JPH0556575U - 車両用シートスライド装置 - Google Patents
車両用シートスライド装置Info
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- JPH0556575U JPH0556575U JP10801891U JP10801891U JPH0556575U JP H0556575 U JPH0556575 U JP H0556575U JP 10801891 U JP10801891 U JP 10801891U JP 10801891 U JP10801891 U JP 10801891U JP H0556575 U JPH0556575 U JP H0556575U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インナー側アッパーレールの板厚を厚くする
ことなく、インナー側ロックプレート軸着部近傍のイン
ナー側アッパーレールの強度を向上させる。 【構成】 ロックブラケット考案に係る車両用シートス
ライド装置は、インナー側ロックプレート40を、イン
ナー側アッパーレール20と、このアッパーレール20
に固定されたロックブラケット50により挟持したこと
を特徴としている。
ことなく、インナー側ロックプレート軸着部近傍のイン
ナー側アッパーレールの強度を向上させる。 【構成】 ロックブラケット考案に係る車両用シートス
ライド装置は、インナー側ロックプレート40を、イン
ナー側アッパーレール20と、このアッパーレール20
に固定されたロックブラケット50により挟持したこと
を特徴としている。
Description
【0001】
この考案はシートベルト用の取付ブラケットを取付けた車両用シートスライド 装置に関する。
【0002】
この種のシートスライド装置は、車体側に配置された左右一対のロアーレール と、このロアーレールに摺動可能に係合するシート側に設けられた左右一対のア ッパーレールとからなり、インナー側のアッパーレールにシートベルト用の取付 ブラケットが取付けられている。また、各ロアーレールに長手方向に沿って形成 された複数のロック歯に、一対のアッパーレールにそれぞれ軸着されたロックプ レートに形成した係合部を係合させることによりシートの前後方向の移動を規制 している。
【0003】
しかしながら、上記従来のシートスライド装置にあっては、車両の衝突時など にシートベルト用の取付ブラケットを介してインナー側のアッパーレールに過大 な荷重が加わると、アッパーレールが変形し、ロアーレールのロック歯に対する ロックプレートの係合部の係合が不完全になるという問題がある。
【0004】 この対策として従来は、アッパーレールの板厚を厚くしてアッパーレールの強 度を高くしていたが、このようにアッパーレールの板厚を厚くすると、アッパー レールは比較的長大であるため車体重量が増大し、車両の軽量化に逆行してしま うのみならず、コストが上昇するという別の問題が発生する。
【0005】 この考案は、上記従来技術の問題点を解決すべくなされたもので、その目的と するところは、インナー側アッパーレールの板厚を厚くすることなく、ロックプ レート軸着部近傍の強度を向上できるようにした車両用シートスライド装置を提 供することにある。
【0006】
上記目的を達成するため、この考案の車両用シートスライド装置は、車体側に 所定の間隔をおいて平行に配置された左右一対のロアーレールに、シート側に設 けられた左右一対のアッパーレールをそれぞれ摺動可能に係合すると共に、イン ナー側のアッパーレールにシートベルト用の取付ブラケットを固定し、また、前 記一対のロアーレールに形成された複数のロック歯と、このロック歯と係合する 係合手段を有し前記一対のアッパーレールに軸着された左右一対のロックプレー トとからなるロック機構を備えており、前記インナー側のロックプレートを、イ ンナー側のアッパーレールと、このアッパーレールに固定されたロックブラケッ トにより挟持したことを特徴としている。
【0007】
この考案の車両用シートスライド装置では、インナー側ロックプレートがアッ パーレールとロックブラケットとにより挟持されてアッパーレールに取付けられ ているから、ロックプレート取付部近傍のインナー側アッパーレールの強度を向 上させることができる。これによって、車両の衝突時などにシートベルト用の取 付ブラケットを介してインナー側アッパーレールに過大な荷重が加わった場合の アッパーレールの変形を防ぐことができる。
【0008】
以下、この考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。
【0009】 図1は車両用シートスライド装置の平面説明図、図2はインナー側レールユニ ットの平面説明図、図3は図2のIII −III 矢視側面説明図、図4は図3のIV− IV矢視断面説明図、図5はインナー側レールユニットの要部分解斜視説明図、図 6はアウター側レールユニットの平面説明図、図7は図6のVII 矢視側面説明図 、図8は図7のVIII−VIII矢視断面説明図、図9はこの考案に係るシートスライ ド装置を助手席に装着した車両用シートの概略斜視説明図である。
【0010】 図において、Eは車両用シートスライド装置で、車体側に所定の間隔をおいて 平行に配置された左右一対のロアーレール10,11に、シート側に設けられた 左右一対のアッパーレール20,21をそれぞれ摺動可能に係合すると共に、イ ンナー側のアッパーレール20にシートベルト用の取付ブラケット30を固定し 、また、一対のロアーレール10,11に形成された複数のロック歯10a,1 1aと、このロック歯10a,11aと係合する係合手段40a,41aを有し 一対のアッパーレール20,21に軸着された一対のロックプレート40,41 とからなるロック機構F,F1 を備えている。
