JPH05539A

JPH05539A - 印字装置

Info

Publication number: JPH05539A
Application number: JP29415291A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Hirono; 哲郎廣野; Mikio Shinada; 幹夫品田
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1991-02-22
Filing date: 1991-11-11
Publication date: 1993-01-08
Anticipated expiration: 2013-11-05
Also published as: JP2820172B2

Abstract

(57)【要約】【構成】プラテンを回転駆動する様に構成された連続
帳票搬送機構と、単票搬送機構とを備え、それぞれの機
構に独立に対応した機構駆動モータを有する印字装置に
おいて、単票印字搬送時、連続帳票がその連続帳票搬送
機構に装填されていない条件で、単票搬送機構の駆動モ
ータと連続帳票搬送機構の駆動モータを同時駆動するよ
うにしたことを特徴とする印字装置。【効果】単票印字搬送時のプラテン停止がなくなり、
印字ヘッドのプラテンへの同一箇所の打撃をなくし、プ
ラテンを長寿命化する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は電子計算機に接続され
使用される印字装置に関するものであり、たとえば、ド
ットインパクトシリアルプリンタに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図１０は、従来のこの種の印字装置を示
す断面図であり、図において１は紙面に垂直に移動し印
字する印字ヘッド、２は印字ヘッド１に対向するプラテ
ン、３はプラテン２に巻き付けられ搬送される連続帳
票、４は連続帳票３を搬送するトラクタ、５は連続帳票
３を介してプラテン２に圧接し、連続帳票３を搬送する
ピンチローラ、６は単票、７は単票６を搬送するドライ
ブローラ、８は単票６を介してドライブローラ７に圧接
し、単票６を搬送するピンチローラ、９、１０は７、８
と同様のドライブローラとピンチローラ、１１は連続帳
票３の正搬送方向を示す矢印、１２は単票６の正搬送方
向を示す矢印である。

【０００３】図１０は上記の如く、連続帳票３を搬送す
るプラテン２とトラクタ４とピンチローラ５とから成る
連続帳票搬送機構と、その駆動を行う駆動モータ等から
成る駆動系（図示せず）とで構成された第一の搬送手段
と、並びに、単票６を搬送するドライブローラ７、９、
ピンチローラ８、１０から成る単票搬送機構と、その駆
動を行う駆動モータ等から成る駆動系（図示せず）とで
構成された第二の搬送手段を有する印字装置を示してい
る。

【０００４】次にこの種の印字装置の連続帳票搬送動作
と単票搬送動作について説明する。図１１は、連続帳票
搬送状態を示す図で、連続帳票３はプラテン２とトラク
タ４の回転駆動により、矢印１１の方向に正搬送され
る。ここで、プラテン２は印字ヘッド１のインパクトに
耐えかつ、用紙搬送として適当な摩擦係数を有する材質
で形成されることが要件であり、一般には硬質のゴム等
が使用されている。又、この連続帳票搬送時は単票搬送
機構は停止している。図１２は、単票搬送状態を示す図
で、単票６はドライブローラ７、９とピンチローラ８、
１０の回転駆動により矢印１２の方向に正搬送される。
又、この単票搬送時は連続帳票搬送機構は停止してい
る。

【０００５】上記の如く、連続帳票搬送機構と単票搬送
機構を有し、それぞれ独立に駆動を可能にした印字装置
においては、図１０の如く、連続帳票３をプラテン２と
トラクタ４に装填した状態でも単票６の印字搬送処理が
できることがひとつの特徴となっている。又この時、プ
ラテン２を含む連続帳票搬送機構は停止している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の印字装
置は以上のように構成されているので、単票印字搬送
時、プラテン２は停止しているため、印字ヘッド１はプ
ラテン２の同一箇所を複数回打撃することになり、これ
によるプラテン２上の摩耗、凹部等の打痕が、用紙搬送
性能の低下、印字品質の低下等をもたらし印字装置の寿
命を短かくしている。

