JPH0555563U - 受光素子保持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受光素子取付面２Ａを基準面１に対し傾斜し
て取り付け、ワイヤーボンディング面３Ａを受光素子取
付面２Ａに対し同じ平面か平行平面の関係にすることに
より、モジュール本体の加工が簡単ですみ、受光面４か
らの反射光が光源へ戻らない受光素子保持具を提供す
る。 【構成】 光軸１０と垂直な基準面１に対し受光素子取
付面２Ａを傾斜して取り付ける。リード端子３のワイヤ
ーボンディング面３Ａを受光素子取付面２Ａに対し同じ
平面か平行平面の関係にする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ホトダイオード等の受光素子を容器内に封止する保持具について のものである。

【０００２】

【従来の技術】

次に、従来技術による受光素子保持具の構成を図４により説明する。図４の１ は基準面、２Ｂは受光素子取付面、３Ｂはワイヤーボンディング面、４は受光面 、３はリード端子、５はボンディングワイヤー、６はガラス窓、ｌ０は光軸であ る 。

【０００３】 図４の受光素子取付面２Ｂと受光面４は基準面１に対して平行であり、ボンデ ィングワイヤー５が同じ平面か平行平面でないと配線できないので、リード端子 ３のワイヤーボンディング面３Ｂも受光素子取付面２Ｂに平行である。

【０００４】 次に、図４の受光素子保持具をモジュールに取り付ける場合の構成を図５によ り説明する。図５の７Ｂはモジュール本体、８はレンズであり、その他は図４と 同じものである。モジュール本体７Ｂの加工を簡単にするため、光軸１０に対し て基準面１を垂直にする。この場合、レンズ８で集光された光の一部は受光面４ で反射され、ほとんどが光源側へ戻る。戻り光は光源用の半導体レーザに対して 発振波長の変動などの悪影響を与える。

【０００５】 次に、図４の受光素子保持具をモジュールに取り付ける場合の他の構成を図６ により説明する。図６の７Ｃはモジュール本体であり、その他は図５と同じもの である。図６では、受光面４での反射光がレンズ８に戻らないように、光軸１０ に対して基準面１を傾けて取り付ける。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】 図４では基準面１と受光面４が平行なので、図５のように受光面４からの戻り 光が光源に対し悪影響を与え、図６のように光軸１０に対して基準面１を傾けて 取り付ける場合はモジュール本体７Ｃの加工が複雑になる。

【０００７】 この考案は、受光素子取付面を基準面１に対し傾斜して取り付け、ワイヤーボ ンディング面を受光素子取付面に対し同じ平面か平行平面の関係にすることによ り、モジュール本体の加工が簡単ですみ、受光面４からの反射光が光源へ戻らな い受光素子保持具の提供を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するため、この考案では、光軸１０と垂直な基準面１に対し傾 斜して取り付けられる受光素子取付面２Ａと、ワイヤーボンディング面３Ａが受 光素子取付面２Ａに対し同じ平面か平行平面の関係にあるリード端子３とを備え る。

【０００９】

【作用】

次に、この考案による受光素子保持具の構成を図１により説明する。図１の２ Ａは受光素子取付面、３Ａはワイヤーボンディング面であり、その他は図４と同 じものである。すなわち、図１は図４に対し受光素子取付面２Ａとワイヤーボン ディング面３Ａを採用し、基準面１に対し受光素子取付面２Ａを傾斜して取り付 け、ワイヤーボンディング面３Ａが受光素子取付面２Ａに対し同じ平面か平行平 面の関係にしたものである。

【００１０】 次に、図１の受光素子保持具をモジュールに取り付ける場合の構成を図２によ り説明する。図２の７Ａはモジュール本体である。図２は図４に対応するもので あり、光軸１０に対して基準面１が垂直であるが、受光面４が基準面１に対し傾 けられるので、レンズ８で集光された光は受光面４で反射されても、レンズ８か ら外れ、光源側へ戻ることはない。また、ワイヤーボンディング面３Ａも受光素 子取付面２Ａと同じ平面か平行平面なので、ワイヤーボンディングをすることに 対し支障はない。

【００１１】 次に、図１の他の実施例を図３により説明する。図３は、ワイヤーボンディン グ面３Ａを基準面１に対して傾けるための手段として、ワイヤーボンディング面 ３Ａが受光素子取付面２Ａと同じ平面か平行平面になるようにリード端子３を斜 めに取り付けたものである。図３アは平面図であり、図３イは正面図である。

【００１２】 また、ガラス窓６を基準面１に対し傾けると光源への戻り光を抑えることがで きるが、ガラス窓６は通常、反射防止膜が両面にコーティングされており、集光 点からも外れるので問題になることは少ない。

【００１３】

【考案の効果】

この考案によれば、基準面に対し受光素子取付面を傾けるので、光軸と垂直に 基準面を取り付けても受光面に集光した光が光源側へ戻ることはなく、モジュー ル本体の加工も簡単である。また、受光素子取付面に対しワイヤーボンディング 面を同じ平面か平行平面にするので、ワイヤーボンディングも簡単にすることが できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案による受光素子保持具の構成図であ
る。

【図２】図１の受光素子保持具をモジュールに取り付け
た構成図である。

【図３】図１の他の実施例の構成図である。

【図４】従来技術による受光素子保持具の構成図であ
る。

【図５】図４の受光素子保持具をモジュールに取り付け
た構成図である。

【図６】図４の受光素子保持具を他のモジュールに取り
付けた構成図である。

【符号の説明】

１ 基準面 ２Ａ 受光素子取付面 ３ リード端子 ３Ａ ワイヤーボンディング面 ４ 受光面 ５ ボンディングワイヤー ６ ガラス窓 １０ 光軸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 光軸(10)と垂直な基準面(1) に対し傾斜
   して取り付けられる受光素子取付面(2A)と、 ワイヤーボンディング面(3A)が受光素子取付面(2A)に対
   し同じ平面か平行平面の関係にあるリード端子(3) とを
   備えることを特徴とする受光素子保持具。