりせず、下部用ブロック3に対して上部用ブロック2が位置決めされ、こ の位置決めされた状態で上部用ブロック2を前後左右に傾斜して上部用ブロック 2の間を調節し該上部用ブロック2を隙間なく敷設することができる。
【0009】 このように本実施例においては、上部用ブロック2の下部と下部用ブロック3 の上部にそれぞれ対向して設けられた対向面たる上面13および下面10と、その下 面10に突設され先端に凸状円弧面12を有する突起部11と、上面13に突起部11より 高さ寸法が短く形成され下部用ブロック3の側部より突起部11を遊挿可能な横溝 部14と、この横溝部14の底面に形成され凸状円弧面12が摺動可能な凹状円弧面15 と、横溝部14に形成され突起部11の横方向の移動を規制するストッパ部16Aとを 具備するものであるから、法面18に下部用ブロック3を敷設した後、下部用ブロ ック3の横溝部14に上部用ブロック2の突起部11を挿入して両ブロック2,3を 連結し、この上部用ブロック2の傾斜および位置を調整して上部用ブロック2間 を隙間なく敷設することができ、安定した護岸構造が得られる。また、横溝部14 には抜け止め部16Aが形成されているから、側部から遊挿した突起部11が他側か ら抜け出すことがなく、さらに、突起部11がストッパ部16Aに当接することによ り、連結した上部用ブロック2がむやみにずれたりせず、下部用ブロック3に対 して上部用ブロック2が位置決めされた状態で上部用ブロック2の施工を安定し て行うことができる。また、下部用ブロック3と上部用ブロック2とは別々に敷 設することができるから、単体のブロックの運搬重量が軽減され施工性の向上を 図ることができる。
【0010】 また、実施例上の効果として上部用ブロック2の頭部9を天然石に模した形状 に成型することにより、分割ブロック1により構築した護岸は、その表面が巨石 乱積を表すことができ、周囲の自然景観に即した外観意匠が得られる。また、六 角形をなす下部用ブロック3を隙間なく敷設することにより、この下部用ブロッ ク3のみにより法面18を保護する護岸の機能が得られる上に、上部用ブロック2 をその隣合う前後左右の側面が接触するように敷設することができるから安定性 に優れた護岸構造が得られる。
【0011】 図7および図8は本考案の第2実施例を示し、前記第1実施例と同一部分に同 一符号を付しその詳細な説明を省略して詳述すると、この例では下部用ブロック 3の横溝部14には、ストッパ部16Aと異なる側に抜け止め部16を設けずに上部か ら突起部11の先端が挿入可能な縦挿入部19を形成している。そして上部用ブロッ ク2の前後左右の傾斜および位置を調整して上部用ブロック2間を隙間なく敷設 して安定した護岸構造が得られ、また護岸の表面に巨石乱積を表すことができ、 周囲の自然景観に即した外観意匠が得られ、さらに、突起部11がストッパ部16A に当接することにより、連結した上部用ブロック2がむやみにずれたりせず、下 部用ブロック3に対して上部用ブロック2が位置決めされた状態で上部用ブロッ ク2の施工を安定して行うことができ第1実施例と同様な作用,効果を奏し、ま たこの例では横溝部14に、上部から突起部11が挿入可能な縦挿入部19を形成して いるから、下部用ブロック3と上部用ブロック2とを一個ずつ敷設する施工方法 以外にも、複数の下部用ブロック3を法面18全体に敷設した後に、上部用ブロッ ク2の突起部11を上部から縦挿入部19に挿入して横方向にスライドさせ、下部用 ブロック3に上部用ブロック2を連結する分割施工を行うことができる。
【0012】 図9および図10は本考案の第3実施例を示し、前記第1実施例と同一部分に 同一符号を付しその詳細な説明を省略して詳述すると、この例では下部用ブロッ ク3の横溝部14には、ストッパ部16Aと異なる側に抜け止め部を設けずに上部か ら突起部11の先端を挿入可能な縦挿入部19Aを形成しており、この縦挿入部19A は図9に示すように上面13から横溝部14の一側に側面斜めに形成されている。そ してこの例では横溝部14に、上部から突起部11が挿入可能な縦挿入部19Aを形成 しているから、下部用ブロック3と上部用ブロック2とを一個ずつ敷設する施工 方法以外にも、複数の下部用ブロック3を法面18全体に敷設した後に、上部用ブ ロック2の突起部11を上部から縦挿入部19に挿入して横方向にスライドさせ、下 部用ブロック3に上部用ブロック2を連結する分割施工を行うことができる。
