JPH0724416Y2 - 分割ブロック - Google Patents

分割ブロック

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JPH0724416Y2
JPH0724416Y2 JP76492U JP76492U JPH0724416Y2 JP H0724416 Y2 JPH0724416 Y2 JP H0724416Y2 JP 76492 U JP76492 U JP 76492U JP 76492 U JP76492 U JP 76492U JP H0724416 Y2 JPH0724416 Y2 JP H0724416Y2
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protrusion
lateral groove
upper block
groove portion
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運治 諸橋
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北日本ブロック工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は上部用ブロックと下部用
ブロックとからなる分割ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】河川や海岸の浸蝕を防止する護岸には、
各種コンクリートブロックが用いられ、河川等の法面に
定形のコンクリートブロックを隙間なく張り詰めて護岸
壁を構築している。ところでこのような護岸壁は、人工
的な定形のコンクリートブロックを整然と敷き詰める構
造であるため、周囲の自然景観と不釣合な印象を与えが
ちであり、このため周囲の自然景観に合わせるように自
然石を積んでなる巨石護岸が知られている。しかしなが
らこの種の巨石護岸には大量の天然石が必要であるた
め、その採取は近年益々困難になると同時に採取場所が
護岸構築場所から遠く離れている場合が多く、かつ、運
搬車両が侵入できないような場所が多い。したがって、
まずこのような採取場所まで、工事用車両が通行可能な
仮設道路を設置する必要がある上に、採取される巨石の
中でも護岸に使用可能なものは限られるため、天然石を
集めることが非常に困難になっている。また実際の施工
においては、河川等の法面に巨石を組み積みする際に、
通常ワイヤーロープを十字掛けして積み上げ据え付けを
行っているが、据え付け時の微妙な角度調整や据え付け
後のワイヤーロープの取り外しが前記十字掛けでは難い
ために、ワイヤーロープを一本掛けする場合が多い。ま
たワイヤーロープの一本掛けによる吊り上げ方法では吊
り上げ時の安全性に問題があった。さらに巨石護岸で
は、積み上げた巨石は、単に護岸としての機能が必要で
あるだけではなく、周囲の自然景観にあった護岸を構築
することが重要であり、採取した巨石から、大きさ,形
状および外観を考慮しながら積み上げを行わなければな
らないため作業者の熟練が必要となり、また一旦積み上
げた後も、下段との噛み合わせや、まわりとのバランス
が悪ければ、再度使用する巨石の大きさ、形状等を検討
して積み直しを行うという手間の掛かる作業であるため
施工性に劣るという問題がある。そこでこのような巨石
の採取が困難な点と煩雑な施工作業を考慮して、例えば
図23に示すように上部Aを天然石に模すとともに、下
部Bを定形に形成したコンクリートブロックCにより護
岸を構築することが考えられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来技術のコンク
リートブロックCを法面に敷設することにより、その表
面に天然石に模した上部Aが現れ、周囲の景観にあった
護岸を構築することができる。しかしながら、上部Aを
天然石に模したためその上部Aは不定形となり、隣り合
ったコンクリートブロックC,C相互の上部A,A間を
密着して設置することが難しく、該上部A,A間に隙間
Dが生じて護岸の一部に局部的な荷重が集中し易いため
に、護岸の全体構造が不安定になり易いという問題があ
る。また下部B上に一体に上部Aを設けた構造であるた
