JPH0554343A - 磁気抵抗変化素子、磁気ヘツド、磁気記録装置、並びに磁気抵抗変化素子の製造方法 - Google Patents

磁気抵抗変化素子、磁気ヘツド、磁気記録装置、並びに磁気抵抗変化素子の製造方法

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JPH0554343A
JPH0554343A JP20954691A JP20954691A JPH0554343A JP H0554343 A JPH0554343 A JP H0554343A JP 20954691 A JP20954691 A JP 20954691A JP 20954691 A JP20954691 A JP 20954691A JP H0554343 A JPH0554343 A JP H0554343A
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thin film
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ferromagnetic thin
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magnetoresistive
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JP20954691A
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English (en)
Inventor
Katsuya Mitsuoka
勝也 光岡
Shinji Narushige
真治 成重
Shigeru Tadokoro
茂 田所
Takao Imagawa
尊雄 今川
Ken Sugita
愃 杉田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号磁界に対して磁気抵抗変化が大きく且つ
高感度な磁気抵抗変化素子を得ること。 【構成】 下部磁気シールド4と下部ギャップ膜5から
なる基板上に、強磁性薄膜1、非磁性薄膜2、強磁性薄
膜1が交互に積層されている。そして、強磁性薄膜1
は、磁気抵抗変化素子本体に進入する信号磁界の方向に
対して一層毎に左右対称な方向に交互に磁化され、その
磁化方向が信号磁界の方向に対して90度以下の角度に
設定されている。さらに、強磁性薄膜1の磁化はそれぞ
れ同じ大きさの磁化成分に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板上に強磁性薄膜と
非磁性薄膜が交互に積層された多層構造の磁気抵抗変化
素子、それを搭載した磁気ヘッドおよび磁気記録装置、
並びに磁気抵抗変化素子の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に磁気記録再生装置には自己録再型
磁気ヘッドが用いられ、記録の場合は磁気ヘッドのギャ
ップに発生した信号磁界で磁気記録媒体を磁化して記録
を行い、再生の場合は記録媒体からの磁束変化による磁
気ヘッドの誘起起電力を再生出力として取り出すように
なっている。このような磁気記録再生装置においては、
再生出力が、再生過程で磁気コアを通過する磁束の移動
変化量・コイルの巻数・移動速度の積に比例する。とこ
ろが、再生出力は磁気ヘッド−記録媒体の相対速度に比
例しており、しかも記録媒体の回転数を高めるにも限界
があるため、記録媒体の径が小さくなると、相対速度が
減少することより再生出力が低下してしまう。このため
に、最近は小型記録媒体での高記録密度化に対しては、
再生出力が相対速度に依存せず、かつ再生感度の高い記
録・再生複合型磁気ヘッドが着目されている。
【0003】このような記録・再生複合型磁気ヘッドの
再生方式には、磁気抵抗効果(ag-neto esistive E
ffect:MR効果)を用いたMRヘッドが最有力であ
る。MRヘッドの再生出力は相対速度に依存しないの
で、相対速度が小さい場合は自己録再型磁気ヘッドに比
べ大きな再生出力となる。更に高感度な再生ヘッドとす
