JPH055460A - 内燃機関用ピストン - Google Patents

内燃機関用ピストン

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Publication number
JPH055460A
JPH055460A JP15481391A JP15481391A JPH055460A JP H055460 A JPH055460 A JP H055460A JP 15481391 A JP15481391 A JP 15481391A JP 15481391 A JP15481391 A JP 15481391A JP H055460 A JPH055460 A JP H055460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
pin
pin hole
combustion engine
internal combustion
Prior art date
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Pending
Application number
JP15481391A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kageyama
山 博 影
Souichi Hara
創 一 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP15481391A priority Critical patent/JPH055460A/ja
Publication of JPH055460A publication Critical patent/JPH055460A/ja
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  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピン穴の内面の応力を低減させ、条痕の摩耗
又は変形により、ピストンのピン抜けを防止することを
目的とする。 【構成】 内燃機関用ピストンにおいて、エンジンのシ
リンダボア内を摺動するピストン本体1と、ピストン本
体1から圧縮応力を掛けられるピストンピン42と、ピ
ストンピン42の剛性と強度を確保されるピンボス32
と、ピストンピン42のピン穴30からの脱落を防止す
るスナツプリング41と、ピン穴30の内面の内側と外
側の両方に内面に沿って規則的な帯形状に条痕加工を入
れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関用ピストンに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の技術としては、例えば、特
公昭51−47809号公報があるが、これは、ピスト
ンピン穴にガス力または慣性力などの圧縮応力を受ける
ためにピストンピン穴の軸線を含みかつピストンの軸線
に平行な平面の片側だけに、ピストンピン穴の円筒状壁
の弓形部を再度加工させたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ピン穴はピス
トンピンからのガス力または慣性力などの圧縮応力の低
減をするのに必要以上にピン穴部分を切り欠き加工を入
れなければならないため、前記従来技術においては、ピ
ストンピンとピン穴の接触面積が減少していき、ピン穴
面の面圧が増加し、ピン穴部分が摩耗により焼き付きと
なる。またピストンピンがピン穴から抜けるという問題
点を有している。
【0004】そこで、本発明は、エンジンのシリンダボ
ア内を上下に摺動する際にピストンピンがガス力又は慣
性力により変形したときの圧縮応力の低減と、その変形
したときのピストンのピン抜け防止と、また摩耗により
生じる焼き付き防止を技術的課題とする。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題を解決す
るために本発明にて講じた技術的課題は、エンジンのシ
リンダ内を摺動する内燃機関用ピストンにおいて、ピン
穴内面の内側又は外側もしくは内側と外側の両方におい
て、ピン穴の内面に沿って規則的な帯形状に条痕加工を
仕上げたものを特徴としたものである。
【0007】
【作用】上述した本発明の技術的手段によれば、ピン穴
の内面の内側または外側もしくは内側及び外側の両方に
内面に沿って条痕加工を規則的な帯形状に仕上げられて
いるので、エンジンのシリンダボア内を摺動している際
には、ピストンピンがピストンからのガス力又は慣性力
などの圧縮応力により変形することにより、反対にピン
穴内面に掛かる圧縮応力の低減となる。またピストンピ
ンとピン穴面の接触面積が減少することなくなる。更に
ピン穴面の面圧が増加することなく、焼き付け防止をす
ることができる。また条痕の摩耗あるいは変形により、
ピストンピン抜けを防止することが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の技術的手段を具体的した実施
例について添付図面に基づいて説明をする。
【0009】図1において、内燃機関用ピストンのピス
トン本体1に形成されるリングランド部10と、リング
ランド部10の側面周辺にトツプリング溝14、セカン
ドリング溝15、サードリング溝16が凹設されてい
る。リングランド部10には、トツプランド部11、セ
カンドランド部12、サードランド部13から形成され
る。リングランド部10に連続して形成されるスカート
部20と、スカート部20に対抗して形成されるピン穴
30が備えられている。
【0010】図2において、ピストン本体1の頂部に燃
焼室2が形成され、ピン穴30に対抗してピン穴サイド
レリーフ31が凹設される。ピン穴30の内面の左右に
形成されるスナツプリング41と、スナツプリング41
に対抗してスナツプリングはずし溝33が形成されてい
る。ピン穴30の左右にピンボス32が凸設される。