め、コンクリートブロックCの重量が増加して吊り下ろ
しおよび据え付け作業が煩雑になるといる問題があっ
た。
【0004】そこで本考案は外観意匠に優れ、施工性の
向上を図ることができる分割ブロックを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上部用ブロッ
クの下部と下部用ブロックの上部にそれぞれ対向して設
けられた対向面と、前記一方の対向面に突設され先端に
凸状円弧面を有する突起部と、前記他方の対向面に前記
突起部より高さ寸法が短く形成され前記突起部を遊挿可
能な横溝部と、この横溝部の底面に形成され前記凸状円
弧面が摺動可能な凹状円弧面と、前記横溝部に形成され
前記突起部の横方向の移動を規制するストッパ部とを具
備するものである。
【0006】
【作用】上記構成により、敷設後の下部用ブロックの側
部から、上部用ブロックの突起部を下部用ブロックの横
溝部に遊挿して下部用ブロックに上部用ブロックを揺動
自在に連結し、かつ上部用ブロックの位置および傾斜を
調整して隣り合う上部用ブロックの側部間を隙間なく組
み立てる。また突起部がストッパ部に当接することによ
り、側部から遊挿した突起部が横溝部から抜け出すこと
がなく、下部用ブロックに対して上部用ブロックが位置
決めされた状態で上部用ブロックの施工を安定して行う
ことができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1ないし図6は本考案の第1実施例を示
し、コンクリートから成型された分割ブロック1は、上
部用ブロック2と下部用ブロック3とからなり、この下
部用ブロック3は平面六角形のベース部4の上に台座部
5が一体に設けられ、そのベース部4の左右にはそれぞ
れ連結用鉄筋6を挿通する挿通孔7が穿設されている。
前記上部用ブロック2は六角形の胴部8の上に頭部9が
一体に形成され、また前記胴部8の対向面たる下面10に
は、その中央に位置して略円筒状の突起部11が突設さ
れ、この突起部11の先端は拡大して略球面の一部をなす
凸状円弧面12が形成されている。前記下部用ブロック3
の台座部5は上面13を有し、この対向面を構成する上面
13が、前記下面10に対向して設けられる。前記下部用ブ
ロック3の上面13には、図3に示したように前記突起部
11が該下部用ブロック3の一側側部から遊挿可能な横溝
部14が形成され、この横溝部14は、前記突起部11より高
さ寸法が短く形成されるとともに、その横溝部14の底部
には前記凸状円弧面12が摺動可能な凹状円弧面15が形成
され、この凹状円弧面15は前記凸状円弧面12より大きな
曲率を有する。また図1に示すように前記横溝部14の上
縁両側には、前記突起部11の先端に係合して該突起部11
の上方への抜け止めを行う抜け止め部16が形成され、こ
の抜け止め部16は上部用ブロック2が前後左右に揺動可
能なように前記突起部11と間隔を置いて形成されてい
る。さらに前記横溝部14の長手方向他側には垂直な壁部
を有するストッパ部16Aが形成され、このストッパ部16
Aにより前記突起部11の横溝部14内の横方向の移動を規
制するようにしている。また前記上部用ブロック2の頭
部9は不定形の天然石を模して形成され、玉石あるいは
割石等の適宜形状に形成される。
【0008】次に前記分割ブロック1を用いた護岸の構
築について説明する。まず河川等に沿って基礎ブロック
17を構築して法面18を成形し、ストッパ部16Aが傾斜側
下方すなわち基礎ブロック17側になるようにして法面18
に平面六角形の下部用ブロック3を隙間なく敷設する。
一個の下部用ブロック3を敷設したら横溝部14内に、上
部用ブロック2の突起部11を挿入配置し、下部用ブロッ
ク3と上部用ブロック2とを交互に敷設して順次法面18
の上部に分割ブロック1を敷設し、かつ各挿通孔7に連
結用鉄筋6を挿通して下部用ブロック3相互を連結す
る。この施工において、上部用ブロック2は下部用ブロ
ック3に揺動自在に連結され、横溝部14内の突起部11の
位置を調整するとともに、凹状円弧面15に凸状円弧面12
を摺動して上部用ブロック2の位置および前後左右の傾
斜を調整し、隣り合う上部用ブロック2の側部間を隙間
なく組み立てていく。また、横溝部14にはストッパ部16
