JPH0553544A - シナリオ提示方法および編集方法 - Google Patents

シナリオ提示方法および編集方法

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JPH0553544A
JPH0553544A JP21126291A JP21126291A JPH0553544A JP H0553544 A JPH0553544 A JP H0553544A JP 21126291 A JP21126291 A JP 21126291A JP 21126291 A JP21126291 A JP 21126291A JP H0553544 A JPH0553544 A JP H0553544A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音声,動画等のマルチメディアデータを時間
に従って提示するメディアソフトのシナリオ提示方法、
編集方法を改良する。 【構成】 データ提示処理,ユーザ入力モニタ処理,ユ
ーザ入力と条件文との照合処理,外部プログラム起動処
理を、シナリオに基づいて別個に起動開始/終了させる
装置構成をとり、シナリオの時間に基づく提示とユーザ
入力の条件判定を同時に実現する。また、各処理単位を
ディスプレイ画面、提示時間を表す3次元空間(x,
y,t)上で立体として表現し、図形的に編集する方式
を実現する。 【効果】 キー入力などの可変なユーザ入力に適応した
シナリオ提示が行える。また、外部プログラムをシナリ
オに容易に組み込むことができる。また、条件節を含む
シナリオを従来方法と同様な簡単なグラフィックインタ
フェースで編集できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチメディアデータ
の提示開始/終了等のタイミング指定を含むシナリオに
基いて、マルチメディアデータを提示するシナリオ提示
方法、および、マルチメディアデータの提示開始/終了
等のタイミング指定を含むシナリオを編集する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子出版,CAI,プレゼンテーション
等で利用されるマルチメディアソフトにおいて、音声/
動画を含む電子化されたマルチメディア情報をディスプ
レイ画面に提示する場合、各メディアデータを画面上の
どこに、どういうタイミングで表示し、消去するかを記
述し(以下これをシナリオとよぶ)、シナリオに定めら
れたタイミングでデータを提示することが必要である。
シナリオに従ってデータを提示する方法としては、個々
のデータの提示タイミングを簡易言語で記述してファイ
ル登録し、これに基いてタイムテーブルを作成し、デー
タを逐次提示する方法がある。この方法は例えば、特願
昭63−060908号明細書「データ提示方法及びそ
の装置」で述べられている。また、この方法を拡張し、
データそのものの他に、対話的にデータを提示するため
の対話ボタンの提示タイミングをシナリオ中に記述し、
シナリオに基いて対話ボタンを所定のタイミングで提示
し、対話ボタン提示中にユーザ入力があった時点で、対
応するデータを提示する方法がある。これを従来方法1
とよぶ。この方法は特願平01−144901号明細書
「データ編集/提示方法とその装置」で詳しく述べられ
ている。
【0003】一方、上記のシナリオ中の、特にタイミン
グを編集する方式として、時間軸をディスプレイ画面上
に表示して、各データや対話ボタンの提示タイミングを
時間軸上で指定する方法がある。この方法は、例えば特
願平01−144901号明細書「データ編集/提示方
法とその装置」や文献「アイトリプルイーソフトウェア
ア コンストラクション セット フォア マルチメ
ディア アプリケーションズ、1989年1月(IEE
E Software, A Constructio
n Set for Multimedia Appl
ications, Vol.6, No.1, Ja
n.1989, pp.37−43)」で延べられてい
る。さらに、上記シナリオ中の、画面レイアウト、提示
タイミングを同時に編集する方法として、ディスプレイ
画面上のウインドウ位置と提示タイミングを3次元の座
標空間(x,y,t)で表現し、この座標空間中で各デ
ータウインドウや対話ボタンの提示位置とサイズ、提示
タイミングの座標値を立体として図形的に表現し、立体
を移動/拡大/縮小することにより提示レイアウト、タ
イミングを編集する方法がある。これを従来方法2とよ
ぶ。これは、特願平01−176675号明細書「デー
タ編集方法とその装置」、また、文献「ハイパーテキス
ト:コンセプツ、システムズ アンド アプリケーショ
ンズ シナリオ−ベーズド ハイパーメディア: ア
モデル アンド ア システム,1990年11月(H
ypertext:Concepts, System
sand Applications, Scenar
io−based Hypermedia:A Mod
el and a System, Cambridg
e University Press, Nov.1
990, pp.38−51)」で詳しく延べられてい
る。従来方法2で用いられている、立体図形によるシナ
リオ編集インタフェースを図15に示す。このインタフ
ェースによれば、画面上の提示位置/サイズを表す座標
値(x,y)、提示開始/終了のタイミングを表す座標
値を表現する3次元空間(x,y,t)を定義し、各デ
ータを大きさ(dx,dy,dt)の直方体として表現
できる。図において、大きな直方体(DX,DY,D
T)は、ディスプレイ画面のサイズ(DX,DY)、お
よびシナリオ全体の提示に要する時間DTを表す基準立
体である。この基準立体に対する各立体の相対的な配置
が、シナリオ全体の図形的表現であり、各立体の配置や
サイズを変えることにより、シナリオの図形的な編集が
可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】まず従来方法1の問題
点として、対話ボタンで提供する対話機能が非常に簡単
で、例えばキーボードからの文字列入力のように、可変
なユーザ入力を受け取るための対話ボタン、あるいはウ
インドウの提示を考慮していない。また、ユーザ入力に
伴うデータ提示は常に無条件に行っており、ユーザ入力
がある条件をみたす場合にのみデータを提示する、いわ
ゆる条件節(if−then文)を含むシナリオの提示
に対応していない。このために、CAIソフトなどで、
ユーザが解答を入力し、正解の場合にあるデータを提示
し、不正解の場合に別のデータを提示する、といった適
応的なデータ提示ができないという問題点がある。ま
た、CAIソフトなどで、ユーザに対して「初心者」
「専門家」などのユーザモニタ選択メニューを提供して
ユーザに選択させ、例えば初心者モードが選択された場
合はヘルプメッセージをつねに提示する、といったデー
タ提示機能が提供できないという問題点がある。
【0005】また従来方法1では、ユーザ入力のモニタ
を行う間、シナリオに基づくデータ提示を一時中断させ
るという機能も提供していない。このため、入力モニタ
時間の設定が不適当だと、ユーザが入力に時間をかけた
場合、入力モニタ時間が終了してしまうという問題点が
ある。
【0006】さらに従来方法1では、データ提示に直接
関係しない外部プログラムをシナリオに記述し、指定し
たタイミングで外部プログラムを起動し、その実行結果
に従って提示するデータを決定する機能を提供していな
い。このため、例えばCAI教材などで、特殊な計算や
複雑な入力を必要とする問題解答処理を別途外部プログ
ラムとして作成し、それをシナリオに組み込んだり、ユ
ーザ入力の履歴を調べるプログラムを起動し、その結果
によって次に提示する教材を決定することができない、
という問題点がある。
【0007】また従来方法2では、文字列などの可変な
ユーザ入力を受け付ける対話ボタンやウインドウの編
集、および、受け取ったユーザ入力とあらかじめ定めた
条件との照合のしかたを編集する方法を提供していな
い。このため、if−then文やswitch−ca
se文に相当する条件節を含むシナリオの編集が行えな
い、という問題点がある。また従来方法2では、シナリ
オを座標空間(x,y,t)上で立体として表現するた
めに、例えばユーザ入力があるまでデータや対話ボタン
を表示し続ける場合など、提示時間を無制限にしてデー
タを提示する必要があるとき、これに対応する立体が、
座標空間上でt方向に非常に長い直方体として表現さ
れ、編集が面倒になるという問題がある。
【0008】本発明の目的は、このような問題を解決し
たシナリオ提示方法およびシナリオ編集方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、マルチメ
ディアデータの提示開始/終了等のタイミング指定を含
むシナリオに基いて、マルチメディアデータを提示する
シナリオ提示方法であって、ユーザ入力のモニタを開始
する時刻と終了する時刻を示す入力モニタ時間(Ts,
Te)をシナリオ中に記述しておき、時刻TsからTe
まで利用者の入力をモニタし、入力があった場合に、ユ
ーザ入力、あるいはユーザ入力に対応して生成する文字
列を照合用文字列として入力メモリに書き込み、入力メ
モリに書かれた照合用文字列の照合処理を開始する時刻
と終了する時刻を示す照合処理時間(Ta,Tb)、照
合処理において比較対象となる条件文字列S、および提
示の対象となるデータDの組(Ta,Tb,S,D)を
シナリオ中に記述しておき、時刻TaからTbまで、照
合用文字列と条件文字列を照合し、これらが一致すれ
ば、データDをただちに提示することを特徴とする。
【0010】第2の発明は、第1の発明のシナリオ提示
方法において、時間経過を測る時計をユーザ入力モニタ
開始時刻Tsで停止させ、ユーザ入力により入力メモリ
が更新された時点で、時計を時刻Tsから再起動させる
ことを特徴とする。
【0011】第3の発明は、第1の発明のシナリオ提示
方法において、照合用文字列、および条件文字列につい
て、デフォルト文字列Sdを定めておき、照合用文字
列,条件文字列のいずれかがSdである場合、無条件に
データDを提示することを特徴とする。
【0012】第4の発明は、第1の発明のシナリオ提示
方法において、外部プログラムの識別子、および外部プ
ログラムを起動する起動時間Tpをシナリオ中に記述し
ておき、時刻Tpに外部プログラムを起動し、その実行
結果を入力メモリに書き込むことを特徴とする。
【0013】第5の発明は、ディスプレイ画面のサイズ
(DX,DY)と、シナリオによるデータ提示の開始か