【０００７】この発明は上記の問題点を解消するために
なされたもので、より長寿命な印字装置を得ることを目
的としている。また、さらに、省電力、低騒音の印字装
置を得ることを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】第１の発明に係る印字装
置は、以下の要素を有するものである。（ａ）プラテンを回転させながら連続帳票を搬送する第
一の搬送手段、（ｂ）第一の搬送手段とは異なる搬送経
路で単票帳票を搬送する第二の搬送手段、（ｃ）帳票に
印字を行う印字ヘッド、（ｄ）第一の搬送手段への帳票
の装填状態を検知する検知手段、（ｅ）印字ヘッド及び
第二の搬送手段による帳票の印字搬送中に、検知手段に
より検知された第一の搬送手段への帳票の装填状態に基
づいて、プラテンの回転を制御するプラテン駆動手段。

【０００９】第２の発明に係る印字装置は、以下の要素
を有するものである。（ａ）プラテンを回転させながら連続帳票を搬送する第
一の搬送手段、（ｂ）第一の搬送手段とは異なる搬送経
路で単票帳票を搬送する第二の搬送手段、（ｃ）帳票に
印字を行う印字ヘッド、（ｄ）第一の搬送手段への帳票
の装填状態を検知する第一の検知手段、（ｅ）第二の搬
送手段で搬送される帳票の搬送状態を検知する第二の検
知手段、（ｆ）印字ヘッド及び第二の搬送手段による帳
票の印字搬送中に、第一及び第二検知手段により検知さ
れた帳票の装填状態及び帳票の搬送状態により、プラテ
ンの回転を制御するプラテン駆動手段。

【００１０】

【作用】第１の発明におけるプラテン駆動手段は、第二
の搬送手段動作時（単票印字搬送時）もプラテン２を回
転し、印字ヘッドのプラテン同一箇所への打撃回数を低
減し、相対的にプラテン寿命を長寿命化する。

【００１１】第２の発明における第二の検知手段は、第
二の搬送手段で搬送される単票の厚さや改行数や帳票給
紙等の搬送状態を検知し、単票への印字の際の無駄なプ
ラテンの回転を禁止する。すなわち、第２の発明におけ
る印字装置は、プラテンの回転を、所定の条件時のみと
することにより、低騒音化、省電力化される。

【００１２】

【実施例】

実施例１．以下、第１の発明の一実施例を図に基づいて
説明する。図１は、この発明の一実施例を示す図であ
り、図において、１〜１０は従来例で説明したものと同
様である。また、図に於いて１３は連続帳票３の装填有
無を検知する検知器、１４はプラテン駆動手段１８によ
るプラテン２の回転方向を示す矢印、１５はドライブロ
ーラ７、９を駆動する駆動モータ、１６はプラテンを駆
動する駆動モータ、１７は駆動モータを制御する駆動制
御部、１８は駆動制御部１７内にあるプラテン駆動手段
である。

【００１３】次に、動作について図２のフローチャート
を用いて説明する。単票印字搬送時、検知器１３により
連続帳票３が装填されていないことを検知した時、プラ
テン駆動手段１８は駆動モータ１６に信号を送りプラテ
ン２を駆動する。このように、プラテン２は矢印１４の
方向に正回転する。この結果、印字ヘッド１の打撃点は
プラテン２の円周上に分散されることになる。

【００１４】このようにこの発明に係る印字装置は、図
１２に示す状態、すなわち連続帳票が装填されていない
状態で、単票印字搬送する時、単票搬送機構の駆動モー
タ１５が駆動中、連続帳票搬送機構の駆動モータ１６も
同時駆動するようにしたものである。

【００１５】一方、図３に示すように、つまり連続帳票
３が装填されている時、同時駆動することは連続帳票３
の印字位置がずれることになるため、この時は同時駆動
はしない。

【００１６】以上、実施例１では、プラテンを回転駆動
するよう構成された連続帳票搬送機構（第一の搬送手
段）と、単票搬送機構（第二の搬送手段）とを備え、そ
れぞれの機構に独立に対応した駆動モータを有する印字
装置において、単票搬送時、連続帳票が連続帳票搬送機
構に装填されていない状態で、単票搬送機構の駆動モー
タと連続帳票搬送機構の駆動モータを同時駆動するよう
にしたことを特徴とする印字装置を説明した。

【００１７】実施例２．次に、第２の発明に係る印字装
置について以下に説明する。実施例１に示した印字装置
は以上のように構成されているので、二つの用紙搬送用
の駆動モータを同時駆動する事により、駆動音が大きく
なり、低騒音化しにくく、また、消費電力が大きくな
り、省電力化しにくいという改良点がある。この実施例
２は上記のような点を改良するためになされたもので、
低騒音化、省電力化できるとともに、プラテンの長寿命
化を図れる装置を得ることを目的としている。

