JPH0555044B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内視鏡におけるイメージガイドケー
ブルやライトガイドケーブル等の光学繊維束を、
先端構成部および操作部の間に結合する組付け方
法に関する。

〔従来の技術〕

内視鏡においては、操作部と、この操作部から
延長されて体腔内等に挿入される挿入部の先端構
成部との間に、イメージガイドケーブルおよびラ
イトガイドケーブル等の光学繊維束が挿通されて
いる。イメージガイドケーブルは、操作部に設け
られた接眼部と先端構成部に装着された対物レン
ズを光学的に結んでおり、またライトガイドケー
ブルは、操作部に接続されたユニバーサルコード
に取着された光源接続用コネクタと先端構成部に
装着された光照射窓とを光学的に連結しているこ
とは知られている。

このような光学繊維束は、一般に、その端部を
ビス等の機械的手段により操作部や先端構成部に
固定されるようになつており、その具体的構造の
１例は実開昭61−245120号公報に記載されてい
る。

すなわち、光学繊維束の端部は、１本１本のガ
ラス単繊維を接着剤等で固めた構造となつてお
り、この固めた端部は機械的強度が非常に弱いの
で、ここに、上記公報にも記載されているよう
に、例えば金属よりなる補強用パイプを被嵌して
接合し、この補強用金属パイプを上記先端構成部
を形成した挿入孔に嵌合し、この補強用金属パイ
プを先端構成部に螺着したビスで止着するように
なつている。

このような構造において従来の場合、内視鏡の
外部で予め光学繊維束の端部に補強用金属パイプ
を被嵌しておき、このような光学繊維束を前記操
作部と先端構成部との間の挿入部を挿通させるよ
うにし、このような挿通の後、各端部の補強用金
属パイプをそれぞれ操作部と先端構成部に固定す
る組み付け方法が採用されていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記従来の組付け方法の場合、
予め端部に補強用金属パイプを被嵌した光学繊維
束を上記挿入部を挿通させるものであるため、そ
の端部径がかなり大きくなり、挿通作業がやり難
い不具合があつた。

すなわち、上記内視鏡の挿入部は多数の節輪を
回動自在に連結した湾曲部にて湾曲可能に構成さ
れており、この湾曲部内には上記イメージガイド
ケーブルやライトガイドケーブル等の光学繊維束
の外に、鉗子用チヤンネルや、送気送液チユーブ
などのような他の挿通物も導通されている。した
がつて、湾曲部内における光学繊維束の挿通スペ
ースにはあまり余裕がない。このようなスペース
内に径の大きな補強用金属パイプを被嵌した光学
繊維束を挿通させようとすると、補強用金属パイ
プが鉗子用チヤンネルや送気送液チユーブなどに
接触して挿通し難く、無理に挿通させようとする
と補強用金属パイプが鉗子用チヤンネルや送気送
液チユーブなどを傷つける不具合がある。

このような不具合を回避するため、端部に被嵌
される補強用金属パイプの外径を小さくすると肉
厚が薄くなつてしまい、補強用金属パイプの機械
的強度が低下してビスに止着する際変形してしま
うなどの欠点が生じる。

補強用金属パイプが変形すると、前記公報にも
記載されているように、光学繊維束の端部に歪み
が発生し、これが種々の障害を招く。

本発明においては、光学繊維束の挿通が容易で
あり、端部に被嵌される補強用パイプの外径に留
意する必要がなく、したがつて肉厚が大きくて機
械的強度に優れた補強用金属パイプを取着するこ
とができる内視鏡における光学繊維束の組付け方
法を提供しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明においては、光学繊維束を内視鏡の挿入
部に挿通させる際には、端部に補強用パイプ部材
を被嵌せずに挿通し、この光学繊維束が挿入部に
挿通された後この光学繊維束の端部に上記補強用
パイプ部材を被嵌するようにしたことを特徴とす
る。

〔作用〕

本発明の方法によると、光学繊維束を挿入部を
挿通させる際、端部に補強用パイプを被嵌してな
いのでその端部径は小さくなり、鉗子用チヤンネ
ルや、送気送液チユーブなどのような他の挿通物
が導通されている可撓管内において光学繊維束の
挿通スペースは小さくてすみ、挿通作業が容易に
なる。このため鉗子用チヤンネルや送気送液チユ
ーブなどを傷つける心配はない。そして補強用パ
イプは光学繊維束が挿入部を挿通された後、その
端部に被嵌されるから、補強用パイプの外径を大
きくしても支承なく、肉厚を大きくすることがで
き補強用パイプの機械的強度を高めることができ
る。したがつて、補強用パイプの変形が防止さ
れ、光学繊維束の端部に歪みを発生することはな
い。

