JPH0556953A - 画像表示システム - Google Patents

画像表示システム

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JPH0556953A
JPH0556953A JP22299991A JP22299991A JPH0556953A JP H0556953 A JPH0556953 A JP H0556953A JP 22299991 A JP22299991 A JP 22299991A JP 22299991 A JP22299991 A JP 22299991A JP H0556953 A JPH0556953 A JP H0556953A
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武博 江馬
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】検査による複数の医用画像を観察に有効な表示
位置関係に並べて表示し、医用画像の使い勝手を改善し
て、医用画像の観察・読影、診断機能を向上させた画像
表示システムを提供するにある。 【構成】本発明の画像表示システムは、被検体の医用画
像を収集する画像収集装置11と上記医用画像を保管
し、この医用画像の検索・データ供給を行なうデータベ
ース12と、上記医用画像・読影レポートを表示し、新
しい読影レポートを入力可能なワークステーション13
との各サブシステムを、ネットワーク14で相互に接続
した画像表示システム10において、前記医用画像には
相対的な画像表示位置を決定する情報を画像付随情報と
して備える一方、前記サブシステム11,12,13に
被検体の特定検査における医用画像の撮影方向・撮影手
技と相対的な画像表示位置の関係付けを行なう表示位置
特定化手段を設け、この表示位置特定化手段からの指令
に従って複数の医用画像を特定検査毎に一定の関係を持
たせて表示する、画像表示装置をワークステーション1
3に備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線画像、CT画像、
MR画像などの医用画像を表示する画像表示システムに
係り、特に医用画像を観察する医師の読影・診断業務を
支援する画像表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像表示システムとして、現
在、病院内に医用画像保管通信システム(Picture Arch
iving and Communication System : 以下、PACSと
いう。)が構築されている。PACSは、病院内で発生
するX線画像、CT画像、MR画像などの医用画像の保
管、通信、表示することにより、医師が医用画像を観察
して診断する診断業務を支援するシステムである。
【0003】PACSは基本的には各サブシステムであ
る画像収集装置(IA)とデータベース(DB)とワー
クステーション(WS)とネットワーク(NW)とを組
み合せたシステム構成を有する。
【0004】画像収集装置(IA)は、X線診断装置、
X線CT装置、MRI装置、フィルムデジタイザなどで
作成された医用画像を収集する装置であり、この画像収
集装置(IA)はネットワーク(NW)に接続される。
このネットワーク(NW)にはデータベース(DB)や
ワークステーション(WS)も接続されており、ネット
ワーク(NW)は画像収集装置(IA)、データベース
(DB)およびワークステーション(WS)相互間の通
信のためのコマンドと医用画像を含むデータの伝送路で
ある。
【0005】データベース(DB)は画像収集装置(I
A)で収集された医用画像やワークステーション(W
S)にて入力された読影レポートを保管する一方、ワー
クステーション(WS)などの他のサブシステムからの
要求に応じて医用画像や読影レポートのデータ検索を行
ない、検索データを供給するようになっている。
【0006】また、ワークステーション(WS)は被検
体である患者毎の医用画像・読影レポートを表示し、新
しい読影レポートを入力する装置であり、医師はワーク
ステーションに表示される医用画像などを観察しながら
読影し、診断業務を行なう。
【0007】次にPACSで医用画像の収集から読影ま
での業務におけるシステム動作を、胸部単純X線検査を
例にとって説明する。
【0008】<医用画像の収集と保管> (1)デジタル画像の収集 胸部単純X線画像を得る画像収集装置(IA)には、被
検体を透過したX線をX線フィルムに直接照射して現像
し、可視画像を形成する方式と、コンピューテッド・ラ
ジオグラフィ(CR)による方式とがある。前者はX線
フィルムに記録された画像をフィルムデジタイザを用い
てデジタカル化し、被検体のデジタル画像を作成し、後
者はコンピューテッド・ラジオグラフィによりデジタル
画像が作成される。
【0009】(2)画像付随情報の入力 フィルムデジタイザによる場合も、コンピューテッド・
ラジオグラフィの場合にも、得られた被検体のデジタル
画像に付随する情報、例えば図12に示す画像付随情報
を入力する。この画像付随情報は、画像収集装置(I
A)が自動的に入力できる情報も含まれる。
【0010】(3)検査情報の入力 1検査分のデジタル画像の画像付随情報を入力した後、
その検査に共通する情報(検査情報)が画像収集装置に
より入力される。画像収集装置(IA)が自動発行でき
る情報もある。検査情報の例を図13に示す。
【0011】(4)データベースへのデータ転送 その検査の検査情報と各デジタル画像からなる画像デー
タと各デジタル画像の画像付随情報が、画像収集装置
(IA)からデータベース(DB)に転送される。