【0011】 そしてこの考案は、特に、インナー側のロックプレート40を、インナー側の アッパーレール20と、このアッパーレール20に固定されたロックブラケット 50により挟持したことを特徴としている。
【0012】 つぎに、この考案の構造をさらに詳細に説明する。
【0013】 この実施例では、図9に示すように、シートスライド装置Eを車両用シートの 助手席Sに装着した場合を示しており、インナー側レールユニットIRと、アウ ター側レールユニットORが所定の間隔をおいて車体の前後方向(F−R方向) に平行に配置されている。
【0014】 インナー側のレールユニットIRは、車体側に前後方向に配置されたロアーレ ール10と、このロアーレール10に滑動子12及び摺動子13を介して摺動可 能に係合されたアッパーレール20とからなり、このアッパーレール20に、サ ブブラケット31を介してシートベルト用の取付ブラケット30が固定されてい る。
【0015】 インナー側ロック機構Fは、ロアーレール10に長手方向に形成された複数の ロック歯10aと、このロック歯10aに嵌挿される係合手段である例えば2個 の貫通孔40aを形成したロックプレート40とからなっている。このロックプ レート40は、アッパーレール20と、このアッパーレール20に固定されてロ ックブラケット50により挟持されていると共に、アッパーレール20に植設さ れた取付軸22により回動可能に軸着されている。また、ロックプレート40の 軸着部40b後側に形成された当接片40cには、ロックブラケット50に基部 42aを固定された棒状のロックスプリング42の自由端部42bが係止されて おり、このロックスプリング42によってロックプレート40は図3において反 時計方向に、すなわち貫通孔40aがロック歯10aと係合する方向に付勢され ている。
【0016】 アウター側のレールユニットORは、車体側に前後方向に配置されたロアーレ ール11と、このロアーレール11に滑動子14及び摺動子15を介して摺動可 能に係合されたアッパーレール21とからなっている。
【0017】 アウター側ロック機構F1 は、ロアーレール11に長手方向に形成された複数 のロック歯11aと、このロック歯11aと係合する係合手段であるフォーク状 の係合部41aを有するロックプレート41からなっている。このロックプレー ト41はアッパーレール21に重合して固定されたロックブラケット51外面に 重合して配置されており、アッパーレール21に植設された取付軸23により回 動可能に軸着されている。
【0018】 ロックプレート41の軸着部後部に形成された当接片41cには、ロックブラ ケット51に基部43aを固定された棒状のロックスプリング43の自由端部4 3bが係止されており、このロックスプリング43によってロックプレート41 は、図7において時計方向に、すなわち係合部41aがロック歯11aと係合す る方向に付勢されている。
【0019】 インナー側及びアウター側のロック機構F,F1 のロック解除レバー60は、 平面視車両進行方向、すなわち前部を開口したU字状に形成され、連結部60a と、この連結部60aの両端から延出する側部60b,60cとからなり、両側 部60b,60c後部を、ロックプレート40,41の取付軸22,23にそれ ぞれ嵌挿すると共に、その嵌挿部61,62の後部63,64をロックプレート 40,41の当接片40c,41cの上面に当接し、さらに、嵌挿部61,62 の前部65,66をロックプレート40,41の前部に形成した二又溝40d, 41dに係合しており、ロックスプリング42,43によってロック解除レバー 60は、ロック方向に付勢されている。また、ロック解除レバー60のインナー 側には、嵌挿部61から前方に延出した操作部67が形成されている。
【0020】 つぎに、この考案の実施例の作用を説明する。
【0021】 図3及び図7に示すように、インナー側及びアウター側のロック機構F,F1 がロックされている状態においては、ロックプレート40,41の貫通孔40a 及び係合部41aは、ロックスプリング42,43のばね力によってロアーレー ル10,11のロック歯10a,11aに圧接係合している。
【0022】 このロック状態から、シートの前後位置を調節すべくロック解除するには、ロ ック解除レバー60の操作部67をロックスプリング42,43のばね力に抗し て矢印A方向に引き上げる。すると、ロック解除レバー60が取付軸22,23 を中心にして回動し、これによってロックプレート40,41の貫通孔40a及 び係合部41aが、ロアーレール10,11のロック歯10a,11aから外れ 、アッパーレール20,21は車体の前後方向に移動可能な状態となる。
【0023】 そして、所望位置において、ロック解除レバー60から手を離せば、ロックス プリング42,43のばね力により矢印B方向に回動し、ロックプレート40, 41の貫通孔40a及び係合部41aが、ロアーレール10,11のロック歯1 0a,11aに係合し、アッパーレール20,21が移動不能な状態に拘束され る。
【0024】 ところで、車両の衝突時や急発時には、シートベルト用の取付ブラケット30 を介してインナー側アッパーレール20に過大な荷重が加わる。このような場合 、この考案では、インナー側ロックプレート40がアッパーレール20とロック ブラケット50により挟持されてアッパーレール20に取付けられているから、 ロックプレート取付部近傍のアッパーレール20の強度は大幅に向上している。 したがって、アッパーレール20の変形を防ぐことができ、ロアーレール10の ロック歯10aに対するロックプレート40の貫通孔40aの係合を確実に行う ことができる。
【0025】
