JPH0554405B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はモールドの製造のための特許請求の範
囲第１項の前文による方法に関し、更に詳細には
不揃いな形状のモールドの製造に関する。

従来の技術及び発明が解決しようとする問題点 本方法は詳細にはコンクリートパネルのための
モールドの製造に関するが、本方法はいかなる鋳
込まれるべき任意の材料のためのモールド技術に
も、又は鋳込み温度がある限界内にあるこのよう
なモールドの製造にも適用されることができる。

モールド技術は材料構造体が所望の形成された
部片の周りに成形され、該形成された部片が該材
料構造体から分離可能であるということに一般に
基づいており、これによつて最終の部片は生じた
くぼみ内に公知の方法によつて鋳込まれることが
できる。鋳込みは、最終の材料が１形状又は他の
形状であつて、流体、圧縮可能、押出し可能又は
溶融状である条件の下で典型的に行なわれる。

これ等の事情の下では、モールドはいくつかの
段階において固体に保たれることができ、且つ鋳
込み条件に耐える容易に変形可能な材料で一般的
に構成されてきた。凝固は例えばポリマーによつ
て行なわれることができる。これは、金属鋳込み
モールドが砂及び結合剤（binder）として作用す
るポリマーから製造されているとき、行なわれ
る。種々の水和（hydratation）反応によつて、
石膏の硬化効果によつて行なわれるように凝固が
行なわれることができる。

他方において、モールドは固体材料が所望の形
状に製造されることができ、この場合に鋳込まれ
るべき材料は適切な硬度を有していなければなら
ない。

これが現在のコンクリート鋳込み技術における
典型的な手順であり、この場合には使用されるモ
ールド材料は金属、木、プラスチツク、又は同等
のものもののいづれかであり、そしてモールドは
最も一般的に５つの方向から限定された構造体で
ある。流体又はかなり堅いコンクリートミツクス
がモールド内に鋳込まれる。このミツクスはそれ
がモールド内のすべてのスペース内に完全に充た
されるように何とかして詰められることができる
ようでなければならない。

上記のコンクリート鋳込み技術は、使用される
材料がモールドの構成を過度に１方的に、金属シ
ート、スラブ、成形合板、厚板、又は異なるプラ
スチツク板およびプラスチツク配合物を含む平ら
な面に限るというのが今までの問題である。自由
な形状の創造は困難な、且つ費用のかかる作業を
必要とする。更に、上述の種類のモールドの製造
は多くの手作業及び貯蔵領域を必要として、従つ
て費用がかかる。

殆どの場合に、このようなモールドは、それ等
が完全に使い捨て（disposable）ではないが、コ
ンクリートパネルのために10乃至50部片の連続長
さを提供する。しかしながらモールドの費用は非
常に高いので、モールドはいかなる場合でも対応
するシリーズが繰返されている場合にある期間貯
蔵される。

上記から、モールドは多くの手作業及び非常に
高価な材料を必要とすることが判つた。更に、モ
ールドはその手段によつて製造された製品よりも
常にかなり高価であり、そして製品の価格におけ
るモールドの割合はシリーズの長さが数千の部片
であるときのみその有意性（siguificance）を失
い始める。

コンクリートパネルのプレハブ
（prefabrication）工業、又は一般的に、鋳込技
術を使用する工業の自動化に関して、上述のコン
クリートパネル技術はモールドの自動的製造のた
めのいかなる簡単な可能性も提供していない。

問題を解決するための手段 本発明の目的は上記の従来技術の技法に存在す
る欠点を除去することであり、且つモールドの製
造のための全く新規な型式の方法を提供すること
である。

この目的は −各々のモールドブランク（mould blank）が、
流動状の有機ポリマー材料を、例えば頂部が開
かれており、且つ所望のモールドの寸法に対応
しているボツクス形状の容器内に提供すること
によつて製造されること、 −機械加工の際ブランクから分離されたポリマー
材料が回収されること、そして −この回収された材料はその融点よりも高い温度
に加熱され、そして新モールドに対してブラン
クを提供するように、もはや必要がなくなつた
ようなモールド上に供給すること とに基づいた本発明による方法によつて達成する
ことが可能である。