【0012】(5)画像データと画像付随情報の保管 データベースにおいては、画像収集装置(IA)から転
送されてきた検査情報と画像データと画像付随情報は、
磁気ディスクや光ディスクなどの記憶媒体に書き込ま
れ、保管される。
【0013】また、データベース(DB)には、検査デ
ィレクトリがある。検査ディレクトリはデータベース
(DB)に保管されている全ての検査の (a)検査情報 (b)読影レポートの記憶アドレスとデータ量 (c)画像付随情報の記憶アドレスとデータ量 (d)画像データの記憶アドレスとデータ量 から成るファイルである。画像収集装置(IA)からデ
ータを送られてきた検査の検査情報は、検査ディレクト
リに追加される。検査ディレクトリに含まれる情報の例
を図14に示す。この段階では、読影レポートの記憶ア
ドレスとデータ量には、0が書き込まれる。
【0014】<読影>医師が、PACSを利用してある
胸部単純X線検査の医用画像であるデジタル画像の読影
を行い、読影レポートを作成する場合、次の手順で行わ
れる。
【0015】(1)患者IDの入力 医師は、検査依頼書に記載されている被検体である患者
のID番号を、キーボードを用いてワークステーション
(WS)にて入力する。
【0016】(2)検査情報の転送要求 ワークステーション(WS)から、その患者が現在まで
に受けた全ての検査の検査情報を要求するコマンドおよ
びワークステーション(WS)に入力された患者ID番
号をデータベース(DS)に送る。
【0017】(3)検査ディレクトリの検索 データベース(DB)は、検査ディレクトリの中から、
ワークステーション(WS)から送られてきた患者ID
番号と一致する患者ID番号を持つ検査を検索する。
【0018】次に、検索された各検査の検査ディレクト
リの情報を読み出す。
【0019】(4)検査情報の転送 データベース(DB)は、検索された各検査の検査情報
をワークステーション(WS)に転送する。
【0020】(5)検査歴の表示 ワークステーション(WS)では、データベース(D
B)から送られてきた検査情報の一部を、患者の検査歴
として表示する。表示される検査歴の例を図15に示
す。未読影検査か読影済みの検査かは、読影レポートの
有無でわかる。
【0021】(6)読影対象検査データの転送要求 医師は表示されている検査歴の中から読影すべき検査を
指定する。ワークステーション(WS)は、読影対象検
査ID番号の画像を要求するコマンドおよび指定された
検査の検査ID番号をデータベースに送る。
【0022】(7)読影対象画像の読み出し データベース(DB)は、検査ディレクトリの中から、
ワークステーション(WS)で指定された検査ID番号
と一致する患者ID番号を持つ検査を検索する。次に、
その検査の画像付随情報と画像データを記憶媒体から読
みだす。読影レポートのデータ量が0となっているの
で、読影レポートはまだ存在せず、読み出されない。
【0023】(8)読影対象画像の転送 データベース(DB)は、読み出された読影対象検査の
画像付随情報および画像データをワークステーション
(WS)に転送する。
【0024】ワークステーション(WS)は、データベ
ース(DB)から転送されてきた読影対象検査の画像付
随情報および画像データを、記憶媒体に書き込む。
【0025】(9)画像の表示 ワークステーション(WS)は読影対象検査の画像を表
示する。画像表示装置としてはCRTが用いられてお
り、CRTは2台以上設置されているのが普通である。
いま、CRTは4台あるとする。複数の画像がある場合
は、4枚までの画像を画像表示用CRTに自動的に表示
する。表示順序は、データベース(DB)から転送され
てきた順序である。例えば、4台のCRTが横に並べら
れているとすると、左から順に4枚の画像が表示され、
この画像を医師が読影する。
【0026】(10)過去のデータの転送要求 読影の場合、同一患者の過去の画像や読影レポートを参
照するのが一般的である。その場合医師は、ワークステ
ーション(WS)に、表示されている検査歴の中から検
査を指定し、患者の過去の画像・読影レポートを要求す
る。
【0027】ワークステーション(WS)は、患者の過
去の画像・読影レポートを要求するコマンドおよび医師
から指定された検査の検査ID番号をデータベース(D
B)に送る。
【0028】(11)過去の画像・読影レポートの読み出
し データベース(DB)はワークステーション(WS)か
ら送られてきた検査ID番号を持つ検査を検索する。続
いてこの検査の画像データ、画像付随情報、読影レポー
トをデータベースの記憶媒体から読み出す。
【0029】(12)過去の画像・読影レポートの転送 データベース(DB)は、画像データと画像付随情報お
よび読影レポートをワークステーション(WS)に送出
する。ワークステーション(WS)は転送されたデータ
を受取り、記憶媒体に書き込む。
【0030】(13)過去の画像と読影レポートの表示 ワークステーション(WS)は、過去の医用画像と読影
レポートを表示する。医師は医用画像を見て、読影レポ
ートを読む。
【0031】そして、必要な分だけ、(11)〜(13)の
ステップを繰り返す。
【0032】(14)読影レポートの作成 医用画像の読影を終えたら、医師はワークステーション
(WS)に新しい読影レポートを入力する。
【0033】(15)読影レポートの転送 医師が、ワークステーション(WS)に読影レポート作
成の終了を指示すると、ワークステーション(WS)は
データベース(DB)に読影レポートと検査ID番号を
転送する。
【0034】(16)読影レポートの保管 データベース(DB)はワークステーション(WS)か
ら読影レポートと検査ID番号を受け取ると、読影レポ
ートを記憶媒体に書き込み、検査ディレクトリの中から