【0013】 図11および図12は本考案の第4実施例を示し、前記第1実施例と同一部分 に同一符号を付しその詳細な説明を省略して詳述すると、この例では上部用ブロ ック2には、胴部を設けずに頭部9の下面10から直接下方に向かって突起部11を 突設している。また下部用ブロック3の台座5上には平面六角形の胴部8Aが一 体に設けられ、この胴部8Aの上面13に横溝部14が形成されている。また、この 横溝部14の長手方向他側には垂直な壁部を有するストッパ部16Aが形成され、こ のストッパ部16Aにより前記突起部11の横溝部14内の横方向の移動を規制するよ うにしている。そして上部用ブロック2の前後左右の傾斜および位置を調整して 上部用ブロック2間を隙間なく敷設して安定した護岸構造が得られ、また護岸の 表面に巨石乱積を表すことができ、周囲の自然景観に即した外観意匠が得られ、 さらに突起部11がストッパ部16Aに当接することにより、連結した上部用ブロッ ク2がむやみにずれたりせず、下部用ブロック3に対して上部用ブロック2が位 置決めされた状態で上部用ブロック2の施工を安定して行うことができ第1実施 例と同様の効果、作用を奏し、またこの例では下部用ブロック3に胴部8Aを形 成することにより、下部用ブロック3が法面18を保護する護岸としての機能に優 れたものとなり、上部用ブロック2には胴部を設けずに頭部9から直接突起部11 を突設したから、上部用ブロック2は軽量なものとなり施工中の扱いが容易とな る。
【0014】 図13および図14は本考案の第5実施例を示し、前記第1実施例と同一部分 に同一符号を付しその詳細な説明を省略して詳述すると、この例では突起部11の 拡大した先端の凸状円弧面12Aは略円筒形状の一部をなすように形成されて、図 14の側面図に対して平面90度の方向の正面図は前記図1と同様な形状を表す 。また、横溝部14の長手方向他側には垂直な壁部を有するストッパ部16Aが形成 され、このストッパ部16Aにより前記突起部11の横溝部14内の横方向の移動を規 制するようにしている。そして上部用ブロック2の左右の傾斜および前後の位置 を調整して上部用ブロック2間を隙間なく敷設して安定した護岸構造が得られ、 また護岸の表面に巨石乱積を表すことができ、周囲の自然景観に即した外観意匠 が得られ、さらに突起部11がストッパ部16Aに当接することにより、連結した上 部用ブロック2がむやみにずれたりせず、下部用ブロック3に対して上部用ブロ ック2が位置決めされた状態で上部用ブロック2の施工を安定して行うことがで き第1実施例と同様の効果、作用を奏し、またこの例では上部用ブロック2は左 右方向に揺動し易いものになるとともに、ストッパ部16Aの平面状壁部に、突起 部11先端の平面状端面が当接して上部用ブロック2の確実な位置決めを行うこと ができる。
【0015】 図15ないし図16は本考案の第6実施例を示し、前記第1実施例と同一部分 に同一符号を付しその詳細な説明を省略して詳述すると、この例では突起部11は 先端に向かってテーパ状に拡大形成され、その先端に略球面の一部をなす凸状円 弧面12Bが形成されている。また横溝部14Aは前記突起部11が側部から遊挿可能 に形成され、その上縁側には前記突起部11と間隔をおいてテーパ状の抜け止め部 16が形成されている。また、横溝部14Aの長手方向他側には垂直な壁部を有する ストッパ部16Aが形成され、このストッパ部16Aにより前記突起部11の横溝部14 A内の横方向の移動を規制するようにしている。そして上部用ブロック2の前後 左右の傾斜および位置を調整して上部用ブロック2間を隙間なく敷設して安定し た護岸構造が得られ、また護岸の表面に巨石乱積を表すことができ、周囲の自然 景観に即した外観意匠が得られ、さらに突起部11がストッパ部16Aに当接するこ とにより、連結した上部用ブロック2がむやみにずれたりせず、下部用ブロック 3に対して上部用ブロック2が位置決めされた状態で上部用ブロック2の施工を 安定して行うことができ第1実施例と同様の効果、作用を奏し、またこの例では 突起部11の外面がすべて円弧面にて構成されるため、横溝部14内における突起部 11の移動を円滑に行うことができる。