〔実施例〕

以下本発明について、第１図ないし第５図に示
す一実施例にもとづき説明する。

第５図は内視鏡１の全体の構成を示し、２は手
元の操作部、３は生体腔内に挿入される挿入部、
４はユニバーサルコード、５はユニバーサルコー
ド４内に挿通されている後述するライトガイドケ
ーブルを光源に接続するためのコネクタ、６は接
眼部である。

上記挿入部３は、操作部２側に位置された可撓
管部７と、この可撓管部７の先端に連結された湾
曲部８および湾曲部８の先端に連結された先端構
成部９とで構成されている。このような挿入部３
の構造は、第１図に分解した断面図に示されてお
り、これにもとづき更に詳しく説明する。

上記先端構成部９には湾曲部８が連結されてお
り、この湾曲部８は、リング状をなした複数の節
輪１０……をリベツト１１……により相互に回動
可能にして軸方向に連結し、これら節輪１０……
の外周囲を図示しない網管や外皮により覆つて構
成してある。なお、節輪１０……には第２図にも
示すように、操作ワイヤ１８を挿通させる絞り部
１２が形成されている。

このような湾曲部８には可撓管部７が接続され
ている。可撓管部７は、第３図にも示されるよう
に、可撓性チユーブ１３と、この可撓性チユーブ
１３の外周を覆う編組チユーブ１４および外皮１
５からなり、先端部が接続管１６を介して上記湾
曲部８に接続されており、後端は前記操作部２に
接続されている。可撓性チユーブ１３の内面には
コイル状のワイヤガイド１７ａ，１７ｂが取付け
られ、これらワイヤガイド１７ａ，１７ｂには前
記操作ワイヤ１８が挿通されている。

このような構成の挿入部３には内蔵物が挿通さ
れている。内蔵物は、イメージガイドケーブルお
よびライトガイドケーブルを始めとし、その他鉗
子、カテーテルあるいは高周波治療具などの処置
具を挿通するためのチヤンネルおよび送気送液吸
引パイプなどであり、本実施例ではチヤンネルお
よび送気送液吸引パイプについては説明を省略す
る。

上記先端構成部９の先端面には、光照射窓２０
が開口されており、この光照射窓２０にはライト
ガイドケーブル２１が接続されている。また、上
記光照射窓２０の中心部には、対物レンズ２２が
光照射窓２０と同心状をなして設けられており、
この対物レンズ２２にはイメージガイドケーブル
２３が接続されている。これらライトガイドケー
ブル２１およびイメージガイドケーブル２３はい
づれも光学繊維束からなり、それぞれ両端部は１
本１本の石英等よりなる単繊維が結束処理されて
いる。この結束処理は、本実施例の場合、多数の
単繊維の端部を接着剤により固めるとともに、こ
の外側に薄肉金属チユーブよりなる口金２４ａ，
２４ｂおよび２５ａ，２５ｂを被嵌して固定して
ある。なお、上記結束処理は、接着剤により固め
るのみ、または繊維束に薄肉金属チユーブよりな
る口金２４ａ，２４ｂおよび２５ａ，２５ｂを被
嵌するのみであつてもよい。

なお、本実施例では、先端構成部９の光照射窓
２０に、ライトガイドケーブル２１の一端がこの
一端に取着した口金２４ａを嵌合しかつ接着剤等
により接合することにより連結されているととも
に、このライトガイドケーブル２１の中心部に、
上記イメージガイドケーブル２３の一端に取着し
た口金２５ａが同心状に位置して接着剤等により
接合されている。そしてイメージガイドケーブル
２３の一端に取着した口金２５ａの先端に対物レ
ンズ２２が接合されている。このため、イメージ
ガイドケーブル２３はライトガイドケーブル２１
の内部を挿通されているものである。

上記ライトガイドケーブル２１の外周面は被覆
チユーブ２６により覆われ、他の内蔵物や節輪１
０……と直接接触しないようになつている。

上記ライトガイドケーブル２１およびイメージ
ガイドケーブル２３の他端は、上記挿入部３を挿
通させて操作部２に導かれ、ライトガイドケーブ
ル２１は前述したユニバーサルコード４内に挿通
されている光源接続用のコネクタ５に接続されて
いるとともに、イメージガイドケーブル２３は接
眼部６に接続されている。

