JPH1091710A - 医用画像配送システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 所望する医用画像の配送までの待ち時間を従
来より少なくする。 【解決手段】 画像収集装置１ａ、記憶装置２、システ
ムサーバ３及び画像表示装置４を備え、システムサーバ
３は、配送情報登録部を有し、所望する画像の属性情報
及び配送先に基づいて、デジタルデータを配送する。こ
のため、操作入力装置で、配送命令をいちいち入力し
て、配送されるまで待つ必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、医用画像を収集す
る複数の画像収集装置と医用画像を記憶する画像記憶装
置と医用画像を表示する画像表示装置とを相互にネット
ワーク設備で接続した医用画像配送システムに係り、特
に所望する医用画像と配送先を予め登録して、前記画像
収集装置が該登録した属性情報と一致する医用画像を登
録した配送先へ配送する医用画像配送システムに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年の医療のめざましい発展の中でも特
に医用画像を用いた画像診断技術は大きな進歩を遂げて
いる。医用画像情報は現在の診断において欠かせないも
のであり、毎日発生するそれらの医用画像は種類、量と
も膨大になる。このため、これらの多種、多量の医用画
像を効率良く管理するシステムを構築することが望まれ
る。このシステムは画像蓄積通信管理システム（以下
「ＰＡＣＳ」（Picture Archiving and Communication
Systemの略）という）と呼ばれている。ＰＡＣＳは、各
種画像撮影装置から発生するデジタル医用画像を光ＬＡ
Ｎなどのネットワーク 設備を介して総合的に管理する
システムである。

【０００３】ＰＡＣＳは、磁気共鳴イメージング装置
（以下「ＭＲＩ装置」という）、Ｘ線ＣＴ装置、Ｘ線透
視像診断装置（以下「Ｘ線診断装置」という）及び超音
波診断装置などの医用画像とこの医用画像に付帯する属
性情報を出力する複数の画像収集装置と、前記属性情報
に基づいて各種の医用画像を分別するように前記属性情
報を体系化して格納する画像データベース装置（以下
「ＩＤＢ」という）と、このＩＤＢで体系化した属性情
報に基づき医用画像を格納する画像ライブラリ装置との
各種装置をネットワーク設備で接続して、前記各種装置
間を相互に医用画像および属性情報の蓄積、通信を管理
するものである。ここでいうＩＤＢには、リレーショナ
ル・データベース（ＲＤＢ）が多く用いられている。

【０００４】また、前記画像ライブラリ装置は、光ディ
スク、光磁気ディスク、磁気ディスク、磁気テープなど
の大容量データを格納できる記憶媒体であり、これら記
憶媒体を複合化したり、複数枚の例えば光ディスクを収
容して任意にかけかえられるジュークボックスの如き構
成をもつものも含むものである。

【０００５】次に、ＰＡＣＳにおける所望画像の表示の
手順について説明する。 （１）医師または医療スタッフ（以下、総称して「オペ
レータ」という）は、画像表示装置に設けた操作入力部
により診断したい所望の医用画像の属性情報を入力す
る。この属性情報は画像表示装置に設けたインターフェ
ース部を通じてネットワーク設備を介し、ＩＤＢへ向け
て発信される。 （２）ＩＤＢは、自身に設けたインターフェース部によ
り前記属性情報を受信する。 （３）ＩＤＢは、前記属性情報と一致した属性情報の医
用画像を画像ライブラリ装置から検索して、その画像ラ
イブラリ装置に設けたインターフェース部を通じてネッ
トワーク設備を介し、前記画像表示装置へ送信する。 （４）画像表示装置は、自身に設けたインターフェース
部を通して前記医用画像を受信し、画像表示装置に設け
たモニタに表示する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たＰＡＣＳでの医用画像を検索する場合（例えば光ディ
スクによる前記ジュークボックスの如き構成を持ち、現
在かかっている光ディスクと異なる光ディスクにある画
像情報を検索する場合）、検索時間（光ディスクを交換
する時間および検索条件に一致する画像情報を見つける
までの時間）が長く、医師が読影しようとしたときに所
望した医用画像がなかなか配送されず、配送までの待ち
時間が長いという問題があった。