その検査のディレクトリを探し、読影レポートの記憶ア
ドレスとデータ量を書き込む。
【0035】これで、1検査の読影作業が終了する。ま
だ読影すべき検査がある場合は、最初の動作である患者
IDの入力に戻る。
【0036】ところで、医用画像は、被検体の内部を投
影した画像であり、1枚の画像で被検体内部の立体的な
構造を描き出すのは不可能である。このため、医師が医
用画像を用いて診断を行なう場合は、何枚かの画像を一
組にして観察する。例えば、胸部単純X線検査の場合、
1検査に2枚以上の画像が発生することがよくあり、具
体的には、図16(A),(B),(C)に示す方法で
X線写真撮影され、図17に示す正面像、右側面像、左
側面像が各1枚づつ撮影される。
【0037】ここで、正面像は、患者の背中から入射し
たX線を、患者の前面においたX線フィルムで検出した
像であり、また、右側面像は、患者の左側面から入射し
たX線を、患者の右側面においたX線フィルムで検出し
た像であり、さらに、左側面像は患者の右側面から入射
したX線を、患者の左側面に置いたX線フィルムで検出
した像である、とそれぞれ約束する。
【0038】そして、医用画像を読影する医師が、医用
画像を観察するためにライトボックスに撮影されたX線
フィルムを並べる場合、一般的に次の規則で並べられ
る。
【0039】(1)医用画像を読影する医師は、撮影時
のX線フィルムの位置からX線源を見るようにX線フィ
ルムを並べる。
【0040】(2)胸部単純X線検査で3種類の医用画
像を並べる場合、正面像を中心に置き、右側面像を正面
像の左側に、左側面像を正面像の右側に設置する(図1
7参照)。
【0041】医用画像の正面像、右側面像、および左側
面像を図17に示すように配置した状態で、X線フィル
ムの医用画像が観察され、医師の読影が行なわれ、読影
レポートが作成される。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】ところで、胸部単純X
線検査で撮影された3枚のX線フィルムをフィルムデジ
タイザでデジタル化するとき、医用画像は右側面像、正
面像、左側面像の順にデジタル化されるとは限らない。
いずれにしても、フィルムデジタイザでデジタル化され
たデジタル画像はPACSのデータベース(DB)に収
容され、保管される。
【0043】PACSのデータベース(DB)に保管さ
れた医用画像(デジタル画像)をデータベース(DB)
から取り出してワークステーション(WS)のCRT
(カソードレイチューブ)に表示させる場合、デジタル
画像はワークステーション(WS)からの到着順に表示
される。
【0044】このため、PACSのワークステーション
(WS)を利用して医師が医用画像を読影しようとする
とき、医用画像の3枚の画像が所要の規則に従った表示
位置関係に並んでいないことが頻繁に生じ、医師はその
都度、ワークステーション(WS)のCRTに表示され
た医用画像の並ベ換えを行なわなければならない不都合
があった。
【0045】この不都合を避けるためには、医用画像を
デジタル化するときに、全ての医用画像の表示順にデジ
タル化することも考えられるが、そのためには撮影され
たX線フィルムをデジタル化する操作員が全ての医用画
像を表示順序通りに並べ換えてデジタル化せねばなら
ず、多大の労力を要し、面倒であった。
【0046】また、特開平1−296383号公報に
は、各医用画像がどのような撮影手技(撮影時に用いた
技術)で撮影されたかを医用画像から検出する検出手段
を設け、この検出手段の検出結果を医用画像の分類に利
用し、分類結果に従って画像表示順序を決定し、この表
示順序に従って表示手段で表示するようにした画像表示
装置が開示されている。
【0047】しかし、この画像表示装置は医用画像の表
示順序を決定し、この表示順序に従って表示手段で順次
表示することができるようにしたものであり、複数の医
用画像を同時に表示するとき、各医用画像の相対的表示
位置を規則化したものではない。医師による医用画像の
観察、読影、診断機能を向上させるために、各医用画像
の配置についての考慮が払われていない。
【0048】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、検査による複数の医用画像を、観察に有効な
位置に並べて表示し、医用画像の使い勝手を改善して医
用画像の観察、読影、診断機能を向上させた画像表示シ
ステムを提供することを目的とする。
【0049】本発明の他の目的は、医用画像の撮影方向
や撮影手技を自動的に判断して医用画像に撮影方向や撮
影手技のデータ入力を省略可能な画像表示システムを提
供するにある。
【0050】本発明の別の目的は、各医用画像の撮影方
向や撮影手技を画像付随情報として医用画像に自動的に
入力させ得る画像表示システムを提供するにある。
【0051】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像表示シ
ステムは、上述した課題を解決するために、請求項1に
記載したように、被検体の医用画像を収集する画像収集
装置と、前記医用画像を保管し、この医用画像の検索・
データ供給を行なうデータベースと、前記医用画像を表
示し、新しい情報を入力可能な表示入力手段とで構成さ
れた画像表示システムにおいて、前記医用画像には相対
的な画像表示位置を決定する情報を画像付随情報として
備える一方、被検体の特定検査における医用画像の撮影
方向・撮影手技と相対的な画像表示位置の関係付けを行
なう表示位置特定化手段を設け、この表示位置特定化手
段からの指令に従って複数の医用画像を特定検査毎に一
定の関係を持たせて表示する画像表示装置を備えたもの
である。