ら終了までの時間間隔DTを表す3次元の基準立体(D
X,DY,DT)を図形表示し、基準立体の1頂点を
(x,y,t)座標の原点とし、メディアデータを提示
するウインドウサイズ(dx1,dy1)、およびウイ
ンドウの表示開始から終了までの時間間隔dt1を表す
メディア立体(dx1,dy1,dt1)を、上記基準
立体の内部に配置して図形表示し、この図形を編集する
ことによりメディアデータの画面上の提示位置情報,提
示タイミング情報等を編集するシナリオ編集方法であっ
て、キー入力用ウインドウまたは対話ボタンを画面上に
表示し、ユーザ入力を受け付け、入力メモリに入力文字
列または内部で変換した文字列を書き込む処理を、
(x,y)平面上のサイズ(dx2,dy2)がウイン
ドウまたは対話ボタンのサイズ、t軸方向のサイズdt
2が入力モニタ時間(Ts,Te)であるような入力モ
ニタ立体(dx2,dy2,dt2)で表し、この入力
モニタ立体を、上記基準立体の内部に配置して図形表示
し、入力メモリ中の照合用文字列と条件文字列Sを比較
し、一致すればシナリオ中のデータの組(Ta,Tb,
S,D)によって規定されるデータDを提示する処理
を、t軸方向のサイズdt3が照合処理時間(Ta,T
b)であるような照合処理立体(dx3,dy3,dt
3)で表現し、この照合処理立体を、上記基準立体の内
部に配置して図形表示し、外部プログラムとして実行す
る処理を外部プログラム立体(dx4,dy4,dt
4)で表現し、この外部プログラム立体を、上記基準立
体の内部に配置して図形表示し、図形表示された上記立
体の登録,削除,基準立体中の配置の変更や、立体のサ
イズの変更を行うことを特徴とする。
【0014】第6の発明は、第5の発明のシナリオ編集
方法において、画面上に表示された入力モニタ立体と照
合処理立体を選択し、選択した立体群を画面から消去
し、これらの立体をまとめて代表するグループ立体を図
形表示し、表示されたグループ立体の基準立体中での配
置を変更することを特徴とする。
【0015】第7の発明は、第5の発明のシナリオ編集
方法において、画面上に表示された立体のt軸方向のサ
イズが十分大きく、提示時間を無制限とみなしてよい場
合、t軸方向のサイズを0とし、2次元の長方形として
画面上に表示することを特徴とする。
【0016】
【作用】第1から第4の発明は、シナリオ提示方法に関
する。このうち第2,第3,第4の発明は、第1の発明
を基本として、それぞれ別個の効果をもたらす新しい機
能を付加した発明である。第5から第7の発明は、シナ
リオ編集方法に関する。このうち、第6,第7の発明
は、第5の発明を基本とし、それぞれ別個の効果をもた
らす新しい機能を付加した発明である。
【0017】本発明で対象とするシナリオは、各データ
や対話ボタンの提示開始/終了等のタイミングを具体的
に指定できるものとする。また、本発明のうち、第5,
第6,第7の発明で対象とするシナリオは、上記に加
え、各データや対話ボタンの画面上の提示位置、および
サイズも具体的に指定できることを前提とする。
【0018】第1の発明は、データ提示,ユーザ入力の
モニタ,ユーザ入力とシナリオ中に書かれた条件との照
合、の3種の処理をシナリオに指定されたタイミングで
行い、ユーザ入力が条件を満たす場合にのみ対応するデ
ータを提示することにより、いわゆるif−then文
やswitch−case文に相当する記述を含むシナ
リオの提示を実現するものである。本発明では、通常の
データや対話ボタンの他に、以下の2種類の処理単位
(以下オブジェクトと呼ぶ)を、データや対話ボタンと
同じような識別子をつけてシナリオ中で記述する。 (1)ユーザの入力をモニタし、入力を内部のメモリ
(入力メモリ手段と呼ぶ)に記録する入力モニタオブジ
ェクト。このオブジェクトの属性情報として、画面に表
示するウインドウまたは対話ボタンの識別子W、および
ユーザ入力モニタの開始時刻と終了時刻を示す入力モニ
タ時間(Ts,Te)を記述する。 (2)入力メモリ手段の内容とある条件を照合し、条件
と一致する場合に指定されたデータ提示させる照合処理
オブジェクト。このオブジェクトの属性として、照合の
開始時刻,終了時刻を示す照合処理時間(Ta,T
b)、照合の対象となる条件文字列S、および提示の対
象となるデータDを記述する。この属性データの組(T
a,Tb,S,D)を「照合データ」と呼ぶ。
【0019】上記の処理オブジェクトに基づくデータ提
示を実現するために、本発明では、入力処理オブジェク
トの機能を実現する入力モニタ手段、入力モニタ手段が
入力を書き込む入力メモリ手段、照合処理オブジェクト
の機能を実現する照合処理手段、時刻情報に基づき、シ
ナリオに定められたタイミングで入力モニタ手段,条件
照合手段を起動させるシナリオ提示制御手段、およびシ
ナリオ提示制御手段に時刻情報を供給する計時手段、の
各手段を用意する。また補助的な手段として、データ,
対話ボタン等の提示を行うデータ提示手段,シナリオ,
データ,対話ボタンの属性情報を記録するデータベース
管理手段,データ本体を記録するデータ記録手段、など
を用意する。
【0020】データ提示の開始/終了、入力モニタの開
始/終了、および、照合処理を開始/終了のタイミング
は、シナリオ提示制御手段がシナリオと時刻情報に基づ
いて決定し、各手段に開始/終了の命令を送る。入力モ
ニタ手段は、シナリオ提示制御手段のモニタ開始命令を
受け取ると、入力用のウインドウまたは対話ボタンをデ
ータ提示手段に提示させ、入力デバイスからの入力をモ
ニタする。入力があった場合、キー入力の場合には入力
そのものを、マウス等の入力では、シナリオ中に指定さ
れた照合用の文字列を入力メモリ手段に書き込む。一
方、条件照合手段は、シナリオ提示制御手段の照合開始
命令を受け取ると、入力メモリ手段の文字列を参照し、
これを条件文字列Sと照合する。もし一致していれば、
ただちに対応するデータDの提示処理をデータ提示手段
に行わせる。
【0021】本発明では、入力モニタ処理と条件照合処
理について、データや対話ボタンの提示と同様な方式で
処理開始/終了の指定を行うため、従来行われているシ
ナリオ提示方法との整合性がよい。また、入力モニタ処
理と条件照合処理を分離したことにより、複数の入力デ
バイスからの入力に対して同一の照合処理を適用した
り、ひとつの入力に対して複数の照合処理を一度に適用
する、あるいは時間的に繰り返し適用する、といった種
々の条件節(if−then文、switch−cas
e文)を含むシナリオ提示が可能である。
【0022】第2の発明は、入力モニタ処理を起動する
時点で、シナリオの提示を一時中断させてユーザ入力を
待ち、入力を受け付けた後に、中断していた時点からシ
ナリオ提示を再開することを実現するものである。これ
は第1の発明において、シナリオ提示制御手段が入力モ
ニタ開始を入力モニタ手段に命令する時点で、計時手段
や、データ提示手段の動作を一時的にストップさせ、ユ
ーザ入力の通知があるまで待ち状態となり、入力モニタ
手段から入力通知があった時点で計時手段,データ提示
手段を再スタートさせることで実現できる。これによ
り、ユーザがキー入力の打ちなおしなどをしているうち
に、入力モニタ時間が終了する、といった入力モニタ時
間の制約に関する問題点を解消できる。
【0023】第3の発明は、ユーザ入力の条件照合処理
において、ある特定の入力以外は常に同じデータ(デフ
ォルトデータ)を提示する、あるいは条件照合の結果に
関わりなく必ずデータを提示する機能(従来の固定的な
対話ボタン機能)を実現するものである。これは第1の
発明の条件照合処理において、条件文字列S、あるいは
入力メモリ手段に書かれる照合用文字列Iのデフォルト
値Sdを定義し、条件照合手段が、照合用文字列I、条
件文字列Sのいずれか一方がSdであった場合、無条件
でデータを提示することによって実現する。これによ
り、if−then−else,switch−cas
e−elsecaseのelse,elsecaseに
あたる条件節が提示でき、より柔軟なシナリオが作成で
きる。また、照合用文字列にデフォルト値を定義したこ
とにより、ユーザ入力に適応したデータ提示機能と、従
来の固定的な対話ボタンによるデータ提示機能を同時に
実現できる。
【0024】第4の発明は、シナリオ提示中に外部プロ
グラムを起動して実行結果を受け取り、それに従ったデ
ータ提示を行う機能を実現するものである。これは、外
部プログラムを、入力モニタオブジェクトや照合処理オ
ブジェクトとみなしてシナリオ中に起動する時刻を指定
しておき、シナリオ提示制御手段がこのタイミングに従
って外部プログラムを起動し、実行結果を入力メモリ手
段に格納させることで実現する。このために本発明で
は、第1の発明で説明した手段以外に、シナリオ提示制
御手段から起動命令を受けて外部プログラムを実行する
外部プログラム実行手段、および、外部プログラムを格
納する外部プログラム記録手段を用意する。シナリオ提
示制御手段は、シナリオと計時手段からの時刻情報をも
とに、外部プログラム実行手段に実行命令を送る。これ
を受けた外部プログラム実行手段は外部プログラムを読
み出し、実行させる。外部プログラム実行手段は実行結
果を受け取り、入力メモリ手段に書き込む。あるいは外
部プログラムが直接入力メモリ手段に結果書き込みを行
ってもよい。この後、条件照合手段が照合処理を行うこ
とにより、実行結果に適応したデータ提示が行える。
【0025】本発明では、入力モニタ手段と条件照合手
段を分離しているので、入力モニタ手段と同様に、外部
プログラムからの入力を条件照合に使うことが非常に簡
単である。これにより、ユーザの入力をモニタして提示
するデータを決定するプログラム、あるいは、特殊な計
算や入力方式を要する問題解答処理などを外部プログラ
ムとして作成し、シナリオに組み込むことが簡単に実現
できる。
【0026】第5,第6,第7の発明によるシナリオ編
集方法で対象とするシナリオでは、提示するデータや対
話ボタンが、従来方法2で採用されたものと同様な変
数、すなわち、画面上の提示位置/サイズを表す座標値
(x,y)、提示開始/終了のタイミングを表す座標値
tを持っている。従って図15に示されるように、これ
らを表現する3次元空間(x,y,t)を定義し、各デ
ータを大きさ(dx,dy,dt)の直方体として表現
できる。図において、大きな直方体(DX,DY,D
T)は、ディスプレイ画面のサイズ(DX,DY)、お
よびシナリオ全体の提示に要する時間DTを表す基準立
体である。この基準立体に対する各立体の相対的な配置
が、シナリオ全体の図形的表現であり、各立体の配置や
サイズを変えることにより、シナリオの図形的な編集が
可能である。
【0027】第5の発明は、上記従来の方法がデータ,
