JPH0554236A - テレビ電話機能付現金自動入出金機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像と音声を用いた相互通信により遠隔の監
視装置より現金自動入出金機の障害対応，確認，指示な
どの処置を行う。 【構成】 現金自動入出金機１には、遠隔の監視装置９
と現金自動入出金機１間で映像及び音声により相互通信
を行うカメラ５と、マイク６及びスピーカ７を備えてい
る。カメラ５による映像出力は、監視装置９に出力さ
れ、監視装置９からの映像信号は、スーパーインポーズ
部３で処理され、ＣＲＴ表示部２の一部領域に形成され
るＴＶ電話表示画面に表示される。障害発生時には、現
金自動入出金機１を扱う顧客と、監視装置９のオペレー
タとが映像及び音声による相互通信に基づき、監視装置
より障害に対応し、あるいは指示，確認し、復旧処置を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、無人化現金自動入出金
機に関し、特に遠隔地との映像通信機能を有する現金自
動入出金機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、現金自動入出金機においては、現
金自動入出金機に生じた障害情報を遠隔の監視装置で収
集し、また、現金自動入出金機の障害に対応する方法と
してデータ通信と音声通話の手段が用いられていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな監視方法によるときには、現金自動入出金機の顧客
の動作を確認できない、顧客の有するカード及び通帳の
状態を確認できない、顧客に対する不安感を一掃できな
い、音声による指示に限界がある、という理由から、現
金自動入出金機の顧客と、遠隔地のオペレータ、監視員
との情報交換及び指示などに情報の欠落が発生し、完全
な無人化運用ができないという問題がある。

【０００４】本発明の目的は、遠隔の監視装置と現金自
動入出金機間で映像と音声にて相互通信を行うことによ
り現金自動入出金機の障害対応その他の確認／指示を行
うテレビ電話機能付現金自動入出金機を提供することに
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるテレビ電話機能付現金自動入出金機に
おいては、カメラと、マイク及びスピーカと、スーパー
インポーズ部と、テレビ電話表示画面と、テレビ電話制
御部とを有し、現金自動入出金機能の主制御部にテレビ
電話機能を実行するテレビ電話制御部を付加し、外部の
通話手段を利用して現金自動入出金機と遠隔地の監視装
置間で映像と音声にて相互通信を行うテレビ電話機能付
現金自動入出金機であって、カメラは、現金自動入出金
機を扱う顧客を撮像し、その映像出力をモニタとして監
視装置に出力するものであり、マイク及びスピーカは、
現金自動入出金機を扱う顧客と、監視装置を扱うオペレ
ータ間で相互に音声通信を行うものであり、スーパーイ
ンポーズ部は、監視装置から送られてきた映像情報を現
金自動入出金機に備えたＣＲＴ表示部に組合せるもので
あり、ＣＲＴ表示部は、ＣＲＴ表示画面の一部にテレビ
電話表示画面を有し、テレビ電話表示画面は、監視装置
から入力されたテレビ電話映像を表示するものである。

【０００６】

【作用】現金自動入出金機の取扱い中に障害もしくは操
作上のトラブルが発生したときには、顧客の操作により
監視装置とつながり、映像と音声とにより監視装置との
相互通信が可能となり、マイクを通しての顧客の呼びか
けに応答して画像並びに音声により監視装置から必要な
指示が出され、音声はスピーカより、映像は、ＣＲＴ表
示画面の一部に形成されたテレビ電話表示画面に表示さ
れ、また、障害箇所は監視装置からの指令で復旧処理が
なされる。

【０００７】

【実施例】次の本発明の実施例について図面を参照して
説明をする。

【０００８】図１は、本発明一実施例を示すブロック図
である。

【０００９】図において、現金自動入出金機１は、現金
自動入出金機能とともにテレビ（ＴＶ）電話機能を有す
るものである。

【００１０】ＴＶ電話機能はＴＶ電話制御部８によって
実現され、機能部品として、現金自動入出金機１の顧客
の動作をモニタするカメラ５と、顧客とオペレータとの
音声による会話のためのマイク６と、スピーカ７とを含
むものである。

【００１１】現金自動入出金機能は、主制御部４によっ
て実現され、機能部品として、ＣＲＴ表示部２を有し、
さらにそのＣＲＴ表示部２に遠隔地の監視装置９から送
られてきた映像情報を組合せるスーパーインポーズ部３
を有している。

