JPH0554380B2 - - Google Patents
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- JPH0554380B2 JPH0554380B2 JP60074861A JP7486185A JPH0554380B2 JP H0554380 B2 JPH0554380 B2 JP H0554380B2 JP 60074861 A JP60074861 A JP 60074861A JP 7486185 A JP7486185 A JP 7486185A JP H0554380 B2 JPH0554380 B2 JP H0554380B2
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Landscapes
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、エンジンの排気系に設けた排気ガス
浄化用触媒に関するものである。
浄化用触媒に関するものである。
(従来技術)
従来より、エンジンの排気ガスを浄化する触媒
として、例えば特開昭58−146441号に見られるよ
うに、Pt等の触媒成分を含有するウオツシユコ
ート層にはγ−アルミナが使用されている。この
γ−アルミナはα−アルミナに比べて、表面が粗
くて気孔率が大きく、低温下での活性性能が高い
ものである。
として、例えば特開昭58−146441号に見られるよ
うに、Pt等の触媒成分を含有するウオツシユコ
ート層にはγ−アルミナが使用されている。この
γ−アルミナはα−アルミナに比べて、表面が粗
くて気孔率が大きく、低温下での活性性能が高い
ものである。
しかるに、上記γ−アルミナは温度が高くなる
とα−アルミナに相転移し、表面が平滑になつて
気孔率が低下することにより、含有されている触
媒成分と排気ガスとの触媒面積が低減し、浄化性
能が低下する熱劣化を生起するものである。特
に、触媒成分としてPtが担持されていると、該
Ptが上記γ−アルミナからα−アルミナへの相
転移を促進し、比較的低い温度からでも結晶化が
進行して上記相転移が生じやすく、浄化性能の熱
劣化が大きくなるものである。また、上記Ptは
高温状態で粒子が結合するシンタリング現象によ
り粒子が大きくなつて、さらに浄化性能が低下す
ることになる。上記γ−アルミナから熱により相
転移したα−アルミナに対し、最初からα−アル
ミナにPt等を担持した触媒は、排気ガス浄化に
寄与する触媒成分が多く、浄化性能に優れるもの
である。
とα−アルミナに相転移し、表面が平滑になつて
気孔率が低下することにより、含有されている触
媒成分と排気ガスとの触媒面積が低減し、浄化性
能が低下する熱劣化を生起するものである。特
に、触媒成分としてPtが担持されていると、該
Ptが上記γ−アルミナからα−アルミナへの相
転移を促進し、比較的低い温度からでも結晶化が
進行して上記相転移が生じやすく、浄化性能の熱
劣化が大きくなるものである。また、上記Ptは
高温状態で粒子が結合するシンタリング現象によ
り粒子が大きくなつて、さらに浄化性能が低下す
ることになる。上記γ−アルミナから熱により相
転移したα−アルミナに対し、最初からα−アル
ミナにPt等を担持した触媒は、排気ガス浄化に
寄与する触媒成分が多く、浄化性能に優れるもの
である。
(発明の目的)
本発明は上記事情に鑑み、α−アルミナとγ−
アルミナとの特性を利用して熱劣化を抑制し、良
好な浄化性能を維持するようにしたエンジンの排
気ガス浄化用触媒を提供することを目的とするも
のである。
アルミナとの特性を利用して熱劣化を抑制し、良
好な浄化性能を維持するようにしたエンジンの排
気ガス浄化用触媒を提供することを目的とするも
のである。
(発明の構成)
本発明の触媒は、排気系上流側の第1触媒の触
媒担体に、少なくともPtを含有するα−アルミ
ナ層を設ける一方、下流側の第2触媒の触媒担体
上にPdを含有するγ−アルミナ層を設けたこと
を特徴とするものである。
媒担体に、少なくともPtを含有するα−アルミ
ナ層を設ける一方、下流側の第2触媒の触媒担体
上にPdを含有するγ−アルミナ層を設けたこと
を特徴とするものである。
(発明の効果)
本発明によれば、触媒上流側は温度条件が厳し
く耐熱性が要求されるため、触媒を上流側の第1
触媒と下流側の第2触媒とに分け、上流側の触媒
にはα−アルミナ層を形成することにより熱的に
安定した活性を維持することができるとともに、
下流側は比較的温度が低下する傾向にあるため、