マウス対応の対話ボタンだけを含むシナリオを対象とし
ているのに対し、第1〜第4の発明で導入した入力モニ
タ,条件照合,外部プログラムなどの処理オブジェクト
を含むシナリオに対しても、同様な編集方法を実現する
ものである。このために本発明では、図形的なシナリオ
編集に関するユーザ入力を受け取る入力管理手段、シナ
リオや関連するデータ,対話ボタン等の属性情報を読み
出して後記する編集データ記録手段に書き込み、入力管
理手段からの命令に従ってこれを更新し、後記するデー
タ提示手段に編集内容を図形として表示させるシナリオ
編集制御手段、編集中のシナリオや、関連するデータ,
対話ボタンの属性情報と、それらを立体図形として描画
する場合の座標情報を記録する編集データ記録手段、描
画座標情報に基づいて各図形を画面上に描画する図形提
示手段を用意する。また補助的な手段として、シナリオ
やデータ,対話ボタン,処理オブジェクト等の属性情報
を記録するデータベース管理手段、画面上の特定の図形
の移動をマウス入力に従って行う移動制御手段、画面上
の特定の図形のサイズの変更をマウス入力に従って行う
サイズ変更制御手段も用意する。
【0028】本発明では、データ,対話ボタン,処理オ
ブジェクト,外部プログラムを同時に図形的に編集する
ために、シナリオ編集制御手段に対して以下の命令を定
義する。
【0029】・編集開始/終了 編集開始では、シナリオ編集制御手段はデータベース管
理手段から対応するシナリオを読み出し、記述されてい
るデータ,対話ボタン等を画面上に図形表示させる。ま
た編集終了では、現在編集中のシナリオをデータベース
管理手段に記録し、編集を終了する。
【0030】・オブジェクト生成/削除 オブジェクトとは、シナリオ中で記述するデータ/対話
ボタン/処理オブジェクトの総称である。オブジェクト
生成では、シナリオ編集制御手段は新しい立体図形を画
面に表示させ、シナリオに新しいオブジェクトの記述を
付加する。オブジェクト削除では、画面上から指定され
た図形を消去させ、シナリオから対応するオブジェクト
の記述を削除する。
【0031】・オブジェクト選択 指定された画面上の図形、および対応するオブジェクト
を編集対象とする。
【0032】・移動 これは、編集中のオブジェクト(立体図形)の3次元空
間(x,y,t)における位置の変更、すなわち、画面
上の提示位置、および提示開始/終了のタイミングの変
更を意味する。実際には、シナリオ編集制御手段は移動
制御手段を起動させ、ユーザのマウス入力をモニタしな
がら図面上で図形を移動させる。
【0033】・サイズ変更 これは、編集中のオブジェクト(立体図形)の画面上の
サイズ、提示時間の長さの変更を意味する。シナリオ編
集制御部はサイズ変更制御手段を起動させ、ユーザのマ
ウス入力をモニタしながら図面上で図形のサイズを変更
させる。
【0034】・属性入力 編集中のオブジェクトの属性情報をキー入力させる。こ
れにより、例えば条件照合オブジェクトで必要となる条
件文字列S、提示データDなどの入力を行わせることが
できる。
【0035】以上の命令をユーザに提示して自由に選択
させ、これを入力管理手段を通じてシナリオ編集制御手
段が逐次処理することにより、入力モニタオブジェク
ト、照合処理オブジェクト、外部プログラムを含むシナ
リオを、同一の図形的なインタフェースで簡単に編集す
ることができる。
【0036】第6の発明は、ひとまとまりのif−th
en文やswitch−case文を表す入力モニタオ
ブジェクトと、照合処理オブジェクトをひとつのグルー
プとし、個々のオブジェクトの図形群のかわりに、グル
ープを代表する1個の図形を画面上に表示して編集する
機能を実現するものである。このために本発明では、第
5の発明における入力管理手段からの命令として、新た
にグループ化開始命令/グループ化終了命令/グループ
化解除命令を定義する。グループ化開始命令を受けたシ
ナリオ編集制御手段は、ユーザに画面上の図形をマウス
クリックで選択させ、選択された図形に対応するオブジ
ェクトを記述したグループレコードを作成する。続い
て、画面上からグループ化された各図形を消去し、グル
ープを表す図形(グループ図形)を表示させる。これに
より、意味的にひとまとまりの条件節を1個の図形とし
て編集でき、特にグループ化した処理全体の開始時刻の
設定が一括して行える。また編集インタフェースも表示
図形が減るため簡易化され、操作が容易になる。またグ
ループ化により、互いに関連するオブジェクトを間違っ
て削除,変更したりする誤編集を防ぐことができる。
【0037】グループレコードは、シナリオ中に記述し
てデータベース管理手段に記録する。このとき、グルー
プ化以前のシナリオのバックアップをとっておき、グル
ープ化解除命令に備える。グループ化解除命令は、一度
グループ化したオブジェクトを再び編集したい場合に用
いる命令で、これを受けたシナリオ編集制御手段は、バ
ックアップシナリオを読み出し、現在のグループレコー
ドが書かれたシナリオと比較して位置座標をアップデー
トし、これを再び現シナリオとして画面上に図形表示さ
せる。これにより、グループ化されていた各オブジェク
トは再び個々に編集できる。
【0038】第7の発明は、表示時間(処理時間)が非
常に長い、または時間を制限したくないウインドウ/対
話ボタン/入力モニタオブジェクト/照合処理オブジェ
クトなどの編集において、時間方向のサイズを0にして
2次元の長方形で画面に表示することにより、編集イン
タフェースを見やすくし、操作を容易にするものであ
る。このために本発明では、第5の発明における入力管
理手段からの命令として、新たに時間デフォルト値設定
命令を定義する。これは、現在編集中のオブジェクトの
時間方向のサイズをあらかじめ定めた時間デフォルト値
def に設定するものである。ここでtdef =0とすれ
ば、画面上の図形はt方向の厚さ0の長方形として表示
される。これにより、提示時間/処理時間を無制限にし
たいオブジェクトの編集インタフェースが簡略化され、
編集が容易に行える。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。 1.第1の発明の実施例 A.装置構成の説明 図1に、本発明によるシナリオ提示方法を実施するシナ
リオ提示装置の構成例を示す。各装置の詳細は、以下の
とおりである。 [1]入力受け付け部11(入力モニタ手段の一部) マウス/キーボード等の入力デバイスにより構成され、
ユーザの入力を入力モニタ部12に送る。 [2]入力モニタ部12(入力モニタ手段の一部) 後記するシナリオ提示制御部16より命令を受けて、入
力受け付け部11からのユーザ入力をモニタし、入力が
あった場合、あらかじめ指定された方法で照合用文字列
に変換し、これを入力メモリ13に書き込む。キー入力
の場合は、入力文字列をそのまま照合用文字列として書
き込むこともできる。 [3]入力メモリ13(入力メモリ手段) 入力を条件と照合するための照合用文字列を記録する。
入力メモリ13には、(1)書き込み(2)読み出し
(3)リセットの3種類のアクセスができる。リセット
の場合には、ヌルコードが書かれる。 [4]条件照合部14(条件照合手段) 後記するシナリオ提示制御部16より命令を受けて入力
メモリ13を参照し、内容が更新されていれば条件文字
列Sと照合する。もし一致していれば、後記するメディ
ア提示部18に対応するデータDの提示処理を行わせ
る。 [5]計時部15(計時手段) 内部にクロックを持ち、シナリオ提示制御部16の命令
に応じて現在時刻を通知する。計時部15には、スター
ト,時刻設定,時刻読み出しの3種類の命令が送れる。 [6]シナリオ提示制御部16(シナリオ提示制御手
段) 後記するデータベース管理部17よりシナリオを読み出
し、各データの提示開始/終了時刻,入力モニタ開始/
終了時刻,照合処理開始/終了時刻に従ってタイムテー
ブルを作成する。続いて計時部15の時刻情報をモニタ
しながらタイムテーブルを調べ、指定された時刻にテー
ブルに記載された処理を行う。すなわち、データ提示開
始/終了処理はデータ提示制御部18へ、入力モニタ開
始/終了処理は入力モニタ部12へ、照合処理開始/終
了処理は条件照合部14へ起動命令を送ってそれぞれ実
行させる。ここで、起動命令は以下のものがある。
【0040】(1)データ提示制御部18に対して ・提示開始命令 指定するデータ/対話ボタンの提示
開始命令 ・提示終了命令 指定するデータ/対話ボタンの提示
終了(消去)命令 (2)入力モニタ部12に対して ・モニタ開始命令 指定するデータ/対話ボタンの表
示、およびそれに対する入力モニタの開始命令 ・モニタ終了命令 指定するデータ/対話ボタンの表
示、およびそれに対する入力モニタの終了命令 (3)条件照合部14に対して ・照合開始命令 入力メモリ13の内容と指定する条
件文字列との照合開始命令 ・照合終了命令 入力メモリ13の内容と指定する条
件文字列との照合終了命令 [7]データベース管理部17(データベース管理手
段) 個々のシナリオデータ、およびメディアデータ、対話ボ
タンの属性情報を記録する。本実施例で用いるシナリオ
は、 Scenario name DX,DY,DT Object name1 1 ,y1 ,t1 Object name2 2 ,y2 ,t2 ・ ・ Object namen n ,yn ,tn のように記述される。ここでScenario nam
eはシナリオの識別子であり、DX,DY,DTは、こ
のシナリオが提示されるディスプレイ画面の大きさ(D
X,DY)、およびシナリオ中の全データの提示が終了
するまでの時間DTを示す。Object nameは
シナリオ中で提示される個々のメディアデータ,対話ボ
タンなどの識別子であり、(x,y)は、各データ/対
話ボタンの画面上の提示位置(例えばディスプレイ画面
の左上頂点からの相対位置(x,y))、tは提示開始
時刻(例えばシナリオ提示開始時をt=0として、そこ
からの相対時刻)を表す。一方で、各オブジェクト(メ
ディアデータ,対話ボタン)の属性情報は同様にデータ
ベースに記録されており、 Object name dx,dy,dt,オブ
ジェクトに依存する情報の並び という形式で書かれているものとする。この記述形式を
「レコード」と呼ぶ。ここで(dx,dy)は、このオ
ブジェクトの画面上の表示サイズ、dtはオブジェクト
の表示時間である。これをまとめると、上記のシナリオ
