JPH0556952B2 - - Google Patents

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JPH0556952B2
JPH0556952B2 JP26338185A JP26338185A JPH0556952B2 JP H0556952 B2 JPH0556952 B2 JP H0556952B2 JP 26338185 A JP26338185 A JP 26338185A JP 26338185 A JP26338185 A JP 26338185A JP H0556952 B2 JPH0556952 B2 JP H0556952B2
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JP
Japan
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chondroitinase
solution
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partially purified
zinc
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JP26338185A
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Hikari Kimura
Kosaku Murata
Michio Nonaka
Nobuyuki Sato
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Maruha Nichiro Corp
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Taiyo Fishery Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、医薬及び試薬として有用な、コンド
ロイチン硫酸分解酵素である純コンドロイチナー
ゼの製造法、更に詳しくは、コンドロイチナーゼ
の部分精製液、特にコンドロイチナーゼA、B又
はCタイプの部分精製液を、亜鉛固定化担体を分
離剤(リガンド)とするアフイニテイークロマト
グラフイーに供して完全精製を行ない、純コンド
ロイチナーゼを製造する方法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、一般的なコンドロイチナーゼの精製法と
しては、微生物菌体を超音波又はフレンチプレス
等により破壊し、得られる菌体抽出液を硫安沈澱
及びストレプトマイシン処理後、DEAEセルロー
スカラムクロマトグラフイー又はフオスホセルロ
ースカラムクロマトグラフイー等で分画し、しか
る後ゲル濾過により分離精製する方法が知られて
いる。
また、アフイニテイークロマトグラフイーによ
るコンドロイチナーゼ部分精製液からのコンドロ
イチナーゼの精製法としては、ヘパリンをリガン
ドとする方法(特開昭54−107586号公報参照)及
びコンドロイチンをリガンドとする方法(特開昭
54−107587号公報参照)が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記の精製法においては、硫安
処理或いはストレプトマイシン処理等の処理が必
要であり、操作が複雑で、収率良く純コンドロイ
チナーゼを得られない等の問題があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の問題点を解決すべく鋭意
検討した結果、コンドロイチナーゼの部分精製液
を精製するに際し、亜鉛固定化担体を分離剤とす
るアフイニテイークロマトグラフイーを用い、コ
ンドロイチナーゼを上記亜鉛固定化担体に吸着さ
せた後、吸着されたコンドロイチナーゼをコンド
ロイチン硫酸A、B又はCを用いて溶出させる
と、硫安処理或いはストレプトマイシン処理等の
処理を省略でき、従来法に比べ、操作が簡易で、
より収率良く純コンドロイチナーゼを製造できる
ことを知見した。
本発明は、上記の知見に基づきなされたもの
で、コンドロイチナーゼの部分精製液の精製に際
し、該コンドロイチナーゼの部分精製液を、亜鉛
固定化担体を分離剤とするアフイニテイークロマ
トグラフイーに付すことを特徴とする純コンドロ
イチナーゼの製造法を提供することによつて、上
