JPH0556829A - クツシヨン材及びその製造方法 - Google Patents

クツシヨン材及びその製造方法

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JPH0556829A
JPH0556829A JP3228781A JP22878191A JPH0556829A JP H0556829 A JPH0556829 A JP H0556829A JP 3228781 A JP3228781 A JP 3228781A JP 22878191 A JP22878191 A JP 22878191A JP H0556829 A JPH0556829 A JP H0556829A
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heat
welding
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fibers
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Yoshigo Fukaya
善吾 深谷
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英隆 加藤
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TOYO KUTSUSHIYON KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外観に優れ、構造が簡単で、バネのきしむ音
がなくなり、また部分的な固さの調整が容易となる一体
構造型のクッション材及びその製造方法を提供する。 【構成】 行列状に配置、固定される複数個のコイルス
プリング1からなるコイルスプリング列体2のうちの少
なくとも上記コイルスプリング1の上面上、下面上及び
内部に、熱溶着性繊維と非熱溶着性繊維からなる混合繊
維3を充填、配置し、その後、熱溶着性繊維と非熱溶着
性繊維からなる混合繊維から構成されるシート状若しく
は板状の第1繊維集積体4、5を上記混合繊維が充填等
された上記コイルスプリング列体2の少なくとも上面及
び下面に配置し、これらを金型内にて加熱して一体的に
成形したことを特徴とするクッション材の製造方法。ま
た、上記混合繊維に抗菌性繊維又は高吸水性繊維を含有
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クッション材及びその
製造方法に関し、更に詳しく言えば、外観に優れ、構造
が簡単で、バネのきしむ音がなくなり、また部分的な固
さの調整が容易で、人の健康にとってより優れた一体構
造型のクッション材及びその製造方法に関する。本発明
は、ベッド用マットレス、チェア、自動車用ソファその
他のマットレス等に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来のクッション材、例えばマットレス
においては、行列状に配置される複数個のコイルスプリ
ングの上面部及び下面部をヘリカル線で連結して複数個
のスプリングユニットを構成し、このスプリングの上面
及び下面の周辺部に外枠線が設けられ、この外枠線と各
スプリングの上面等とは継止部材で固定されている。そ
してこのスプリングユニットの上に弾性体が配置されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のマ
ットレスにおいては、ヘリカル線を巻きつける工程が必
要であり、また使用によりこのヘリカル線が抜けて出て
くることもある。更に外枠線が必要でありそのため重く
なり、継止部材を1つ1つ取りつけるのでその工程が煩
雑であるとともに、マットレスの外観も悪くなる。ま
た、コイルスプリングを配置する場合、そのスプリング
径又は数を変えて機能的な構造体とすることが実質上困
難であり、またスプリングユニットとその上下に配置さ
れる弾性体が一体と成っていないので、後工程でボタン
掛け等が必要となり、またその構造は複雑である等の問
題があった。。
【0004】本発明は、上記欠点を克服するものであ
り、外観に優れ、構造が簡単で、バネのきしむ音がなく
なり、また部分的な固さの調整が容易で、人の健康にと
ってより優れた一体構造型のクッション材及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本第1発明のクッション
材の製造方法は、行列状に配置、固定される複数個のコ
イルスプリングからなるコイルスプリング列体のうちの
少なくとも上記コイルスプリングの上面上、下面上及び
内部に、熱溶着性繊維と非熱溶着性繊維を含む第1混合
繊維を充填、配置し、その後、熱溶着性繊維と非熱溶着
性繊維を含む第2混合繊維から構成されるシート状若し
くは板状の第1繊維集積体を上記混合繊維が充填等され
た上記コイルスプリング列体の少なくとも上面及び下面
に配置し、これらを加熱して一体的に成形したことを特
徴とする。
【0006】本第2発明の製造方法は、行列状に配置、
固定される複数個のコイルスプリングからなるコイルス