この下流側の第2触媒には活性の優れたγ−アル
ミナ層を形成するようにしたことにより、良好な
浄化性能および耐久性が確保できるものである。
く耐熱性が要求されるため、触媒を上流側の第1
触媒と下流側の第2触媒とに分け、上流側の触媒
にはα−アルミナ層を形成することにより熱的に
安定した活性を維持することができるとともに、
下流側は比較的温度が低下する傾向にあるため、
この下流側の第2触媒には活性の優れたγ−アル
ミナ層を形成するようにしたことにより、良好な
浄化性能および耐久性が確保できるものである。
すなわち、上流側の第1触媒にPtが存在して
も、この部分はα−アルミナであるため、熱およ
びPtによる影響を受けることなく相転移が生起
せずに熱安定性に優れており、このα−アルミナ
の気孔率はγ−アルミナに比べて低いが、その気
孔部分に有効に触媒成分が担持されており、触媒
全体として熱劣化が少なく安定した排気浄化性能
が得られるものである。
も、この部分はα−アルミナであるため、熱およ
びPtによる影響を受けることなく相転移が生起
せずに熱安定性に優れており、このα−アルミナ
の気孔率はγ−アルミナに比べて低いが、その気
孔部分に有効に触媒成分が担持されており、触媒
全体として熱劣化が少なく安定した排気浄化性能
が得られるものである。
(実施例)
以下、図面により本発明の実施例を詳細に説明
する。
する。
第1図は排気ガス浄化用触媒の構成図、第2図
は触媒の要部拡大断面図であり、排気系1の途中
に形成された触媒容器2内に、上流側の第1触媒
3と下流側の第2触媒4とによるモノリス型触媒
5が介装されている。
は触媒の要部拡大断面図であり、排気系1の途中
に形成された触媒容器2内に、上流側の第1触媒
3と下流側の第2触媒4とによるモノリス型触媒
5が介装されている。
上記上流側の第1触媒3は、触媒担体6(モノ
リス壁体)の表面部分にPt(白金)、Rh(ロジウ
ム)を担持したα−アルミナ層7(ウオツシユコ
ート層)を設けてなり、下流側の第2触媒4は、
触媒担体6の表面部分にPd(パラジウム)を担持
したγ−アルミナ層8(ウオツシユコート層)を
設けてなるものである。なお、PtおよびPdは排
気ガス中のCO,HCの浄化性能に優れ、Rhは
NOxの浄化性能に優れ、この3成分によつて一
度に排気ガスの有害成分の浄化が行える。
リス壁体)の表面部分にPt(白金)、Rh(ロジウ
ム)を担持したα−アルミナ層7(ウオツシユコ
ート層)を設けてなり、下流側の第2触媒4は、
触媒担体6の表面部分にPd(パラジウム)を担持
したγ−アルミナ層8(ウオツシユコート層)を
設けてなるものである。なお、PtおよびPdは排
気ガス中のCO,HCの浄化性能に優れ、Rhは
NOxの浄化性能に優れ、この3成分によつて一
度に排気ガスの有害成分の浄化が行える。
上記触媒5は、同一担体6に第1触媒3と第2
触媒4を形成するもの、もしくは別々の担体にそ
れぞれ形成した第1触媒3と第2触媒4とを組付
けるものなどがある。
触媒4を形成するもの、もしくは別々の担体にそ
れぞれ形成した第1触媒3と第2触媒4とを組付
けるものなどがある。
同一担体6に第1触媒3と第2触媒4とを形成
する製造法について説明する。まず、触媒担体6
としてコージライト質モノリス担体(400セル)
を用意する。また、蒸溜水100c.c.に硝酸0.4c.c.を加
えた溶液に、担体重量に対し25wt%のウオツシ
ユコート層になるようにα−アルミナ粉末とバイ
ンダーを添加し、充分撹拌してスラリー液を調整
する。
する製造法について説明する。まず、触媒担体6
としてコージライト質モノリス担体(400セル)
を用意する。また、蒸溜水100c.c.に硝酸0.4c.c.を加
えた溶液に、担体重量に対し25wt%のウオツシ
ユコート層になるようにα−アルミナ粉末とバイ
ンダーを添加し、充分撹拌してスラリー液を調整
する。
このスラリー液に上記触媒担体6を所定位置ま
で浸漬した後、セル内の不要なスラリーはエアー
ブローにより除去し、α−アルミナによるウオツ
シユコート層を形成する。上記担体6を塩化白金
酸(H2PtCl4)と塩化ロジウム(RhCl)を含有
する水溶液による触媒液に浸漬し、エアーブロー
を行う。上記スラリー液および触媒液が第1触媒
3となる所定位置より上の第2触媒4部分の担体
6に含浸しないように、第2触媒4となる部分に
は予め撥水剤(オイル)を含浸させてマスキング
を行うものである。
で浸漬した後、セル内の不要なスラリーはエアー
ブローにより除去し、α−アルミナによるウオツ
シユコート層を形成する。上記担体6を塩化白金