Aが形成されているため、多少傾斜の急な法面等に分割
ブロック1を敷設する場合でも、突起部11がストッパ部
16Aに当接して連結した上部用ブロック2がむやみにず
れたりせず、下部用ブロック3に対して上部用ブロック
2が位置決めされ、この位置決めされた状態で上部用ブ
ロック2を前後左右に傾斜して上部用ブロック2の間を
調節し該上部用ブロック2を隙間なく敷設することがで
きる。
【0009】このように本実施例においては、上部用ブ
ロック2の下部と下部用ブロック3の上部にそれぞれ対
向して設けられた対向面たる上面13および下面10と、そ
の下面10に突設され先端に凸状円弧面12を有する突起部
11と、上面13に突起部11より高さ寸法が短く形成され下
部用ブロック3の側部より突起部11を遊挿可能な横溝部
14と、この横溝部14の底面に形成され凸状円弧面12が摺
動可能な凹状円弧面15と、横溝部14に形成され突起部11
の横方向の移動を規制するストッパ部16Aとを具備する
ものであるから、法面18に下部用ブロック3を敷設した
後、下部用ブロック3の横溝部14に上部用ブロック2の
突起部11を挿入して両ブロック2,3を連結し、この上
部用ブロック2の傾斜および位置を調整して上部用ブロ
ック2間を隙間なく敷設することができ、安定した護岸
構造が得られる。また、横溝部14には抜け止め部16Aが
形成されているから、側部から遊挿した突起部11が他側
から抜け出すことがなく、さらに、突起部11がストッパ
部16Aに当接することにより、連結した上部用ブロック
2がむやみにずれたりせず、下部用ブロック3に対して
上部用ブロック2が位置決めされた状態で上部用ブロッ
ク2の施工を安定して行うことができる。また、下部用
ブロック3と上部用ブロック2とは別々に敷設すること
ができるから、単体のブロックの運搬重量が軽減され施
工性の向上を図ることができる。
【0010】また、実施例上の効果として上部用ブロッ
ク2の頭部9を天然石に模した形状に成型することによ
り、分割ブロック1により構築した護岸は、その表面が
巨石乱積を表すことができ、周囲の自然景観に即した外
観意匠が得られる。また、六角形をなす下部用ブロック
3を隙間なく敷設することにより、この下部用ブロック
3のみにより法面18を保護する護岸の機能が得られる上
に、上部用ブロック2をその隣合う前後左右の側面が接
触するように敷設することができるから安定性に優れた
護岸構造が得られる。
【0011】図7および図8は本考案の第2実施例を示
し、前記第1実施例と同一部分に同一符号を付しその詳
細な説明を省略して詳述すると、この例では下部用ブロ
ック3の横溝部14には、ストッパ部16Aと異なる側に抜
け止め部16を設けずに上部から突起部11の先端が挿入可
能な縦挿入部19を形成している。そして上部用ブロック
2の前後左右の傾斜および位置を調整して上部用ブロッ
ク2間を隙間なく敷設して安定した護岸構造が得られ、
また護岸の表面に巨石乱積を表すことができ、周囲の自
然景観に即した外観意匠が得られ、さらに、突起部11が
ストッパ部16Aに当接することにより、連結した上部用
ブロック2がむやみにずれたりせず、下部用ブロック3
に対して上部用ブロック2が位置決めされた状態で上部
用ブロック2の施工を安定して行うことができ第1実施
例と同様な作用,効果を奏し、またこの例では横溝部14
に、上部から突起部11が挿入可能な縦挿入部19を形成し
ているから、下部用ブロック3と上部用ブロック2とを
一個ずつ敷設する施工方法以外にも、複数の下部用ブロ
ック3を法面18全体に敷設した後に、上部用ブロック2
の突起部11を上部から縦挿入部19に挿入して横方向にス
ライドさせ、下部用ブロック3に上部用ブロック2を連
結する分割施工を行うことができる。
【0012】図9および図10は本考案の第3実施例を
示し、前記第1実施例と同一部分に同一符号を付しその
詳細な説明を省略して詳述すると、この例では下部用ブ
ロック3の横溝部14には、ストッパ部16Aと異なる側に
抜け止め部を設けずに上部から突起部11の先端を挿入可
能な縦挿入部19Aを形成しており、この縦挿入部19Aは
図9に示すように上面13から横溝部14の一側に側面斜め
に形成されている。そしてこの例では横溝部14に、上部
から突起部11が挿入可能な縦挿入部19Aを形成している
