JPH0556106B2 - - Google Patents

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JPH0556106B2
JPH0556106B2 JP63016982A JP1698288A JPH0556106B2 JP H0556106 B2 JPH0556106 B2 JP H0556106B2 JP 63016982 A JP63016982 A JP 63016982A JP 1698288 A JP1698288 A JP 1698288A JP H0556106 B2 JPH0556106 B2 JP H0556106B2
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end bracket
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holder
plastic
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はDCサーボモートルに係り、特に整流
機構の改善を図つたDCサーボモートルに関する。
〔従来の技術〕
従来のDCサーボーモールトは、永久磁石を接
着したハウジングの内側に、シヤフトに回転子鉄
心とコミテータを固定し、鉄心に巻線を施して、
巻線端を、コミテータに接続した回転子を挿入
し、内側から軸受を入れた、2個のエンドブラケ
ツトの一方に、バネで押し出される純銅撚線から
なるピグテールの付いたブラシを納めたブラシホ
ルダーの部組を取付け、ハウジングの両側に配置
し、整流波形を見ながら、永久磁石とブラシの位
置関係の中性点に調整した後、ハウジングと2個
のエンドブラケツトを、ネジによつて固定し、モ
ートル部分を形成する。
次に、シヤフトに回転検出器の回転部が、ネジ
止め、圧入、焼嵌などによつて固定され、センサ
ーおよび波形整形回路部分を、回転部に対向さ
せ、ネジで仮止め後、ギヤツプ調整を行ない、セ
ンサーの検出量を確認後、ネジの本締を行なう。
その後、回転検出部分をカバーで覆い外力から保
護するようにして、回転検出器を形成し、サーボ
モートルを構成していた。
又、ブラシホルダーとしての一般的な構成とし
て実公昭62−13418号公報が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、モートルが小型になるほど、
ブラシが小さくなるために、ブラシバネを小型に
せざるを得ず、ブラシバネの内側を通しているピ
グテールが、ブラシバネ圧縮時に、ブラシバネの
内側にひつかかり、ブラシバネの力を減じたり、
あるいは増加するように作用するため、適正なブ
ラシ圧が得られず、ブラシの異常摩耗を生じるこ
とが散見された。
また、小型のブラシにピグテールを埋込む場
合、圧粉成形時の加圧方向が、ブラシの長手方向
となるため、カーボン粉末と金属粉末の積層面と
コミテータ摺動面が併行になるため、ブラシの摩
耗が速いという問題があつた。
この解決策として、ピグテールをブラシの横方
向から出し、ブラシバネの中を通らないように
し、ブラシ粉体の積層方向とコンミ摺動面が直角
になるようにする例があるが、ピグテール変形に
よるブラシバネ圧への影響は皆無にできなかつ
た。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、モートルのハウジング2と、このハ
ウジング2内に挿入して接着した固定子用のマグ
ネツト1と、前記ハウジング2の一方の端部に圧
入固定したメタル3と、ハウジング2の他方端部
に取り付けたプラスチツクエンドブラケツト11
と、このプラスチツクエンドブラケツト11に圧
入したメタル12と、前記マグネツト1の内側に
回転自在に内置される回転子と、この回転子は前
記メタル3,12に回転自在に支持されるシヤフ
ト4と鉄心5とコイル7を備え、前記プラスチツ
クエンドブラケツト11の外側位置に回転検出手
段を設け、この回転検出手段は磁気センサー部2
1と検出ギヤー19を備え、磁気センサー部21
はプラスチツクエンドブラケツト11に取付け、
