JPH0554592A - テープカセツト - Google Patents

テープカセツト

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JPH0554592A
JPH0554592A JP3238976A JP23897691A JPH0554592A JP H0554592 A JPH0554592 A JP H0554592A JP 3238976 A JP3238976 A JP 3238976A JP 23897691 A JP23897691 A JP 23897691A JP H0554592 A JPH0554592 A JP H0554592A
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lid
cassette case
front lid
cassette
front surface
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Shuichi Ota
修一 太田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気テープの前面側を覆うフロントリッドの
回動動作時及び開蓋時の必要空間を小さくすると共に、
リッドの回動動作がスムーズに行われる。 【構成】 フロントリッド13のカセットケース2の前
面を覆う前面部14の左右両側縁から側面部16、16
´を一体に突設し、これら側面部に設けた2つの支点ピ
ン17、17´、18、18´をカセットケースに設け
られた2つの円弧溝9、9´、10、10´に摺動自在
に係合し、2つの円弧溝をそれぞれ他方の溝の一端部を
中心とする円弧状に形成してフロントリッドの回動時に
は上記2つの支点ピンが上記2つの円弧溝を順次に移動
するようにすると共に、一方の側面部16とカセットケ
ースとの間にフロントリッドにカセットケースの前面を
閉じる方向への回動力を付勢するリッド戻しバネ20を
架設し、リッド戻しバネがない側の円弧溝の一9´を円
弧溝10´と反対側の側縁9´c側に幅広に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なテープカセットに
関する。詳しくは、磁気テープの前面側を覆うフロント
リッドを備えたテープカセットにおいて、フロントリッ
ドの支点構造を工夫することにより該リッドの回動動作
時及び開蓋時の必要空間を小さくすることが出来ると共
に、リッドの回動動作がスムーズに行われるようにする
ことを目的とする。
【0002】
【従来の技術】磁気テープは近時の高記録密度化に伴っ
て、益々塵埃を嫌うようになり、不使用時に磁気テープ
が露出されないように、磁気テープの前面を覆うフロン
トリッドを設けるようにしてある。
【0003】図10乃至図12はそのような従来のテー
プカセットの一例aを示すものである。
【0004】bはカセットケースであり、上方からみて
横長な長方形をした偏平な箱状をしている。該カセット
ケースb内に図示しない2つのテープリールが回転自在
に収納されており、両端を上記2つのテープリールに各
別に止着された磁気テープcの一部がカセットケースb
の前面の左右両端部に形成された図示しないテープ出口
からカセットケースb外に導出されると共にカセットケ
ースbの前面に沿って位置されている。
【0005】dはカセットケースbの前面のうち2つの
テープ出口の間に形成され前方と上下に開放されたマウ
ス部である。
【0006】eはカセットケースbの前面を開閉自在に
覆うフロントリッドであり、カセットケースbの前面に
対応した前面部fと該前面部fの上縁から後方へ突出し
た上面部gと前面部fの左右両端から後方へ突出した側
面部h、h(図面では一方のもののみ示してある。)と
が一体に形成されており、側面部h、hに突設されたピ
ン部i、i(図面では一方のもののみ示してある。)が
カセットケースbの前端部の左右側面に形成された支持
孔に回動自在に支持されている。
【0007】そして、フロントリッドeには図示しない
バネによって閉塞位置、即ち、図10に示すように、前