から、下部用ブロック3と上部用ブロック2とを一個ず
つ敷設する施工方法以外にも、複数の下部用ブロック3
を法面18全体に敷設した後に、上部用ブロック2の突起
部11を上部から縦挿入部19に挿入して横方向にスライド
させ、下部用ブロック3に上部用ブロック2を連結する
分割施工を行うことができる。
【0013】図11および図12は本考案の第4実施例
を示し、前記第1実施例と同一部分に同一符号を付しそ
の詳細な説明を省略して詳述すると、この例では上部用
ブロック2には、胴部を設けずに頭部9の下面10から直
接下方に向かって突起部11を突設している。また下部用
ブロック3の台座5上には平面六角形の胴部8Aが一体
に設けられ、この胴部8Aの上面13に横溝部14が形成さ
れている。また、この横溝部14の長手方向他側には垂直
な壁部を有するストッパ部16Aが形成され、このストッ
パ部16Aにより前記突起部11の横溝部14内の横方向の移
動を規制するようにしている。そして上部用ブロック2
の前後左右の傾斜および位置を調整して上部用ブロック
2間を隙間なく敷設して安定した護岸構造が得られ、ま
た護岸の表面に巨石乱積を表すことができ、周囲の自然
景観に即した外観意匠が得られ、さらに突起部11がスト
ッパ部16Aに当接することにより、連結した上部用ブロ
ック2がむやみにずれたりせず、下部用ブロック3に対
して上部用ブロック2が位置決めされた状態で上部用ブ
ロック2の施工を安定して行うことができ第1実施例と
同様の効果、作用を奏し、またこの例では下部用ブロッ
ク3に胴部8Aを形成することにより、下部用ブロック
3が法面18を保護する護岸としての機能に優れたものと
なり、上部用ブロック2には胴部を設けずに頭部9から
直接突起部11を突設したから、上部用ブロック2は軽量
なものとなり施工中の扱いが容易となる。
【0014】図13および図14は本考案の第5実施例
を示し、前記第1実施例と同一部分に同一符号を付しそ
の詳細な説明を省略して詳述すると、この例では突起部
11の拡大した先端の凸状円弧面12Aは略円筒形状の一部
をなすように形成されて、図14の側面図に対して平面
90度の方向の正面図は前記図1と同様な形状を表す。
また、横溝部14の長手方向他側には垂直な壁部を有する
ストッパ部16Aが形成され、このストッパ部16Aにより
前記突起部11の横溝部14内の横方向の移動を規制するよ
うにしている。そして上部用ブロック2の左右の傾斜お
よび前後の位置を調整して上部用ブロック2間を隙間な
く敷設して安定した護岸構造が得られ、また護岸の表面
に巨石乱積を表すことができ、周囲の自然景観に即した
外観意匠が得られ、さらに突起部11がストッパ部16Aに
当接することにより、連結した上部用ブロック2がむや
みにずれたりせず、下部用ブロック3に対して上部用ブ
ロック2が位置決めされた状態で上部用ブロック2の施
工を安定して行うことができ第1実施例と同様の効果、
作用を奏し、またこの例では上部用ブロック2は左右方
向に揺動し易いものになるとともに、ストッパ部16Aの
平面状壁部に、突起部11先端の平面状端面が当接して上
部用ブロック2の確実な位置決めを行うことができる。
【0015】図15ないし図16は本考案の第6実施例
を示し、前記第1実施例と同一部分に同一符号を付しそ
の詳細な説明を省略して詳述すると、この例では突起部
11は先端に向かってテーパ状に拡大形成され、その先端
に略球面の一部をなす凸状円弧面12Bが形成されてい
る。また横溝部14Aは前記突起部11が側部から遊挿可能
に形成され、その上縁側には前記突起部11と間隔をおい
てテーパ状の抜け止め部16が形成されている。また、横
溝部14Aの長手方向他側には垂直な壁部を有するストッ
パ部16Aが形成され、このストッパ部16Aにより前記突
起部11の横溝部14A内の横方向の移動を規制するように
している。そして上部用ブロック2の前後左右の傾斜お
よび位置を調整して上部用ブロック2間を隙間なく敷設
して安定した護岸構造が得られ、また護岸の表面に巨石
乱積を表すことができ、周囲の自然景観に即した外観意
匠が得られ、さらに突起部11がストッパ部16Aに当接す
ることにより、連結した上部用ブロック2がむやみにず
れたりせず、下部用ブロック3に対して上部用ブロック