【００１２】図２は、図１に示したＣＲＴ表示部２の表
示例である。ＣＲＴ表示部２は、ＣＲＴ表示画面１０
と、その画面１０の一部に表示させるＴＶ電話表示画面
１１とが形成される。

【００１３】次に本発明の使用例を説明する。

【００１４】図１に示した構成において、その運用を開
始すると、運用中、障害又は顧客の操作がスムーズにゆ
かなくなった場合に、顧客は、現金自動入出金機１に対
し通常の入力ボタンを押す。この入力を受けて、主制御
部４からＴＶ電話制御部８へ制御命令が出力され、現金
自動入出金機１は、遠隔地の監視装置９と接続される。

【００１５】接続が完了すると、スーパーインポーズ部
３を主制御部４が制御し、ＣＲＴ表示部２のＣＲＴ表示
画面１０の上にＴＶ電話表示画面１１が表示され、且つ
現金自動入出金機１と遠隔監視装置９間の映像と音声と
の通信が可能となる。

【００１６】この時点で必要な指示等を行い、遠隔の監
視装置より指令を発して復旧処置を行い、復旧が完了す
ると、ＴＶ電話を遠隔の監視装置９より切断し、ＴＶ電
話表示画面１１は、ＣＲＴ表示画面１０より消える。Ｃ
ＲＴ表示画面１０上へのＴＶ電話表示画面１１の大きさ
は、主制御部４のプログラムから自由に設定できる。

【００１７】また、ＴＶ電話表示画面１１の表示と、そ
の消却のタイミングは、以下の通りである。すなわち、 １）表示タイミング 現金自動入出金機１の障害により顧客の操作ができな
くなった場合、 顧客が現金自動入出金機１の操作手順を知りたい場
合、 顧客のカード又は通帳を遠隔監視員に確認してもらう
場合、 ２）消却タイミング 表示タイミング時の問題を解決した場合、である。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、現
金自動入出金機に組み込まれたＴＶ電話機能により従来
の問題点であった現金自動入出金機と、遠隔地の監視装
置間の映像情報の交換が可能となり、これによって、現
金自動入出金機の顧客の動作及び顧客の有するカード，
通帳の状態の確認、顧客と遠隔地のオペレータ，監視員
は、ＴＶ電話表示画面に写し出された相手の顔を見なが
ら会話ができるため、顧客の不安感はなくなる。

【００１９】さらに障害が発生した現金自動入出金機の
障害復旧のために現地に保守員を行かせる度合を減さす
ことができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】ＣＲＴ表示画面上のＴＶ電話表示画面の表示例
である。

【符号の説明】

１ 現金自動入出金機 ２ ＣＲＴ表示部 ３ スーパーインポーズ部 ４ 主制御部 ５ ＴＶカメラ ６ マイク ７ スピーカ ８ ＴＶ電話制御部 ９ 遠隔監視装置 １０ ＣＲＴ表示画面 １１ ＴＶ電話表示画面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カメラと、マイク及びスピーカと、スー
   パーインポーズ部と、テレビ電話表示画面と、テレビ電
   話制御部とを有し、現金自動入出金機能の主制御部にテ
   レビ電話機能を実行するテレビ電話制御部を付加し、外
   部の通話手段を利用して現金自動入出金機と遠隔地の監
   視装置間で映像と音声にて相互通信を行うテレビ電話機
   能付現金自動入出金機であって、 カメラは、現金自動入出金機を扱う顧客を撮像し、その
   映像出力をモニタとして監視装置に出力するものであ
   り、 マイク及びスピーカは、現金自動入出金機を扱う顧客
   と、監視装置を扱うオペレータ間で相互に音声通信を行
   うものであり、 スーパーインポーズ部は、監視装置から送られてきた映
   像情報を現金自動入出金機に備えたＣＲＴ表示部に組合
   せるものであり、 ＣＲＴ表示部は、ＣＲＴ表示画面の一部にテレビ電話表
   示画面を有し、 テレビ電話表示画面は、監視装置から入力されたテレビ
   電話映像を表示するものであることを特徴とするテレビ
   電話機能付現金自動入出金機。