【０００７】また、アクセス時間が長くかかる記憶装置
に記憶した医用画像を読み出すために、そのアクセス時
間分は確実に必要な時間として配慮する必要があった。

【０００８】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、その目的は、所望する医用画像の配送までの待ち時
間を従来より少なくした医用画像配送システムを提供す
ることにある。

【０００９】

【課題を解決する手段】上記目的は、医用画像を収集す
る複数の画像収集装置と、前記医用画像および前記医用
画像の属性情報を記憶するデータ記憶装置と、このデー
タ記憶装置に記憶した前記医用画像を表示する画像表示
装置と、前記画像収集装置と前記データ記憶装置と前記
画像表示装置との各装置を相互にデータ通信可能とする
ようにそれぞれにインターフェース部を設け、これらの
インターフェース部を相互に接続するネットワーク設備
と、所望する医用画像の属性情報を入力する操作入力部
と、この操作入力部で入力した属性情報に基づいて前記
データ記憶装置を記憶させる制御と前記画像表示装置に
画像表示させる制御と前記ネットワーク設備を介して送
信させる制御との各制御を行うシステム制御装置を備え
た医用画像配送システムにおいて、前記操作入力部は配
送先を入力する手段を備えると共に、前記各装置の少な
くとも１つに接続され前記操作入力部で入力した属性情
報と前記配送先を登録する配送情報登録部を備え、前記
システム制御部は、前記画像収集装置が前記入力属性情
報と一致する医用画像を収集したときに、前記配送先へ
当該医用画像を配送させる制御をすることで達成され
る。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の医用画像配送システムの
実施の形態について図面を用いて説明する。図１は、本
発明の医用画像配送システムの実施の一形態を示すブロ
ック図、図２は図１の医用画像配送システムにおける画
像配送方法の手順の一例を示す図、図３はＰＡＣＳによ
るシステム構成の一例を示す図である。

【００１１】まず、ＰＡＣＳのシステム構成について、
図３を用いて説明する。ＰＡＣＳは、Ｘ線ＣＴ装置１
ａ、磁気共鳴イメージング装置（ＭＲＩ装置）１ｂ、核
医学装置１ｃ、ディジタルサブトラクションアンギオグ
ラフィ装置（ＤＳＡ装置）１ｄ、コンピューテッドラジ
オグラフィ装置（ＣＲ装置）１ｅなどの画像収集装置１
と、一時記憶装置２と、システムサーバ３と、画像表示
装置４と、画像ライブラリ装置５と、ネットワーク制御
装置６を有している。

【００１２】画像収集装置１の例として挙げたＸ線ＣＴ
装置１ａ、磁気共鳴イメージング装置（ＭＲＩ装置）１
ｂ、核医学装置１ｃ、デジタル・サブトラクション・ア
ンギオグラフィ装置（ＤＳＡ装置）１ｄ、コンピューテ
ッド・ラジオグラフィ装置（ＣＲ装置）１ｅについて簡
単に説明する。Ｘ線ＣＴ装置１ａは、Ｘ線源とＸ線検出
器を所望する被検体の仮想断層面に沿って回転して該仮
想断層平面に対応する断層像をデジタルデータで得る。
ＭＲＩ装置１ｂは、被検体を静磁場に中に置いて被検体
中の原子核へ核磁気共鳴を起こさせる電磁波を照射する
とともに傾斜磁場を３次元方向に照射して生ずるＮＭＲ
信号を得て、被検体の三次元領域の任意断面の画像をデ
ジタルデータで得る。核医学装置１ｃは、被検体に被検
体のある特定の臓器に集まりやすく半減期が短い放射性
同位元素を服用させ、該臓器に放射性同位元素が集まっ
たところでこれから発生する放射線を計数してシンチグ
ラム像などをデジタルデータで得る。ＤＳＡ装置１ｄ
は、Ｘ線の透視像を造影剤の注入前後で同一部位を撮影
し、造影剤有りのＸ線透視像から造影剤無しのＸ線透視
像を引き算して血管だけの像をデジタルデータで得る。
ＣＲ装置１ｅは、Ｘ線透視像が従前のフィルムに代え
て、繰り返して使用できるＸ線画像記憶媒体を用いてＸ
線透視像をデジタルデータとして得る。

