JPH0555412U - ゴム・プラスチック電力ケーブル - Google Patents

ゴム・プラスチック電力ケーブル

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Publication number
JPH0555412U
JPH0555412U JP11324491U JP11324491U JPH0555412U JP H0555412 U JPH0555412 U JP H0555412U JP 11324491 U JP11324491 U JP 11324491U JP 11324491 U JP11324491 U JP 11324491U JP H0555412 U JPH0555412 U JP H0555412U
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JP
Japan
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rubber
plastic
power cable
voltage breakdown
conductor
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Pending
Application number
JP11324491U
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English (en)
Inventor
紘人 大島
正親 竹下
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、分割導体を有する高電圧架橋ポリ
エチレン電力ケーブルなどのケーブルに係り、特に分割
導体付近の水分量を低減させて、電圧破壊特性の向上を
図ったものを提供することを目的とする。 【構成】 本考案は、分割導体1において、セグメント
分割用、中心部介在用、分割縁部介在用に、例えばポリ
エステル不織布、架橋ポリエチレンシートまたはブチル
ゴム紐若しくは架橋ポリエチレン紐などの吸湿性の少な
いプラスチック材料6〜8を用いたゴム・プラスチック
電力ケーブルであって、この吸湿性の少ないプラスチッ
ク材料6〜8の使用により、内部半導電層の水分量の軽
減が図られるため、電圧破壊特性、特に、インパルス電
圧破壊特性に優れたゴム・プラスチック電力ケーブルが
得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、分割導体を有する高電圧架橋ポリエチレン電力ケーブルなどのケー ブルに係り、特に分割導体付近の水分量を低減させて、電圧破壊特性(インパル ス電圧破壊値、AC長時間電圧破壊値)の向上を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の分割導体を有する一般的な電力ケーブルにおいては、セグメントを分割 するセグメント分割用の材料や、分割導体の中心部介在用および分割縁部介在用 の材料として、絶縁紙を用いていた。
【0003】 ところが、このような電力ケーブルにあって、上記絶縁紙などに水分が含有さ れていると、当該水分が分割導体上に被覆された内部半導電層と絶縁体層の界面 に移行し、電圧破壊特性の低下を招くことになる。特に、インパルス電圧破壊値 が大幅に低下するようになる。
【0004】 このような不都合があるにもかかわらず、上記のような絶縁紙などが使用され ていた理由としては、(1)これらの材料がコスト的に安価であること、(2) 取扱い易いこと、(3)従来のOFケーブルにおいてこの種の絶縁紙などが多用 されていて、それがそのまま分割導体のCV電力ケーブルにも適用されたこと、 (4)従来の比較的電圧の低いCVケーブルでは、今日ほど品質精度が徹底せず 、紙材料中の水分含有量までは問題視していなかったことなどが挙げられる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、現在にあっては、電力ケーブルの高電圧化が進行し、ケーブル 中における含有水分量が大きな問題となってきている。 本考案者等の行った実験によると、内部半導電層中の含有水分量とインパルス 電圧破壊値との関係は、図3に示した如くで、水分量が増えると(例えば、50 0〜1200ppm程度になると)インパルス電圧破壊値が大幅にダウンするこ とが判る。
【0006】 このため、吸湿性が高く、周囲の水分雰囲気(湿気)に左右される絶縁紙など の使用にあたっては、導体撚り合わせ前に十分乾燥させるわけであるが、当該導 体撚り合わせを通常の大気中(開放された工場内)で行う場合、どうしてもこれ らの絶縁紙などは周囲の湿気を吸湿してしまう。
【0007】 そこで、撚合せ機全体を湿度コントロール雰囲気とすることも考えられるが、 その場合、設備コストや運転コストの上昇を招く。また、撚り合わせ後、ドラム に巻き取った導体を乾燥する方法も考えられるが、この場合には、当該乾燥に長 時間を要するのみならず、その後の連続押出架橋(CV)工程の送り出し時に、 やはり吸湿してしまう。
【0008】 このため、CV機の送出装置を湿度コントロールした雰囲気とすることも考え られるが、この場合も、やはり設備コストや運転コストの上昇を招く。 また、このCV機に付設した熱風乾燥装置(50〜60℃)により絶縁紙など を乾燥させても、十分な乾燥は得られない。 さらに、導体加熱装置による導体の予熱(80〜120℃)によっても、やは り絶縁紙などの十分な乾燥は得られない。 つまり、吸湿し易い絶縁紙などを使用していたのでは、根本的な解決を図るこ とは難しい。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、従来、分割導体の セグメント分割用や、中心部介在用、分割縁部介在用の材料として使用されてい た上記絶縁紙に替えて、吸湿性の少ないプラスチック材料を用いたことを特徴と するものである。
【0010】 より具体的な本考案は、分割導体において、セグメント分割用、中心部介在用 、分割縁部介在用の材料に吸湿性の少ないプラスチック材料、例えばポリエステ ル不織布、架橋ポリエチレンシートまたはブチルゴム紐もしくは架橋ポリエチレ ン紐などを用いたゴム・プラスチック電力ケーブルにある。