【0016】 図17ないし図22は本考案の第7実施例を示し、前記第1実施例と同一部分 に同一符号を付しその詳細な説明を省略して詳述すると、この例では下部用ブロ ック3Aの上面13の中央に略円筒状の突起部11が突設され、この突起部11の先端 は拡大して略球面の一部をなす凸状円弧面12が形成されている。また前記上部用 ブロック2Aの下面10には、前記突起部11が該下部用ブロック3Aの側部から遊 挿可能な横溝部14が形成され、この横溝部14は、前記突起部11より高さ寸法が短 く形成されるとともに、上部用ブロック2Aの胴部8の一側から他側に形成され ており、その底部たる上面には前記凸状円弧面12が摺動可能な凹状円弧面15が形 成されている。また前記横溝部14の下縁両側には、前記突起部11の先端に係合し て該突起部11の下方への抜け止めを行う抜け止め部16が形成され、この抜け止め 部16は上部用ブロック2Aが前後左右に揺動可能なように前記突起部11と間隔を 置いて形成されている。また、横溝部14の長手方向他側には垂直な壁部を有する ストッパ部16Aが形成され、このストッパ部16Aにより上部用ブロック2Aの横 方向の移動を規制するようにしている。
【0017】 次に前記分割ブロック1を用いた護岸の構築について説明する。まず河川等に 沿って基礎ブロック17を構築して法面18を成形し、この法面18に平面六角形の下 部用ブロック3Aを隙間なく敷設し、かつ各挿通孔7に連結用鉄筋6を挿通して 下部用ブロック3A相互を連結する。下部用ブロック3Aを敷設したらその突起 部11に横溝部14の側部開口側を合わせてスライドさせ、下部用ブロック3A上に 上部用ブロック2Aを敷設し、この施工において、上部用ブロック2Aは下部用 ブロック3Aに揺動自在に連結され、横溝部14内の突起部11の位置を調整すると ともに、凹状円弧面15に凸状円弧面12を摺動して上部用ブロック2Aの前後左右 の傾斜を調整し、隣り合う上部用ブロック2Aの側部間を隙間なく組み立ててい く。また、横溝部14にはストッパ部16Aが形成されているため、多少傾斜の急な 法面等に分割ブロック1を敷設する場合でも、突起部11がストッパ部16Aに当接 して連結した上部用ブロック2Aがむやみにずれたりせず、下部用ブロック3A に対して上部用ブロック2Aが位置決めされ、この位置決めされた状態で上部用 ブロック2Aを前後左右に傾斜して上部用ブロック2Aの間を調節し該上部用ブ ロック2Aを隙間なく敷設することができる。
【0018】 このように本実施例においては、上部用ブロック2Aの下部と下部用ブロック 3Aの上部にそれぞれ対向して設けられた対向面たる上面13および下面10と、そ の上面13に突設され先端に凸状円弧面12を有する突起部11と、下面10に突起部11 より高さ寸法が短く形成され上部用ブロック2Aの側部より突起部11を遊挿可能 な横溝部14と、この横溝部14の底面に形成され凸状円弧面12が摺動可能な凹状円 弧面15と、横溝部14に形成され突起部11の横方向の移動を規制するストッパ部16 Aとを具備するものであるから、法面18に下部用ブロック3Aを敷設した後、上 部用ブロック2Aの横溝部14を下部用ブロック3Aの突起部11に挿入配置して両 ブロックを2A,3Aを連結し、この上部用ブロック2Aの傾斜および位置を調 整して上部用ブロック2A間を隙間なく敷設することができ、安定した護岸構造 が得られる。また、横溝部14には抜け止め部16が形成されているから、突起部11 に横溝部14の側部開口側を合わせてスライドさせると、該突起部11がストッパ部 16Aに当接して抜け出すことがなく位置決めされ、連結した上部用ブロック2A がむやみにずれたりせず、下部用ブロック3Aに対して上部用ブロック2Aが位 置決めされた状態で上部用ブロック2Aの施工を安定して行うことができる。ま た、下部用ブロック3Aと上部用ブロック2Aとは別々に敷設することができる から、単体のブロックの運搬重量が軽減され施工性の向上を図ることができる。 また、実施例上の効果として上部用ブロック2Aの頭部9を天然石に模した形状 に成型することにより、分割ブロック1により構築した護岸は、その表面が巨石 乱積を表すことができ、周囲の自然景観に即した外観意匠が得られる。また、平 面六角形をなす下部用ブロック3Aを隙間なく敷設することにより、この下部用 ブロック3Aのみにより法面18を保護する護岸の機能が得られる上に、上部用ブ ロック2Aをその隣合う前後左右の側面が接触するように敷設することができる から安定性に優れた護岸構造が得られる。