酸(H2PtCl4)と塩化ロジウム(RhCl)を含有
する水溶液による触媒液に浸漬し、エアーブロー
を行う。上記スラリー液および触媒液が第1触媒
3となる所定位置より上の第2触媒4部分の担体
6に含浸しないように、第2触媒4となる部分に
は予め撥水剤(オイル)を含浸させてマスキング
を行うものである。
その後、220℃で8分間乾燥して、さらに、330
℃で1時間焼成しオイルを焼失することによつ
て、担体6にPt,Rhを含むα−アルミナ層7を
形成して第1触媒3を得る。
℃で1時間焼成しオイルを焼失することによつ
て、担体6にPt,Rhを含むα−アルミナ層7を
形成して第1触媒3を得る。
次に、上記と同様な方法によりγ−アルミナを
含有したスラリー液に、第2触媒4を形成する部
分の担体6を浸漬した後、エアーブローを行つ
て、γ−アルミナによるウオツシユコート層を形
成する。上記担体6を塩化パラジウム(PdCl)
を含有する水溶液による触媒液に浸漬し、エアー
ブローを行う。この場合も、前記と同様に第1触
媒3の部分に対して、予めオイルを含浸させてマ
スキングを行うものである。
含有したスラリー液に、第2触媒4を形成する部
分の担体6を浸漬した後、エアーブローを行つ
て、γ−アルミナによるウオツシユコート層を形
成する。上記担体6を塩化パラジウム(PdCl)
を含有する水溶液による触媒液に浸漬し、エアー
ブローを行う。この場合も、前記と同様に第1触
媒3の部分に対して、予めオイルを含浸させてマ
スキングを行うものである。
その後、300℃で8分間乾燥して、さらに、400
℃で13分、500℃で12分、600℃で33分と段階的に
焼成しオイルを焼失することによつて、担体6に
Pdを含むγ−アルミナ層8を形成して第2触媒
4を得る。これにより、例えば触媒の1/2にPt,
Rhを含有したα−アルミナ層7が、他の1/2に
Pdを含有したγ−アルミナ層8が形成された第
1触媒3と第2触媒4とを有する触媒5を得るも
のである。
℃で13分、500℃で12分、600℃で33分と段階的に
焼成しオイルを焼失することによつて、担体6に
Pdを含むγ−アルミナ層8を形成して第2触媒
4を得る。これにより、例えば触媒の1/2にPt,
Rhを含有したα−アルミナ層7が、他の1/2に
Pdを含有したγ−アルミナ層8が形成された第
1触媒3と第2触媒4とを有する触媒5を得るも
のである。
なお、上記オイルを使用しないで直接担体6に
触媒液を含浸させると、触媒担体6の周囲の部分
が毛細管現象により中心部より高い位置まで含浸
し、この周囲の部分は境界付近で第1触媒3と第
2触媒4との触媒成分が混合する一方、中心部分
には触媒成分が含浸されていない状態に形成さ
れ、浄化性能が充分に得られない。
触媒液を含浸させると、触媒担体6の周囲の部分
が毛細管現象により中心部より高い位置まで含浸
し、この周囲の部分は境界付近で第1触媒3と第
2触媒4との触媒成分が混合する一方、中心部分
には触媒成分が含浸されていない状態に形成さ
れ、浄化性能が充分に得られない。
上記触媒の効果を確認した試験結果を示す。第
4図は上記と同様の方法によつて形成した触媒の
排気ガス温度に対する排気ガス浄化性能(HC浄
化率)を、使用開始時の熱劣化前と、1000℃で6
時間熱劣化させた後とでそれぞれ求めた結果を比
較例とともに示す。なお、本発明触媒の触媒液に
おける触媒成分の濃度は、第1触媒3においては
Pt/Rh=4/1=1.4g/で、第2触媒4にお
いてはPd=1.4g/であり、第1触媒3と第2
触媒4との比率は1:1である。また、比較例
は、ウオツシユコート全体をγ−アルミナ層で形
成したものである。
4図は上記と同様の方法によつて形成した触媒の
排気ガス温度に対する排気ガス浄化性能(HC浄
化率)を、使用開始時の熱劣化前と、1000℃で6
時間熱劣化させた後とでそれぞれ求めた結果を比
較例とともに示す。なお、本発明触媒の触媒液に
おける触媒成分の濃度は、第1触媒3においては
Pt/Rh=4/1=1.4g/で、第2触媒4にお
いてはPd=1.4g/であり、第1触媒3と第2
触媒4との比率は1:1である。また、比較例
は、ウオツシユコート全体をγ−アルミナ層で形
成したものである。
第4図から分るように、本発明触媒は比較例の
ものに対して、熱劣化前においてはγ−アルミナ
の方が活性性能が高いことから浄化性能は若干劣
るが、熱劣化後は比較例のものが相転移によつて
活性低下が大きくなつて浄化性能は逆転し、本発
明によるものは低い温度から活性化し、安定した
浄化性能が得られている。