ライトガイドケーブル２１を光源接続用コネク
タ５に接続した部分の状態が第４図に示されてい
る。すなわち、２７はコネクタ構成部材であり、
このコネクタ構成部材２７には挿入孔２８が形成
されており、かつこの挿入孔２８と直交してねじ
孔２９が設けられている。ライトガイドケーブル
２１の他端には、すでに被着してある口金２４ｂ
の外側に、例えば金属よりなる補強用パイプ３０
を被嵌して接着剤により接合してあり、この補強
用金属パイプ３０は上記挿入孔２８に嵌合されて
いる。そして、ねじ孔２９にはビス３１がねじ込
まれており、このビス３１により補強用金属パイ
プ３０を移動不能に止着してある。

なお、図示を省略するが、イメージガイドケー
ブル２３を接眼部６に接続する場合も、上記第４
図と同様な構造が採用されている。

さらに、先端構成部９には、先に説明した操作
ワイヤ１８，１８が連結されており、これら操作
ワイヤ１８，１８は、節輪１０……に形成した絞
り部１２および可撓管部７に取着したコイル状の
ワイヤガイド１７ａ，１７ｂを挿通されて、前記
操作部２に設けた操作ノブのプーリに連結されて
いる。この操作ノブを回動操作することにより前
述の湾曲部８が湾曲されるようになつている。

上記の構造における内視鏡１は、ライトガイド
ケーブル２１およびイメージガイドケーブル２３
を組付けるのに以下の方法を採用している。

すなわち、ライトガイドケーブル２１およびイ
メージガイドケーブル２３は、先端構成部９に連
結するに先だつて、予め一体的に組み付けられて
いる。

つまり、これらライトガイドケーブル２１およ
びイメージガイドケーブル２３の一端部は互いに
接合されている。この場合、イメージガイドケー
ブル２３の両端部は１本１本の単繊維を接着剤に
より固め、これら端部に薄肉金属チユーブよりな
る口金２５ａ，２５ｂをそれぞれ被嵌して接着す
る。このようなイメージガイドケーブル２３の外
周をライトガイドケーブル２１を構成する多数本
の単繊維で包み込み、このライトガイドケーブル
２１の一端は上記イメージガイドケーブル２３の
一端に取着した口金２５ａの周囲に長さを揃えた
状態で接着剤により接合して固め、かつこの端部
に口金２４ａを被嵌して接合する。また、このラ
イトガイドケーブル２１の他端も接着剤で固め、
この端部に口金２４ｂを被嵌して接合する。この
状態でイメージガイドケーブル２３の口金２５ａ
に対物レンズ２２を取付け、またライトガイドケ
ーブル２１の外周を被覆チユーブ２６で覆う。

このようにすると、ライトガイドケーブル２１
の一端とイメージガイドケーブル２３の一端が互
いに接合され、よつてこれら両ガイドケーブル２
１と２３は互いに一体的に組付けられる。この場
合、ライトガイドケーブル２１がイメージガイド
ケーブル２３より充分長いので、イメージガイド
ケーブル２３の他端、つまり口金２５ｂ側は、ラ
イトガイドケーブル２１の繊維群の内部を挿通さ
れ、この繊維群の中に埋め込まれている状態とな
つている。

このように予め組み込まれたライトガイドケー
ブル２１およびイメージガイドケーブル２３は、
ライトガイドケーブル２１の一端に取着した口金
２４ａを先端構成部９の光照射窓２０に嵌挿し、
接着剤にて固定する。これによりライトガイドケ
ーブル２１およびイメージガイドケーブル２３の
それぞれ一端は先端構成部９に結合される。

次に、ライトガイドケーブル２１およびイメー
ジガイドケーブル２３の他端を挿入部３に挿通さ
せるのであるが、本実施例ではイメージガイドケ
ーブル２３の他端口金２５ｂ側は、ライトガイド
ケーブル２１の繊維群の内部に埋め込まれている
状態となつているから外部に露出していなく、し
たがつて、ライトガイドケーブル２１の他端口金
２４ｂを挿入部３に挿通させる。

この挿通は、第１図に示す湾曲部８および可撓
管部７を挿通する。

ここで大切なことは、上記ライトガイドケーブ
ル２１の他端が湾曲部８および可撓管部７を挿通
される時には、第４図に示す補強用金属パイプ３
０を未だ取着していない状態で導通させることで
ある。

このようにして、上記ライトガイドケーブル２
１の他端が湾曲部８および可撓管部７を挿通され
ると、イメージガイドケーブル２３の他端をライ
トガイドケーブル２１の繊維群の内部から引出
す。つまり、イメージガイドケーブル２３の他端
が位置されている部分の被覆チユーブ２６を切り
裂いて開口し、この開口部よりイメージガイドケ
ーブル２３の他端を引出す。これによりイメージ
ガイドケーブル２３の他端はライトガイドケーブ
ル２１の他端から分岐される。