本発明によつて、従来技術において適用されて
こなかつた方法でモールドの自動的製造及び完全
に自由な形状の使用を組合わせることが可能とな
つた。

本発明による方法を添付図面を参照して更に詳
細に以下に説明する。

実施例 本方法は、レール６に沿つて移動し、適切な材
料８のブランク（blank）からモールドを成形す
る数値制御された機械工具３乃至５によつて、自
由な形状のモールドが作られうという事情からス
タートしている。機械工具３乃至５は、図面を読
取るコンピユータ２からの数値指令を受けとり、
そしてこの機械工具は図面によつて示されたデザ
インを所望のスケールで、立体的にモールド材料
８内にコピーするので、図面によつて指示された
細部及び制限が考慮される、モールド材料８を形
成する数値制御される機械工具３乃至５は光学的
読出し装置なしで、又は中間の光学的読出し装置
によつて磁気又は他のデータセツト１から直接図
面データを受けとる。それから、既に処理加工さ
れたモールド８内に、コンクリート１３がフイー
ダー１４からそれ自体公知の方法で鋳込まれる。

この技術に適している有利なモールド材料８
は、本発明によれば、新モールドブランクの形成
に何回も使用されることができるようなものであ
る。このような材料は、例えば、有機ポリマーで
あり、その分子量は非常に低いのでそれ等は合理
的な温度において適切な流動性を有している。こ
れによつて、これ等の材料は予備のブランク
（preliminaryblank）として所望のスペース７内
に鋳込まれ、それから最終のモールドが用意され
ることができる。

好ましくは150℃以下の温度で溶融する前記の
種類の有機ポリマー材料からのモールドの製造は
下記の如く行なわれる： モールドブランクが成形されるようにその中に
支持される５つの側から限定されたスペース７内
に、全スペース７内を充填中、ポリマー材料８が
溶融した材料として鋳込まれる。この材料８が凝
固した後、所望の形状が加熱又は機械的フライス
削り（milling）又は同時にそれ等の双方を使用
することによつてその中にフライスされる
（milled）。フライス削りによつて除去されるべき
分離した材料１２は容器１１内に集合され、そし
て加熱スパイラル１６によつて行なわれた溶解
後、弁１０およびポンプ１５を通つて既に捨てら
又は使用された他のモールド構造体上に戻され
る。これによつて材料が前のモールド内に設けら
れたへこみを再充填し、そして更新した形のフラ
イス削り（form−milling）を許容する（第３
図）。

前記モールド技術の必要要件に合つた典型的な
有利なポリマー材料は例えば分子量が1500乃至
3300のポリマーワツクス、並びにトール油のポリ
マー化した種々の製品である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は連続する工程のステツプと
しての本発明の方法の１実施例態様の概略的な部
分図である。 １……データセツト、２……コンピユータ、３
〜５……機械工具、７……スペース、８……モー
ルド材料（ポリマー材料）、１１……容器、１２
……材料、１５……ポンプ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ デイメンシヨニングデータセツト１を基礎と
   してコンピユータ２によつて制御される機械工具
   （３乃至５）によつて所望の形状に各々のブラン
   クを機械加工することによつてモールド材料８の
   ブランクからモールドを製造する方法において、 −各々のモールドブランクが、例えば頂部を開い
   ており、且つ所望のモールドの大きさに対応す
   るボツクス形状の容器７内に流動状の有機ポリ
   マー材料８を供給することによつて製造される
   こと、 −機械加工の際ブランクから分離されたポリマー
   材料１２が回収されること、そして −この回収された材料１２がその融点よりも高い
   温度に加熱され、且つ新モールドに対してブラ
   ンクを提供するように、もはや必要のないよう
   なモールド上に供給されること とを特徴とする方法。 ２ ポリエチレンワツクス、パライン、又はトー
   ル油からそれ自体公知の方法でポリマー化された
   材料が該ポリマー材料８として使用されている特
   許請求の範囲第１項記載の方法。 ３ 機械加工の際ブランクから分離された回収さ
   れたポリマー材料１２が別の容器１１内に送られ
   る特許請求の範囲第１項記載の方法。 ４ 該回収されたポリマー材料１２が該容器１１
   内で加熱される特許請求の範囲第３項記載の方
   法。 ５ フライス削りが機械加工に使用されている特
   許請求の範囲第１項記載の方法。 ６ ホツトシアリングが機械加工に使用されてい
   る特許請求の範囲第１項記載の方法。 ７ 融点が150℃よりも低い該有機ポリマー材料
   １８が使用されている特許請求の範囲第１項記載
   の方法。