記の問題点を解決したものである。
以下、本発明の純コンドロイチナーゼの製造法
をその好ましい実施態様に基づき詳述する。
本発明の製造法は、予め通常の方法で部分精製
したコンドロイチナーゼの部分精製液を精製する
もので、この部分精製液は、その部分精製法には
特に制限されないが、その好ましい一例として
は、コンドロイチナーゼ産生菌体を破壊した後得
られる抽出液を、DEAEセルロースカラムに通
し、その未吸着画分をヒドロキシルアパタイトカ
ラムに付し、適当なリン酸バツフアーを用いて溶
出させたコンドロイチナーゼ含有液が挙げられ
る。又、上記のコンドロイチナーゼ産生菌体とし
ては、コンドロイチン硫酸又はヒアルロン酸を添
加した培地を用いて培養されたプロテウス属、フ
ラボバクテリウム属、アエロモナス属、又はバク
テロイデス属の菌体が好ましい。
また、本発明の製造法において、マフイニテイ
ーカラムクロマトグラフイーの分離剤(リガン
ド)として用いられる亜鉛固定化担体としては、
タンニン、イミノジアセテートアガロース
(Sigma Chemical社製)等が挙げられる。又、
マフイニテイーカラムクロマトグラフイーの調製
は、上記担体をカラムに充填し、これを緩衝液、
例えば10mMのTris・HCl等の緩衡液で充分平衡
化した後、斯る緩衝液と同様の緩衡液に溶解させ
た亜鉛化合物の溶液、例えば1MのZnCl2溶液を
カラムに導通することによつて行うのが好まし
い。
而して、本発明の製造法の実施に際しては、先
ず、上記コンドロイチナーゼの部分精製液を、亜
鉛固定化担体を分離剤とするマフイニテイーカラ
ムクロマトグラフイーに付し、亜鉛と酵素との高
い親和性を利用してコンドロイチナーゼを斯る亜
鉛固定化担体に吸着させる。
次いで、亜鉛固定化担体に吸着されたコンドロ
イチナーゼをコンドロイチン硫酸A、B又はCを
用いて溶出させる。この溶出は、0.5〜1%コン
ドロイチン硫酸A、コンドロイチン硫酸B又はコ
ンドロイチン硫酸Cを含む5〜100mMのTris・
HCl等の緩衝液をカラムに通して行うのが好まし
い。尚、溶出に先立つては、カラムを5〜100m
MのTris・HCl等の緩衝液で洗浄しておくのが好
ましい。
しかる後、溶出液中のコンドロイチン硫酸とコ
ンドロイチナーゼA、B又はCとを分画するた
め、斯る溶出液(酵素液)をSephadx G−200カ
ラムクロマトグラフイー等のカラムクロマトグラ
フイーに付し、得られた活性画分を集めることに
より、高純度のコンドロイチナーゼを得ることが
できる。
上述のように、本発明の純コンドロイチナーゼ
の製造法は、コンドロイチナーゼの強力な阻害剤
である亜鉛を固定化した担体に、亜鉛との親和性
を利用してコンドロイチナーゼを吸着させ、その
後、亜鉛固定化担体に吸着されたコンドロイチナ
ーゼを、コンドロイチン硫酸A、B又はCを用い
て溶出させることにより、高純度コンドロイチナ
ーゼを得るものである。
次に、実施例を挙げ、本発明の純コンドロイチ
ナーゼの製造法を更に具体的に説明する。
〔実施例〕
プロテウスブルガリスNCTC4636を栄養培地
(1%ペプトン、0.5%酵母エキス、0.5%食塩、
0.1%グルコース、PH7.2)にて30℃で一晩培養し
た。得られた湿菌体50gを、10の誘導培地
(0.7%リン酸2カリウム、0.3%リン酸1カリウ
ム、0.01%硫酸マグネシウム、0.1%硫酸アンモ
ニウム、0.1mg/mlニコチン酸、0.3%コンドロイ
チン硫酸C、PH7.0)にて30℃で12時間通気培養
した後、遠心分離して菌体を集め、0.85%食塩水
で洗浄した。その後、この洗浄菌体90gを50mlの
10mMリン酸バツフアー(KPB)PH7.0に懸濁
後、Dyno−Millを用いて0℃で3分菌体破砕処
理を行つた。この菌体破砕液を遠心分離し、その
上澄液(粗酵素液)を得た。
次いで、上記粗酵素液を、10mMKPB(PH7.0)
で平衡化したDEAEセルロースカラム(5×56
cm)に通し、未吸着画分をとり、更に同バツフア
ーで平衡化したヒドロキシルアパタイトカラムク
ロマトグラフイー(2×15cm)に付し、10mM−
0.5MのKPBで溶出した。0.3M付近で溶出したコ
ンドロイチナーゼA、B、C画分を集め、これを
濃縮後、大過剰の10mMのTris・HCl(PH7.0)に
対して透析し、コンドロイチナーゼの部分精製液
を得た。
一方、亜鉛固定化カラム(アフイニテイークロ
マトグラフイー)には、例えば10mlの固定化タン