ものに対して、熱劣化前においてはγ−アルミナ
の方が活性性能が高いことから浄化性能は若干劣
るが、熱劣化後は比較例のものが相転移によつて
活性低下が大きくなつて浄化性能は逆転し、本発
明によるものは低い温度から活性化し、安定した
浄化性能が得られている。
また、熱劣化に伴うPtの粒子径の変化は第5
図に示すように、比較例におけるγ−アルミナ層
のPtは、シンタリング現象によつてその平均粒
子径が劣化処理後(1000℃×6hr)においては大
幅に増大しているのに対して、本発明のα−アル
ミナ層のPtはその粒子径の増加率は低いもので
ある。
図に示すように、比較例におけるγ−アルミナ層
のPtは、シンタリング現象によつてその平均粒
子径が劣化処理後(1000℃×6hr)においては大
幅に増大しているのに対して、本発明のα−アル
ミナ層のPtはその粒子径の増加率は低いもので
ある。
さらに、γ−アルミナにおけるPtの含有によ
るアルミナの結晶化状態をX線回析で測定した結
果は、第6図に示すように、Ptの介在によつて
α−アルミナへの相転移が低い温度から進行して
いるのが分る。α−アルミナは熱による細孔分布
など物理的特性の変化は少なく、また、触媒成分
の分散性への影響も少なく、前記のように熱的に
安定している。
るアルミナの結晶化状態をX線回析で測定した結
果は、第6図に示すように、Ptの介在によつて
α−アルミナへの相転移が低い温度から進行して
いるのが分る。α−アルミナは熱による細孔分布
など物理的特性の変化は少なく、また、触媒成分
の分散性への影響も少なく、前記のように熱的に
安定している。
上記実施例によれば、Pt−Rh−Pd系触媒にお
いて、PdがPtあるいはRhと共存すると、これら
の相互作用による合金化により、触媒の活性性能
が低下する問題があるが、触媒をPtおよびRhを
含有する上流側の第1触媒3と、Pdを含有する
下流側の第2触媒4とに分けたことにより、両者
間の相互作用による合金化を防止でき、各成分の
活性性能を良好に維持することができる。
いて、PdがPtあるいはRhと共存すると、これら
の相互作用による合金化により、触媒の活性性能
が低下する問題があるが、触媒をPtおよびRhを
含有する上流側の第1触媒3と、Pdを含有する
下流側の第2触媒4とに分けたことにより、両者
間の相互作用による合金化を防止でき、各成分の
活性性能を良好に維持することができる。
また、上記各触媒成分の耐被毒性がPt>Rh>
Pdの順である点を考慮し、耐被毒性に優れたPt
およびRhを排気ガス中のP,Pb,S等の被毒物
質が付着しやすい上流側部分の第1触媒3に設け
たことにより、全体としての耐被毒性が向上でき
る。しかも、上流側のPt−Rh触媒が被毒等の影
響を受けても、下流側のPd触媒には排気ガスが
接触して有効に浄化作用が機能するものである。
Pdの順である点を考慮し、耐被毒性に優れたPt
およびRhを排気ガス中のP,Pb,S等の被毒物
質が付着しやすい上流側部分の第1触媒3に設け
たことにより、全体としての耐被毒性が向上でき
る。しかも、上流側のPt−Rh触媒が被毒等の影
響を受けても、下流側のPd触媒には排気ガスが
接触して有効に浄化作用が機能するものである。
さらに、上記各触媒成分の耐熱性がPd>Rh>
Ptの順である点を考慮し、Ptは高温状態で粒子
が結合するシンタリング現象により粒子が大きく
なつて浄化性能が低下することで耐熱性が低い
が、このPtを熱的安定性に優れたα−アルミナ
層7に担持するとともに、Ptより耐熱性に優れ
たRhが介在しているので、温度上昇によつてPt
粒子が結合して大きな粒子となるのをRhが阻止
してシンタリング現象の発生を防止し、安定な浄
化性能が得られる。
Ptの順である点を考慮し、Ptは高温状態で粒子
が結合するシンタリング現象により粒子が大きく
なつて浄化性能が低下することで耐熱性が低い
が、このPtを熱的安定性に優れたα−アルミナ
層7に担持するとともに、Ptより耐熱性に優れ
たRhが介在しているので、温度上昇によつてPt
粒子が結合して大きな粒子となるのをRhが阻止
してシンタリング現象の発生を防止し、安定な浄
化性能が得られる。
第3図は変形例を示し、この例の触媒5′は、
上記実施例における第2触媒4のγ−アルミナ層
8を、第1触媒3における触媒担体6とα−アル
ミナ層7との間にも形成したものであり、その他
は前例と同様である。
上記実施例における第2触媒4のγ−アルミナ層
8を、第1触媒3における触媒担体6とα−アル
ミナ層7との間にも形成したものであり、その他