【0011】
【作用】
この吸湿性の少ないプラスチック材料の使用により、水分量の軽減が図られる ため、電圧破壊特性、特に、インパルス電圧破壊特性に優れたゴム・プラスチッ ク電力ケーブルが得られる。
【0012】
【実施例】
図1〜図2は、本考案に係るゴム・プラスチック電力ケーブルの一実施例を示 したものである。 図1において、1は例えば4分割された各セグメント1a〜dからなる分割導 体、2はこの分割導体1上に被覆された内部半導電層、3は架橋ポリエチレンな どからなる絶縁体層、4は外部半導電層、5は外皮である。 ここで、外皮5にあっては、その構成は特に限定されず、例えば内側から、半 導電テープ、導体織込み半導電テープ、波付きアルミ被、ビニル防食層などで構 成する。
【0013】 上記分割導体1は、図2に示されるように、少なくとも各セグメント1a〜d 間の分割された隣接部分間(1aと1b,1bと1c,1cと1d,1dと1a の間)にセクメンド分割用のプラスチック材料6を設けると共に、各セグメント 1a〜dの中心部の長手方向に形成される間隙部分には中心部介在用のプラスチ ック材料7を介在させ、かつ各隣接するセグメント間(1aと1b,1bと1c ,1cと1d,1dと1aの間)の分割縁部に形成される間隙部分には分割縁部 介在用のプラスチック材料8を介在させてある。
【0014】 そして、上記プラスチック材料6〜7としては、例えばポリエステル不織布、 架橋ポリエチレンシートまたはブチルゴム紐もしくは架橋ポリエチレン紐など用 いる。 より具体的には、全プラスチック材料6〜7としてすべて同一のポリエステル 不織布を用いたり、あるいはセクメンド分割用のプラスチック材料6として架橋 ポリエチレンシートを用いると同時に中心部介在用のプラスチック材料7および 分割縁部介在用のプラスチック材料8としてブチルゴム紐もしくは架橋ポリエチ レン紐などを用いて組み合わせる方法などが挙げられる。
【0015】 これらのプラスチック材料であるポリエステル不織布、架橋ポリエチレンシー トまたはブチルゴム紐もしくは架橋ポリエチレン紐は、従来の絶縁紙などと異な って、水分吸収が少なく、また、CV工程のにおける熱履歴に耐え得る材料であ るため、使用前に十分乾燥させておき、この乾燥させたものを使用すれば、特別 な湿度コントロール設備などを用いなくとも、工程の途中で吸湿することは殆ど なく、極めて水分量の少ない分割導体が得られ、また、CV工程での水分移行も 少なく、結果として、含有水分量の極めて少ない内部半導電層が得られる。
【0016】 因に、275KV、分割導体断面積2500mm2 の架橋ポリエチレン電力ケ ーブルにおいて、通常の大気下で、セグメント分割用、中心部介在用、分割縁部 介在用の材料として、従来の絶縁紙を用いたものとポリエステル不織布を用いた ものを製造したところ、内部半導電層中の含有水分量は、絶縁紙の場合300〜 600ppm程度のバラツキがあったのに対して、ポリエステル不織布の場合に は200ppm以下に抑えることができた。 そして、また、インパルス電圧破壊値(Min)においても、絶縁紙の場合を 100%としたとき、ポリエステル不織布の場合には150%の値が得られ、5 0%の改善が見られた。さらに、AC長時間電圧破壊値(Min)においては、 絶縁紙の場合を100%としたとき、ポリエステル不織布の場合には110%の 値が得られ、10%の改善が見られた。
【0017】
【考案の効果】 このように本考案によれば、特別な湿度コントロール設備などを用いることな く、安価な製造コストで、内部半導電層中の水分量が少なく、優れた電圧破壊特 性を有するゴム・プラスチック電力ケーブルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るゴム・プラスチック電力ケーブル
の一実施例を示した断面図である。
【図2】図1のケーブルにおける分割導体部分を示した
拡大断面図である。
【図3】電力ケーブルにおいて内部半導電層中の含有水
分量とインパルス電圧破壊値との関係を示したグラフで
ある。
【符号の説明】
1 分割導体、 1a〜d セグメント、 2 内部半導電層、 3 絶縁体層、 4 外部半導電層、 5 外皮、 6 セグメント分割用のプラスチック材料、 7 中心部介在用のプラスチック材料、 8 分割縁部介在用のプラスチック材料、

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分割導体において、セグメント分割用、
    中心部介在用、分割縁部介在用の材料に吸湿性の少ない
    プラスチック材料を用いたことを特徴とするゴム・プラ
    スチック電力ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記プラスチック材料がポリエステル不
    織布、架橋ポリエチレンシートまたはブチルゴム紐もし
    くは架橋ポリエチレン紐からなることを特徴とする請求
    項1記載のゴム・プラスチック電力ケーブル。
JP11324491U 1991-12-30 1991-12-30 ゴム・プラスチック電力ケーブル Pending JPH0555412U (ja)

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JP11324491U JPH0555412U (ja) 1991-12-30 1991-12-30 ゴム・プラスチック電力ケーブル

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JPH0555412U true JPH0555412U (ja) 1993-07-23

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ID=14607226

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6133484B1 (ja) * 2016-09-15 2017-05-24 古河電気工業株式会社 電力ケーブルおよびその製造方法

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