JPH0554862A - 送風機構を備えたメタルハライドランプ装置 - Google Patents
送風機構を備えたメタルハライドランプ装置Info
- Publication number
- JPH0554862A JPH0554862A JP23562991A JP23562991A JPH0554862A JP H0554862 A JPH0554862 A JP H0554862A JP 23562991 A JP23562991 A JP 23562991A JP 23562991 A JP23562991 A JP 23562991A JP H0554862 A JPH0554862 A JP H0554862A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal halide
- air blowing
- halide lamp
- arc tube
- nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 色特性を劣化させることなく失透速度を抑制
した長寿命の送風機構を備えたメタルハライドランプ装
置を提供する。 【構成】 両端に主電極２を備えた発光管１の一方のシ
ール部には主電極２を取り囲むように反射兼保温膜３を
塗布し、対向する他方のシール部には、送風ノズル５を
一体的に設けた口金４を、送風ノズル５が発光管上部に
向けて送風するように取り付け、送風ノズルの配置側の
シール部の上部表面に保温材６を設けて、水平点灯用の
メタルハライドランプ装置を構成する。
した長寿命の送風機構を備えたメタルハライドランプ装
置を提供する。 【構成】 両端に主電極２を備えた発光管１の一方のシ
ール部には主電極２を取り囲むように反射兼保温膜３を
塗布し、対向する他方のシール部には、送風ノズル５を
一体的に設けた口金４を、送風ノズル５が発光管上部に
向けて送風するように取り付け、送風ノズルの配置側の
シール部の上部表面に保温材６を設けて、水平点灯用の
メタルハライドランプ装置を構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、メタルハライドラン
プ装置、特に外管を設けずに発光管のみで用いられ、比
較的小形の映像用光源等として利用される送風機構を備
えたメタルハライドランプ装置に関する。
プ装置、特に外管を設けずに発光管のみで用いられ、比
較的小形の映像用光源等として利用される送風機構を備
えたメタルハライドランプ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、外管を設けずに発光管のみで用い
られるショートアークメタルハライドランプは、その演
色性の良さと発光効率が大きいことなどの特徴により、
光学系を利用した映像機器、例えばオーバーヘッドプロ
ジェクタ，オーバーヘッドタイプの液晶プロジェクタあ
るいは液晶プロジェクションテレビ、更には映写機等の
光源として使用され普及しつつある。
られるショートアークメタルハライドランプは、その演
色性の良さと発光効率が大きいことなどの特徴により、
光学系を利用した映像機器、例えばオーバーヘッドプロ
ジェクタ，オーバーヘッドタイプの液晶プロジェクタあ
るいは液晶プロジェクションテレビ、更には映写機等の
光源として使用され普及しつつある。
【０００３】このように外管を設けずに発光管のみで用
いる映像用の小形のメタルハライドランプは、希土類金
属ハロゲン化物を用い、発光管内容積に対して大容量の
ランプ電力にし、発光管内の封入添加物蒸気圧を、外管
を設けたメタルハライドランプとほぼ同様な値になるよ
うにして、良好な色特性を得るようにしている。
いる映像用の小形のメタルハライドランプは、希土類金
属ハロゲン化物を用い、発光管内容積に対して大容量の
ランプ電力にし、発光管内の封入添加物蒸気圧を、外管
を設けたメタルハライドランプとほぼ同様な値になるよ
うにして、良好な色特性を得るようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発光管
内容積当たりのランプ電力が大きいため、封入された希
土類金属ハロゲン化物が発光管容器を構成している石英
材と反応し、高温部で失透現象が早期に発生する。発光
管を水平に配置して点灯する場合には、発光管の上部が
最高温部となるので、この部分における失透が顕著にな
り、映像用光源としてスクリーンに照射したとき、スク
リーン上の色も変化し、照度の劣化が著しいという問題