面部fが磁気テープcのカセットケースb外に位置して
いる部分の前側にある位置、即ち、閉蓋位置へ向けての
回動力が付勢されている。
【0008】また、フロントリッドeの上面部gの左右
から稍内側に寄った位置、即ち、マウス部の両端部に対
応したところには下方へ向けて支持片j、j(図面では
一方のもののみ示してある。)が突設されている。
【0009】kはマウス部d内において磁気テープcの
背面を覆うバックリッドであり、左右両端面の上下方向
における略中央には軸l、l(図面では一方のもののみ
示してある。)が突設されており、該軸l、lがフロン
トリッドeの支持片j、jの下端部に回動自在に支持さ
れている。
【0010】また、バックリッドkの左右両端の下端に
は被案内ピンm、m(図面では一方のもののみ示してあ
る。)が突設されており、該被案内ピンm、mがカセッ
トケースbのマウス部dの左右両側面に形成された案内
溝n、n(図面では一方のもののみ示してある。)にバ
ックリッドkの被案内ピンm、mが摺動自在に係合され
ている。
【0011】また、バックリッドkの上端部には水平方
向に延びるアッパーリッドoが一体に形成されている。
【0012】図10はフロントリッドe及びバックリッ
ドkが閉蓋位置、即ち、フロントリッドeの前面部fが
磁気テープcのカセットケースb外に位置している部分
を前側から覆い、バックリッドkがマウス部d内におい
て磁気テープcを後側から覆った位置にあり、この状態
で、マウス部dの上端の前半部はフロントリッドeの上
面部gによって、また、後半部はアッパーリッドoによ
って、それぞれ覆われている。
【0013】尚、マウス部dの上端の全体をフロントリ
ッドの上面部によって覆うようにすると、フロントリッ
ドの回動支点が一点であり、かつ、開蓋時にフロントリ
ッドがバックリッドの上に位置するため、開蓋時にフロ
ントリッドの上方への突出量が大きくなりすぎる。そこ
で、マウス部dの上端を覆う部分をフロントリッドeの
上面部gとアッパーリッドoとに分け、開蓋時にはアッ
パーリッドoがフロントリッドeの上面部gより後方に
位置するようにして、フロントリッドeの上方への突出
量が大きくならないようにしてある。
【0014】しかして、上記テープカセットaが図示し
ないカセットホルダーに保持されてビデオテープレコー
ダのカセット装着部に向けて下降されていくと、先ず、
ビデオテープレコーダーに設けられたリッドオープナー
pがフロントリッドeの一方の側面部hの下縁に当接す
る(図10参照)。
【0015】そこから更にカセットホルダーが下降する
と、相対的にリッドオープナーpが上昇することになる
ので、フロントリッドeがそれに付勢されている閉蓋位
置へ向けての回動力に抗して開蓋位置へ向けて回動され
て行き(図11参照)、最後に図12に示す開蓋位置に
到達する。そして、この間、バックリッドkはその姿勢
をその回動支点(軸l、l)と案内溝n、nに案内され
る被案内ピンm、mの位置の変化によって制御されなが
ら開蓋位置へ向けて移動して、フロントリッドeの開蓋
位置への到達と同時に開蓋位置に到達する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したテ
ープカセットaにあっては、フロントリッドeの支点構
造が単支点であるため、開蓋動作時に必要とする空間及
び開蓋位置における上方への突出量が大きくなってしま
う。
【0017】特に、マウス部dの上方開口を閉塞するた
めの上面部をフロントリッドに設けると、開蓋時におけ
る上方への突出量がきわめて大きくなってしまうので、
フロントリッドeにはマウス部dの上方開口の略前半分
を覆う上面部gだけを設け、後半分はバックリッドkに
設けたアッパーリッドoによって覆うようにして、カセ
ットケースb上方への突出量が余り大きくなり過ぎない
ようにしてある。
【0018】そのため、構造が複雑となり、また、フロ
ントリッドの強度も低下するなどの問題がある。
【0019】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明テープカ
セットは、上記課題を解決するために、カセットケース