【0011】またピン穴30に嵌装されるピストンピン
42と、ピストンピン42に軸着されているコネクテイ
ングロツド43が備えられている。
【0012】図2に示されているB部及びC部は、拡大
図を示している図3あるいは図4を参照し説明は後述す
る。
【0013】次にピストン本体1はエンジンのシリンダ
(図示せず)内を摺動する際に嵌装され、円筒状のピス
トンピン42とコネクテイングロツド43を介してクラ
ンク軸(図示せず)に連結され回転させる。更にピスト
ンピン42はピン穴30に支持され、ピンボス32の中
間部分の周囲に支持される。
【0014】エンジンのシリンダボア内を摺動している
際にピストン本体1は、燃焼室2とトツプリング(図示
せず)に燃焼圧を受け、ピストン本体1に掛かる燃焼圧
はピンボス32を介してピストンピン42に伝わり、ピ
ストンピン42はピン穴30の壁に横方向の荷重を作用
させる。横方向の荷重によりピンボス32とピストンピ
ン42にねじれが生じて、ピストンピン42は楕円形に
変形される。この時にピン穴30の内面の内側(B部)
及び外側(C部)に圧縮応力を受けることになる。
【0015】ピン穴30の圧縮応力がかかるのを防ぐた
めに、以下、詳細にピストン本体1のピン穴30に入れ
られた条痕加工について説明する。
【0016】図3または図4を示すように、条痕加工
(ここでは34−a、34−bとする。)、寸法は、通
常の高さ(ここではb1、b2とする。)、長さ(ここ
ではa1、a2とする。)と表されている。
【0017】図3においては、ピン穴30の内面の内側
を示しており(いわゆるコネクテングロツド43
側。)、加工の仕方としては、道具は刃具を使用し、寸
法は長さが10mm以下とし、通常の高さが1mm以下
で行われ、ピン穴30の内面を全体的に加工するのでは
なく、図で示されているようにピンボス32の上面に刃
具でピン穴30の内面に沿って帯形状に加工される。
【0018】図4においては、ピン穴30の内面の外側
を示しており(いわゆるスナツプリング41側。)、加
工の仕方としては、上記示されたように道具は刃具を使
用し、寸法は長さが10mm以下とし、通常の高さが1
mm以下で行われ、ピン穴30の内面を全体的に加工す
るのではなく、図で示されているようにピンボス32の
上面に刃具でピン穴30の内面に沿って帯形状に加工さ
れる。
【0019】また条痕形状は、図3あるいは図4で示し
た鋸形状だけでなく、条痕の谷の部分において都合の悪
い際には、図5で示しているような条痕加工でもすぐれ
ている。
【0020】この後、条痕加工されたピン穴30の内面
は条痕の摩耗または変形するために必要以上に切り欠き
加工を入れる必要がなく、またピストンピン42とピン
穴30の面圧を上げなくても済むことができる。また図
4において、痕が摩耗することによりピン穴30からピ
ストンピン42が抜けることがなくなる。更に条痕の谷
間に油を保持することができ潤滑性が向上し、焼き付き
と亀裂などに強度が向上することはいうまでもない。
【0021】
【発明の効果】以上、示したように本発明では、ピスト
ンピンのピン穴内面の内側と外側の両方に条痕加工を入
れることで、ピン穴内面の圧縮応力を低減させることが
可能となる。また、条痕加工によりピストンピンのピン
抜けを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピストンの正面視図
【図2】図1にて示されたA−A線に沿うピストンのピ
ン穴の断面図
【図3】図2にて示されたB部のピン穴内側の詳細図の
拡大図
【図4】図2にて示されたC部のピン穴の外側詳細の拡
大図
【図5】他の条痕加工を示した断面図
【符号の説明】
1・・・ピストン本体 2・・・燃焼室 10・・・リングランド部 11・・・トツプランド 12・・・セカンドランド 13・・・サードランド 14・・・トツプ溝 15・・・セカンド溝 16・・・サード溝 20・・・スカート部 30・・・ピン穴 31・・・ピン穴サイドレリーフ 32・・・ピンボス 33・・・スナツプリングはずし溝 34−a・・・条痕 34−b・・・条痕 41・・・スナツプリング 42・・・ピストンピン 43・・・コネクテイングロツド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 エンジンのシリンダ内を摺動する内燃機
    関用ピストンにおいて、ピン穴内面の内側又は外側もし
    くは内側と外側の両方において、ピン穴の内面に沿って
    規則的な帯形状に条痕加工を仕上げたことを特徴とする
    内燃機関用ピストン。
JP15481391A 1991-06-26 1991-06-26 内燃機関用ピストン Pending JPH055460A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15481391A JPH055460A (ja) 1991-06-26 1991-06-26 内燃機関用ピストン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15481391A JPH055460A (ja) 1991-06-26 1991-06-26 内燃機関用ピストン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH055460A true JPH055460A (ja) 1993-01-14

Family

ID=15592441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15481391A Pending JPH055460A (ja) 1991-06-26 1991-06-26 内燃機関用ピストン

Country Status (1)

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JP (1) JPH055460A (ja)

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