検出ギヤー19はシヤフト4に固定し、シヤフト
4に固定するコミテータ6はプラスチツクエンド
ブラケツト11の内周位置に配置し、プラスチツ
クエンドブラケツト11にはこれらの外周側から
前記コミテータ6に向けて貫通するブラシ用スロ
ツト28を形成し、このスロツト28にブラシ6
4を挿入し、スロツト28が位置するプラスチツ
クエンドブラケツト11の外周にブラシホルダー
46を配置し、このブラシホルダー46とブラシ
64を、コミテータ6にブラシ64を押圧する押
圧用のコイル状のブラシばねで電気的に接続し、
このブラシばねは前記コイル7の線径よりも大き
な線径の素線で形成し、前記プラスチツクエンド
ブラケツト11にはメタル12を圧入するメタル
受部29を形成し、コ形状をなすエンドブラケツ
トホルダー17は前記プラスチツクエンドブラケ
ツト11の外側側面と外周面に嵌合するようにし
て取り付け、エンドブラケツトホルダー17の側
面中央には穴49を形成し、この穴49にメタル
12の小径部を嵌合させ、エンドブラケツトホル
ダー17の外周側先端部とハウジング2を溶接個
所15をもつて溶接し、前記検出ギヤー19、磁
気センサー部21をおおう静電シールド用の保護
カバー27を前記プラスチツクエンドブラケツト
11の外周に嵌合し、前記エンドブラケツトホル
ダー17の外周側には前記保護カバー27の内周
に当接する突起54を形成したことを特徴とする
ものである。
〔作用〕
ピグテールを廃止し、ブラシバネに通電するこ
とは、小型のブラシになつても、ブラシバネの弾
性力を大きく変化させる要素がないので、ブラシ
の摺動面圧が、安定して生じるように動作する。
それによつて、ブラシの摺動面圧過大による機械
的異常摩耗や、逆に、過小による電気的異常摩耗
を生じることがなくなるので、使用条件に見合つ
た、適正なブラシ寿命時間が得られる。
また、ピグテールのブラシへの固定がないと、
ブラシ成形圧力の方向を選択できるので、カーボ
ン粉末と金属粉末の積層方向が、コンミとブラシ
の摺動面と直角に現れるようにすると、摺動面
に、カーボンと金属粉がほぼ均一に現われ、摺動
面に、カーボンと金属の界面が現われないよう
に、ブラシを形成できる。
それによつて、ブラシのどの部分でも、摺動面
圧、摺動速度、通電電流などの整流条件が同じな
ら、同一の摩耗特性を示すので、ピグテール付の
縦押しブラシに比較し、ブラシ寿命を長くするこ
とができる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例について説明する。
第1図は、モートルの構造を示す図で、マグネ
ツト1を強磁性材料を絞り成形して作つたハウジ
ング2に接着し、メタル3を圧入してモートルの
固定子となす。
シヤフト4に鉄心5を圧入し、コミテータ6を
圧入接着し、アクチヤーコイル7を鉄心5のスロ
ツトに巻き、コイル端をコミテータ6のフツク部
に接続して、コミテータ6のメタル側に複数のオ
イルフリンガー8を配置し、シヤフト4とオイル
フリンガー8の間に、メタル12から、流れ出る
潤滑油が、浸入通過してコミテータ6の表面に達
し、整流不良とブラシの異常摩耗を起すのを防止
するために、接着剤などの充填材9を詰めて、モ
ートルの回転子となす。
そして、回転子と固定子間のスラスト方向のギ
ヤツプを調整するため、および、メタルの摩耗減
少、摩擦トルク減少のために、複数のワツシヤー
10を入れ、出力軸側をメタル3の側にして、固
定子に挿入する。
コミテータ6の側は、プラスチツクエンドブラ
ケツト11のブラシホルダー部を長くし、モート
ル運転中のブラシの挙動を安定させるため、メタ
ル12は、プラスチツクエンドブラケツト11の
外側から軽い圧入または止り嵌めとする。
次にエンドブラケツトホルダー17で、メタル
12がスラスト方向の衝撃などにより、脱落する
のを防止するため、およびエンドブラケツト11
をハウジング2に一義的に固定するため、エンド
ブラケツト11とハウジング2にエンドブラケツ
トホルダー17が、嵌合する溝を設け、エンドブ
ラケツトホルダー17をハウジング2に固定する
と、ブラシホルダースロツトの位置が、機械的中
性点にセツトされる様にする。