【0052】また、上述した課題を解決するために、本
発明の画像表示システムは、請求項2に記載したよう
に、医用画像を解析して画像撮影方向・撮影手技を自動
的に判断する画像判断手段を有するものであり、さら
に、請求項3に記載したように、医用画像に付帯する画
像付帯情報として、医用画像の撮影方向・撮影手技を入
力する情報入力手段を有するものである。
【0053】
【作用】この医用画像表示システムは、相対的な画像表
示位置を決定する情報を画像付随情報の1つとして医用
画像に備えさせ、表示位置特定化手段で被検体の特定検
査における医用画像の撮影方向、撮影手技と相対的な画
像表示位置との関係付けを行ない、表示位置特定化手段
からの指令に従って画像表示装置で複数の医用画像を表
示させたので、画像表示装置に複数の医用画像が表示さ
れた後に、医師が医用画像を並べ換えることが非常に少
なくなり、医師の操作の手間が省け、医用画像の使い勝
手を改善して医用画像の観察、読影、診断機能を向上さ
せることができる。
【0054】また、この画像表示システムでは、画像判
断手段で各医用画像の撮影方向や撮影手技を自動的に判
断できるので、医用画像に撮影方向や撮影手技のデータ
入力を必ずしも必要とせず、省略できる。
【0055】さらに、情報入力手段で医用画像の撮影方
向や撮影手技を自動的に入力させ得るので、画像収集装
置の入力装置でその都度医用画像の撮影方向や撮影手技
を手動にて書き込む必要がない。
【0056】
【実施例】以下、本発明に係る画像表示システムの一実
施例について添付図面を参照して説明する。
【0057】図1は、本発明に係る画像表示システムを
病院内で使用される医用画像保管通信システム(PAC
S)10に適用した例を示し、このPACS10は基本
的には各サブシステムである画像収集装置(IA)11
とデータベース(DB)12とワークステーション(W
S)13とをネットワーク(NW)14で相互に接続し
たシステム構成を備える。PACS10は病院内で発生
するX線画像、CT画像、MR画像などの医用画像を観
察して読影し、診断する医師の診断業務を支援するシス
テムである。
【0058】PACS10の画像収集装置11はX線診
断装置、X線CT装置、MRI装置、フィルムデジタイ
ザなどからなり、医用画像を発生させ収集する装置でネ
ットワーク14に接続される。図2は画像収集装置11
としてフィルムデジタイザを採用した例を示す。
【0059】画像収集装置11としてのフィルムデジタ
イザは、デジタイザ全体の動作を制御するCPU等の中
央処理装置を備えた制御装置(IA−CTRL)15
と、オペレータが情報を入力するキーボード、タッチス
クリーン等の入力装置(IA−INPUT)16と、フ
ィルムデジタイザに入力された情報を表示する表示装置
(IA−DISP)17と、入力された医用画像の検査
情報(図11参照)、画像付随情報(図10参照)を一
時的に記憶する検査情報・画像付随情報記憶装置(IA
−EIIM)18と、フィルムに撮影された医用画像を
デジタル化し、デジタル画像を作成するフィルム濃度読
取装置(IA−FR)19と、このフィルム濃度読取装
置19によってデジタイズされた医用画像を一時的に記
憶する画像データ記憶装置(IA−IM)20と、デジ
タル画像のマトリクスサイズを縮小する画像縮小装置
(IA−IMIN)21と、前記検査情報の入力に対応
して、その検査に対応する検査ID番号を発行する検査
ID番号発行装置22と、他のサブシステムと通信を行
なうために、ネットワーク14にアクセスするネットワ
ーク・インターフェイス(IA−NWIF)23と、フ
ィルムデジタイザ内での各種制御情報の伝送路である制
御バス(IA−CBUS)24と、フィルムデジタイザ
内での画像データの伝送路である画像バス(IA−IB
US)25とを有する。フィルムデジタイザの表示装置
17にはCRTディスプレイや液晶パネルディスプレイ
等の表示手段が用いられる。この表示装置17と入力装
置16とで1つの表示入力手段が構成される。
【0060】このフィルムデジタイザは、入力装置16
とは別に、画像判断手段(図示せず)を設け、この画像
判断手段で各医用画像の撮影方向や撮影手技を自動的に
判断させてもよい。この画像判断手段で判断された医用
画像の撮影方向や撮影手技は、情報入力手段(図示せ
ず)で画像付随情報の1つとして自動的に入力させるよ
うになっている。上記画像判断手段や情報入力手段は、
検査情報・画像付随情報記憶装置18や入力装置16に
組み込むようにしても、また、独立した構成要素として
フィルムデジタイザに備えるようにしてもよい。
【0061】また、画像収集装置11であるフィルムデ
ジタイザで作成された医用画像の画像データとこの画像
データに付帯する情報(検査情報、画像付随情報)や読
影レポートはデータベース12に保管される。また、こ
のデータベース12はワークステーション13等のサブ
システムからの要求に応じて検索やデータ供給を行なう
機能を有し、図3に示すように構成される。
【0062】データベース(DB)12は、データベー
ス全体の動作を制御するCPUなどの中央処理装置を有
する制御装置(DB−CTRL)28と、検査ディレク
トリを記憶する光ディスクや磁気ディスク等の記憶装置
と検査手段を備えた検索装置(DB−SRCH)29
と、画像データやそれに付帯する情報および読影レポー
トを記憶する手段である画像記憶装置(DB−IST)
30と、他のサブシステムとの通信を行なうためのネッ
トワーク14とのインターフェイスであるネットワーク
・インターフェイス(DB−NWIF)31と、データ
ベース12内での各種制御情報の伝送路である制御バス
(DB−CBUS)32と、データベース12内での画
像データ等の伝送路である画像バス(DB−IBUS)