2が位置決めされた状態で上部用ブロック2の施工を安
定して行うことができ第1実施例と同様の効果、作用を
奏し、またこの例では突起部11の外面がすべて円弧面に
て構成されるため、横溝部14内における突起部11の移動
を円滑に行うことができる。
【0016】図17ないし図22は本考案の第7実施例
を示し、前記第1実施例と同一部分に同一符号を付しそ
の詳細な説明を省略して詳述すると、この例では下部用
ブロック3Aの上面13の中央に略円筒状の突起部11が突
設され、この突起部11の先端は拡大して略球面の一部を
なす凸状円弧面12が形成されている。また前記上部用ブ
ロック2Aの下面10には、前記突起部11が該下部用ブロ
ック3Aの側部から遊挿可能な横溝部14が形成され、こ
の横溝部14は、前記突起部11より高さ寸法が短く形成さ
れるとともに、上部用ブロック2Aの胴部8の一側から
他側に形成されており、その底部たる上面には前記凸状
円弧面12が摺動可能な凹状円弧面15が形成されている。
また前記横溝部14の下縁両側には、前記突起部11の先端
に係合して該突起部11の下方への抜け止めを行う抜け止
め部16が形成され、この抜け止め部16は上部用ブロック
2Aが前後左右に揺動可能なように前記突起部11と間隔
を置いて形成されている。また、横溝部14の長手方向他
側には垂直な壁部を有するストッパ部16Aが形成され、
このストッパ部16Aにより上部用ブロック2Aの横方向
の移動を規制するようにしている。
【0017】次に前記分割ブロック1を用いた護岸の構
築について説明する。まず河川等に沿って基礎ブロック
17を構築して法面18を成形し、この法面18に平面六角形
の下部用ブロック3Aを隙間なく敷設し、かつ各挿通孔
7に連結用鉄筋6を挿通して下部用ブロック3A相互を
連結する。下部用ブロック3Aを敷設したらその突起部
11に横溝部14の側部開口側を合わせてスライドさせ、下
部用ブロック3A上に上部用ブロック2Aを敷設し、こ
の施工において、上部用ブロック2Aは下部用ブロック
3Aに揺動自在に連結され、横溝部14内の突起部11の位
置を調整するとともに、凹状円弧面15に凸状円弧面12を
摺動して上部用ブロック2Aの前後左右の傾斜を調整
し、隣り合う上部用ブロック2Aの側部間を隙間なく組
み立てていく。また、横溝部14にはストッパ部16Aが形
成されているため、多少傾斜の急な法面等に分割ブロッ
ク1を敷設する場合でも、突起部11がストッパ部16Aに
当接して連結した上部用ブロック2Aがむやみにずれた
りせず、下部用ブロック3Aに対して上部用ブロック2
Aが位置決めされ、この位置決めされた状態で上部用ブ
ロック2Aを前後左右に傾斜して上部用ブロック2Aの
間を調節し該上部用ブロック2Aを隙間なく敷設するこ
とができる。
【0018】このように本実施例においては、上部用ブ
ロック2Aの下部と下部用ブロック3Aの上部にそれぞ
れ対向して設けられた対向面たる上面13および下面10
と、その上面13に突設され先端に凸状円弧面12を有する
突起部11と、下面10に突起部11より高さ寸法が短く形成
され上部用ブロック2Aの側部より突起部11を遊挿可能
な横溝部14と、この横溝部14の底面に形成され凸状円弧
面12が摺動可能な凹状円弧面15と、横溝部14に形成され
突起部11の横方向の移動を規制するストッパ部16Aとを
具備するものであるから、法面18に下部用ブロック3A
を敷設した後、上部用ブロック2Aの横溝部14を下部用
ブロック3Aの突起部11に挿入配置して両ブロックを2
A,3Aを連結し、この上部用ブロック2Aの傾斜およ
び位置を調整して上部用ブロック2A間を隙間なく敷設
することができ、安定した護岸構造が得られる。また、
横溝部14には抜け止め部16が形成されているから、突起
部11に横溝部14の側部開口側を合わせてスライドさせる
と、該突起部11がストッパ部16Aに当接して抜け出すこ
とがなく位置決めされ、連結した上部用ブロック2Aが
むやみにずれたりせず、下部用ブロック3Aに対して上
部用ブロック2Aが位置決めされた状態で上部用ブロッ
ク2Aの施工を安定して行うことができる。また、下部
用ブロック3Aと上部用ブロック2Aとは別々に敷設す
ることができるから、単体のブロックの運搬重量が軽減
され施工性の向上を図ることができる。また、実施例上