そして、モートルの側より、エンドブラケツト
11のブラシホルダースロツトに対向するエンド
ブラケツトホルダー17の穴を通して、ブラシ部
組13を挿入し、エンドブラケツト11にセツト
された、ブラシホルダーにワンタツチ装着をする
様、モートル部を構成する。
次に、このモートルに実装される回転検出器に
ついて、磁気エンコーダ実装の例を、第2図を用
いて説明する。
モートル18のシヤフト4に強磁性体検出ギヤ
19を、電気センサーに対向する位置に固定す
る。そして、エンドブラケツト11に設けたスラ
イド20のに、磁気センサー部21のギヤツプ
を、スペーサなどを利用して規定値にセツトし、
磁気センサーの検出信号が、規定値以上であるこ
とを確認し、瞬間接着剤22で、エンドブラケツ
ト11と磁気センサー部21の間を固定する。
次にエンドブラケツト11の径方向の溝23に
挿入された、外部回路と接続用のコネクター24
を、半田付したプリント板25に、磁気センサー
部のリード端子26を半田付し、さらに、ブラシ
ホルダーとコネクター24の間を接続し、保護カ
バー27をかぶせて、磁気エンコーダを構成す
る。
以下第3図〜第6図を用いて、プラスチツク成
形のエンドブラケツト11の構成について説明す
る。
第3図は、エンドブラケツト11の断面を示す
図で、ブラシホルダーのスロツト28、メタル1
2を収納するメタル受部29、高温時にプラスチ
ツクが膨張し、メタルがクリープするのを防止す
る回り止め30を設ける。そして、エンドブラケ
ツト11の上部にエンドブラケツトホルダー17
の位置決め突起31、下部にはハウジング2との
嵌合部32を設け、さらに、メタル受け部29の
内径精度と嵌合部32との同心度を精度よく出す
ために、溝33を設ける。
第4図は、エンドブラケツト11の平面図を示
す。エンドブラケツトホルダー17のガイド溝3
4を有し、その溝にブラシホルダーを固定する突
起35を溝36を有し、上面の平坦部37は、磁
気センサー部21を乗せるスライーダーである。
第5図は、エンドブラケツト11の一方の側面
図を示す。窪み38は、エンドブラケツトホルダ
ー17とハウジング2を溶接で接続固定する場
合、溶接スラグが、モートル内に入り、コイルの
絶縁劣化や、ブラシ、メタルの隙間に入り、故障
を起すのを防止するために設けたスラブポケツト
である。
第6図は、ブラシホルダースロツト28と直角
な方向の断面を示す。
ポケツト39は、溝40の装着されたプリント
板25に半田付された外部回路接続用のコネクタ
ー24を挿入するためのものである。反対側の窪
み41は、ブラシノイズ抑制用のフイルターを収
納するスペースである。
そして、溝42は、磁気センサー部21と検出
ギヤ19のギヤツプ調整を行なう場合に、安定し
て、磁気センサー部をスライドさせる構造であ
る。爪43は、ワンタツチエンコーダカバー27
の抜け止めの役目をはたすものである。
次に、第7図〜第8図を用いて、エンドブラケ
ツトの部組について説明する。
第7図は、その平面図で、エンドブラケツト1
1のプリント板25に外部回路接続用コネクター
24とリード線44を半田付し、溝40に装着
し、抜け止めをして、接着剤45で、エンドブラ
ケツト11と固定を図る。
第8図の側面図に示すように、弾性体で形成さ
れたブラシホルダー46を突起35と溝36にセ
ツテングを行ない、リード線43をブラシホルダ
ーの先端部47′に接続する。バネアクシヨンを
有する複数の突起47は、ブラシ部組のキヤツプ
48とワンタツチ嵌合をし、電気的導通とブラシ
部組の機械的保持の役目を果たすものである。
次に第9図〜10図を用いて、エンドブラケツ
トホルダー17の説明を行なう。
第9図は、その平面を示す図で、穴49はメタ
ル12の小径部の逃穴で、組立時にメタル12を
傾けないようにするためのばか穴である。
穴50は、エンドブラケツト11との位置決め
用の嵌合穴であり、ネジ穴51は、ノズルフイル
ター回路のプリント基板取付用で、穴52は、ノ
イズフイルター実装時にブラシホルダー46の先
端部47′とノイズフイルターのプリント基板を
接続するためのものである。
第10図は側面を示す図で、穴53は、ブラシ