プリング列体のうちの少なくとも上記コイルスプリング
の上面上、下面上及び内部に、熱溶着性繊維と非熱溶着
性繊維を含む第1混合繊維を充填、配置し、その後、該
混合繊維が充填等された上記コイルスプリング列体の上
面及び下面のうち少なくとも一方の面上に、格子若しく
は網目をもつ硬度調整材を配置し、更に、これらの配列
体の少なくとも上面及び下面上に、熱溶着性繊維と非熱
溶着性繊維を含む第2混合繊維から構成される第1繊維
集積体を配置し、これらを加熱して一体的に成形したこ
とを特徴とする。また、上記混合繊維が充填等された上
記コイルスプリング列体と上記硬度調整材との間に、熱
溶着性繊維と非熱溶着性繊維からなる第3混合繊維から
構成されるシート状若しくは板状の第2繊維集積体を配
置することもできる。
【0007】本第4発明の製造方法は、行列状に配置、
固定される複数個のコイルスプリングを含むコイルスプ
リング列体のうちの少なくとも上記コイルスプリングの
上面上、下面上及び内部に、熱溶着性繊維と非熱溶着性
繊維を含む第1混合繊維を充填、配置し、その後、該混
合繊維が充填等された上記コイルスプリング列体の上面
及び下面のうちの少なくとも一方の面上に、(A)熱溶
着性繊維若しくは熱溶着性樹脂粉末を配合した、(B)
熱溶着性繊維若しくは熱溶着性粉末を表面に付着若しく
は配置させた、又は(C)熱溶着性繊維を含むシート状
繊維集積体を表面に縫製若しくは接着して接合させた、
シート状若しくは板状のパーム繊維集積体を配置し、次
いで、これらの配列体の少なくとも上面及び下面上に、
熱溶着性繊維と非熱溶着性繊維を含む第2混合繊維から
構成される第1繊維集積体を配置し、これらを加熱して
一体的に成形したことを特徴とする。また、図4に示す
ように、上記第1混合繊維が充填等された上記コイルス
プリング列体と上記パーム繊維集積体9との間に、熱溶
着性繊維と非熱溶着性繊維からなる第3混合繊維から構
成されるシート状若しくは板状の第2繊維集積体6を配
置することができる。更に、前記第1、第2及び第3混
合繊維には、抗菌性繊維又は高吸水性繊維を配合でき
る。また、前記クッション材の上面、下面には抗菌性繊
維及び高吸水性繊維の少なくとも一方と熱溶着性繊維を
少なくとも含む(即ち、他に非熱溶着性繊維を含んでも
よい。)混合繊維から構成される抗菌用繊維集積体等を
配置することもできる。
【0008】本第16発明のクッション材は、行列状に
配置、固定される複数個のコイルスプリングからなるコ
イルスプリング列体と、該スプリング列体のうちの少な
くとも上記コイルスプリング内並びに該コイルスプリン
グ列体の上面及び下面に一体的に構成され、熱溶着性繊
維と非熱溶着性繊維とを含み且つ該熱溶着性繊維が熱溶
着されて形成する接合部を有する繊維溶着成形体と、を
一体的に備えることを特徴とする。
【0009】本第17発明のクッション材は、上記コイ
ルスプリング列体の上面及び下面のうちの少なくとも一
方の面上に位置する繊維溶着成形体部分の内部に、格子
若しくは網目をもつ硬度調整材が配置され、該硬度調整
材、上記コイルスプリング列体及び上記繊維溶着成形体
は一体的に構成されていることを特徴とする。
【0010】本第18発明のクッション材は、上記コイ
ルスプリング列体の上面及び下面のうちの少なくとも一
方の面上に位置する繊維溶着成形体部分の内部に、
(A)熱溶着性繊維若しくは熱溶着性樹脂粉末を配合し
た、(B)熱溶着性繊維若しくは熱溶着性粉末を表面に
付着若しくは配置させた、又は(C)熱溶着性繊維を含
むシート状繊維集積体を表面に縫製若しくは接着して接
合させた、シート状若しくは板状のパーム繊維集積体中
の該熱溶着性繊維が熱溶着されて形成する接合部を有す
るパーム繊維溶着成形体が配置され、該パーム繊維集積
体、上記コイルスプリング列体及び上記繊維溶着成形体
は一体的に構成されていることを特徴とする。
【0011】上記発明において、上記コイルスプリング
の形状、大きさ、線材の太さ、使用数、一スプリングの
巻き数等は、目的、用途に応じて種々選択される。上記
混合繊維を「内部に」充填するとは、例えば、図10に
示すようにスプリング内の全内部空間に充填してもよい
し、図11に示すように、その空間の上方部及び下方部
のみを充填してもよい。この前者においては、二重スプ
リング作用を示す点で優れるし、後者においても、この
コイルスプリングの脱離、移動防止作用、優れた外観及
び消音性も十分に具備しているし、混合繊維の使用量の
軽減化、軽量化を図ることができる。特に、この後者に
おいても、図1に示すように混合繊維が充填等されたコ
イルスプリング列体の全側周を、第1繊維集積体4、5
にて覆うものとすれば、優れた外観及び消音性において
も全く問題はない。また、図1に示すように、このコイ
ルスプリング列体の内部全体(即ちコイルスプリング内
部及びコイルスプリング間の全部)のみならず、この上
下及び全側周の全外周面を覆うものとすることもでき
る。この場合は、クッション材全体の美観、一体性、消
音性、二重弾性等は更に一層優れる。
【0012】上記熱溶着性繊維としては、主に熱接着
(溶着、融着)作用を有するものであり、低融点ポリエ
ステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、