上述した通り、この考案によれば、インナー側ロックプレートがアッパーレー ルとロックブラケットとにより挟持されてアッパーレールに取付けられているか ら、ロックプレート取付部近傍のインナー側アッパーレールの強度を向上させる ことができる。これによって、インナー側アッパーレールの板厚を可及的に薄く することができ、車両の軽量化及び低コスト化を図ることができる。
【図1】この考案に係る車両用シートスライド装置の平
面説明図である。
面説明図である。
【図2】図1のインナー側レールユニットの平面説明図
である。
である。
【図3】図2のIII-III 矢視側面説明図である。
【図4】図3のIV−IV矢視断面説明図である。
【図5】インナー側レールユニットの要部分解斜視説明
図である。
図である。
【図6】図1のアウター側レールユニットの平面説明図
である。
である。
【図7】図6のVII 矢視側面説明図である。
【図8】図7のVIII−VIII矢視断面説明図である。
【図9】この考案に係るシートスライド装置を助手席に
装着した車両用シートの概略斜視説明図である。
装着した車両用シートの概略斜視説明図である。
E 車両用シートスライド装置 F インナー側ロック機構 F1 アウター側ロック機構 IR インナー側レールユニット OR アウター側レールユニット S 助手席 10 インナー側ロアーレール 10a ロック歯 11 アウター側ロアーレール 11a ロック歯 20 インナー側アッパーレール 21 アウター側アッパーレール 22 取付軸 23 取付軸 30 シートベルト用の取付ブラケット 40 インナー側ロックプレート 40a インナー側係合手段(貫通孔) 41 アウター側ロックプレート 41a アウター側係合手段(係合部) 42 インナー側ロックスプリング 43 アウター側ロックスプリング 50 インナー側ロックブラケット 51 アウター側ロックブラケット 60 ロック解除レバー
Claims (1)
- 【請求項1】 車体側に所定の間隔をおいて平行に配置
された左右一対のロアーレールに、シート側に設けられ
た左右一対のアッパーレールをそれぞれ摺動可能に係合
すると共に、インナー側のアッパーレールにシートベル
ト用の取付ブラケットを固定し、また、前記一対のロア
ーレールに形成された複数のロック歯と、このロック歯
と係合する係合手段を有し前記一対のアッパーレールに
軸着された左右一対のロックプレートとからなるロック
機構を備えた車両用シートスライド装置であって、 前記インナー側のロックプレートを、インナー側のアッ
パーレールと、このアッパーレールに固定されたロック
ブラケットにより挟持したことを特徴とする車両用シー
トスライド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10801891U JP2558444Y2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 車両用シートスライド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10801891U JP2558444Y2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 車両用シートスライド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0556575U true JPH0556575U (ja) | 1993-07-27 |
JP2558444Y2 JP2558444Y2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=14473898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10801891U Expired - Fee Related JP2558444Y2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 車両用シートスライド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558444Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002166759A (ja) * | 2000-11-29 | 2002-06-11 | T S Tec Kk | シート前後位置調節装置 |
KR100512828B1 (ko) * | 1999-05-11 | 2005-09-06 | 후지키코 가부시키가이샤 | 시트 슬라이딩 장치 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP10801891U patent/JP2558444Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100512828B1 (ko) * | 1999-05-11 | 2005-09-06 | 후지키코 가부시키가이샤 | 시트 슬라이딩 장치 |
JP2002166759A (ja) * | 2000-11-29 | 2002-06-11 | T S Tec Kk | シート前後位置調節装置 |
JP4656470B2 (ja) * | 2000-11-29 | 2011-03-23 | テイ・エス テック株式会社 | シート前後位置調節装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2558444Y2 (ja) | 1997-12-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |