JPH0556649U - 自動車用カード収納構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用カード収納構造において、カードの
出入れが容易で、がたつきにくくする。 【構成】 車室内のパネル１０に形成した格納凹部１０
ａに、格納位置と突出位置とに回動自在にヒンジ結合し
たカード収納ホルダー１１を設け、該ホルダー１１に、
カード挿入凹部１１ｇと、該挿入凹部１１ｇに挿入され
たカード１３の両面を挟着可能な挟着部１１ｈとを形成
する。カード１３は、突出位置に回動させたカード収納
ホルダー１１のカード収納凹部１１ｇに挿入し、カード
収納凹部１１ｇから抜取る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車用カード収納構造の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図６に示すように、自動車の車室内のインストルメントパネル１等に引 出し式のトレー２を設けて、該トレー２のカード収納凹部２ａ内に運転免許証等 のカード３を収納するようにしたものが提案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記引出し式のトレー２は、カード収納凹部２ａを広く取れな いので、カード３が取出しにくく、使い勝手が悪いという問題があった。また、 走行振動によりカード収納凹部２ａ内でカード３ががたついて異音が発生すると いう問題もあった。

【０００４】 そこで、本考案の目的は、カードの出入れが容易で、がたつきにくい自動車用 カード収納構造を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、車室内のパネルに横長または縦長の格 納凹部が形成され、該格納凹部に格納されてパネルと略面一となる格納位置と、 パネルから外方へ突出する突出位置とに回動自在にヒンジ結合されたカード収納 ホルダーが設けられ、該ホルダーに、カード形状に略一致するカード挿入凹部と 、該挿入凹部に挿入されたカードの両面を挟着可能な挟着部とが形成されている ことを特徴としている。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。 図５に示すように、自動車の車室内の運転席前方には、インストルメントパネ ル１０が配置されていて、該インストルメントパネル１０の右側に、横向き２段 重ね式の偏平なカード収納ホルダー１１，１１が設けられている。

【０００７】 該各カード収納ホルダー１１，１１は、インストルメントパネル１０以外のパ ネルに設けても良く、また、縦向きであっても良い。さらに、段数も任意に選択 することができる。

【０００８】 図１〜図３に示すように、上記インストルメントパネル１０には、正面から見 た入口部分が横長長方形状で、平面から見た奥部分が、入口部分の一側（図１で は右側）を中心ａとした１／４円弧形状（扇形状）の格納凹部１０ａが形成され 、該格納凹部１０ａの入口部分の他側（図１では左側）の円弧端部には指差込み 凹部１０ｂが形成されている。

【０００９】 一方、上記各カード収納ホルダー１１，１１は、上記インストルメントパネル １０の格納凹部１０ａに横向き２段重ねで格納可能な厚みにそれぞれ設定され、 平面形状は、１／４円弧形状（扇形状）に設定され、上記入口部分の中心ａに対 応して、上下方向に貫通するヒンジ孔１１ａ，１１ａがそれぞれ形成されている 。

【００１０】 該各カード収納ホルダー１１，１１は、上記インストルメントパネル１０の格 納凹部１０ａに２段重ねで格納されて、各ヒンジ高１１ａ，１１ａを挿通するヒ ンジピン（不図示）により、格納凹部１０ａにそれぞれ回動自在にヒンジ結合さ れる。そして、直面部１１ｄがインストルメントパネル１０と略面一となる格納 位置（図１の二点鎖線参照）と円弧部１１ｅが外方へ突出する突出位置（図１の 実線及び図２参照）とに回動操作できるようになっている。なお、図３に示すよ うに、各カード収納ホルダー１１，１１は別々に回動操作することができる。

【００１１】 上記各カード収納ホルダー１１は、図４に分解して示すように、合成樹脂製の ホルダー本体１１ｂとホルダーカバー１１ｃとで構成されていて、ホルダー本体 １１ｂの直角な直面部１１ｄ，１１ｆの間の円弧部１１ｅには、運転免許証等の カード１３の外形状に略一致するカード挿入凹部１１ｇが形成されている。