ポリ塩化ビニル繊維、ナイロン繊維及びエチレン酢酸ビ
ニル共重合体繊維等のうちの一種又は二種以上を用いる
ことができる。これらは、高温にすることにより自ら消
失して節玉になり、繊維間を接着する作用を有する。
尚、ここまで高温に加熱せずに表面のみ溶融させる場合
は、繊維自ら消失しない。更に、高融点型ポリエステル
繊維からなる芯と該芯を被覆し該高融点型ポリエステル
繊維の融点よりも30℃以上低い融点をもつ熱可塑性樹
脂からなる被覆部とから構成される接着性芯鞘型繊維と
することもできる。この芯鞘型繊維の場合は自ら消失す
ることがないので容積の減少が少なく、また芯繊維が高
融点型ポリエステルのため熱特性(耐熱性等)、機械特
性等にも優れる。また、この芯鞘型繊維の「芯」として
は、中実体でもよいし、中空体でもよい。この中空体の
場合は、より軽量性、弾力性に優れる。また、この芯と
して、ゴム弾性繊維を用いることもできる上記非熱溶着
性繊維としては、上記熱溶着性繊維の融点よりも高温の
融点をもつものであればよく、通常、150〜280℃
の高融点のものが用いられる。この繊維としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタ
レート、ポリテトラメチレンテレフタレート等からなる
ポリエステル繊維、その他の合成繊維、天然繊維等を用
いることができる。
【0013】上記熱溶着性繊維と非熱溶着性繊維の混合
比率は、通常、重量比で10:90〜80:20の範囲
内にて適宜選択する。これにより、希望の性能を有する
クッション材を得ることができる。即ち熱溶着性繊維の
配合割合を多くするとクッション材全体を通じて硬めの
ものが、一方、それを少なくするとクッション材全体を
通じて柔らかめのものを得ることができる。この熱溶着
性繊維が10%未満となると、この接着性繊維間の熱接
着が不十分となりクッション性が低下し易く、一方、こ
れが80%を超えると、接着点が過多となり製造したク
ッション材が固すぎてしまうからである。従って、熱溶
着性繊維と非熱溶着性繊維の配合割合を変えた混合繊維
を用いてコイルスプリング内に各々を充填して部位によ
って硬さを変えることができる。また、熱溶着性繊維、
非熱溶着性繊維の形状(カールの有無等)、太さ、長さ
等は目的、用途に応じて種々選択することができる。
【0014】上記加熱は、繊維を溶融し若しくは十分に
軟化させ、接着性繊維同志を熱接着させるためのもので
ある。その加熱手段は、熱水、スチーム、高圧スチーム
等のような湿熱手段、熱風、加熱炉加熱等のような乾熱
手段、更には遠赤外線加熱、高周波加熱等も用いること
ができるし、それらを併用することもできる。また、大
気のみならず、真空下において上記加熱空気若しくは加
熱蒸気を導入して加熱を行うこともできる。また、
(A)所定の配列体を所定の型、特に金型(上型及び下
型等)内に押圧的に配置して、加熱することもできる
し、また、この型としては深さが浅いものでもよいし、
(B)特に型成形でなくても、上方のみ又は上方と下方
のみを所定の板状体若しくはベルト等により押圧した状
態にて加熱することもできるし、(C)そのようなもの
は一切なくそのままの配列体をそのまま加熱することも
できる。所望形状の成形体を得るためには、押圧状態に
て加熱するのが好ましい。
【0015】更に、上記混合繊維には、熱溶着性繊維及
び非熱溶着性繊維の他に、抗菌性繊維を配合することに
より、クッション材に抗菌性を付与することができる。
即ち、この抗菌性繊維は、コイルスプリング別体の内
部、コイルスプリング別体の上下面等に配置される第1
繊維集積体及び第2繊維集積体のうちの少なくとも1箇
所(抗菌作用を期待する所望場所)に配合することがで
きる。この抗菌性繊維としては、例えば、無機抗菌剤を
繊維原料ポリマー中に混練して紡糸して製造した練込型
抗菌性繊維を用いることができる。この無機抗菌剤とし
ては、殺菌性のある金属イオンをゼオライトに付加、吸
収させたもの、更には抗菌作用のある無機化合物単味を
練り込んだもの、また繊維表面に吸着させたもの等を用
いることができる。そして、これらのものは、耐熱性を
有するので後工程にて安心して加熱することができる。
【0016】尚、後工程で用いる加熱温度に耐える範囲
においては、有機系若しくは有機高分子系の抗菌剤を同
様に用いることもできる。更には、これらの抗菌剤をカ
プセル化し、このカプセルを繊維に付着させたものも用
いることができる。また、抗菌性の他に、防臭性、芳香
性、防黴性等の種々の性能を付与するのも有効である。
更に、これらの場合の抗菌性繊維の使用量は、上記混合
繊維中の熱溶着性繊維及び非熱溶着性繊維の合計100
重量部に対して30〜60重量部の割合にて配合するこ
とが好ましい。30重量部未満の使用量では有効な抗菌
性能を発揮できず、一方、60重量部を越える量を使用
してももはや、その効果が飽和してしまい、不経済とな
るからである。
【0017】一方、上記クッション材の上面及び下面の
少なくとも一方の面上に、抗菌性繊維等を含む混合繊維
から構成されるシート状等の抗菌用繊維集積体を配置
し、加熱し、一体的に形成したクッション材であっても
よい。この場合には、上記混合繊維全体に抗菌性繊維を
配合した場合に比べ、抗菌性繊維の使用量を低く抑える
ことができコストダウンを図ることができる。
【0018】また、上記混合繊維には、高吸水性繊維を
配合することにより、クッョン材の吸水力、アンモニア
吸着性能、使い心地等の向上を図ることもできる。ここ
で、この高吸水性繊維としては、例えば、デンプン系、
セルーロース系、合成ポリマー系等の種々の高吸水性ポ
リマーからなる繊維等を目的用途に応じて種々選択して
用いることがてきる。尚、高吸水性繊維の使用量は、上
記混合繊維中の熱溶着性繊維及び非熱溶着性繊維の合計
100重量部に対して10〜20重量部の割合にて配合
することが好ましい。10重量部未満の使用量では吸水
性の著しい向上は望めず、一方20重量部を越える量を
使用しても不経済となり、却ってクッション作用の低下
(弾性力の低下等)を招くからである。尚、前記混合繊
維には、抗菌性繊維及び高吸水性繊維の双方を配合する
ことによりクッション材の性能の一層の向上を図ること
ができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 本実施例は、図1及び図5に示すように、ベッド用のマ
ットレス用クッション材を製造するものである。行列状
〔例えば、9列×26個(1列)〕にコイルスプリング
(例えば、鼓状、5巻き、両面部の径約65mm、中央
部の径約40mm、線材太さ約2mm、全体の高さ14
0mm)1を配置し、ヘリカル線13により固定されて
なるコイルスプリング列体2を準備する。そして、この
コイルスプリング列体2の上面上、下面上及び内部、更
には側方側に、熱溶着性繊維と非熱溶着性繊維からなる
混合繊維3を充填、配置し、覆った。
【0020】この熱溶着性繊維としては、繊度2〜15
デニール、繊維長約51mmのものを用いた。この繊維
の鞘部分としては融点110〜130℃のポリエチレ
ン、芯部分としては融点(約250〜280℃程度)が
高いポリエステル繊維を用いた。そして、非熱溶着性繊
維としては、融点が約250℃のもの(13デニール、
繊維長51mm)を用いた。それらの重量比(非熱溶着
性繊維/熱溶着性繊維)は〔80/20〕〜〔30/7
0〕になるように適度に配合したものとした。その後、
上記混合繊維3を充填、配置したコイルスプリング列体
2の上面及び下面に、同じ混合繊維から構成されるシー
ト状の第1繊維集積体(厚さ;約40〜60mm)4、
5を各々配置した。尚、この第1繊維集積体4、5は、
パンチングされたものでもよいし、されていないもので
もよいし、そのパンチングの程度も特に問わない。これ
らを金型内にて160〜200℃で約30〜60分加熱
し、溶着性繊維同志を溶着させて一体的に成形し、図5
に示すクッション材を製造した。
【0022】本クッション材は、コイルスプリング列体
を繊維溶着集積体が完全に覆っており、且つそれらが一
体形成されており、枠線及び係止用クリップがないの
で、外観がよいし、重量も軽減できるし、その製造も極
めて簡単となり、またコイルから生じるきしむ音が全く
ないし、金型のキャビィティ形状に応じた所望形状のク
ッション材が容易に製造できる。更に、コイルスプリン
グ内にも弾性作用のある繊維溶着集積体部分が内在する
ので、コイルスプリング部分の弾性にこの意溶着集積体
部分の弾性が加わる(二重弾性)ので、クッション作用
に優れ、特にやや硬めのクッション作用を示すととも
に、全体として均一性に優れたクッション作用を示す。
【0023】また、使用した溶着性繊維は高融点のポリ
エステル繊維を芯とするので、加熱後においてもこの繊
維が消失せず、成形体の容積の収縮が少ないので、特に
圧縮工程を有しなくても所望形状の大きさの成形体を製
造でき、また弾性をも十分に維持できる。更に、溶着性
繊維及び非溶着性繊維ともにポリエステル繊維を用いる
ので、耐熱性、耐久性、耐候性、強度等に優れ、そのた
め自動車用においても安心して使用できる。尚、熱溶着
性繊維として、その芯材料をポリエステル製中空体(繊
度5〜10デニール、繊維長25〜60mm)を同様に
用いて製造した所、やや弾性に優れ同様に高品質なクッ
ションを製造できた。
【0024】実施例2 本実施例は図2に示すように、コイルスプリング列体上
に配置した第2繊維集積体6の上に、硬度調整材7を配
置して、実施例1と同様にして、図6に示す一体成形物
であるクッション材を製造するものである。この硬度調
整材7は、図6に示すように、繊維溶着成形体部分12
の内部に一体的に構成されるものである。この硬度調整
材としては、網目が20〜40mmで、構成線部分の幅
は3〜5mmであり、厚さは2〜4mmの樹脂製の一体
格子状物(インシュレーター)である。尚、この硬度調
整材の材質、網目の大きさ、線幅等は目的、用途により
種々変更使用できる。このクッション材は、実施例1の
効果を有するとともに、クッションの硬度が適度に調整
され、ベッド用クッションとして適する。また、このよ
うな硬度調整材を用いても網目があるので、溶着繊維間
に完全に固定され、その一体性に優れる。
【0025】実施例3 本実施例は、中間配置材としてパーム繊維集積体9を用
いるものである。例えば図3に示すように、コイルスプ
リング列体上に、直接、パーム繊維集積体9を配置し