33とを有する。データベース12の画像記憶装置(D
B−IST)30には磁気ディスクや光ディスク等の記
憶手段が用いられる。
【0063】また、ワークステーション13は被検体で
ある患者の医用画像・読影レポートを表示し、新しい読
影レポートを入力する装置であり、図4に示すように1
つの表示入力手段を構成している。
【0064】ワークステーション13は、ワークステー
ション全体の動作を制御するため、CPU等の中央処理
装置を有する制御装置(WS−CTRL)35と、オペ
レータが情報を入力するために、キーボードやタッチス
クリーンなどからなる入力装置(WS−INPUT)3
6と、検査歴や読影レポートなどの主として文字を表示
する文字表示装置(WS−IDISP)37と、主とし
て医用画像を表示する複数台の画像表示装置(WS−I
DISP)38と、医用画像に付帯する検査情報・画像
付随情報を一時的に記憶する検査情報・画像付随情報記
憶装置(WS−EIIM)39と、半導体メモリなどを
用いて画像データを一時的に記憶する画像メモリ(WS
−IM)40と、他のサブシステムとの通信を行なうた
めにネットワーク14とのインターフェイスであるネッ
トワーク・インターフェイス(WS−NWIF)41
と、ワークステーション13内での各種制御情報の伝送
路である制御バス(WS−CBUS)42と、ワークス
テーション13内での画像データの伝送路である画像バ
ス(WS−IBUS)43とを有する。
【0065】画像表示装置38や文字表示装置37は、
CRTディスプレイや液晶パネルディスプレイなどの表
示手段で構成され、画像表示装置38は複数台、例えば
4台の表示手段を有する。その際、検査情報・画像付随
情報記憶装置には表示位置特定化手段が組み込まれてい
る。表示位置特定化手段は、被検体の特定検査における
医用画像の撮影方向・撮影手技と相対的な画像表示位置
の関係付けを行い、この表示位置特定化手段からの指令
に基いて各医用画像を特定の表示位置に表示させるよう
になっている。表示位置特定化手段はワークステーショ
ン13に独立した構成要素として収納しても、また、画
像収集装置11やデータベース12等の他のサブシステ
ム内に組み込むようにしてもよい。
【0066】次に、図1〜図4に示すように構成されP
ACS10の動作を、胸部単純X線検査を例にとって、
医用画像の収集から読影までの業務におけるシステムの
動作を説明する。
【0067】<医用画像の収集と保管>図2には医用画
像を収集する画像収集装置11にフィルムデジタイザを
採用した例を示すが、このフィルムデジタイザに代えて
コンピューテッドラジオグラフィを用いてもよい。フィ
ルムデジタイザはここではX線画像専用として使用され
る。
【0068】(1)デジタル画像の収集 被検体をX線診断装置のX線CT装置などで撮影した1
検査分の複数枚のX線フィルムをフィルムデジタイザの
フィルム濃度読取装置(IA−FR)19によりデジタ
ル化(デジタイズ)し、X線フィルムに撮影された医用
画像のデジタル画像を作成する。作成されたデジタル画
像は画像データ記憶装置(IA−IM)20により書き
込まれる。
【0069】今、医用画像として正面像と左側面像の2
枚の胸部単純X線画像がデジタル化されたとする。2枚
のデジタル画像の各々に、画像撮影方向や画像撮影手技
の情報が画像判断手段で自動的に判断され、画像付随情
報の一部として検査情報とともに作成され、この検査情
報や画像付随情報は、検査情報・画像付随情報記憶装置
(IA−EIIM)18に書き込まれる。書き込まれた
画像付随情報の一部や検査情報は情報入力手段としての
入力装置16によりデジタル画像とともに入力される。
ここで、画像撮影手技とは、被検体の体位を変えたり、
検査部位に外力を加える等の撮影時に用いられる技術で
ある。
【0070】(2)検査情報と画像付随情報の入力 表示装置(IA−DISP)17の画面には、入力すべ
き検査情報が表示される。また、デジタイズされた2枚
の医用画像は、画像縮小装置(IA−IMIN)21に
よって縮小され、表示装置(IA−DISP)17に表
示される。医用画像と対応づけられて、入力すべき画像
付随情報の項目が表示される。検査情報と画像付随情報
の項目を加えた画面の例を図5に示す。このフィルムデ
ジタイザ11はX線フィルム専用なので、モダリティ名
には“X線”と表示されている。また、デジタイズされ
たX線フィルムは2枚なので、画像枚数には“2”と表
示されている。
【0071】そして、初めに、患者と検査に関する情報
を入力装置(IA−INPUT)16から入力する。入
力された情報は、表示装置(IA−DISP)18に表
示される。
【0072】次に、入力装置16により画像付随情報を
入力する。入力装置(IA−INPUT)16から2枚
の医用画像の各々についての“撮影方向”を入力する。
入力された情報は、表示装置(IA−INPUT)17
に表示される。この時点での表示装置(IA−INPU
T)17の画面を図6に示す。
【0073】入力が終わると、検査ID番号発行装置2
2によって検査ID番号が発行される。入力された検査
情報と画像付随情報、および検査ID番号は、検査情報
・画像付随情報記憶装置(IA−EIIM)18に書き
込まれる。この時点で検査情報・画像付随情報記憶装置
(IA−EIIM)18に書き込まれている情報を図7
(A),(B)に示す。
【0074】(3)データベースへのデータ転送 検査情報・画像付随情報記憶装置(IA−EIIM)1
8に書き込まれた検査の検査情報(患者の情報と検査I
D番号を含む)と各医用画像の画像付随情報、および画
像データ記憶装置(IA−IM)20に記憶されている
画像データが、読み出され、ネットワーク・インターフ
