JPH055641B2 - - Google Patents

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JPH055641B2
JPH055641B2 JP3906084A JP3906084A JPH055641B2 JP H055641 B2 JPH055641 B2 JP H055641B2 JP 3906084 A JP3906084 A JP 3906084A JP 3906084 A JP3906084 A JP 3906084A JP H055641 B2 JPH055641 B2 JP H055641B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic
injection molding
ejector pin
product cavity
mold
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP3906084A
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English (en)
Other versions
JPS60183102A (ja
Inventor
Koichi Kojima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はセラミツク部品の射出成形法に関し、
特にターボロータ等のような複雑形状をしたセラ
ミツク部品に好適な射出成形法に関する。
〔従来技術〕
近年、セラミツク材料はその優れた耐熱性、耐
摩耗性を利用して高効率ガスタービン材料として
用いられ、ターボロータ等をセラミツク材料で一
体的に製造する方法が検討されている。
このターボロータ等のセラミツク部品の製造方
法の一つに射出成形法がある。この方法は、セラ
ミツク粉末と有機結合剤を練り合わせた混練物
を、その有機結合剤の可塑性を利用して射出成形
により金型中で所定の形状に成形し、得られた射
出成形体から有機結合剤を分解、除去(脱脂)し
たものを焼成してセラミツク部品を得るものであ
る。
ところで、このターボロータのような多数のブ
レードを持つ複雑形状品を射出成形する場合に
は、狭いゲートから製品キヤビテイ内に最初に射
出された混練物が勢いよく走つて、そのまま冷却
固化し、後から流入してくる混練物と一体化せず
境界線が目立つ現象、即ちジエツテイングを生じ
ることがある。このジエツテイングは、脱脂時ま
たは焼成時に亀裂等を誘発し、不良品の原因とな
る。
〔発明の目的〕
本発明は、上記従来技術の問題を解決するため
になされたもので、セラミツク部品が複雑形状を
有していても、ジエツテイングを生じないセラミ
ツク部品の射出成形法を提供することを目的とす
る。
〔発明の構成〕
かかる目的は、本発明によれば、固定型と可動
型により郭定された製品キヤビテイにセラミツク
粉末と有機結合剤の混練物を注入、充填するセラ
ミツク部品の射出成形法であつて、 前記製品キヤビテイへの射出方向と対向する側
には、先端形状が流線形曲面であるエジエクタピ
ンが製品キヤビテイ内に向かつて進退可能に設け
られており、型締め後、このエジエクタピンを製
品キヤビテイ内に突出させ、前記混練物の注入と
同時に一定速度で後退させることを特徴とするセ
ラミツク部品の射出成形法によつて達成される。
〔発明の作用〕
本発明によれば、製品キヤビテイ内に射出され
た混練物は、流線形曲面を有するエジエクタピン
の先端に衝突し、そこで四方八方に均一に分散さ
れる。このため、ジエツテイングが防止される。
〔発明の効果〕
以上より、本発明によれば、以下の効果を奏す
る。
(イ) エジエクタピンの先端に衝突して混練物が四
方に分散されるため、複雑形状部にも均一に混
練物が供給され、ジエツテイングのない均一な
セラミツク射出成形体が得られる。このため、
ジエツテイングに起因する脱脂時、焼成時の亀
裂等の不具合がなくなり、内部欠陥のないセラ
ミツク部品が得られる。
(ロ) 本発明は従来から射出成形装置に備わつてい
るエジエクタピンの先端形状を変えるだけでよ
いため、従来の装置に僅かな変更を加えるだけ
で実施でき、経済的である。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例を図面を参考にして説明
する。
図は、本発明の実施例に使用する射出成形装置
の要部断面図である。
図中、1は固定型であり、固定型取付板2に取
り付けられている。また、3は可動型であり、可
動取付板4に取り付けられている。この可動型3
には、先端部が流線形曲面を有するエジエクタピ
ン5が進退可能に取り付けられており、このエジ
エクタピン5は駆動源としてのシリンダ6内のピ
ストン7の先端に固定されている。この固定型1
と可動型3とエジエクタピン5の先端により、セ
ラミツク部品としてのターボロータの製品キヤビ
テイ8が郭定される。また、9は射出成形機のノ
ズルであり、このノズル9は注入口10に当接す
ることにより、スプルー部11を介して製品キヤ
ビテイ8と連通する。
次に、この射出成形装置を用いた本実施例の射
出成形法について説明する。
まず、重量%(以下、%はすべて重量%を示
す)で焼結助剤としてのイツトリア(Y2O3)10
%、アルミナ(Al2O3)5%と窒化珪素(Si3N4
粉末85%からなるセラミツク粉末を、このセラミ
ツク粉末80%に対し、有機結合剤としてのアタク
チツクポリプロピレン10%、ポリエチレン8%お
よびナフタリン2%を均一に混練し、混練物を作
製する。この混練物を、図示しない射出成形機中
に装填した。
次いで、可動型3を固定型1に当接させて型締
めを行い、射出成形機のノズル9先端を固定型1
の注入口10に当接する。このとき、エジエクタ
ピン5の先端は、実際のターボロータのシヤフト
長さ位置より前進させて製品キヤビテイ8のほぼ
中央まで延在した状態で保持される。この状態
で、ノズル9から製品キヤビテイ8へ、150℃で
溶融した混練物を800気圧の射出圧で射出する。
同時に、エジエクタピン5を10cm/秒の速度で、
所定のターボロータのシヤフト長さ位置まで後退
させる。混練物が凝固した後、射出圧をとめる。
その後、型開きを行い、エジエクタピン5を固定
型1側に向けて突き出すことにより、ターボロー
タのセラミツク射出成形体を取り出す。
このようにして成形したセラミツク射出成形体
は、ジエツテイング等の成形欠陥のない品質的に
優れたものであつた。また、このセラミツク射出
成形体を脱脂、焼成したが、いずれの工程でも亀
裂等の欠陥は生じなかつた。
以上、本発明の特定の実施例について説明した
が、本発明は、この実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の実
施態様が包含されるものである。
例えば、実施例ではセラミツク部品としてター
ボロータの例を示したが、本発明は他の複雑形状
品、特に薄肉部と厚肉部の存在するセラミツク部
品にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例に使用する射出成形装置の
要部断面図である。 1……固定型、2……固定型取付板、3……可
動型、4……可動型取付板、5……エジエクタピ
ン、6……シリンダ、7……ピストン、8……製
品キヤビテイ、9……ノズル、10……注入口、
11……スプルー部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 固定型と可動型により郭定された製品キヤビ
    テイにセラミツク粉末と有機結合剤の混練物を注
    入、充填するセラミツク部品の射出成形法であつ
    て、 前記製品キヤビテイへの射出方向と対向する側
    には、先端形状が流線形曲面であるエジエクタピ
    ンが製品キヤビテイ内に向かつて進退可能に設け
    られており、型締め後、このエジエクタピンを製
    品キヤビテイ内に突出させ、前記混練物の注入と
    同時に一定速度で進退させることを特徴とするセ
    ラミツク部品の射出成形法。
JP3906084A 1984-02-29 1984-02-29 セラミツク部品の射出成形法 Granted JPS60183102A (ja)

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JP3906084A JPS60183102A (ja) 1984-02-29 1984-02-29 セラミツク部品の射出成形法

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Publication Number Publication Date
JPS60183102A JPS60183102A (ja) 1985-09-18
JPH055641B2 true JPH055641B2 (ja) 1993-01-22

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