て、図7に示す一体成形物であるクッション材を製造す
ることができる。また、図4に示すように、コイルスプ
リング列体上に第2繊維集積体6を配置し、その上に、
パーム繊維集積体9を配置して一体成形物であるクッシ
ョン材を製造することもできる。このパーム繊維集積体
9は、図7に示すように、繊維溶着成形体部分12の内
部に一体的に構成されるものである。
【0026】この場合、パーム繊維集積体としては、こ
の繊維の上下に配置される熱溶着繊維と熱溶着して一体
(接着)化するものであればよい。例えば、(A)この
パーム繊維集積体を製造する際に、所定のパーム繊維と
所定量の熱溶着繊維若しくは熱溶着性樹脂粉末を混合し
て製造したもの、(B)従来のパーム繊維集積体の両面
に熱溶着繊維若しくは熱溶着性粉末を接着剤を用いて接
着固定したり、又はその繊維等をその両面にまぶして、
或る程度そのパーム繊維間に充填、配置したようなも
の、更には、(C)熱溶着性繊維を含むシート状繊維集
積体を、表面に縫製若しくは接着して接合させたもの等
とすることができる。この熱溶着性粉末とは、熱溶着繊
維を構成する材料からなるもの又は該繊維(これを含む
混合繊維)を塊状にしたもの等とすることができる。本
実施例品はパーム繊維集積体を一体的に設けるので、適
度な硬さを与えるとともに、通気性及び吸水性にも優れ
る。
【0026】実施例4 本実施例では、実施例1で用いた熱溶着性繊維、非熱溶
着性繊維よりなる混合繊維3に代わり、熱溶着性繊維、
非熱溶着性繊維及び抗菌性繊維を配合してなる混合繊維
を用いた以外は、実施例1と同様にしてベッド用のマッ
トレス用クッション材を製造した。ここで、本実施例で
は、熱溶着性繊維及び非熱溶着性繊維の合計100重量
部に対して、50重量部の割合にて抗菌性繊維を配合し
た混合繊維を用意した。また、本実施例にて用いた抗菌
性繊維は、無機系抗菌剤をポリエステル繊維(繊度2デ
ニール×51mm)に練り込んだものである。このクッ
ション材も、特に悪臭も生ぜず、実施例1と同様な効果
のあるクッションであり、更に50重量部もの抗菌性繊
維を含むので、抗菌作用を示すのは明らかであり、高機
能、健康性クッションといえる。
【0027】実施例5 本実施例では、実施例1で用いた熱溶着性繊維、非熱
溶着性繊維よりなる混合繊維3に代わり、熱溶着性繊
維、非熱溶着性繊維及び高吸水性繊維よりなる混合繊維
を用いたこと、加熱温度を120〜140℃、加熱時
間を30分〜1時間としたこと、以外は実施例1と同様
にしてベッド用のマットレス用クッション材を製造し
た。ここで、本実施例では、熱溶着性繊維及び非熱溶着
性繊維の合計100重量部に対して、10及び30重量
部の割合にて高吸水性繊維(アクリル繊維の加水分解物
系、5デニール、51mm)を配合した混合繊維を用い
た。これによれば、クッョン材の吸水力、アンモニア吸
着性能、使い心地等の向上を図ることがてき、人の健康
面にとって極めて有用である。
【0028】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
コイルスプリングの形状、大きさ、使用線材の太さ等、
コイルスング列体の大きさ、積層の有無等、また混合繊
維の種類、配合割合等は目的、用途により種々選択でき
る。また、第1繊維集積体と第2繊維集積体は、同種で
も異種でもよいし、この繊維集積体の積層数は1枚に限
らず、厚くしたい場合は何枚も積層してよいし、その厚
さを厚くしてもよい。また、使用繊維としては、使用済
の繊維を利用でき、この場合は資源の再利用に優れる
し、コスト低減を図ることができる。
【0029】更に、熱溶着繊維と非熱溶着繊維の混合割
合を変えた混合繊維を、位置により変えて充填すること
ができ、例えば中央部の人が横臥する部分を硬いクッシ
ョン部分とし、周囲の方はやや柔らかいクッション部分
とすることもできる。また、ベッド用クッション材に限
らず、図8に示すような自動車用クッション材等とする
ことができ、目的形状に応じ金型を用いて自由に設計で
きる。この図8においても、a部分は硬く、b部分は柔
らかくすることができる。この場合、a分においては、
上記実施例で用いた溶着性繊維と非溶着性繊維の混合割
合(重量比)は、約70/30とし、一方、b部分にお
いては約20/80とすることができる。
【0030】また、上記パーム繊維集積体と上記硬度調
整材の両方を組み合わせて使用することもできるし、混
合繊維が充填等されたコイルスプリング列体の一方の面
のみならず、両方の面に配置することもできるし、更
に、他の繊維集積体とこれらを交互に順次積層すること
もできる。尚、上記本発明はこのような積層体をも含め
る意味に用いる。また、硬くしたい所望の一部分に、こ
れらの硬度調整材又はパーム繊維集積体を配置すること
もできる。このようにしても、これらの硬度調整材等
は、一体的に成形体中に固定保持される。更に、図9に
示すように、各々硬さの異なるクッション材を製造し、
これを目的に応じて配列した組付体、例えば中央配置の
もの(A)は、他のもの(B)よりも硬くした構成とす
ることもできる。また、クッション材の上面及び下面の
少なくとも一方の面上に抗菌性繊維等を含む混合繊維か