【００１８】以下、この発明の実施例２を図について説
明する。図４は、この種の印字装置の断面図であり、実
施例１で説明したものと同一、相当部分には同一符号を
付してある。１９は、単票用紙の厚さをピンチローラ８
の位置から検知する第二の検知器である。また、実施例
１で示した検知器１３は、第二の検知器と区別するた
め、以降、第一の検知器ということにする。

【００１９】図５、図６、図７は、この実施例２に係る
印字装置の用紙搬送に関するフローチャートである。図
５は、所定以下の厚さの用紙の場合にプラテンを回転す
る様にしたものである。図６は、給紙時に、プラテンを
１改行分回転する様にしたものである。図７は、印字直
後の改行時のみプラテンを回転する様にしたものであ
る。

【００２０】次に動作について説明する。実施例１で説
明した様に、単票印字時にプラテンを同時回転すること
により、プラテンの長寿命化を図っているが、プラテン
への印字時による衝撃の強さは、用紙の厚さにより異な
り、用紙が所定の厚さ以上の場合、プラテンへの衝撃強
さは、プラテンの寿命に影響しない程度まで弱められ
る。つまり、第二の検知器１９により検知された用紙厚
さが所定以上の場合、プラテンの同時回転は不要とな
る。したがって、図５のフローチャートを示す様に、用
紙厚さを判別することにより、無用なプラテン回転を省
き、低騒音化、省電力化が図れる。

【００２１】なお、図４の例では、単票用紙の厚さをピ
ンチローラ８の位置からから検知する第２の検知器の例
を示したが、図８に示すような紙厚検知器を第２の検知
器としてもかまわない。図８において、２０はモータ、
２１はピニオンギア、２２はラックであり、ステップモ
ータ２０で印字ヘッド１をプラテン２にぶつけ、その
後、所定パルス戻すことにより、印字ヘッドを上下させ
る。これにより、紙の厚さを検知することができる。

【００２２】また、プラテンの打撃による損傷は、単票
１枚を同一箇所で印字した程度で、急激に悪化すること
はなく、単票給入時に１改行分プラテンを同時回転すれ
ば、所期の目的は十分達成される。プラテン１回転の改
行数に相当する枚数の用紙を印字した時点で、プラテン
を回転させればよい。したがって、図６のフローチャー
トに示すように、第二の検知器１９により給紙時を検知
し、この単票の給紙時にプラテンを１改行すれば、最少
の同時駆動で、実施例１と同様の効果が得られ、かつ、
低騒音化、省電力化が可能となる。

【００２３】さらに、印字後、Ｎ行続けて改行する場
合、プラテンの同時回転が必要なのは、印字直後の１改
行のみでよいとすることができる。したがって、図７の
フローチャートを表す様に、駆動制御部１７の内部にあ
る（図４には図示してしない）第二の検知器により改行
量が複数行であることを検知したら、プラテンの同時回
転を印字直後の１改行のみとすることにより、更に低騒
音化、省電力化が図れる。

【００２４】以上のように、実施例２では、第二の搬送
手段で単票用紙を搬送するにあたり、第一の搬送手段に
連続帳票が装填されていないことを検知した時、プラテ
ンを同時に回転させることを特徴とする印字装置におい
て、単票用紙の厚さを検知し、所定の厚さを以下の場合
のみ、前記プラテンの同時回転を行なうことを特徴とす
る印字装置を説明した。また、第二の搬送手段へ単票用
紙を給入することを検知し、第一の搬送手段に連続帳票
が装填されてないことを検知した時、第一の搬送手段に
単票用紙を給入する時に、プラテンを１改行分回転する
事を特徴とする印字装置を説明した。また、第二の搬送
手段にて処理中の単票用紙に印字を行なった後の複数改
行時に、プラテンを同時１行分回転させることを特徴と
する印字装置を説明した。このように、用紙の厚さや用
紙の給入や複数改行は、用紙の搬送状態を検知する第二
の検知器１９により行なわれるものである。