【００１３】一時記憶装置２は、ネットワーク上に設け
られた磁気ディスクなどの外部記憶装置で、おのおのの
画像収集装置１で得られたデジタルデータを一時的に記
憶する。システムサーバ３は、ネットワークで接続され
た各画像収集装置１からの前記デジタルデータに対応す
る付帯データを画像付属情報に変換するとともに、オペ
レータの操作入力部と配送情報登録部を備えており、前
記操作入力部は配送する画像の属性情報と配送先を入力
し、前記配送情報登録部は該属性情報と前記配送先を登
録する。

【００１４】画像表示装置４は、オペレータが所望する
画像を表示するのであれば、その画像を表示する配送先
の一つである。画像ライブラリ装置５は、オペレータが
所望する画像を保存するのであれば、その画像を保存す
る配送先の一つであり、例えば前出のジュークボックス
型光ディスクである。ネットワーク制御装置６は、画像
収集装置１、システムサーバ３、画像表示装置４、画像
ライブラリ装置５の各装置にインータフェース部を内蔵
し、これらのインターフェース部を相互に接続するネッ
トワークの断続をモニタするとともに、このモニタにお
いて異常箇所等があれば解析する。

【００１５】次に、本発明の医用画像配送システムの構
成について、図１を用いて説明する。医用画像配送シス
テムは、ＰＡＣＳの機能の一部として位置づけられ、説
明を簡単にするために、画像収集装置１の例としてＸ線
ＣＴ装置１ａと、一時記憶装置２と、システムサーバ３
と、画像表示装置４とからなるものとする。Ｘ線ＣＴ装
置１ａと一時記憶装置２とシステムサーバ３と画像表示
装置４は、すでに説明したのでここでは割愛する。

【００１６】次に、本発明の医用画像配送システムの動
作について、図１、図２を用いて説明する。 ステップ．２０１ Ｘ線ＣＴ装置１ａは、被検体の断層像のデジタルデータ
を得る（画像の撮影）。 ステップ．２０２ 一時記憶装置２は、前記デジタルデータとその付帯デー
タを記憶する（一時記憶装置の記憶）。 ステップ．２０３ システムサーバ３は、前記付帯データをＸ線ＣＴ装置１
を介して転送させる（付帯データの転送）。 ステップ．２０４ システムサーバ３は、前記付帯データを画像属性情報に
変換する（画像属性情報へ変換）。 ステップ．２０５ システムサーバ３に備えた操作入力部は、オペレータに
よって所望画像の属性情報と配送先を入力する。この場
合、所望画像の属性情報を「患者Ａ氏の頭部像」配送先
を「画像表示装置」とする。さらに、入力された所望画
像の属性情報と配送先は、システムサーバ３に備える配
送情報登録部に記憶する（配送情報の入力・登録）。 ステップ．２０６ システムサーバ３は、配送情報登録部に記憶された所望
画像の属性情報と配送先に基づきＸ線ＣＴ装置１ａの装
置内蔵記憶装置２から画像表示装置へネットワークを介
し前記デジタルデータを配送する（画像の配送）。

【００１７】以上説明したように、システムサーバ３は
配送情報登録部を有しているから、所望する画像の属性
情報と配送先に基づいて前記デジタルデータを配送する
ため、画像表示装置に設けられた操作入力装置にて配送
命令をいちいち入力して配送されるまで待つ必要がなく
なるから、所望する医用画像を従来より配送、表示まで
の待ち時間を少なくできる。

【００１８】また、上記所望する配送先は、「画像表示
装置」としたが、「画像ライブラリ装置」として、前記
デジタルデータを記憶するようにしてもよい。

【００１９】また、上記配送登録部の配送先の指定は、
「画像表示装置」、「画像ライブラリ装置」など複数指
定することができ、その複数の指定は、いずれか一方に
先に配送し、引き続き他方に配送してもよい。さらに、
これらの配送先を同時配送してもよい。