ら構成されるシート状等の抗菌用、高吸水性繊維集積体
を配置し、クッション材に抗菌作用等を付加してもよ
い。更に、クッション材に抗菌作用と高吸水性を同時に
付加してもよいし、またその他の性能、例えば、防臭
性、芳香性、防黴性等の種々の性能を目的、用途に応じ
て種々選択し付与するのも有効である。更に、本発明に
おいて上記第1、第2、第3混合繊維は、熱溶着繊維と
非熱溶着繊維の両方を含むものであるが、非熱溶着繊維
を含まず、主要繊維としては熱溶着繊維のみを含むもの
とすることができる。この場合の熱溶着繊維としては、
上記のような芯鞘型繊維であり且つこの芯が中空体のも
のが使用される。この繊維の場合は、十分にクッション
として必要とされる弾性を示すからである。尚、上記の
如く、この繊維に、上記抗菌性繊維及び/又は高吸水性
繊維を含むものとすることができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明のクッション材及
びその製造方法によれば、外観に優れ、構造が簡単で、
バネのきしむ音がなくなり、また部分的な固さの調整が
容易となる一体構造型のクッション材とすることができ
るし、また、枠線及び係止用クリップがないので、外観
がよいし、重量も軽減できる。更に、型成形を行う場合
は、キャビィティ形状に応じた所望形状のクッション材
が容易に製造できる。また、コイルスプリング内全体に
混合繊維を充填した場合は、コイルスプリング自身の弾
性にこの溶着集積体部分の弾性が加わる(二重弾性)の
で、クッション作用に優れ、特にやや硬めのクッション
作用を示すとともに、全体として均一性に優れたクッシ
ョン作用を示す。また、抗菌性繊維を含むクッション材
の場合は、ダニ、大腸菌等の発生を抑止することができ
るので、快適で人の健康面に優れる。更に、高吸水性繊
維を含むクッション材の場合は、人の排出する水分及び
環境下の水分を吸着、除去するので、同様に快適で、且
つ、健康によい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるクッション材の製造方法を示
す概略説明図である。
【図2】実施例2におけるクッション材の製造方法を示
す概略説明図である。
【図3】実施例3におけるクッション材の製造方法を示
す概略説明図である。
【図4】実施例3における他の態様を示すクッション材
の製造方法の概略説明図である。
【図5】実施例1において製造されたクッション材の一
部説明断面図である。
【図6】実施例2において製造されたクッション材の一
部説明断面図である。
【図7】実施例3において製造されたクッション材の一
部説明断面図である。
【図8】自動車用クッション材の斜視図である。
【図9】5つのクッション材を組合せた組付け体の全体
斜視図である。
【図10】コイルスプリング内にのみ混合繊維を充填し
た状態を示す一部説明断面図である。
【図11】コイルスプリングの内部空間の上方部及び下
方部に混合繊維を充填した状態を示す一部説明断面図で
ある。
【図12】実施例4(実施例5)で用いた抗菌作用(高
吸水性)を付加したクッション材の一部説明断面図であ
る。
【符号の説明】
1 コイルスプリング 2 コイルスプリング列体 3 混合繊維 4 第1繊維集積体 5 第1繊維集積体 6 第2繊維集積体 7 硬度調整材(インシュレータ) 9 パーム繊維集積体 10 抗菌層(吸水層) 12 繊維溶着成形体部分。

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行列状に配置、固定される複数個のコイ
    ルスプリングからなるコイルスプリング列体のうちの少
    なくとも上記コイルスプリングの上面上、下面上及び内
    部に、熱溶着性繊維と非熱溶着性繊維を含む第1混合繊
    維を充填、配置し、その後、熱溶着性繊維と非熱溶着性
    繊維を含む第2混合繊維から構成されるシート状若しく
    は板状の第1繊維集積体を上記混合繊維が充填等された
    上記コイルスプリング列体の少なくとも上面及び下面に
    配置し、これらを加熱して一体的に成形したことを特徴
    とするクッション材の製造方法。
  2. 【請求項2】 行列状に配置、固定される複数個のコイ
    ルスプリングからなるコイルスプリング列体のうちの少
    なくとも上記コイルスプリングの上面上、下面上及び内
    部に、熱溶着性繊維と非熱溶着性繊維を含む第1混合繊
    維を充填、配置し、その後、該混合繊維が充填等された
    上記コイルスプリング列体の上面及び下面のうち少なく
    とも一方の面上に、格子若しくは網目をもつ硬度調整材
    を配置し、更に、これらの配列体の少なくとも上面及び
    下面上に、熱溶着性繊維と非熱溶着性繊維を含む第2混
    合繊維から構成される第1繊維集積体を配置し、これら
    を加熱して一体的に成形したことを特徴とするクッショ
    ン材の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記混合繊維が充填等された上記コイル
    スプリング列体と上記硬度調整材との間に、熱溶着性繊
    維と非熱溶着性繊維を含む第3混合繊維から構成される