部組13を、ブラシホルダー46にセツト時に通
すもので、突起54は、保護磁気シールド、静電
シールド用のエンコーダカバー27と、確実な接
触接続を行なわせるために設けたものである。
そして、特に、穴52は、ハウジング2とエン
ドブラケツトホルダー17を溶接する際に生ずる
溶接歪に起因するエンドブラケツトを圧縮しよう
とする力を軽減するため、エンドブラケツトホル
ダーの強度を極部的に低下させ、曲り易くする効
果ももたせるものである。そして、外装は、溶接
を考慮し、沸点が母材の鉄と同等以上のNiメツ
キ2〜15μmなされる。
以下第11図〜第16図をモートルのポイント
について説明する。
第11図は、メタルの平面図、第12図はメタ
ルの断面図である。メタル外周の複数の溝55
は、モートルが高温になつた場合、メタル3,1
2の含浸油が粘度低下と膨張のため、外部に流失
してしまう。このため、モートルが一度異常高温
になると、メタルの寿命が著しく低下することが
ある。この対策のため、段付メタルとし、かつ、
外周に溝55を設け、メタルから出て来た含浸油
が表面張力により、付着し易くし、メタルの温度
が低下した場合、再びメタルの中に戻るように配
慮したものである。
メタルから流出した含浸油のうち、シヤフト4
に沿つて流れたものは、やがてコミテータ6の上
に乗り、コミテータ6のセグメント片とブラシの
間に入り、電流の分布が一様でなくなり、一部に
集中するため、ブラシの異常電気摩耗を生じる。
この対策を行なうため、第13図に示すオイル
フリンガーを設ける。オイルフリンガー8は、メ
タル12から流出してきた含浸油を、第1のオイ
ルフリンガー部56で飛し、さらに乗り越えた油
については、吸油材57で吸収し、この吸油材の
吸収限界を越えた油については、第2のオイルフ
リンガー部58で飛散させるようにし、コミテー
タ6の表面にメタル含浸油が到達するのを防止
し、ブラシの長寿命化を図る。
一方ブラシの寿命やノイズは、コミテータ6の
加工や巻線の設計、電流電圧などにも左右され
る。第14図に示すように、コミテータ6の外形
加工は、回転切削機で行なわれるため、セグメン
ト14の左右でエツヂ形状が異なるのが一般的で
ある。このため、Rの小さいエツヂの側にブラシ
が当るモートル回転方向の場合、ブラシが瞬間的
にはじかれ、火花を生じブラシ寿命は短く、ノイ
ズは大きくなる。
この対策として、コミテータ6のスリツト加工
時に、コミテータ6の加工寸法+寿命期間中のコ
ンミンテータ摩耗量以上の面取りまたはR加工を
行ない、ブラシがセグメントを渡る際の抵抗を低
下させるように配慮し、ブラシの長寿命化と低ノ
イズ化を図つた。
第15図を用いて、生産性について説明する。
本モートルは、生産性の向上のため、成形を中
心とし部品を成作し、ネジ類の使用が寸法上の材
料上から制限されるため、組立作業は接着、加
締、溶接、圧入などが主となり、分解再組立が不
可能で、著しく不便となる。従つて、作業ミスが
大きな損失を与える工程においては、事前にチエ
ツクをすることが望ましい。
そこでモートル18の総組立であるハウジング
2とエンドブラケツトホルダー17を溶接により
固定す前に、モートル18の主特性である誘起電
圧定数と整流波形の確認が能率的にできるよう、
ブラシ、マグネツト、溶接個所を同一方向に配置
し、溶接治具にモートルをセツトしてから、着磁
を行ない、ブラシをセツトし通電を行ない、前述
試験を行なつて、部品良否の総合判定が行なえる
構成とした。
また、第16図に示すように、ハウジング2に
エンドブラケツトホルダー17との嵌合部59を
設け、この嵌合部59を規準にマグネツト1を接
着し、ハウジング2とエンドブラケツト11をエ
ンドブラケツトホルダー17に嵌合させることに
より、固定子とブラシとの関係は一義的に決ま
り、従来行なつていた、整流波形を見ながら行な
う。不能率的な中性点調整を廃止して、生産性の
向上を図る構成とした。
また、エンコーダの磁気センサー部分21と検
出ギヤ19の間のギヤツプ調整は、10μm単位の
調整であり、機械的な力を加えながら固定を行な
つた場合、モートル18のエンドブラケツトや磁
気センサー部21の支持台などの構造部の微妙な