【００２０】また、配送先は、図４に示すような画像配
送管理テーブルにより、配送先変更に操作する。この例
は、画像の配送先を「内科外来」の画像表示装置から
「内科医局」の画像表示装置に変更する場合を示す。シ
ステムサーバ３の操作画面には、図４（ａ）のようなメ
ニューが表示されており、これらのメニューの何らかの
項目にマウスのようなポインティングデバイスのカーソ
ルを重ねてクリックすれば、サブメニューが表示され
る。ここでは、「配送先変更」の項目を選択すると、図
４（ｂ）のようなサブメニューが表示される。さらにサ
ブメニュー中の項目と前記カーソルを重ねてクリックす
れば、その項目を入力できる。つまり、図４（ｂ）の
「変更前」の左側にある四角にマウスを重ねてクリック
すると、図４（ａ）の図中の右上に表示される内科外来
から産婦人科外来まで表示される小項目のなかから「内
科外来」を選択する。次に「変更後」についても、変更
前と同様に操作して、「内科医局」を選択入力する。こ
れで配送先の変更入力は設定される。

【００２１】また、配送先の追加は、図５に示すような
画像配送管理テーブルにより、配送先変更に操作する。
この例は、「内科外来」に画像収集装置としてＭＲＩ装
置を追加する場合を示す。システムサーバ３の操作画面
には、図５（ａ）のようなメニューが表示されており、
これらのメニューの何れかの項目にマウスのようなポイ
ンティングデバイスのカーソルを重ねてクリックすれ
ば、サブメニューが表示される。ここでは、「追加」の
項目を選択すると、図５（ｂ）のようなサブメニューが
表示される。さらにサブメニュー中の項目と前記カーソ
ルを重ねてクリックすれば、その項目を入力できる。つ
まり、図５（ｂ）の依頼診療科の左側にある四角に前記
カーソルを重ねてクリックすると、図５（ａ）の図中の
右上に表示される内科外来から産婦人科外来まで表示さ
れる小項目のなかから「内科外来」を選択する。次に撮
影装置、ネットワークアドレスについても、変更前と同
様に操作して、それぞれ「ＭＲＩ」、「ＸＸＸＸ」を選
択入力する。これで配送先の追加は設定される。

【００２２】また、上記実施の形態では、ネットワーク
上にある一時記憶装置を例にとって説明したが、各画像
収集装置が内蔵する磁気ディスクなどの装置内蔵記憶装
置であってもよい。さらに、画像収集装置と、一時記憶
装置又は装置内蔵記憶装置と、画像表示装置と、システ
ムサーバとを、理解しやすいように、これらを別の構成
要素で説明したが、これらを別々の構成要素とする他に
どのように組み合わせてもよい。

【００２３】次に、過去画像の配送に際しての本発明の
医用画像配送システムの構成について、図６〜図１０を
用いて説明する。医用画像配送システムは、図６〜図９
に共通して、画像収集装置１の例としてＸ線ＣＴ装置１
ａと、一時記憶装置２と、システムサーバ３と、画像表
示装置４と、画像ライブラリ装置５とからなるものとす
る。Ｘ線ＣＴ装置１ａと装置内蔵装置２とシステムサー
バ３と画像表示装置４と画像ライブラリ装置５は、すで
に説明したのでここでは割愛する。なお、画像ライブラ
リ装置５は、過去に撮影した画像が記憶されている。