ェイス(IA−NWIF)23に転送され、そこからデ
ータベース12に転送される。
【0075】(4)画像データと画像付随情報の保管 データベース12においては、フィルムデジタイザ11
から転送されてきた検査情報と画像データと画像付随情
報は、画像記憶装置(DB−IST)34に書き込まれ
る。検査情報は、検索装置(DB−SRCH)29内に
ある検査ディレクトリに追加される。検査ディレクトリ
に含まれる情報は図12に示したものと同じである。こ
の段階では、読影レポートの記憶アドレスとデータ量に
は、0が書き込まれる。
【0076】<読影>医師が、ワークステーション(W
S)13を用いて胸部単純X線検査の画像を読影して、
読影レポートを作成する場合、次のような手順で行なわ
れる。
【0077】(1)患者IDの入力 医師は、検査依頼書に記載されている患者ID番号を、
入力装置(WS−INPUT)36を用いて入力する。
【0078】(2)検査情報の転送要求 ワークステーション(WS)13は、その患者が現在ま
でに受けた全ての検査の検査情報を要求するコマンドお
よびワークステーション(WS)13に入力された患者
ID番号を、ネットワーク・インターフェイス(WS−
NWIF)41からデータベース(DB)12に送出す
る。
【0079】(3)検査ディレクトリの検索 データベース(DB)12は、検索装置(DB−SRC
H)29にある検査ディレクトリの中から、ワークステ
ーション(WS)13から送られてきた患者ID番号と
一致する患者ID番号を持つ検査を検索する。次に、検
索された各検査の検査ディレクトリの情報を読み出す。
【0080】(4)検査情報の転送 データベース(DB)12は、検索された各検査の検査
情報を、ネットワーク・インターフェイス(DB−NW
IF)31からワークステーション(WS)13に送出
する。ワークステーション(WS)45は、受け取った
データを検査情報・画像付随情報記憶装置(WS−EI
IM)39に書き込む。
【0081】(5)検査歴の表示 ワークステーション(WS)13では、検査情報・画像
付随情報記憶装置(WS−EIIM)39に書き込まれ
ている検査情報の一部を、患者の検査歴として文字表示
装置(WS−CDISP)37に表示する。表示される
検査歴の例は図13と同じである。未読影検査か読影済
みの検査かは、読影レポートの有無でわかる。
【0082】(6)読影対象検査データの転送要求 医師は表示されている検査歴の中から読影すべき検査を
指定する。ワークステーション(WS)13は、該当検
査ID番号の画像を要求するコマンドおよび指定された
検査の検査ID番号をデータベース(DB)12に送
る。
【0083】(7)読影対象画像の読み出し データベース(DB)12は検索装置(DB−SRC
H)29内の、検査ディレクトリの中から、ワークステ
ーション(WS)13から送られてきた検査ID番号と
一致する患者ID番号を持つ検査を検索する。次に、そ
の検査の画像付随情報と画像データを画像記憶装置(D
B−IST)30から読みだす。読影レポートのデータ
量が0となっているので、読影レポートはまだ存在せ
ず、読み出されない。
【0084】(8)読影対象画像の転送 データベース(DB)12は、読み出された読影対象検
査の画像付随情報および画像データをネットワーク・イ
ンターフェイス31から、ワークステーション(WS)
13に送出する。
【0085】ワークステーション(WS)13は、デー
タベース(DB)12から転送されてきた読影対象検査
の画像付随情報を検査情報・画像付随情報記憶装置(W
S−EIIM)39に書き込み、画像データを、画像メ
モリ(WS−IM)40に書き込む。
【0086】(9)画像の表示 ワークステーション(WS)13は読影対象検査の画像
を表示位置特定化手段からの表示位置指令を受けて表示
する。画像表示装置(WS−IDISP)38は例えば
4台あるとする。読影対象検査には2枚の医用画像が含
まれており(図6参照)、2枚の医用画像を画像表示装
置38に表示位置特定化手段からの位置指令により表示
位置が所要の規則によって定められて自動的に表示され
る。
【0087】画像表示装置38による医用画像の表示は
次のようにして行なわれる。
【0088】ワークステーション(WS)13の検査情
報・画像付随情報記憶装置(WS−EIIM)39に
は、表示位置特定化手段が組み込まれており、この表示
位置特定化手段には胸部単純X線画像についての画像の
撮影方向と相対的な表示位置との関係を示す情報が関係
表の状態で格納されている。この表を図8に示す。この
表は書換え可能であり、関係表中のデータを変更したい
場合は、この表を文字表示装置(WS−CDISP)3
7に表示させ、入力装置(WS−INPUT)36から
入力することによって行う。
【0089】まず、2枚の医用画像の画像付随情報から
医用画像の撮影方向を知る。P→A(正面像)とR→L
(左側面像)である(図6または図7参照)。医用画像
の撮影方向と相対的な表示位置との関係表(図8)に照
らし合わせて表示位置を決められる。これにより、横に
一列に並べられた4台の画像方向がP→Aの画像(正面
像)を表示し、その右側の画像表示装置38に撮影方向
がR→Lの画像(左側面像)を表示する。このときの画
像表示装置38と表示された医用画像の関係を図9に示
す。
【0090】医師は医用画像を観察して、読影を行な
う。
【0091】(10)過去のデータの転送要求 患者の過去の医用画像や画像の読影レポートを参照する
場合、医師はワークステーション(WS)13に、表示
されている検査歴の中から検査を指定する。このために
は、入力装置(WS−INPUT)36を用いる。
【0092】ワークステーション(WS)13は、患者