は前例と同様である。
上記第3図の例において、γ−アルミナ層8を
担体6の全体に形成するのは、触媒5の温度が高
くなる部分は、上流側でしかも表面側であつて、
この部分にα−アルミナ層7を形成し、下層側は
担体6と接しているので熱が放散されて熱的影響
が少ないことから、上記α−アルミナ層7の形成
による活性性能の低下を補うためにγ−アルミナ
層8を広く形成したものである。すなわち、α−
アルミナ層7は前述のように、熱的安定性優れて
いるが活性性能が低いので、温度の低い部分には
活性性能に優れたγ−アルミナ層8を形成するこ
とによつて、活性性能を向上するようにしたもの
である。
担体6の全体に形成するのは、触媒5の温度が高
くなる部分は、上流側でしかも表面側であつて、
この部分にα−アルミナ層7を形成し、下層側は
担体6と接しているので熱が放散されて熱的影響
が少ないことから、上記α−アルミナ層7の形成
による活性性能の低下を補うためにγ−アルミナ
層8を広く形成したものである。すなわち、α−
アルミナ層7は前述のように、熱的安定性優れて
いるが活性性能が低いので、温度の低い部分には
活性性能に優れたγ−アルミナ層8を形成するこ
とによつて、活性性能を向上するようにしたもの
である。
なお、上記実施例においては、第1触媒3のα
−アルミナ層7にはPtに加えてRhを含有するよ
うにしてNOxの浄化性能の向上およびシンタリ
ング現象の抑制を行うようにしているが、Ptだ
けを含有させるようにしてもよい。また、第2触
媒4のγ−アルミナ層8は、長時間の使用後には
相転移によつて活性性能が低下するが、それを補
うために触媒助剤としてNi,Fe,Ce等を添加す
るようにしてもよく、α−アルミナ層7にも同様
に添加してもよい。
−アルミナ層7にはPtに加えてRhを含有するよ
うにしてNOxの浄化性能の向上およびシンタリ
ング現象の抑制を行うようにしているが、Ptだ
けを含有させるようにしてもよい。また、第2触
媒4のγ−アルミナ層8は、長時間の使用後には
相転移によつて活性性能が低下するが、それを補
うために触媒助剤としてNi,Fe,Ce等を添加す
るようにしてもよく、α−アルミナ層7にも同様
に添加してもよい。
さらに、上記実施例においては、触媒担体6に
ウオツシユコート層を形成してから触媒液に浸漬
するようにしているが、ウオツシユコート層を形
成するスラリー液に予め触媒成分を添加混合し、
これに触媒担体を浸漬して形成するようにしても
よい。
ウオツシユコート層を形成してから触媒液に浸漬
するようにしているが、ウオツシユコート層を形
成するスラリー液に予め触媒成分を添加混合し、
これに触媒担体を浸漬して形成するようにしても
よい。
第1図は本発明の一実施例における排気ガス浄
化用触媒の構成図、第2図は触媒の要部を拡大し
て示す断面図、第3図は変形例における触媒の要
部を拡大して示す断面図、第4図は熱劣化による
排気ガス浄化性能の変化を比較例とともに示す排
気ガス温度とHC浄化率のグラフ、第5図は本発
明のα−アルミナと比較例のγ−アルミナにおけ
る熱劣化によるPtの粒子径の変化を示す説明図、
第6図はγ−アルミナのPtの介在による結晶化
状態を示すX線回析測定図である。 1……排気系、2……触媒容器、3……第1触
媒、4……第2触媒、5……モノリス型触媒、6
……触媒担体、7……α−アルミナ層、8……γ
−アルミナ層。
化用触媒の構成図、第2図は触媒の要部を拡大し
て示す断面図、第3図は変形例における触媒の要
部を拡大して示す断面図、第4図は熱劣化による
排気ガス浄化性能の変化を比較例とともに示す排
気ガス温度とHC浄化率のグラフ、第5図は本発
明のα−アルミナと比較例のγ−アルミナにおけ
る熱劣化によるPtの粒子径の変化を示す説明図、
第6図はγ−アルミナのPtの介在による結晶化
状態を示すX線回析測定図である。 1……排気系、2……触媒容器、3……第1触
媒、4……第2触媒、5……モノリス型触媒、6
……触媒担体、7……α−アルミナ層、8……γ
−アルミナ層。
Claims (1)
- 1 エンジンの排気系に設けた排気ガス浄化用触
媒において、上流側の第1触媒の触媒担体に少な
くともPtを含有するα−アルミナ層を設け、下
流側の第2触媒の触媒担体上にPdを含有するγ
−アルミナ層を設けたことを特徴とするエンジン
