JPH0555779A - 屋外用電波吸収体 - Google Patents

屋外用電波吸収体

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JPH0555779A
JPH0555779A JP21858291A JP21858291A JPH0555779A JP H0555779 A JPH0555779 A JP H0555779A JP 21858291 A JP21858291 A JP 21858291A JP 21858291 A JP21858291 A JP 21858291A JP H0555779 A JPH0555779 A JP H0555779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive sheet
conductor
dielectric loss
wave absorber
radio wave
Prior art date
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Pending
Application number
JP21858291A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Matsuzaki
栄一 松崎
Hiroshi Hirakawa
弘 平川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0555779A publication Critical patent/JPH0555779A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被着体への取付け作業が容易であって、耐久
性に優れており、さらに製造が容易な屋外用電波吸収体
を提供すること。 【構成】 本発明の屋外用電波吸収体は、導体の前面に
間隔dを設けて導電性シートを配置し、前記導体と前記
導電性シートとの間に、予備発泡体ビーズの表面に導電
性粉末とバインダーとからなる被膜を形成した誘電率ε
が1より大きい誘電損失粒体を充填してなり、前記間隔
dを入射電波の波長λに対し下記式をほぼ満足する長さ
とすると共に、前記導電性シートの表面に硬いプラスチ
ック板を配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機用電波、船舶通
信用電波などのマイクロ波帯電波の吸収に用いる屋外用
電波吸収体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロ波帯電波の吸収に用いる
屋外用電波吸収体は、橋梁等の被着体の表面に貼着して
使用される。このような電波吸収体としては、例えば、
フェライト粉末とゴムからなるゴムシートが知られてい
る(特公昭60-48881号公報) 。しかし、このゴムシート
は重いため被着体への取付け作業が容易でないという欠
点がある。また、導体の前面に入射電波の波長のほぼ1
/4の厚さの発泡性プラスチックを設け、その外側に導
体膜を配置してなるものが提案されている(実開昭58-1
68197 号公報) 。しかし、この場合、発泡性プラスチッ
クは外力により損傷を受け易いので耐久性が悪いという
問題がある。さらに、第2の板状部(導体)の前面に入
射電波の波長のほぼ1/4の長さに亘る自由空間をおい
て第1の板状部を設け、この第1の板状部を2枚のFR
P板の間に抵抗膜をはさみ込んで積層形成した電波吸収
構造体が提案されている(特開昭61-247099 号公報) 。
しかし、このものは抵抗膜を2枚のFRP板の間にはさ
み込まなければならないため製造工程が煩雑となり、製
造が容易でないという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、被着体への
取付け作業が容易であって、耐久性に優れており、さら
に製造が容易な屋外用電波吸収体を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の屋外用電波吸収
体は、導体の前面に間隔dを設けて導電性シートを配置
し、前記導体と前記導電性シートとの間に、予備発泡体
ビーズの表面に導電性粉末とバインダーとからなる被膜
を形成した誘電率εが1より大きい誘電損失粒体を充填
してなり、前記間隔dを入射電波の波長λに対し下記式
をほぼ満足する長さとすると共に、前記導電性シートの
表面に硬いプラスチック板を配置したことを特徴とす
る、いわゆるλ/4 形電波吸収体である。
【0005】
【0006】このように本発明では、上記のような誘電
損失粒体を用いたために特公昭60-48881号公報における
ゴムシートに比して軽量となり、また、この誘電損失粒