【0019】 尚、本考案は上記実施例の限定されるものではなく本考案の要旨の範囲内にい て種々の変形実施が可能であり、例えば突起部の形状およびその先端の凸状円弧 面の形状,曲率は適宜選定することができ、また横溝部の形状およびその底面の 凹状円弧面の形状,曲率は適宜選定することができる。また、下部用ブロックの 平面形状は四角形等各種形状を用いることができる。
【0020】
【考案の効果】
本考案は、上部用ブロックの下部と下部用ブロックの上部にそれぞれ対向して 設けられた対向面と、前記一方の対向面に突設され先端に凸状円弧面を有する突 起部と、前記他方の対向面に前記突起部より高さ寸法が短く形成され前記突起部 を遊挿可能な横溝部と、この横溝部の底面に形成され前記凸状円弧面が摺動可能 な凹状円弧面と、前記横溝部に形成され前記突起部の横方向の移動を規制するス トッパ部とを具備するものであり、外観意匠に優れ、施工性の向上を図ることが できる分割ブロックを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す正面図である。
【図2】本考案の第1実施例を示す一部切欠き側面図で
ある。
【図3】本考案の第1実施例を示す下部用ブロックの平
面図である。
【図4】本考案の第1実施例を示す斜視図である。
【図5】本考案の第1実施例を示す護岸の断面図であ
る。
【図6】本考案の第1実施例を示す護岸の要部の平面図
である。
【図7】本考案の第2実施例を示す下部用ブロックの断
面図である。
【図8】本考案の第2実施例を示す下部用ブロックの平
面図である。
【図9】本考案の第3実施例を示す下部用ブロックの断
面図である。
【図10】本考案の第3実施例を示す下部用ブロックの
平面図である。
【図11】本考案の第4実施例を示す正面図である。
【図12】本考案の第4実施例を示す一部切欠き側面図
である。
【図13】本考案の第5実施例を示す上部用ブロックの
斜視図である。
【図14】本考案の第5実施例を示す一部切欠き側面図
である。
【図15】本考案の第6実施例を示す正面図である。
【図16】本考案の第6実施例を示す一部切欠き断面図
である。
【図17】本考案の第7実施例を示す正面図である。
【図18】本考案の第7実施例を示す側面図である。
【図19】本考案の第7実施例を示す図18のA−A線
断面図である。
【図20】本考案の第7実施例を示す斜視図である。
【図21】本考案の第7実施例を示す護岸の断面図であ
る。
【図22】本考案の第7実施例を示す護岸の要部の平面
図である。
【図23】従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
2,2A 上部用ブロック 3,3A 下部用ブロック 10 下面(対向面) 11 突起部 12,12A,12B 凸状円弧面 13 上面(対向面) 14 横溝部 15 凹状円弧面 16 抜け止め部 16A ストッパ部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部用ブロックの下部と下部用ブロック
    の上部にそれぞれ対向して設けられた対向面と、前記一
    方の対向面に突設され先端に凸状円弧面を有する突起部
    と、前記他方の対向面に前記突起部より高さ寸法が短く
    形成され前記突起部を遊挿可能な横溝部と、この横溝部
    の底面に形成され前記凸状円弧面が摺動可能な凹状円弧
    面と、前記横溝部に形成され前記突起部の横方向の移動
    を規制するストッパ部とを具備することを特徴とする分
    割ブロック。
JP76492U 1992-01-13 1992-01-13 分割ブロック Expired - Lifetime JPH0724416Y2 (ja)

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JP76492U JPH0724416Y2 (ja) 1992-01-13 1992-01-13 分割ブロック

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