JPH0553816U - 流体圧チャック - Google Patents
流体圧チャックInfo
- Publication number
- JPH0553816U JPH0553816U JP11287491U JP11287491U JPH0553816U JP H0553816 U JPH0553816 U JP H0553816U JP 11287491 U JP11287491 U JP 11287491U JP 11287491 U JP11287491 U JP 11287491U JP H0553816 U JPH0553816 U JP H0553816U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chuck
- fluid pressure
- fluid
- cylindrical portion
- cutting tool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Gripping On Spindles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安定したクランプ力を有し、芯ずれの生じな
い流体圧チャックを提供する。 【構成】 切削工具の軸部Sを流体圧力にて把持する薄
肉のチャック円筒部3を、チャック本体部2の先端に同
一素材にて一体形成する。チャック円筒部3を包囲する
流体密封用シェル17を、チャック円筒部3の先端部とチ
ャック本体部2の先端面乃至外周縁に溶着する。
い流体圧チャックを提供する。 【構成】 切削工具の軸部Sを流体圧力にて把持する薄
肉のチャック円筒部3を、チャック本体部2の先端に同
一素材にて一体形成する。チャック円筒部3を包囲する
流体密封用シェル17を、チャック円筒部3の先端部とチ
ャック本体部2の先端面乃至外周縁に溶着する。
Description
【0001】
本考案は、切削加工用機械や検査治具、その他種々の機械器具に使用される流 体圧チャックに関する。
【0002】
従来、切削工具をクランプする流体圧チャックは、切削工具の軸部を流体圧力 にて把持する弾性変形可能な薄肉のチャック円筒部材と、切削加工用機械のスピ ンドル部等に装着されるチャック本体部材とを、異なる材質にて別個に製作し、 上記チャック円筒部材を上記チャック本体部材に、圧入締結、ねじ締結又はロウ 付け接合にて組付ける構造であった。
【0003】
そのため、流体圧力によって上記チャック円筒部材が収縮する際、該チャック 円筒部材と上記チャック本体部材の組付部に隙間が生じ、そこから流体漏れが生 じてクランプ力が弱まる問題や、切削時に工具にかかる負荷によって、上記チャ ック円筒部材が上記チャック本体部材と芯ずれを起こし、被切削物の加工精度が 低下する問題があった。
【0004】 また、芯振れを防止するために、各部品の組付けを高精度で行わなければなら ず、しかも、上記組付部からの流体漏れを防止するための部品が余分に必要とな っていた。従って、従来の流体圧チャックは、流体圧を使用しない他のチャック と比べて高価となるため、あまり汎用されることがなかった。
【0005】 そこで、本考案は従来のこのような問題点を解決して、安価製作可能で、安定 したクランプ力を有し、芯ずれの生じない流体圧チャックを提供することを目的 とする。
【0006】
本考案は、上記目的を達成するために、切削工具の軸部を流体圧力にて把持す る薄肉状のチャック円筒部を、チャック本体部の先端に同一素材にて一体形成し 、上記チャック円筒部を包囲する流体密封用シェルを、上記チャック円筒部の先 端部と上記チャック本体部の先端面乃至外周縁に溶着したものである。
【0007】
チャック本体部とチャック円筒部を接合せずに一体形成し、流体圧力にて弾性 変形しない部位でシェルを溶着してあるので、流体漏れを起こすことがなく、切 削時において切削工具に負荷がかかっても、チャック円筒部の芯ずれが生じない 。従って、流体漏れによる流体圧力の低下が無くなり、切削工具の軸部を安定し た力で把持できる。
【0008】
以下実施例を示す図面に基づいて本考案を詳説する。
【0009】 図1は、本考案に係る流体圧チャックの一実施例を示しており、この流体圧チ ャックは、切削加工用機械、例えば、フライスやマシニングセンター等に使用さ れる。
【0010】 1はチャック部材であって、チャック部材1の先端側には、切削工具の軸部S が油等の流体Pの圧力にて把持され、チャック部材1の基端側は、図外の切削加 工用機械のスピンドル部等に装着される。
【0011】 チャック部材1は、図2に示すように、チャック本体部2の先端に薄肉状のチ ャック円筒部3を、同一素材にて一体形成してなる。
【0012】 チャック円筒部3は、流体圧力により弾性変形可能で均一な厚みの薄肉部3a と、該薄肉部3aの先端に形成された円形の鍔部4とを有しており、チャック円 筒部3の基端部は、チャック本体部2の先端に、所定コーナーアールで連設され る。また、チャック円筒部3の基端部と鍔部4は、流体圧力により弾性変形しな い厚みに設定される。
【0013】 5は真円孔部で、真円孔部5に切削工具の軸部Sが(薄肉部3aが弾性変形し ない状態において)微小間隙にて挿入される。
【0014】 また、チャック本体部2の基端部乃至中間部には、嵌合テーパー面6及び外周 溝7が形成され、先端面には凹周溝8が形成される。この嵌合テーパー面6と上 記真円孔部5は同一軸心上に形成される。
【0015】 そして、チャック本体部2の先端内部には、図1と図1のX−X線断面を示す 図3の如く、凹周溝8に連通する流路9,10が穿設される。この流路9内には、 プランジャ11と、流路9の内周面に密接するOリング等のシール材12,12とが摺 動自在に挿嵌される。
【0016】 さらに、流路9の端部に形成された雌ネジ部13には、プランジャ11を押圧する 加圧用ボルト14が螺着される。15は流体注入孔で、ねじ孔に螺着したシール付ボ ルト16にて密封される。
【0017】 図4は流体密封用シェル17を示しており、このシェル17には、ストレート部18 ,19及びテーパー部20を有する孔部21が形成される。22は、孔部21に貫通するね じ孔に螺着した流体内エア抜き用ボルトである。
【0018】 そして、図1に示すように、シェル17を(流体圧力にて弾性変形しない部位で ある)チャック円筒部3の先端部とチャック本体部2の先端面乃至外周縁に溶着 して、チャック円筒部3を包囲密閉する。
【0019】 図1の実施例では、シェル17の基端外周縁がチャック部材1の凹周溝8に、シ ェル17の孔部21の先端がチャック円筒部3の鍔部4に、夫々ビーム溶接にて接合 される。