は Scenario name DX,DY,DT Object name1 1 ,y1 ,dx1 ,dy1 , t1 ,t1 +dt1 , オブジェクト依存情報 Object name2 2 ,y2 ,dx2 ,dy2 , t2 ,t2 +dt2 , オブジェクト依存情報 ・ ・ Object namen n ,yn ,dxn ,dyn , tn ,tn +dtn , オブジェクト依存情報 と書くこともできる。ここで(xi ,yi ,dxi ,d
i )は第iオブジェクトの画面上の提示位置とサイズ
を示し、(ti ,ti +dti )は、オブジェクトの提
示開始時刻と終了時刻を示す。 [8]データ提示制御部18(データ提示手段の一部) シナリオ提示制御部16、条件照合部14から通知を受
けて、指定されたメディアデータ、対話ボタンの提示/
消去を行う。各メディアデータや対話ボタンの表示デー
タはメディア記録部19に記録されており、データ提示
制御部19は、提示命令により該当するメディアデータ
を読み出してデータ提示部110に提示し、消去命令に
よりこれを消去する。 [9]データ記録部19(データ記録手段) 個々のマルチメディアデータ,対話ボタン表示用のグラ
フィックデータ等を記録する。音声,動画等は大容量の
光ディスクに記録し、テキスト,グラフィクス等は高速
な磁気ディスクに記録する。 [10]データ提示部110(データ提示手段の一部) CRTディスプレイ,音声出力用スピーカー,および動
画出力用のフレームバッファを備え、音声を除く各メデ
ィアデータ,対話ボタンをディスプレイ上に表示する。 B.シナリオ記述方法の説明 本発明では、シナリオ中で記述するオブジェクトの対象
として、通常のメディアデータや対話ボタンの他に、ユ
ーザ入力を内部メモリに書き込む処理オブジェクト、お
よび、入力メモリの内容を条件と照合する処理オブジェ
クトを含めることにする。例えば、前者を表すオブジェ
クトInput、後者を表すオブジェクトMatchを
考える。Inputは、画面上にテキストウインドウI
nputを表示し、このウインドウからユーザのキー入
力を受け取り、これをそのまま入力メモリ13に書き込
む。Matchは、入力と照合する条件文字列Stri
ng、および提示対象となるデータDataを指定す
る。これを用いて、if−then文 if(Input=String)then show
Data を表すようなシナリオIfthenが次のように書け
る。
【0041】 ただし Input dxin,dyin,dtin Match dxm ,dym ,dtm , String、Data String,Dataはオブジェクト依存情報であ
る。これらをまとめると、 Ifthen DX,DY,DT Input xin,yin,dxin,dyin, tin,tin+dtin Match xm ,ym ,dxm ,dym , tm ,tm +dtm ,String、Data と書ける。ここで、Inputの(tin,tin+d
in)が入力モニタ時間(Ts,Te)を、Match
の(tm ,tm +dtm ,String、Data)が
照合処理時間、条件文字列S、提示の対象となるデータ
Dの組(Ta,Tb,S,D)を表している。また、I
nputの(xin,yin,dxin,dyin)は、入力を
受け付けるウインドウInputの画面上の表示位置と
サイズを表す。Matchの(xm ,ym ,dxm ,d
m )はダミーの変数で、どんな値でもよい。入力モニ
タ時間(Ts,Te)と照合処理時間(Ta,Tb)は
最も簡単には一致させればよいが、Tb>Tsとならな
い限り、一致しなくてもよい。なお、上記ではInpu
tをテキストウインドウと考えているが、Inputは
対話ボタンでもよい。ただしこの場合はマウス入力にな
るため、照合用の文字列を別途指定する必要がある。そ
こで、この文字列をMousestringとして、対
話ボタンInputのレコードを Input dxin,dyin,dtin,Mou
sestring のように書く。このボタンをマウスで選択すると、Mo
usestringが入力メモリ13に書かれる。 C.各装置の動作 以上の装置構成と、シナリオ記述方法を前提として、本
実施例による第1の発明の実施の仕方を説明する。ま
ず、シナリオ提示制御部16は、図2に示すフローに従
い、シナリオ提示を実行する。 (1)シナリオを読み込み、タイムテーブルを作成す
る。例えば、上記のシナリオIf−thenにおいて、
in<tm <tin+dtin<tm +dtm であった場
合、例えば以下のようなタイムテーブルが作成される。
【0042】 Input on tin Match on tm Input off tin+dtin Match off tm +dtm 上記でonは処理の開始、offは終了を表す(ステッ
プ21)。 (2)現在時刻と比較するタイムテーブルの参照位置を
示すポインタを最初の行(Input on)に設定す
る(ステップ22)。 (3)計時部15にスタート命令を送り、時刻0から計
測を開始させる(ステップ23)。 (4)計時部15の計測する時刻を読み、タイムテーブ
ルと比較する(ステップ24)。 (5)現在時刻がポインタの示すタイムテーブル上の値
と一致した、または越えた場合には、タイムテーブル上
の記述に従い、(6)〜(9)の動作を行う。そうでな
ければ(4)にもどる(ステップ25)。 (6)入力モニタオン(上記例ではInput on)
のとき、入力モニタ部12に、対応するオブジェクトの
レコード[上記例では(Input dxin,dyin
dtin)]を引数としてモニタ開始命令を発行する(ス
テップ26,27)。 (7)入力モニタオフ(上記例ではInput of
f)のとき、入力モニタ部12に対応するオブジェクト
のレコード[上記例では(Input dxin,d
in,dtin)]を引数としてモニタ終了命令を発行す
る(ステップ28,29)。 (8)照合処理オン(上記例ではMatch on)の
とき、条件照合部14に、照合データ[上記例では(M
atch tm ,tm +dtm ,StringDat
a)]を引数として照合開始命令を発行する(ステップ
210,211)。 (9)照合処理オフ(上記例ではMatch off)
のとき、条件照合部14に、照合データ[上記例では
(Match tm ,tm +dtm ,StringDa
ta)]を引数として照合終了命令を発行する(ステッ
プ212,213)。 (10)ポインタを次の行にずらす(ステップ21
4)。 (11)未処理のシナリオ行があれば(4)に戻る。そ
うでなければ処理を終わる(ステップ215)。
【0043】以上がシナリオ提示制御部16の基本的な
動作である。上記シナリオではデータや対話ボタンの提
示が含まれていないが、含まれる場合に対処するには、
上記のステップ26〜213に、データ提示開始/終
了、対話ボタン停止開始/終了の分岐を加え、それぞれ
の分岐でデータ提示制御部18に提示開始/終了命令を
送ればよい。
【0044】一方、モニタ開始/終了命令を受ける入力
モニタ部12は、図3に示すフローに従って以下のよう
に動作する。 (1)シナリオ提示制御部16からの開始命令を待つ
(ステップ31)。 (2)モニタ開始命令を受けた場合、現在入力モニタ中
のテキストウインドウと対話ボタンを示す入力テーブル
に、命令の引数(例えばInput dxin,dyin
dtin)を書き込む(ステップ32)。 (3)書き込んだ引数を利用して、データ提示制御部1
9にテキストウインドウ(例えばInput)や対話ボ
タンの提示開始命令を送り、画面上に表示させる(ステ
ップ33)。 (4)ユーザ入力をモニタし、なければ(8)へ、あれ
ば(5)へ進む(ステップ34)。 (5)入力があった場合、入力テーブルを参照し、入力
デバイスの種類、画面上の入力位置等により対応するウ
インドウ/対話ボタンを決定する(ステップ35)。 (6)キー入力だった場合、入力を照合用文字列とし
て、そのまま入力メモリ13に書き込む(ステップ3
6,37,38)。 (7)対話ボタンへのマウス入力だった場合、あらかじ
め引数として渡されている照合用の文字列を入力メモリ
13に書き込む(ステップ36,38)。 (8)モニタ終了命令をモニタし、命令を受けた場合、
該当するテキストウインドウまたは対話ボタンを消去す
る提示終了命令をデータ提示制御部18に送り、入力テ
ーブルから該当ウインドウまたは対話ボタンの引数情報
を削除し、処理を終わる。そうでなければ(4)へもど
る(ステップ39,310)。
【0045】また、照合開始/終了命令を受ける条件照
合部14は、図4に示すフローに従って以下のように動
作する。 (1)シナリオ提示制御部16からの開始命令をモニタ
する(ステップ41)。 (2)照合開始命令を受けた場合、現在照合処理中のオ
ブジェクトを示す照合テーブルにシナリオ提示制御部1
6からの引数(例えばMatch tm ,tm +d
m ,String,Data)を書き込む(ステップ
42)。 (3)入力メモリ13の内容を読み出し、文字列変数I
に格納する(ステップ43)。 (4)Iが前回読み出した時と異なっていれば(5)
へ、前回と同じなら(8)へ進む(ステップ44)。 (5)照合テーブル中に書かれた条件文字列S(上記例
ではString)と照合用文字列Iとの照合を行う
(ステップ45)。 (6)IとSが一致した場合、対応するデータの識別子
D(上記例ではData)を引数として、データ提示制
御部19に提示開始命令を送る(ステップ46)。 (7)照合テーブル中に他の条件文字列があれば(5)
へ、そうでなければ(8)へ進む(ステップ47)。 (8)照合終了命令をモニタし、命令を受けた場合、照
合テーブル中から該当する引数を削除し、処理を終わ
る。そうでなければ(3)へもどる(ステップ48,4
9)。
【0046】以上により、if−then文に相当する
シナリオの提示処理が実現できた。上記実施例では、入
力モニタ部12において入力テーブルを用いているた
め、同時に複数の入力のモニタが可能である。これによ
り、例えば同一の指示をマウス入力/キー入力いずれで
も行えるようにしておき、ユーザにこれを自由に選択し
てもらう、といった機能が提供できる。また、条件照合
部14においても、照合テーブルを用いているため、複
数の引数情報との条件照合処理を並行して行うことがで
きる。これによって、 if(Input=String) then show Data else show Anotherdata のようなif−then−else文、あるいは、 のようなswitch−case文に相当するシナリオ
が容易に提示できる。これは例えば Switchcase DX,DY,DT Input xin,yin,dxin,dyinin,t■in+dtin Match1 xm ,ym ,dxm ,dym , tm1,tm1+dtm1, String1、Data1 Match2 xm ,ym ,dxm ,dym , tm2,tm2+dtm2, String2、Data2 Match3 xm ,ym ,dxm ,dym , tm3,tm3+dtm3, String3、Data3 のようなシナリオで表される。