内に回転自在に収納されたテープリールに両端を止着さ
れた磁気テープの一部がカセットケースの前面の両端部
のテープ出口から導出されてカセットケースの前面に沿
って位置され、カセットケースの前面部のうち2つのテ
ープ出口の間の部分に前方及び上下に開口したマウス部
が形成され、カセットケースの前端部にカセットケース
の前面を開閉するフロントリッドを回動自在に支持し、
該フロントリッドはカセットケースの前面を覆う前面部
と該前面部の左右両側縁から後方へ突出した側面部とが
一体に形成されて成り、フロントリッドの2つの側面部
は互いに位置の異なった2つの支点ピンとこれら2つの
支点ピンを各別に案内する2つの円弧溝とによってカセ
ットケースに回動自在に支持され、上記2つの円弧溝は
それぞれ他方の溝の一端部を中心とする円弧状に形成さ
れ、フロントリッドの一方の側面部とカセットケースと
の間にフロントリッドにカセットケースの前面を閉じる
方向への回動力を付勢するリッド戻しバネを介挿し、リ
ッド戻しバネが介挿されていない側の側面部とカセット
ケースとの間を連結している円弧溝の一方のものの幅を
リッド戻しバネが介挿されている側のものに比較して対
を為す他方の円弧溝から遠い側に幅広に形成し、上記フ
ロントリッドの回動時には上記2つの支点ピンが上記2
つの円弧溝を順次に移動するようにしたものである。
【0020】
【作用】従って、本発明テープカセットにあっては、フ
ロントリッドを2つの支点ピンと2つの円弧溝とによっ
てフロントリッドの回動時には上記2つの支点ピンが上
記2つの円弧溝を順次に移動するようにカセットケース
に支持したので、開蓋時においてフロントリッドがカセ
ットケースの上方へ大きく突出しないようにすることが
出来る。
【0021】また、リッド戻しバネによる回動力がフロ
ントリッドの一方の側部にしか加わらず、フロントリッ
ドに捻れが生じて他方の側部で支点ピンが円弧溝の縁に
食い込んでしまって動かなくなる惧があるが、本発明テ
ープカセットにあっては、他方の側部側の円弧溝の一つ
を幅広に形成してあるので、フロントリッドに捻れが生
じても支点ピンが円弧溝の縁に食い込んでしまうことを
回避することが出来、これによって、フロントリッドの
スムーズな回動を保証することが出来る。
【0022】
【実施例】以下に本発明テープカセットの詳細を添付図
に示す実施例1に従って説明する。尚、図示した実施例
は、本発明を8ミリビデオ用のテープカセットに適用し
たものである。
【0023】2はカセットケースであり、上方からみて
横長の長方形をした偏平な箱状に形成されていて、その
内部には2つのテープリール3、3が回転自在に収納さ
れており、これらテープリール3、3に磁気テープ4の
両端部が各別に止着されかつ巻装されている。
【0024】カセットケース2の前面部の左右両端部に
はテープ出口5、5が形成され、該テープ出口5、5の
互いに近い方の端部にはカセット内ガイド6、6が一体
に形成されている。
【0025】磁気テープ4の一部は上記テープ出口5、
5からカセットケース2外に導出され、該導出された部
分の両端部が上記カセット内ガイド6、6に巻き付けら
れた状態でカセットケース2の前面に沿って位置してい
る。
【0026】7はカセットケース2の前面部のうちテー
プ出口5と5との間に形成されたマウス部であり、前面
と上下に開放されている。
【0027】カセットケース2の側面壁8、8の前端部
には円弧溝9、10及び9´、10´が形成されてい
る。下側の円弧溝9、9´は稍後ろ上がりの向きで形成
されており、上側の円弧溝10、10´は直立姿勢から
上端部が稍後方に変位した向きで形成されており、円弧
溝9、9´の前端部9a、9´aが円弧溝10、10´
の後端部10b、10´bの略真下に位置し、円弧溝
9、9´の後端部9b、9´bが円弧溝10、10´の
前端部10a、10´aの略真後ろに位置している。
【0028】また、円弧溝10、10´は円弧溝9、9
´の後端部9b、9´bを中心とする円弧状に形成さ
れ、円弧溝9、9´は円弧溝10、10´の後端部10
b、10´bを中心とする円弧状に形成されている。