の排気ガス浄化用触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60074861A JPS61234932A (ja) | 1985-04-09 | 1985-04-09 | エンジンの排気ガス浄化用触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60074861A JPS61234932A (ja) | 1985-04-09 | 1985-04-09 | エンジンの排気ガス浄化用触媒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61234932A JPS61234932A (ja) | 1986-10-20 |
JPH0554380B2 true JPH0554380B2 (ja) | 1993-08-12 |
Family
ID=13559526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60074861A Granted JPS61234932A (ja) | 1985-04-09 | 1985-04-09 | エンジンの排気ガス浄化用触媒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61234932A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4350250B2 (ja) * | 2000-01-27 | 2009-10-21 | 株式会社キャタラー | 排気ガス浄化用触媒 |
GB2406803A (en) | 2004-11-23 | 2005-04-13 | Johnson Matthey Plc | Exhaust system comprising exotherm-generating catalyst |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4827125A (ja) * | 1971-08-11 | 1973-04-10 | ||
JPS5541894A (en) * | 1978-09-18 | 1980-03-24 | Ford Motor Co | Alpha aluminaametal rhodium catalyst |
JPS55164715A (en) * | 1979-06-09 | 1980-12-22 | Fuji Heavy Ind Ltd | Catalytic converter used for purifying exhaust gas |
JPS5787837A (en) * | 1980-11-20 | 1982-06-01 | Toyota Motor Corp | Production of catalyst for purification of waste gas |
JPS58146441A (ja) * | 1982-02-24 | 1983-09-01 | Toyota Motor Corp | 排気ガス浄化用触媒 |
-
1985
- 1985-04-09 JP JP60074861A patent/JPS61234932A/ja active Granted
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4827125A (ja) * | 1971-08-11 | 1973-04-10 | ||
JPS5541894A (en) * | 1978-09-18 | 1980-03-24 | Ford Motor Co | Alpha aluminaametal rhodium catalyst |
JPS55164715A (en) * | 1979-06-09 | 1980-12-22 | Fuji Heavy Ind Ltd | Catalytic converter used for purifying exhaust gas |
JPS5787837A (en) * | 1980-11-20 | 1982-06-01 | Toyota Motor Corp | Production of catalyst for purification of waste gas |
JPS58146441A (ja) * | 1982-02-24 | 1983-09-01 | Toyota Motor Corp | 排気ガス浄化用触媒 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61234932A (ja) | 1986-10-20 |
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