【0047】上のシナリオにおいて、Inputをユー
ザモード入力用のオブジェクトとし、「初心者」「専門
家」などのユーザモードを入力メモリ13に書き込むも
のとする。またMatch1,Match2,Matc
h3は、それぞれのユーザモードに対応して最初に提示
すべきデータを指定するものとする。これにより、例え
ば「初心者モード」を最初に選択すると、初心者用のヘ
ルプが常に提示される、といったユーザのレベルに適応
したデータ提示が実現できる。
【0048】なお、上記では入力メモリ12に一度にひ
とつの入力がかかれる場合を説明したが、複数のユーザ
入力を同時に管理することも可能である。 2.第2の発明の実施例 本発明によるシナリオ提示方法を実施するシナリオ提示
装置の構成例として、図1と同じ装置構成を考える。シ
ナリオの記述方法も、第1の発明において説明したもの
と同様である。ただし、本発明では、シナリオ提示制御
部16は、時計部15のクロックを止めるストップ命令
が発行でき、読み出した時刻を格納する現在時刻変数T
cを持つ。また、データ提示制御部18に対し、動画提
示などの処理を中断させる提示中断命令、再開させる提
示再開命令を発行する。一方、入力モニタ部12は、ユ
ーザ入力を入力メモリ13に書き込んだ時点で、シナリ
オ提示制御部16に入力完了通知を送る。シナリオ提示
制御部16の動作は、図2に示すフローのステップ25
に対応する部分が大きく異なり、図5に示すフローに従
い、以下のように動作する。 (1)シナリオを読み出し、タイムテーブルを作成する
(ステップ51)。 (2)現在時刻と比較するタイムテーブルの参照位置を
示すポインタをタイムテーブルの最初の行に設定する
(ステップ52)。 (3)計時部15にスタート命令を送り、時刻0から計
測を開始させる(ステップ53)。 (4)計時部15の計測する時刻を読み、タイムテーブ
ルと比較する(ステップ54)。 (5)現在時刻がポインタの示すタイムテーブル上の値
と一致した、または越えた場合には、タイムテーブル上
の記述により、(6)〜(12)の動作を行う。そうで
なければ(4)へもどる(ステップ55)。 (6)入力モニタオンのとき、ストップ命令により計時
部15をストップさせ、現在時刻を時刻変数Tcに記録
する(ステップ56,57,58)。 (7)入力モニタ部12に、対応するオブジェクトのレ
コードを引数としてモニタ開始命令を発行する(ステッ
プ59)。 (8)データ提示制御部18に提示中断命令を送る(ス
テップ510)。 (9)入力モニタ部12からの入力完了通知を待つ(ス
テップ511)。 (10)通知があったら、時刻設定命令により計時部1
5のクロックを中断した時刻Tcに設定し、スタート命
令により計時を再開させる(ステップ512)。 (11)データ提示制御部18に提示再開命令を送る
(ステップ513)。 (12)入力モニタオフのとき、入力モニタ部12に、
対応するオブジェクトのレコードを引数としてモニタ終
了命令を発行する(ステップ514,515)。 (13)照合オンのとき、条件照合部14に、対応する
オブジェクトの照合データ(Ta,Tb,S,D)を引
数として照合開始命令を発行する(ステップ516,5
17)。 (14)照合オフのとき、条件照合部14に、対応する
オブジェクトの照合データ(Ta,Tb,S,D)を引
数として照合終了命令を発行する(ステップ518,5
19)。 (15)ポインタを次の行にずらす(ステップ52
0)。 (16)未処理シナリオ行がまだ残っていれば(4)に
もどる。そうでなけば処理を終わる(ステップ52
1)。
【0049】上記のうち(7)〜(11)がクロック中
断にともなう処理である。上記以外の入力モニタ部1
2、条件照合部14の動作は第1の発明と同様である。
以上により、ユーザ入力のモニタ中にシナリオ提示を中
断させ、ユーザ入力後に中断した時点からシナリオ提示
を再開することができる。 3.第3の発明の実施例 本発明によるシナリオ提示方法を実施するシナリオ提示
装置の構成例として、図1と同じ装置構成を考える。シ
ナリオの記述方法も、第1の発明において説明したもの
と同様である。ただし、本発明においては、条件文字列
Sについてデフォルト値となる文字列Sdを定義する。
例えばSdはヌルコードでよい。本実施例では、デフォ
ルト文字列Sdをシナリオ中で指定するため、例えば先
のシナリオ例If−thenにおいて、照合処理オブジ
ェクトMatchのレコードを Match dxm ,dym ,dtm , ,Data と書き、Stringがかかれるオペランドの位置を空
白にする。これをシナリオ提示制御部16から受け取っ
た条件照合部14は、条件文字列としてデフォルト値S
dをとると解釈するものとする。
【0050】本発明ではまた、対話ボタンInputの
照合用文字列をデフォルト文字列Sdとすることも可能
である。この場合は、Inputのレコード記述 Input dxin,dyin,dtin,Mouses
tring において、照合用文字列Mousestringを省略
する。これをシナリオ提示制御部16から受け取った入
力モニタ部12は、照合用文字列Sdであると解釈し、
Inputに入力があった場合、入力メモリ13にSd
を書く。条件照合部14においては、ユーザ入力文字列
I、条件文字列Sのいずれかにデフォルト文字列Sdが
含まれる場合、無条件にデータDを提示することにす
る。これにより、対話ボタンInputは、条件照合部
14の条件文字列Sと無関係に、従来方法の対話ボタン
と同じように必ずデータDを提示させることができる。
【0051】本発明においては、条件照合部14は、図
6に示すフローに従い、以下のように動作する。下記の
うち、処理(7)〜(8)がデフォルト文字列Sdに関
わる処理である。 (1)シナリオ提示制御部16からの照合開始命令をモ
ニタする(ステップ61)。 (2)照合開始命令を受けた場合、現在照合処理中のオ
ブジェクトを示す照合テーブルにシナリオ提示制御部1
6からの引数を書き込む(ステップ62)。 (3)入力メモリ13の内容を読み出し、文字列変数I
に格納する(ステップ63)。 (4)Iが前回読み出した時と異なっていれば(5)
へ、前回と同じなら(10)へ進む(ステップ64)。 (5)Iと照合テーブル中に書かれた条件文字列Sとの
照合を行う(ステップ65)。 (6)IとSが一致する場合、対応するデータの識別子
Dを引数として、データ提示制御部19に提示開始命令
を送る(ステップ66)。 (7)SがSdである場合、対応するデータの識別子D
を引数として、提示制御部19に提示開始命令を送る
(ステップ67,66)。 (8)IがSdである場合、対応するデータの識別子D
を引数として、提示制御部19に提示開始命令を送る
(ステップ68,66)。 (9)照合テーブル中に他の条件文字列があれば(5)
へ、そうでなければ(10)へすすむ(ステップ6
9)。 (10)照合終了命令をモニタし、命令があれば、照合
テーブル中から該当する引数を削除し、処理を終わる。
そうでなければ(3)へもどる(ステップ610,61
1)。
【0052】入力モニタ部12、シナリオ提示制御部1
4の動作は、第1の発明と同様である。以上の動作を組
み合わせることにより、if−then−elseのe
lse(その他)にあたる条件節をシナリオ中で記述
し、提示することができる。また、従来方法で用いられ
る固定的な対話ボタンと、本発明が提供する可変な入力
に対応する対話ボタンを、全く同様な方法でシナリオ中
で記述し、提示することが可能である。 4.第4の発明の実施例 図7に、本発明によるシナリオ提示方法を実施したシナ
リオ提示装置の構成例を示す。以下の[1]〜[12]
の各装置のうち、[1]〜[5]、[7]〜[10]の
装置は、第1の発明の実施例(図1)で説明したのと同
様な機能を備えている。 [1]入力受け付け部71 [2]入力モニタ部72 動作は、第1の発明で説明したものと同様である。 [3]入力メモリ73 [4]条件照合部74 動作は、第1の発明で説明したものと同様である。 [5]計時部75 [6]シナリオ提示制御部76 シナリオ提示制御部16と比較して、シナリオ中に外部
プログラムに関する記述があった場合、後記する外部プ
ログラム実行部711に対し、指定されたタイミングで
外部プログラム実行命令を送るという付加機能を備えて
いる。 [7]データベース管理部77 [8]データ提示制御部78 [9]データ記録部79 [10]データ提示部710 [11]外部プログラム実行部711 シナリオ提示制御部76からの外部プログラム実行命令
を受けて、指定された識別子により、後記する外部プロ
グラム記録部712から外部プログラムを読み出し、実
行させる。ここで、起動可能な外部プログラムの条件
は、「各プログラムが、その実行結果を文字列として外
部プログラム実行部711に返すか、または実行結果の
文字列を直接入力メモリ73に書き込むこと」とする。
実行結果が返された場合、外部プログラム実行部711
はこれを入力メモリ73に書き込む。これにより、外部
プログラムの実行結果に基づいた照合処理が実現でき、
適応的なデータ提示が可能になる。 [12]外部プログラム記録部712 外部プログラムとして起動可能なプログラムを格納す
る。
【0053】シナリオの記述方法は、第1の発明におい
て説明したものと同様である。ただし本発明では、シナ
リオ中で外部プログラムの指定ができる。例えば、ユー
ザの入力履歴を調べる外部プログラムExternal
は、メディアデータ,対話ボタンと同様に、 External dxe ,dye ,dte と書く。ここでオペランド(dxe ,dye ,dte
はダミー変数であり、特定の意味は持たない。
【0054】シナリオ中では、例えば Scenario DX,DY,DT External xe ,y,te Match1 xm ,ym ,tm Match2 xm ,ym ,tm ただし Match1 dxm ,dy,dtm ,Good,Allrigh
t Match2 dxm ,dym ,dt, ,Toobad のように書く(te <tm )。上記で(x,y)に関す
るオペランドはすべてダミーであるが、te ,t
それぞれExternal,Match1,Match
2の起動時刻という意味を持つ。このシナリオは、時刻
e にプログラムExternalを実行し、その後時
刻tm にMatch1,Match2により実行結果の
照合を行い、結果がGoodであればデータAllri