【0029】更に、一方の側の下側の円弧溝9´の下縁
9´cは反対側の円弧溝9の下縁9cに比して前端部9
´aに行くに従って下方へ変位し、これによって、該円
弧溝9´はその幅が前端に行くに従って広くなるように
されている。
【0030】11はカセットケース2の側面のうち下側
の円弧溝9の後端部9bの稍後方でかつ僅かに上方の位
置に突設されたバネ掛け部である。
【0031】12、12は上記マウス部7の左右両側面
に略上下方向へ延びるように形成された案内溝であり、
上端寄りの部分が稍後側に位置した略「く」字状をして
いる。
【0032】13はフロントリッドであり、カセットケ
ース2の前面を覆う前面部14と、該前面部14の上縁
から後方へ突出し上記マウス部7の上端開口を覆う上面
部15と、前面部14の左右両側縁から後方へ突出しそ
の上縁が上面部15の側縁と連続した側面部16、16
´とが一体に形成されて成る。
【0033】側面部16及び16´の内面にはそれぞれ
2本の支点ピン17、18及び17´、18´が突設さ
れている。そして、これら支点ピン17、17´と1
8、18´との間の間隔は上記円弧溝9、9´及び1
0、10´の曲率半径、即ち、円弧溝9、9´の後端部
9b、9´bから円弧溝10、10´の各部までの間隔
及び円弧溝10、10´の後端部10b、10´bから
円弧溝9、9´の各部までの間隔と同じになっている。
【0034】19は側面部16の内面のうち支点ピン1
7の下方稍後ろの位置に突設されたバネ掛け部である。
【0035】しかして、支点ピン17、17´は下側の
円弧溝9、9´に各別に、また、支点ピン18、18´
は上側の円弧溝10、10´に各別に摺動自在に係合さ
れ、これによって、フロントリッド13がカセットケー
ス2の前端部に回動自在に支持される。
【0036】20はリッド戻しバネであり、線バネ材料
を円形に曲げて形成され、その両端から被支持片20
a、20bが半径方向に突設され、上側の被支持片20
aはカセットケース2のバネ掛け部11に上方から弾接
するように支持され、下側の被支持片20bはフロント
リッド13のバネ掛け部19に下側から弾接するように
支持されている。このようにして、リッド戻しバネ20
はその輪が開く方向への弾発力を蓄えた状態でまた、そ
の輪が支点ピン17、18を囲んだ状態でカセットケー
ス2とフロントリッド13との間に架設される。
【0037】このようにして、リッド戻しバネ20の弾
発力は支点ピン17及び18を概ね円弧溝9、10に沿
って移動させるように作用する。
【0038】従って、フロントリッド13が図4に示す
閉蓋位置にある状態で、リッド戻しバネ20の弾発力
は、支点ピン17を円弧溝9の後端部9bに、また、支
点ピン18を円弧溝10の前端部10aに押し付けるよ
うに作用し、これによって、フロントリッド13は閉蓋
位置に保持される。
【0039】しかして、このテープカセット1がビデオ
テープレコーダの図示しないカセットホルダーに保持さ
れてカセット装着部へ向けて下降されて行く間に、ビデ
オテープレコーダに設けられたリッドオープナー21が
フロントリッド13の側面部16の下縁に当接し、該リ
ッドオープナー21が該側面部16の下縁を相対的に上
方へ押圧すると、フロントリッド13には上方へ向けて
の回動力が与えられる。
【0040】そして、閉蓋位置においてフロントリッド
13の支点ピン17、17´は円弧溝9、9´の後端部
9b、9´bに位置し、支点ピン18、18´は円弧溝
10、10´の前端部10a、10´aに位置している
ので、支点ピン18、18´のみが円弧溝10、10´
内を移動することが出来る状態であるので、先ず、支点
ピン18、18´が円弧溝10、10´内を円弧溝9、
9´の後端部9b、9´bにある支点ピン17、17´
を中心とする円弧上を円弧溝10、10´の後端部10
b、10´bへ向けて移動して行く。
【0041】そして、支点ピン18、18´が円弧溝1
0、10´の後端部10b、10´bに達すると(図5
参照)、今度は支点ピン17、17´が円弧溝9、9´
内を移動することが出来る状態となるので、支点ピン1
7、17´が円弧溝9、9´内を円弧溝10、10´の