の過去の画像・読影レポートを要求するコマンドおよび
医師から指定された検査の検査ID番号をデータベース
(DB)12に送る。
【0093】(11)過去の画像・読影レポートの読み出
し データベース(DB)12は検索装置(DB−SRC
H)29内の検査ディレクトリの中から、ワークステー
ション(WS)13から送られてきた検査ID番号と一
致する患者ID番号を持つ検査を検索する。次に、その
検査の画像付随情報と画像データと読影レポートを画像
記憶装置(DB−IST)30から読みだす。
【0094】(12)過去の画像・読影レポートの転送 データベース(DB)12は、読み出された過去の検査
の画像付随情報、画像データおよび読影レポートを、ネ
ットワーク・インターフェイス31からワークステーシ
ョン(WS)13に送出する。ワークステーション(W
S)13はデータベース(DB)12から転送されてき
た過去の検査の画像付随情報および読影レポートを検査
情報・画像付随情報記憶装置(WS−EIIM)39に
書き込み、画像データを、画像メモリ(WS−IM)4
0に書き込む。
【0095】(13)下記の画像と読影レポートの表示 ワークステーション(WS)13は、過去の画像を画像
表示装置38に、読影レポートを文字表示装置37にそ
れぞれ表示する。過去の画像の相対的表示位置も、胸部
単純X線画像であれば、図8の表によって決められる。
【0096】医師は医用画像を見て、読影レポートを読
む。
【0097】必要なだけ、(10)から(13)までのステ
ップを繰り返す。
【0098】(14)読影レポートの作成 医用画像の読影を終えたら、医師はワークステーション
(WS)13に読影レポートを入力する。入力には入力
装置(WS−INPUT)36が、表示には文字表示装
置(WS−CDISP)37が用いられる。
【0099】(15)読影レポートの転送 医師が、ワークステーション(WS)13に読影レポー
ト作成の終了を指示すると、ワークステーション(W
S)13はデータベース(DB)12に読影レポートと
検査ID番号を転送する。
【0100】(16)読影レポートの保管 データベース(DB)12はワークステーション(W
S)13から読影レポートと検査ID番号を受け取る
と、読影レポートを画像記憶装置(DB−IST)30
に書き込み、全検査ディレクトリの中からその検査のデ
ィレクトリを探し、読影レポートの記憶アドレスとデー
タ量を書き込む。
【0101】これで、1検査の読影作業が終了する。ま
だ読影すべき検査がある場合は、最初のステップ動作で
ある患者IDの入力に戻る。
【0102】このPACS10においては、読影すると
きにワークステーション(WS)13の画像表示装置3
9に表示された医用画像を並べ変えることがかなり少な
くなり、医師の操作の手間が省ける。
【0103】次に、ワークステーション13の表示手段
である画像表示装置(WS−IDISP)38の画面数
が同時に表示したい画像枚数より少ない場合の取扱いに
ついて説明する。
【0104】この場合には、医用画像の撮影方向、撮影
手技と相対的画像表示位置との間の関係表に、図10に
示すように表示優先順位を付加しておく。そして、表示
したい医用画像が“P→A”,“L→R”,“R→L”
の3枚であり、表示画面が2つしかない場合には、図1
0の関係表の優先順位に従って“P→A”と“L→R”
の正面像と右側面像を表示することを決定する。この2
枚の相対的な表示位置を読みとり、その表示位置に従っ
て画像表示装置38に表示する。
【0105】また、被検体の医用画像の経時変化を観察
したい場合の取扱いについて説明する。
【0106】今までの説明では特定の一検査、例えば胸
部単純X線検査内において医用画像の表示について説明
した。しかし、経時変化を観察する時には、表示する医
用画像は複数の検査にわたる。
【0107】例えば、ワークステーション13の表示手
段である画像表示装置(WS−IDISP)38が図1
1(A)に示すように上下2段で8台あり、正面像1枚
の検査が8検査ある場合、各医用画像は古い順に並べら
れる。その際、上下2段に配設される8枚の医用画像
は、検査情報の中の「検査年月日」のデータを見て画像
表示位置を決定できる。
【0108】また、正面像と右側面像各1枚づつの検査
が4検査ある場合には、図11(B)に示すように表示
される。
【0109】なお、本発明の一実施例では、ワークステ
ーションの画像表示装置に画像撮影方向や画像撮影手技
と相対的な画像表示位置との間の関係表(情報)を画像
付随情報の一部として格納した例を示したが、この情報
(関係表)は例えば画像収集装置やデータベース等のサ
ブシステムに格納してもよい。この場合には、ワークス
テーションはデータベース等の他のサブシステムに関係
表の転送を要求し、送られてきた関係表に基いて各医用
画像が表示手段により表示される。
【0110】また、医用画像の画像撮影方向や画像撮影
手技と相対的な画像表示位置との関係表(情報)は担当
医師ごとに作成してもよい。この場合には、ワークステ
ーションから医師のIDを入力し、その医師の関係表を
画像付随情報の一部として選択すればよい。
【0111】さらに、本発明の一実施例では、情報入力
手段や画像判断手段を画像収集装置の検査情報・画像付
随情報記憶装置や入力装置に備えた例を示したが、前記
情報入力手段や画像判断手段はデータベースやワークス
テーションに組み込むようにしても、また、情報入力手
段や画像判断手段はデータベースやワークステーション
内に独立した構成要素として備えるようにしてもよい。
【0112】さらにまた、この画像表示システムにおい
ては、各サブシステムをネットワークで接続したシステ
ム構成を示したが、画像収集装置とワークステーション