次に、これらイメージガイドケーブル２３およ
びライトガイドケーブル２１のそれぞれ他端を操
作部２に挿入し、イメージガイドケーブル２３の
他端は接眼部６に接続するとともに、ライトガイ
ドケーブル２１の他端はユニバーサルコード４と
して操作部２から延長し、コネクタ５に接続す
る。

上記ライトガイドケーブル２１の他端をコネク
タ５に接続するには、操作部２から延長されたラ
イトガイドケーブル２１の他端、すなわち口金２
４ｂの外周に補強用金属パイプ３０を被せ、これ
を接着剤にて固定する。そして、この補強用金属
パイプ３０はコネクタ構成部材２７に形成した挿
入孔２８に嵌合し、ねじ孔２９からビス３１をね
じ込むことにより補強用金属パイプ３０を移動不
能に止着する。

なお、イメージガイドケーブル２３の他端を接
眼部６に接続する場合も同様な手段による。

上記のような第１の実施例によると、予めライ
トガイドケーブル２１とイメージガイドケーブル
２３は一体的に組み込まれているので、これらの
一端を先端構成部９に接合した後、他端を挿入部
３に挿通させる場合、イメージガイドケーブル２
３の他端がライトガイドケーブル２１の繊維群の
内部に埋め込まれている状態となつているため、
挿入部３を挿通させのは実質的に１本のケーブル
となつている部分であり、したがつてイメージガ
イドケーブル２３とライトガイドケーブル２１を
それぞれ別個の挿通させる場合に比べて挿通作業
は１回ですみ、作業性がよい。

そして、イメージガイドケーブル２３の他端が
ライトガイドケーブル２１の繊維群の内部に埋め
込まれている状態となつているため、イメージガ
イドケーブル２３が他の内蔵物や節輪１０……等
に接触することがなく、よつて傷付くことがな
い。このことはイメージガイドケーブル２３に格
別な被覆チユーブを設ける必要がなくなり、部品
の省略が可能になる。

また、ライトガイドケーブル２１は被覆チユー
ブ２６にて覆われているので、このライトガイド
ケーブル２１も他の内蔵物や節輪１０……等に接
触することがなく、傷付くことはない。

しかして、上記のようなライトガイドケーブル
２１の他端を湾曲部８および可撓管部７に挿通さ
せる時には、第４図に示す補強用金属パイプ３０
を取着することなく挿通させるようにしたので、
補強用金属パイプ３０の外径に制約されることが
なく、したがつて挿通が容易になる。

また、ライトガイドケーブル２１の他端に剛性
の高い補強用金属パイプ３０が存在していないの
で、ライトガイドケーブル２１を湾曲部８や可撓
管部７を通過させる場合に、鉗子用チヤンネル
や、送気送液チユーブなどの他の内蔵物に触れて
これらを傷付けることもない。

そして、第４図に示す補強用金属パイプ３０は
ライトガイドケーブル２１の他端が湾曲部８およ
び可撓管部７を挿通された後、このライトガイド
ケーブル２１の他端に取着するようにしたので、
補強用金属パイプ３０の外径を大きくすることが
できる。このため、補強用金属パイプ３０の機械
的強度が向上し、ビス３１により止着した際変形
する心配はない。この結果、ライトガイドケーブ
ル２１の他端に歪みを発生させる等の不具合が防
止される。

なお、上記実施例では、補強用パイプ３０とし
て金属製のものを用いた場合を説明したが、本発
明は補強用パイプ３０として合成樹脂製のものを
使用してもよい。

合成樹脂製補強用パイプであれば、ビス３１に
よる圧縮力が加えられた場合に、自己の弾性で圧
縮力を吸収するので、光学繊維束に歪みを発生さ
せることはない。

また、本発明は、第６図に示す第２の実施例の
ように、ライトガイドケーブル２１の他端口金２
４ｂの外周に、エポキシ樹脂、またはシリコン樹
脂などのような弾性を有する接着剤３５を介して
金属製の補強用パイプ３０を被せてもよい。この
場合、補強用金属パイプ３０の肉厚が小さくて、
この補強用パイプ３０がビス３１で押圧変形され
たとしても接着剤３５が圧縮力を吸収し、光学繊
維束に歪みを発生させることはない。

