JPH055497Y2 - - Google Patents

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JPH055497Y2
JPH055497Y2 JP3816486U JP3816486U JPH055497Y2 JP H055497 Y2 JPH055497 Y2 JP H055497Y2 JP 3816486 U JP3816486 U JP 3816486U JP 3816486 U JP3816486 U JP 3816486U JP H055497 Y2 JPH055497 Y2 JP H055497Y2
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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は検査用糞便の包装体に関するものであ
る。
[従来の技術] 健康診断のために糞便の検査は旧くから行われ
てきたが、そのなかでも便潜血の検査は潰瘍、
癌、結核、赤痢などの出血を伴う疾患の検査方法
として注目を集めている。また、最近では大腸癌
の一次スクリーニング方法として便潜血を逆受身
血球(又は粒子)凝集反応(RPHA)で検出す
る方法がすぐれていることが報告されている(斉
藤ら、「第2回大腸検査法研究集会」シンポジウ
ムS−1(昭和59年))。
従来、検査用糞便は一般に第7図に示すような
紙製又はプラスチツク製のカツプに入れて検査機
関に提出されていた。
最近、第8図に糞便を塗抹している状態の表側
斜視図をそして第9図に試薬を滴下している状態
の裏側斜視図を示すような便潜血検査用糞便の容
器が開発されている(特開昭56−106154号公報)。
この容器はプラスチツク製で表面の略中央には大
きな円盤状突出部20が形成されており、そこに
は糞便を入れる2つの小さなウエル21が設けら
れている。両ウエル21,21とも底部はなく貫
通穴になつている。一方、裏面は前記突出部に対
応する部分が凹所22になつていてその底部全面
に濾紙23が敷かれている。この突出部20と凹
所22はいずれも容器の側縁部にヒンジ結合され
た蓋24,25が被せられるようになつている。
便潜血の検出操作は、所定の試薬を第9図に示す
ように滴下することによつて生じた発色を調べる
ことによりわれる。濾紙23をグアヤク脂を含浸
させた紙に変えるとともに蓋25のウエルに対応
する位置に濾紙の小片を取り付け、この小片を外
して測定に供するようにしたものもある。
また、第10図及び第11図に示すように裏パ
ネル26の上に吸水紙27を載せ、2つの窓28
が設けてある表パネル29を折込んで裏パネル2
6と貼り合せ、反対側から蓋パネル30を折込ん
でその先端31を表パネルに設けた切込32に差
し込んで係止するようにした便潜血検査用糞便包
装体も知られている。このものは受検者が自己の
糞便を表面と内部とから採つて2個所の窓部28
にヘラで別々に塗抹するようになつている。一
方、裏パネル26に蓋33を形成する切込線34
が設けられており、検査時にはこの蓋部33を第
12図に示すように開けて糞便塗抹部に反対側か
ら発色液を滴下し、一定時間後に発色を観察する
ことによつて判定するようになつている。
[考案が解決しようとする問題点] 第7図に示すようなカツプの場合には蓋が外れ
やすく持ち運びに煩わしさがあり、また、検査機
関においてもこの糞便を濾紙に塗抹してサンプル
を調製するのに手間がかかつていた。
第8図及び第9図に示す容器の場合には容器が
高価であるばかりでなく、糞便を容器に入れたま
ま呈色反応操作を行うため予め定められた分析方
法にしか利用できなかつた。蓋の裏面に濾紙の小
片を取り付けることにより任意検査方法を利用で
きるようになつたが、グアヤク脂含浸紙を介して
測定成分を集めているところから、糞便の硬軟な
どの影響もあり、検査精度及び感度に問題があつ
た。
第10〜12図に示す包装体の場合には、糞便
の塗抹量のバラツキが大きいことのほか、予め定
められた分析方法にしか利用できなかつた。
本考案者は便潜血を免疫学的方法例えば
RPHA、RIA、EIA、ラテツクス凝集反応等の方
法で測定するための糞便試料の調製法として、受
検者に糞便を濾紙に塗抹して提出することを求
め、提出された糞便塗抹濾紙の一定面積をパンチ
ヤーで打ち抜いていたが、この方法は煩瑣である
とともに試料に前回分の影響が現れるおそれもあ
つた。
[問題点を解決するための手段] 本考案者はこのような問題点を解決して、受検
者に負担をかけずに検査機関において能率よく免
疫学的検査用試料を取得しうる手段を開発するべ
く鋭意検討の結果、濾紙に予め当該試料として適
する大きさの切取部を設けておくことによつてそ
の目的を達成することができた。
すなわち、本考案は糞便が塗抹される吸水紙
と、該吸水紙をその間に収容する蓋パネル及び裏
パネルとを有する検査用糞便包装体において、該
吸水紙の周縁部のみを固定するとともに該吸水紙
の未固定部位に切目線で取囲まれたサンプル採取
部を設けたことを特徴としている。
吸水紙は糞便が塗抹されるものであり、所定の