るには、高い磁気抵抗効果を持つ材料の開発が大きな課
題となっている。
【0004】現在、磁気抵抗効果材料としては、Ni-
Fe系合金(パ-マロイ)、Ni-Co系合金等が知られて
いるが、これらの材料の磁気抵抗変化率は大きくとも5
%である。
【0005】近年、Baibich et al.は上記のパ−マロ
イ等の磁気抵抗効果とは発現機構の異なるFe/Cr多
層膜を見出した(Physical Review Letters 21, pp2472-
2475(1988))。Fe/Cr多層膜では、反強磁性体である
Crからのバイアス磁界よりも大きな磁界を印加する
と、Fe層の磁化の向きが平行になり、この時に、Cr
層を通過する電流の電気伝導度が変化することにより、
磁気抵抗効果が生じる。Fe/Cr多層膜の磁界を印加
した時の最大の電気抵抗変化率は4.2Kで50%、室
温で18%と大きい。
【0006】なお、Fe/Cr多層膜と機構の似た磁気
抵抗効果として、強磁性トンネル効果が知られている。
強磁性トンネル効果は、2層の磁性層を厚さ10nm以
下の電気的絶縁層で分離した場合、2層の磁性層の磁化
の向きが平行の時と、反平行の時に、上記絶縁層を通過
するトンネル電流の電気伝導度が異なる現象である。強
磁性トンネル素子としては、Julliere(phys. Lett.,
54A, 225 (1975))によるFe/Ge/Co(4.2Kにお
ける最大抵抗変化率14%)、Maekawa et al.(IEEE T
rans. Magn., MAG-18, 707 (1982))によるNi/Ni
O/Co(4.2Kにおける最大抵抗変化率3%)等が知
られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記F
e/Cr多層膜では、電気抵抗が充分に変化するために
要する磁界の大きさが、磁気抵抗効果材料として知られ
ているNi-Fe系合金およびNi-Co系合金膜に比べ
て一桁以上大きく、微弱な磁界の検出が要求される再生
用磁気ヘッドとして用いるには、感度の点で不充分であ
る。
【0008】本発明の目的は、磁気抵抗変化が大きく、
かつ電気抵抗が十分に変化するために要する磁界が小さ
くて、高感度な磁気抵抗変化素子、および該磁気抵抗変
化素子を搭載した磁気ヘッドおよび磁気記録装置、並び
に磁気抵抗変化素子の製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基板上に強磁性薄膜と非磁性薄膜が交互
に積層された多層構造の磁気抵抗変化素子において、前
記強磁性薄膜を、磁気抵抗変化素子本体に進入する信号
磁界の方向に対して一層毎に左右対称な方向に交互に磁
化し、その磁化方向を前記信号磁界の方向に対して90
度以下の角度に設定し、かつ各強磁性薄膜の磁化成分を
同じ大きさにしたことを特徴としている。
【0010】また、本発明は、基板上に強磁性薄膜と非
磁性薄膜が交互に積層された多層構造の磁気抵抗変化素
子において、前記強磁性薄膜を、磁気抵抗変化素子本体
に進入する信号磁界の方向に対して一層毎に左右対称な
方向に交互に磁化し、その磁化方向を前記信号磁界の方
向に対して45度に設定し、かつ各強磁性薄膜の磁化成
分を同じ大きさにしたことを特徴としている。
【0011】さらに、本発明は、基板上に強磁性薄膜と
非磁性薄膜が交互に積層された多層構造の磁気抵抗変化
素子において、前記強磁性薄膜を、磁気抵抗変化素子本
体に進入する信号磁界の方向に対して一層毎に左右対称
な方向に交互に磁化し、その磁化方向を前記信号磁界の
方向に対して90度以下の角度に設定し、かつ各強磁性
薄膜の磁化成分を同じ大きさにするために、バイアス磁
界を印加する膜を積層したことを特徴としている。
【0012】また、本発明は、上記構成の磁気抵抗変化
素子のいずれかを磁気ヘッドに搭載したこと、およびそ
の磁気ヘッドを磁気記録装置に搭載したことである。
【0013】またさらに、本発明は、基板上に強磁性薄
膜と非磁性薄膜が交互に積層された多層構造の磁気抵抗
変化素子を製造する方法において、基板面内の任意の二
方向に外部磁場を印加しながら、前記強磁性薄膜を作製