【0020】 このとき、チャック円筒部3の外周面とシェル17の孔部21の内周面とチャック 本体部2の先端面(凹周溝8)にて、密閉された流体収容空隙部23が形成され、 同時に、流体収容空隙部23が流路10と連通連結される。24は流路10と流体収容空 隙部23を連通させるためのキー溝である。
【0021】 この流体収容空隙部23及び流路9,10内に流体Pが、図1と図3に示すように 、シール付ボルト16,流体内エア抜き用ボルト22,プランジャ11,シール材12, 12及び加圧用ボルト14にて封入される。
【0022】 上述の如く構成された流体圧チャックでは、加圧用ボルト14を螺進させれば、 プランジャ11及びシール材12,12にて流体Pが押圧されて、流体圧力が発生し、 流体収容空隙部23内の流体圧力によって、チャック円筒部3の薄肉部3aが径内 方に均一に弾性変形する。
【0023】 つまり、加圧用ボルト14の締付けにより、切削工具の軸部Sを把持固定する把 持力が生じる。逆に、加圧用ボルト14を緩めれば、流体収容空隙部23内の流体圧 力が低下し、チャック円筒部3の薄肉部3aが弾性変形前の状態に復元する。
【0024】 従って、切削工具の軸部Sを真円孔部5に挿入して、加圧用ボルト14を螺進退 させるだけの操作で、切削工具の軸部Sをチャック円筒部3に迅速かつ簡易に、 把持できる。しかも、チャック円筒部3の薄肉部3aが均一に収縮するので、切 削工具を把持したときの振れ精度が高い。
【0025】 また、チャック本体部2とチャック円筒部3を同一素材にて一体形成し、チャ ック円筒部3の薄肉部3a以外でシェル17を溶着してあるので、流体漏れが発生 せず、切削時において切削工具に負荷がかかっても、チャック円筒部3の芯ずれ が起きない。また、各部品の高い組付け精度も不要である。
【0026】 なお、本考案は上述の実施例に限定されず、本考案の要旨を逸脱しない範囲で 設計変更自由である。
【0027】
本考案は上述の如く構成されているので、次に記載するような著大な効果を奏 する。
【0028】 流体収容空隙部23内の流体Pの漏れによる流体圧力低下が無くなるので、切削 工具の把持力が安定し、さらに、切削時におけるチャック円筒部3の芯ずれが無 くなるので、被切削物の高精度加工が実現できる。
【0029】 また、従来のものと比べ、高精度の組付けを必要とせず、しかも、流体漏れを 防止するための部品が不要となるので、組立コスト及び部品コストを低減でき、 流体圧チャックを安価に提供できる。
【図1】本考案の一実施例を示す正面断面図である。
【図2】チャック部材の正面断面図である。
【図3】図1のX−X線断面図である。
【図4】シェルの半截断面図である。
2 チャック本体部 3 チャック円筒部 17 シェル S 軸部
Claims (1)
- 【請求項1】 切削工具の軸部Sを流体圧力にて把持す
る薄肉状のチャック円筒部3を、チャック本体部2の先
端に同一素材にて一体形成し、上記チャック円筒部3を
包囲する流体密封用シェル17を、上記チャック円筒部3
の先端部と上記チャック本体部2の先端面乃至外周縁に
溶着したことを特徴とする流体圧チャック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11287491U JPH0553816U (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 流体圧チャック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11287491U JPH0553816U (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 流体圧チャック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0553816U true JPH0553816U (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=14597694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11287491U Pending JPH0553816U (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 流体圧チャック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0553816U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3141326A1 (de) * | 2015-09-09 | 2017-03-15 | GDS Präzisionszerspanungs GmbH | Hydraulische spannvorrichtung |
WO2021190695A1 (de) * | 2020-03-27 | 2021-09-30 | Gühring KG | Hydrodehnspannfutter zur aufnahme eines werkzeugs |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54146626A (en) * | 1978-05-09 | 1979-11-16 | Victor Co Of Japan Ltd | Electronic musical instrument |
JPS6423686U (ja) * | 1987-07-31 | 1989-02-08 |
-
1991
- 1991-12-28 JP JP11287491U patent/JPH0553816U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54146626A (en) * | 1978-05-09 | 1979-11-16 | Victor Co Of Japan Ltd | Electronic musical instrument |
JPS6423686U (ja) * | 1987-07-31 | 1989-02-08 |
Cited By (2)
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EP3141326A1 (de) * | 2015-09-09 | 2017-03-15 | GDS Präzisionszerspanungs GmbH | Hydraulische spannvorrichtung |
WO2021190695A1 (de) * | 2020-03-27 | 2021-09-30 | Gühring KG | Hydrodehnspannfutter zur aufnahme eines werkzeugs |
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