強度を有し水中でほぐれやすいものであればよ
い。例えば、濾紙などは好適である。
蓋パネルは吸水紙の表側をそして裏パネルは吸
水紙の裏側を掩つて保護するものである。
吸水紙は周縁部のみを固定し、中央の未固定部
位には切目線で取り囲まれたサンプル採取部を設
ける。このサンプル採取部の面積は測定に必要な
サンプル量を確保できるように定める。形状は特
に限定されるものではなく、円、4角形、6角
形、など任意の形にすることができる。切目線の
各切目の長さは少なくともピンセツトの先端を挿
入できる程度、通常3mm以上、好ましくは5mm以
上必要である。また切目線のブリツジ部は細い棒
で突くかあるいはピンセツトでサンプル採取部を
摘んで軽く引張れば切れる程度がよく、ブリツジ
部の数は2〜8程度、好ましくは2〜5程度、特
に好ましいのは2〜3程度が適当である。細い棒
で突くための凹みをサンプル採取部の中央等に設
けてもよい。このようなサンプル採取部の数は特
に限定されるものではなく、適宜数を設けること
ができる。
固定する吸水紙の周縁部は全周縁であつてもよ
く、部分的例えば2側縁のみあるいは各側縁の一
部のみであつてもよい。固定手段としては、裏パ
ネルに直接糊付してもよく、あるいは裏パネルの
上に窓を有するパネル(表パネル)を重ねてその
窓部周縁の裏側に吸水紙を糊付してもよい。この
表パネルの窓の大きさはそのなかに糞便を塗抹し
てサンプルを取得するに足る充分な大きさがあれ
ばよい。窓の形は問わないが通常は方形あるいは
円形である。一方、サンプル採取部を取り出しや
すくするために吸水紙と裏パネルの間に吸水紙の
周囲を支持する枠パネル(内パネル)を入れて吸
水紙を浮かせることが好ましい。内パネルの開口
部は通常は前記表パネルの窓と同じ大きさか一回
り大きなものとし組立時に該窓と同じ位置にくる
ように設ける。内パネルを設ける場合には吸水紙
にある程度の強度があれば吸水紙の周縁部を表パ
ネルと内パネルで挟持するだけでもよい。
各パネルは製作を容易にするために連設するこ
とが好ましい。蓋パネル、裏パネル、表パネル、
内パネルの4パネルで構成する場合には例えば第
6図イに示すように、蓋パネル4−裏パネル3−
表パネル2−内パネル1の順に連結するか、ある
いは同図ロに示すように蓋パネル4−表パネル2
−内パネル1−裏パネル3の順に連結すれば全パ
ネルを一体とすることができる。そのほか、同図
ハに示すように蓋パネル4−内パネル1−表パネ
ル2−裏パネル3のように相互に連結してもよ
い。これらにおいて表パネル2と内パネル1の間
は吸水紙を挟んで接着するが、蓋パネル4は開閉
自在にするために接着しない。一方、裏パネル3
は内パネル1に接着してもよく、接着しなくとも
よい。接着しない場合には、第6図イについては
そのままでよく、同図ロ及びハの場合には裏パネ
ル4の自由端を係止するなどの手段を別途講じる
必要がある。接着は通常は糊付によつて行うが、
そのほか紙にポリエチレンなどの熱可塑性樹脂を
コーテイングしておき、これを溶着させることに
よつて行うこともできる。
蓋パネルの自由端の固定手段としては、例え
ば、蓋パネルの自由端あるいはその近傍に係止片
を形成しておき、これを表パネルあるいは裏パネ
ルに形成した切込に差し込むようにすればよい。
この場合、係止片を設けるパネルと切込を設ける
パネルを逆にしてもよい。そのほか、ラベルを利
用してもよく、あるいは着脱容易な糊を塗布する
とかマジツクテープを粘着するなどしてもよい。
蓋パネル、裏パネル等には氏名等の記載欄及び
使用説明などを適宜印刷することができる。本考
案者はサンプルの量を一定にするために塗抹した
糞便を蓋パネル(あるいは裏パネル)の上から指
で押し拡げることが有効であることを見出した。
従つて、この指で押すこと及びその位置を蓋パネ
ル(あるいは裏パネル)等に表示することが好ま
しい。
パネルの材料はある程度硬さのあるシートがよ
く、通常は薄手の板紙が適当である。紙にポリエ
チレンなどの熱可塑性合成樹脂をコーテイングし
たものであつてもよい。そのほか、合成樹脂など
も利用することができる。
この包装体には必要により糞便を塗布するヘラ
とか刷毛、使用説明書、試薬類などを添付するこ
とができる。
[作用] 吸水紙の周縁部を固定するとともに吸水紙の未
固定部に切目線で取り囲まれたサンプル採取部を
設けることにより、この採取部を細い棒で突きあ
るいはピンセツトで摘んで容易に取り出して分析
に供することができる。
[実施例] 本考案の一実施例である包装体を展開した表面
図を第1図にそして裏面図を第2図に示す。
各パネルは厚さ約0.3mmの板紙よりなり、これ
らの図に示すように、内パネル1、表パネル2、
裏パネル3、蓋パネル4の順にそれぞれ折曲線
5,6,7を介して連設されている。内パネル1
及び表パネル2には長方形の大きな窓8,9が折
り返して両パネル1,2を合わせた際に丁度一致
するように設けられている。窓8,9の周縁部に
は当該位置を明示する模様12が印刷されてい
る。第2図に示すように、表パネル2の裏面の窓
部9には濾紙(吸水紙)14が貼り付けられてい