ghtを提示し、それ以外はデータToobadを提示
することを示す。なお上記シナリオでは、Match2
において、第3の発明で説明した条件文字列のデフォル
ト値表現(空白による表現)を使っている。
【0055】シナリオ提示制御部76は、図8に示すフ
ローに従い、以下のように動作する。 (1)シナリオを読み込み、タイムテーブルを作成する
(ステップ81)。 (2)現在時刻と比較するタイムテーブルの参照位置を
示すポインタを最初の行に設定する(ステップ82)。 (3)計時部75にスタート命令を送り、時刻0から計
測を開始させる(ステップ83)。 (4)計時部75の計測する時刻を読み込み、タイムテ
ーブルと比較する(ステップ84)。 (5)現在時刻がポインタの示すタイムテーブル上の値
と一致した、または越えた場合には、タイムテーブル上
の記述に従い、(6)〜(9)の動作を行う。そうでな
ければ(4)へもどる(ステップ85)。 (6)入力モニタオンのとき、入力モニタ部72に、対
応するオブジェクトのレコードを引数としてモニタ開始
命令を発行する(ステップ86,87)。 (7)入力モニタオフのとき、入力モニタ部72に、対
応するオブジェクトのレコードを引数としてモニタ終了
命令を発行する(ステップ88,89)。 (8)照合処理オンのとき、条件照合部74に、照合デ
ータを引数として照合開始命令を発行する(ステップ8
10,811)。 (9)照合処理オフのとき、条件照合部74に、照合デ
ータを引数として照合終了命令を発行する(ステップ8
12,813)。 (10)プログラム起動オンのとき、外部プログラム実
行部711に対応する外部プログラムの識別子を引数と
してプログラム実行命令を発行する(ステップ814,
815)。 (11)ポインタを次の行にずらす(ステップ81
6)。 (12)未処理のシナリオ行があれば(4)にもどる。
そうでなければ処理を終わる(ステップ817)。
【0056】以上の動作と、条件照合部74の動作によ
り、外部プログラム実行による適応的なデータ提示が実
現できる。なお、上記では一度に起動する外部プログラ
ムをひとつと仮定しているが、外部プログラム実行部7
11を拡張して、複数の外部プログラムを同時に実行す
ることは容易である。この場合、テーブルによって複数
のプログラムを管理すればよい。 5.第5の発明の実施例 図9に、本発明によるシナリオ編集方法を実施するシナ
リオ編集装置の構成例を示す。各装置の詳細は以下のと
おりである。なお、以下の説明においては、先に説明し
た3次元のシナリオ座標(x,y,t)、および画面上
の図形描画に関する2次元描画座標(u,v)が登場す
る。以下、特に断らない限り、図形の「位置」あるいは
[サイズ」「大きさ」という表現は、前者(x,y,
t)に関するものである。 [1]入力受け付け部91(入力管理手段の一部) マウス/キーボード等の入力デバイスにより構成され、
マウス入力,キー入力を後記する入力変換部92に送
る。 [2]入力変換部92(入力管理手段の一部) 入力受け付け部11からのマウス入力,キー入力を受け
取り、後記するシナリオ編集制御部93,移動制御部9
5,サイズ変更制御部96へ通知する。ここで入力変換
部92は、編集に関する命令のテーブルを備え、マウス
座標やキー入力を編集に関する命令に変換して通知する
ことができる。また、マウス入力(座標入力,対話ボタ
ンクリック情報など)をそのまま通知することもでき
る。本実施例では、編集に関する命令として以下のもの
を定義する。 (1)シナリオ編集開始 指定したシナリオの編集を開始する。 (2)シナリオ編集終了 編集中のシナリオの編集処理を終了する。 (3)オブジェクト生成 編集中のシナリオに新規にオブジェクトを付け加える。
ここで「オブジェクト」とは、第1〜第4の発明の実施
例でも説明したように、メディアデータ/対話ボタン/
入力モニタオブジェクト/条件照合オブジェクト/外部
プログラムなどの総称である。 (4)オブジェクト選択 編集中のシナリオの特定のオブジェクトを編集対象とし
て選択する。実際には画面上の図形をマウス等で選択す
る。 (5)オブジェクト削除 選択したオブジェクトをシナリオから削除する。 (6)オブジェクト位置変更 選択したオブジェクトの相対的な位置情報(x,y,
t)を変更する。実際には後記する移動制御部95が行
う。 (7)オブジェクトサイズ変更 選択したオブジェクトのサイズ情報(dx,dy,d
t)を変更する。実際には後記するサイズ変更制御部9
6が行う。 (8)属性入力 選択したオブジェクトの属性情報(例えば条件文字列S
など)をキー入力する。 [2]シナリオ編集制御部93(シナリオ編集制御手
段) 入力変換部92から送られた命令、またはマウス座標を
もとに、シナリオ編集処理を行う。編集開始時には、後
記するデータベース管理部99からシナリオデータ、お
よび関連するオブジェクトのレコードを読み出し、後記
する編集データ記録部14に記録する。さらにシナリオ
編集制御部93は、シナリオ、および各オブジェクトを
画面上に直方体として表示するため、描画のための図形
テーブルを作成し、編集データ記録部94に記録する。
図形テーブルは、例えば以下のような形式にする。
【0057】 シナリオ座標とは、シナリオで指定される3次元空間
(x,y,t)における各オブジェクトの位置(x,
y,t)、およびサイズ(dx,dy,dt)を表す。
描画座標とは、例えばシナリオ座標に基づき、直方体で
表現したオブジェクトをVRAM上に描画する場合の、
直方体の各頂点の座標(ui ,vi )(i=1,
2...)である。シナリオ編集制御部93は、描画命
令を後記する図形提示制御部98に送り、図形テーブル
上の描画座標をもとに、後記する図形提示部99のディ
スプレイ画面上に表示させる。一方で、入力変換部92
からオブジェクト移動,オブジェクトサイズ変更の命令
を受けた場合には、それぞれ移動制御部95,サイズ変
更制御部96を起動させて編集を行う。 [3]編集データ記録部94(編集データ記録手段) 編集中のシナリオデータ、およびシナリオ中で記述され
る各オブジェクトのレコード、およびそれらの図形描画
情報を格納する図形テーブルが記録される。これらは、
シナリオ編集制御部93,移動制御部95,サイズ変更
制御部96により常に更新される。 [4]移動制御部95(移動制御手段) シナリオ編集制御部93から移動の対象となるオブジェ
クトの図形テーブル情報を受け取り、入力変換部92か
らマウス座標入力(u,v)をモニタして、ディスプレ
イ画面上で対応する立体図形がそれに合わせて移動する
ように、図形テーブル情報の描画座標と、それに対応す
るシナリオ座標(x,y,t)を更新し、編集データ記
録部94に書き込む。移動量の大きさの判定は、例えば
従来の描画ソフトで実施されているように、マウスボタ
ンを押下している間のマウス座標の変化を移動量とすれ
ばよい。 [5]サイズ変更制御部96(サイズ変更制御手段) シナリオ編集制御部93からサイズ変更の対象となるオ
ブジェクトの図形テーブル情報を受け取り、入力変換部
92からのマウス座標入力(u,v)をモニタして、画
面上の対応する立体図形がそれに合わせてサイズを変え
るように、図形テーブル情報の描画座標と、それに対応
するシナリオ座標(x,y,t)を更新し、編集データ
記録部94に書き込む。サイズ変更の方法は、例えば従
来の描画ソフトで実施されているように、表示直方体の
頂点をマウスでクリックし、次にこの頂点をマウスボタ
ンを押下しながらドラッグ(ひきずる)することによっ
て行えばよい。 [6]データベース管理部97(データベース管理手
段) 個々のシナリオデータ、およびメディアデータ、対話ボ
タンの属性情報を記録する。 [7]図形提示制御部98(図形提示手段の一部) VRAMを備えており、シナリオ編集制御部93の描画
命令を受けて、編集データ記録部94中の図形テーブル
を参照して図形データを描画し、後記する図形提示部9
9のディスプレイ画面上に表示させる。 [8]図形提示部99(図形提示手段の一部) CRTディスプレイを備え、描画された図形データを表
示する。また、ユーザに対する編集メニュー等も表示す
る。
【0058】シナリオ編集制御部93は、図10,図1
1に示すフローに従い、以下のように動作する。なお、
入力変換部92から送られる各命令は、あらかじめ画面
上に提示され、ユーザが自由な順序でこれを選択できる
ものとする。 (1)入力変換部92を介してユーザ入力を待つ(ステ
ップ101)。 (2)シナリオ編集開始命令の場合、データベース管理
部97から対応するシナリオデータ、オブジェクトレコ
ードを読み出し、編集データ記録部94に書き込む。ま
た、図形テーブルを作成し、図形提示制御部98に各図
形を表示させる(ステップ102,103)。 (3)シナリオ編集終了命令の場合、編集データ記録部
94の内容をデータベース管理部97に書き込み、編集
処理を終了する(ステップ104,105)。 (4)オブジェクト生成命令の場合、編集データ記録部
94に新しいオブジェクトレコードと図形テーブル情報
を書き込み、図形提示制御部98に対応する図形を表示
させる(ステップ106,107)。ここで、図形のサ
イズ(dx■new ,dynew ,dtnew )はデフォルト値
を定義しておき、これを使う。 (5)オブジェクト選択命令の場合、次のマウスクリッ
ク時における画面上の座標値(u,v)をモニタする
(ステップ108,109)。ここで、例えばユーザは
画面上で選択したい図形の頂点または辺をクリックする
ものとする。 (6)マウスクリック時の座標入力と図形テーブルを照
合し、選択されたオブジェクトの識別子を変数Curr
entに格納する(ステップ1010)。 (7)オブジェクト削除命令の場合、Currentに
格納されている識別子を持つオブジェクトレコード、お
よび図形テーブル情報を編集データ記録部94から削除
する。これにともない、図形提示制御部98に消去命令
を送り、画面上の対応する図形を消去させる(ステップ
1011,1012)。 (8)オブジェクト移動命令の場合、Currentに
格納されている識別子を引数として、移動制御部95を
起動する(ステップ1013,1014)。 (9)オブジェクトサイズ変更命令の場合、Curre
ntに格納されている識別子を引数として、サイズ変更
制御部96を起動する(ステップ1015,101
6)。 (10)属性入力命令の場合、Currentに格納さ
れている識別子を持つオブジェクトレコードを編集デー
タ記録部94から読み出す(ステップ1017,101
8)。 (11)オブジェクトがマウス対応の入力モニタオブジ
ェクトの場合、入力変換部93を介してユーザに照合用