するようにしたことである。
【0014】
【作用】本発明は多層膜の構成材料に異方性磁界が小さ
い(高透磁率)Ni-Fe系合金等の膜を用いて一層毎の
磁化方向を規定することを主眼としている。異方性磁界
が小さいNi-Fe系合金等の膜を用いることにより、
電気抵抗が十分に変化するために要する磁界を小さくす
ることができる。MR素子として従来から使用されてい
るNi-Fe系合金等の膜では、シ−ト状で異方性磁界
が3〜4 Oeであるが、MR素子として使用する場合
には、形状異方性のため有効異方性磁界が数十Oeと大
きくなる。そのため、MR素子に使用するNi-Fe系
合金等の膜厚を数百Åと薄くするのが望ましい。本発明
の多層膜に上記Ni-Fe系合金等の膜を使用するに
は、形状異方性を考慮して総膜厚を数百Åと同等以下に
する必要がある。そのため、一層当たりの膜厚を数十Å
と薄くして十層程度に多層化することが望ましい。
【0015】また、一層毎の磁化方向を規定する方法の
一つとして、基板面内の任意の二方向に外部磁場を印加
しながら上記Ni-Fe系合金等の膜を作製することに
より、Ni-Fe系合金等からなる強磁性薄膜が、磁気
抵抗変化素子本体に進入する信号磁界の方向に対して一
層毎に左右対称な方向に交互に磁化され、その磁化方向
が信号磁界の方向に対して90度以下の角度(図では4
5度)に設定され、しかも各強磁性薄膜の磁化が同じ大
きさの磁化成分を有するようになる。
【0016】このような磁気抵抗変化素子は、外部磁界
が大きくなるにつれて電気抵抗変化が線形的に増加する
ため、微弱な磁界の検出が要求される再生用磁気ヘッド
として最適である。
【0017】さらに、構成材料の磁気抵抗効果を重畳し
て利用することができることにより、電気抵抗変化を単
なるNi-Fe系合金等の多層膜に比べて大きくするこ
とができる。なぜなら、Ni-Fe系合金等からなる強
磁性薄膜を上記のように磁化し、しかも磁化方向を信号
磁界が磁気抵抗変化素子本体に進入する方向に対して4
5度に設定することにより、電流方向と磁化方向とが4
5度傾くため磁気抵抗変化が生じるからである。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に従って説
明する。図1は本発明の磁気抵抗変化素子の基本構成を
示している。図1に示すように、下部磁気シールド4と
下部ギャップ膜5からなる基板上に強磁性薄膜1が被着
形成され、その上に非磁性薄膜2と強磁性薄膜1がこの
順に被着積層されて多層膜が形成されている。強磁性薄
膜1は、磁気抵抗変化素子に進入する信号磁界の方向に
対して一層毎に左右対称な方向に交互に磁化され、その
磁化方向が信号磁界の方向に対して90度以下の角度
(図では45度)に設定されている。そして、各強磁性
薄膜1の磁化成分は同じ大きさとなっている。また上側
の強磁性薄膜1の上面には電極導体3が形成されてい
る。
【0019】図1に示した磁気抵抗変化素子は、2層の
強磁性薄膜1とその強磁性薄膜1の間に形成された1層
の非磁性薄膜2とで多層膜が形成されたものであるが、
強磁性薄膜1および非磁性薄膜2はそれ以上あっても良
い。
【0020】図2は3層の強磁性薄膜1と2層の非磁性
薄膜2の場合である。判り易くするために、図2では、
図1で示した基板(下部磁気シールド4および下部ギャ
ップ膜5)と電極導体3が省略されている。図2に示す
ように、強磁性薄膜1は、磁気抵抗変化素子に進入する
信号磁界の方向に対して一層毎に左右対称な方向に交互
に磁化され、その磁化方向が信号磁界の方向に対して9
0度以下の角度に設定されている。そして、各々の強磁
性薄膜1の磁化は全て同じ大きさの磁化成分に設定され
ている。
【0021】図3は本発明の磁気抵抗変化素子を具体的
に示したものである。本実施例では、強磁性薄膜1とし
てシ−ト状の異方性磁界が3〜4 Oeと小さいパ−マ
ロイ(Ni−Fe合金)等の膜が用いられ、非磁性薄膜2
としてCu膜が用いられている。そして、強磁性薄膜1
のパ−マロイ膜は、磁気抵抗変化素子に進入する信号磁
界の方向に対して一層毎に左右対称な方向に交互に磁化
され、その磁化方向(磁化容易軸方向)が信号磁界の方向
