JPH0555040U - リークテスト装置 - Google Patents

リークテスト装置

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JPH0555040U
JPH0555040U JP10684591U JP10684591U JPH0555040U JP H0555040 U JPH0555040 U JP H0555040U JP 10684591 U JP10684591 U JP 10684591U JP 10684591 U JP10684591 U JP 10684591U JP H0555040 U JPH0555040 U JP H0555040U
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JP
Japan
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suction cup
sniffer
helium gas
leak
atmosphere
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Application number
JP10684591U
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English (en)
Inventor
岡原真
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サクションカップを移動させ測定する場合、
操作簡単でかつヘリウムガス検出器に大気が導入されて
測定機能がダウンすることが起こらないサクションカッ
プ法のリークテスト装置を提供する 【構成】 サクションカップ1の内部をスニファチュー
ブ6とスニファプローブ5からなるスニファセットを介
して真空排気するよう構成するとともに、サクションカ
ップ1にはその内部を大気に開放させるためのリーク弁
8を設置する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、大形真空容器や圧力容器あるいはその構成部品たとえば平板など のように製造過程や製品の状況により全体を真空に排気できないものを被試験体 とし、その被試験体に存在する目視できない細孔などの有無を測定するリークテ スト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のリークテスト装置は、通称サクションカップ法(吸盤法)といわれる もので、小型真空箱と被試験体との接触面をゴムパッキング等によりシールし被 試験体を局部的に真空にするための環状ゴム盤からなるサクションカップ(吸盤 )を使用する方式のものである。この方式の測定は、まず準備としてサクション カップを被試験体の測定表面に対接しサクションカップ内部を真空排気するとと もに、被試験体の反対側をたとえばフードにて覆い、その内部を真空排気して減 圧しプローブガスとしてたとえばヘリウムガスを封入し、ヘリウムガスが加圧充 填された状態をつくる。そしてサクションカップに接続した真空ホースを介して 真空ポンプによりカップ内部を所定の真空度に排気する。このとき被試験体に細 孔が存在するとヘリウムガスがその部分からサクションカップ内部に侵入し、こ のリークしたヘリウムガスが真空排気系に接続したヘリウムガス検出器にて検出 されることにより、リークの存在が測定されるのである。
【0003】 このようなサクションカップ法とは別に、被試験体内部をプローブガス(ヘリ ウムガス)で加圧し、被試験体の細孔から外部に漏れるヘリウムガスをヘリウム ガス検出器に接続したスニファプローブで吸引して検出するスニファ法(吸込法 )もある。この方式では、スニファプローブはスニファチューブを介してヘリウ ムガス検出器に接続される。なお、このスニファプローブとスニファチューブか らなるスニファセットは、細管状で一定の排気抵抗を有している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところでサクションカップ法によるリークテストにおいては、たとえば大きな 面積の平板などの測定を行う場合、サクションカップの平板測定面への対接位置 を数回ないし多数回繰り返し移動させて測定していくことになる。このサクショ ンカップの移動の際は、その度にヘリウムガス検出器における『テスト終了』の スイッチを押し、移動後は『テスト開始』のスイッチを押して測定を開始すると いう操作を繰り返すことになる。そうしなければ、移動時に真空ホースを介して ヘリウムガス検出器に大気が入り、ヘリウムガス検出器の機能がダウンするから である。したがって測定に長時間を要ししかも操作が複雑で操作性が非常に悪い 。また、サクションカップが小型で吸盤の面積が小さい場合は、吸着力が弱いた めに測定中にサクションカップに外力が作用してサクションカップが被試験体か ら外れる場合があるが、この場合も真空ホースを介してヘリウムガス検出器に大 気が入り、ヘリウムガス検出器の機能がダウンすることになる。
【0005】 この考案は、このような問題点を解決するサクションカップ法のリークテスト 装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案が提供するリークテスト装置は、サクションカップの内部をスニファ チューブとスニファプローブからなるスニファセットを介して真空排気するよう 構成するとともに、サクションカップには必要時にその内部を大気に開放できる 手段を設置する。