後端部10b、10´bにある支点ピン18、18´を
中心とする円弧上を円弧溝9、9´の前端部9a、9´
aへ向けて移動して行く。
【0042】そして、支点ピン17、17´が円弧溝
9、9´の前端部9a、9´aに達した位置が(図6参
照)フロントリッド13の開蓋位置である。
【0043】このように、フロントリッド13は開蓋位
置へ向けての途中までは支点ピン17、17´を中心と
して回動し、その後は支点ピン18、18´を中心とし
て回動するので、開蓋位置でのカセットケース2上面か
らの突出量を小さくすることが出来る。
【0044】そして、この開蓋位置にある状態で、リッ
ド戻しバネ20によって、フロントリッド13には、支
点ピン17、17´が円弧溝9、9´内をその後端部9
b、9´bに向けて移動する方向への回動力が付勢され
ている。また、この状態で、支点ピン18、18´は円
弧溝10、10´内を移動することが出来ない状態であ
るが、支点ピン17、17´は円弧溝9、9´内を移動
することが出来る状態である。
【0045】そこで、テープカセット1がビデオテープ
レコーダのカセット装着部から上方へ移動されて行く
と、リッドオープナー21が相対的に下方へ逃げて行く
ので、フロントリッド13はリッド戻しバネ20によっ
て与えられている回動力によって閉蓋位置に向けて回動
される。
【0046】即ち、先ず、支点ピン17、17´が円弧
溝9、9´内を円弧溝10、10´の後端部10b、1
0´bにある支点ピン18、18´を中心とする円弧上
を円弧溝9、9´の後端部9b、9´bへ向けて移動し
て行く。
【0047】尚、この時、リッド戻しバネ20が片側に
しか架設されていないので、側面部16側においては、
リッド戻しバネ20の弾発力は支点ピン17を円弧溝9
内をその後端部9bへ向けて移動させるように作用する
が、側面部16´側においては、単に回転力が作用する
だけであるので、閉蓋位置へ向けての回動動作の初期に
おいてフロントリッド13に万一ねじれが生じて支点ピ
ン18´が円弧溝10´の前端部10´aに向けて移動
したりすると、円弧溝10´は円弧溝9´の後端部9´
bを中心とする円弧状になっていないので、支点ピン1
7´及び18´が円弧溝9´及び10´の互いの遠い側
の縁に食い込むように突っ張ってしまい支点ピン17
´、18´共に動けなくなってしまい、これによって、
フロントリッド13が閉蓋位置へと移動することが出来
なくなってしまう惧がある。
【0048】ところが、このテープカセット1にあって
は、上記したように、円弧溝9´をその下縁9´c側に
僅かに幅広に形成してあるので、支点ピン17´が円弧
溝9´の縁に突っ張って食い込んでしまうことがなく、
フロントリッド13は閉蓋位置へ向けて回動することが
出来る。
【0049】支点ピン17、17´が円弧溝9、9´の
後端部9b、9´bに達すると、今度は、支点ピン1
8、18´が円弧溝10、10´内を円弧溝9、9´の
後端部9b、9´bにある支点ピン17、17´を中心
とする円弧上を円弧溝10、10´の前端部10a、1
0´aへ向けて移動して行く。
【0050】そして、支点ピン18、18´が円弧溝1
0、10´の前端部10a、10´aに達した位置がフ
ロントリッド13の閉蓋位置である。
【0051】フロントリッド13の上面部15の下面に
はマウス部7内において垂設された背面部22が一体に
形成されている。該背面部22はその長さがマウス部7
の長さと略同じ板状を為している。そして、該背面部の
左右両端部には後ろ下方へ突出した支持片23、23が
一体に突設され、該支持片23、23の互いに対向した
面には互いに近づく方へ突出した支持ピン23a、23
aが突設されている。
【0052】このように、フロントリッド13はその前
面部14と上面部15と背面部22とによって略U字溝
状に形成されるため、全体の剛性が高まり、多少強い力
で押圧されても撓むようなことがない。
【0053】24は幅の狭い板状をしたバックリッドで
あり、その長さはマウス部7の左右方向長さと略同じに
形成されている。該バックリッド24の上端部の左右両
端部には切欠25、25が形成されており、該切欠2
