JPH0554329U - 飲料用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 １つの容器を複数の内室に分割すると共に各
内室に対応する外側面に開封可能な蓋を形成したので、
複数種類の飲料を１つの容器に収納できて、かつそれぞ
れの飲料を時間を異にして味わうことができるものであ
る。 【構成】 金属製あるいは防水性の水密紙容器よりなる
容器１，４の内部を縦方向、横方向あるいは縦方向と横
方向に複数の仕切壁２，５によって複数の内室１ａ，１
ｂ，４ａ，４ｂを形成し、かつ、前記各内室に対応する
上下左右の外側面に開封可能な蓋３，５を形成したもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はオレンジ、アップルジュースやコーラ等の複数種類の飲料を１つの容 器に、あるいは同一飲料を分割して収容し得るようにした飲料用容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、オレンジジュースやアップルジュース等の果物ジュースあるいはコーラ 等の炭酸飲料等の飲料は、それぞれの飲料がアルミ缶や防水性の水密紙容器から なる容器に単独で収容されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、前記したような飲料用の容器は一般的に１８０〜３５０ccの容量を 有しているので、子供等が飲用する場合には容量が多すぎて残してしまい、飲料 が炭酸飲料の場合には炭酸が抜けて味が落ち、さらに、他の飲料の場合において 開栓したままで飲みきれずに長期間放置すると腐ってしまう等という問題があっ た。

【０００４】 また、複数種類の飲料を飲みたい場合には、その飲みたい飲料の分だけ購入し なければならないため、旅行等の場合には本数が多くなり持ち運びが面倒である と共に、飲んだ後の容器の始末にも困るという問題も生じた。

【０００５】 本考案は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、 １つの容器を複数の内室に分割すると共に各内室に対応する外側面に開封可能な 蓋を形成したので、複数種類の飲料を１つの容器に収納できて、かつ、それぞれ の飲料を時間を異にして味わうことができる飲料用容器をを提供せんとするにあ る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 本考案の飲料用容器は前記した目的を達成せんとするもので、その手段は、金 属製あるいは防水性の水密紙容器からなる容器の内部を縦方向、横方向あるいは 縦方向と横方向に複数の仕切壁によって複数の内室を形成し、かつ、前記各内室 に対応する上下左右の外側面に開封可能な蓋を形成したことを特徴とするもので ある。

【０００７】

【作用】

前記した如き本考案の飲料用容器にあっては、１つの容器内が複数の内室に区 画され、かつ、各内室に対応する外側面に開封可能な蓋が形成されているので、 飲みたい飲料の入っている部分の蓋を開栓することにより、その開栓した内室の 飲料のみを飲用することができるものである。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案に係る飲料用容器の実施例を図面と共に説明する。図１は第１の 実施例を示す斜視図にして、アルミ等の金属薄板によって形成された飲料用缶で あり、その内部は仕切板２によって水蜜の２つの内室１ａ，１ｂに仕切られ、そ れぞれの内室１ａ，１ｂには異なる飲料（例えば、ジュース類と炭酸飲料）が収 容されている。

【０００９】 そして、飲料用缶１における前記内室１ａ，１ｂと連通する上面蓋部には、肉 薄に形成された引っ張ることにより取り外せ、あるいは開放できる蓋３が一体的 に形成されている。なお、前記した実施例にあっては、飲料用缶１の内部を１枚 の仕切壁２によって２つの内室１ａ，１ｂを形成したものを開示したが、仕切壁 ２の複数枚によって２つ以上の内室に区画してもよい。

【００１０】 次に、図２の第２の実施例について説明するに、前実施例が飲料用缶１を仕切 壁２によって縦方向に複数の内室１ａ，１ｂを形成したのに対して、本実施例は 飲料用缶１内の仕切壁２を横方向に取付けて水蜜の２つの内室１ｃ，１ｄを形成 したものである。

【００１１】 そして、飲料用缶１における前記内室１ｃ，１ｄと連通する上下面蓋部には、 肉薄に形成された引っ張ることにより取り外せ、あるいは開放できる蓋３がそれ ぞれ一体的に形成されている。なお、前記した実施例にあっては、飲料用缶１の 内部を１枚の仕切壁２によって２つの内室１ｃ，１ｄを形成したものを開示した が、仕切壁２の複数枚によって２つ以上の内室に区画してもよく、また、横方向 に区画した各内室１ｃ，１ｄを、さらに縦方向に２つ以上の内室に区画してもよ い。

【００１２】 次に、図３の第３の実施例について説明するに、前記した２つの実施例の何れ もが金属製の飲料用缶であるのに対して、本実施例は防水性の厚紙で構成された 飲料用紙容器４であり、この実施例の場合にも仕切壁５によって縦方向に２つの 内室４ａ，４ｂが形成されている。

【００１３】 そして、飲料用紙容器４における前記内室４ａ，４ｂと連通する上面には、表 面紙の丸孔４ｃが形成されると共に、その裏面には内壁を構成する肉薄の防水膜 ４ｄが形成され、さらに、丸孔４ｃの上面には剥離可能な蓋紙６が貼着されてい る。なお、この実施例の場合にも、仕切壁５によって上下２つの内室に規格して も、あるいは上下に区画した内室のそれぞれを縦方向にさらに区画し、それぞれ の内室と対応する外側面に前記した呑口となる孔を形成してもよい。

【００１４】 以上のように構成した飲料用缶１あるいは飲料用紙容器４の何れにあっても、 １つの蓋３を開放し、あるいは丸孔４ｃを貫通することによって、その開放され た内室１ａ，１ｂ，４ａ，４ｂ内の飲料を飲用することができるものである。

【００１５】 さらに、１つの内室内の飲料を飲んだ後、あるいは１つの内室内の飲料を飲用 しながら他の内室内の異なる飲料を飲用することができ、従って、１つの飲料用 容器であっても複数の飲料を同時に、あるいは異なる時間帯において飲用するこ とができるものである。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は前記したように、１つの容器内が複数の内室に区画され、かつ、各内 室に対応する外側面に開封可能な蓋が形成されているので、飲みたい飲料の入っ ている部分の蓋を開栓することにより、その開栓した内室の飲料のみを飲用する ことができ、従って、各内室に異なる飲料が入っている場合には、異なる味の飲 料を飲用することができ、また、同じ飲料が入っている場合には、何回かに分け て飲用することができる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例の斜視図である。

【図２】本考案の第２の実施例の斜視図である。

【図３】本考案の第３の実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１ 飲料用缶 １ａ，１ｂ 内室 ２ 仕切壁 ３ 蓋 ４ 飲料用紙容器 ４ａ，４ｂ 内室 ５ 仕切壁 ６ 蓋紙

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金属製あるいは防水性の水密紙容器から
   なる容器の内部を縦方向に複数の仕切壁によって複数の
   内室を形成し、かつ、前記各内室に対応する外側上下面
   の何れかに開封可能な蓋を形成したことを特徴とする飲
   料用容器。
2. 【請求項２】 金属製あるいは防水性の水密紙容器から
   なる容器の内部を横方向に複数の仕切壁によって複数の
   内室を形成し、かつ、前記各内室に対応する外側面に開
   封可能な蓋を形成したことを特徴とする飲料用容器。
3. 【請求項３】 金属製あるいは防水性の水密紙容器から
   なる容器の内部を縦方向と横方向とに複数の仕切壁によ
   って複数の内室を形成し、かつ、前記各内室に対応する
   上下左右の外側面に開封可能な蓋を形成したことを特徴
   とする飲料用容器。