に対して45度に設定されている。しかも一層毎のパ−
マロイ膜の磁化は全て同じ大きさの磁化成分に設定され
ている。
【0022】上記のように一層毎のパ−マロイ膜の磁化
方向(磁化容易軸方向)を設定するには、一層毎のパ−マ
ロイ膜を作製する際に、パ−マロイ膜の一層毎の膜面の
磁化が45度の角度となるように外部磁界を二方向に印
加すること、または素子にパタ−ニングする際に、素子
にバイアス磁界を印加することの二つの方法がある。
【0023】図4は、図3のように作製した磁気抵抗効
果素子の抵抗変化と信号磁界の関係を示している。図
中、実線(符号a)は非磁性薄膜2のCu膜厚が薄い場
合であり、破線(符号b)はCu膜厚が厚い場合であ
る。Cu膜が薄いほど多層膜の層数を多くすることがで
き、層数に比例して電気抵抗変化を大きくすることが可
能である。さらに、信号磁界が大きくなるにつれて電気
抵抗変化は直線的に大きくなる。
【0024】しかし、Cu膜厚をあまり薄くしすぎる
と、Cu膜のピンホ−ルのためパ−マロイ膜間が磁気的
に結合する。そのため、パ−マロイ膜間の磁化は同一方
向を向きやすくなり、形状異方性により、外部磁界印加
方向に対して45度の角度を維持できなくなる。その結
果、電気抵抗変化は小さく、しかも外部磁界に対する応
答性も悪くなる。これらを考慮して適当な非磁性薄膜2
の膜厚が決定される。
【0025】強磁性薄膜1および非磁性薄膜2は、真空
蒸着、めっき、スパッタリング等の被着方法を用いるこ
とにより作製される(以下、これらの被着方法を代表し
て蒸着という)。
【0026】本発明の磁気抵抗変化素子では形状異方性
を考慮して総膜厚を数百Å以下にする必要がある。その
ため、一層当たりの膜厚を数十Å以下と薄くして多層化
構造にすることが望ましい。強磁性薄膜1としてパ−マ
ロイ膜を用いた場合、そのパ−マロイ膜の比抵抗の膜厚
依存性について実験した。その結果を図5に示す。図
中、実線(符号A)は高真空中の蒸着法で、破線(符号
B)は低真空中の蒸着法で作製した結果をそれぞれ示し
ている。高真空度化することにより比抵抗が増加し始め
る膜厚を薄膜化でき、数十Å程度まで許容できることが
本実験から分かった。
【0027】図6は本発明の磁気抵抗変化素子を搭載し
た磁気記録装置の全体構成を示している。図に示すよう
に、ベ−ス201には1枚以上の磁気ディスク(直径
1.5インチ以上)202を有するスピンドル203が
取り付けられ、このスピンドル203はモ−タ204に
よって回転駆動される。またベ−ス201には、デ−タ
用の磁気ヘッド205と位置決め用の磁気ヘッド206
が取り付けられたキャリッジ207と、ボイスコイル2
08が内蔵されたマグネット209が設けられている。
さらに、デ−タ用の磁気ヘッド205にはリ−ド/ライ
ト回路210が接続され、このリ−ド/ライト回路21
0は磁気ディスク202との間で信号の授受を行うよう
になっている。このリ−ド/ライト回路210はインタ
ーフェース211を介して上位装置212に接続されて
いる。また位置決め用の磁気ヘッド206にはボイスコ
イルモ−タ制御回路213に接続され、このボイスコイ
ルモ−タ制御回路213は、磁気ディスク202上の位
置を検出して磁気ヘッド205の位置制御を行うように
なっている。
【0028】上記構成の磁気記録装置によれば、磁気ヘ
ッド206からの信号に基づき、ボイスコイルモ−タ制
御回路213はボイスコイル208に制御電流を出力す
る。ボイスコイル208は、マグネット209による磁
界と制御電流の作用でキャリッジ207を駆動し、それ
に取り付けられている磁気ヘッド205,206の位置
を決定する。そして、磁気ヘッド205は磁気ディスク
202との間でリ−ド/ライトを実行する。
【0029】ところで、高性能磁気ディスク装置として
は、磁気ディスク202上の面記録密度が一平方インチ
当たり50メガビット以上、線記録密度が一インチ当た
り25キロビット以上、トラック密度が一インチ当たり
2キロトラック以上であるこが望ましいが、本発明の磁
気抵抗変化素子を磁気ヘッド205に用いることで、こ
のような記録密度を容易に達成することができる。
【0030】本実施例によれば、高密度磁気記録を達成