があった。
内容積当たりのランプ電力が大きいため、封入された希
土類金属ハロゲン化物が発光管容器を構成している石英
材と反応し、高温部で失透現象が早期に発生する。発光
管を水平に配置して点灯する場合には、発光管の上部が
最高温部となるので、この部分における失透が顕著にな
り、映像用光源としてスクリーンに照射したとき、スク
リーン上の色も変化し、照度の劣化が著しいという問題
があった。
【０００５】この欠点を解消するため、従来、発光管の
上部表面を冷却するための送風機構を設け、失透速度を
抑制し、照度維持率の低下を低減するようにしたものが
提案されている。
上部表面を冷却するための送風機構を設け、失透速度を
抑制し、照度維持率の低下を低減するようにしたものが
提案されている。
【０００６】ところが、このように送風機構を設けて発
光管の上部表面の送風冷却を行うようにすると、発光管
の失透現象は抑えられ、照度維持率の低下も抑制される
が、この送風機構による送風が最高温部のみならず、最
冷部の温度を下げたり、他の部分に最冷部を形成したり
する。そのため蒸気圧が低下して、点灯当初から色特性
が悪化してしまうという問題点があった。
光管の上部表面の送風冷却を行うようにすると、発光管
の失透現象は抑えられ、照度維持率の低下も抑制される
が、この送風機構による送風が最高温部のみならず、最
冷部の温度を下げたり、他の部分に最冷部を形成したり
する。そのため蒸気圧が低下して、点灯当初から色特性
が悪化してしまうという問題点があった。
【０００７】本発明は、従来の送風機構を備えたメタル
ハライドランプ装置における上記問題点を解消するため
になされたもので、色特性を劣化させることなく、失透
速度を抑制した長寿命のメタルハライドランプ装置を提
供することを目的とする。
ハライドランプ装置における上記問題点を解消するため
になされたもので、色特性を劣化させることなく、失透
速度を抑制した長寿命のメタルハライドランプ装置を提
供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段及び作用】上記問題点を解
決するため、本発明は、少なくとも希土類金属を含むハ
ロゲン化物を封入した外管を設けない発光管を水平に配
置して点灯するようにしたメタルハライドランプ装置に
おいて、前記発光管のシール部上に発光管の上部表面に
送風を行うための冷却用送風ノズルを配置し、且つ該送
風ノズルの配置側の発光管シール部の上部表面に保温膜
を施すものである。
決するため、本発明は、少なくとも希土類金属を含むハ
ロゲン化物を封入した外管を設けない発光管を水平に配
置して点灯するようにしたメタルハライドランプ装置に
おいて、前記発光管のシール部上に発光管の上部表面に
送風を行うための冷却用送風ノズルを配置し、且つ該送
風ノズルの配置側の発光管シール部の上部表面に保温膜
を施すものである。
【０００９】このように構成したメタルハライドランプ
装置においては、送風ノズルから送風が行われる際、シ
ール部にノズルからの送風の一部が当たっても、シール
部がその表面に設けられている保温膜により保温されて
いるため、シール部基部に最冷部が形成されたり、ある
いは発光管下部の最冷部が冷却されたりすることが阻止
され、したがって色特性を劣化させることなく失透速度
を抑制することができる。
装置においては、送風ノズルから送風が行われる際、シ
ール部にノズルからの送風の一部が当たっても、シール
部がその表面に設けられている保温膜により保温されて
いるため、シール部基部に最冷部が形成されたり、ある
いは発光管下部の最冷部が冷却されたりすることが阻止
され、したがって色特性を劣化させることなく失透速度
を抑制することができる。
【００１０】
【実施例】次に実施例について説明する。図１は、本発
明に係るメタルハライドランプ装置の一実施例を一部破
断して示す斜視図である。図において、１は両端シール
部に支持された主電極２，２を備えた石英製の発光管
で、その内容積は約0.４cc、最大外径はφ11mm、最大内
径はφ8.８mm、アーク長は5.０mmに設定されており、沃
化ディスプロシウム，沃化ネオジム，沃化セシウムを重
量比で４：２：３としたものを約１mgと始動ガスとして
のアルゴン及び水銀を封入している。そして一方のシー
ル部には、その側に設けられた主電極２を取り囲むよう
に白色酸化物の反射兼保温膜３を塗布している。また対
向するシール部には、一側部に送風ノズル５を一体的に
設けた口金４を、送風ノズル５により発光管上部表面に
向けて送風が行われるように取り付けている。また送風