5、25の互いに近い方の端部に略上方後ろに向かって
突出した受け部26、26が突設されており、該受け部
26、26には受け孔26a、26aが形成されてい
る。
【0054】また、バックリッド24の両端部からは後
方へ向かって突片27、27が突設され、該突片27、
27の外側面には互いに反対側に突出した被案内ピン2
7a、27aが突設されている。
【0055】しかして、バックリッド24の受け部2
6、26の受け孔26a、26aにフロントリッド13
の支持ピン23a、23aが回動自在に挿入され、これ
によって、バックリッド24がフロントリッド13の背
面部22の下端部に回動自在に連結され、該背面部22
の下端とバックリッド24の上端とが略接した状態とな
る。
【0056】また、バックリッド24の被案内ピン27
a、27aはカセットケース2のマウス部7の両側面に
形成された案内溝12、12に摺動自在に係合される。
【0057】しかして、フロントリッド13が閉蓋位置
にある状態で、その前面部が磁気テープ4のカセットケ
ース2外に露出している部分の前側を覆い、背面部22
がマウス7内において磁気テープ4の背面側のほとんど
を覆い、バックリッド24がその下端がフロントリッド
13の前面部14の背面に接触していてマウス7内にお
いて磁気テープ4の背面側の下端部及び磁気テープ4の
下方を覆う。
【0058】そして、フロントリッド13が前述したよ
うに開蓋位置に向けて移動して行く間、バックリッド2
4はその被案内ピン27a、27aがカセットケース2
の案内溝12、12に案内されることによってその姿勢
を制御され、磁気テープ4に接触しないようになってい
る。
【0059】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明テープカセットは、カセットケース内に回転
自在に収納されたテープリールに両端を止着された磁気
テープの一部がカセットケースの前面の両端部のテープ
出口から導出されてカセットケースの前面に沿って位置
され、カセットケースの前面部のうち2つのテープ出口
の間の部分に前方及び上下に開口したマウス部が形成さ
れ、カセットケースの前端部にカセットケースの前面を
開閉するフロントリッドを回動自在に支持し、該フロン
トリッドはカセットケースの前面を覆う前面部と該前面
部の左右両側縁から後方へ突出した側面部とが一体に形
成されて成り、フロントリッドの2つの側面部は互いに
位置の異なった2つの支点ピンとこれら2つの支点ピン
を各別に案内する2つの円弧溝とによってカセットケー
スに回動自在に支持され、上記2つの円弧溝はそれぞれ
他方の溝の一端部を中心とする円弧状に形成され、フロ
ントリッドの一方の側面部とカセットケースとの間にフ
ロントリッドにカセットケースの前面を閉じる方向への
回動力を付勢するリッド戻しバネを介挿し、リッド戻し
バネが介挿されていない側の側面部とカセットケースと
の間を連結している円弧溝の一方のものの幅をリッド戻
しバネが介挿されている側のものに比較して対を為す他
方の円弧溝から遠い側に幅広に形成し、上記フロントリ
ッドの回動時には上記2つの支点ピンが上記2つの円弧
溝を順次に移動するようにしたことを特徴とする。
【0060】従って、本発明テープカセットにあって
は、フロントリッドを2つの支点ピンと2つの円弧溝と
によってフロントリッドの回動時には上記2つの支点ピ
ンが上記2つの円弧溝を順次に移動するようにカセット
ケースに支持したので、開蓋時においてフロントリッド
がカセットケースの上方へ大きく突出しないようにする
ことが出来る。
【0061】また、リッド戻しバネによる回動力がフロ
ントリッドの一方の側部にしか加わらず、フロントリッ
ドに捻れが生じて他方の側部で支点ピンが円弧溝の縁に
食い込んでしまって動かなくなる惧があるが、本発明テ
ープカセットにあっては、他方の側部側の円弧溝の一つ
を幅広に形成してあるので、フロントリッドに捻れが生
じても支点ピンが円弧溝の縁に食い込んでしまうことを
回避することが出来、これによって、フロントリッドの
スムーズな回動を保証することが出来る。
【0062】尚、上記実施例において示した具体的な形