る。この濾紙14には2個所のブリツジ部を16
を有する切目線17で取り囲まれた円形のサンプ
ル採取部18が合計8個所に設けられている。濾
紙14の表面には「便」の文字が多数印刷されて
おり、表パネル2にはこの「便」の文字が見える
程度に塗抹するよう指示が印刷されている。表パ
ネル2の上縁部には係止片11を差し込む「〓」
状の切込10が設けられている。裏パネル3には
糞便の塗抹方法の説明が印刷され、蓋パネル4に
は番号、氏名等の記入欄が印刷されている。ま
た、この蓋パネル4には糞便を塗抹後親指で強く
押すよう指示するとともにその押す部位13が点
線で示されている。蓋パネル4の上端には係止片
11が設けられており、蓋パネル4の上面には塗
抹方法が図示されている。
第3図に組立てた包装体の蓋パネルを開けた状
態の斜視図を示し、第4図に蓋パネルを閉めた状
態の斜視図を示す。なお、これらの図では印刷が
省略されている。第5図は第4図におけるA−A
部断面図である。
この包装体を組立てる方法としては、まず内パ
ネル1の全面及び表パネル2の窓9周縁部に糊を
塗布しておき、濾紙14を表パネル2の窓9に載
せる。次に、内パネル1を折曲線5で折り返して
表パネル2に押し付け接着させる。それから裏パ
ネル3の蓋パネル4側折曲線7の近傍に糊を塗布
してから表パネル2を折曲線6で折り返して裏パ
ネル3に押し付け接着させればよい。
蓋パネルの自由端15は第4図及び第5図に示
すように係止片11を切込10に差し込むことに
よつて係止される。
この包装体の使用方法としては、受検者はまず
蓋パネル4に自己の氏名等を記入し、次いで蓋パ
ネル4を開けて蓋パネル裏面の指示に従つて自己
の糞便をヘラなどで濾紙14に塗抹し、蓋パネル
4を閉めたのち、蓋パネル4の点線部位13を親
指で強く押す。それから、これを検査機関まで持
参あるいは郵送すればよい。検査機関において
は、蓋パネル4を開け、適当なサンプル採取部1
8をピンセツトで摘みあるいは裏パネル3を開け
て裏側から細い棒などで突くことにより取つてこ
れを用いてRPHAなどの測定に供する。
[考案の効果] 本考案の包装体は持ち運び及び輸送がしやす
く、しかも適量かつ一定の糞便試料を容易に取得
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である包装体を展開
した表面図であり、第2図は裏面図である。第3
図はこの包装体を組立てて蓋パネルを開けた状態
の斜視図であり、第4図はその閉めた状態の斜視
図である。第5図は第4図におけるA−A部断面
図である。第6図は各パネルの連結例を示す模式
図である。第7図は従来例であるカツプの斜視図
であり、第8図及び第9図は別の従来例の容器の
使用状態を示す表側及び裏側の斜視図である。第
10図はさらに別の従来例の包装体の蓋パネルを
開けた状態の、第11図はその組立状態の、そし
て第12図は裏面の蓋部を開けた状態のそれぞれ
の斜視図である。 3……裏パネル、4……蓋パネル、14……濾
紙(吸水紙)、18……サンプル採取部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 糞便が塗抹される吸水紙と、該吸水紙をその間
    に収容する蓋パネル及び裏パネルとを有する包装
    体において、該吸水紙の周縁部のみを固定すると
    ともに該吸水紙の未固定部位に切目線で取り囲ま
    れたサンプル採取部を設けたことを特徴とする検
    査用糞便包装体。
JP3816486U 1986-03-15 1986-03-15 Expired - Lifetime JPH055497Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3816486U JPH055497Y2 (ja) 1986-03-15 1986-03-15

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3816486U JPH055497Y2 (ja) 1986-03-15 1986-03-15

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JPS62150661U JPS62150661U (ja) 1987-09-24
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JP3816486U Expired - Lifetime JPH055497Y2 (ja) 1986-03-15 1986-03-15

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2500331Y2 (ja) * 1991-06-13 1996-06-05 株式会社ニッショー 便採取容器

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JPS62150661U (ja) 1987-09-24

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