の効果として上部用ブロック2Aの頭部9を天然石に模
した形状に成型することにより、分割ブロック1により
構築した護岸は、その表面が巨石乱積を表すことがで
き、周囲の自然景観に即した外観意匠が得られる。ま
た、平面六角形をなす下部用ブロック3Aを隙間なく敷
設することにより、この下部用ブロック3Aのみにより
法面18を保護する護岸の機能が得られる上に、上部用ブ
ロック2Aをその隣合う前後左右の側面が接触するよう
に敷設することができるから安定性に優れた護岸構造が
得られる。
【0019】尚、本考案は上記実施例の限定されるもの
ではなく本考案の要旨の範囲内にいて種々の変形実施が
可能であり、例えば突起部の形状およびその先端の凸状
円弧面の形状,曲率は適宜選定することができ、また横
溝部の形状およびその底面の凹状円弧面の形状,曲率は
適宜選定することができる。また、下部用ブロックの平
面形状は四角形等各種形状を用いることができる。
【0020】
【考案の効果】本考案は、上部用ブロックの下部と下部
用ブロックの上部にそれぞれ対向して設けられた対向面
と、前記一方の対向面に突設され先端に凸状円弧面を有
する突起部と、前記他方の対向面に前記突起部より高さ
寸法が短く形成され前記突起部を遊挿可能な横溝部と、
この横溝部の底面に形成され前記凸状円弧面が摺動可能
な凹状円弧面と、前記横溝部に形成され前記突起部の横
方向の移動を規制するストッパ部とを具備するものであ
り、外観意匠に優れ、施工性の向上を図ることができる
分割ブロックを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す正面図である。
【図2】本考案の第1実施例を示す一部切欠き側面図で
ある。
【図3】本考案の第1実施例を示す下部用ブロックの平
面図である。
【図4】本考案の第1実施例を示す斜視図である。
【図5】本考案の第1実施例を示す護岸の断面図であ
る。
【図6】本考案の第1実施例を示す護岸の要部の平面図
である。
【図7】本考案の第2実施例を示す下部用ブロックの断
面図である。
【図8】本考案の第2実施例を示す下部用ブロックの平
面図である。
【図9】本考案の第3実施例を示す下部用ブロックの断
面図である。
【図10】本考案の第3実施例を示す下部用ブロックの
平面図である。
【図11】本考案の第4実施例を示す正面図である。
【図12】本考案の第4実施例を示す一部切欠き側面図
である。
【図13】本考案の第5実施例を示す上部用ブロックの
斜視図である。
【図14】本考案の第5実施例を示す一部切欠き側面図
である。
【図15】本考案の第6実施例を示す正面図である。
【図16】本考案の第6実施例を示す一部切欠き断面図
である。
【図17】本考案の第7実施例を示す正面図である。
【図18】本考案の第7実施例を示す側面図である。
【図19】本考案の第7実施例を示す図18のA−A線
断面図である。
【図20】本考案の第7実施例を示す斜視図である。
【図21】本考案の第7実施例を示す護岸の断面図であ
る。
【図22】本考案の第7実施例を示す護岸の要部の平面
図である。
【図23】従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
2,2A 上部用ブロック 3,3A 下部用ブロック 10 下面(対向面) 11 突起部 12,12A,12B 凸状円弧面 13 上面(対向面) 14 横溝部 15 凹状円弧面 16 抜け止め部 16A ストッパ部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部用ブロックの下部と下部用ブロック
    の上部にそれぞれ対向して設けられた対向面と、前記一
    方の対向面に突設され先端に凸状円弧面を有する突起部
    と、前記他方の対向面に前記突起部より高さ寸法が短く
    形成され前記突起部を遊挿可能な横溝部と、この横溝部
    の底面に形成され前記凸状円弧面が摺動可能な凹状円弧
    面と、前記横溝部に形成され前記突起部の横方向の移動
    を規制するストッパ部とを具備することを特徴とする分
    割ブロック。
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