ニンやイミノジアセテートアガロース(Sigma
Chemical社製)を充填し、10mMのTris・HCl
緩衡液(PH7.0)で充分平衡化した。次いで10m
MのTris・HCl緩衡液(PH7.0)に溶解させた1M
のZnCl2溶液50mlをカラムに導通することによつ
て調整した。
しかる後、上述の如く調整されたカラムに、上
記透析液(コンドロイチナーゼの部分精製液)を
導通し、該カラムを5倍量の10mMのTris・HCl
(PH7.0)で洗つた後、0.5%コンドロイチン硫酸
Cを含む10mMのTris・HCl(PH7.0)でカラムか
らコンドロイチナーゼABCを溶出した。そして、
コンドロイチン硫酸Cを除くために、セフアデツ
クスG−200カラムクロマトグラフイー(1.6×50
cm)で、溶出したコンドロイチナーゼABCを処
理したところ、電気泳動的に均一な高純度のコン
ドロイチナーゼA、B、C画分を容易に得ること
が出来た。
〔発明の効果〕
叙上の如く、本発明の純コンドロイチナーゼの
製造法は、コンドロイチナーゼの部分精製液の精
製に際し、該部分精製液を、亜鉛固定化担体を分
離剤とするアフイニテイークロマトグラフイーに
付すもので、本発明の製造法によれば、従来法に
必要とされていた硫安処理或いはストレプトマイ
シン処理等の処理を省略でき、従来法に比べて、
操作が簡易で、より収率良く純コンドロイチナー
ゼを製造できると云う卓越した効果が奏せられ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 コンドロイチナーゼの部分精製液の精製に際
    し、該コンドロイチナーゼの部分精製液を、亜鉛
    固定化担体を分離剤とするアフイニテイークロマ
    トグラフイーに付すことを特徴とする純コンドロ
    イチナーゼの製造法。 2 コンドロイチナーゼの部分精製液が、コンド
    ロイチナーゼ産生菌体を破壊した後、得られる抽
    出液を、DEAEセルロースカラムに通し、更にヒ
    ドロキシルアパタイトカラム処理を用いて分画さ
    れたコンドロイチナーゼ含有液である、特許請求
    の範囲第1項記載の純コンドロイチナーゼの製造
    法。 3 コンドロイチナーゼ産生菌体が、プロテウス
    属、フラボバクテリウム属、アエロモナス属、又
    はバクテロイデス属の菌体である、特許請求の範
    囲第2項記載の純コンドロイチナーゼの製造法。 4 コンドロイチナーゼ生産菌体が、コンドロイ
    チン硫酸又はヒアルロン酸を添加した培地を用い
    て培養されたものである、特許請求の範囲第2項
    記載の純コンドロイチナーゼの製造法。
JP26338185A 1985-11-22 1985-11-22 純コンドロイチナ−ゼの製造法 Granted JPS62122588A (ja)

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US5496718A (en) * 1992-06-26 1996-03-05 Seikagaku Kogyo Kabushiki Kaisha (Seikagaku Corporation) Chondroitinase ABC isolated from proteus vulgaris ATCC 6896
WO1995029256A1 (en) * 1994-04-22 1995-11-02 American Cyanamid Company Chondroitinases i and ii, methods of preparation, and use thereof
US5888798A (en) * 1995-06-07 1999-03-30 American Cyanamid Company Chondroitinase I and chondroitinase II producing mutants of P. vulgaris
AR082319A1 (es) 2010-07-22 2012-11-28 Biomarin Pharm Inc Produccion de una n-acetilgalactosamina-6-sulfatasa humana activa altamente fosforilada y sus usos

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