    シート状若しくは板状の第2繊維集積体を配置する請求
    項2記載のクッション材の製造方法。
  4. 【請求項4】 行列状に配置、固定される複数個のコイ
    ルスプリングを含むコイルスプリング列体のうちの少な
    くとも上記コイルスプリングの上面上、下面上及び内部
    に、熱溶着性繊維と非熱溶着性繊維を含む第1混合繊維
    を充填、配置し、 その後、該混合繊維が充填等された上記コイルスプリン
    グ列体の上面及び下面のうちの少なくとも一方の面上
    に、(A)熱溶着性繊維若しくは熱溶着性樹脂粉末を配
    合した、(B)熱溶着性繊維若しくは熱溶着性粉末を表
    面に付着若しくは配置させた、又は(C)熱溶着性繊維
    を含むシート状繊維集積体を表面に縫製若しくは接着し
    て接合させた、シート状若しくは板状のパーム繊維集積
    体を配置し、 次いで、これらの配列体の少なくとも上面及び下面上
    に、熱溶着性繊維と非熱溶着性繊維を含む第2混合繊維
    から構成される第1繊維集積体を配置し、これらを加熱
    して一体的に成形したことを特徴とするクッション材の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 上記混合繊維が充填等された上記コイル
    スプリング列体と上記パーム繊維集積体との間に、熱溶
    着性繊維と非熱溶着性繊維を含む第3混合繊維から構成
    されるシート状若しくは板状の第2繊維集積体を配置す
    る請求項4記載のクッション材の製造方法。
  6. 【請求項6】 熱溶着性繊維は、低融点ポリエステル繊
    維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ塩化
    ビニル繊維、ナイロン繊維、エチレン酢酸ビニル共重合
    体繊維、及び高融点型ポリエステル繊維からなる芯と該
    芯を被覆し該高融点型ポリエステル繊維の融点より30
    ℃以上低い融点をもつ熱可塑性樹脂からなる被覆部とか
    ら構成される接着性芯鞘型繊維のうちの1種又は2種以
    上である請求項1〜5記載のクッション材の製造方法。
  7. 【請求項7】 熱溶着性繊維は、高融点型ポリエステル
    繊維からなる芯と該芯を被覆し該高融点型ポリエステル
    繊維の融点より30℃以上低い融点をもつ熱可塑性樹脂
    からなる被覆部とから構成される接着性芯鞘型繊維であ
    り、非熱溶着性繊維は、高融点型ポリエステル繊維であ
    る請求項1〜5記載のクッション材の製造方法。
  8. 【請求項8】 熱溶着性繊維と非熱溶着性繊維の配合割
    合を変えた第1混合繊維を用いてコイルスプリング内に
    各々を充填して部位によって硬さを変える請求項1〜7
    記載のクッション材の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記第1、第2及び第3混合繊維の少な
    くとも1つは、熱溶着性繊維及び非熱溶着性繊維に、更
    に抗菌性繊維を配合してなる請求項1〜8記載のクッシ
    ョン材の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記抗菌性繊維の配合量は、熱溶着性
    繊維及び非熱溶着性繊維の合計100重量部に対して、
    30〜60重量部である請求項9記載のクッション材の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 上記クッション材の上面及び下面の少
    なくとも一方の面上に、抗菌性繊維及び高吸水性繊維の
    少なくとも一方並びに熱溶着性繊維を少なくとも含む混
    合繊維から構成されるシート状若しくは板状の抗菌用繊
    維集積体を配置し、加熱し、一体的に形成する請求項1
    〜8記載のクッション材の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記第1、第2及び第3混合繊維の少
    なくとも1つは、熱溶着性繊維及び非熱溶着性繊維に、
    更に高吸水性繊維を配合してなる請求項1〜8記載のク
    ッション材の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記高吸水性繊維の配合量は、熱溶着
    性繊維及び非熱溶着性繊維の合計100重量部に対し
    て、10〜20重量部である請求項12記載のクッショ
    ン材の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記第1、第2及び第3混合繊維の少
    なくとも1つは、熱溶着性繊維及び非熱溶着性繊維に、
    更に抗菌性繊維及び高吸水性繊維を配合してなる請求項
    1〜8記載のクッション材の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記抗菌性繊維の配合量は、熱溶着性
    繊維及び非熱溶着性繊維の合計100重量部に対して、
    30〜60重量部であり、上記高吸水性繊維の配合量
