JPH0555367U - デジタルオーディオディスクチェンジャー用マガジン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納部の精度の高いデジタルオーディオディ
スクチェンジャー用マガジンを提供することにある。 【構成】 デジタルオーディオディスクの収納部４を有
する仕切り板１を複数枚積層して構成されるマガジンＭ
において、仕切り板１の所定部分に凸部５３を形成し、
該仕切り板１を積層した状態で固定板５１を各凸部５３
に嵌合して固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、デジタルオーディオディスク例えばコンパクトディスクを複数枚 収納するためのデジタルオーディオディスクチェンジャー用マガジンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のデジタルオーディオディスクチェンジャー用マガジンには図４に示すも のがあった。図において、Ｍはマガジン全体であり、仕切り板１が複数枚積層さ れることにより構成されている。 上記仕切り板１は、平板状の仕切り部２と、仕切り部２の両側縁側に設けられ たガイド部３とにより断面略横長「Ｈ」字状に構成されているため、仕切り板１ を積層した場合には仕切り部２間に空隙であるデジタルオーディオディスクの収 納部４が形成されていた。そして、仕切り板１の各収納部４の番地をセンサー（ 図示しない）で検出し、希望する番地のディスクを再生位置に引き出すように構 成していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記従来のマガジンＭにおいては、仕切り板１は積層されているだけ であるため、各仕切り板１の精度が低い場合には、収納部４の番地の位置精度が 仕切り板１の厚み精度となり、検出すべき番地ピッチが少しずつ変化して、ディ スクの引出しおよび収納が困難となる場合があった。 また、積層された仕切り板１にがたを生ずることもあり、この場合には、外部 振動が加わった場合に仕切り板１が振動し、それによって上記収納部４の精度が 狂ってしまうことがあった。 更に、上記の理由によりデジタルオーディオディスクチェンジャー本体にマガ ジンの防振機構を設けなければならず、機器の小型化、低価格化を図ることがで きなかった。

【０００４】 この考案の目的は、上記した従来の欠点を解消し、収納部の精度の高いデジタ ルオーディオディスクチェンジャー用マガジンを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案に係るデジタルオーディオディスクチェンジャー用マガジンは、デジ タルオーディオディスクの収納部を有する仕切り板を複数枚積層して構成するマ ガジンにおいて、固定手段により、積層された仕切り板全体を固定するものであ る。 この場合、仕切り板の所定部分に凸部を形成し、固定手段が該仕切り板を積層 した際に各凸部に嵌合するように構成してもよく、また、仕切り板が積層された 状態のマガジンを、一体に成型した構成のものでもよい。

【０００６】

【作用】

マガジンを構成する積層された仕切り板が、所定部分に形成した凸部と嵌合す る固定手段により固定され、あるいは一体成型されているため、収納部の精度が 高くなる。

【０００７】

【実施例】

この考案に係る実施例を図１乃至図３に基づいて説明する。図１は第１の実施 例の構成を示す斜視図、図２は図１の使用例を示す斜視図、図３は第２の実施例 を示す斜視図であるが、従来例と同一の部分に関しては、同一番号を付し、その 説明を省略した。

【０００８】 図１は第１の実施例であり、図１において、Ｍはマガジンであって、仕切り板 １が複数枚積層されることにより構成されている。 上記仕切り板１は、平板状の仕切り部２と、該仕切り部２の両側縁側に設けら れたガイド部３とにより断面略横長「Ｈ」字状に構成されている。このため、該 仕切り板を積層した場合には仕切り部２間に空隙であるデジタルオーディオディ スクの収納部４が形成されている。 ５は固定手段であり、この場合は、固定板５１と、該固定板５に穿孔された孔 部５２と、上記ガイド部側面側に形成された凸部５３とにより構成されている。

【０００９】 上記の構成により、ガイド部側面３の凸部５３に固定板５１の孔部５２を嵌合 すると、積層された仕切り板１全体は固定されることとなるため、収納部４の精 度は高いものとなる。 この場合、固定板に接着剤を塗布することにより、仕切り板１全体をより強固 に固定することができる。また、作成しようとする収納部４に対応して固定板５ １の孔部５２の間隔を自由に設定することができるのは勿論である。

【００１０】 図３は第２の実施例であり、図３におけるマガジンＭは、固定手段５であるカ バー５４と、該カバー５４内側の側面に形成された多数のスリット５５と、該ス リット５５に配置され固着された仕切り部２のみからなる仕切り板１とにより構 成されている。

【００１１】 上記の構成により、仕切り板１は、カバー５４のスリット５５に固定されるた め、収納部４の精度は高いものとなる。また、作成しようとする収納部４に対応 してカバー５４のスリット５５の間隔を自由に設定することができるのは勿論で ある。

【００１２】 なお、図示しないが、ガイド部３を有する仕切り板１を複数枚積層した状態の マガジンＭを一体に成型することや、カバー５４に仕切り部２のみからなる仕切 り板１を配置した状態のマガジンＭを一体に形成することも可能であり、この場 合も仕切り板１は固定されることとなるため、収納部４の精度は高いものとなる 。

【００１３】

【考案の効果】

この考案に係るデジタルオーディオディスクチェンジャー用マガジンによれば 、積層された仕切り板を、固定手段により固定し、あるいは一体成型することに より、収納部の精度を高いものにすることができる。 また、複数の仕切り板を固定することにより、仕切り板の共振点が高い周波数 になるため振幅が小さくなり、従って、デジタルオーディオディスクチェンジャ ー本体のマガジンの防振機構を簡素化、あるいは省略することができるため、低 価格、小型化を図ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るデジタルオーディオディスクチ
ェンジャー用マガジンの第１の実施例を示す斜視図。

【図２】図１の使用例を示す斜視図。

【図３】この考案に係るデジタルオーディオディスクチ
ェンジャー用マガジンの第２の実施例を示す斜視図。

【図４】従来のデジタルオーディオディスクチェンジャ
ー用マガジンを示す斜視図。

【符号の説明】

Ｍ マガジン １ 仕切り板 ４ 収納部 ５ 固定手段

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 デジタルオーディオディスクの収納部
   （４）を有する仕切り板（１）を複数枚積層して構成さ
   れるマガジン（Ｍ）において、 固定手段（５）により、積層された仕切り板（１）全体
   が固定されることを特徴とするデジタルオーディオディ
   スクチェンジャー用マガジン。
2. 【請求項２】 仕切り板（１）の所定部分に凸部（５
   ３）を形成し、固定手段（５）が該仕切り板（１）を積
   層した際に各凸部（５３）に嵌合するように構成したこ
   とを特徴とする請求項１記載のデジタルオーディオディ
   スクチェンジャー用マガジン。
3. 【請求項３】 仕切り板（１）が積層された状態のマガ
   ジン（Ｍ）を、一体に成型したことを特徴とするデジタ
   ルオーディオディスクチェンジャー用マガジン。