体の誘電率εが1より大きいために間隔dが入射電波の
波長の1/4、すなわち1/4λよりも小さくなるので
全体の厚さが薄くなるため実開昭58-168197 号公報およ
び特開昭61-247099 号公報における場合に比して小型化
される。したがって、本発明では、これらの公報の場合
に比して被着体への取付け作業が容易となる。また、本
発明では、導電性シートの表面に硬いプラスチック板を
配置しているため、このプラスチック板は外力による損
傷を受けにくいので耐久性に優れることになる。さら
に、本発明の電波吸収体は、導体と導電性シートとの間
に上記のような誘電損失粒体を充填してなるという簡単
な構造のものであるため製造が容易である。
【0007】以下、図を参照して本発明の構成につき詳
しく説明する。図1は本発明の屋外用電波吸収体の一例
の斜視説明図である。図1において、屋外用電波吸収体
Aは、直方体形状をしたもので、導体1の前面に間隔d
を設けて導電性シート2が配置され、この導体1と導電
性シート2との間に、誘電損失粒体3が充填されてな
る。導電性シート2の表面には、導電性シート2を保護
するために硬いプラスチック板4が配置されている。
【0008】導体1は、電気伝導性を有するものであれ
ばよく、例えば、鉄、銅、アルミニウムなどの金属の
板、又は図2に示すようにプラスチック板1aの表面に
金属箔1bを貼付してなるものである。金属箔として
は、例えば、銅箔、アルミニウム箔等を用いればよい。
導電性シート2は、自由空間のインピーダンス(空気の
インピーダンス)である377 Ωにほぼ等しいインピーダ
ンスを有するものであって、抵抗膜として作用するもの
である。その厚さは特定されるものではないが、0.1 mm
〜0.03 mm 程度である。この導電性シート2としては、
例えば、ポリエチレン、塩化ビニル樹脂、アクリル樹
脂、ポリカーボネートなどの耐候性樹脂に導電性粉末を
入れてシート状としたもの、或いはクロロプレンゴム、
クロロスルホン化ポリエチレンゴム、ブチルゴム、シリ
コーンゴムなどの耐候性ゴムに導電性粉末を入れてシー
ト状としたものなどが挙げられる。
【0009】誘電損失粒体3は、予備発泡体ビーズ(一
次発泡体ビーズ)の表面に導電性粉末とバインダー(接
着剤)とからなる被膜を形成したものである。予備発泡
体ビーズとしては、予備発泡ポリスチレンビーズ、予備
発泡ポリエチレンビーズ、予備発泡ポリプロピレンビー
ズ、スチレンの一部をアクリロニトリル等の他のモノマ
ーで置換したスチレン−アクリロニトリル共重合体等の
スチレン系共重合体などを用いればよい。特に、かさ比
重0.010 〜0.030で平均粒子径2.0 〜20 mm の予備発泡
ポリスチレンビーズを用いるのが好ましい。また、この
予備発泡体ビーズの代わりに、発泡ポリウレタンスポン
ジの粉砕物、樹脂ビーズ、もみがら等を用いることがで
きる。導電性粉末は、カーボンブラックおよび/又はグ
ラファイトの粉末、金属粉末等である。特に、ジブチル
フタレート吸油量100 〜400 cc/100 gの高ストラクチャ
ーのカーボンブラックを用いるのが好ましい。また、グ
ラファイトは、平均粒子径0.5 〜30ミクロンのものがよ
い。金属粉末としては、銅粉末、アルミニウム粉末など
が用いられる。バインダーは、ゴム系又は樹脂系バイン
ダーでよい。ゴム系バインダーは、例えば、SBR、C
R、NBR等のゴムと水からなる分散液である。樹脂系
バインダーは、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、
塩化ビニリデン樹脂、アクリル樹脂等の合成樹脂と水か
らなる分散液である。この誘電損失粒体3の誘電率ε
は、自由空間の誘電率である1より大きい。なお、誘電
率εの調整は、導電性粉末の配合量を適宜増減すること
により行うことができる。この誘電損失粒体3は、自ら
電波吸収性能を有する。
【0010】プラスチック板4は、外力による損傷を避
けるために硬いものであって、かつ電波的に透明なもの
である。例えば、ポリエチレン、塩化ビニル樹脂、アク
リル樹脂、ポリカーボネートなどの板である。なお、図
2におけるプラスチック板1aとしてもまた、このプラ
スチック板4と同様な材質のものを用いればよい。屋外
用電波吸収体Aの上下両面および両側面は、適当な材質
の板で覆うのがよい。この板としては、電波的に透明な
ものであるのがよい。例えば、プラスチック板4と同様
な板、合板、発泡スチロール板、誘電損失粒体3とほぼ
同一の誘電率εを有する板などである。この誘電損失粒
体3とほぼ同一の誘電率εを有する板は、例えば、その
板形状に合わせたモールドに上記の予備発泡体ビーズ、
導電性粉末、バインダーの配合物を入れて加熱し、その
配合物を二次発泡させることにより得られる。ここで、
二次発泡とは、予備発泡体ビーズを加熱によりさらに膨