【0007】
【作用】
サクションカップ内部とヘリウムガス検出器はスニファチューブとスニファプ ローブからなるスニファセットを介して接続されているので、サクションカップ 内部を大気に開放してもスニファセットの抵抗値が大きく、ヘリウムガス検出器 に大気が一気に侵入することはなく、ヘリウムガス検出器の機能がダウンするこ とはない。サクションカップ内部を大気に開放できる手段の操作で被試験体への 吸着は破壊される。
【0008】
【実施例】
以下、図面に示す実施例にしたがってこの考案を説明する。 実施例は、ガラス板Tを被試験体としてリークテストする装置が示されている が、まず図1は考案が提供するリークテスト装置の構成を原理的に示す図であっ て、ガラス板Tはガスケット14を介してヘリウムチャンバ13上に気密に固定 されている。図は測定状態を示し、サクションカップ1が被試験体のガラス板T 上面に対接された状態にある。すなわち後述するようにサクションカップ1の吸 盤がガラス板T上面に吸着されている。5はその先端部がサクションカップ1に 挿設されたスニファプローブで、その上端はスニファチューブ6を介して真空ポ ンプ9に接続されている。と同時にこの真空排気系にはパイプ10を介してヘリ ウムガス検出器12が接続されている。11はパイプ10に介設されたテストバ ルブである。他方サクションカップ1には内部を大気に開放するためのパイプ7 が挿設されるとともに、このパイプ7には大気開放のためのリーク弁8が設置さ れている。なおヘリウムチャンバ13には真空排気装置(図示せず)に接続され る排気孔13Hが穿設されているとともに、チャンバ13内にヘリウムガスを加 圧封入するためのヘリウムガス供給系と大気を導入する空気供給系が接続されて いる。16はその空気供給開閉弁、17はヘリウムガス供給開閉弁である。
【0009】 図1にしたがってこの考案のリークテスト装置の作動を説明する前に、図1に 示す原理をリークテスト装置に具体化した装置を図2について説明する。図2も ガラス板Tを被試験体としてリークテストする装置が示されているが、サクショ ンカップ1は被試験体のガラス板Tから離れた位置で対応している。ヘリウムガ ス検出器12は、具体的には磁場偏向形質量分析計などを主体とするもので、図 示例では搬送車19上に設置された搬送形のものである。18はこのヘリウムガ ス検出器12を真空に排気する油回転形真空ポンプである。9はサクションカッ プ1内を真空排気する油回転形真空ポンプで、スニファプローブ5とスニファチ ューブ6からなるスニファセットを介して排気する。
【0010】 さて以上の構成において、ガラス板Tのリークを測定する場合はまず準備とし て、両開閉弁16,17を閉塞してヘリウムチャンバ13を真空排気し、つぎに ヘリウムガス供給開閉弁17を開成してヘリウムガスを封入する。加圧充填して 大気圧以上を維持する。ガラス板Tとヘリウムチャンバ13の間にはガスケット 14が介在されているので、これらの準備は可能となる。
【0011】 準備が完了すると、図1に示すようにサクションカップ1をガラス板T上面の 測定位置に対接し、リーク弁8、テストバルブ11を閉塞して油回転形真空ポン プ9,18を駆動させてサクションカップ1内およびヘリウムガス検出器12を 真空排気する。サクションカップ1内はスニファローブ5とスニファチューブ6 のスニファセットを介して真空排気され、所定の真空度になった状態でテストバ ルブ11を開成すると測定が開始される。ガラス板Tに細孔が存在するとヘリウ ムガスがサクションカップ1内に侵入し、スニファセット5,6を介してヘリウ ムガス検出器12に至り、そこで検出されて細孔の存在が測定される。ヘリウム ガス検出器12がヘリウムガスを検出しなければ細孔が存在しないことが確認さ れる。つぎにサクションカップ1を移動させる場合は、油回転形真空ポンプ9, 18を駆動させた状態のままで、リーク弁8を開成させて大気に開放し、サクシ ョンカップ1の吸着を破壊させる。そのため測定位置への移動は容易に行われる が、この場合スニファセット5,6は一定の排気抵抗があり、大気がヘリウムガ ス検出器12に一気に導入されることはなく、したがってヘリウムガス検出器1 2の機能がダウンするという事態は生じない。つぎの位置にサクションカップ1 を対接しリーク弁8を閉塞すると、その位置での測定が即座に開始される。以上 の操作の繰り返しによって多数回の測定が行われ、ガラス板T上面全面の測定が 完了することになる。測定が完了すると開閉弁16を開成させてヘリウムチャン バ13内を大気に開放させる。以上で1枚のガラス板T(被試験体)のリークテ ストが終了する。 図3と図4はサクションカップの部分の具体的な構成例を示すもので、図3は 小型ものたとえばサクション面が45mm角のもの、図4は大形ものたとえばサ クション面が75mm角のものが示されている。ともに(A)図は平面図、(B )は要部を断面して示す断面図である。これらの図から明らかなように、サクシ ョンカップ1は本体1Hとこの本体1Hの下面の環状凸部にインロウ合わせされ て嵌合された環状ゴム盤1Gとによって構成され、下面に一定の容積が形成され ているものである。2は本体1Hの中央部位置にて上方から螺込まれたスニファ ローブ5のための取付管で上方内側には気密用のシール材が挿入されている。4 は取付管の上方に螺込まれスニファローブ5を固定するための固定環である。