することができるので、従来の装置に比べて出力が大き
い磁気記録装置を得ることができる。また従来の装置と
同じ出力の磁気記録装置を得るには低電流密度でよいか
ら、磁気記録装置の寿命を延ばすことが可能となる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来のMR素子に比べて電気抵抗変化が大きくなり、小
さな外部磁界でも大きな電気抵抗変化を示すことが可能
となり、高感度な磁気抵抗変化素子を得ることができ
る。その結果、本発明の磁気抵抗変化素子を微弱な磁界
の検出が要求される再生用磁気ヘッドとして用いると、
高感度な再生用磁気ヘッドを得ることできる。さらに、
その磁気ヘッドを磁気記録装置に搭載すれば、高密度磁
気記録を実現することができる。
【0032】また、本発明によれば、強磁性薄膜/非磁
性薄膜/強磁性薄膜、又はこれらの積層構造からなる多
層膜を同一真空容器内で連続して作製でき、それを一括
してパタ−ニングできるので、磁気抵抗変化型の磁気ヘ
ッドを安定かつ容易に作製することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気抵抗変化素子の構造を示す斜視図
である。
【図2】本発明の磁気抵抗変化素子の基本構成を示す分
解斜視図である。
【図3】本発明の具体的な実施例を示す断面図である。
【図4】磁気抵抗効果素子の抵抗変化と外部磁界の関係
を示す線図である。
【図5】パ−マロイ膜の比抵抗の膜厚依存性を示す線図
である。
【図6】磁気記録装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 強磁性薄膜 2 非磁性薄膜 3 電極導体 4 下部磁気シ−ルド 5 下部ギャップ膜 202 磁気ディスク 203 スピンドル 204 モータ 205 位置決め用の磁気ヘッド 206 データ用の磁気ヘッド 207 キャリッジ 208 ボイスコイル 209 マグネット
フロントページの続き (72)発明者 今川 尊雄 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 杉田 愃 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に強磁性薄膜と非磁性薄膜が交互
    に積層された多層構造の磁気抵抗変化素子において、 前記強磁性薄膜を、磁気抵抗変化素子本体に進入する信
    号磁界の方向に対して一層毎に左右対称な方向に交互に
    磁化し、その磁化方向を前記信号磁界の方向に対して9
    0度以下の角度に設定し、かつ各強磁性薄膜の磁化成分
    を同じ大きさにしたことを特徴とする磁気抵抗変化素
    子。
  2. 【請求項2】 基板上に強磁性薄膜と非磁性薄膜が交互
    に積層された多層構造の磁気抵抗変化素子において、 前記強磁性薄膜を、磁気抵抗変化素子本体に進入する信
    号磁界の方向に対して一層毎に左右対称な方向に交互に
    磁化し、その磁化方向を前記信号磁界の方向に対して4
    5度に設定し、かつ各強磁性薄膜の磁化成分を同じ大き
    さにしたことを特徴とする磁気抵抗変化素子。
  3. 【請求項3】 基板上に強磁性薄膜と非磁性薄膜が交互
    に積層された多層構造の磁気抵抗変化素子において、 前記強磁性薄膜を、磁気抵抗変化素子本体に進入する信
    号磁界の方向に対して一層毎に左右対称な方向に交互に
    磁化し、その磁化方向を前記信号磁界の方向に対して9
    0度以下の角度に設定し、かつ各強磁性薄膜の磁化成分
    を同じ大きさにするために、バイアス磁界を印加する膜
    を積層したことを特徴とする磁気抵抗変化素子。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の磁気抵
    抗変化素子において、 前記強磁性薄膜は2層以上積層され、該強磁性薄膜の間
    に前記非磁性薄膜が形成されていることを特徴とする磁
    気抵抗変化素子。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の磁気抵