張させると共に軟化させて予備発泡体ビーズ相互を融着
一体化させることをいう。
【0011】本発明では、誘電率εが1よりも大きいた
め、誘電率を自由空間の誘電率である1にほぼ等しくし
た従来の実開昭58-168197 号公報および特開昭61-24709
9 号公報における場合に比して間隔dが小さくなる。例
えば、ε=1.4 の場合には、ε=1の場合に比して15%
の薄肉化が達成できる。上記のようにしてなる屋外用電
波吸収体Aを橋梁等の被着体に取付ける場合には、導体
1の表面を被着体に接触させ、貫通孔5を介して、プラ
スチック板4と同様な材質のボルトで固定すればよい。
なお、貫通孔5は、内部の誘電損失粒体3が零れ出ない
ようにプラスチック板4と同様な材質のもので囲まれて
いる。
【0012】
【実施例】実施例1 図1の屋外用電波吸収体Aの導体1として幅60 cm ×高
さ60 cm ×厚さ2mmのアルミニウム板を使用し、この前
面64 mm の位置に幅60 cm ×高さ60 cm ×厚さ2mmのア
クリル板を配置してこれらの間をポリエチレン製の連結
棒で固定した。このアクリル板の裏面には、自由空間の
インピーダンス377 Ωにほぼ等しいインピーダンスを有
する厚さ0.03 mm のクロロプレンゴム/カーボンブラッ
クからなる導電性シート2を貼着した。屋外用電波吸収
体Aの上下両面および両側面には、一面だけ残してアク
リル板を接着剤で固定して容器を組み立てた。この容器
に誘電損失粒体3を充填した。この誘電損失粒体3は、
直径3mmの予備発泡ポリスチレンビーズ23リットルに粒
子径8μの人造グラファイト115 g(5g/リットル)とS
BRラテックス 391g(17g/リットル)とを添加して混合
し、予備発泡ポリスチレンビーズの表面にグラファイト
/ラテックスの被膜を形成させ、ついで熱風乾燥するこ
とにより製造した。つぎに、残りの一面にアクリル板を
接着剤で固定した。このようにして屋外用電波吸収体A
が得られた。ここで、誘電損失粒体3の誘電率ε=1.2
であり、入射電波(周波数1000 MHz)の波長λ=30 cm
としたため、間隔dは前記式より68 mm となる。
【0013】このようにして得られる屋外用電波吸収体
Aを4個作製し、これらにつきメガヘルツ帯用大型導波
管にて電波吸収性能を測定したところ、周波数1000 MHz
においてそれぞれ約20 dB の良好な性能が得られた。 実施例2 導体1として厚さ30μのアルミニウム箔を貼付けたアク
リル板を使用した以外は実施例1におけると同様にして
図2に示すと同様な屋外用電波吸収体Aを4個作製し、
これらにつき実施例1におけると同様に電波吸収性能を
測定したところ、周波数1000 MHzにおいてそれぞれ約18
dB の良好な性能が得られた。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、導
体と導電性シートとの間に誘電率εが1より大きい誘電
損失粒体を充填し、導体と導電性シートとの間の間隔d
を従来におけるよりも狭くしたために、軽量化および小
型化を達成できるから被着体への取付け作業が容易とな
る。また、導電性シートの表面に硬いプラスチック板を
配置しているために、このプラスチック板は外力による
損傷を受けにくいので耐久性に優れることになる。さら
に、導体と導電性シートとの間に誘電損失粒体を充填し
てなるという簡単な構造のものであるため製造が容易で
ある。そのうえ、誘電損失粒体が自ら電波吸収性能を有
するものであるので、電波吸収性能をも向上させること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の屋外用電波吸収体の一例の斜視説明図
である。
【図2】本発明の屋外用電波吸収体の一例の斜視説明図
である。
【符号の説明】
A 屋外用電波吸収体、 1 導体、 1a プラスチ
ック板、1b 金属箔、2 導電性シート、 3 誘電
損失粒体、4 プラスチック板、 5 貫通孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体の前面に間隔dを設けて導電性シー
    トを配置し、前記導体と前記導電性シートとの間に、予
    備発泡体ビーズの表面に導電性粉末とバインダーとから
    なる被膜を形成した誘電率εが1より大きい誘電損失粒
    体を充填してなり、前記間隔dを入射電波の波長λに対
    し下記式をほぼ満足する長さとすると共に、前記導電性
    シートの表面に硬いプラスチック板を配置した屋外用電
    波吸収体。
JP21858291A 1991-08-29 1991-08-29 屋外用電波吸収体 Pending JPH0555779A (ja)

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