ノズル５の配置側に面しているシール部の上部表面に
は、例えばアルミナシリカの混合物（混合比１：１）か
らなる粉体を、厚さ約0.２mmに塗布して保温材６を設け
ている。そしてこのように構成した発光管１に対して、
その口金４をセラミックを用いて接着することにより、
発光管１を取り囲むようにして赤外線透過のコールドミ
ラー付の放物面反射鏡７を取り付け、口金４の一端には
電力供給用リード線８を接続し、送風ノズル５の基部に
は冷却空気を供給するためのシリコンゴムよりなるノズ
ルダクト９を接続している。
明に係るメタルハライドランプ装置の一実施例を一部破
断して示す斜視図である。図において、１は両端シール
部に支持された主電極２，２を備えた石英製の発光管
で、その内容積は約0.４cc、最大外径はφ11mm、最大内
径はφ8.８mm、アーク長は5.０mmに設定されており、沃
化ディスプロシウム，沃化ネオジム，沃化セシウムを重
量比で４：２：３としたものを約１mgと始動ガスとして
のアルゴン及び水銀を封入している。そして一方のシー
ル部には、その側に設けられた主電極２を取り囲むよう
に白色酸化物の反射兼保温膜３を塗布している。また対
向するシール部には、一側部に送風ノズル５を一体的に
設けた口金４を、送風ノズル５により発光管上部表面に
向けて送風が行われるように取り付けている。また送風
ノズル５の配置側に面しているシール部の上部表面に
は、例えばアルミナシリカの混合物（混合比１：１）か
らなる粉体を、厚さ約0.２mmに塗布して保温材６を設け
ている。そしてこのように構成した発光管１に対して、
その口金４をセラミックを用いて接着することにより、
発光管１を取り囲むようにして赤外線透過のコールドミ
ラー付の放物面反射鏡７を取り付け、口金４の一端には
電力供給用リード線８を接続し、送風ノズル５の基部に
は冷却空気を供給するためのシリコンゴムよりなるノズ
ルダクト９を接続している。
【００１１】このようにして構成されたメタルハライド
ランプ装置は、矩形波電子安定器により150 Ｗランプ電
力を定格として水平に配置して点灯される。送風ノズル
５に接続されたノズルダクト９から毎分１リットルの冷
却空気が供給され、送風ノズル５から発光管上部に向け
て送風される。これにより無送風時における発光管上部
温度925 ℃は880 ℃に下げられる。これに対し下部温度
は無送風時における820 ℃が818 ℃へと殆ど変化せず、
色特性も無風時のｘ，ｙ色度座標（0.290, 0.330）が
（0.288, 0.327）に変わる程度で殆ど変化がない。した
がって、色特性を変化させずに発光管上部の失透速度を
抑制することができる。
ランプ装置は、矩形波電子安定器により150 Ｗランプ電
力を定格として水平に配置して点灯される。送風ノズル
５に接続されたノズルダクト９から毎分１リットルの冷
却空気が供給され、送風ノズル５から発光管上部に向け
て送風される。これにより無送風時における発光管上部
温度925 ℃は880 ℃に下げられる。これに対し下部温度
は無送風時における820 ℃が818 ℃へと殆ど変化せず、
色特性も無風時のｘ，ｙ色度座標（0.290, 0.330）が
（0.288, 0.327）に変わる程度で殆ど変化がない。した
がって、色特性を変化させずに発光管上部の失透速度を
抑制することができる。
【００１２】上記本発明の実施例と対比するため、シー
ル部に保温材を設けないものを用いて、同様にノズルか
ら送風を行い色特性の変化を測定したところ、送風を行
うことによりｘ，ｙ色度座標が（0.265, 0.305）へと著
しく変化し、またＲa も88から70へ変化することが確か
められ、本発明によるシール部の上部表面へ設けた保温
材の作用効果が顕著であることが確認された。
ル部に保温材を設けないものを用いて、同様にノズルか
ら送風を行い色特性の変化を測定したところ、送風を行
うことによりｘ，ｙ色度座標が（0.265, 0.305）へと著
しく変化し、またＲa も88から70へ変化することが確か
められ、本発明によるシール部の上部表面へ設けた保温
材の作用効果が顕著であることが確認された。
【００１３】なおシール部の上部表面に設ける保温材
は、上記実施例のものに限らず、石英ウールや酸化ジル
コニウムを主材とし、コロイダルシリカ等を結着剤とし
たスラリーを用いて形成しても同様な効果が得られた。
は、上記実施例のものに限らず、石英ウールや酸化ジル
コニウムを主材とし、コロイダルシリカ等を結着剤とし
たスラリーを用いて形成しても同様な効果が得られた。