文字列のキー入力を行わせる(ステップ1019,10
20)。 (12)オブジェクトが照合処理オブジェクトの場合、
入力変換部93を介してユーザに条件照合文字列S、提
示データDをキー入力させる(ステップ1021,10
22)。 (13)属性が書き込まれたレコードをデータベース管
理部97に記録する(ステップ1023)。
【0059】以上により、従来のメディアデータ、およ
び固定的な入力に対応する対話ボタンのみに対して行っ
ていた図形的な編集方法を、入力モニタオブジェクト,
照合処理オブジェクト,外部プログラムを含むシナリオ
にも拡張することができる。入力モニタオブジェクトの
場合、画面上の位置(x,y)とサイズ(dx,dy,
dt)は、ウインドウあるいは対話ボタンの提示位置と
サイズを表す。また、時間軸上の位置t,サイズdtは
それぞれ入力モニタ開始時刻,入力モニタ時間を表す。
照合処理オブジェクトの場合は、画面上の位置(x,
y),サイズ(dx,dy)には積極的な意味はなく、
どんな値でもよいが、編集画面上で見やすいことが望ま
しい。時間軸上の位置t,サイズdtは、それぞれ照合
処理開始時刻,照合処理時間を表す。外部プログラムの
場合は、画面上の位置(x,y),サイズ(dx,d
y)に厳密な意味はないが、例えばプログラム実行中ウ
インドウがどこに表われるかを大まかに表現すればわか
りやすい。またプログラムの終了もシナリオからはコン
トロールできないので、時間軸上でサイズdtにも厳密
な意味はない。これも、大体何秒で終了するか、程度の
目安で大きさを編集すればよい。唯一厳密に編集しなけ
ればいけないのは、実行開始時刻tのみである。
【0060】以上により、データや対話ボタンの提示に
加え、if−thenなどの条件節や、外部プログラム
起動を含むシナリオを、従来のシナリオと同様なグラフ
ィックインタフェースで簡単に編集することができる。 6.第6の発明の実施例 本発明によるシナリオ編集方法を実施するシナリオ編集
装置の構成例は、第5の発明と同様である。ただし、入
力変換部92は、シナリオ編集制御部93に対して新た
にグループ化開始/終了命令、およびグループ化解除命
令を送るものとする。グループ化は、意味的にまとまっ
たif−then文、switch−case文を簡単
に編集するため、互いに関連する入力モニタオブジェク
トと照合処理オブジェクトをグループ化して、1個の図
形単位として画面に表示、編集する機能を実現するもの
である。この図形をグループ図形と呼ぶ。グループ図形
作成にともない、シナリオ編集制御部93は、次のよう
なグループレコードを作成する。
【0061】Group dx,dy,dt,グルー
プ化されたオブジェクト識別子の並び Groupはグループ識別子である。(dx,dy)は
グループ図形の大きさを決めるだけの変数で、積極的な
意味はない。一方、dtはグループ化された図形を時間
的にならべた時の重なりの長さとし、グループ図形の編
集においてはこれを勝手に変えられないものとする。グ
ループ図形編集の意義は、グループ化された処理全体の
開始時刻を一括して決められ、各オブジェクトごとに開
始時間の変更を繰り返さなくてすむことである。また、
グループ化された各図形の相対的な配置はグループ図形
の編集においては変えることができないため、無用な誤
編集を防ぐこともできる。
【0062】シナリオ編集制御部93は、第5の発明の
図10,図11で説明した動作を行うと同時に、グルー
プ化開始命令を受けた場合に、図12に示すフローに従
い、以下のように動作する。 (1)編集データ記録部94上にグループレコードを作
成する(ステップ111)。 (2)マウスクリック時のマウス座標値(u,v)を受
け取り、クリックで選択された画面上の図形を、編集デ
ータ記録部94上の図形テーブルを参照して決定する
(ステップ112)。 (3)選択された図形が入力モニタ図形または照合処理
図形なら、図形テーブル上の対応する識別子をグループ
レコードに書き込む。そうでなければ(2)へもどる
(ステップ113,114,115)。 (4)グループ化終了命令をモニタし、命令を受けたら
(5)へ進む。そうでなければ(2)へもどる(ステッ
プ116)。 (5)図形テーブルからグループ化された図形の情報を
削除し、図形提示制御部98に命令を送って画面上の対
応する図形を消去する。ただし、グループ図形作成のた
め時間サイズ情報、位置情報は残しておく(ステップ1
17)。 (6)グループ図形を作成し、図形提示制御部98に命
令を送って画面に表示させる(ステップ118)。 (7)グループ化解除のために、編集データ記録部94
中でシナリオのバックアップをとる(ステップ11
9)。 (8)シナリオからグループ化されたオブジェクトのレ
コードを削除し、グループレコードを書き加える(ステ
ップ1110)。 (9)グループレコード、シナリオをデータベース管理
部97に記録する(ステップ1110)。
【0063】一方、グループ化解除命令に対して、シナ
リオ編集制御部93は図13に示すフローに従い、以下
のように動作する。 (1)編集データ記録部94上にグループレコード、シ
ナリオを読み出し、画面に表示させる(ステップ111
2)。 (2)バックアップシナリオを読み出す(ステップ11
13)。 (3)現在のグループ図形のシナリオ中のt軸上の位置
と、バックアップシナリオ中の各オブジェクトのt軸上
の位置を比較し、そのオフセットにより、バックアップ
シナリオ中のオブジェクトの位置座標を更新する(ステ
ップ1114)。 (4)グループ図形を画面から消去し、図形テーブルか
らグループ図形の情報を削除する(ステップ111
5)。 (5)バックアップシナリオ中の各オブジェクトの描画
情報を図形テーブルに書き込み、画面に表示させる(ス
テップ1116)。 (6)編集データ記録部94上でバックアップシナリオ
を現シナリオにコピーし、正規のシナリオとしてデータ
ベース管理部97に記録する(ステップ1117)。
【0064】以上でグループ化されていた各オブジェク
トが再び画面に表示され、個別に編集することが可能に
なる。なお、グループレコードが書かれたシナリオを提
示する場合には、バックアップシナリオを読み出し、上
記ステップ1114のような時間軸上のオフセット補正
を加えればよい。
【0065】以上のグループ化により、意味的にひとま
とまりのif−then文や、switch−case
文を表す入力モニタオブジェクト、照合処理オブジェク
トを、ひとつのグループ図形として表現し、編集をより
簡単に行うことができる。また、互いに関連する入力モ
ニタオブジェクト、照合処理オブジェクトのどれかを間
違って削除,変更する、という問題を防ぐことができ
る。なお、本発明によるグループ化の方法は、入力モニ
タオブジェクト、照合処理オブジェクトに限らず、任意
のタイプのオブジェクトのグループ化に適用できる。 7.第7の発明の実施例 本発明によるシナリオ編集方法を実施するシナリオ編集
装置の構成例は、第5の発明と同様である。ただし、入
力変換部92は、シナリオ編集制御部93に対して新た
に時間デフォルト値設定命令を送るものとする。これ
は、編集中のオブジェクトの時間方向のサイズを強制的
にデフォルト値tdef にするもので、tdef は、時間サ
イズを事実上無制限にしたい場合に設定するものとす
る。ここでは簡単のため、tdef =0とする。時間デフ
ォルト値設定命令を受けた場合のシナリオ編集制御部9
3は、図14に示すフローに従い、以下のように動作す
る。 (1)編集中のオブジェクトを示す変数Current
を参照し、編集データ記録部94上の図形テーブルから
対応するデータを読み出す(ステップ121)。 (2)時間方向のサイズdtにデフォルト値tdef を代
入する(ステップ122)。 (3)図形テーブル中の対応する描画座標(ui
i )(i=1,2...)の値を再計算して更新する
(ステップ123)。 (4)更新した描画データを編集データ記録部94に書
き込む(ステップ124)。 (5)図形提示制御部98に命令を送り、画面上に表示
させる(ステップ125)。
【0066】以上で設定が終了する。表示時間が非常に
長い、あるいは表示時間を制限したくないウインドウ/
対話ボタン/入力モニタオブジェクト/照合処理オブジ
ェクトなどに対して、上記のデフォルト値設定命令を利
用して2次元図形で表現することにより、編集インタフ
ェースが見やすくなり、操作をより簡単にすることがで
きる。
【0067】なお、本発明により編集したシナリオを第
1の発明によるシナリオ提示方法で提示する場合は、シ
ナリオ提示制御部14に、時間デフォルト値tdef に対
応する動作として、時間の長さ=0のオブジェクトにつ
いては、タイムテーブル作成時に提示終了時刻を書かな
いことにする。これにより、本発明により作成されたシ
ナリオ提示が第1の発明によって簡単に提示できる。提
示時間間隔=0でデータを見せるシナリオは、現実には
意味をなさず、これを提示時間無制限と解釈しても全く
支障はない。本発明の有効性は、以上の面でも明らかで
ある。
【0068】なお、本実施例では、第1の発明から第3
の発明まを図1の装置構成で、第4の発明を図6の装置
構成で、第5の発明から第7の発明までを図9の装置構
成で説明したが、これらを組み合わせ、第1の発明から
第7の発明までを同時に実施する装置構成とすることも
可能である。従って、第1の発明から第7の発明までを
自由に組み合わせることができる。一方また、第1の発
明から第7の発明の実施例までシナリオの記述形式を同
一にしたが、第1の発明から第4の発明の実施例につい
ては、シナリオは必ずしも画面上の位置(x,y)やサ
イズ(dx,dy)の指定を含んでいなくてもよい。ま
た、第5の発明から第7の発明の実施例においては、シ
ナリオを直方体で表現しているが、これに各オブジェク
トのタイプや属性を表すアイコンなどを付加して表示し
てもよい。あるいは、タイプや属性の識別を色や形状の
変化で表現してもよい。さらに、ディスプレイ画面上で
複数のウインドウにより、各図形の正面図,側面図等を
同時に表示し、これをマウス等で編集するマルチウイン
ドウ型のインタフェースを提供してもよい。
【0069】以上の変化態様はすべて本発明に含まれ
る。
【0070】
【発明の効果】第1の発明により、時間に基づくシナリ
オの提示において、if−then文、switch−
case文に相当する条件節を含むシナリオ提示が実現
できる。これにより、CAIソフトなどで、ユーザの質
問や解答に対して適応的なデータ提示を行うことができ
る。また、例えば動画/テキストを用いた英会話教材の
学習中に、ユーザが調べた英単語をキー入力すると、こ
れにマッチする照合処理オブジェクトが起動して対応す
