JPS5852792Y2 - スピ−カ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は口径、全高を変えずに音圧レベルの向上を計っ
たスピーカに関するものである。

従来のスピーカとしては第１図に示すように構成されて
いた。

すなわち、センターボール１を有するプレート２上にリ
ング状のマグネット３、同じくリング状の上部プレート
４を配置して構成した磁気回路５の上部プレート４の外
周部に外方に伸びたフレーム６を結合し、このフレーム
６に透孔７を設け、かつ、フレーム６の周縁部に中間部
に上方への折曲部をもった振動板８の周縁部を固着し、
この振動板８の中央部に上記磁気回路５の磁気ギャップ
９には筐りこむボイスコイル１０を結合して構成してい
た。

最近ラジオ受信機や録音機などの音響機器においては超
薄形イシ小形化の傾向にある。

このような超薄形イし小形化の音響機器用のスピーカと
しては口径、全高の小さいものが要望される。

しかしながら、このように小形化されたスピーカにおい
てはマグネット３も直径が小さく、厚さも薄いため、ボ
イスコイル１０のはまりこむ磁気ギャップ９での磁束密
度が小さくなるため、スピーカとしての音圧レベルが低
く大きな音響出力を得ることができないものとなってい
た。

このスピーカの音圧レベルを向上させるには、上述の磁
気ギャップ９の磁束密度を大きくすることが必要である
が、そのためにはマグネット３の径を大きくしたり、肉
厚を大きくしたりする必要があり、そのためにスピーカ
としての口径が大きくなったり、全高が高くなったりす
るものであつら 本考案は以上のような従来の欠点を除去しようとするも
のである。

以下、本考案の実施例を図面第２図〜第４図により説明
する。

渣ず、第２図、第３図に示す実施例において、１１はセ
ンターボール１２を有するプレートで、このプレート１
１上にはリング状のマグネット１３、このマグネット１
３上には同じくリング状の上部プレート１４が配置さへ
これらは接着剤などによって結合されて磁気回路１５を
構成している。

そして、この磁気回路１５のプレート１１、マグネット
１３、上部プレート１４には同一位置に切欠き１６が数
個形成されている。

そして、磁気回路１５の上部プレート１４の外周には、
マグネット外径とはＹ等しい外径の合成樹脂などからな
るフレーム１７が設けられている。

このフレーム１Ｔには上記磁気回路１５の切欠き１６の
外周面をカバーするカバー片１８が一体に形成されてい
る。

さらにこのフレーム１７の上面には中間部に上方への折
曲部をもった樹脂フィルムなどからなる振動板１９の周
縁部が固着されている。

この振動板１９の中央部には上記磁気回路１５の磁気ギ
ャップ２０には咬り合うボイスコイル２１が結合されて
いる。

このような構成とすることによって、フレーム１７の径
方向の厚みをマグネット１３の外径と上部プレート１４
の外径との差とすることができてスピーカの口径とマグ
ネット１３の外径を同一とすることができて、磁気ギャ
ップ２０の磁束密度を大きくすることができる。

もちろん、スピーカの全高は低く保つことができる。

また、第４図に示す実施例は、磁気回路１５を構成する
プレート１１、マグネット１３、上部プレート１４に切
欠き１６の代りに透孔２２を設け、この透孔２２内にミ
クロングラスウールなどの吸音材２３を収納して透孔で
の共振を阻止している。

また、透孔２２として上部プレート１４の透孔よリマグ
ネット１３の透孔、マグネット１３の透孔よりプレート
１１の透孔を大径としたり、テーパ状として共振を防止
することもできる。

以上のように本考案のスピーカは構成されるため、口径
や全高を大きくすることなく磁気回路、特にマグネット
を大径に構成することができて磁気ギャップでの磁束密
度を大きくすることができて、スピーカとしての音圧レ
ベルの向上が計へ小形、薄形にして音響出力の大きなも
のとすることができ、構成的にも磁気回路に切欠きや透
孔を設けるだけであるため、構成部品の増加やコストア
ップといったこともなく、実用的価値の大なるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスピーカを示す半断面斜視図、第２図は
本考案のスピーカの一実施例を示す半断面斜視図、第３
図は同磁気回路の上面図、第４図は他の実施例の半断面
斜視図である。 １１・・・・・・プレート、１２・・・・・・センター
ボール、１３・・・・・・マグネット、１４・・・・・
・上部プレート、１５・・・・・・磁気回路、１６・・
・・・・切欠き、１７・・・・・・フレーム、１８・・
・・・・カバー片、１９・・・・・・振動板、２０・・
・・・・磁気ギャップ、２１・・・・・・ボイスコイル
、２２・・・・・・透孔、２３・・・・・・吸音材。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）センターボールを有するプレート、リング状のマ
   グネット、同じくリング状の上部プレートによって構成
   される磁気回路の上部プレートの外周にフレームを設け
   、このフレームに振動板を組込み、振動板に上記磁気回
   路の磁気ギャップにはｌりこむボイスコイルを結合して
   なるスピーカにおいて、上記磁気回路に上下面に貫通す
   る切欠きまたは透孔を設け、フレームの径方向の厚みを
   マグネットと上部プレートの外径差とはマ等しくしてな
   るスピーカ。
2. （２）磁気回路の透孔に吸音材を収納してなる実用新案
   登録請求の範囲第１項記載のスピーカ。
3. （３）磁気回路の透孔として、プレート、マグネット、
   上部プレートに設ける透孔の径を異ならせてなる実用新
   案登録請求の範囲第１項記載のスピーカ。