【００２４】図６は本発明による過去画像配送方法の手
順の一例であり、画像の撮影というイベントが発生した
ときに過去画像配送を実施する場合の一例である。Ｘ線
ＣＴ装置１ａにて撮影された画像は一時記憶装置２に一
時的に保存される(１０１)。次に画像付帯情報をシステ
ムサーバ３に保存する(１０２)。ここで、画像付帯情報
には、画像サイズなどの画像の情報、患者名や患者ＩＤ
をはじめとする患者情報や、撮影を依頼した診療科や撮
影日時といったさまざまな情報が含まれている。また、
システムサーバ３には、あらかじめ画像付帯情報を利用
して、どのような画像をどこに配送するかを過去画像配
送情報テーブルに定義し、記憶しておく。例えば、「脳
神経外科外来から依頼のあったＭＲＩ頭部写真を撮影し
たとき」は、「撮影後２年以内の検査を新しいものから
２回分」を「ＭＲＩ読影室に配送する」といったように
記憶しておく。この画像と配送先を決定する条件は、病
院の画像運用形態など様々な要因により異なってくる。
もちろん配送する過去画像およびその配送先の決定に際
しては、ここで例を挙げた以外の条件を用いて決定して
もよい。新規に撮影した画像の画像付帯情報と過去画像
配送情報テーブルとを照合する(１０３)。この照合に基
づいてどの過去画像をどこに配送するか決定する(１０
４)。画像保存装置は過去画像を磁気ディスクや光磁気
ディスクなどを用いた画像ライブラリ装置５上からアク
セス時間の速い自身のディスク装置へ読み込んで参照す
る(１０５)。ここで一時記憶装置２へ読み込んだ過去画
像は、新規に撮影した画像とともに画像表示装置４へ配
送される(１０６)(１０７)。この時点で、新規に撮影し
た画像を画像ライブラリ装置５に保存するようにしても
よい。また、配送する過去画像は、一時記憶装置２まで
の配送は行われるが、画像表示装置４への配送は行われ
ないというようにしてもよい。

【００２５】また、図７のように、画像保存装置が自身
のディスク装置に画像を読み込まずに、画像ライブラリ
から直接、画像観察装置に過去画像を配送するような構
成にしてもよい。

【００２６】上記の例では新規撮影をイベントとして過
去画像を検索・配送するという例をあげたが、過去画像
の検索・配送はこのほかにも例えば図８のように患者の
来院時の受付手続をイベントとするような形態をとって
もよい。即ち、患者が来院し(１１０)、受付手続を行
い、例えば患者ＩＤなどの患者情報を入力する(１１
１)。システムサーバ３には、あらかじめどのような条
件の時にどのような画像をどこに配送するかを過去画像
配送情報テーブルに定義しておく。入力された患者情報
と過去画像配送情報テーブルを照会し(１１２)、過去画
像情報および配送先情報を得る(１１３)。一時記憶装置
２は過去画像を磁気ディスクや光磁気ディスクなどを用
いた画像ライブラリ装置５上からアクセス時間の速い自
身のディスク装置へ読み込んで参照する(１１４)。ここ
で一時記憶装置２へ読み込んだ過去画像は画像表示装置
４へ配送される(１１５)。また、配送する過去画像は、
一時記憶装置２までの配送は行われるが、画像表示装置
４への配送は行われないというようにしてもよい。

【００２７】また、図９のように、一時記憶装置が自身
のディスク装置に画像を読み込まずに、画像ライブラリ
装置から直接、画像表示装置に過去画像を配送するよう
な構成にしてもよい。また、例えば診察や検査の予約が
入るといったことにも対応できる。このような条件の時
にどの画像をどこに配送するかは、あらかじめ過去画像
配送情報テーブルに設定しておく。このテーブルにあら
かじめ過去画像の配送条件を設定しておくことにより、
「どの診療科からの依頼か」、「どの医師からの依頼
か」、「撮影装置は何か」といった条件によって、どの
くらいの期間の過去画像をどこに配送するかを指定でき
るようになる。

【００２８】また、例えば図１０のようなユーザインタ
フェースを用意することにより、病院内の組織や画像運
用状況が変わったときでも設置病院元で画像配送条件を
容易に変更することができるようになる。図１０の例で
は、過去画像配送管理テーブルを開き、イベントを発生
させるタイミング（撮影時か来院手続時か予約手続時
か）、診療科名、担当医師、撮影装置、撮影部位を選択
する。次に、配送する画像の期間や配送画像の種類、画
像を配送する検査の回数を設定し、配送先を指定する。
このように設定されている場合は、「内科外来小沢医師
から依頼された」「ＭＲＩ腹部画像」を撮影するという
イベントが発生した場合、「１年６か月以内」に撮影さ
れた新しいものから「５枚」の「腹部」の過去画像を、
「読影室、内科医局、内科外来」の画像表示装置へ配送
することになる。なお、設定内容の追加、変更、削除
は、下部のアイコンをクリックしてそれぞれのウィンド
ウを呼び出して行う。