【００１２】 上記ホルダー本体１１ｂのカード挿入凹部１１ｇは、ホルダー本体１１ｂと同 外形状のホルダーカバー１１ｃでカバーされて、該ホルダーカバー１１ｃはホル ダー本体１１ｂに一体的に接着される。該ホルダー本体１０ｂのカード挿入凹部 １１ｇの底面及びホルダーカバー１１ｃの内面には、布を貼付けたり植毛等をし た挟着部１１ｈ，１１ｈを形成して、カード挿入凹部１１ｇに挿入されたカード １３の両面を挟着させる。

【００１３】 上記ホルダー本体１０ｂのカード挿入凹部１１ｇの入口部分の両側に傾斜部１ １ｉ，１１ｉを設け、上記ホルダーカバー１１ｃの円弧部に、切込み部１１ｊを 設けると、カード１３の出入れが容易になる。

【００１４】 上記構成であれば、今、カード収納ホルダー１１が格納位置に回動されている 場合、直面部１１ｄがインストルメントパネル１０と略面一になっている。そし て、インストルメントパネル１０の指差込み凹部１０ｂに指を差込んで、カード 収納ホルダー１１を指で手前に引くと、ヒンジ孔１１ａを中心にカード収納ホル ダー１１を格納凹部１０ａの外方の突出位置に回動させることができる。

【００１５】 ついで、円弧部１１ｅからカード挿入凹部１１ｇにカード１３を挿入すると、 カード１３の両面が挟着部１１ｈ，１１ｈで挟着される。逆に、カード挿入凹部 １１ｇに挿入されたカード１３を抜取ることができる。

【００１６】 その後、カード収納ホルダー１１を指で押込むと、ヒンジ孔１１ａを中心にカ ード収納ホルダー１１を格納凹部１０ａの内方の格納位置に回動させることがで きる。

【００１７】 このように、カード１３は、突出位置に回動させた各カード収納ホルダー１１ のカード収納凹部１１ｇに挿入し、逆にカード収納凹部１１ｇから抜取ることが できるので、カード１３の出入れが容易になる。また、カード１３は挟着部１１ ｈ，１１ｈで挟着されるので、走行振動でがたつきにくく、異音も発生しにくく なる。

【００１８】

【考案の効果】

以上の説明からも明らかなように、本考案のカード収納構造は、車室内のパネ ルに形成した格納凹部に、格納位置と突出位置とに回動自在にヒンジ結合したカ ード収納ホルダーを設け、該ホルダーに、カード挿入凹部と、該挿入凹部に挿入 されたカードの両面を挟着可能な挟着部とを形成したものである。したがって、 カードは、突出位置に回動させたカード収納ホルダーのカード収納凹部に挿入し 、逆にカード収納凹部から抜取ることができるので、カードの出入れが容易に行 える。また、カードは挟着部で挟着されるので、走行振動でがたつきにくく、異 音が発生しにくくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案のカード収納構造の平面断面図

【図２】 カード収納ホルダーの突出位置の斜視図

【図３】 上段側カード収納ホルダーの半突出位置の斜
視図

【図４】 ホルダー本体とホルダーカバーの分解斜視図

【図５】 車室内の斜視図

【図６】 従来の車室内の斜視図

【符号の説明】

１０…インストルメントパネル、１０ａ…格納凹部、１
１カード収納ホルダー、１１ａ…ヒンジ孔、１１ｂ…ホ
ルダー本体、１１ｃ…ホルダーカバー、１１ｇ…カード
挿入凹部、１１ｈ…挟着部、１３…カード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車室内のパネルに横長または縦長の格納
   凹部が形成され、該格納凹部に格納されてパネルと略面
   一となる格納位置と、パネルから外方へ突出する突出位
   置とに回動自在にヒンジ結合されたカード収納ホルダー
   が設けられ、該ホルダーに、カード形状に略一致するカ
   ード挿入凹部と、該挿入凹部に挿入されたカードの両面
   を挟着可能な挟着部とが形成されていることを特徴とす
   る自動車用カード収納構造。