【００２５】以上、実施例２では、プラテンを回転駆動
する様に構成された連続帳票搬送機構（第一の搬送手
段）と、単票搬送機構（第二の搬送手段）とを備え、そ
れぞれの機構に独立に対応した機構駆動モータを有する
印字装置において、単票搬送機構の所定の搬送状態の時
に連続帳票の連続帳票搬送機構への装填への装填状態に
基づいて、単票搬送機構の駆動モータと連続帳票搬送機
構の駆動モータを駆動を制御するようにしたことを特徴
とする印字装置を説明した。そして、このように、同時
駆動する条件を制限する事により、低騒音化、省電力化
が図れる。

【００２６】実施例３．なお、上記実施例では、第一と
第二の搬送手段のそれぞれに駆動モータを有する場合を
示したが、図９に示すように、両搬送手段にひとつの駆
動モータ１６と動力伝達先切替機構２３を有し、駆動伝
達の途中で切り替え接続を行ない、第一と第二の搬送手
段のいずれかを駆動するとともに、第二の搬送手段とプ
ラテン駆動手段を同時駆動するようにしてもよい。

【００２７】実施例４．また、実施例２で示した印字直
後の改行は、１改行とは限らず、所定のＮ改行でも良
い。さらに、実施例２で示した給紙時の１改行は、用紙
排出時でも良く、改行量もＮ改行として良い。

【００２８】実施例５．また、上記実施例では連続帳票
と単票の場合を示したが、これに限るものではなく帳票
あるいは用紙等であればよい。また、ここで、帳票ある
いは用紙とは、印字ヘッドにより印字される印字対象物
であればよい。また、印字するものは文字に限らず、図
形、イメージ、記号等のその他のデータでもよい。

【００２９】

【発明の効果】以上のように、第１の発明によれば、プ
ラテンを有する第一の搬送手段に帳票が装填されていな
い状態での第二の搬送手段による印字搬送時に、プラテ
ンを回転させる様にしたので、従来の印字装置と比較
し、より長寿命な装置が得られる効果がある。

【００３０】また、第２の発明によれば、プラテンの回
転を所定の条件の場合に制限するようにしたので、第１
の発明に係る印字装置と比較し、低騒音化、省電力化が
図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例による印字装置を示す断面
図。

【図２】第１の発明の一実施例によるフローチャート
図。

【図３】この種の印字装置を示す断面図。

【図４】第２の発明の印字装置を示す断面図。

【図５】第２の発明の一実施例によるフローチャート
図。

【図６】一実施例によるフローチャート図。

【図７】一実施例によるフローチャート図。

【図８】第２の発明の他の実施例による印字装置を示す
図。

【図９】動力伝達先切替機構を示す図。

【図１０】従来の印字装置を示す断面図。

【図１１】従来の印字装置を示す断面図。

【図１２】従来の印字装置を示す断面図。

【符号の説明】

１印字ヘッド２プラテン３連続帳票４トラクタ５ピンチローラ６単票７ドライブローラ８ピンチローラ９ドライブローラ１０ピンチローラ１３検知器／第一の検知器１５、１６駆動モータ１７駆動制御部１８プラテン駆動手段１９第二の検知器

Claims

【特許請求の範囲】【請求項１】以下の要素を有する印字装置（ａ）プラテンを回転させながら帳票を搬送する第一の
搬送手段、（ｂ）第一の搬送手段とは異なる搬送経路で
帳票を搬送する第二の搬送手段、（ｃ）帳票に印字を行
う印字ヘッド、（ｄ）第一の搬送手段への帳票の装填状
態を検知する検知手段、（ｅ）印字ヘッド及び第二の搬
送手段による帳票の印字搬送中に、検知手段により検知
された第一の搬送手段への帳票の装填状態に基づいて、
プラテンの回転を制御するプラテン駆動手段。【請求項２】以下の要素を有する印字装置（ａ）プラテンを回転させながら帳票を搬送する第一の
搬送手段、（ｂ）第一の搬送手段とは異なる搬送経路で
帳票を搬送する第二の搬送手段、（ｃ）帳票に印字を行
う印字ヘッド、（ｄ）第一の搬送手段への帳票の装填状
態を検知する第一の検知手段、（ｅ）第二の搬送手段で
搬送される帳票の搬送状態を検知する第二の検知手段、
（ｆ）印字ヘッド及び第二の搬送手段による帳票の印字
搬送中に、第一及び第二検知手段により検知された帳票
の装填状態及び帳票の搬送状態により、プラテンの回転
を制御するプラテン駆動手段。