る辞書が提示される、という機能が実現できる。また、
例えばユーザに対して「初心者]「専門家」などの選択
メニューを提供し、これをユーザが選択することでユー
ザモードを設定し、例えばユーザモードが初心者の場合
は、ヘルプ様のデータを逐次提示する、という機能が実
現できる。
【0071】第2の発明により、時間に基づくシナリオ
提示を一時中断してユーザ入力を受け付け、入力終了後
に中断していた時点からデータ提示を再開すると同時
に、ユーザ入力に対応したデータを並行して提示するこ
とができる。これにより、例えばキー入力の打ちなおし
などで入力に手間取っているうちに入力モード時間が終
了する、といった入力モニタ時間の制約に関わる問題を
防ぐことができる。また、進行中の動画提示を一時中断
し、ユーザが関連するデータ名などをキー入力し、動画
提示再開後、関連データを並行して提示する、などの機
能が提供できる。
【0072】第3の発明により、時間に基づくシナリオ
提示において、キー入力などの可変なユーザ入力を受け
付け、ある特定の入力以外は常に同じデータ(デフォル
トデータ)を提示する、という機能が実現できる。ま
た、従来方法で用いられている固定的なユーザ入力用の
対話ボタンと、可変なユーザ入力に対応する対話ボタン
を同時に提示することができる。また、条件節を全く必
要としないシナリオの提示にも対応できる。
【0073】第4の発明により、シナリオ中に指定した
タイミングで外部プログラムを起動して実行結果を受け
取り、実行結果がある条件をみたすときに対応するデー
タを提示する機能が実現できる。これにより、CIAソ
フトなどで、ユーザの入力の履歴を調べるプログラムを
起動し、その結果に従って次に提示する教材を決定す
る、あるいは、複雑な入力や特殊な計算を要する問題解
答処理を外部プログラムで記述し、シナリオに組み込
む、などの機能が実現できる。
【0074】第5の発明により、データや対話ボタンの
単純な提示に加え、if−then,switch−c
aseなどの条件節や、外部プログラム起動を含むシナ
リオを、従来のシナリオと同様なグラフィックインタフ
ェースで簡単に編集することができる。
【0075】第6の発明により、意味的にひとまとまり
のif−then文や、switch−case文を表
す入力モニタオブジェクト、照合処理オブジェクトを、
ひとつのグループ図形として表現でき、特に処理全体の
開始時刻の設定を簡単に行える。また、互いに関連する
入力モニタオブジェクト、照合処理オブジェクトのどれ
かを間違って削除,変更する、という誤編集を防ぐこと
ができる。
【0076】第7の発明により、表示時間が非常に長
い、あるいは表示時間を制限したくないウインドウ/対
話ボタン/入力モニタオブジェクト/照合処理オブジェ
クトなどを2次元図形で表現することにより、編集イン
タフェースを見やすくし、操作をより簡単にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明によるデータ提示方法を実施するシ
ナリオ提示装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のデータ提示制御部16の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図3】図1の入力モニタ部12の動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】図1の条件照合部14の動作を示すフローチャ
ートである。
【図5】第2の発明によるシナリオ提示方法を実施する
ときのシナリオ提示制御部16の動作を示すフローチャ
ートである。
【図6】第3の発明によるシナリオ提示方法を実施する
ときの条件照合部14の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】第4の発明によるシナリオ提示方法を実施する
シナリオ提示装置の構成例を示すブロック図である。
【図8】図7のシナリオ提示制御部76の動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】第5の発明によるシナリオ編集方法を実施する
シナリオ編集装置の構成例を示すブロック図である。
【図10】図9のシナリオ編集制御部93の動作を示す
フローチャートである。
【図11】図9のシナリオ編集制御部93の動作を示す
フローチャートである。
【図12】第6の発明によるシナリオ編集方法を実施す
るときのシナリオ編集制御部93の動作を示すフローチ
ャートである。
【図13】第6の発明によるシナリオ編集方法を実施す
るときのシナリオ編集制御部93の動作を示すフローチ
ャートである。
【図14】第7の発明によるシナリオ編集方法を実施し
たときのシナリオ編集制御部93の動作を示すフローチ
ャートである。
【図15】グラフィックなシナリオ編集インタフェース
画面を示す図である。
【符号の説明】
11 入力受け付け部 12 入力モニタ部 13 入力メモリ 14 条件照合部 15 計時部 16 シナリオ提示制御部 17 データベース管理部 18 データ提示制御部 19 データ記録部 110 データ提示部 71 入力受け付け部 72 入力モニタ部 73 入力メモリ 74 条件照合部 75 計時部 76 シナリオ提示制御部 77 データベース管理部 78 データ提示制御部 79 データ記録部 710 データ提示部 711 外部プログラム実行部 712 外部プログラム記録部 91 入力受け付け部 92 入力変換部 93 シナリオ編集制御部 94 編集データ記録部 95 移動制御部 96 サイズ変更制御部 97 データベース管理部 98 図形提示制御部 99 図形提示部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マルチメディアデータの提示開始/終了等
    のタイミング指定を含むシナリオに基いて、マルチメデ
    ィアデータを提示するシナリオ提示方法であって、 ユーザ入力のモニタを開始する時刻と終了する時刻を示
    す入力モニタ時間(Ts,Te)をシナリオ中に記述し
    ておき、時刻TsからTeまで利用者の入力をモニタ
    し、入力があった場合に、ユーザ入力、あるいはユーザ
    入力に対応して生成する文字列を照合用文字列として入
    力メモリに書き込み、 入力メモリに書かれた照合用文字列の照合処理を開始す
    る時刻と終了する時刻を示す照合処理時間(Ta,T
    b)、照合処理において比較対象となる条件文字列S、
    および提示の対象となるデータDの組(Ta,Tb,
    S,D)をシナリオ中に記述しておき、時刻TaからT
    bまで、照合用文字列と条件文字列を照合し、これらが
    一致すれば、データDをただちに提示することを特徴と
    するシナリオ提示方法。
  2. 【請求項2】時間経過を測る時計をユーザ入力モニタ開
    始時刻Tsで停止させ、ユーザ入力により入力メモリが
    更新された時点で、時計を時刻Tsから再起動させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のシナリオ提示方法。
  3. 【請求項3】照合用文字列、および条件文字列につい
    て、デフォルト文字列Sdを定めておき、照合用文字
    列,条件文字列のいずれかがSdである場合、無条件に
    データDを提示することを特徴とする請求項1記載のシ
    ナリオ提示方法。
  4. 【請求項4】外部プログラムの識別子、および外部プロ
    グラムを起動する起動時間Tpをシナリオ中に記述して
    おき、時刻Tpに外部プログラムを起動し、その実行結
    果を入力メモリに書き込むことを特徴とする請求項1記
    載のシナリオ提示方法。
  5. 【請求項5】ディスプレイ画面のサイズ(DX,DY)
    と、シナリオによるデータ提示の開始から終了までの時
    間間隔DTを表す3次元の基準立体(DX,DY,D
    T)を図形表示し、基準立体の1頂点を(x,y,t)
    座標の原点とし、メディアデータを提示するウインドウ
    サイズ(dx1,dy1)、およびウインドウの表示開
    始から終了までの時間間隔dt1を表すメディア立体
    (dx1,dy1,dt1)を、上記基準立体の内部に
    配置して図形表示し、この図形を編集することによりメ
    ディアデータの画面上の提示位置情報,提示タイミング
    情報等を編集するシナリオ編集方法であって、 キー入力用ウインドウまたは対話ボタンを画面上に表示
    し、ユーザ入力を受け付け、入力メモリに入力文字列ま
    たは内部で変換した文字列を書き込む処理を、(x,
    y)平面上のサイズ(dx2,dy2)がウインドウま
    たは対話ボタンのサイズ、t軸方向のサイズdt2が入
    力モニタ時間(Ts,Te)であるような入力モニタ立
    体(dx2,dy2,dt2)で表し、この入力モニタ
    立体を、上記基準立体の内部に配置して図形表示し、 入力メモリ中の照合用文字列と条件文字列Sを比較し、
    一致すればシナリオ中のデータの組(Ta,Tb,S,
    D)によって規定されるデータDを提示する処理を、t
    軸方向のサイズdt3が照合処理時間(Ta,Tb)で
    あるような照合処理立体(dx3,dy3,dt3)で
    表現し、この照合処理立体を、上記基準立体の内部に配
    置して図形表示し、 外部プログラムとして実行する処理を外部プログラム立
    体(dx4,dy4,dt4)で表現し、この外部プロ
    グラム立体を、上記基準立体の内部に配置して図形表示
    し、 図形表示された上記立体の登録,削除,基準立体中の配
    置の変更や、立体のサイズの変更を行うことを特徴とす
    るシナリオ編集方法。
  6. 【請求項6】画面上に表示された入力モニタ立体と照合
    処理立体を選択し、選択した立体群を画面から消去し、
    これらの立体をまとめて代表するグループ立体を図形表
    示し、表示されたグループ立体の基準立体中での配置を
    変更することを特徴とする請求項5記載のシナリオ編集
    方法。
  7. 【請求項7】画面上に表示された立体のt軸方向のサイ
    ズが十分大きく、提示時間を無制限とみなしてよい場
    合、t軸方向のサイズを0とし、2次元の長方形として
    画面上に表示することを特徴とする請求項5記載のシナ
    リオ編集方法。
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