    は、熱溶着性繊維及び非熱溶着性繊維の合計100重量
    部に対して、10〜20重量部である請求項14記載の
    クッション材の製造方法。
  16. 【請求項16】 行列状に配置、固定される複数個のコ
    イルスプリングからなるコイルスプリング列体と、該ス
    プリング列体のうちの少なくとも上記コイルスプリング
    内並びに該コイルスプリング列体の上面及び下面に一体
    的に構成され、熱溶着性繊維と非熱溶着性繊維とを含み
    且つ該熱溶着性繊維が熱溶着されて形成する接合部を有
    する繊維溶着成形体と、を一体的に備えることを特徴と
    するクッション材。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のクッション材におい
    て、上記コイルスプリング列体の上面及び下面のうちの
    少なくとも一方の面上に位置する繊維溶着成形体部分の
    内部に、格子若しくは網目をもつ硬度調整材が配置さ
    れ、該硬度調整材、上記コイルスプリング列体及び上記
    繊維溶着成形体は一体的に構成されている請求項16記
    載のクッション材。
  18. 【請求項18】 請求項16記載のクッション材におい
    て、上記コイルスプリング列体の上面及び下面のうちの
    少なくとも一方の面上に位置する繊維溶着成形体部分の
    内部に、(A)熱溶着性繊維若しくは熱溶着性樹脂粉末
    を配合した、(B)熱溶着性繊維若しくは熱溶着性粉末
    を表面に付着若しくは配置させた、又は(C)熱溶着性
    繊維を含むシート状繊維集積体を表面に縫製若しくは接
    着して接合させた、シート状若しくは板状のパーム繊維
    集積体中の該熱溶着性繊維が熱溶着されて形成する接合
    部を有するパーム繊維溶着成形体が配置され、 該パーム繊維集積体、上記コイルスプリング列体及び上
    記繊維溶着成形体は一体的に構成されている、請求項1
    6記載のクッション材。
  19. 【請求項19】 上記熱溶着性繊維と上記非熱溶着性繊
    維を含む混合繊維をコイルスプリング列体内の隙間全体
    に充填し、且つ該混合繊維にて該コイルスプリング列体
    の外周全面を覆う請求項16〜18記載のクッション
    材。
  20. 【請求項20】 熱溶着性繊維は、低融点ポリエステル
    繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ塩
    化ビニル繊維、ナイロン繊維、エチレン酢酸ビニル共重
    合体繊維、及び高融点型ポリエステル繊維からなる芯と
    該芯を被覆し該高融点型ポリエステル繊維の融点より3
    0℃以上低い融点をもつ熱可塑性樹脂からなる被覆部と
    から構成される接着性芯鞘型繊維のうちの1種又は2種
    以上である請求項15〜18記載のクッション材。
  21. 【請求項21】 熱溶着性繊維は、高融点型ポリエステ
    ル繊維からなる芯と該芯を被覆し該高融点型ポリエステ
    ル繊維の融点より30℃以上低い融点をもつ熱可塑性樹
    脂からなる被覆部とから構成される接着性芯鞘型繊維で
    あり、非熱溶着性繊維は、高融点型ポリエステル繊維で
    ある請求項16〜19記載のクッション材。
  22. 【請求項22】 上記熱溶着性繊維及び非熱溶着性繊維
    を含む混合繊維に、更に抗菌性繊維を配合してなる請求
    項16〜21記載のクッション材。
  23. 【請求項23】 上記抗菌性繊維の配合量は、熱溶着性
    繊維及び非熱溶着性繊維の合計100重量部に対して、
    30〜60重量部である請求項22記載のクッション
    材。
  24. 【請求項24】 上記クッション材の上面及び下面の少
    なくとも一方の面上には、抗菌性繊維及び高吸水性繊維
    の少なくとも一方並びに熱溶着性繊維少なくとも含み上
    記面上に一体的に構成される抗菌性層が形成される請求
    項16〜21記載のクッション材。
  25. 【請求項25】 上記熱溶着性繊維及び非熱溶着性繊維
    を含む混合繊維に、更に高吸水性繊維を配合してなる請
    求項16〜21記載のクッション材。
  26. 【請求項26】 上記高吸水性繊維の配合量は、熱溶着
    性繊維及び非熱溶着性繊維の合計100重量部に対し
    て、10〜20重量部である請求項25記載のクッショ
    ン材。
  27. 【請求項27】 上記熱溶着性繊維及び非熱溶着性繊維
    を含む混合繊維に、更に抗菌性繊維及び高吸水性繊維を
    配合してなる請求項16〜21記載のクッション材。
  28. 【請求項28】 上記抗菌性繊維の配合量は、熱溶着性
    繊維及び非熱溶着性繊維の合計100重量部に対して、
    30〜60重量部であり、上記高吸水性繊維の配合量
    は、熱溶着性繊維及び非熱溶着性繊維の合計100重量
    部に対して、10〜20重量部である請求項27記載の
    クッション材。
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