JPH0555643U - 個人選択呼び出し用受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電圧低下によるアラームの作動を発音停止時
間帯外にするようにして夜間の安眠妨害のない個人選択
呼び出し用受信機を提供すること。 【構成】 識別コードを含む電波を受信し、その受信し
た識別コードが予め自己に割り当てられた識別コードと
一致したとき、呼び出されている旨を報知するように、
電池１１からの動作電力に基づいて動作する個人選択呼
び出し用受信機において、電池１１の電圧が低下してい
るか否か判定する電圧判定手段１２と、音を発する発音
部５と、上記電圧判定手段１２が電圧低下と判定した時
刻が予め定めた発音停止時間帯外のとき上記発音部５を
動作させる時刻判定手段１５とを具備するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、外出している人に電話がかけられていることを報知する個人選択 呼び出し用受信機に関し、特に駆動電力を供給している電池の交換時期を知らせ ることができるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、個人選択呼び出し用受信機は、ポケットに入れて携帯可能な小型受信機 であり、これに割り当てられた電話番号に第３者が電話をかけると、この小型受 信機は、発音部が動作し、この小型受信機の所有者に聴覚的に呼び出されている ことを報知する。同時に、第３者がメッセージを送っていると、液晶表示部にメ ッセージを表示し、小型受信機の所有者に視覚的に報知する。このような小型受 信機は、電池駆動方式であるので、消耗すると電池交換が必要であり、その交換 時期を知らせるため、電池電圧低下を検出し、低下していると、アラームが作動 する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

アラームは、電圧低下すると、いつでも作動する。又、この小型受信機の所有 者は、緊急呼び出しに備えて、夜間でも枕元にこの小型受信機をおいて寝ること がある。そのため、この小型受信機の電圧が、夜間に低下すると、アラームが作 動し、睡眠を妨害するといいうことが課題として生じていた。

【０００４】 本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電圧低下によるアラームの 作動を発音停止時間帯外にするようにして夜間の安眠妨害のない個人選択呼び出 し用受信機を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、識別コードを含む電波を受信し、その受信した識別コードが予め自 己に割り当てられた識別コードと一致したとき、呼び出されている旨を報知する ように、電池からの動作電力に基づいて動作する個人選択呼び出し用受信機にお いて、上記電池の電圧が低下しているか否か判定する電圧判定手段と、音を発す る発音部と、上記電圧判定手段が電圧低下と判定した時刻が予め定めた発音停止 時間帯外のとき上記発音部を動作させる時刻判定手段とを、具備するものである 。

【０００６】

【作用】

本考案では、識別コードを含む電波を受信し、その受信した識別コードが予め 自己に割り当てられた識別コードと一致したとき、呼び出されている旨を報知す るように、電池からの動作電力に基づいて動作する個人選択呼び出し用受信機に おいて、電圧判定手段が電池の電圧が低下しているか否か判定し、この電圧判定 手段が電圧低下と判定した時刻が予め定めた発音停止時間帯外のとき、時刻判定 手段が発音部を動作させ、所有者に報知する。又、発音停止時間帯内のときは、 時刻判定手段は、電圧低下による発音部の動作をさせない。

【０００７】

【実施例】

本考案の一実施例を図面を参照しながら説明する。図１は、本考案に係る個人 選択呼び出し用受信機のブロック図である。図２は、同実施例の平面図である。 図２において、この個人選択呼び出し用受信機１の外観は、薄い箱型であり、液 晶表示部２があり、この液晶表示部２は、８桁の数字表示部２ａと、時計表示部 ２ｂも装備されている。他に操作部３、ＬＥＤ４、発音部５の一部を構成するス ピーカ５ａ、電源スイッチ６が配設されている。又、図示されていない振動用モ ータ部７が内蔵されており、受信することによって、本機が振動するようになっ ている。

【０００８】 図１において、第３者がこの受信機１の所有者の電話番号に電話をかけたこと により、基地局から送信された信号を受信部８が受信復調する。この復調信号に 含まれている識別信号が、この個人選択呼び出し用受信機１のアドレス検出部９ のＩＤ−ＲＯＭ９ｂに記憶されている識別番号と一致するかアドレス検出部９の アドレス照合部９ａが判別する。そして、両者が一致すると、復調信号が制御部 １０に供給され、復調信号に含まれているメッセージ情報に基づいて液晶表示部 ２の数字表示部２ａにメッセージを表示する。この時、発音部５が作動し、聴覚 的に呼び出しを報知し、同時にＬＥＤ４を点滅させて、視覚的に呼び出されてい ることを報知する。又、振動用モータ部７の振動によって呼び出されていること を報知する。これらの動作は、電池１１が供給する電力によって行われる。

【０００９】 次に、この電池１１の電圧が低下した場合について説明する。図１において、 事前に操作部３によって電圧低下による発音停止時間帯の開始時刻と終了時刻と を、制御部１０に入力しておく。制御部１０は、そのデータをメモリ１４に記憶 させる。それは、例えば、発音停止開始時刻が１８時であり、発音停止終了時刻 が７時であった場合、そのように記憶される。電圧判定手段１２は、常時、電池 の電圧を読んでいて、電池電圧が、受信機１の正常な動作を保証できなくなる電 圧以下になると、制御部１０にアクセスする。制御部１０は、それを受けて計時 部１３に現在の時刻を読みにいく。そして、現在の時刻がメモリ１４の時間と比 べて発音停止時間帯内（例えば２１時）であれば、制御部１０は、発音部５を発 音をさせない。又、設定時間外であれば、制御部１０は、発音させる。又、目が さめたときに電池切れがわかるように、液晶表示部２に電圧低下を示す表示をさ せる。

【００１０】 但し、呼び出し音は、発音停止時間帯内にかかわらず、呼び出しがあったとき 常に鳴るものとしても良いし、電圧低下による発音と同じように鳴らないように してもよい。又、夜間から呼び出し表示が続くようにしてもよい。又、電圧低下 を検出している場合、発音停止時間帯がすぎると即座に発音部５を動作させるよ うにしてもよい。

【００１１】 尚、本実施例では、時刻判定手段１５は、制御部１０の一部と、計時部１３と 、メモリ１４とより構成される。

【００１２】

【考案の効果】

本考案では、個人呼び出し用受信機をその本来の機能に加えて、電圧低下によ る発音停止時間帯を設けたことにより、夜間等の設定された時間内に、電池切れ が近いことを知らせる発音がしないので、所有者が睡眠を妨げられることはない 。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る個人選択呼び出し用受信機のブ
ロック図である。

【図２】同実施例の平面図である。

【符号の説明】 １ 個人選択呼び出し用受信機 ２ 液晶表示部 ３ 操作部 ４ ＬＥＤ ５ 発音部 ６ 電源スイッチ ７ 振動用モータ部 ８ 受信部 ９ アドレス検出部 １０ 制御部 １１ 電池 １２ 電圧判定手段 １３ 計時部 １４ メモリ １５ 時刻判定手段

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 識別コードを含む電波を受信し、その受
   信した識別コードが予め自己に割り当てられた識別コー
   ドと一致したとき、呼び出されている旨を報知するよう
   に、電池からの動作電力に基づいて動作する個人選択呼
   び出し用受信機において、上記電池の電圧が低下してい
   るか否か判定する電圧判定手段と、音を発する発音部
   と、上記電圧判定手段が電圧低下と判定した時刻が予め
   定めた発音停止時間帯外のとき上記発音部を動作させる
   時刻判定手段とを、具備することを特徴とする個人選択
   呼び出し用受信機。