変形から、ギヤツプの再チエツク、分解再固定と
いう不能率的な工程となつた。
この解決作として、第17図に示すように、ギ
ヤツプ調整が終つたら、構造物に機械的な力を加
えず、モートル18と磁気センサー部21を、瞬
間接着剤60で固定するよう構成した。
第18〜20図を用いて、ブラシブクミ13に
関係する説明を行なう。
モートルが小型になると、ピグテール付のブラ
シでは、成形の関係からピグテールを、ブラシの
端面方向より出せなくなるので、一般的には、第
18図○イに示すように、ブラシの側面より出すの
が一般的である。この場合、ブラシスロツトの一
部をカツトし、ピグテール63の電源ラインに接
続する方法がとられるが、モートルが小型になる
と、組立性が悪く自動組立上不利益が大きい。
また、第18図○ロに示すように、ブラシの端面
よりピグテール63を出すと、銅粉止めと称する
方法で、ピグテール63をブラシに固定しなけれ
ばならず、ブラシの作業性が、前述横出しピグテ
ール63のブラシに比較し、著しく低下する。
そして、○イ,○ロいずれのピグテール付ブラシで
も、モートルの小型化に合せて、ブラシの摺動面
積が小さくなり、ブラシバネの弾性力を低下させ
なければならない。
しかし、ピグテールは、ブラシ内埋込み成形の
ため、ブラシ摺動面積に比例し、小さくすること
ができず、ピクテールの抗力がブラシバネの弾性
力に対して無視できなくなり、ブラシ寿命短縮と
いう整流機構にとつて致命的の打撃を与える。
そこで、本発明によれば、ブラシ形状を、第1
8図○ハに示すごとく、ピグテール無しの構造と
し、ブラシ端面に、ブラシバネを保持する突起を
設ける。
第18図○ハのブラシの突起61の拡大図を第1
9図に示す。突起61は、ブラシバネを挿入しや
すくするため、先端が突のテーパーを付け、バラ
シバネ装着後の安定性と、ブラシバネから、ブラ
シへの接触をよくするため、突起61の根元に、
窪み62を設けるように形成する。
そして、ブラシバネは、たる形または円錐バネ
とし、ブラシバネの素線径は、発熱によるバネ特
性の変化を押えるため、モートルのコイル線径よ
り、太いものとし、放熱面積を増し、また、極力
ブラシバネの材質は、銅または銀等の電気的良導
体の合金またはメツキ線とし、バネの発熱自体を
押えるよう構成する。
ブラシブクミを第20図に示す。
ブラシブクミ13は、ブラシとブラシバネの接
触続部を必要に応じ、導伝性接着剤で固着し、発
熱を押え、ブラシバネとブラシホルダー46との
接続は半田付またはヒユージングなどによつて、
ブラシキヤツプ48と接続し、ワンタツチ装着と
する。
また、ブラシスロツト28は、第3図に示すご
とく、先端は、ブラシスロツトのみの機能をもた
せ高精度仕上げとし、後方は、ピグテール兼用の
ブラシバネを挿入するため、ブラシ端面投影寸法
の短辺より大にしたブラシバネスロツトとして、
成形仕上げとする。
以上のように、本発明の一実施例によれば、エ
ンドブラケツト内部に、配線や外枠との絶縁距離
を減少させるような、導電性の構造物を排し、ブ
ラシから非充電部金属体までの沿面距離、空間距
離を従来品に比して長くしたので、ブラシ粉によ
る絶縁低下の改善を図ることができた。
また、ブラシホルダースロツト部を、エンドブ
ラケツトと一体成形することによつて精度の向上
を図ることができた。その結果、ブラシの挙動を
安定させ、整流波形不良とブラシの異常摩耗の改
善を図る効果がある。
〔発明の効果〕
以上延べたように本発明は、モートルのハウジ
ング2と、このハウジング2内に挿入して接着し
た固定子用のマグネツト1と、前記ハウジング2
の一方の端部に圧入固定したメタル3と、ハウジ
ング2の他方端部に取り付けたプラスチツクエン
ドブラケツト11と、このプラスチツクエンドブ
ラケツト11に圧入したメタル12と、前記マグ
ネツト1の内側に回転自在に内置される回転子
と、この回転子は前記メタル3,12に回転自在
に支持されるシヤフト4と鉄心5とコイル7を備
え、前記プラスチツクエンドブラケツト11の外
側位置に回転検出手段を設け、この回転検出手段
は磁気センサー部21と検出ギヤー19を備え、
磁気センサー部21はプラスチツクエンドブラケ