【0012】 他方、7は取付管2に近接して設置された管体で、内方にリーク弁が設置され ている。8はそのリーク弁の開閉作動を行う自動復元形操作片で、手先で矢印方 向に倒すと管体内が開成されてサクションカップ1内を大気に開放し、手先を放 すと図示位置に復元して管体内は閉塞され大気と遮断するものである。
【0013】 図5は、被試験体としてのガラス板Tの具体的な形状とヘリウムチャンバ13 との具体的な関係を示す図で、(A)図は平面図、(B)は一部を破断して示す 図である。この図において図1,図2と同一の符号部品は図1,図2と同一の部 品であり詳細な説明は省略するが、15はガラス板Tとヘリウムチャンバ13を 一体的に固定するトグルクランプである。
【0014】 この考案の特徴は以上のとおりであるが、上記ならびに図示例に限定されるも のではなく、種々の変形実施例を挙げることができる。まずこの考案の要部であ るサクションカップの構成特にスニファセットの設置機構については、図示例の ようなスニファローブを着脱可能に設置する方式以外に、たとえばスニファロー ブをサクションカップへの連結部として一体的に構成する構造あるいはスニファ ローブの先端部に連結枠を取り付け、この連結枠を介してサクションカップに固 定する構成とすることもできる。またスニファローブの設置機構を二重または三 重の管体として構成し、内方をスニファ用にし外方をリーク用にする、いわゆる 一体的な構成とすることもできる。また一体的な構成としては、いわゆる“ハン ドツール形”とすることもできる。すなわちハンドツールの先端に球面継手を介 してサクションカップを取り付けた形である。この場合球面継手の介在でサクシ ョンカップがフローティングすることによって被試験体への対接、吸着が確実に なる。しかもリーク弁の開閉は引金を操作する形にすることで手動操作も簡便と なる。このような“ハンドツール形”ではない場合でも、このリーク弁は別個の 弁を付設する形ではなく、サクションカップの本体に一体的に構成することもで きる。またサクションカップの形状は矩形状のみならず、被試験体の形により円 形や三角形とすることもできる。このリークテスト装置が適用される被試験体と しては、ガラス板にのみ限定されずリークテストを必要とする他の金属板にも適 用でき、あるいは容器にも適用可能である。さらにプローブガスとしては、ヘリ ウムガスのみならず、他の不活性ガスを使用することもできる。この考案はこれ らすべてを包含するものである。
【0015】
【考案の効果】
この考案は以上説明したとおりであり、サクションカップ内部を大気に開放し てもスニファセットの抵抗値が大きく、ヘリウムガス検出器に大気が一気に侵入 することはなく、ヘリウムガス検出器の機能がダウンする心配もない。したがっ て大きい面積の平板の測定であって、サクションカップの対接位置を数回ないし 多数回繰り返し、移動させて測定していく場合でも、従来のようにサクションカ ップの移動の度にヘリウムガス検出器における『テスト終了』や『テスト開始』 のスイッチを押して測定を進めるという操作を繰り返す必要はなく、構成簡略に して短時間で操作性の良い装置を提供する。測定位置の移動もリーク弁の操作で きわめて容易に行える。さらにサクションカップが小型で吸盤の面積が小さく測 定中にサクションカップが被試験体から外れた場合でも、ヘリウムガス検出器の 機能がダウンする心配はないなどすぐれた利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による装置の原理的な構成を示す図で
ある。
【図2】この考案による装置の具体的な実施例を示す図
である。
【図3】この考案による装置の要部構成を示す図であ
る。
【図4】この考案による装置の要部構成を示す図であ
る。
【図5】この考案による装置にて測定される被試験体を
示す図である。
【符号の説明】
T…被試験体(ガラス板) 1…サクションカップ 2…取付管 5…スニファプローブ 6…スニファチューブ 7…パイプ 8…リーク弁 12…ヘリウムガス検出器 13…ヘリウムチャンバ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被試験体表面にサクションカップを吸着さ
    せてこのサクションカップ内部を真空排気し、被試験体
    の反対側にあるプローブガスが被試験体からリークして
    サクションカップ内部に侵入したときこれを検出するこ
    とにより被試験体のリークの有無を測定する装置におい
    て、サクションカップの内部をスニファチューブとスニ
    ファプローブからなるスニファセットを介して真空排気
    するよう構成するとともに、サクションカップには必要
    時にその内部を大気に開放できる手段を設置したことを
    特徴とするリークテスト装置。
JP10684591U 1991-12-25 1991-12-25 リークテスト装置 Pending JPH0555040U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009198431A (ja) * 2008-02-25 2009-09-03 Kayaba Ind Co Ltd 漏れ検査装置および漏れ検査方法
KR101329667B1 (ko) * 2012-07-25 2013-11-15 한국항공우주연구원 진공배관의 리크 검사 장치

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