    抗変化素子において、前記強磁性薄膜は、磁気抵抗効果
    を有するNi基、Co基及びFe基の結晶質又は非晶質
    合金からなることを特徴とする磁気抵抗変化素子。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の磁気抵
    抗変化素子において、 前記強磁性薄膜の厚さは、一層当たり50Å以上で20
    0Å以下であることを特徴とする磁気抵抗変化素子。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかに記載の磁気抵
    抗変化素子において、 前記非磁性薄膜は、金属、誘電体、または金属と誘電体
    の積層構造によって形成されていることを特徴とする磁
    気抵抗変化素子。
  8. 【請求項8】 基板上に強磁性薄膜と非磁性薄膜が交互
    に積層された多層構造の磁気抵抗変化素子を搭載した磁
    気ヘッドにおいて、 前記強磁性薄膜を、磁気抵抗変化素子本体に進入する信
    号磁界の方向に対して一層毎に左右対称な方向に交互に
    磁化し、その磁化方向を前記信号磁界の方向に対して9
    0度以下の角度に設定し、かつ各強磁性薄膜の磁化成分
    を同じ大きさにしたことを特徴とする磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 基板上に強磁性薄膜と非磁性薄膜が交互
    に積層された多層構造の磁気抵抗変化素子を搭載した磁
    気ヘッドにおいて、 前記強磁性薄膜を、磁気抵抗変化素子本体に進入する信
    号磁界の方向に対して一層毎に左右対称な方向に交互に
    磁化し、その磁化方向を前記信号磁界の方向に対して4
    5度に設定し、かつ各強磁性薄膜の磁化成分を同じ大き
    さにしたことを特徴とする磁気ヘッド。
  10. 【請求項10】 基板上に強磁性薄膜と非磁性薄膜が交
    互に積層された多層構造の磁気抵抗変化素子を搭載した
    磁気ヘッドにおいて、 前記強磁性薄膜を、磁気抵抗変化素子本体に進入する信
    号磁界の方向に対して一層毎に左右対称な方向に交互に
    磁化し、その磁化方向を前記信号磁界の方向に対して9
    0度以下の角度に設定し、かつ各強磁性薄膜の磁化成分
    を同じ大きさにするために、バイアス磁界を印加する膜
    を積層したことを特徴とする磁気ヘッド。
  11. 【請求項11】 磁気記録媒体と、該磁気記録媒体を駆
    動する駆動手段と、前記磁気記録媒体に対してデータを
    読み書きする磁気ヘッドと、該磁気ヘッドを制御する制
    御手段と、を備えた磁気記録装置において、 前記磁気ヘッドに、請求項1〜7の磁気抵抗変化素子の
    いずれかを搭載したことを特徴とする磁気記録装置。
  12. 【請求項12】 基板上に強磁性薄膜と非磁性薄膜が交
    互に積層された多層構造の磁気抵抗変化素子を製造する
    方法において、 基板面内の任意の二方向に外部磁場を印加しながら、前
    記強磁性薄膜を作製することを特徴とする磁気抵抗変化
    素子の製造方法。
JP20954691A 1991-08-21 1991-08-21 磁気抵抗変化素子、磁気ヘツド、磁気記録装置、並びに磁気抵抗変化素子の製造方法 Pending JPH0554343A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7458973B2 (en) 2004-09-06 2008-12-02 Hoya Corporation High-frequency snare for endoscope

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7458973B2 (en) 2004-09-06 2008-12-02 Hoya Corporation High-frequency snare for endoscope

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