ツト11に取付け、検出ギヤー19はシヤフト4
に固定し、シヤフト4に固定するコミテータ6は
プラスチツクエンドブラケツト11の内周位置に
配置し、プラスチツクエンドブラケツト11には
これの外周側から前記コミテータ6に向けて貫通
するブラシ用スロツト28を形成し、このスロツ
ト28にブラシ64を挿入し、スロツト28が位
置するプラスチツクエンドブラケツト11の外周
にブラシホルダー46を配置し、このブラシホル
ダー46とブラシ64を、コミテータ6にブラシ
64を押圧する押圧用のコイル状のブラシばねで
電気的に接続し、このブラシばねは前記コイル7
の線径よりも大きな線径の素線で形成し、前記プ
ラスチツクエンドブラケツト11にはメタル12
を圧入するメタル受部29を形成し、コ形状をな
すエンドブラケツトホルダー17は前記プラスチ
ツクエンドブラケツト11の外側側面と外周面に
嵌合するようにして取り付け、エンドブラケツト
ホルダー17の側面中央には穴49を形成し、こ
の穴49にメタル12の小径部を嵌合させ、エン
ドブラケツトホルダー17の外周側先端部とハウ
ジング2を溶接個所15をもつて溶接し、前記検
出ギヤー19、電気センサー部21をおおう静電
シールド用の保護カバー27を前記プラスチツク
エンドブラケツト11の外周に嵌合し、前記エン
ドブラケツトホルダー17の外周側には前記保護
カバー27の内周に当接する突起54を形成して
なるDCサーボモートルにある。
この構成によれば、次のような良さがある。
(1) ブラシ64をコミテータに押し付けるブラシ
ばねがピグテールを兼ねているので、ピグテー
ルを廃止できた。
(2) ブラシばねの線径がモートルのコイル7の線
径よりも太くしているので、ブラシばねの発熱
が押えられ、発熱によるばね圧の変動を押える
ことができる。
(3) 回転検出器の検出ギヤー19、磁気センサー
部21は静電シールド用の保護カバー27でお
おわれているので、磁気センサー部21の検知
に狂いが生じない。またこの保護カバー27は
塵埃保護のカバーにもなつているので、回転検
出器の性能を維持できる。
(4) エンドブラケツトホルダー17の穴49にメ
タル12の小径部が嵌合しているのでメタル1
2がプラスチツクエンドブラケツト11のメタ
ル受部29から抜け出るのを防止できる。
(5) エンドブラケツトホルダー17の外周側先端
部とハウジング2を溶接個所15をもつて溶接
しているので、プラスチツクエンドブラケツト
11をハウジング2に確実に固定できる。
(6) エンドブラケツトホルダー17の外周側には
保護カバー27の内周に当接する突起54を形
成しているので、保護カバー27のハウジング
2へのアースが確実に行なわれ、静電シールド
の機能がよく保たれる。またその当接により保
護カバー27の固定もより確実なものになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はモートルの構造を示す図、第2図は磁
気エンコーダの実装を示す図、第3図エンドブラ
ケツトの断面を示す図、第4図はエンドブラケツ
トの平面を示す図、第5図はエンドブラケツトの
側面を示す図、第6図はエンドブラケツトのブラ
シホルダースロツトと直角な方向の側面図、第7
図はエンドブラケツト部組の平面図、第8図はエ
ンドブラケツト部組の側面図、第9図はエンドブ
ラケツトホルダーの平面図、第10図はエンドブ
ラケツトホルダーの側面図、第11図はメタルの
平面図、第12図はメタルの断面図、第13図は
オイルフリンガーの構成を示す図、第14図はコ
ミテータのセグメント形状を示す図、第15図は
モートルの外観を示す図、第16図はハウジング
の断面を示す図、第17図は磁気エンコーダの平
面図、第18図はブラシの形状を示す図、第19
図は第18図○ニの拡大図、第20図はブラシ部組
13を示す図である。 1……マグネツト、2……ハウジング、3……
メタル、4……シヤフト、5……鉄心、6……コ
ミテータ、7……コイル、8……オイルフリンガ
ー、9……充填材、10……ワツシヤ、11……
プラスチツクのエンドブラケツト、12……メタ
ル、13……ブラシ部組、14……コミテータセ
グメント、15……容接個所、17……エンドブ