【００２９】このように作用させれば、読影時に参照す
る過去画像を画像撮影などのイベント発生と同時にあら
かじめ画像表示装置に送っておくことができるようにな
る。また、病院先にて設定変更のできる過去画像配送テ
ーブルを作成することで、画像配送設定を病院ごとの画
像運用状況にあわせて任意にカスタマイズできるように
なるので、将来病院の組織や画像運用事情が変わったと
きでも容易に対応できるようになる。

【００３０】以上説明した本発明の実施の形態は、上述
した事項をどのように組み合わせても、本発明の目的を
達成できることはいうまでもない。

【００３１】

【発明の効果】本発明は、上述したような構成を有し作
用するから、所望する医用画像の配送までの待ち時間を
従来より少なくした医用画像配送システムを提供するこ
とができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】発明の医用画像配送システムの実施の一形態を
示すブロック図。

【図２】図１の医用画像配送システムにおける画像配送
方法の手順の一例を示す図。

【図３】ＰＡＣＳによるシステム構成の一例を示す図。

【図４】配送先の変更の態様の一例を示す図。

【図５】配送先の追加の態様の一例を示す図。

【図６】図１の医用画像配送システムにおいて医用画像
が過去画像であるときの画像配送方法の手順の一例を示
す図。

【図７】図６とは異なる例を示す図。

【図８】図６、図７とは異なる例を示す図。

【図９】図６〜図８とは異なる例を示す図。

【図１０】医用画像が過去画像であるときの配送先の追
加の態様の一例を示す図。

【符号の説明】

３ システムサーバ ４ 画像表示装置 ５ 画像ライブラリ装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 潔 東京都千代田区内神田一丁目１番14号 株 式会社日立メディコ内

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 医用画像を収集する複数の画像収集装置
   と、前記医用画像および前記医用画像の属性情報を記憶
   するデータ記憶装置と、このデータ記憶装置に記憶した
   前記医用画像を表示する画像表示装置と、前記画像収集
   装置と前記データ記憶装置と前記画像表示装置との各装
   置を相互にデータ通信可能とするようにそれぞれにイン
   ターフェース部を設け、これらのインターフェース部を
   相互に接続するネットワーク設備と、前記医用画像の属
   性情報を入力する操作入力部と、この操作入力部で入力
   した属性情報に基づいて前記データ記憶装置を記憶させ
   る制御と前記画像表示装置に画像表示させる制御と前記
   ネットワーク設備を介して送信させる制御との各制御を
   行うシステム制御装置を備えた医用画像配送システムに
   おいて、前記操作入力部は配送先を入力する手段を備え
   ると共に、前記各装置の少なくとも１つに接続され前記
   操作入力部で入力した属性情報と前記配送先を登録する
   配送情報登録部を備え、前記システム制御部は、前記画
   像収集装置が前記入力属性情報と一致する医用画像を収
   集したときに、前記配送先へ当該医用画像を配送させる
   制御をすることを特徴とする医用画像配送システム。
2. 【請求項２】 前記操作入力部は配送先変更情報を入力
   する手段を備えると共に、前記各装置の少なくとも１つ
   に接続され前記操作入力部で入力した属性情報と前記配
   送先と前記配送先変更情報を登録する配送情報登録部を
   備え、前記システム制御部は、前記画像収集装置が前記
   入力属性情報と一致する医用画像を収集したときに、前
   記配送先へ当該医用画像を配送させる制御をすることを
   特徴とする請求項１に記載の医用画像配送システム。
3. 【請求項３】 前記配送先変更情報は、前記医用画像を
   配送する前記各装置のメニューを操作画面に表示する手
   段と、この操作画面に配送先条件を入力する手段と備え
   ことを特徴とする請求項２に記載の医用画像配送システ
   ム。
4. 【請求項４】 前記配送情報登録部は、所望する医用画
   像が撮影された時刻に基づいて決まる期間、又は所望す
   る医用画像がその同一の属性に基づいて決まるその属性
   での撮影回数の少なくとも一方の情報を前記登録情報と
   ともに登録することを特徴とする請求項１〜３に記載の
   医用画像配送システム。
5. 【請求項５】 前記各装置の何れかの操作入力部に入力
   した属性情報により前記システム制御部が制御を開始す
   ることを特徴とする請求項１〜４に記載の医用画像配送
   システム。