が直接接続されたスタンドアロン形式のシステム構成で
もよく、ネットワークを必ずしも必要としない。このと
きデータベースに相当する機能は、画像収集装置または
ワークステーションが持っている。
【0113】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係る画像表
示システムにおいては、被検体の医用画像を収集する画
像収集装置と上記医用画像を保管し、この医用画像の検
索・データ供給を行なうデータベースと、上記医用画像
・読影レポートを表示し、新しい読影レポートを入力可
能なワークステーションとの各サブシステムを、ネット
ワークで相互に接続した画像表示システムにおいて、前
記医用画像には相対的な画像表示位置を決定する情報を
画像付随情報として備える一方、前記サブシステムに被
検体の特定検査における医用画像の撮影方向・撮影手技
と相対的な画像表示位置の関係付けを行なう表示位置特
定化手段を設け、この表示位置特定化手段からの指令に
従って複数の医用画像を特定検査毎に一定の関係を持た
せて表示する、画像表示装置をワークステーションに備
えたから、同一検査による複数の医用画像を、観察に有
効な表示位置に並べて表示し、医師が医用画像を並べ換
えることが非常に少なくなり、医師の操作の手間が省け
て医用画像の使い勝手を改善し、医用画像の観察、読
影、診断機能を向上させることができる。
【0114】また、この画像表示システムでは、画像判
断手段にて、医用画像の撮影方向や撮影手技を自動的に
判断でき、その撮影方向や撮影手技に関するデータ入力
の省略が可能となる。
【0115】さらに、この画像表示システムは、画像入
力手段により、各医用画像の撮影方向や撮影手技を画像
付随情報として医用画像に自動的に入力させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示システムの一実施例を示
す基本的なシステム構成図。
【図2】本発明の画像表示システムに組み込まれる画像
収集装置としてのフィルムデジタイザの構成を示す図。
【図3】本発明の画像表示システムに組み込まれるデー
タベースの構成を示す図。
【図4】本発明の画像表示システムに組み込まれるワー
クステーションの構成を示す図。
【図5】フィルムデジタイザに入力させる検査情報と検
査付随情報の項目例を示す図。
【図6】フィルムデジタイザに表示される検査情報・医
用画像・画像付随情報の例を示す図。
【図7】(A)および(B)はフィルムデジタイザに備
えられた検査情報・画像付随情報の例を示す図。
【図8】胸部単純X線検査における画像撮影方向と相対
的な画像表示装置との関係表。
【図9】ワークステーションの表示手段と表示画像を示
す図。
【図10】ワークステーションの表示手段の画面数が同
時に表示しない画像枚数より少ない場合の取扱いを決め
た図。
【図11】(A)および(B)は経時変化を伴なう各医
用画像の表示方法を例示する図。
【図12】従来の医用画像保管通信システム(PAC
S)に備えられる画像付随情報の例を示す図。
【図13】従来のPACSに備えられる検査情報の例を
示す図。
【図14】従来のPACSにおいて使用されるデータベ
ースの検査ディレクトリに含まれる情報を例示する図。
【図15】従来のPACSにおけるワークステーション
に表示される検査歴を例示する図。
【図16】(A),(B)および(C)は胸部単純X線
写真撮影におけるX線入射方向と患者のX線フィルムに
対する向きをそれぞれ示す図。
【図17】画像撮影方向の異なる胸部単純X線写真を観
察するときの並べ方を示す図。
【符号の説明】
10 画像表示システム(医用画像保管通信システム) 11 画像収集装置(フィルムデジタイザ) 12 データベース 13 ワークステーション 14 ネットワーク 15,28,35 制御装置 16,36 入力装置(情報入力手段) 17 表示装置 18,39 検査情報・画像付随情報記憶装置(表示位
置特定化手段・画像判断手段) 19 フィルム濃度読取装置 20 画像データ記憶装置 21 画像縮小装置 22 検査ID番号発行装置 23,31,41 ネットワーク・インターフェイス 24,32,42 制御バス 25,33,43 画像バス 29 検索装置 30 画像記憶装置 37 文字表示装置 38 画像表示装置(表示手段) 40 画像メモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の医用画像を収集する画像収集装
    置と、前記医用画像を保管し、この医用画像の検索・デ
    ータ供給を行なうデータベースと、前記医用画像を表示
    し、新しい情報を入力可能な表示入力手段とで構成され
    た画像表示システムにおいて、前記医用画像には相対的
    な画像表示位置を決定する情報を画像付随情報として備
    える一方、被検体の特定検査における医用画像の撮影方
    向・撮影手技と相対的な画像表示位置の関係付けを行な
    う表示位置特定化手段を設け、この表示位置特定化手段
    からの指令に従って複数の医用画像を特定検査毎に一定
    の関係を持たせて表示する画像表示装置を備えたことを
    特徴とする画像表示システム。
  2. 【請求項2】 医用画像を解析して画像撮影方向・撮影
    手技を自動的に判断する画像判断手段を有する請求項1
    に記載の画像表示システム。
  3. 【請求項3】 医用画像に付帯する画像付帯情報とし
    て、医用画像の撮影方向・撮影手技を入力する情報入力
    手段を有する請求項1または2に記載の画像表示システ
    ム。
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