ラケツトホルダー、18……モートル、19……
検出ギヤ、20……スライド部、21……磁気セ
ンサー部、22……瞬間接着剤、23……溝、2
4……コネクター、25……プリント板、26…
…リード端子、27……保護カバー、28……ス
ロツト、29……メタル受部、30……回り止
め、31……突起、32……嵌合部、33……
溝、34……溝、35……突起、36……溝、3
7……平坦部、38……窪み、39……ポケツ
ト、40……溝、41……窪み、42……溝、4
3……爪、44……リード線、45……接着剤、
46……ブラシホルダー、47……ブラシホルダ
ーの突起、47′……ブラシホルダーの先端部、
48……ブラシ部組のキヤツプ、49……穴、5
0……穴、51……ネジ穴、52……穴、53…
…穴、54……突起、55……溝、56……第1
のオイルフリンガー部、57……吸油剤、58…
…第2のオイルフリンガー部、59……嵌合部、
60……瞬間接着剤、61……突起、62……窪
み、63……ピグテール、64……ブラシ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 モートルのハウジング2と、このハウジング
    2内に挿入して接着した固定子用のマグネツト1
    と、前記ハウジング2の一方の端部に圧入固定し
    たメタル3と、ハウジング2の他方端部に取り付
    けたプラスチツクエンドブラケツト11と、この
    プラスチツクエンドブラケツト11に圧入したメ
    タル12と、前記マグネツト1の内側に回転自在
    に内置される回転子と、この回転子は前記メタル
    3,12に回転自在に支持されるシヤフト4と鉄
    心5とコイル7を備え、前記プラスチツクエンド
    ブラケツト11の外側位置に回転検出手段を設
    け、この回転検出手段は磁気センサー部21と検
    出ギヤー19を備え、磁気センサー部21はプラ
    スチツクエンドブラケツト11に取付け、検出ギ
    ヤー19はシヤフト4に固定し、シヤフト4に固
    定するコミテータ6はプラスチツクエンドブラケ
    ツト11の内周位置に配置し、プラスチツクエン
    ドブラケツト11にはこれの外周側から前記コミ
    テータ6に向けて貫通するブラシ用スロツト28
    を形成し、このスロツト28にブラシ64を挿入
    し、スロツト28が位置するプラスチツクエンド
    ブラケツト11の外周にブラシホルダー46を配
    置し、このブラシホルダー46とブラシ64を、
    コミテータ6にブラシ64を押圧する押圧用のコ
    イル状のブラシばねで電気的に接続し、このブラ
    シばねは前記コイル7の線径よりも大きな線径の
    素線で形成し、前記プラスチツクエンドブラケツ
    ト11にはメタル12を圧入するメタル受部29
    を形成し、コ形状をなすエンドブラケツトホルダ
    ー17は前記プラスチツクエンドブラケツト11
    の外側側面と外周面に嵌合するようにして取り付
    け、エンドブラケツトホルダー17の側面中央に
    は穴49を形成し、この穴49にメタル12の小
    径部を嵌合させ、エンドブラケツトホルダー17
    の外周側先端部とハウジング2を溶接個所15を
    もつて溶接し、前記検出ギヤー19、磁気センサ
    ー部21をおおう静電シールド用の保護カバー2
    7を前記プラスチツクエンドブラケツト11の外
    周に嵌合し、前記エンドブラケツトホルダー17
    の外周側には前記保護カバー27の内周に当接す
    る突起54を形成してなるDCサーボモートル。
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JPS4430265Y1 (ja) * 1965-10-06 1969-12-13
JPS5943804U (ja) * 1982-09-14 1984-03-22 東芝熱器具株式会社 芯上下式燃焼装置

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