【００１４】
【発明の効果】以上実施例に基づいて説明したように、
本発明によれば、ノズル配置側のシール部の上部表面に
保温材を設けたので、色特性を維持しながら、失透速度
を抑制し、スクリーン照度維持率を向上させた、送風機
構を備えたメタルハライドランプ装置を得ることができ
る。
本発明によれば、ノズル配置側のシール部の上部表面に
保温材を設けたので、色特性を維持しながら、失透速度
を抑制し、スクリーン照度維持率を向上させた、送風機
構を備えたメタルハライドランプ装置を得ることができ
る。
【図１】本発明に係るメタルハライドランプ装置の一実
施例を一部破断して示す斜視図である。
施例を一部破断して示す斜視図である。
１ 発光管 ２ 主電極 ３ 反射兼保温膜 ４ 口金 ５ 送風ノズル ６ 保温材 ７ 反射鏡 ８ リード線 ９ ノズルダクト
Claims (1)
- 【請求項１】 少なくとも希土類金属を含むハロゲン化
物を封入した外管を設けない発光管を水平に配置して点
灯するようにしたメタルハライドランプ装置において、
前記発光管のシール部上に発光管の上部表面に送風を行
うための冷却用送風ノズルを配置し、且つ該送風ノズル
の配置側の発光管シール部の上部表面に保温膜を施した
ことを特徴とする送風機構を備えたメタルハライドラン
プ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23562991A JPH0554862A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 送風機構を備えたメタルハライドランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23562991A JPH0554862A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 送風機構を備えたメタルハライドランプ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0554862A true JPH0554862A (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=16988850
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23562991A Pending JPH0554862A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 送風機構を備えたメタルハライドランプ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0554862A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004008482A3 (en) * | 2002-07-11 | 2004-11-04 | Philips Intellectual Property | Discharge lamp having cooling means |
-
1991
- 1991-08-23 JP JP23562991A patent/JPH0554862A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004008482A3 (en) * | 2002-07-11 | 2004-11-04 | Philips Intellectual Property | Discharge lamp having cooling means |
| JP2005532667A (ja) * | 2002-07-11 | 2005-10-27 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 冷却手段を有する放電ランプ |
| CN100385607C (zh) * | 2002-07-11 | 2008-04-30 | 皇家飞利浦电子股份有限公司 | 具有冷却装置的灯组件 |
| US7439660B2 (en) | 2002-07-11 | 2008-10-21 | Koninklijke Philips Electronics, N.V. | Discharge lamp having cooling means |
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