状乃至構造は何れも本発明の具体化に当たってのほんの
一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技
術的範囲が限定的に解釈されるものではない。特に、上
記実施例においては、支点ピンをフロントリッドに形成
し、円弧溝をカセットケースに形成したが、フロントリ
ッドに円弧溝を形成し、カセットケースに支点ピンを形
成するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明テープカセットの実施の一例の要部を示
す断面図である。
【図2】斜視図である。
【図3】水平断面図である。
【図4】図5及び図6と共にリッドの開蓋動作を示すも
ので、初期状態を一部を切り欠いて示す側面図である。
【図5】開蓋動作の途中の状態を一部を切り欠いて示す
側面図である。
【図6】リッドが開蓋位置に達した状態を一部を切り欠
いて示す側面図である。
【図7】円弧溝の詳細を示すカセットケースの要部の拡
大側面図である。
【図8】フロントリッドとバックリッドの要部を分解し
て示す拡大斜視図である。
【図9】カセットケースの円弧溝形成部を示す拡大斜視
図である。
【図10】従来のテープカセットの一例を閉蓋状態で示
す要部の断面図である。
【図11】従来のテープカセットの一例を開蓋動作の途
中の状態で示す断面図である。
【図12】従来のテープカセットの一例を開蓋状態で示
す断面図である。
【符号の説明】
1 テープカセット 2 カセットケース 3 テープリール 4 磁気テープ 5 テープ出口 7 マウス部 9、9´ 円弧溝 9´ 幅広にされた円弧溝 10、10´ 円弧溝 13 フロントリッド 14 前面部 16、16´ 側面部 17、17´ 支点ピン 18、18´ 支点ピン 20 リッド戻しバネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセットケース内に回転自在に収納され
    たテープリールに両端を止着された磁気テープの一部が
    カセットケースの前面の両端部のテープ出口から導出さ
    れてカセットケースの前面に沿って位置され、カセット
    ケースの前面部のうち2つのテープ出口の間の部分に前
    方及び上下に開口したマウス部が形成され、カセットケ
    ースの前端部にカセットケースの前面を開閉するフロン
    トリッドを回動自在に支持し、該フロントリッドはカセ
    ットケースの前面を覆う前面部と該前面部の左右両側縁
    から後方へ突出した側面部とが一体に形成されて成り、
    フロントリッドの2つの側面部は互いに位置の異なった
    2つの支点ピンとこれら2つの支点ピンを各別に案内す
    る2つの円弧溝とによってカセットケースに回動自在に
    支持され、上記2つの円弧溝はそれぞれ他方の溝の一端
    部を中心とする円弧状に形成され、フロントリッドの一
    方の側面部とカセットケースとの間にフロントリッドに
    カセットケースの前面を閉じる方向への回動力を付勢す
    るリッド戻しバネを介挿し、リッド戻しバネが介挿され
    ていない側の側面部とカセットケースとの間を連結して
    いる円弧溝の一方のものの幅をリッド戻しバネが介挿さ
    れている側のものに比較して対を為す他方の円弧溝から
    遠い側に幅広に形成し、上記フロントリッドの回動時に
    は上記2つの支点ピンが上記2つの円弧溝を順次に移動
    するようにしたことを特徴とするテープカセット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000070616A1 (fr) * 1999-05-18 2000-11-23 Fuji Photo Film Co., Ltd. Cassette de bande magnetique
KR20180028982A (ko) * 2016-09-09 2018-03-19 도레이케미칼 주식회사 압축성형체용 복합섬유 및 이의 제조방법

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