また、この場合、接着剤３５は金属製補強用パ
イプ３０の内部全体に亘り充填されていることに
は限らず、金属製補強用パイプ３０の両端部だけ
に設けられていてもよい。

さらに本発明は、第７図および第８図に示す第
３の実施例のような場合であつても実施可能であ
る。

つまり、第７図および第８図において、４０は
内視鏡の挿入部を構成する可撓管であり、この可
撓管４０は、ポリウレタン、塩化ビニル、PTFE
などのように通常体腔内カテーテルとして使用さ
れる柔軟性を有する樹脂よりなる。この可撓管４
０は、内部に光学繊維束、操作ワイヤ、鉗子挿通
チヤンネルなどを挿通させる複数の管腔４１……
を互いに独立して軸方向に形成してなる、いわゆ
るマルチル−メンチユーブとなつている。この可
撓管４０に挿通される光学繊維束の１つ、例えば
イメージガイドケーブル４２は、全長に亘つて石
英等のガラス繊維を束ねた繊維束に、シリコン樹
脂をコーテイングしたセミフレキシブルなタイプ
のものであり、このイメージガイドケーブル４２
の先端には対物レンズ４３が鏡筒４４を介して接
合されている。鏡筒４４の外径は、イメージガイ
ドケーブル４２の外径より大きく形成されてい
る。

このイメージガイドケーブル４２が挿通される
上記可撓管４０の管腔４１は、その内径がイメー
ジガイドケーブル４２の外径に略等しく、端部の
挿入口部４５の内径は上記鏡筒４４の外径と略等
しく形成されている。

このような構造の場合も、可撓管４０の端部の
挿入口部４５よりイメージガイドケーブル４２の
端部（鏡筒４４側とは反対側）を挿入し、イメー
ジガイドケーブル４２を管腔４１の他端から引出
す。

この後、該引出されたイメージガイドケーブル
４２の端部に補強用金属または樹脂製パイプ３０
を被嵌するものとする。

このような実施例であつても、補強用パイプ３
０は、可撓管４０の管腔４１を挿通された後のイ
メージガイドケーブル４２の端部に被嵌するの
で、第１の実施例と同様に補強用パイプ３０の外
径を大きくして機械的強度を高めることができる
とともに、挿通時のイメージガイドケーブル４２
の径は小さくてすみ、管腔４１の内径を小さくす
ることができ、可撓管４０の細径化が可能とな
る。

なお、光学繊維束の挿通方向は、先端構成部９
から操作部２側に向かうだけではなく、逆に操作
部２から先端構成部９の方向に挿通ささせるよう
にしてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、光学繊維
束を可撓管内に挿通させる際、端部に補強用パイ
プを被嵌せずに挿通させるようにしたから、その
端部径が小さくなり、鉗子用チヤンネルや、送気
送液チユーブなどのような他の挿通物が導通され
ている可撓管内において光学繊維束の挿通スペー
スは小さくてすみ、挿通作業が容易になる。そし
て補強用パイプは光学繊維束が可撓管内に挿通さ
れた後、その端部に被嵌されるから、補強用パイ
プの外径を大きくしても支承なく、肉厚を大きく
することができ補強用パイプの機械的強度を高め
ることができる。したがつて、補強用パイプの変
形が防止され、光学繊維束の端部に歪みを発生す
ることはない。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明の第１の実施例を
示し、第１図は内視鏡の挿入部の構造を示す分解
した断面図、第２図は第１図中−線の断面
図、第３図は第１図中−線の断面図、第４図
はライトガイドケーブルの挿通側端部の接合部を
一部断面した側面図、第５図は内視鏡の全体を示
す斜視図、第６図は本発明の第２の実施例を示す
ライトガイドケーブルの挿通側端部の接合部を一
部断面した側面図、第７図および第８図は本発明
の第３の実施例を示し、第７図は内視鏡の挿入部
の構造を示す分解した断面図、第８図は第７図中
−線の断面図である。 １……内視鏡、２……操作部、３……挿入部、
７……可撓管部、８……湾曲部、９……先端構成
部、１０……節輪、１３……可撓性チユーブ、１
８……操作ワイヤ、２０……光照射窓、２１……
ライトガイドケーブル、２２……対物レンズ、２
３，４２……イメージガイドケーブル、２４ａ，
２４ｂ，２５ａ，２５ｂ……口金、３０……補強
用金属パイプ、３１……ビス、４０……可撓管、
４１……管腔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 内視鏡の挿入部を構成する可撓管内に光学繊
   維束を挿通し、この光学繊維束の両端部をそれぞ
   れ操作部および先端構成部に結合する内視鏡にお
   ける光学繊維束の組付け方法において、 端部を結束処理した光学繊維束を可撓管内に挿
   通した後、この光学繊維束の端部に補強用パイプ
   部材を被嵌することを特徴とする内視鏡における
   光学繊維束の組付け方法。